JP3172958U - ミシンにおける紐状素材の案内体 - Google Patents

ミシンにおける紐状素材の案内体 Download PDF

Info

Publication number
JP3172958U
JP3172958U JP2011005572U JP2011005572U JP3172958U JP 3172958 U JP3172958 U JP 3172958U JP 2011005572 U JP2011005572 U JP 2011005572U JP 2011005572 U JP2011005572 U JP 2011005572U JP 3172958 U JP3172958 U JP 3172958U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
string
guide
base member
guide body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011005572U
Other languages
English (en)
Inventor
章人 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Priority to JP2011005572U priority Critical patent/JP3172958U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172958U publication Critical patent/JP3172958U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】より広い幅の紐状素材の案内を可能としながらも、軽量化を図るミシンにおける紐状素材の案内体を提供する。。
【解決手段】第1ベース部材16は、横長の板状の第1ベース部16bと、該第1ベース部に形成された第1長孔16aを備える。第2ベース部材18は、第1ベース部に対応する横長の板状の第2ベース部18bと、該第2ベース部に形成された第2長孔18aを備える。第1及び第2ベース部材を重ねてその間に一対の案内部材20を配置し、該一対の案内部材の間で紐状素材を通すための空間を形成する。該一対の案内部材の間隔を紐状素材の横幅に調整して、第1及び第2長孔と該案内部材に設けた開口に取付ネジ21を通して固定ブロック22を介して固定する。
【選択図】図3

Description

本考案は、テープやコードなどの紐状素材を布地に縫い付けることが可能なミシンヘッドを備えたミシンにおいて、ミシンヘッドに設けられて紐状素材を針元へ案内する案内体に関し、幅広の紐状素材の案内を可能としながらも、幅狭の紐状素材の案内も可能とした紐状素材の案内体に関する。
従来より、下端部に縫針を備え、上下に駆動される針棒と、針棒の上下駆動と同期して上下動される布押え体と、針棒と同軸心上に組付けられ、その軸心回りの回転が自由な回転体と、この回転体とともに回転されて縫針の針元位置へ紐状素材を案内する案内体とを備え、縫いデータに基づいて縫い進み方向を算出し、案内体が縫い進み方向の前方に位置するように回転体を回転制御しつつ、針棒及び布押え体を上下に駆動させて本縫いにより紐状素材を布地に縫い付けることが可能なミシンヘッドを備えたミシンが知られている。
このようなミシンにおいて、従来では、紐状素材の幅長に応じて複数種類の案内体を用意しており、縫い付ける紐状素材に応じて案内体を交換するようになっている。しかしながら、案内体の交換作業が手間であるとともに、複数種類の案内体の管理が煩わしいという不具合があった。この不具合を解決するために、紐状素材の側端部を案内する一対のガイド体を位置調整可能として種々の幅長の紐状素材に対応できるようにした案内体が特許文献1に開示されている。
この特許文献1の案内体は、ニップルが嵌入されたベース部材と、一対のガイド体と、押え片より構成してある。ベース部材にはスライド用の嵌合溝と連結用のネジ孔が形成してある。ガイド体には、嵌合溝と嵌合する嵌合片が形成してあるとともに、長孔が形成してある。一対のガイド体は、それぞれ嵌合片をベース部材の嵌合溝に嵌合して設けてある。押え片は一対のガイド体を押えるように2つの取付ネジによりベース部材に固定してあり、取付ネジはそれぞれガイド体の長孔に通してある。これにより、取付ネジを緩めるとそれぞれのガイド体が嵌合溝に沿ってスライド可能となり、位置を調整することができる。このように特許文献1の案内体では、紐状素材の幅長に応じて一対のガイド体の位置を調整すればよく、案内体を交換する手間がないとともに、複数種類の案内体を管理する必要がない。
特許第3438042号
従来では、縫い付ける紐状素材としては、その幅長が20mm程度までのものしかなかったが、近年においては、例えば50mm程度の幅の広いテープを縫い付けることが考えられている。このような幅広の紐状素材に対応した案内体であれば、当然のことながら各種の紐状素材の幅長に対応できるように紐状素材の側端部を案内する部材を調整式とするのが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1の案内体では、ベース部材にニップルが嵌入されるとともに、嵌合溝およびネジ孔を形成しているために、ベース部材はある程度の厚さを有するブロック状に形成してある。このベース部材を含む案内体を幅広の紐状素材に対応する幅長とすると、案内体の重量が重いものとなる。案内体は縫い進み方向の前方に位置するように回転制御しているため、重量が重くなると回転駆動の負担が増大することとなる。これにより、回転制御のタイミングが遅れるなどの不具合によって、ミシンの縫いスピードを遅くしたり、回転駆動の駆動源であるモータを大型なものにする必要がでてくる。
また、幅広の紐状素材では、紐状素材を細かく蛇行するように縫い付けることにより、縫い上がりの紐状素材がV字状に立ち上がり、デザイン性に富んだ製品仕上がりとなる。しかしながら、従来の紐状素材の案内体にあっては、案内する紐状素材をその幅方向で支持する横長のベース部材は、フラットな状態で紐状素材を支持するようになっている。そのため、紐状素材をV字状に立ち上げるようにする場合、V字状に立ち上がった縫い上がりの紐状素材がベース部材の外側の両端付近に引っ掛かるという不都合が起こり得る。
本考案は、上述の点に鑑みてなされたもので、より広い幅の紐状素材の案内を可能としながらも、軽量化を達成できる紐状素材の案内体の新規かつ有用な構造を提供しようとするものである。また、デザイン性に富んだ製品仕上がりを提供する場合に不都合のない案内を行うことができるようにした紐状素材の案内体を提供しようとするものである。
本考案に係る案内体は、紐状素材を縫い付けるミシンにおいて、布押え体(7)に対して着脱可能に装着され、紐状素材を針元へ案内するための案内体(12;23;25)であって、横長の板状の第1ベース部(16b;26b)と、該第1ベース部に形成された第1孔(16a;26a)とを備えた第1ベース部材(16;26)と、
前記第1ベース部に対応する横長の板状の第2ベース部(18b;27b)と、該第2ベース部に形成された第2孔(18a;27a)とを備えた第2ベース部材(18;27)と、前記第1ベース部材(16;26)と第2ベース部材(18;27)とを重ね合わせた状態で該第1及び第2ベース部材の間に配置される一対の案内部材(20)であって、該一対の案内部材(20)の間隔が紐状素材の横幅に調整されることにより該一対の案内部材の間で該紐状素材を通すための空間を形成し、かつ、取付ネジを通すための開口(20a)をそれぞれ有する前記一対の案内部材(20)と、前記第1及び第2ベース部材(16,18;26,27)の間に前記一対の案内部材(20)を挟み込んだ状態で、前記第1及び第2孔(16a,18a;26a,27a)及び各案内部材(20)の前記開口(20a)に取付ネジ(21)を通し、該取付ネジ(21)を締めつけることで前記一対の案内部材(20)の間隔を固定する固定手段(22)とを具備し、前記第1及び第2孔(16a,18a;26a,27a)と前記開口(20a)の少なくとも一方が前記取付ネジ(21)の径よりも大きな横幅を有していることにより前記一対の案内部材(20)の間隔が調整可能である。なお、括弧内の番号は、後述する実施例における対応する構成要素に係る図面参照番号であり、単なる参考のために例示するものである。
適用する紐状素材の幅に応じて一対の案内部材(20)の間隔を調整し、取付ネジを締めることで該間隔を固定する。このように、一対の案内部材の間隔(位置)を調整することにより、幅広の紐状素材から幅狭の紐状素材まで対応できることとなる。本考案によれば、第1及び第2ベース部材(16,18;26,27)はそれぞれ板状であるため、より幅の広い紐状素材に対応できるように該ベース部材の横長をより長くしたとしても、案内体(12;23;25)全体の重量は僅かに増えるだけであり、案内体の回転駆動の負担も僅かに増えるだけにすぎない。従って、案内体の回転駆動の負担を増大させることなく、より幅の広い紐状素材に適用することができることとなり、従来技術の問題を解決することができる。
別の観点によれば、本考案に係る案内体(25)は、紐状素材を縫い付けるミシンにおいて、布押え体(7)に対して着脱可能に装着され、紐状素材を針元へ案内するための案内体(25)であって、案内する紐状素材を横幅方向で支持する横長のベース部材(26,27)を具備し、該ベース部材(26,27)は、その両外側が上方に持ち上げられるように屈曲または湾曲した形状からなることを特徴とする。
本考案に係る案内体(25)によれば、案内する紐状素材を横幅方向で支持する横長のベース部材(26,27)を、その両外側が上方に持ち上げられるように屈曲または湾曲した形状としたことにより、紐状素材を細かく蛇行するように縫い付けることにより、縫い上がりの紐状素材がV字状に立ち上がるようにした場合に、V字状に立ち上がった縫い上がりの紐状素材がベース部材の外側の両端付近に引っ掛かるという不都合が起こらない若しくは起こりにくいように、該紐状素材を適切に案内することができる。
本考案の一実施例に係る、紐状素材の縫い付けが可能なミシンヘッドの一例を示す正面図。 同ミシンヘッドの左側面図。 本考案の一実施例に係る紐状素材の案内体を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図。 図3に示す案内体の立体分解図。 同案内体における一対の案内部材の間隔を調整した状態を示す正面図。 本考案の別実施例に係る紐状素材の案内体を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図。 図6に示す案内体を有利に使用できるフリル縫いの縫い上がり実例を示す図。 本考案の更に別実施例に係る紐状素材の案内体を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図。 図8に示す案内体を有利に使用できる紐状素材をV字状に立ち上げて縫い付ける仕様の縫い上がり実例を示す図。
以下、本考案の一実施例を詳細に説明する。図1はテープやコードなどの紐状素材Tの縫い付けが可能なミシンヘッドHを示した正面図、図2はその左側面図である。ミシンヘッドHにはミシン主軸1が貫通して設けてあり、このミシン主軸1の回転によって図示しない針棒駆動機構を介して針棒2が、その下端に固定された縫針3とともに上下に往復駆動される。この縫針3の上下動と、針板4の下方に設けられた図示しない釜の回転によって周知の本縫いが行われる。
針棒2の外周には支持筒5が、ミシンヘッドHの下部に固定された図示しない固定スリーブの内周面に案内されて針棒2との相対的な昇降動作及びその軸線回りの回転が可能に設けてある。支持筒5の下端部には布押え支持体6が固定してある。布押え支持体6は抜き穴によって二股に分岐した形状に形成されており、一方の外側面には上下に長いキー溝6aが形成され、他方の下方部には布押え体7が固定してある。支持筒5は昇降モータ8の駆動によって布押え支持体6(布押え体7)とともに昇降されるようになっている。
前記図示しない固定スリーブの外周には、回転筒9がその軸線回りの回転のみ可能に設けてあり、回転筒9は方向制御モータ10の駆動によって回転されるようになっている。回転筒9の下端には布押え支持体6のキー溝6aに係合するキー部材11が設けてある。これにより、布押え体7は支持筒5の上下動に伴って上下動するとともに、回転筒9の回転に伴って針棒2の軸心回りで回転するようになっている。布押え体7には紐状素材Tを縫針3の針元へと導く案内体12が着脱可能に固定してある。
回転筒9の外周にはボビンブラケット13が固定してあり、ボビンブラケット13には紐状素材Tを巻回したボビン14が回転自在に支持してある。ボビンブラケット13には紐状素材Tを巻き掛けて案内する2本の案内杆を有するボビン側案内手段15が固定してある。これにより、方向制御モータ10を駆動すると回転筒9がボビンブラケット13(ボビン14)とともに回転し、布押え体7及び案内体12も一緒に針棒2の軸心回りに回転することとなる。
図3(a)は案内体12の一例を示す左側面図、(b)は正面図である。また、図4には図3に示した案内体12の立体分解図が示してある。案内体12は、第1ベース部材16と、第1ベース部材16に並設される第2ベース部材18と、第1ベース部材16と第2ベース部材18とを重ね合わせた状態で該第1及び第2ベース部材の間に配置される一対の案内部材20と、第1及び第2ベース部材16,18の間に該一対の案内部材20を挟み込んだ状態で取付ネジ21を締めつけることで該一対の案内部材20の間隔を固定する固定ブロック(固定手段)22とで構成される。
第1ベース部材16は、横長の板状の第1ベース部16bと、該第1ベース部16bに形成された第1長孔(第1孔)16aとを備えており、更に、該第1ベース部16bの略中央において上方に延びて形成された取付部17を有する。案内体12は、該取付部17を介して布押え体7の基部(すなわち布押え支持体6)に螺子止めされる。第2ベース部材18は、前記第1ベース部16bに対応する横長の板状の第2ベース部18bと、該第2ベース部18bに形成された第2長孔(第2孔)18aとを備えている。図示の例では、両ベース部材16、18において、第1長孔16a及び第2長孔18aは、それぞれ左右一対で形成してある。しかし、これに限らず、左右一対の長孔を連結してそれぞれ1つの長孔16a、18aとして形成してもよい。
両ベース部材16、18の間には、それぞれの左右一対の長孔16a、18aの配置に対応して左右一対の2枚重ねの案内部材20がそれぞれ配置されている。後述するように、該一対の案内部材20の間隔が紐状素材Tの横幅に調整されることにより、該一対の案内部材20の間で該紐状素材Tを通すための空間を形成する。すなわち、一対の案内部材20は、両ベース部材16、18の間に紐状素材Tを通すための空間を形成するためのスペーサーとして機能すると共に、該空間内に通す該紐状素材Tの横幅を調整可能に規定する案内手段として機能する。なお、図4においては、左右一対の案内部材20、後述する左右一対の取付ネジ21、及び左右一対の固定ブロック22は、それぞれ左右同様の構成であるため、図示の簡略化のために、左側に配置したもののみを示す。各案内部材20には下向きの凹溝(開口)20aが形成してある。該凹溝(開口)20aは取付ネジ21を通すためのものである。第1ベース部材16の下辺に沿って目盛り19が記されており、この目盛り19は一対の案内部材20の間隔を調整する際の指標として用いることができる。なお、案内部材20を2枚重ねとして図示した理由は、1枚が一定厚からなる案内部材20を、適用する紐状素材Tの厚みに対応して、1乃至複数枚適宜重ねて用いることができることを例示するためである。よって、2枚重ねに限らず、1枚のみ又は3枚以上であってもよい。
固定ブロック(固定手段)22は、各案内部材20に対応して左右一対設けられており、取付ネジ21に螺合し得るネジ孔(雌ネジ)22aがそれぞれ設けられている。取付ネジ21は、各固定ブロック22に対応して左右一対設けられている。図4に示すように、下から、第2ベース部材18、2枚重ねの案内部材20、第1ベース部材16、固定ブロック22の順に配置され、取付ネジ21は、下から(第2ベース部材18側から)、第2ベース部材18の長孔18a、2枚重ねの案内部材20の凹溝20a、第1ベース部材16の長孔16aに通し、第1ベース部材16の前面側に配置した固定ブロック22のネジ孔22aに螺合する。固定ブロック22には両ベース部材16、18の上辺、及び、案内部材20の上辺と当接する規制片22bが形成してあり、固定ブロック22及び案内部材20の回転が規制される。これにより、取付ネジ21を緩めれば、案内部材20が、固定ブロック22、取付ネジ21とともに長孔16a、18aに沿ってスライド可能となり、任意の位置に調整できる。この一対の案内部材20の内側面にて紐状素材Tの側端部を案内する。図3(b)は一対の案内部材20を最も外側寄り(最大横幅)に位置調整した状態が示してあり、本実施例ではこの状態で50mmの幅長の紐状素材Tに対応するものとしている。
図5には別の紐状素材Tの横幅に対応する間隔(位置)に案内部材20を調整した状態が示してあり、このように適用する紐状素材Tの幅長に応じて一対の案内部材20の間隔(位置)を調整するようになっている。この案内部材20の位置調整のとき、前述のように、第1ベース部材16に記した目盛り19に固定ブロック22を合わせることにより、容易に任意の位置に調整できる。
前記構成のミシンヘッドHを備えたミシンにおいて、紐状素材Tの縫い着けを行うときには、紐状素材Tを巻回したボビン14をボビンブラケット13にセットするとともに、紐状素材Tをボビン14から繰り出して図2に示すようにボビン側案内手段15の2本の案内杆に巻き掛けた後に、案内体12の両ベース部材16、18の間に通して縫針3の針元へと導く。そして、案内体12の左右の案内部材20の位置を縫い付ける紐状素材Tの幅長に応じて調整する。この状態で、所定の縫いデータに基づき被縫製物が展張保持された周知の縫製枠(図示せず)をXY方向へ移動制御するとともに、ミシン主軸1の回転によって針棒2を上下に駆動して、縫針3と釜とによって周知の縫いを行う。布押え体7は、昇降モータ8の駆動によって針棒2の上下駆動に対して所定のタイミングで上下動されて布押えの機能を果たす。回転筒9は方向制御モータ10によって回転制御され、ボビン14及び案内体12が常に縫い進み方向の前側に位置するように方向制御される。これにより、縫製枠に展張保持された被縫製物へ紐状素材Tの縫い付けが行われることとなる。
図6には、別形態の案内体23が示してあり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。この案内体23は、図7に示すように紐状素材Tを山形にルーピングしつつ被縫製体にフリル状に縫い付ける、所謂フリル縫いを行うためのもので、先の案内体12に比べて、第2ベース部材18の下端に案内板24が形成してある点が異なる。なお、それ以外に関しては先の案内体12と同じであるため説明は省略する。フリル縫いは、縫針3の一往復動作によって紐状素材Tが被縫製物に縫い付けられるのを単位ステッチとしたとき、一つの単位ステッチを形成してから次の単位ステッチを形成する前に、被縫製物を保持している縫製枠を縫い進み方向の後方へ一旦移動させて紐状素材Tを引き出した後、次の単位ステッチを形成する箇所が縫針3の針元位置に位置するように縫製枠を移動する。このとき、案内体23の案内板24によって引き出した紐状素材Tを押して確実に山形にルーピングさせるとともに、ルーピングが縫針3側に倒れるのを防止し、高品質のフリル縫いを行うことができる。
図8には、更に別の形態の案内体25が示してあり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。この案内体25は、図9に示すように紐状素材TをV字状に立ち上げて縫い付ける仕様のために使用されるものである。ある程度の幅長を有する紐状素材Tを細かく蛇行するように縫い付けると、紐状素材Tの両端部がV字状に立ち上がるため、このように縫い付ける場合にこの案内体25を使用する。案内体25は、その第1ベース部材26の第1ベース部26b及び第2ベース部材27の第2ベース部27bが中央にて屈曲してあり、両端が上方に位置している。第2ベース部材27において、第2ベース部27bの両端部には取付部27cが形成してあり、該取付部27cには半円状のガイドバー28が固定してある。なお、第1及び第2ベース部材26、27において第1及び第2ベース部26b、27bにそれぞれ形成される一対の第1及び第2長孔26a、27a、一対の案内部材20、一対の取付ネジ21、一対の固定ブロック(固定手段)22については、前出のものと同じであるため説明は省略する。
この案内体25によれば、両ベース部材26、27の両端が上方に位置しているため、先にV字状に縫い付けた紐状素材Tの近隣に縫い付けを行うときに、案内体25の両端部が先に縫い付けてある紐状素材Tに引っ掛かることがなく、紐状素材Tを傷つけるなどの不具合が回避されることとなる。また、ガイドバー28によって先に縫い付けられた近隣の紐状素材TのV字状に立ち上がった部分を縫針3から離れるように押し倒すために、V字状に立ち上がった部分が縫針3側に倒れて一緒に縫い付けられることを防止する。但し、ガイドバー28については必ずしも必要ではない。なお、本実施例の案内体25では、両ベース部材26、27を屈曲した形態としたが湾曲など案内体25の両端が上方に位置する形態であればよい。
なお、上記実施例の案内体25のようにベース部材を屈曲した形態とする構成は、上述したような一対の案内部材20の間隔を可変調整できる構成とする場合に限らず、所定の幅広の間隔に固定した構成とする場合においても有利に適用可能である。すなわち、少なくとも、案内する紐状素材Tを横幅方向で支持する横長のベース部材を具備し、該ベース部材は、その両外側が上方に持ち上げられるように屈曲または湾曲した形状からなるものとすればよい。その場合、ベース部材に設ける案内のためのメカニズムはどのような構成を採用してもよい。例えば、少なくとも、このベース部材として、横長の板状の第1ベース部26bを備えた第1ベース部材26と、前記第1ベース部26bに対応する横長の板状の第2ベース部27bを備えた第2ベース部材27とを含んで構成し、前記第1ベース部材26と第2ベース部材27とを重ね合わせた状態として該第1及び第2ベース部材26,27の間に紐状素材Tを通すような構成とすれば、上述したような軽量化の利点を享受できるので好適である。
なお、一対の案内部材20の間隔を可変調整するための構成として、上記各実施例では、第1及び第2ベース部材16,18,26,27に形成する第1及び第2孔16a,18a,26a,27aを長孔とし、案内部材20に設ける開口20aの横幅は取付ネジ21の径に適合するようなサイズとしているが、これに限らず、この反対の関係としてもよいし、あるいは両方ともその横幅が取付ネジ21の径よりも大きくてもよい。すなわち、第1及び第2ベース部材16,18,26,27に形成する第1及び第2孔16a,18a,26a,27aと案内部材20に設ける開口20aの少なくとも一方が取付ネジ21の径よりも大きな横幅を有していればよい。
以上説明したように、本考案によれば、適用する紐状素材Tの幅に応じて一対の案内部材20の間隔を調整し、取付ネジ21を締めることで該間隔を固定するようにしており、これにより、一対の案内部材20の間隔(位置)を調整することにより、幅広の紐状素材から幅狭の紐状素材まで対応できることとなる。また、本考案によれば、第1及び第2ベース部材16、18及び26、27はそれぞれ板状であるため、より幅の広い紐状素材に対応できるように該ベース部材の横長をより長くしたとしても、案内体12、23、25の全体の重量は僅かに増えるだけであり、案内体の回転駆動の負担も僅かに増えるだけにすぎない。従って、案内体の回転駆動の負担を増大させることなく、より幅の広い紐状素材に適用することができることとなり、従来技術の問題を解決することができる。
7 布押え体
12、23、25 案内体
16、26 第1ベース部材
16a、26a 第1孔(長孔)
16b、26b 第1ベース部
18、27 第2ベース部材
18a、27a 第2孔(長孔)
18b、27b 第2ベース部
20 案内部材
20a 凹溝(開口)
21 取付ネジ
22 固定ブロック(固定手段)

Claims (8)

  1. 紐状素材を縫い付けるミシンにおいて、布押え体(7)に対して着脱可能に装着され、紐状素材を針元へ案内するための案内体(12;23;25)であって、
    横長の板状の第1ベース部(16b;26b)と、該第1ベース部に形成された第1孔(16a;26a)とを備えた第1ベース部材(16;26)と、
    前記第1ベース部に対応する横長の板状の第2ベース部(18b;27b)と、該第2ベース部に形成された第2孔(18a;27a)とを備えた第2ベース部材(18;27)と、
    前記第1ベース部材(16;26)と第2ベース部材(18;27)とを重ね合わせた状態で該第1及び第2ベース部材の間に配置される一対の案内部材(20)であって、該一対の案内部材(20)の間隔が紐状素材の横幅に調整されることにより該一対の案内部材の間で該紐状素材を通すための空間を形成し、かつ、取付ネジを通すための開口(20a)をそれぞれ有する前記一対の案内部材(20)と、
    前記第1及び第2ベース部材(16,18;26,27)の間に前記一対の案内部材(20)を挟み込んだ状態で、前記第1及び第2孔(16a,18a;26a,27a)及び各案内部材(20)の前記開口(20a)に取付ネジ(21)を通し、該取付ネジ(21)を締めつけることで前記一対の案内部材(20)の間隔を固定する固定手段(22)と
    を具備し、前記第1及び第2孔(16a,18a;26a,27a)と前記開口(20a)の少なくとも一方が前記取付ネジ(21)の径よりも大きな横幅を有していることにより前記一対の案内部材(20)の間隔が調整可能である、案内体。
  2. 前記固定手段(22)は、少なくとも一方のベース部材(16,18;26,27)の前記ベース部(16b,18b;26b,27b)の上辺と当接する規制片(22b)を有する固定ブロック(22)を含んで構成され、該固定ブロック(22)に前記取付ネジ(21)が螺合するネジ孔(22a)が形成されている、請求項1に記載の案内体。
  3. 前記第1及び第2ベース部(16b,18b)において形成される前記第1及び第2孔(16a,18a)が横長の長孔からなる、請求項1又は2に記載の案内体。
  4. 該案内体(12;23;25)を前記布押え支持体(6)に対して着脱可能に装着するための取付部(17)が、前記第1ベース部材(16;26)の前記第1ベース部(16b;26b)に形成されている、請求項1乃至3のいずれかに記載の案内体。
  5. 前記第1及び第2ベース部(16b,18b)の一方の下辺において突出部(24)が形成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の案内体。
  6. 前記第1及び第2ベース部(26b,27b)は、両外側が上方に持ち上げられるように屈曲または湾曲した形状からなる、請求項1乃至4のいずれかに記載の案内体。
  7. 紐状素材を縫い付けるミシンにおいて、布押え体(7)に対して着脱可能に装着され、紐状素材を針元へ案内するための案内体(25)であって、
    案内する紐状素材を横幅方向で支持する横長のベース部材(26,27)を具備し、該ベース部材(26,27)は、その両外側が上方に持ち上げられるように屈曲または湾曲した形状からなることを特徴とする案内体。
  8. 前記ベース部材(26,27)は、
    横長の板状の第1ベース部(26b)を備えた第1ベース部材(26)と、
    前記第1ベース部に対応する横長の板状の第2ベース部(27b)を備えた第2ベース部材(27)と
    を含んで構成され、前記第1ベース部材(26)と第2ベース部材(27)とを重ね合わせた状態として該第1及び第2ベース部材の間に前記紐状素材を通すようにした、請求項7に記載の案内体。
JP2011005572U 2011-09-22 2011-09-22 ミシンにおける紐状素材の案内体 Expired - Fee Related JP3172958U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005572U JP3172958U (ja) 2011-09-22 2011-09-22 ミシンにおける紐状素材の案内体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005572U JP3172958U (ja) 2011-09-22 2011-09-22 ミシンにおける紐状素材の案内体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3172958U true JP3172958U (ja) 2012-01-19

Family

ID=48000263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011005572U Expired - Fee Related JP3172958U (ja) 2011-09-22 2011-09-22 ミシンにおける紐状素材の案内体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172958U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6660290B2 (ja) コード材を縫着可能な刺繍ミシン
WO2006035809A1 (ja) 多針刺繍ミシン
US5617802A (en) Multi-needle border machine having folders
US20130152838A1 (en) Sewing Machine
JP5785684B2 (ja) ミシン
JPH0134634B2 (ja)
JP6151979B2 (ja) 刺繍機
JP3729717B2 (ja) 二重環縫いミシン
JP3172958U (ja) ミシンにおける紐状素材の案内体
JP3489089B2 (ja) ルーパ糸繰り装置
JP2013162859A (ja) ミシン
TWI294472B (ja)
JP4336589B2 (ja) 千鳥縫いミシン
TW201329309A (zh) 張力調節裝置、包括張力調節裝置的刺繡機的頭部以及刺繡機的張力控制裝置
TWI628330B (zh) 縫紉機
JP6335045B2 (ja) 送り出し腕型ミシン
KR20030001332A (ko) 자수기 및 그 제어방법
JP2010088713A (ja) ミシンの糸調子装置
JP2624513B2 (ja) オーバーロックミシン
JP2006061605A (ja) ミシンの回転天秤装置
JP2005095314A (ja) ミシンの天秤装置
JP6343185B2 (ja) 送り出し腕型ミシン
JP5854478B2 (ja) 縫製装置の下糸繰出し装置
JP4975311B2 (ja) ミシンの針糸繰り出し装置
JP3901561B2 (ja) 千鳥縫いミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111102

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees