JP3489089B2 - ルーパ糸繰り装置 - Google Patents

ルーパ糸繰り装置

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JP3489089B2
JP3489089B2 JP22534895A JP22534895A JP3489089B2 JP 3489089 B2 JP3489089 B2 JP 3489089B2 JP 22534895 A JP22534895 A JP 22534895A JP 22534895 A JP22534895 A JP 22534895A JP 3489089 B2 JP3489089 B2 JP 3489089B2
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B63/00Devices associated with the loop-taker thread, e.g. for tensioning
    • D05B63/02Loop-taker thread take-up levers

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンベッドの内
部に配したルーパに供給されるルーパ糸を所定のタイミ
ングにて弛緩させる動作をなすルーパ糸繰り装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】偏平縫いミシン、二重環縫いミシンは、
ミシンベッド上に支えられたミシンアームの先端部に針
を備えると共に、該針の針落ち位置に対応するミシンベ
ッドの内部にルーパを備えてなり、ミシン主軸からの伝
動により互いに同期して生じるこれらの動作により、針
に保持させた針糸とルーパに保持させたルーパ糸とによ
り縫製を行う構成となっている。 【0003】前記針は、下動時にミシンベッドの内部に
達する所定ストロークの上下動作を行い、前記ルーパ
は、ミシンベッド上での縫製生地の送りと交叉する方向
に、針落ち位置を中途に含む所定ストロークの進退動作
(左進及び右退)を行うようになしてあり、前記縫製
は、下動から上動への転換に際して針の先端に残る針糸
のループをルーパの左進により捉え、また、左進から右
退への転換に際してルーパの先端に残るルーパ糸のルー
プを前記針の下動により捉える順を繰り返して行われ、
互いに捉えられた針糸及びルーパ糸のループは、夫々に
付与された張力の作用により引き締められて縫い目が形
成される。 【0004】以上の如く形成される縫い目の風合いは、
針糸及びルーパ糸への付与張力を加減して引き締め程度
を調整することにより変化するが、柔らかい生地、薄い
生地を縫製対象とし、良好な風合いの縫い目を得るべく
前記付与張力を過度に減じた場合、針によるルーパ糸の
捕捉、又はルーパによる針糸の捕捉に支障を来たし、目
飛び等の縫製不良を引き起こす問題がある。そこで従来
から、この種のミシンには、前記ルーパ糸を所定のタイ
ミングにて緊張及び弛緩させるルーパ糸繰り装置が備え
られている。 【0005】この装置は、円形平板の周縁に連続した凹
凸を備えた形状をなす糸繰りカムを、前記周縁の一部が
架台の表面から突出する態様に配し、前記針及び前記ル
ーパの駆動源となるミシン主軸からの伝動により軸心回
りに回転駆動する一方、前記架台の表面に糸繰りカムの
両側に臨ませて糸道を設けた構成となっており、張力付
与のための機構を経たルーパ糸は、前記糸道の一方に挿
通され、架台の表面に突出する糸繰りカムの周縁に架け
渡された後、他方の糸道に挿通されてルーパに導かれて
いる。 【0006】而して、このようにセットされたルーパ糸
は、糸繰りカムの回転に伴い、周縁の凸部の通過により
引き出され、この引出し分が前記凸部に続く凹部の通過
により弛緩せしめられることになり、この弛緩をルーパ
の動作、具体的には、ルーパの左進に略同期して行わせ
ることにより、縫い目毎に必要なルーパ糸の供給が適正
に行われる一方、ルーパの右退時にルーパ糸は所定の張
力を保つから、針によるルーパ糸の捕捉が確実になさ
れ、柔らかい生地、薄い生地を縫製対象とする場合にお
いても、縫製不良を招くことなく良好な風合いの縫い目
を形成することができる。 【0007】なお、ルーパ糸の弛緩程度は、糸繰りカム
の両側における前記糸道の取付け位置を変更することに
より調節でき、この位置変更を、付与張力の調整と共に
縫製生地の種類に応じて実施することにより、種々の縫
製生地に対して適正な縫い目の形成が可能となる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】さて、以上の動作をな
すルーパ糸繰り装置は、ミシンベッド上にて行われる縫
製に支障を来さないようにミシンベッドの内部に配設さ
れるのが一般的であり、ルーパ糸の弛緩程度の調整は、
該当位置に設けた蓋板を開け、ミシンベッドの上面又は
側面から行うようになしてある。ところがこの構成にお
いては、前述の如く行われるルーパ糸のセット作業、弛
緩程度の調整作業等の各種作業に困難を伴うという問題
があった。 【0009】この問題を解消すべく、実開昭57−147677
号公報及び特開平6-154456号公報等には、ミシンベッド
の前面(縫製作業者との対向面)外側にルーパ糸繰り装
置を配設してなるミシンが開示されている。前者におい
て糸繰りカムは、ミシンベッドの延設方向と略平行に架
設されてミシンベッドの一端側へのミシン主軸の突出端
に伝動ベルトにより連動連結された回転軸に取付けてあ
り、また後者において糸繰りカムは、ミシンベッドの内
部にてミシン主軸に伝動構成されて、ミシンベッドの前
面にこれと略直交する向きに突出する回転軸に取付けて
あり、ミシン主軸の回転に応じて回転するようになして
ある。 【0010】ところが、この構成においては、ミシンベ
ッドの前面におけるルーパ糸繰り装置の存在がミシンベ
ッド上への縫製生地の送り込みの障害となり、特に、常
時回転する糸繰りカムに縫製生地が絡み付く虞れがあ
り、この不都合を解消するためにルーパ糸繰り装置の前
面を覆うカバーを設けた場合、ミシンの前面に無用な出
っ張りが突出し、作業性及び見栄えの悪化を招くと共
に、縫製上必要な各種の付帯装置の取付けに限界があ
り、この取付けのための余分な専用部品を必要とする等
の問題があった。 【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、縫製作業、及び縫製上必要な付帯装置の取付け
に支障を来すことがなくなく、配設位置の確保と共に、
ルーパ糸のセット、弛緩程度の調整等の付随作業を容易
に行うことができるルーパ糸繰り装置を提供することを
目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明に係るルーパ糸繰
り装置は、ミシンベッド上に立設された脚部により基端
支えられたミシンアームの先端部に針を、該針の針落
ち位置に対応する前記ミシンベッドの内部にルーパを夫
々備え、これらをミシン主軸の回転に同期動作せしめて
縫製を行うミシンに装備してあり、前記ミシン主軸の回
転に応じた糸繰りカムの回転により、前記ルーパに供給
されるルーパ糸を、該ルーパの所定の動作タイミングに
て弛緩させるルーパ糸繰り装置において、前記糸繰りカ
ムは、前記脚部の内側にて前記ミシン主軸に連動連結さ
れた回転軸に取付けられて、前記脚部の針落ち位置を臨
む一面に前記ミシンベッドの上面から離して配してある
ことを特徴とする。 【0013】即ち、ミシンアームの基端を支えるべくミ
シンベッド上に立設された脚部の針落ち位置を臨む面
に、ミシンベッドの上面から離して回転軸を突設し、こ
の回転軸を前記脚部の内側にて、ミシンベッド内部のミ
シン主軸(下軸)に直接的に、又はミシンアーム内部の
上軸を介して間接的に連動連結し、ミシン主軸の回転に
応じて回転せしめる構成となし、この回転軸の突出端、
即ち、ミシンの前側に突出することなくミシンベッド上
での縫製生地の送りに支障を来さない部分に糸繰りカム
を取付け、架台及び糸道を設けてルーパ糸繰り装置を構
成する。 【0014】 【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るルー
パ糸繰り装置を備えた偏平縫いミシンの外観を示す斜視
図、図2は、同じく要部の正面断面図である。 【0015】本発明装置を備えるミシンは、ミシンベッ
ドB上に立設された脚部Cによりその基端を支持され、
該ミシンベッドBの上面から適長離隔した位置に、略平
行をなして延設されたミシンアームAを備えてなる。ミ
シンアームAの先端部には、これを上下に貫通する態様
に針棒10及び押え棒20が支持され、針棒10の下端には複
数本の針1,1…が、押え棒20の下端には押え金2が夫
々取付けてあり、前記針1,1…の下方に対向するミシ
ンベッドBの先端側の内部には、図示しないルーパが配
設されている。 【0016】図2に示す如く、ミシンアームA、ミシン
ベッドB及び脚部Cの内側は空洞となっており、ミシン
ベッドBの内部にはミシン主軸(下軸)3が、また、ミ
シンアームAの内部には上軸4が、夫々の長手方向に沿
う軸回りに回動自在に支承されている。ミシン主軸3
は、ミシンベッドBの一側外部に適長突出され、この突
出端に嵌着したプーリ30に巻き掛けられた伝動ベルトV
を介して図示しないミシンモータの出力端に連結されて
おり、ミシン主軸3と上軸4とは、前記脚部Cの内側に
おいて、夫々の対応位置に嵌着された互いに同径のベル
トプーリ31,41間に巻き掛けられたタイミングベルトV
1 により相互に連結されている。 【0017】而して、ミシン主軸3と上軸4とは、前記
ミシンモータからの伝動により夫々の軸回りに同期回転
することになり、ミシンアームAの先端部の針1,1…
は、上軸4の回転に応じた前記針棒10の上下動に応じて
所定ストロークの上下動作を行い、ミシンベッドB内部
のルーパは、ミシン主軸3の回転に応じて前記針1,1
…の上下動に同期した所定の動作を行うようになしてあ
る。 【0018】前記針1,1…の上下動ストロークは、下
動時にミシンベッドBの内部に達するように設定されて
おり、また前記ルーパの動作は、ミシンベッドBの長手
方向(図2における左右方向)に、針1,1…の下動位
置(針落ち位置)を中途に含んで生じる所定ストローク
の進退動作(左進及び右退)である。 【0019】図示しない縫製生地は、ミシンベッドB上
の針落ち位置に、針1,1…及びルーパの動作方向と夫
々略直交する方向に送り込まれ、ミシンベッドBの上面
と前記押え金2との間に挾持されて所定の送りを付与さ
れており、該縫製生地の縫製は、これを貫通して下動し
ミシンベッドB内に達した針1,1…の先端に上動への
転換に際して残される針糸5,5…のループを前記ルー
パの左進により捉える一方、左進から右退への転換に際
して前記ルーパの先端に残されるルーパ糸6のループを
前記針1,1…の下動により捉える順を繰り返して縫製
される。 【0020】ミシンアームAの基端を支える前記脚部C
の前面には、前記針糸5,5…及び前記ルーパ糸6に付
与される張力を調節するための糸調子器7が配してあ
り、また、前記針落ち位置を臨む脚部Cの一面(左側
面)には、ミシンベッドBの上面から離れた位置に、本
発明に係るルーパ糸繰り装置8が配してある。 【0021】前記糸調子器7は、脚部Cの前面に固着さ
れた長寸の基板上に、針1,1…の夫々に対応する複数
の針糸調節つまみ70,70…と、一つのルーパ糸調節つま
み71とを備え、これらの回転操作により、夫々の基部に
設けた各一対の糸挾み板間の弾接圧力を加減する公知の
構成を有しており、針糸5,5…は、前記針糸調節つま
み70,70…の基部の糸挾み板間に各別に挿通された後、
ミシンアームAの前面に沿って設定された所定の糸道を
経て針棒10の上端に導かれ、更に、該針棒10の前側に沿
って下方に導かれて、各針1,1…先端の糸孔に夫々挿
通された状態にセットされる。このセット態様は、図1
中に一点鎖線により略示されている。 【0022】このようにセットされた針糸5,5…は、
針1,1…の下動により、糸調子器7における針糸調節
つまみ70,70…の糸挾み板間での挾圧に抗して引き出さ
れ、このとき、先の上動時に残された針糸5,5…に、
前記糸挾み板の弾接程度に応じた一定の張力が付与され
て、これらの針糸5,5…により縫製生地に形成された
縫い目の引き締めが行われる。 【0023】一方ルーパ糸6は、針糸5,5…と同様
に、糸調子器7のルーパ糸調節つまみ71の基部の糸挾み
板間に挿通された後、前記ルーパ糸繰り装置8を経てミ
シンベッドBの内部に導かれ、該ミシンベッドBの先端
部に配したルーパにセットされる。ルーパ糸繰り装置8
は、この種のミシンにおいて従来から用いられているも
のと同様、前記ルーパ糸6を所定のタイミングにて緊張
及び弛緩させる動作をなすものであり、ミシン主軸3の
回転に連動回転する糸繰りカム80と、これの架台81とを
備えてなる。 【0024】図3は、ルーパ糸繰り装置8の取付け部分
を拡大して示す図2の III−III 線による矢視図、図4
は、架台81の構成を示す斜視図である。図4に示す如く
架台81は、幅方向の略中央に長手方向に沿う所定幅の切
欠き溝82を備える矩形平板であり、幅方向の一縁の両端
部を略直角に屈曲せしめて形成された一対の取付け座を
前記脚部Cの左側面に固定し、図2及び図3に示す如
く、脚部Cの前面にその表面を沿わせた態様に取付けて
ある。 【0025】架台81の表面には、切欠き溝82の両側縁に
沿って一対の糸道83,83が、また、切欠き溝82の略中央
に長手方向に沿って延びる態様に糸案内84が、前記表面
に形成された各別のねじ孔に螺合する夫々の固定ねじの
締め付けにより固定されている。糸道83,83は、夫々の
固定ねじの挿通孔を長孔とし、この挿通孔の長さ範囲内
にて切欠き溝82の側縁に沿って移動可能に取付けてあ
る。糸道83,83の一側端部は、架台81の表面と直交する
向きに屈曲され、該表面からわずかに突出させてあり、
この屈曲部(片側のみ図示)に、ルーパ糸6の挿通のた
めの糸孔85が貫通形成されている。 【0026】一方、前記糸案内84は、切欠き溝82の一端
部を縁取る横辺に固定されており、切欠き溝82の略中央
部を長手方向に沿って延びる糸案内84の本体部は、架台
81の表面と直交するその幅方向に略全長に亘って形成さ
れた長孔86を備えており、該長孔86を介して前記糸道8
3,83の糸孔85,85が対向するようになしてある。 【0027】糸繰りカム80は、図3に示す如く、円形平
板の周縁に凸所及び凹所を夫々所定の範囲に亘って形成
してなる平面形状を有する2枚のカム板を、厚さ方向に
所定の隙間を隔てて重ね合わせたものであり、脚部Cの
左側面に突設された回転軸9の先端に嵌着固定され、前
記左側面と平行をなす面内にて、図3における反時計回
りに回転するようになしてある。 【0028】前記回転軸9は、図2に示す如く、脚部C
の左側壁に中途部を、同じく右側壁に他端部を各別の軸
受9a,9bにより支持させ、脚部Cの内側空洞部を横断す
る態様に枢支され、軸受9a,9bの支持位置の略中間部に
ベルトプーリ90が嵌着されている。一方ミシンアームA
内に枢支された上軸4には、前記ベルトプーリ90と対応
するように、ミシン主軸3との連結のための前記ベルト
プーリ41の一側にベルトプーリ40が嵌着されており、前
記回転軸9は、互いに同径のベルトプーリ40,90間に巻
き掛けられたタイミングベルトV2 により相互に連結さ
れている。 【0029】而して、前記回転軸9は、前記ミシンモー
タからの伝動により、ミシン主軸3及び上軸4と同期回
転することになり、該回転軸9の先端に固定された糸繰
りカム80の回転は、ミシンアームAの先端部における針
1,1…の上下動、及びミシンベッドBの内部でのルー
パの進退動作に同期して生じる。 【0030】図3に示す如く糸繰りカム80は、これを構
成する2枚のカム板の隙間に前記糸案内84を挿通せし
め、その周縁の一部が前記架台81の表面に切欠き溝82を
経て突出する態様に位置決めされている。前記糸調子器
7を経たルーパ糸6は、該糸調子器7に近い側の一方の
糸道83の糸孔85に挿通され、糸案内84に形成された長孔
86を経て他方の糸道83の糸孔85に挿通されて、同側の架
台81の側縁の一部を立ち上げて形成された糸掛け部87を
経てミシンベッドBの内部に導く態様にセットされてい
る。架台81上でのルーパ糸6の挿通状態は、図4中に一
点鎖線により示してあり、またルーパ糸6全体のセット
状態は、図1中に一点鎖線により略示されている。 【0031】このようにセットされたルーパ糸6は、糸
案内84と両側の糸道83,83との間にて架台81の表面に突
出する前記糸繰りカム80の2枚のカム板の周縁に夫々架
け渡された状態となる。糸繰りカム80は、その周縁に前
述した如き凹凸を有する円形平板であり、該糸繰りカム
80が回転するとき、周縁に架け渡された前記ルーパ糸6
は、凸所の通過時に押し上げられて緊張し、該凸所に続
く凹所の通過時に前記押し上げの解除により弛緩される
ことになる。 【0032】而して、前記ルーパ糸6は、針糸5,5…
の場合と同様、ルーパの左進により糸調子器7における
ルーパ糸調節つまみ71の糸挾み板間での挾圧に抗して引
き出され、先の右退時に残されたルーパ糸6に張力が付
与されて、該ルーパ糸6により縫製生地に形成された縫
い目の引き締めが行われるが、糸調子器7からルーパに
至るルーパ糸6の糸経路にはルーパ糸繰り装置8が介在
しており、ルーパ糸6は、糸繰りカム80の回転により、
糸調子器7の出側において弛緩せしめられている。 【0033】この弛緩タイミングは、回転軸9における
糸繰りカム80の取付け角度の調整により、ルーパの左進
タイミングに略一致させてあり、ルーパ糸6の前記引き
締めは、ルーパ糸繰り装置8における弛緩と略同一タイ
ミングにて生じ、引き締め程度が軽減される。これによ
り、柔らかい縫製生地及び薄い縫製生地に対し、針糸
5,5…に対してルーパ糸6が緩く絡み合った望ましい
風合いの縫い目が形成される。 【0034】ルーパ糸繰り装置8の動作によるルーパ糸
6の弛緩程度は、糸繰りカム80の両側における前記糸道
83,83の固定位置を切欠き溝82の長手方向に移動させ、
糸繰りカム80の周縁へのルーパ糸6の架け渡し位置を変
えることにより加減され、硬軟、薄厚等の縫製生地の種
類に応じた適正な縫い目の形成が可能となる。 【0035】前述した如くルーパ糸繰り装置8は、ミシ
ンアームAを支える脚部Cの左側面に取付けてあり、架
台81上での前記糸道83,83の位置変更は、脚部Cの前面
に沿う架台81の表面において各別の固定ねじを一旦緩
め、糸道83,83を適宜に移動させて締め付ける操作によ
りミシンの前面から容易に行え、ルーパ糸6の前述した
セット作業も同様に容易に行える。 【0036】また、ルーパ糸繰り装置8の取付け位置
は、前述した縫製が行われる針落ち位置から遠く、ま
た、縫製生地の送り面となるミシンベッドBの上面から
離れた位置にあり、縫製作業中に常時回転する糸繰りカ
ム80に縫製生地が絡み付く等、縫製生地の送り込みの障
害となる虞れはない。 【0037】なお、以上の実施の形態においては、糸繰
りカム80の回転軸9をベルトプーリ90,40間に巻き掛け
たタイミングベルトV2 により、ミシンアームA内部の
上軸4に連動連結してあるが、ミシンベッドB内部のミ
シン主軸3に直接的に連動連結する構成としてもよく、
更には、回転軸9とミシン主軸3又は上軸4との間の伝
動手段は、前記タイミングベルトV2 に限らず、歯車装
置等の他の伝動手段を用いることも可能である。 【0038】 【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るルーパ糸
繰り装置は、ミシンアームの基端を支える脚部の針落ち
位置を臨む面に、該脚部の内側にてミシン主軸に直接的
又は間接的に連動連結された回転軸を突出し、この突出
端に糸繰りカムを取付け、架台及び糸道を設けて構成さ
れているから、針落ち位置から遠く、ミシンベッドの上
面から離れた位置に、ミシンベッドの前側に張り出すこ
となく配設でき、ミシンベッド上での縫製生地の送り、
及び縫製上必要な付帯装置の取付けに支障を来す虞れが
なく、ルーパ糸のセット、弛緩程度の調整等の付随作業
を容易に行うことができる等、本発明は優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るルーパ糸繰り装置を備えた偏平縫
いミシンの外観を示す斜視図である。 【図2】本発明に係るルーパ糸繰り装置を備えた偏平縫
いミシンの要部の正面断面図である。 【図3】本発明に係るルーパ糸繰り装置の取付け部分を
拡大して示す図2の III−III線による矢視図である。 【図4】ルーパ糸繰り装置の架台の構成を示す斜視図で
ある。 【符号の説明】 1 針 3 ミシン主軸(下軸) 4 上軸 5 針糸 6 ルーパ糸 7 糸調子器 8 ルーパ糸繰り装置 9 回転軸 31 ベルトプーリ 40 ベルトプーリ 41 ベルトプーリ 80 糸繰りカム 81 架台 83 糸道 84 糸案内 90 ベルトプーリ A ミシンアーム B ミシンベッド C 脚部 V1 タイミングベルト V2 タイミングベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−154456(JP,A) 特開 平5−192478(JP,A) 実開 昭57−147677(JP,U) 実開 平5−88480(JP,U) 特公 昭61−60716(JP,B1) 実公 平6−42628(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 63/00 - 63/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ミシンベッド上に立設された脚部により
    基端を支えられたミシンアームの先端部に針を、該針の
    針落ち位置に対応する前記ミシンベッドの内部にルーパ
    を夫々備え、これらをミシン主軸の回転に同期動作せし
    めて縫製を行うミシンに装備してあり、前記ミシン主軸
    の回転に応じた糸繰りカムの回転により、前記ルーパに
    供給されるルーパ糸を、該ルーパの所定の動作タイミン
    グにて弛緩させるルーパ糸繰り装置において、前記糸繰
    りカムは、前記脚部の内側にて前記ミシン主軸に連動連
    結された回転軸に取付けられて、前記脚部の針落ち位置
    を臨む一面に前記ミシンベッドの上面から離して配し
    あることを特徴とするルーパ糸繰り装置。
JP22534895A 1995-09-01 1995-09-01 ルーパ糸繰り装置 Expired - Fee Related JP3489089B2 (ja)

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