JP6247883B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明はミシンに関し、特に請求項1のプリアンブルにしたがうミシンに係わる。
この形式のミシンは従来から一般に使用されていることで知られている。糸経路設定装置が主要上糸案内平面において調節できる糸案内挿通孔によって形成される(特許文献1−4)。
US 2 184 929 A DE 10 2011 005 198 A1(JP 3175658 U) DE 10 2010 043 906 A1 DE 10 2007 039 596 A1(JP 2009-045468 A)
この形式のミシンにおいて、特に、太い又は扁平の上糸又は捩れ癖のある上糸で縫製の際は、知られている糸経路設定装置は改良を要する。
したがって、本発明の目的は、糸天秤の前の上糸経路内においてミシンの糸経路設定装置を改良することにある。
この目的は、本発明にしたがって請求項1に開示された特徴を有するミシンにより達成される。
本発明にしたがえば、上糸経路の長さは主要上糸案内平面のみならず、それに直交する部分によっても変動されることが理解できる。糸経路設定装置の突出機素は、この形式の変動をもたらす。上糸は経路上で制御された手法で案内され、この経路は上糸が縫製するのに困難である場合、他のミシン要素からの適切な間隔で案内される。糸走行の乱れにつながる望ましくないループ形成は有効に回避される。糸経路設定装置は糸天秤の運動経路に隣接して配設される。これは糸経路設定装置の有効性を増加させる。複数の突出機素も上糸経路の幾つかの位置で配設される。少なくとも1つのさらなる突出機素が糸天秤の後の上糸経路において、特に糸天秤に隣接して配設される。
請求項1にしたがうボウ(弓状部)としての突出機素の設計は特に適していることを証明した。突出機素は経済的に製造できる。
代替的には、少なくとも1つの突出機素を中実又は中空ボディーとして、特にウエブボディーとして、ハウジング上に形成して構成することが可能である。
請求項1にしたがう凸状のブラケット部分は制御された突出に関与している。特に、凸状のボウ部分は曲線的な折り曲げとして特に簡素に構成できる。
請求項2にしたがう変位可能の突出機素は上糸の弛緩糸領域のための設定値に適したものである。
請求項3にしたがう設計は安全である。
請求項4にしたがう構成において、糸経路設定装置の突出、したがって上流側上糸案内要素及び糸天秤の間の上糸経路の長さは、特に端部側調節機能によって調節できる。
請求項5にしたがう係止マークは幾つかの突出値の信頼性のある調節に特に適していることを証明している。ブラケット又はボウの構成に応じて、3つ以上の係止マークも存在し得る。
請求項6にしたがう係止マークは簡素である。
請求項7にしたがう配設は共用担持体上で幾つかの機能要素の有利な一体性に関与し、これはミシンの製造及び/組立てを簡素化する。
本発明のミシンによれば、太い又は扁平の上糸又は捩れ癖のある上糸で厚い又は堅固な縫製品、例えば皮革又はプラスチック材料パネルを縫製する際に、上糸は縫製品の所与の材料厚さでループ形成中に釜に対する適正な張力で走行する。したがって、このような上糸で厚い又は堅固な布を美麗に縫製することが可能となる。
厚い又は堅固な縫製品を縫うミシンのオペレータ側の斜視図を示し、ミシン機構の内部詳細は部分的に表現されている。 ミシンのアーム端部におけるミシンヘッドの領域内の図1にしたがうミシンの詳細側面図を示す。 図2のIII−III線に沿った破断断面図を示す。 図3に類似し、ワイヤーボウ(弓状部)の形式であって、図3にしたがう位置と比較し、ミシンのハウジングに関してボウ端部の異なる相対的位置におけるミシンの糸道設定装置を示す。 ミシンの糸道設定装置を表わすために1つのアーム軸位置におけるミシンヘッドの斜視図を示す。 ミシンの糸道設定装置を表わすために1つのアーム軸位置におけるミシンヘッドの斜視図を示す。 ミシンの糸道設定装置を表わすために1つのアーム軸位置におけるミシンヘッドの斜視図を示す。 ミシンの糸道設定装置を表わすために1つのアーム軸位置におけるミシンヘッドの斜視図を示す。 ミシンの糸道設定装置を表わすために1つのアーム軸位置におけるミシンヘッドの斜視図を示す。
以下、本発明のミシンにおける実施の形態について図面を参照して詳述する。
ミシン1は上部アーム2、脚柱3及び一般にベッドプレート4と称されている下部ハウジングを有している。ミシン1は厚い又は堅固な縫製品、例えば皮革又はプラスチック材料パネルを縫うように設計されている。機械要素、即ち上部アーム2、脚柱3及びベッドプレート4は、ミシンのハウジングを形成し、それらの外形に関して図1においてのみ示されている。
アーム軸5は、アーム2内で、図1において概略的に図示されたフレーム5aに回転自在に装着されている。これらのアーム軸ベアリングの一方は脚柱上のアーム軸端部の領域内に配置され、アーム軸ベアリングの他方はミシン1のヘッド6内における対向するアーム軸端部の領域内に配置されている。アーム軸5、したがってミシン1の本質的な縫製機械要素の駆動は図1において概略的に図示された高出力の原動機7によって実行される。針棒9は、ヘッド6内に垂直方向に装着され、アーム軸5及びクランクドライブ8によって垂直方向に上下動するように駆動され、その下部に針10を担持している。
バレル型釜11はベッドプレート4内において針棒9の下部で釜揺動軸13の釜揺動軸線12の周りで正転逆転(往復)して揺動するように駆動される。バレル型釜11はバレル型ルーパとも称される。釜揺動軸線12はアーム軸5と平行に水平方向に延びている。
バレル型釜11は針10と協働して縫製品に縫目形成を行なう。バレル型釜11及び針10はミシン1の縫目形成ツールである。バレル型釜の代わりに、他の釜型式も使用できる。
バレル型釜11の駆動は釜ドライブ14によって実行される。釜ドライブ14はドライブユニット15を有し、これで伝動揺動軸線17の周りで伝動揺動運動を生起する。
伝動揺動軸線17は軸5、13と平行に延びている。
アーム軸5はドライブユニット15の周辺ドライブ軸として使用される。さらに、ドライブユニット15はコネクティングロッド18を有する。コネクティングロッド18のロッド端部はロッドアイ19として構成され、ロッドアイ19は偏芯ユニットによってドライブ軸5へのドライブ連結部を有している。また、コネクティングロッド18の他のロッド端部はロッドアイとして構成され、アキシアル/ラジアルベアリング23によって伝動ホイール22へのドライブ連結部を有している。伝動ホイール22は伝動揺動軸線17の周りでベアリングブッシュに枢着されている。
コネクティングロッド18は伝動ホイール22へのドライブ連結部を有し、これで後者を伝動揺動軸線17の周りで正転逆転(往復)して枢動する。
釜ドライブ14のトラクション機構ギアリング26のトラクション機構25は伝動ホイール22の外周に案内されている。トラクション機構25は歯付ベルトとして構成されている。後者は伝動ホイール22の外周上の外歯システムと噛合する。
トラクション機構ギアリング26は伝動揺動軸線17の周りの伝動ホイール22の伝動揺動運動を釜揺動軸13のドライブ揺動運動に変換するのに使用される。
縫目形成のためには、バレル型釜11の釜本体は針10と同期して運動し、縫製品を貫通して針10で案内される上糸ループを捕捉し、かつ、これにからめて(交錯して)上糸は、釜本体の運動中に、釜ハウジングの周囲に案内されてからめられる(交錯される)。
ヘッド6の領域内におけるハウジングに固定されるワンピース共用支持プレート27(図2)はミシン1の機械要素を担持するために使用される。支持プレート27は、特に、上糸28(図5参照)を案内するための機械要素を担持する。上糸28の経路内には、上糸案内挿通孔29、2つの上糸調子器30、31、糸制御バネ部32、糸天秤34の手前の上糸経路内にもう1つの上糸案内挿通孔33、糸天秤34の後の上糸経路内にもう1つの上糸案内挿通孔35、上糸クランプ36及び上糸クランプ36の後の上糸経路内にさらに2つの上糸案内挿通孔37、38が介在している。
支持プレート27は、上糸調子器30、31の機械要素、即ち調子器の糸調子機械要素を開閉するアクチュエータを担持し、これらのアクチュエータを空気圧シリンダで構成することができる。糸調子機械要素は糸調子皿とすることができる。糸調子皿は図3において38aで示されている。さらに、支持プレート27は、上糸調子器30、31の機械的トリガーのために、糸調子皿38aの間に枢着された枢動プレートを担持する。
看者から離れた、例えば図2の側部上には、支持プレート27はケーブルガイドを有し、ケーブルガイドはケーブルダクトとして構成でき、ケーブルダクト中にはミシン1のケーブル及び空気圧管線の両方が装着できる。
支持プレート27は、ミシン1のハウジング上でプラグ連結部によって対応する対向ボディーに連結されている。そして、支持プレート27によって担持された機械要素の作動に要求される供給ライン(ケーブル及び空気圧管線)の総ては支持プレート27のプラグ連結部に案内できる。そして、ハウジング上の対向プラグ連結部は支持プレート27によって担持された機械要素を、それに隣接する供給ラインによって確実に取り付ける。
糸天秤34は上糸28を案内する。糸天秤34は、縫目形成ツール10、11に関して同期した手法で駆動され、上死点及び下死点の間で変位可能である。位置「天秤上死点」は図6に示されている。
これらの機械要素とは別に、支持プレート27は天秤保護ボディー39を担持し、これは支持プレート27の一体化機械要素である。図2、図5は天秤保護ボディー39の2つの実施例を示す。図5にしたがう実施例において、天秤保護ボディー39はハウジングケーシングに直交して延びる突出プレートとして専用的に構成され、その突出プレートの外形は糸天秤34の運動経路に適応されている。図2にしたがう構成において、天秤保護ボディー39は付加的にフロントカバー40を有し、このフロントカバーは糸天秤34の端面において、言い換えればオペレータに向かう運動経路を覆うものである。
天秤保護ボディー39は糸通し溝を有し、糸天秤34の領域内で上糸28の糸通しを容易にする。
さらに、支持プレート27はミシン作動機素を担持し、これらは一方では、全部で6つの作動ボタン42を備えるマルチボタン作動フィールド41の形態とされ、他方では作動瞬間接触スイッチ43の形態とされ、それらの機能は事前割り振りされている。
さらに、支持プレート27は糸糸巻に巻き取るための巻き取り装置44を有している。
さらに、支持プレート27は位置設定装置45を有し、これは縫目形成ツール10、11の相対的位置の位置設定、言い換えればアーム軸5の回転位置を選択するための設定ホイールの形態とされている。
さらに、支持プレート27は照明装置46を担持し、これは図2において概略的に図示されている。照明装置46は縫製フィールドの一部を照明する役目を果たす。これは事前縫製フィールドであり、縫製品への針10の縫目形成領域の前の縫製フィールド領域である。
最後に、支持プレート27は糸経路設定装置47を担持し、これは上糸案内機械要素が糸天秤34の前の上糸経路内で上流側に位置している上糸案内挿通孔33と、糸天秤34自体との間の上糸経路の長さを変動させるものである。糸経路設定装置47は以下に詳細に説明する。糸経路設定装置47は、上糸28が縫製品の所与の材料厚さでループ形成中に釜に対する適正な張力で走行することを確実にするものである。
支持プレート27は、支持プレート側部上で上糸調子器30、31からミシン1の糸案内機械要素の総てを担持しており、この上糸調子器は糸天秤34への上糸経路内で上流側に位置しているものである。さらに、支持プレート27は糸天秤34から縫い針10への上糸経路内でミシン1の糸案内機械要素の総てを担持している。
上糸案内挿通孔29及び上糸案内挿通孔38の間の上糸28の上糸経路は支持プレート27上で経路マーク47aによって示されている。これらの経路マーク47aは支持プレート27内に凸刻又はギザギザ付けされるマーキングによって形成される。経路マーク47aは上糸経路に沿った上糸28の糸通しを容易にする。
糸経路設定装置47は突出機素を有し、これは糸天秤34の前の上糸経路内で上流側上糸案内機械要素である上糸案内挿通孔33と、糸天秤34との間で上糸28が主要上糸案内平面から繰り出すように配設されている。この主要上糸案内平面は、糸天秤34の後の上糸経路内で下流側上糸案内機械要素として上糸案内挿通孔33、糸天秤34、上糸案内挿通孔35によって形成される。主要上糸案内平面は図2の図面の平面と略平行に延びている。
糸経路設定装置47の突出機素は、ブラケット又はボウ(弓状部)48として構成される。このボウ48は上糸案内挿通孔33及び糸天秤34の間で上糸走行部を横切って延在している。ブラケット又はボウに代替するものとして、突出機素48は、図5にしたがう構成における天秤保護ボディー39と比較できるほど、ウエブボディーとしても構成される。
ボウ48は凸状のブラケット部分又はボウ部分49を有し、これは主要上糸案内平面に亘って突出機素48のより大きな突出をともなう領域を設定する。凸状のボウ部分49はボウ48の湾曲部として図示された構成で構成される。
ボウ48の2つの端部50、51はミシンのハウジング、即ち支持プレート27上に固定されている。ボウ48の組立てられた位置において、上部端部は、枢軸線52(図2参照)の周りで装着され、この枢軸線は支持プレート27の枢動固定ベアリング53内でアーム2と平行に延びている。ボウ48は、この端部50の領域において90°折曲され、ヘッド6の端部プレート部分54に平行な他の主要長部分と比較される。
組立てられた位置における他の下部端部51で、ボウ48はミシンのハウジングに、即ち支持プレート27上に調節自在に取り付けられる。ボウ端部51の領域内において、ボウ48は、再度、90°折曲されて、図2の図面の平面と直交し、ボウ端部51まで延びる端部上のボウ部分となる。
調節機能は、ボウ48の端部51の2つの異なる相対的位置で図3、図4に明瞭に図示されている。図示された構成における調節自在の端部51において、ボウ48は合計4つの係止マークを有し、これらは調節自在の弓形部材端部51に適用された係止溝55、56、57、58として構成される。係止溝55−58は支持プレート27のバネ部59の形態をとる対向ボディーと協働し、ハウジングに関し調節自在のボウ端部51のそれぞれの相対的位置を事前設定する。図3は、対向ボディー59が調節自在のボウ端部51から最も離間して配置された係止溝58と協働する位置を示す。
図3にしたがう相対的位置は凸状ボウ部49に関与しており、これは支持プレート27に比較的接近するよう移動し、支持プレート上、したがって主要上糸案内平面上の凸状ボウ部49の突出は最小にされる。
図4は支持プレート27に関し調節自在のボウ端部51の相対的位置を示し、対向ボディー59はボウ端部51に最も近接して隣接する係止溝55と協働する。この相対的位置において、ボウ48、特に凸状ボウ部49は、支持プレート27に関し、したがって主要上糸案内平面についても最大の突出を有する。対向ボディー59が中間に位置する係止溝56又は57と協働することにより、主要上糸案内平面上の凸状ボウ部49の突出が対応して発生し、これは図4にしたがう最大の突出と図3にしたがう最小の突出との中間である。どれだけの弛緩糸領域が発生するかに応じて、ボウ48の位置は調節自在のボウ端部51上で調節される。
大きな弛緩糸領域は、特に縫製されるべき厚い縫製品において機能を発揮する。
凸状ボウ部49と90°折曲された端部51との間のコースにおいて、ボウ48は、その部分に、糸制御バネ部32からの最小の間隔を維持するために曲線状のコースを有する。
図5から図9は糸経路設定装置47の機能を図示している。
図5は、針10がその運動経路における上死点にあるアーム軸位置0°を示す。糸天秤34は図5にしたがうアーム軸位置において上昇経路中にある。
図6は、糸天秤34が上死点にあるアーム軸位置60°を示す。上糸28は糸制御バネ部32と糸天秤34との間で、特に上糸案内挿通孔33と糸天秤34との間で張力がかかり、凸状ボウ部49と枢動自在の端部50との間の領域でボウ48上に載っている。
図7は、糸天秤34が上死点から下降経路中にあるアーム軸位置160°を示す。したがって、上糸28は上糸案内挿通孔33と糸天秤34との間の糸経路中で張力がかからず、弛緩している。これは「弛緩糸領域」とも称される。糸経路設定装置47は上糸案内挿通孔33と糸天秤34との間で弛緩上糸28が規定のコースをもつことを確実にする。それで、上糸28は凸状ボウ部49と枢動自在の端部50との間でボウ48上に載ることになる。
図8は、糸天秤34がさらに下降経路中にあり、ほぼ凸状ボウ部49の高さにあるアーム軸位置220°を示す。上糸28は、図7にしたがうアーム軸位置よりもさらに弛緩しており、凸状ボウ部49の領域内でボウ48上に載っている。また、ボウ48の形状は、ここで上糸案内挿通孔33と糸天秤34との間で上糸28の規定のコースを強制的にとらせるものである。図7−図8にしたがう位置の間のアーム軸位置の領域において、特に大きな上糸ループが制御されない態様で形成されることは防止される。
図9は、糸天秤34が下死点の領域にあるアーム軸位置270°を示す。上糸28は、いま凸状ボウ部49と調節自在のボウ端部51の間の領域でボウ48上に載っている。
糸経路設定装置47に関連して上述した突出機素に態様でもう1つの突出機素が糸天秤34の後の上糸経路内に配設できる。特に、2つの突出機素、言い換えればボウ48とボウ又は中空若しくは中実ボディーの形態で設計され得るもう1つの突出機素とが糸天秤34の両側に、それに隣接して配設できる。
本発明のミシンは、太い又は扁平の上糸又は捩れ癖のある上糸で厚い又は堅固な縫製品、例えば皮革又はプラスチック材料パネルを縫製する際に、上糸は縫製品の所与の材料厚さでループ形成中に釜に対する適正な張力で走行することから本縫ミシンとして実施される場合に好適に適用可能である。
1・・・ミシン
2、3、4・・・ハウジング
9・・・針棒
10・・・縫い針
10、11・・・縫目形成ツール
27・・・ハウジング/支持プレート
28・・・上糸
33・・・上流側上糸案内要素
34・・・糸天秤
35・・・下流側上糸案内要素
47・・・糸経路設定装置
48・・・突出機素/ブラケット
49・・・ブラケット部分
50、51・・・端部
55−58・・・係止マーク/係止溝
59・・・対向ボディー

Claims (7)

  1. ハウジング(2、3、4)と、
    縫い針(10)を保持する針棒(9)を含む縫目形成のための縫目形成ツール(10、11)と、
    上糸(28)を案内し、縫目形成ツール(10、11)に関して同期して駆動され、上死点及び下死点の間で変位可能な糸天秤(34)と、
    糸天秤(34)の前の上糸経路内における上流側上糸案内要素(33)と、
    糸天秤(34)の後の上糸経路内における下流側上糸案内要素(35)と、
    上流側上糸案内要素(33)及び糸天秤(34)の間で上糸経路の長さを変動させる糸経路設定装置(47)とを備え
    糸経路設定装置(47)は少なくとも1つの突出機素(48)を有し、突出機素(48)は、上流側上糸案内要素(33)及び糸天秤(34)の間で、上流側上糸案内要素(33)、糸天秤(34)及び下流側上糸案内要素(35)によって形成される主要上糸案内平面から上糸(28)が繰り出すように配設され、
    突出機素(48)は上流側上糸案内要素(33)及び糸天秤(34)の間で上糸(28)の糸走行部を横切って延在するブラケットとして構成され、
    突出機素(48)は凸状のブラケット部分(49)を有することを特徴とするミシン。
  2. 突出機素(48)はハウジング(27)に対して相対的に変位可能で、上流側上糸案内要素(33)及び糸天秤(34)の間で上糸経路の長さを設定することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. ブラケット(48)の2つの端部(50、51)はハウジング(27)に固定されていることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  4. ブラケット(48)は少なくとも1つの端部(51)で調節自在であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のミシン。
  5. ブラケット(48)は少なくとも2つの係止マーク(55−58)を有し、係止マーク(55−58)はハウジング(27)に固定された対向ボディー(59)と協働し、それぞれハウジング(27)に関し調節自在のブラケット端部(51)の相対的位置を設定することを特徴とする請求項4記載のミシン。
  6. 係止マーク(55−58)は調節自在のブラケット端部(51)に適用された係止溝として構成されることを特徴とする請求項5記載のミシン。
  7. 経路設定装置(47)及び2つの上糸案内要素(33、35)はハウジング(2−4)に固定された共用支持プレート(27)によって担持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項記載のミシン。
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