JP2005000401A - ミシンのかがり幅調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定メスの移動調節の影響を受けずに糸滑り片の左右位置調節を行う。
【解決手段】針落ち位置手前で加工布の縁を切断する上メス11及び下メス12と、布送り方向と直交する方向へ移動可能にミシンの機枠104に支持された下メスホルダ20と、かがり幅を設定する糸滑り片40と、下メスホルダ20に設けられると共に糸滑り片40を支持するかがり幅調整手段50とを備え、かがり幅調整手段50は、自らが揺動することで糸滑り片40の先端部41を左右方向に移動可能とし,且つ糸滑り片40の先端部41を布送り方向に沿って移動可能に支持する糸滑り片受け台51と、この糸滑り片受け台51の揺動位置を位置決めする受け台調整ツマミ52とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、かがり縫いを行うミシンに好適なかがり幅調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の縁かがり縫いミシンは、針落ち位置よりも布送り方向上流側で加工布を切断する上メス及び下メスと、下メスを保持すると共に布送り方向と直交する方向に移動可能に設けられた下メスホルダと、その先端部が針落ち位置近傍で糸と係合してかがり幅を調節する糸滑り片と、糸滑り片を保持すると共に布送り方向と直交する方向に移動可能に設けられた保持部材と、下メス及び糸滑り片の布送り方向と直交する方向における位置調節を行う調整装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上述の調整装置は、回転ダイヤル式の調整部材を備えており、この調整部材には、端面カムと周面カムとが形成されている。そして、端面カムには、下メスホルダに所定方向の移動力を付与する伝達アームがそのカム面に摺接しており、周面カムには、保持部材の所定方向の移動力を付与する伝達アームがそのカム面に摺接している。
かかる構成により、回転ダイヤル式の調整部材を回転操作することで各伝達アームを介して下メスと糸滑り片とが布送り方向に直交する方向に同時に移動し、同方向におけるこれらの位置調節が行われていた。
【0004】
【特許文献1】
特許2624510号公報(図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている調整装置は、調整部材の回転操作量に対する下メスと糸滑り片の布送り方向に直交する方向における変位量は、各カムの傾斜角度に応じて設定される。そして、上記調整装置では、同じ回転操作量に対する移動量は下メスよりも糸滑り部材の移動量の方が大きくなるように設定されていた。
しかしながら、調整部材に端面カムと周面カムとが同時に形成されているため、下メスの変位量に対して糸滑り片の変位量を自在に設定することはできなかった。
このため、例えば、切断後に収縮を生じるような種類の布にかがり縫いを行った場合には、布地のかがり幅が予定したかがり幅よりも小さくなり、糸余りを生じ、逆に、糸張力を高めた状態での縫製時には、かがり縫いされた糸長が予定したかがり幅よりも小さくなり、これらのような状態が発生しても解消することはできなかった。
【0006】
本発明は、布送り方向に直交する方向に対して下メスと別個独立で糸滑り片の位置調整を行うことを可能とするミシンのかがり幅調整装置を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、一例として、針落ち位置より手前側に配置され、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス(11)及び下メス(12)と、下メスを保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠(104)に支持された下メスホルダ(20)と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部(41)に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片(40)と、下メスホルダに設けられると共に糸滑り片を支持するかがり幅調整手段(50)とを備え、かがり幅調整手段は、自らが揺動することで糸滑り片の先端部を左右方向に移動可能とし,且つ糸滑り片の先端部を布送り方向に沿って移動可能に支持する糸滑り片受け台(51)と、この糸滑り片受け台の揺動位置を位置決めする受け台調整ツマミ(52)とを備える、という構成を採っている。
【0008】
上記構成からなるミシンのかがり幅調整装置は、その主要な構成が縫い針の布送り方向上流側に配設される。そして、ミシンの布送り機構により送られる加工布に対して縫い針の手前で上下動に駆動する上メスと固定状態の下メスとにより送り方向に沿って裁断を行う。ミシンは、この裁断により形成される端部に沿ってかがり縫いを行う。即ち、縫い針の上下動により形成される縫い糸のループにルーパ糸が挿通され、ミシンが備えるルーパにより、ルーパ糸は裁断による端部近傍に位置決めされた糸滑り片の先端部に掛け渡され、さらに、加工布の上面針落ち位置にてルーパ糸のループに縫い針により縫い糸が挿通される。かかる動作を繰り返し行うことでかがり縫いが実行される。なお、糸滑り片はその先端部が布送り方向に向かって延設状態で支持されるので、当該先端部に掛け渡されたルーパ糸は、布の送りに従って糸滑り片の先端部から滑り抜けるようになっている。
【0009】
糸滑り片は、その先端部にルーパ糸が掛け渡されることで、縫い糸に張力が付与され締め付けが行われたときにも所定のかがり幅を確保する機能を有するため、その配置設定によりかがり幅が決定される。かかる糸滑り片の先端部の布送り方向に直交する方向における位置調整の動作を説明する。
まず、加工布の布送り方向に直交する方向(左右方向)における裁断位置を決定するために、下メスの左右方向における位置決めを行う。下メスホルダは左右方向に移動調整可能であるため、当該移動調整により下メスの位置を決定する。
そして、かがり幅調整手段の糸滑り片受け台を調整ツマミにより揺動せしめ、これにより、糸滑り片の先端部を左右方向に移動させて所定位置に位置決めする。
また、糸滑り片受け台に対して糸滑り片は布送り方向に沿って移動可能に支持されているが、これにより、糸滑り片の先端部を針落ち位置近傍まで布送り方向に向かって移動させた状態で、かがり縫いを可能とし、逆方向に移動させることで、糸滑り片を使用しない縫製(例えば、巻き縫い等)を可能とする。つまり、糸滑り片の使用状態と不使用状態とを切り替えるためのものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、一例として、糸滑り片(40)と糸滑り片受け台(51)のいずれか一方に布送り方向に沿った長穴(43,44)を設け、他方に長穴に挿入される支持軸(53,51c)を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、前述した糸滑り片の使用状態と不使用状態との切り替えに際して、糸滑り片と糸滑り片受け台のいずれか一方に設けられた長穴に沿って、他方に設けられた支持軸が相対的に移動することで、糸滑り片の布送り方向に沿った移動を案内することができる。
【0011】
なお、糸滑り片受け台が揺動可能であることから、当該揺動角度によっては長穴は正確に布送り方向に平行とはならない場合を生じるが、上述する「布送り方向に沿った」とは、長穴に沿って糸滑り片が移動した場合に、糸滑り片の先端部を、縫製にかかわる位置(使用位置)と縫製にかかわらない位置(不使用位置)との間で移動させることが可能な範囲で布送り方向に対して傾斜した状態を含むものとする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、一例として、長穴(43,44)は糸滑り片(40)に設けられ、支持軸(53)は糸滑り片受け台(51)を貫通すると共に当該糸滑り片受け台の下メスホルダ(20)に対する揺動軸をかねている、という構成を採っている。
上記構成では、糸滑り片の切り替えに際しては、糸滑り片に設けられた長穴に支持軸が挿通された状態で当該糸滑り片が長穴に沿って移動し、また、糸滑り片の先端部の左右方向に位置調整する際には、支持軸を中心として糸滑り片受け台が揺動を行う。
なお、長穴及び支持軸を二以上設ける場合には、いずれか一つの支持軸を揺動軸とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、一例として、針落ち位置より手前側に配置され、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス(11)及び下メス(12)と、下メスを保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠(104)に支持された下メスホルダ(20A)と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片(40A)と、下メスホルダに設けられると共に糸滑り片を支持するかがり幅調整手段(50A)とを備え、かがり幅調整手段は、下メスホルダに左右方向に沿って移動可能に支持されると共に,糸滑り片を支持する左右位置調整腕(51A)と、左右位置調整腕に対して,その周面の左右方向の両側で摺接する偏心状態で支持された微調整カム(53A)と、微調整カムを回転させる操作レバー(55A)と、という構成を採っている。
【0014】
上記構成からなるミシンのかがり幅調整装置は、かがり縫いの動作自体は請求項1記載の構成と同様である。
そして、糸滑り片の先端部の布送り方向に直交する方向における位置調整の際には、まず、加工布の布送り方向に直交する方向(左右方向)における裁断位置を決定するために、下メスの左右方向における位置決めを行う。下メスホルダは左右方向に移動調整可能であるため、当該移動調整により下メスの位置を決定する。
そして、かがり幅調整手段の操作レバーを操作することで微調整カムが回動する。この微調整カムは周面カムであり、偏心支持されると共にをその周面が左右方向両側で左右位置調整腕と摺接することから、操作レバーの回動方向に応じて左右位置調整腕を左右いずれかの方向に押圧し、移動させる。これにより、左右位置調整腕に支持された糸滑り片も左又は右に移動し、左右方向における位置調整が行われる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明と同様の構成を備えると共に、一例として、下メスホルダ(20A)に、糸滑り片(40A)の布送り方向に沿った移動を案内するガイド溝(57A)を設け、糸滑り片と左右位置調整腕(51A)のいずれか一方に布送り方向に沿った長穴(43A,44A)を設け、他方に長穴に挿入される係合凸部(51Aa,51Ab)を設ける、という構成を採っている。
【0016】
上記構成では、前述した糸滑り片の使用状態と不使用状態との切り替えに際して、糸滑り片をガイド溝に沿って移動させる。このとき、糸滑り片と左右位置調整腕のいずれか一方に設けられた長穴に沿って、他方に設けられた係合凸部が相対的に移動することで、左右位置調整腕は糸滑り片を支持した状態を維持しつつも糸滑り片の移動を許容する。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1,2,3,4又5記載の発明と同様の構成を備えると共に、一例として、糸滑り片(40,40A)の左右方向の位置の検知を行う検知手段(60,60A)と、検知された検知信号に基づいて位置情報を表示パネル表示する表示制御手段とを備える、という構成を採っている。
上記構成では、糸滑り片の位置が検知手段により検知され、現在位置が表示制御手段により表示パネルに表示される。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第一の実施形態]
(全体構成)
本発明の第一の実施形態たるミシンのかがり幅調整装置10を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は、ミシン100のベッド部101の布送り方向における上流側端部の周辺構成を示す斜視図である。なお、以下の説明において、ミシン100の針板103に沿った平面上において布送り方向に沿った方向をY軸方向,布送り方向に直交する方向をX軸方向とし、針板103の平面に垂直な方向をZ軸方向とする。
【0019】
図1に示すように、かがり幅調整装置10は、その主な構成が縫い針102の針落ち位置より布送り方向手前側に配置されている。そして、かがり幅調整装置10は、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス11及び下メス12と、上メス11を保持し当該上メス11を下メスに向かって上下動させるメス駆動機構(図示略)と、下メス12を保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠に支持された下メスホルダ20と、下メスホルダ20の左右方向の位置調節を行うホルダ調整機構30と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片40と、下メスホルダ20に設けられると共に糸滑り片40を支持するかがり幅調整手段50と、糸滑り片40のX軸方向の位置の検知を行う検知手段60とを備えている。
以下各部を詳説する。
【0020】
(下メスホルダ及びホルダ調整機構)
図2は下メスホルダ20及びホルダ調整機構30の分解斜視図であり、図3はホルダ調整機構30の要部平面図である。
下メスホルダ20は、略平板状のホルダ本体21と、このホルダ本体21の一方の平板面に垂直に固定装備された支柱22とを備えている。
支柱22がミシンの機枠104に設けられた貫通穴にX軸方向に沿って挿通され、ホルダ本体21はその平板面がX−Z平面に沿った状態で支持される。なお、支軸22を介してホルダ本体21は、機枠104に対してX軸方向に沿って移動可能に支持された状態となっている。
また、支柱22のホルダ本体21と反対側の端部近傍には、Eリング26が装備され、当該Eリング26をストッパとして支柱22を挿通させた状態でコイルバネ27が装備されている。このコイルバネ27は、Eリング26と機枠104と間で押圧力を生じ、ホルダ本体21及び支柱22を常時,図3における左方に押圧している。
【0021】
ホルダ本体21は、支柱22とは反対側の平面に下メス12を装着しガイドするガイド溝23が形成されており、当該ガイド溝23に装着された下メス12は、ピン24により係止される。
また、ホルダ本体21には、後述するホルダ調整機構30の入力軸32が挿通される挿通穴25がその平板面を貫通した状態で形成されている。
なお、このホルダ本体21の上端部に、糸滑り片40及びかがり幅調整手段50が装備されるが、図2ではその図示を省略している。
【0022】
ホルダ調整機構30は、下メスホルダ20のX軸方向位置調整のための回転力を入力される入力用ツマミ31と、入力用ツマミをその一端部で固定支持する入力軸32と、入力軸32が挿通されるスリーブ33と、入力軸の他端部近傍に固定支持される主動歯車34と、入力軸32の他端部を回転自在に支持するブラケット35と、下メスホルダ20の支柱22が挿通されると共に主動歯車34と噛合する従動歯車36と、従動歯車36と一体形成された端面カム37と、支柱22の先端部近傍に装備され,端面カム37に対する従節として機能する受けネジ38と、従動歯車36の回転に一定の抵抗力を付与する板バネ39とを備えている。
【0023】
入力軸32は、その一端部に入力用ツマミ31が固定装備され、他端部はブラケット35に設けられた貫通穴に挿通された状態でEリング32aにより抜けないように止められている。
また、入力軸32の他端部近傍にはピン32bの挿入穴32cが設けられている。そして、その一方で、主動歯車34には、その中心部に入力軸32が挿通される挿通穴とピン32bの両端部が嵌合される嵌合溝とが形成されている。従って、ピン32bを装備した状態で入力軸32を主動歯車34に挿通させると、ピン32bがキーとして機能し、入力軸32と主動歯車34とを一体的に回転させることができる。
【0024】
さらに、入力軸32はスリーブ33に挿入された状態で当該スリーブ33を介してホルダ本体21に設けられた挿通穴25及び機枠104に設けられた貫通穴に挿通されている。そして、スリーブ33と主動歯車34との間において、コイルバネ32dとワッシャー32eとが設けられ、主動歯車34がブラケット35側に押圧されると共にその押圧力により主動歯車34の位置の保持を行っている。
【0025】
従動歯車36はその中心穴に、下メスホルダ20の支柱22が挿通された状態で支持されている。従動歯車36は、支柱22に対して回転自在であると共に支柱の中心線方向に沿って移動可能な状態で支持されている。
また、従動歯車36の一方の端面には一体的に端面カム37が形成されている。前述したように、支柱22はコイルバネ27によりブラケット35側に押圧されているので、支柱22に固定装備された従節として機能する受けネジ38が端面カム37に圧接することとなる。従動歯車36は受けネジ38を介して受ける加圧力によりブラケット35に圧接し、その位置を維持している。即ち、これにより、主動歯車34と従動歯車36とが横並びとなり、噛合状態を形成する。
また、従動歯車36がブラケット35に当接した位置にある状態に置いて、当該ブラケット35に支持された板バネ39の先端部が従動歯車36の外周に所定の加圧力をもって圧接している。これにより、従動歯車36は、所定以上のトルクが付与されない限り回転停止状態を維持する。
【0026】
上記構成によりホルダ調整機構30は、入力用ツマミ31により入力軸32に回転力を付与すると、主動歯車34が回転する。これに伴い従動歯車36が板バネ39の加圧力に抗して逆回転し、端面カム37も回転する。従って、端面カム37の中心軸方向高さに応じて受けネジ38を介して下メスホルダ20がX軸方向に沿って移動する。従って、入力用ツマミ31を必要量回転操作することで下メスホルダ20及び下メス12のX軸方向における位置調整を行うことができる。
【0027】
(糸滑り片)
図4は糸滑り片40及びかがり幅調整手段50の分解斜視図であり、図5(A)は糸滑り片40及び後述する糸滑り片受け台51の平面図であり、図6は糸滑り片40の位置変化を示す説明図である。
糸滑り片40は、図4,5に示すように、後述するかがり幅調整手段50の糸滑り片受け台51と共に下メスホルダ20のホルダ本体21の上面に揺動可能に支持装備されている。この糸滑り片40は、全体的には略長尺平板状であり、その先端部41は先細形状に形成されている。
そして、糸滑り片40は、その長手方向がY軸方向と略平行となるように配設されている。また、糸滑り片40は、自らの長手方向に沿って移動することで、その先端部41が針落ち位置の近傍となる使用位置とその位置から後退した不使用位置とに切り替えることが可能となるようにかがり幅調整手段50に支持されている。なお、糸滑り片40の使用位置と不使用位置とを切り替える操作を入力するための切替ツマミ42が糸滑り片40の長手方向中間部からX軸方向に沿うようにして延設されている。
【0028】
また、糸滑り片40は、その使用位置と不使用位置とを切り替えるための移動を行うために、その長手方向中間部と基端部にそれぞれ自らの長手方向に沿った貫通長穴43,44が形成されている。即ち、後述するかがり幅調整手段50の糸滑り片受け台51は、糸滑り片40をこれらの長穴43,44を介して支持することで、糸滑り片40の各長穴43,44に沿った移動を可能とし、使用位置と不使用位置の切替を行う(図6(A)参照)。
【0029】
なお、糸滑り片40の長手方向中間部にはその下面側に突出した二つの凸状部45,46が形成されている。その一方で、下メスホルダ21の上面であって、各突状部に対応する位置には二つの上方に突出した突起部48a,48bを備える位置決め板48が設けられている。これら凸状部45,46と突起部48a,48bとは互いに係合する。即ち、糸滑り片40を不使用位置にすると、凸状部45,46の間に突起部48aが入り込んで、糸滑り片40を半固定状態とし、糸滑り片40を使用位置にすると、凸状部45,46の間に突起部48bが入り込んで、糸滑り片40を半固定状態とする。なお、半固定状態としても、糸滑り片40の切替ツマミ42に対してより大きな外力を付与することで脱することができる。つまり、これらの構成により、糸滑り片40を使用位置と不使用位置とに位置決めし保持することができる。なお、糸滑り片40は後述する糸滑り片受け台51によりX軸方向に沿って揺動することから、位置決め板48は、X軸方向について幾分幅を持って形成されている。
【0030】
糸滑り片40は、上記構造により、縁かがり縫いを行うに際し、糸滑り片40を使用位置とした状態で、加工布の下面側から上面側まで繰り出された糸が、糸滑り片40の先端部41のX軸方向における一側端側(図5(A)における右側)に掛け渡され、これにより、縁かがり縫いにおいて糸のかがり幅を確保する。
【0031】
(かがり幅調整手段)
図5(B)はかがり幅調整手段50の要部断面図である。図4,5,6によりかがり幅調整手段50を説明する。
かがり幅調整手段50は、下メスホルダ20のホルダ本体21の上面に揺動可能に設けられると共に自らの揺動により糸滑り片40の先端部41をX軸方向に移動可能とし,且つ糸滑り片40の先端部41を略Y軸方向に沿って移動可能に支持する糸滑り片受け台51と、この糸滑り片受け台51の揺動角度を調整し位置決めする受け台調整ツマミ52とを備えている。
【0032】
糸滑り片受け台51は、略長尺平板状であり、その長手方向がその長手方向がY軸方向と略平行となるように下メスホルダ21の上面に配設されている。この糸滑り片受け台51は、その一端部近傍には貫通穴51aが形成され、当該貫通穴51aを介して支持軸としてのピン部材53により下メスホルダ21に揺動自在に連結されている。また、糸滑り片受け台51の他端部には、その平板面に対して垂直下方に延設された受け台調整ツマミ52との連結部51bが形成されている。さらに、糸滑り片受け第51の長手方向中間部には、その平板面に対して垂直上方に向かって突出する支持軸としての係合突起51cが設けられている。
【0033】
ピン部材53は、糸滑り片40の長穴43と糸滑り片受け台51の貫通穴51aとに同時に挿通された状態で下メスホルダ21に設けられた受け穴21aに挿入され、めくらネジ53aにより固定されている。これにより、糸滑り片受け台51は、ピン部材53を中心として下メスホルダ21の上面において揺動を可能としている。
さらに、糸滑り片受け台51の係合突起51cは、糸滑り片40の長穴44に挿通された状態でその上端部にワッシャー54を介してEリング55が装着されている。これにより、糸滑り片受け台51に対して糸滑り片40は連結され、糸滑り片40と糸滑り片受け台51の各々の長手方向が一致した状態となる。
また、各長穴43,44の長さの範囲で糸滑り片受け台51上で糸滑り片40はその長手方向に沿って移動可能となり、前述したように、使用位置と不使用位置との切替が可能となる。
【0034】
受け台調整ツマミ52は、図5(B)に示すように、ネジ部の一端部には回転操作可能な操作部が設けられ、他端部にはネジ部より小径なピン状部が形成されている。そして、この受け台調整ツマミ52は、そのネジ部が、ホルダ本体21をX軸方向に沿って貫通したネジ穴21bに螺合し、ピン状部が糸滑り片受け台51の連結部51bに設けられた貫通穴に挿通され、Eリングにより回転可能に連結される。
これにより、受け台調整ツマミ52の操作部を回転操作することで、ネジ部の作用により当該受け台調整ツマミ52がX軸方向に沿って移動し、これに伴って、糸滑り片受け台51が図5(A)に示すように、ピン部材53を中心に揺動動作を行う。従って、受け台調整ツマミ52の操作により、糸滑り片受け台51に支持された糸滑り片40の先端部41をX軸方向に沿って位置決め調整することが可能となる(図6(B)参照)。
【0035】
(検知手段)
図7(A)は検知手段60の斜視図であり、図7(B)は正面図である。
前述した糸滑り片受け台51の針落ち位置から遠方となる端部の上面には、X軸方向における糸滑り片40の先端位置検出用のゲージGが表示されている。このゲージGは、X軸方向に均一間隔で沿って並んだ複数のバー表示であり、各バーの表示は糸滑り片受け台51の上面とは光反射率が異なる塗料で形成されている。
【0036】
検知手段60は、ゲージGに向けられたLED等の光源61と、その反射光を検出するフォトダイオード等の光検出素子62とを備えている。そして、かがり幅調整手段50により糸滑り片40の位置調整が行われる際のゲージGの各バー表示の通過による反射光の光強度変化を光検出素子62により検出する。
【0037】
光検出素子62は、図示しないミシン全体の制御を行う表示制御手段としての演算制御回路に検出信号を出力する。ミシンの演算制御回路では、光検出素子62の検出信号をデジタル化し、検出データとしてメモリに記憶する。さらに、検出データを演算処理して、光強度の変化から糸滑り片40の位置調整の際に通過したゲージGのバー表示数を認識し、さらに通過数に応じた糸滑り片40の先端部41の移動変化量を算出する。そして、算出結果をミシンが備える操作入力用の表示パネルに表示する。
なお、表示制御手段及び表示パネルとしてミシンの演算制御回路及び表示パネルを利用する例を示したが、かがり幅調整装置10が別個の表示制御手段及び表示パネルを備える構成としても良い。
【0038】
(動作説明)
上記構成からなるミシンのかがり幅調整装置10は、ミシンの縁かがり縫いの縫製に際して、予め糸滑り片40の切替ツマミ42を操作して先端部41を使用位置にセットする。
かかる状態で縫製動作に従って送られる加工布に対して縫い針102の手前で上下動に駆動する上メス11と下メスホルダ21に支持された下メス12とによりY軸方向に沿って裁断を行う。一方、ミシンは、この裁断により形成されるY軸方向に沿った端部に沿ってかがり縫いを行う。即ち、縫い針102の上下動により形成される縫い糸のループに図示しないルーパ糸が挿通され、図示しないルーパにより、加工布の裁断端部近傍に位置決めされた糸滑り片40の先端部41に掛け渡され、さらに、加工布の上面針落ち位置にてルーパ糸のループに縫い針102により縫い糸が挿通される。また、糸滑り片40の先端部41に掛け渡されたルーパ糸は、布送り動作に伴い、その先端部側から抜けて解放される。かかる動作を繰り返し行うことでかがり縫いが実行される。
【0039】
下メス12のX軸方向における位置調整を行う際には、ホルダ調整機構30の入力用ツマミ31を回転操作し、下メスホルダ20のホルダ本体21をX軸方向に移動させ、所定位置に位置決めする。
また、かがり幅を変更調整する必要が生じた場合には、かがり幅調整手段50の受け台調整ツマミ52を回転操作する。これにより、糸滑り片受け台51がピン部材53を中心に揺動し、これに伴い、糸滑り片40の先端部41がX軸方向に移動する。そして、先端部41が所定の位置で受け台調整ツマミ52の回転操作を停止することで位置決めが行われる。
このとき、検知手段60では、ゲージGのバー表示の通過により検出光強度の変化をミシンの演算制御回路に出力し、当該演算制御回路はその出力から糸滑り片40の先端部の現在位置を算出し、表示パネルに表示する。
【0040】
また、巻き縫い等の縫製を行うために、糸滑り片40を使用しない場合には、切替ツマミ42に操作を加えて、その先端部41を縫い針102から離間する方向に移動させる。その後は、上述と同様にして縫製が行われる。
【0041】
(第一の実施形態の効果)
上述したかがり幅調整装置10は、下メスホルダ20に支持された糸滑り片受け台51の揺動により糸滑り片40のX軸方向における位置調整を可能とすることから、下メス12を下メスホルダ20によりX軸方向に沿って位置調整した場合であっても、これとは別個独立に糸滑り片受け台51の揺動により糸滑り片40の先端部41を位置決めすることが可能となる。従って、糸に付与する張力が大きい場合や、加工布が裁断後収縮する場合等のように、かがり幅を個別に各種の状態に応じて設定する必要が生じた場合であっても、それに対応する位置に糸滑り片40の先端部41を位置決めすることができ、適切なかがり幅で縫製を可能とし、縫製品質の向上を図ることが可能となる。
【0042】
(その他)
糸滑り片受け台51は、糸滑り片40を、長穴と突起との構成により連結支持しているが、特にこれに限定されるものではなく、糸滑り片40を略Y軸方向に沿って移動可能に支持する構成であっても良い。例えば、糸滑り片受け台51と一体的に形成された折り曲げ片により糸滑り片40をスライド移動可能に保持する構成としても良い。
【0043】
[第二の実施形態]
(全体構成)
本発明の第二の実施形態たるミシンのかがり幅調整装置10Aを図8乃至図10に基づいて説明する。図8は、かがり幅調整装置10Aの分解斜視図である。このかがり幅調整装置10Aの説明において前述したかがり幅調整装置10と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明は省略するものとする。また、このかがり幅調整装置10Aは、前述したかがり幅調整装置10を装備したミシン100と同一のミシンに搭載されるものとする。従って、かがり幅調整装置10Aにおけるかがり幅調整装置10と同一又は対応する構成についてのミシン100内における配置は前述のかがり幅調整装置10とほぼ同一となる。
また、以下の説明において、ミシン100の針板103に沿った平面上において布送り方向に沿った方向をY軸方向,布送り方向に直交する方向をX軸方向とし、針板103の上面に垂直な方向をZ軸方向とする。
【0044】
かがり幅調整装置10Aは、その主な構成が縫い針102(図1参照)の針落ち位置より布送り方向手前側に配置されている。そして、かがり幅調整装置10Aは、図8に示すように、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス11(図1参照)及び下メス12と、上メス11を保持し当該上メス11を下メスに向かって上下動させるメス駆動機構(図示略)と、下メス12を保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠に支持された下メスホルダ20Aと、下メスホルダ20Aの左右方向の位置調節を行うホルダ調整機構30と、針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片40Aと、下メスホルダ20Aに設けられると共に糸滑り片40Aを支持するかがり幅調整手段50Aと、糸滑り片40AのX軸方向の位置の検知を行う検知手段60Aとを備えている。
以下各部を詳説する。
【0045】
(下メスホルダ)
下メスホルダ20Aは、略平板状のホルダ本体21Aと、このホルダ本体21Aの一方の平板面に垂直に固定装備された支柱22とを備えている。
上記ホルダ本体21Aは、主に、その上端部に糸滑り片40AのY軸方向への移動を案内する後述するガイド溝部57Aが設けられている点と、後述するかがり幅調整手段50Aの微調整カム53Aを支持するアーム部53Aa,53Aaを備える点が異なり、その他の点については前述したホルダ本体21と同様である。
【0046】
(糸滑り片)
糸滑り片40Aは、図8に示すように、後述するかがり幅調整手段50Aの左右位置調整腕51AによりX軸方向に移動可能に支持されると共にホルダ本体21Aに設けられたガイド溝部57AによりY軸方向に移動可能に支持されている。この糸滑り片40Aは、全体的には略長尺平板状であり、その先端部41Aは先細形状に形成されている。そして、糸滑り片40Aは、その長手方向がY軸方向と略平行となるように下メスホルダ20Aのホルダ本体21Aの上部に配置されている。
また、糸滑り片40Aは、自らの長手方向(Y軸方向)に沿って移動することで、その先端部41が針落ち位置の近傍となる使用位置とその位置から後退した不使用位置とに切り替えることが可能となるようにかがり幅調整手段50Aに支持されている。なお、糸滑り片40Aの使用位置と不使用位置とを切り替える操作を入力するための切替ツマミ42Aが、糸滑り片40Aの長手方向中間部からX軸方向に沿うようにして延設されている。図中の符号42Aaは切替ツマミ42Aのキャップである。
【0047】
また、糸滑り片40Aは、その使用位置と不使用位置とを切り替えるための移動を行うために、その長手方向中間部と縫い針102から遠方となる端部にそれぞれ自らの長手方向に沿った貫通長穴43A,44Aが形成されている。これは、後述する左右位置調整腕51Aにより糸滑り片40Aを支持すると共に当該左右位置調整腕51Aに対するY軸方向の移動を許容するためのものである。
【0048】
なお、糸滑り片40Aの長手方向中間部にはその下面側に突出した二つの凸状部45A,46Aが形成されているが、これは前述した糸滑り片40の凸状部45,46と同様に、使用位置と不使用位置とに糸滑り片40Aを保持するためのものである。これら凸状部45A,46Aと係合して糸滑り片40Aを位置決めさせるための位置決め板48Aはホルダ本体21Aの平面部に装備されている。この位置決め板48Aは、前述した位置決め板48と配置が異なる点を除き、位置決め用の突起部を二つ備える点等は同じである。
【0049】
(かがり幅調整手段)
図9はかがり幅調整手段50Aの正面図である。図8,9によりかがり幅調整手段50Aを説明する。
かがり幅調整手段50Aは、下メスホルダ20Aのホルダ本体21Aに対して左右方向に沿って移動可能に支持されると共に糸滑り片40Aを支持する左右位置調整腕51Aと、ホルダ本体21Aの平板面の下部において左右位置調整腕51Aを支持する支持軸52Aと、左右位置調整腕51Aに対してX軸方向に沿った各方向に加圧力を付与する微調整カム53Aと、微調整カム53Aの回転支軸54Aと、回転支軸54Aを介して微調整カム53Aを回転させる操作レバー55Aと、この操作レバー55Aの操作位置を保持する板バネ56Aと、ホルダ本体21Aの上部に一体的に形成され,糸滑り片40AのY軸方向に沿った移動を案内するガイド溝部57Aとを備えている。
【0050】
ガイド溝部57Aは、ホルダ本体21Aの上端部に当該ホルダ本体21Aと一体的に形成されている。このガイド溝部57Aは溝がY軸方向に沿って形成され、溝幅は、糸滑り片40Aの滑動を妨げない範囲で当該糸滑り片40Aの厚さとほぼ等しく設定されている。また、溝底部には、ホルダ本体21Aの裏面に貫通する開口部57Aaが形成されている。即ち、このガイド溝部57Aは、その内側に糸滑り片40Aを挿入させた状態で且つ切替ツマミ42Aを開口部57Aaを介してホルダ本体21Aの裏面側に突出させた状態で支持する。これにより、糸滑り片40AをY軸方向に沿ってガイドする。なお、開口部57Aaは、糸滑り片40Aの使用時と不使用時との切替移動を許容する幅に設定されている。
【0051】
糸滑り片受け台51Aは、その上部において糸滑り片40Aを載置状態で支持すると共に、その下部において支持軸52Aにより支持される。なお、上部及び下部とは、ホルダ本体21Aに支持された状態での姿勢における上部と下部をいう。
左右位置調整腕51Aの上部は、前述した糸滑り片40Aの長穴44Aに挿入されるボス部51Aaと、長穴43Aに挿入される舌片部51Abとを備え、これらはいずれも上方に向かって突出した形状を呈している。従って、これらボス部51Aa及び舌片部51Abを各長穴44A,43Aに下方から挿入した状態で左右位置調整腕51Aは糸滑り片40Aを載置支持することとなる。また、この左右位置調整腕51A自らがX軸方向に沿って移動することで糸滑り片40Aの先端部41AのX軸方向における位置調整を行う構造のため、ボス部51Aa及び舌片部51AbのX軸方向における幅と各長穴44A,43AのX軸方向における幅とはそれぞれほぼX軸方向について隙間を生じない寸法に設定されている。このため、左右位置調整腕51AがX軸方向に移動すると、全く同じ移動量で糸滑り片40Aを移動させることができる。また、各長穴44A,43AはY軸方向についてボス部51Aa及び舌片部51AbのY軸方向幅よりも十分に長く設定されているので、前述した糸滑り片40Aの使用位置と不使用位置との切替動作におけるY軸方向の移動に際しては、ボス部51Aa及び舌片部51Abの存在は全く支障を来さない構造となっている。
【0052】
左右位置調整腕51Aの下部は、ホルダ本体21Aに支持された状態においていずれもY−Z平面に平行となり且つX軸方向に沿って並ぶ一対の対向壁部51Ac,51Adを備えている。そして、これら一対の対向壁部51Ac,51Adにはいずれも支持軸52Aを挿通する貫通穴51Ae,51Afが設けられている。一方、支持軸52Aは、丸棒状であってX軸方向に沿った状態でホルダ本体21Aの平板面上に立設されている。従って、左右位置調整腕51Aは、貫通穴51Ae,51Afに同時に支持軸52Aが挿入されて支持された状態において、当該支持軸52Aに沿って移動することで、X軸方向に自在に移動することができる。なお、左右位置調整腕51Aには、支持軸52Aを中心に回動動作を生じないように、ホルダ本体21Aに設けられたストッパピン52Aaが挿入される係止穴51Agが形成されている。
【0053】
微調整カム53Aは、断面形状が正円である周面カムであり、その中心線から偏心した位置に回転支軸54Aの挿通穴が設けられている。そして、その周面の外部直径は、前述した左右位置調整腕51Aの一対の対向壁部51Ac,51Adの内側間隔とほぼ等しく設定されている。また、その中心線方向中間部は他の周面部と比して小径に設定され、くびれた形状となっている。
【0054】
一方、回転支軸54Aは、ホルダ本体21Aの平板面下部に立設された一対のアーム部アーム部53Aa,53Aaにより、Y軸方向に平行な状態で回転可能を支持される。この回転支軸54Aは、各アーム部53Aa,53Aa間で微調整カム53Aの支持を行う。
そして、回転支軸54Aはキーとして機能する連動ピン54Aaを備え、微調整カム53Aの挿通穴の内側には連動ピン54Aaの両端部が嵌合する溝が設けられているので、回転支軸54Aと微調整カム53Aとは、連動して回転を行うこととなる。
【0055】
さらに、回転支軸54Aの一端部には、操作レバー55Aが固定連結されている。この操作レバー55Aは、その先端部が回転支軸54Aを中心とする円の半径方向に延設され、基端部は回転支軸54Aを中心とする歯車形状に形成されている。この歯車形状の外周には、板バネ56Aの先端部が一定の押圧力をもって圧接しており、所定値以上のトルクが加わらない限り操作レバー55A及び回転支軸54Aが回動しないように規制している。
【0056】
そして、微調整カム53Aは、図9に示すように、左右位置調整腕51Aの一対の対向壁部51Ac,51Adの内面に周面を接した状態でなお且つホルダ本体21Aの各アーム部53Aa,53Aa間において回転支軸54Aにより軸支される。このとき、微調整カム53Aの小径部が、支持軸52Aとカム周面との接触を避ける配置となる。
これらの構成により、操作レバー55Aに回転操作を加えると、微調整カム53Aが回転する。このとき、微調整カム53Aは偏心しているので、その周面は左右位置調整腕51Aの対向壁部51Ac,51Adのいずれかに圧接し、左右位置調整腕51Aを支持軸52Aに沿って移動せしめることとなる。従って、左右位置調整腕51Aを介して糸滑り片40AをX軸方向に移動させ、位置決めすることが可能となる。また、所望の位置に糸滑り片40Aを位置決め後は、板バネ56Aがその位置を維持することとなる。
【0057】
(検知手段)
図10は検知手段60Aの分解斜視図である(図8,9では図示略)。かかる図に示すように、検知手段60Aはいわゆるエンコーダであり、かがり幅調整手段50Aの回転支軸54Aに設けられた回転角度検出板61Aと、この回転角度検出板61A介して回転支軸の回転角度量を検出する角度センサ62Aとを備えている。
回転角度検出板61Aは止めネジにより回転支軸54Aと共に回転するように固定装備される。この回転角度検出板61Aは、円板状であり、放射状且つ均一角度で無数のスリット状開口部が形成されている。角度センサ62Aは、LED等の光源と当該光源からの出射光を検出するフォトダイオード等の光検出素子(いずれも図示略)とを互いに向かい合わせて配置し、その隙間に回転角度検出板61Aを介挿する配置としている。
かかる構成により、かがり幅調整手段50Aの操作レバー55Aを操作して回転支軸54Aを回転させると、回転角度検出板61Aも回転し、回転角度に応じた個数のスリット状開口部が光源と光検出素子との間を通過する。従って、光検出素子の出力に基づいて通過したスリット状開口部の個体数を求めることで角度変化を認識することができる。
【0058】
検知手段60Aは、前述した検知手段60の場合と同様に、角度センサ62Aの検出信号を、図示しないミシンの演算制御回路に出力する。ミシンの演算制御回路では、角度センサ62Aの検出信号をデジタル化し、検出データとしてメモリに記憶する。さらに、検出データを演算処理して、光強度の変化からスリット状開口部の通過数を求め、糸滑り片40Aの先端部41の移動変化量を算出する。そして、算出結果をミシンが備える操作入力用の表示パネルに表示する。
なお、表示制御手段及び表示パネルとしてミシンの演算制御回路及び表示パネルを利用する例を示したが、かがり幅調整装置10Aが別個の表示制御手段及び表示パネルを備える構成としても良い。
【0059】
(動作説明)
上記構成からなるミシンのかがり幅調整装置10Aは、ミシンの縁かがり縫いの縫製に際して、予め糸滑り片40Aの切替ツマミ42Aを操作して先端部41Aを使用位置にセットする。これにより、かがり幅調整装置10と同様にしてかがり縫い縫製が行われる。
【0060】
また、下メス12のX軸方向における位置調整を行う際には、ホルダ調整機構30の入力用ツマミ31を回転操作し、下メスホルダ20Aのホルダ本体21AをX軸方向に移動させ、所定位置に位置決めする。
また、かがり幅を変更調整する必要が生じた場合には、かがり幅調整手段50Aの操作レバー55Aを回転操作する。これにより、左右位置調整腕51AがX軸方向に沿って移動し、これに伴い、糸滑り片40Aの先端部41AがX軸方向に移動する。そして、先端部41Aが所定の位置で操作レバー55Aの回転操作を停止することで位置決めが行われる。
このとき、検知手段60Aでは、角度センサ62Aの検出信号をミシンの演算制御回路に出力し、ミシンの演算制御回路は、回転角度検出板61Aのスリット状開口部の通過数を求めると共に糸滑り片40Aの先端部の現在位置を算出し、表示パネルに表示する。
【0061】
また、巻き縫い等の縫製を行うために、糸滑り片40Aを使用しない場合には、切替ツマミ42Aに操作を加えて、その先端部41Aを縫い針102から離間する方向に移動させる。その後は、上述と同様にして縫製が行われる。
【0062】
(第二の実施形態の効果)
上述したかがり幅調整装置10Aは、下メスホルダ20Aに支持された左右位置調整腕51AのX軸方向の移動により糸滑り片40AのX軸方向における位置調整を可能とすることから、下メス12を下メスホルダ20AによりX軸方向に沿って位置調整した場合であっても、これとは別個独立に糸滑り片40Aの先端部41AをX軸方向について位置決めすることが可能となる。従って、かがり幅調整装置10と同様に各種の縫製に対応する位置に糸滑り片40Aの先端部41Aを位置決めすることができ、適切なかがり幅で縫製を可能とし、縫製品質の向上を図ることが可能となる。
【0063】
(その他)
左右位置調整腕51Aは、糸滑り片40Aを、長穴と突起との構成により連結支持しているが、特にこれに限定されるものではなく、糸滑り片40Aを略Y軸方向に沿って移動可能に支持する構成であっても良い。例えば、左右位置調整腕51Aと一体的に形成された折り曲げ片により糸滑り片40Aをスライド移動可能に保持する構成としても良い。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、下メスホルダに支持された糸滑り片受け台の揺動により糸滑り片の左右方向における位置調整を可能とすることから、下メスを下メスホルダにより左右方向に位置調整した場合であっても、これとは別個独立に糸滑り片受け台の揺動により糸滑り片先端部を位置決めすることが可能となる。従って、糸に付与する張力が大きい場合や、加工布が裁断後収縮する場合等のように、かがり幅を個別に各種の状態に応じて設定する必要が生じた場合であっても、それに対応することが可能となる。このため、適切なかがり幅で縫製を可能とし、縫製品質の向上を図ることが可能となる。
【0065】
請求項2記載の発明は、糸滑り片と糸滑り片受け台のいずれか一方に設けられた長穴と他方に設けられた支持軸との構成により、糸滑り片の使用状態と不使用状態とを切替可能とする機能を実現するため、当該機能の実現のための部品点数の増加や構造の複雑化等を回避し、生産性の向上を図ることが可能となる。
【0066】
請求項3記載の発明は、糸滑り片の位置の切替における支持軸を糸滑り片受け台の揺動軸と共用することで、部品点数の軽減を図り、装置の生産性の向上を図ることが可能である。
【0067】
請求項4記載の発明は、下メスホルダに左右方向に移動可能に支持された左右位置調整腕が糸滑り片を支持し、左右位置調整腕自体は微調整カムの回動操作により左右方向の位置調整が可能なため、下メスホルダと別個独立に糸滑り片の位置調整を行うことが可能となる。従って、糸に付与する張力が大きい場合や、加工布が裁断後収縮する場合等のように、かがり幅を個別に各種の状態に応じて設定する必要が生じた場合であっても、それに対応することが可能となる。このため、適切なかがり幅で縫製を可能とし、縫製品質の向上を図ることが可能となる。
【0068】
請求項5記載の発明は、下メスホルダに、糸滑り片のガイド溝を設け、糸滑り片又は左右位置調整腕の一方に長穴を設け、他方に係合凸部を設けているので、左右位置調整腕が糸滑り片を支持した状態を維持しつつも、糸滑り片を使用時の位置塗布使用時の位置とに切り替えることが可能となる。これにより、種々の縫製方法に対応することが可能となる。
【0069】
請求項6記載の発明は、検知手段により検知された糸滑り片の現在位置が表示パネルに表示されるので、ミシンの使用者は、その表示からかがり幅の設定状態を認識することが可能となる。従って、糸滑り片を直接観察してその位置を確認する必要がなくなり、操作性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンのベッド部の布送り方向における上流側端部の周辺構成を示す斜視図である。
【図2】下メスホルダ及びホルダ調整機構の分解斜視図である。
【図3】ホルダ調整機構の要部平面図である。
【図4】糸滑り片及びかがり幅調整手段の分解斜視図である。
【図5】図5(A)は糸滑り片及び後述する糸滑り片受け台の平面図であり、図5(B)はかがり幅調整手段の要部断面図である。
【図6】図6(A)は糸滑り片の使用位置と不使用位置の切替動作説明図であり、図6(B)は糸滑り片のかがり幅調整動作説明図である。
【図7】図7(A)は検知手段の斜視図であり、図7(B)は正面図である。
【図8】第二の実施形態たるかがり幅調整装置の分解斜視図である。
【図9】図8に開示したかがり幅調整手段の正面図である。
【図10】図8に開示したかがり幅調整装置の検知手段の分解斜視図である。
【符号の説明】
10,10A かがり幅調整装置
11 上メス
12 下メス
20,20A 下メスホルダ
40,40A 糸滑り片
41,41A 先端部
43,43A,44,44A 長穴
50,50A かがり幅調整手段
51 糸滑り片受け台
51A 左右位置調整腕
51c 係合突起(支持軸)
51Aa ボス部(係合突起)
51Ab 舌片部(係合突起)
52 受け台調整ツマミ
53 ピン部材(支持軸,揺動軸)
53A 微調整カム
55A 操作レバー
57A ガイド溝部
60,60A 検知手段
104 機枠

Claims (6)

  1. 針落ち位置より手前側に配置され、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス及び下メスと、
    前記下メスを保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠に支持された下メスホルダと、
    前記針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片と、
    前記下メスホルダに設けられると共に前記糸滑り片を支持するかがり幅調整手段とを備え、
    前記かがり幅調整手段は、自らが揺動することで前記糸滑り片の先端部を前記左右方向に移動可能とし,且つ前記糸滑り片の先端部を前記布送り方向に沿って移動可能に支持する糸滑り片受け台と、この糸滑り片受け台の揺動位置を位置決めする受け台調整ツマミとを備えることを特徴とするミシンのかがり幅調整装置。
  2. 前記糸滑り片と糸滑り片受け台のいずれか一方に前記布送り方向に沿った長穴を設け、他方に前記長穴に挿入される支持軸を設けたことを特徴とする請求項1記載のミシンのかがり幅調整装置。
  3. 前記長穴は前記糸滑り片に設けられ、前記支持軸は前記糸滑り片受け台を貫通すると共に当該糸滑り片受け台の前記下メスホルダに対する揺動軸をかねていることを特徴とする請求項2記載のミシンのかがり幅調整装置。
  4. 針落ち位置より手前側に配置され、針落ち位置に送られる加工布の縁を切断する上メス及び下メスと、
    前記下メスを保持し、布送り方向と直交する左右方向へ移動調整可能にミシンの機枠に支持された下メスホルダと、
    前記針落ち位置近傍で縫製時にその先端部に糸が掛け渡されることでかがり幅を設定する糸滑り片と、
    前記下メスホルダに設けられると共に前記糸滑り片を支持するかがり幅調整手段とを備え、
    前記かがり幅調整手段は、前記下メスホルダに前記左右方向に沿って移動可能に支持されると共に,前記糸滑り片を支持する左右位置調整腕と、前記左右位置調整腕に対して,その周面の前記左右方向の両側で摺接する偏心状態で支持された微調整カムと、前記微調整カムを回転させる操作レバーと、を備えることを特徴とするミシンのかがり幅調整装置。
  5. 前記下メスホルダに、前記糸滑り片の前記布送り方向に沿った移動を案内するガイド溝を設け、
    前記糸滑り片と左右位置調整腕のいずれか一方に前記布送り方向に沿った長穴を設け、他方に前記長穴に挿入される係合凸部を設けたことを特徴とする請求項4記載のミシンのかがり幅調整装置。
  6. 前記糸滑り片の前記左右方向の位置の検知を行う検知手段と、
    前記検知された検知信号に基づいて位置情報を表示パネル表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のミシンのかがり幅調整装置。
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