JP5271455B2 - かがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置 - Google Patents

かがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、かがり縫いを行うミシンに装備され、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を調整することができるミシンの糸たるみ調整装置に関する。
従来の縁かがり縫いミシンは、針落ち位置よりも布送り方向手前側で加工布の縁を切断する上メス及び下メスを備えており、下メスを保持すると共に布送り方向と直交する左右方向に移動調整することが可能に設けられた下メスホルダと、下メスホルダ上に保持されて、その先端部が針落ち位置近傍で糸と係合してかがり幅を設定する糸滑り片と、布送り方向と直交する左右方向における下メスホルダの位置調節を行うホルダ調整機構とを備えている(例えば、特許文献1参照)。糸滑り片は、下メスホルダ上で先端部が左右方向に振れるように揺動可能となっている。
しかし、糸滑り片は下メスホルダ上に保持されているので、切断する加工布の幅を広くするべく下メスホルダを外側に移動した場合、針板下方から縫針に向かって移動する上ルーパと糸滑り片とが干渉するおそれがある。したがって、下メスホルダの外側への移動量が制限されてしまうという問題点があった。
その結果、例えば伸縮性のある加工布にかがり縫いを行う場合、針落ち位置から切断位置までの幅を十分に確保することができず、切断後に加工布が収縮して糸長さが余るなど、加工布の伸縮に糸滑り片が追従することができず、加工布の切断端部に対する糸のたるみ具合を適切に調整することができないという問題があった。また、糸滑り片の先端部に糸を掛け渡すことで糸張力を調整し、かがり幅の変化に対応させることも可能ではあるが、糸滑り片の先端部の位置調整作業は煩雑であり、作業者に多大な労力が強いられるとともに作業効率が低下するという問題があった。
そこで、例えば特許文献2では、布送り方向に直交する方向に対して下メスと別個独立で糸滑り片の位置調整を行うかがり幅調整装置が開示されている。特許文献2では、下メスと糸滑り片とは、それぞれ独立して設けてある下メスホルダと糸滑り片ホルダとに支持される。また、下メスは、左右方向において糸滑り片ホルダが移動する外側限界位置よりもさらに外側まで下メスホルダを移動可能としてあるので、左右方向における糸滑り片ホルダの外側限界位置よりもさらに外側まで移動することができる。
特開2005−000401号公報 特開2006−280715号公報
しかし、特許文献2に開示してあるかがり幅調整装置は、糸滑り片ホルダと下メスホルダとが独立してフレームに支持されており、それぞれの移動調節手段の機構が複雑になりやすいという問題点があった。また、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を調整する場合、すなわち加工布の切断端部に対して糸を食い込ませるよう、あるいはたるませるよう調整する場合、糸滑り片の動作と下メスの動作との間で微妙なタイミング調整が必要となる。さらに、特許文献2に開示してあるかがり幅調整装置では、針板面と糸滑り片ホルダの上面とがほぼ同一面となるよう調整する必要もあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、針板の配置、大きさ等の設計の自由度を損ねることなく、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を調整することができるミシンの糸たるみ調整装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために第1発明に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置は、針落ち位置より手前側に配置され、上メスと対になって前記針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する、布送り方向に直交する左右方向へ移動することが可能な下メスと、前記針落ち位置近傍で縫製時に先端部に糸が掛け渡されることでかがり糸のたるみ具合を設定する、左右方向へ揺動することが可能に針板に支持された糸滑り部材と、前記下メスの左右方向への移動に連動して前記糸滑り部材を左右方向へ揺動させる揺動機構とを備えていることを特徴とする。
第1発明では、針落ち位置より手前側に配置され、上メスと対になって針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する、布送り方向に直交する左右方向へ移動することが可能な下メスと、針落ち位置近傍で縫製時に先端部に糸が掛け渡されることでかがり糸のたるみ具合を設定する、左右方向へ揺動することが可能に針板に支持された糸滑り部材と、下メスの左右方向への移動に連動して糸滑り部材を左右方向へ揺動させる揺動機構とを備えている。糸滑り部材を針板と一体として設けることにより、簡単な機構で、かがり縫いを行う場合の糸のたるみ、すなわち加工布の切断端部に対する糸のたるみ具合を容易に調整することができる。また、調整するまでもなく、針板面と糸滑り部材の上面とをほぼ同一面とすることが可能となる。
また、第2発明に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置は、第1発明において、前記揺動機構は、前記下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材と、該揺動部材の揺動に連動して回転するカム部材とを有し、前記カム部材の回転を前記糸滑り部材の左右方向への揺動に変換するようにしてあることを特徴とする。
第2発明では、揺動機構は、下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材と、該揺動部材の揺動に連動して回転するカム部材とを有しており、カム部材の回転を糸滑り部材の左右方向への揺動に変換する。したがって、下メスの左右方向への移動により、糸滑り部材を左右方向へ揺動させることができ、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を調整することが可能となる。
また、第3発明に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置は、第1発明において、前記揺動機構は、前記下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材を有し、該揺動部材に設けてある突起部が挿入されるカム孔を介して、前記揺動部材の回転を前記糸滑り部材の左右方向への揺動に変換するようにしてあることを特徴とする。
第3発明では、揺動機構は、下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材を有し、該揺動部材に設けてある突起部が挿入されるカム孔を介して、揺動部材の回転を糸滑り部材の左右方向への揺動に変換するので、下メスの左右方向への移動により、糸滑り部材を左右方向へ揺動させることができ、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を調整することが可能となる。
また、第4発明に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置は、第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記糸滑り部材に対して、布送り方向に直交する左右方向への揺動を生じさせるレバーを針板に備えることを特徴とする。
第4発明では、糸滑り部材に対して、布送り方向に直交する左右方向への揺動を生じさせるレバーを針板に備えるので、糸滑り部材の左右方向への揺動、すなわち糸滑り部材の左右方向の位置を調整することができ、かがり縫いにおける糸のたるみ具合をさらに調整することが可能となる。
本発明によれば、糸滑り部材を針板と一体として設けることにより、簡単な機構で、かがり縫いを行う場合の糸のたるみ、すなわち加工布の切断端部に対する糸のたるみ具合を容易に調整することができる。また、調整するまでもなく、針板面と糸滑り部材の上面とをほぼ同一面とすることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置の針板下部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置の構成を示す、左右方向における側面図である。 本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置の揺動部材の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置のカム部材の構成を示す斜視図、平面図及び側面図である。 本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置の糸滑り部材の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置の、下メスが移動した場合の、針板の下部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置の針板の下部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置の構成を示す、左右方向における側面図である。 本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置の揺動部材の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置の、揺動部材、糸滑り部材、揺動レバーの関係を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置の、下メスが移動した場合の、針板の下部の構成を示す平面図である。
以下、本発明に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、ミシンの針板に沿った平面上において布送り方向に直交する方向を左右方向とする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置(以下、糸たるみ調整装置)の針板下部の構成を示す平面図であり、図2は、本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置の構成を示す、左右方向における側面図である。
図1及び図2に示すように、糸たるみ調整装置10は、主要構成部が縫針の針落ち位置よりも布送り方向の手前側において、針板100と一体として設けてある。糸たるみ調整装置10は、上メス(図示せず)と対になって針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する、布送り方向に直交する左右方向へ移動することが可能な下メス12と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり糸のたるみ具合を設定する、左右方向へ揺動することが可能に針板100に支持された糸滑り部材51とを備えている。なお、上メスは図示しないメス駆動機構により下メス12に向かって上下動し、加工布を切断する。
また、糸たるみ調整装置10は、下メス12の左右方向への移動に連動して糸滑り部材51を左右方向へ揺動させる揺動機構を備えている。揺動機構は、下メス12の左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材52と、揺動部材52の揺動に連動して回転するカム部材54とを有しており、カム部材54の回転を糸滑り部材51の左右方向への揺動に変換する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置10の揺動部材52の構成を示す平面図である。揺動部材52は、回転中心に回転軸(図示せず)を挿入することが可能な円形の孔部521を設けてある。揺動部材52は、下メス12に常時接触している下メス接触部522を有し、下メス12の左右方向への移動により、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として揺動する。
また、揺動部材52は、歯車部523を有している。歯車部523と噛み合う調整歯車53は、揺動部材52の揺動に応じて、揺動部材52の回転方向と同一方向に回転し、調整歯車53と噛み合う歯車部541を有しているカム部材54は、調整歯車53の回転方向と反対方向に回転する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置10のカム部材54の構成を示す斜視図、平面図及び側面図である。図4(a)は、糸たるみ調整装置10のカム部材54の構成を示す斜視図を、図4(b)は、糸たるみ調整装置10のカム部材54の構成を示す平面図を、図4(c)は、糸たるみ調整装置10のカム部材54の構成を示す側面図を、それぞれ示している。図4(a)〜(c)に示すように、カム部材54は下部に調整歯車53と噛み合う歯車部541を有しており、調整歯車53の回転方向と反対方向に回転する。カム部材54は、上面に突起部542を設けてある。突起部542は、糸滑り部材51のカム孔に挿入されており、カム部材54の回転により糸滑り部材51を左右方向へ揺動させる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置10の糸滑り部材51の平面図である。図5に示すように、糸滑り部材51は、先端部に糸を掛け渡すことが可能な糸滑り片51aが形成してある。針落ち位置近傍で縫製時に、糸滑り片51aの先端部に糸が掛け渡されることにより、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を設定することができる。すなわち、糸滑り片51aの左右方向の位置を調整して、かがり縫いを行う場合に糸を布に食い込ませるよう、あるいはたるませるよう調整することができる。
また、糸滑り部材51には、カム部材54の突起部542を挿入することが可能なカム孔511を設けてあり、カム部材54の回転に応じて糸滑り部材51を左右方向に揺動させることが可能となっている。なお、糸滑り片51aの左右方向の位置を調整して糸のたるみ具合をさらに調整することができるように、調整レバー(レバー)60を設けてある。調整レバー60を左右方向に動かすことにより、カム部材54の突起部542を回転中心として、糸滑り部材51の先端部である糸滑り片51aを左右に動かすことができ、糸のたるみ具合をさらに調整することができる。
以下、実際の動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る糸たるみ調整装置10の、下メス12が移動した場合の、針板100の下部の構成を示す平面図である。図6においては、下メス12を図面の矢印方向(布送り方向に直交する右方向)へ移動した場合の動作を説明する。
下メス12が矢印方向へ移動することにより、揺動部材52は、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として時計回りに回転する。揺動部材52が時計回りに回転することにより、歯車部523と噛み合う調整歯車53も時計回りに回転し、調整歯車53と噛み合う歯車部541を有しているカム部材54は、反時計回りに回転する。
カム部材54が、反時計回りに回転することにより、カム部材54の上面に設けてある突起部542も反時計回りに回転するので、突起部542が布送り方向に直交する右方向へ移動し、カム孔512に挿入されている突起部を回転中心として糸滑り部材51が時計回りに回転する。したがって、糸滑り部材51の先端部である糸滑り片51aも、図6の矢印方向に揺動することになり、かがり縫いを行う場合に糸をたるませるよう調整することが可能となる。
逆に、下メス12の位置を糸たるみ調整装置10側へ近づける、すなわち図6の矢印と反対方向へ移動させた場合、揺動部材52は、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として反時計回りに回転する。揺動部材52が反時計回りに回転することにより、歯車部523と噛み合う調整歯車53も反時計回りに回転し、調整歯車53と噛み合う歯車部541を有しているカム部材54は、時計回りに回転する。
カム部材54が、時計回りに回転することにより、カム部材54の上面に設けてある突起部542も時計回りに回転するので、突起部542が布送り方向に直交する左方向へ移動し、カム孔512に挿入されている突起部を回転中心として糸滑り部材51が反時計回りに回転する。したがって、糸滑り部材51の先端部である糸滑り片51aも、図6の矢印方向と反対方向に揺動することになり、かがり縫いを行う場合に糸を布により食い込ませるよう調整することが可能となる。
例えば糸滑り片51aの位置は、図示しない設定ツマミを操作して希望の位置に設定する。具体的には下メス12に、図6の矢印方向へ付勢する付勢部材、例えばバネを設けておき、設定ツマミをネジ止めすることにより下メス12の位置を所望の位置へ設定することができる。
また、下メス12の位置を設定して糸滑り片51aの左右方向の位置を調整した状態から、糸のたるみ具合をさらに調整することができる調整レバー60を設けてある。調整レバー60も針板100に設けてあり、調整レバー60を左右方向に動かすことにより、糸滑り片51aの左右方向の位置を調整することができ、かがり縫いにおける糸のたるみ具合をさらに調整することが可能となる。
そして、縫い針の上下動により形成される縫い糸のループにかがり縫いの糸が挿通され、図示しないルーパにより、加工布の切断端部近傍に位置決めされた糸滑り片51aの先端部に糸が掛け渡され、加工布の上面針落ち位置にてループ状となった糸に縫い針により縫い糸が挿通される。また、糸滑り片51aの先端部に掛け渡された糸は、布送り動作に伴い、その先端部から抜けて解放される。かかる動作を繰り返し行うことでかがり縫いが行われる。
以上のように、本実施の形態1によれば、糸滑り部材51を針板100と一体として設けることにより、簡単な機構で、かがり縫いを行う場合の糸のたるみ、すなわち加工布の切断端部に対する糸のたるみ具合を容易に調整することができる。また、調整するまでもなく、針板100の面と糸滑り部材51の上面とをほぼ同一面とすることが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置(以下、糸たるみ調整装置)の針板下部の構成を示す平面図であり、図8は、本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置の構成を示す、左右方向における側面図である。
図7及び図8に示すように、糸たるみ調整装置10は、主要構成部が縫針の針落ち位置よりも布送り方向の手前側において、針板100と一体として設けてある。糸たるみ調整装置10は、上メス(図示せず)と対になって針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する、布送り方向に直交する左右方向へ移動することが可能な下メス12と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり糸のたるみ具合を設定する、左右方向へ揺動することが可能に針板100に支持された糸滑り部材51とを備えている。なお、上メスは図示しないメス駆動機構により下メス12に向かって上下動し、加工布を切断する。
また、糸たるみ調整装置10は、下メス12の左右方向への移動に連動して糸滑り部材51を左右方向へ揺動させる揺動機構を備えている。揺動機構は、下メス12の左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材52と、揺動部材52の揺動を微調整することが可能な揺動レバー55とを有している。
図9は、本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置10の揺動部材52の構成を示す平面図である。揺動部材52は、回転中心に回転軸(図示せず)を挿入することが可能な円形の孔部521を設けてある。揺動部材52は、下メス12に常時接触している下メス接触部522を有し、下メス12の左右方向への移動により、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として揺動する。また、突起部524を設けてあり、糸滑り部材51の動作とも連動している。
図10は、本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置10の、揺動部材52、糸滑り部材51、揺動レバー55の関係を示す平面図である。糸滑り部材51の構成は、実施の形態1と同様であるので、図5と同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。糸滑り部材51は、先端部に糸を掛け渡すことが可能な糸滑り片51aが形成してある。針落ち位置近傍で縫製時に、糸滑り片51aの先端部に糸が掛け渡されることにより、かがり縫いにおける糸のたるみ具合を設定することができる。すなわち、糸滑り片51aの左右方向の位置を調整して、かがり縫いを行う場合に糸を布に食い込ませるよう、あるいはたるませるよう調整することができる。
糸滑り部材51には、揺動部材52の突起部524を挿入することが可能なカム孔511を設けてある。下メス12の左右方向(布送り方向に直交する左右方向)への移動により、揺動部材52が孔部521に挿入した回転軸を回転中心として揺動するので、それに伴って糸滑り部材51も左右方向に揺動する。
また、糸滑り部材51には、揺動レバー55の突起部551を挿入することが可能なカム孔512を設けてある。揺動レバー55は、回転中心軸552を中心として揺動することができる。したがって、揺動レバー55を揺動させることにより、突起部551が挿入されている、糸滑り部材51のカム孔512を介して、糸滑り部材51が左右方向に揺動する。これにより、糸滑り片51aの左右方向の位置をさらに微調整して糸のたるみ具合をきめ細かく調整することができるようになっている。
以下、実際の動作について説明する。図11は、本発明の実施の形態2に係る糸たるみ調整装置10の、下メス12が移動した場合の、針板100の下部の構成を示す平面図である。図11においては、下メス12を図面の矢印方向(布送り方向に直交する右方向)へ移動した場合の動作を説明する。
下メス12が矢印方向へ移動することにより、揺動部材52は、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として時計回りに回転する。揺動部材52が時計回りに回転することにより、突起部524も時計回りに回転し、突起部524が挿入されているカム孔511を介して糸滑り部材51も時計回りに回転する。
糸滑り部材51が時計回りに回転することにより、糸滑り部材51の先端部である糸滑り片51aも、図11の矢印方向に揺動することになり、かがり縫いを行う場合に糸をたるませるよう調整することが可能となる。
逆に、下メス12の位置を糸たるみ調整装置10側へ近づける、すなわち図11の矢印と反対方向へ移動させた場合、揺動部材52は、孔部521に挿入した回転軸を回転中心として反時計回りに回転する。揺動部材52が反時計回りに回転することにより、突起部524も反時計回りに回転し、突起部524が挿入されているカム孔511を介して糸滑り部材51も反時計回りに回転する。
糸滑り部材51が反時計回りに回転することにより、糸滑り部材51の先端部である糸滑り片51aも、図11の矢印方向と反対方向に揺動することになり、かがり縫いを行う場合に糸を布により食い込ませるよう調整することが可能となる。
例えば糸滑り片51aの位置は、図示しない設定ツマミを操作して希望の位置に設定する。具体的には下メス12に、図11の矢印方向へ付勢する付勢部材、例えばバネを設けておき、設定ツマミをネジ止めすることにより下メス12の位置を所望の位置へ設定することができる。
また、下メス12の位置を設定して糸滑り片51aの左右方向の位置を調整した状態から、糸のたるみ具合をさらに調整することができる揺動レバー55を設けてある。揺動レバー55も針板100に設けてあり、揺動レバー55を揺動させることにより、糸滑り片51aの左右方向の位置を調整することができ、かがり縫いにおける糸のたるみ具合をさらに調整することが可能となる。
そして、縫い針の上下動により形成される縫い糸のループにかがり縫いの糸が挿通され、図示しないルーパにより、加工布の切断端部近傍に位置決めされた糸滑り片51aの先端部に糸が掛け渡され、加工布の上面針落ち位置にてループ状となった糸に縫い針により縫い糸が挿通される。また、糸滑り片51aの先端部に掛け渡された糸は、布送り動作に伴い、その先端部から抜けて解放される。かかる動作を繰り返し行うことでかがり縫いが行われる。
以上のように、本実施の形態2によれば、糸滑り部材51を針板100と一体として設けることにより、より簡単な機構で、かがり縫いを行う場合の糸のたるみ、すなわち加工布の切断端部に対する糸のたるみ具合を容易に調整することができる。また、調整するまでもなく、針板100の面と糸滑り部材51の上面とをほぼ同一面とすることが可能となる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上記実施の形態に種々の変更を付加した形態で実施することが可能である。
10 糸たるみ調整装置
12 下メス
51 糸滑り部材
51a 糸滑り片
52 揺動部材
53 調整歯車
54 カム部材
55 揺動レバー
60 調整レバー
100 針板

Claims (4)

  1. 針落ち位置より手前側に配置され、上メスと対になって前記針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する、布送り方向に直交する左右方向へ移動することが可能な下メスと、
    前記針落ち位置近傍で縫製時に先端部に糸が掛け渡されることでかがり糸のたるみ具合を設定する、左右方向へ揺動することが可能に針板に支持された糸滑り部材と、
    前記下メスの左右方向への移動に連動して前記糸滑り部材を左右方向へ揺動させる揺動機構と
    を備えていることを特徴とするかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置。
  2. 前記揺動機構は、
    前記下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材と、
    該揺動部材の揺動に連動して回転するカム部材と
    を有し、
    前記カム部材の回転を前記糸滑り部材の左右方向への揺動に変換するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載のかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置。
  3. 前記揺動機構は、
    前記下メスの左右方向への移動に連動して揺動する揺動部材を有し、
    該揺動部材に設けてある突起部が挿入されるカム孔を介して、前記揺動部材の回転を前記糸滑り部材の左右方向への揺動に変換するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載のかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置。
  4. 前記糸滑り部材に対して、布送り方向に直交する左右方向への揺動を生じさせるレバーを針板に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のかがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置。
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