JP2007029641A - 玉縁縫いミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】コーナーメス装置の調整作業時に安定した状態を維持でき、調整作業時に作業者が作業をやり易く、コーナーメスが移動可能な全ての範囲において調整作業を行うことができる玉縁縫いミシンを提供する。
【解決手段】玉縁縫いミシン10において、機枠11が、ミシンテーブル11a下方に支持されてミシンテーブルの左右方向に沿って配設された第1ガイド部材61を有し、かつ、コーナーメス装置90が、第1ガイド部材と嵌合して直線移動する第2ガイド部材62を有し、第1及び第2ガイド部材は、少なくともコーナーメス91がミシンテーブルの外側に到るまで、コーナーメス装置をミシンテーブルの左右方向に引出し可能に構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、玉縁縫いを行うための玉縁縫いミシンに関する。
玉縁縫いミシンは、例えば、衣服の身頃生地に玉縁布を縫着すると共に身頃生地と玉縁布に所定の切目を形成して、ポケットを形成するのに好適なミシンである。
即ち、当該玉縁縫いミシンにおける縫製では、針板上面において、身頃生地とその上に玉縁布とを重ねて配置し、その上から底板部とその上面に垂直に立設された立板部とからなる断面逆さT字状であるバインダーを載置する。さらに、玉縁布の両端部をそれぞれバインダーの底板部の上面から立板部の各平面に沿わせるように折り返した状態で保持し、送り機構で所定方向に各布地を送りつつ、バインダーの立板部の両側で2本の縫い針により縫製を行う。また、かかる縫製時には、縫い針の上下動に同期してセンターメスを上下動させてポケットの開口部を形成するための直線状のセンター切れ目を形成し、その後、略V字状に配置されたコーナーメスの上下動により当該センター切れ目の両端部側に連続するように二叉に枝分かれする略V字状のコーナー切れ目を形成して縫製が行われている。
そして、縫製終了後に玉縁布をセンター切れ目内に通すようにして1回転返すことにより、ポケットが形成される。
ところで、従来、コーナーメスを有するコーナーメス装置はミシン本体を配置するミシンテーブルの下方に設けられている。また、前記コーナーメス装置は、メスの調整等のメンテナンスを行う必要があり、その調整作業をやり易くするために、コーナーメス装置をミシンテーブル下方からミシンテーブルの外側に移動可能となったものが提案されている。
具体的には、コーナーメス装置に回転支点が設けられており、メスの調整等のメンテナンスを行う際には、当該回転支点を中心にコーナーメス装置を回転移動させて、ミシンテーブル下方の位置からミシンテーブルの外側の位置に移動させる構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−107474号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の玉縁縫いミシンは、コーナーメス装置を回転支点によって回転移動させることでメスの調整等の調整作業をやり易い位置に移動させる構成であるため、移動時に回転支点軸のみの片持ち支持となり、調整作業中にコーナーメス装置が不安定な状態となり易いという問題があった。
また、メスの調整等の際にコーナーメス装置を回転移動させた結果、ミシンテーブルと回転移動したコーナーメスとの間に作業者が位置する場合には、調整作業時のコーナーメス装置の向きが作業者にとって使用時と逆になることになり、調整作業時に作業者が装置の向きに関して混乱する等、調整作業がやり難いという問題が生じていた。
さらに、回転移動によるコーナーメス装置の移動では、回転支点がミシンテーブル下方にあるため、装置を回転させても回転支点付近はミシンテーブルの十分に外側に出てくることはなく、回転支点に近い方のコーナーメスの調整作業がやり難いという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題を考慮したものであり、コーナーメス装置の調整作業時に安定した状態を維持でき、調整作業時に作業者が作業をやり易く、コーナーメスが移動可能な全ての範囲において調整作業を行うことができる玉縁縫いミシンを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の脚体と、前記脚体上方に前記脚体によって支持されるミシンテーブルとを有する機枠と、
下端に2本の縫い針を上下動するように保持する針棒を有し、前記ミシンテーブルの一端側上面に配置されるミシン本体と、
前記2本の縫い針の上下動により平行な2本の縫目が形成されるように、前記ミシンテーブル上に載置される被縫製物を前記ミシンテーブルの前後方向に送る布送り装置と、
前記針棒の近傍に配置され、前記被縫製物が前記布送り装置により送られる際に前記2本の縫目の間に直線状の切れ目を形成するセンターメス機構と、
コーナーメスと前記コーナーメスを上下動する駆動手段とを有し、前記布送り装置による布送り方向下流側かつ前記ミシンテーブル下方に配置され、前記布送り装置により送られて前記コーナーメス上方に位置する前記被縫製物に対し前記コーナーメスを上昇させて前記ミシンテーブル下方から突出させることにより前記直線状の切れ目の長手方向外側に前記直線状の切れ目に連続する略V字状の切れ目を形成するコーナーメス装置とを備えた玉縁縫いミシンにおいて、
前記機枠は、前記機枠の前記ミシンテーブル下方に支持されて前記ミシンテーブルの左右方向に沿って配設された第1ガイド部材を有し、
前記コーナーメス装置は、前記第1ガイド部材と嵌合して直線移動する第2ガイド部材を有し、
前記コーナーメス装置は、前記第1及び第2ガイド部材を介して直線移動させることにより、少なくとも前記コーナーメスが前記ミシンテーブルの端縁外側に到るまで、前記左右方向に沿って前記ミシンテーブル下方から引出し可能に構成されていることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、機枠が、ミシンテーブル下方に支持されてミシンテーブルの左右方向に沿って配設された第1ガイド部材を有し、かつ、コーナーメス装置が、第1ガイド部材と嵌合して直線移動する第2ガイド部材を有し、コーナーメス装置が、第1及び第2ガイド部材を介して直線移動させることにより、少なくともコーナーメスがミシンテーブルの端縁外側に到るまで、左右方向に沿ってミシンテーブル下方から引出し可能に構成されているため、コーナーメス装置の調整作業に際して、コーナーメス装置を片持ち支持の回転移動でなく、両持ちの平行移動で移動させることができる。これにより、コーナーメス装置の調整作業時に安定した状態を維持できる。また、使用時と調整作業時で装置の向きが変わらないため、調整作業時に作業者が作業をやり易くすることができる。さらに、調整作業時にコーナーメス装置全体をミシンテーブルの外側に出すことができるため、コーナーメスが移動可能な全ての範囲において調整作業を行うことができる。
なお、「コーナーメスがミシンテーブルの端縁外側に到る」とは、テーブル上面の垂直上方から見てテーブルの直下となる領域から脱した状態をいうものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の玉縁縫いミシンにおいて、前記コーナーメス装置は、前記第1及び第2ガイド部材を介して前記機枠に支持されていることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、コーナーメス装置が、第1及び第2ガイド部材を介して機枠に支持されているため、コーナーメス装置の支持及び調整作業時の引出しの双方を簡単な構成で実現することができる。
本発明によれば、円滑かつ確実にコーナーメス装置の調整作業を行うことができ、その結果、良好な状態で動作させることができる玉縁縫いミシンとすることができる。
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について、図1〜図5に基づいて説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてそれぞれの方向を定めるものとし、Z軸方向は後述する縫い針41の上下動方向と一致し、縫製作業を行う平面はZ軸方向と垂直となり、当該作業平面に平行であって布送りが行われる方向をX軸方向とし、作業平面に平行であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。また、X軸方向を前後方向、Y軸方向を左右方向、Z軸方向を上下方向というものとする。
玉縁縫いミシン10は、図2に示すように、身頃生地Mに対して玉縁布Bを平行な2本の縫目Tで縫着すると共にこれらの布地の布送り方向F(図1のX軸方向の左上方向)に沿った直線状のセンター切れ目Sと当該センター切れ目Sの両端部に略V字状のコーナー切れ目Vとを形成するミシンである。
そして、当該玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となるミシンテーブル11a及びそれを支持する複数の脚体11bを有する機枠11と、下端に2本の縫い針41を上下動するように保持する針棒を有しミシンテーブル11aの一端側上面に配置されたミシン本体12と、ミシンテーブル上に載置された身頃生地M及び玉縁布Bからなる布地(被縫製物)の布送り方向Fへの送りを行う布送り装置20と、長尺状平板である底板部31と底板部31の長手方向に沿ってその上面に垂直に立設された立板部32とを有し身頃生地Mの上側で玉縁布Bを上方から押さえるバインダー30と、バインダー30の布送り方向Fにおける下流側近傍であって当該バインダー30の立板部32の両側で前記2本の縫い針41の上下動により平行な2本の縫目Tが形成されるように針落ちを行う針上下動機構とを備えている。
また、玉縁縫いミシン10は、前記針棒の近傍のミシン本体12に支持され、布地B,Mが布送り装置20により送られる際に各縫い針41の布送り方向Fの下流側の各縫い針41の中間にセンターメス51を昇降させて各布地B,Mの2本の縫目Tの間に直線状のセンター切れ目Sを形成するセンターメス機構と、コーナーメス91と当該コーナーメス91を昇降(上下動)させる駆動手段とを有し前記布送り装置20による布送り方向F下流側かつ前記ミシンテーブル11a下方に配置されて前記布送り装置20により送られて前記コーナーメス91上方に位置する前記布地に対し前記コーナーメス91を上昇させて前記ミシンテーブル11a下方から突出させることによりセンター切れ目Sの長手方向両外側となる位置に連続して略V字状のコーナー切れ目Vを形成するコーナーメス装置90と、上記各部の制御を行う動作制御部とを備えている。
次に、コーナーメス装置90及び当該コーナーメス装置90のガイド部材60について詳述する。
ここで、図3〜図5は、コーナーメス装置90及び当該コーナーメス装置90のガイド部材60を示す図である。
コーナーメス装置90は、図1に示すように、ミシンテーブル11aの下方であって布送り装置20による大押さえ21,21の通過経路に配置されており、布送り装置20により搬送されてきた玉縁布B及び身頃生地Mに下方からコーナーメス91を差し込むことでセンター切れ目Sの両端となる位置に略V字状のコーナー切れ目Vを形成する。
即ち、コーナーメス装置90は、布送り方向Fに沿って間隔をあけて配置された2つのコーナーメス91,91と、各コーナーメス91を所定の動力伝達機構を介してそれぞれ上下動させる駆動手段としてのシリンダー92,92とを備えている。
各コーナーメス91は、その先端側から見た形状がV字状となるように並べられた一対の三角形状のメスからなり、当該先端部を上方に向けた状態で支持されている。
そして、2つのコーナーメス91は、それぞれが形成する略V字状のコーナー切れ目Vの開口部が互いに逆向きとなるように各々が支持されている。また、2つのコーナーメス91は、その間隔を調節することが可能となっている。
前記コーナーメス装置90は、2本の縫目Tと、センター切れ目Sが形成された布地B,Mが、布送り装置20により、コーナーメス装置90の真上となる位置まで搬送されると、2つのコーナーメス91をセンター切れ目Sの両端部で上下動させることで、2つの略V字状のコーナー切れ目Vを布地B,Mに形成する。
また、コーナーメス装置90付近の所定位置には、コーナーメス装置90に対してメスの調整等のメンテナンスを行う際に、コーナーメス装置90をミシンテーブル11a下方から、図4に示すような作業のやり易い外側に引き出すためのガイド部材60を備えている。当該ガイド部材60は、機枠11に配置された第1ガイド部材61とコーナーメス装置90に配置された第2ガイド部材62とで構成されており、第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62が嵌合してガイド部材として機能するようになっている。
第1ガイド部材61は、長尺な板状の部材であり、機枠11のミシンテーブル11aの下方におけるコーナーメス装置90全体を保持する枠体のX軸方向両側において、長手方向がミシンテーブル11aの左右方向(Y軸方向)に沿って略平行となるように配置されている。当該第1ガイド部材61は、ミシンテーブル11aにおける前後方向(X軸方向)に少なくとも2つ(2本)備えており、第2ガイド部材62と嵌合してコーナーメス装置90がミシンテーブル11aの左右方向(本実施形態では、Y軸方向における手前側又は下側)に引出し可能となるように配置されている。
第2ガイド部材62は、第1ガイド部材61と同様、長尺な板状の部材であり、コーナーメス装置90の枠体の両側面に第1ガイド部材61の数に合わせて少なくとも2つ(2本)設けられており、長手方向がミシンテーブル11aの左右方向(Y軸方向)と略平行となって前記第1ガイド部材61と嵌合して直線移動するように配置されている。
前記したように嵌合した第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62を介してコーナーメス装置90は機枠11に支持されており、さらに、第1ガイド部材61に対して第2ガイド部材62がY軸方向に直線的にスライド移動するようになっている。これにより、コーナーメス装置90は、第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62を介して直線移動され、少なくともコーナーメス91がミシンテーブル11aの端縁外側に到るまで、ミシンテーブル11a下方からミシンテーブル11aの外側(本実施形態では、Y軸方向における手前側又は下側)まで前記左右方向に沿って引出し可能となっている。また、コーナーメス装置90の引出し方向の手前側(図3及び図4のY軸方向の手前側)には、第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62を利用してコーナーメス装置90を引き出す際に引き出し易いように取っ手63が設けられている。
なお、コーナーメス装置90は、ミシンテーブル11aの下方に位置して玉縁布B及び身頃生地MにV字状切れ目を形成可能な動作位置にあるときには、図示しないロック部材により動作位置に固定されていると共に、第1ガイド部材61と第2ガイド部材62とにより直線移動されてコーナーメス91がミシンテーブル11aの外側(ミシンテーブル11aの端縁より外側)に位置する調整位置まで引き出された際に、それ以上引き出されないように引出し方向への移動を阻止する図示しないストッパーが設けられており、作業者は、上記したロック部材によるロックを解除した後、コーナーメス装置90を動作位置から調整位置まで引き出して、コーナーメス装置90の調整を行うことができる。
ガイド部材60の構成については、第1ガイド部材61,第2ガイド部材62間において、ボール,コロを介在せしめる構造、相互に摺動させる構造等のように、相互間での滑動を可能とする種々のガイド構造を採用しても良い。
以上のように本実施形態の玉縁縫いミシンによれば、機枠が、ミシンテーブル下方に支持されてミシンテーブルの左右方向に沿って配設された第1ガイド部材をミシンテーブルの前後方向両側に有し、かつ、コーナーメス装置が、第1ガイド部材と嵌合する第2ガイド部材を有し、第1及び第2ガイド部材を介して機枠に支持されており、第1及び第2ガイド部材は、少なくともコーナーメスがミシンテーブルの外側に到るまで、コーナーメス装置をミシンテーブルの左右方向に引出し可能に構成されているため、コーナーメス装置の調整作業に際して、コーナーメス装置を片持ち支持の回転移動でなく、両持ちの平行移動で移動させることができる。これにより、コーナーメス装置の調整作業時に安定した状態を維持できる。また、使用時と調整作業時で装置の向きが変わらないため、調整作業時に作業者が作業をやり易くすることができる。さらに、調整作業時にコーナーメス装置全体をミシンテーブルの外側に出すことができるため、コーナーメスが移動可能な全ての範囲において調整作業を行うことができる。
その結果、円滑かつ確実にコーナーメス装置の調整作業を行うことができ、その結果、良好な状態で動作させることができる玉縁縫いミシンとすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、第2ガイド部材62がコーナーメス装置90の両側面に配置されているが、これに限るものではなく、他の箇所、例えばコーナーメス装置90の両側付近の下面側等に配置されていても良い。このときには、当該第2ガイド部材62の位置に合わせて第1ガイド部材61が配置されることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、第1ガイド部材61と第2ガイド部材62とがそれぞれ少なくとも2つ設けられているが、コーナーメス装置90の下方を覆う枠体を設け、その枠体の下方略中央部分に1つの第2ガイド部材を設けると共に、その1つの第2ガイド部材と嵌合して直線移動する第1ガイド部材を機枠11に設けることによって、それぞれ1つの第1ガイド部材及び第2ガイド部材によってコーナーメス装置を引出し可能とすることも可能である。
また、上記実施形態では、コーナーメス装置90は、第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62を介して機枠11に支持されているが、通常運転時は、コーナーメス装置90を取付けネジあるいはフック等の支持部材により機枠11に支持しておき、調整のためにコーナーメス装置90を引き出す場合のみ、支持部材による支持を解放した上で第1ガイド部材61及び第2ガイド部材62を介してコーナーメス装置90を引き出すようにしても良い。この場合は、通常は両ガイド部材61及び62に掛かる負荷が少なくて済むので、両ガイド部材61及び62をより低コストで構成することができる。
本発明が適用された好適な一実施形態の玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図である。 センターメスによる直線状の切れ目とコーナーメスによる切れ目と2本の縫い針による縫い目の配置の関係を示す説明図である。 図1の玉縁縫いミシンに備わるコーナーメス装置を示す斜視図である。 図1のコーナーメス装置をミシンテーブル下方から引き出した状態を示す斜視図である。 図4の上面図である。
符号の説明
10 玉縁縫いミシン
11 機枠
11a ミシンテーブル
11b 脚体
12 ミシン本体
13 針板
20 布送り装置
21 大押さえ
22 支持体
30 バインダー
31 底板部
32 立板部
41 縫い針
51 センターメス
90 コーナーメス装置
91 コーナーメス
60 ガイド部材
61 第1ガイド部材
62 第2ガイド部材
63 取っ手
B 玉縁布
M 身頃生地
S センター切れ目
V コーナー切れ目
T 縫目
F 布送り方向

Claims (2)

  1. 複数の脚体と、前記脚体上方に前記脚体によって支持されるミシンテーブルとを有する機枠と、
    下端に2本の縫い針を上下動するように保持する針棒を有し、前記ミシンテーブルの一端側上面に配置されるミシン本体と、
    前記2本の縫い針の上下動により平行な2本の縫目が形成されるように、前記ミシンテーブル上に載置される被縫製物を前記ミシンテーブルの前後方向に送る布送り装置と、
    前記針棒の近傍に配置され、前記被縫製物が前記布送り装置により送られる際に前記2本の縫目の間に直線状の切れ目を形成するセンターメス機構と、
    コーナーメスと前記コーナーメスを上下動する駆動手段とを有し、前記布送り装置による布送り方向下流側かつ前記ミシンテーブル下方に配置され、前記布送り装置により送られて前記コーナーメス上方に位置する前記被縫製物に対し前記コーナーメスを上昇させて前記ミシンテーブル下方から突出させることにより前記直線状の切れ目の長手方向外側に前記直線状の切れ目に連続する略V字状の切れ目を形成するコーナーメス装置とを備えた玉縁縫いミシンにおいて、
    前記機枠は、前記機枠の前記ミシンテーブル下方に支持されて前記ミシンテーブルの左右方向に沿って配設された第1ガイド部材を有し、
    前記コーナーメス装置は、前記第1ガイド部材と嵌合して直線移動する第2ガイド部材を有し、
    前記コーナーメス装置は、前記第1及び第2ガイド部材を介して直線移動させることにより、少なくとも前記コーナーメスが前記ミシンテーブルの端縁外側に到るまで、前記左右方向に沿って前記ミシンテーブル下方から引出し可能に構成されていることを特徴とする玉縁縫いミシン。
  2. 前記コーナーメス装置は、前記第1及び第2ガイド部材を介して前記機枠に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の玉縁縫いミシン。
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