JP2002018171A - 縫い始めの糸抜け防止方法及び装置 - Google Patents

縫い始めの糸抜け防止方法及び装置

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JP2002018171A
JP2002018171A JP2000209336A JP2000209336A JP2002018171A JP 2002018171 A JP2002018171 A JP 2002018171A JP 2000209336 A JP2000209336 A JP 2000209336A JP 2000209336 A JP2000209336 A JP 2000209336A JP 2002018171 A JP2002018171 A JP 2002018171A
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JP
Japan
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thread
sewing
tension
suturing
yarn
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JP2000209336A
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English (en)
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Hidenori Nakamura
英規 中村
Mineaki Eto
峰明 衛藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸綴じ製品の縫合において、製品品質を低下
させることなく縫合開始時の糸抜けを防止する。 【解決手段】 縫合開始前に、ミシンの針2と糸に張力
を付与する糸調子12との間に掛かっている糸をゆるめ
ておき、この状態で縫合を開始することで、最初の2〜
3針分を縫う間は糸張力を低くして糸3が糸クランパ5
から抜ける糸抜けを防止し、その後は、糸調子12が付
与する糸張力で縫合を行うことで製品品質を低下させる
ことなく縫合を行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレンダー、通帳
等の綴じ合わせるべき物品をミシンによって縫合する際
に生じる縫い始めの糸抜けを防止する方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、糸で縫合した形態のカレンダ
ーが知られている。この種のカレンダーは金属を使用し
ないため、容易に焼却処理することができ、環境問題を
引き起こさないという利点を有している。
【0003】カレンダーの縫合を自動的に行って行く場
合、図5(a)に示すように、一つのカレンダー1の縫
い終わり時に、ミシンの針2とカレンダー1との間に延
びている糸3を糸切り装置4の糸クランパ5で引っか
け、図5(b)に示すように、その糸3を糸クランパ5
で固定すると共にカレンダー1側に延びている糸を切断
し、その後、図5(c)に示すように、針2に通してい
る糸3の先端を糸クランパ5が固定している間に次のカ
レンダー1が送り込まれ、その状態で縫合を開始してい
た。そして、縫合時における糸張力は、あらかじめミシ
ンに設けている糸調子によって所望の値に調節してお
き、縫合中は常に一定としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
方法では、糸の状態や糸クランプの不良により、縫い始
めに、図5(d)に示すように糸端が糸クランパ5から
抜け、不良(糸抜け)が発生することがあった。これを
回避するには、縫合時における糸張力を低くすれば良い
が、糸張力を低くするとカレンダーを縫った糸にたるみ
を生じやすく、縫い目の外観が悪くなるという問題があ
った。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、カレンダー等の糸綴じ製品の縫合において、製品
品質を低下させることなく縫合開始時の糸抜けを防止す
る方法並びに装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の糸抜け防止方法
は、縫合開始時の数針分は針に通している部分の糸張力
を、通常の縫合時の糸張力よりも低く設定するという構
成としたものであり、この構成により、縫合開始時には
糸張力を低く設定することで糸抜けを防止でき、その後
は通常の糸張力とすることで製品品質を低下させること
なく縫合を行うことができる。
【0007】また、本発明の糸抜け防止装置は、縫合に
使用するミシンの針と、糸に張力を付与する糸調子との
間に掛けられている糸にゆるみを生じさせる糸ゆるめ装
置を設けるという構成としたものである。この構成によ
り、縫合開始時に、糸ゆるめ装置で針と糸調子との間の
糸をゆるめておけば、縫合開始時の糸張力は糸調子で設
定している糸張力よりも低い張力となり、この状態で縫
合を開始することで糸抜けを防止でき、また、ゆるめて
いた糸を使い終わった後は、糸張力が糸調子で設定して
いる通常の糸張力となるため製品品質を低下させること
なく縫合を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明方法は、上記したように縫
合開始時の数針分は針に通している部分の糸張力を、通
常の縫合時の糸張力よりも低く設定することを特徴とす
るものである。この方法を実施するには、従来用いてい
る糸調子に代えて、縫合時の糸張力を縫合中に変更可能
な調整手段を設け、縫合開始時には低張力とし、縫合が
ある程度進んで糸抜けの恐れがなくなった時点(例え
ば、2〜3針分縫った後)で、通常の糸張力に増大させ
る構成としても良いが、通常のミシンに用いている糸調
子をそのまま用い、それに簡単な構成の補助装置を組み
合わせることで糸張力を変更しうる構成とすることが、
設備費の面から好ましい。
【0009】本発明の一実施の形態は、糸調子と組み合
わせて使用する補助装置として、ミシンの針と糸に張力
を付与する糸調子との間に掛けられている糸にゆるみを
生じさせる糸ゆるめ装置を設けるという構成としたもの
であり、縫合開始に前にこの糸ゆるめ装置で糸をゆるめ
ておくことで、そのゆるめた糸を用いて低張力で縫合を
開始でき、糸抜けを防止できる。
【0010】上記した糸ゆるめ装置の構成は、糸をゆる
めることができるものであれば任意であるが、針と糸調
子との間に掛けられている糸の片側に配置された糸ゆる
めバーと、該糸ゆるめバーが糸を引っかけて引き出すよ
うに前記糸ゆるめバーを移動させる糸ゆるめバー駆動装
置を有する構成とすることが好ましい。この構成とする
と、単に糸ゆるめバーを前進させることで、糸調子と針
との間に掛けられている糸を押して糸をボビンから引き
出し、ゆるめることができ、簡単な機構の装置で糸を所
望量だけゆるめることができる利点が得られる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例による糸抜け防止装置
を備えたミシンを示す概略正面図、図2、図3はそのミ
シンの概略側面図であり、異なる作動状態で示してい
る。図1〜図3において、10はカレンダー等の縫合に
使用するミシンであり、通常のミシンと同様に、針2、
天秤11、糸調子12、ガイド13等を備えており、ボ
ビン(図示せず)から引き出された糸3を糸調子12、
12、天秤11等を通した後、ガイド13を経て針2に
通している。そして、糸張力は主として糸調子12、1
2によって定まり、糸調子12、12は縫合の開始前に
所望の糸張力が得られるように設定されている。
【0012】15はこのミシン10に取り付けた糸ゆる
め装置であり、天秤11の両側で、その天秤に掛かって
いる糸3の片側(奥側)に配置された2本の糸ゆるめバ
ー16、16と、その糸ゆるめバー16、16を、図2
に示す退避位置から図3に示すように糸3を前方に引き
出す作動位置に移動させる、エアシリンダ等の糸ゆるめ
バー駆動装置17を備えている。糸ゆるめバー16は、
単に糸3を引っかけて引き出すことができるものであれ
ばよい。糸ゆるめバー駆動装置17による糸ゆるめバー
16の移動量は、図3に示す位置に糸ゆるめバー16を
移動させることにより、糸調子12と針2との間に、2
〜3針分を縫うために必要な長さの糸を引き出すことが
できるように定められている。
【0013】次に、上記構成の装置を用いてカレンダー
を縫合する動作を説明する。通常の縫合時には、糸ゆる
めバー16は図2に示すように、糸3に接触しない退避
位置にあり、縫合中の糸の張力は糸調子12、12で設
定した通常の張力(カレンダーを良好に縫合しうる張
力)となっている。カレンダーの縫合を終了すると、図
5(a)、(b)、(c)で説明した場合と同様にし
て、糸3を糸クランパ5でつかみ、次の縫合に備える。
【0014】次に、図5(c)に示すように糸3の先端
を糸クランパ5でつかんだ状態で、図3に示すように、
糸ゆるめバー16が前方に移動する。これにより、天秤
11の両側の糸がボビン(図示せず)から引き出され
る。その後、糸ゆるめバー16は元の退避位置に戻る。
これにより、図4(a)に示すように、針2から糸調子
12の間の糸3がゆるんだ状態となる。この状態で次の
カレンダー1に対する縫合を開始する。すなわち、糸端
を糸クランパ5でつかんだ状態で縫合を開始し、ゆるん
だ部分の糸によってカレンダー1が縫合させる。このた
め、カレンダー1に差し込まれた部分の糸の張力は糸調
子12による張力よりもかなり小さくなっており、この
ため、糸クランパ5でつかんでいる糸が抜けるというこ
とがなく、縫い始めに糸抜けが生じることはない。そし
て、2〜3針分を縫い終わると、図4(b)に示すよう
に、針2と糸調子12の間の糸3のたるみが無くなり、
その後は糸調子12で定まる高張力での縫合が行われ
る。以上のようにして、縫い始めに糸抜けを生じること
なく、良好な縫合を行うことができる。
【0015】なお、上記実施例は、カレンダーの縫合に
本発明を適用した場合を説明したが、本発明での縫合の
対象は、カレンダーに限らず、他の紙製品でもよく、更
には紙製品に限らず、布、シート等任意のものでよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明は、縫合開始時の
数針分は針に通している部分の糸張力を、通常の縫合時
の糸張力よりも低くするという構成としたことにより、
縫合開始時の糸抜けを防止しながら、製品品質を低下さ
せることなく縫合を行うことができるという効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による糸抜け防止装置を備え
たミシンを示す概略正面図
【図2】図1に示すミシンの概略側面図
【図3】図2に示すミシンを、糸ゆるめバーを前進させ
た状態で示す概略側面図
【図4】(a)は本発明の実施例により縫合を開始する
直前の状態を示す概略側面図 (b)は縫合途中の状態を示す概略側面図
【図5】(a)はカレンダーの縫合終了時に、糸クラン
パを糸に引っかけた状態を示す概略側面図 (b)はカレンダーの縫合を終了し、糸を糸クランパで
固定した状態を示す概略側面図 (c)は次のカレンダーの縫合を開始する前の状態を示
す概略側面図 (d)は糸抜けが生じた状態を示す概略側面図
【符号の説明】
1 カレンダー 2 針 3 糸 4 糸切り装置 5 糸クランパ 10 ミシン 11 天秤 12 糸調子 13 ガイド 15 糸ゆるめ装置 16 糸ゆるめバー 17 糸ゆるめバー駆動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸端をクランプした状態で縫合を開始す
    る際に、縫合開始時の数針分は針に通している部分の糸
    張力を、通常の縫合時の糸張力よりも低く設定すること
    を特徴とする縫い始めの糸抜け防止方法。
  2. 【請求項2】 ミシンの針と、糸に張力を付与する糸調
    子との間に掛けられている糸にゆるみを生じさせる糸ゆ
    るめ装置を備えたことを特徴とする縫い始めの糸抜け防
    止装置。
  3. 【請求項3】 前記糸ゆるめ装置が、前記針と糸調子と
    の間に掛けられている糸の片側に配置された糸ゆるめバ
    ーと、該糸ゆるめバーが糸を引っかけて引き出すように
    前記糸ゆるめバーを移動させる糸ゆるめバー駆動装置を
    有することを特徴とする請求項1記載の縫い始めの糸抜
    け防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101353400B1 (ko) 2012-06-07 2014-01-21 펭-추 쿠오 실을 절단하는 동안 오버로크 박음질 재봉틀에서의 실을 절약하기 위한 장치 및 방법
TWI628330B (zh) * 2012-11-19 2018-07-01 都寇帕鷹股份有限公司 縫紉機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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