JP6245925B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
特許文献1には、シートバックを傾けた場合でも、アームレストを常時水平状に保持する構成が開示されている。
特許文献2には、通常のシートバック位置において、アームレストが水平方向にロックされる構成において、シートバックのリクライニング調整では、アームレストが水平状態に保持されるが、シートバックをフルフラット状態に後傾させると、アームレストのロックが自動的に解除されて、アームレストが格納される構成が開示されている。
特開平4−45450号公報 特開平5−4761号公報
特許文献1及び特許文献2のようにアームレストを有する車両用シートにおいて、シートバックを前倒させ、シートバックをシートクッション上に重ね合わせて格納可能な車両用シートでは、アームレストを手動によりシートバックに格納してから、シートバックを前倒させていた。
本発明は、上記事実を考慮し、シートバックを前倒させる際に、アームレストを手動により格納位置に格納する格納操作を不要とすることを目的とする。
請求項1の発明は、シートクッションと、前記シートクッションに対して前倒可能に設けられたシートバックと、自由端側が前記シートバックからシート前方に延出する使用位置と、側面視にて前記シートバックと重なる領域が前記使用位置よりも大きい格納位置と、の間を回動可能に前記シートバックの側部に取り付けられたアームレストと、前記シートバックの前倒動作に連動して、前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる連動機構と、を備える。
本発明の請求項1の構成によれば、シートバックを前倒させると、連動機構が、シートバックの前倒動作に連動して、アームレストを使用位置から格納位置に回動させる。このため、アームレストを使用位置から格納位置へ手動によって操作する必要がなくなる。すなわち、請求項1の構成によれば、シートバックを前倒させる際に、アームレストを手動により格納位置に格納する格納操作が不要となる。
請求項2の発明では、前記連動機構は、前記シートバックが後傾するリクライニング範囲における最前の係止位置又は、該係止位置よりもシート前方側の位置から前記シートバックが前倒される前倒動作に連動して、前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる。
本発明の請求項2の構成によれば、最前の係止位置又は、該係止位置よりもシート前方側の位置からシートバックが前倒される前倒動作に連動して、アームレストが格納位置に回動される。すなわち、最前の係止位置よりもシート後方側の位置において、シートバックを前倒させてもアームレストに対して連動機構が作用しない。従って、最前の係止位置よりもシート後方側の位置において、使用位置で使用されているアームレストが、不必要に格納位置に格納されることが抑制される。
請求項3の発明は、前記アームレストを前記格納位置で保持する保持機構を備える。
本発明の請求項3の構成によれば、アームレストが格納位置で保持されるので、格納位置に格納したアームレストが不必要に使用位置に回動されることが抑制される。
請求項4の発明は、前記シートバックが前倒位置から元の位置に復帰される復帰動作には、前記連動機構は前記アームレストを連動させず、前記保持機構による前記アームレストの格納位置での保持状態が維持される。
本発明の請求項4の構成によれば、シートバックが前倒位置から元の位置に復帰されても、アームレストの格納位置での保持状態が維持される。このため、シートバックの復帰動作において、アームレストが邪魔にならない。
請求項1の発明では、前記連動機構は、前記シートバックに一体に設けられ、前記シートバックと一体に回動する押圧部材を有し、前記シートバックの前倒動作に伴って前記押圧部材が前記アームの他端側を前記カム側へ押圧して前記アームを回動させることで、前記アームの他端部が前記カムに接触して該カムと共に前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる。
本発明の請求項5の構成によれば、アームによって回動されるカムを用いて、アームレストを使用位置から格納位置に回動させる。このため、シートバックの前倒動作に伴う移動力を、アームレストを格納位置に回動させる回動力に効率よく変換できる。
請求項6の発明は、前記連動機構は、前記シートバックの復帰動作に伴って、前記アームを前記押圧部材側へ移動させる移動部材を有する。
本発明の請求項6の構成によれば、前倒させたシートバックを元の位置に復帰させた後に、再び、シートバックを前倒させた際でもアームが機能して、アームレストを格納位置に格納できる。
本発明は、上記構成としたので、シートバックを前倒させる際に、アームレストを手動によりシートバックに格納する格納操作が不要となる。
(A)は車両用シートの構成を示す側面図であり、(B)は(A)における連動機構を拡大して示す側面図である。 (A)は図1(A)の車両用シートにおいてシートバックが初段ロック位置に位置する状態を示す側面図であり、(B)は(A)における連動機構を拡大して示す側面図である。 (A)は図2(A)の車両用シートにおけるシートバックをさらに前倒させた状態を示す側面図であり、(B)は(A)における連動機構を拡大して示す側面図である。 (A)は図3(A)の車両用シートにおけるシートバックをさらに前倒させた状態を示す側面図であり、(B)は(A)における連動機構を拡大して示す側面図である。 (A)は図4(A)の車両用シートにおけるシートバックが前倒位置に位置する状態を示す側面図であり、(B)は(A)における連動機構を拡大して示す側面図である。 連動機構の構成を示す斜視図である。 車両用シートの正面図であり、保持機構を説明するための図である。 車両用シートの正面図であり、保持機構の変形例を説明するための図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。なお、各図に示す矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印Hはシート幅方向(シートの左右方向)を示す。また、矢印H1はシート幅方向内側を示し、矢印H2はシート幅方向外側を示す。なお、シート幅方向内側とは、シート幅方向においてシート幅方向中央Cに向かう方向をいい、シート幅方向外側とは、シート幅方向においてシート幅方向中央Cから離れる方向をいう(図7及び図8参照)。
(車両用シート10の構成)
本実施形態に係る車両用シート10は、図1(A)に示されるように、一例として、後部座席等に用いられるセパレートシートとされている。具体的には、車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、乗員の上体を支持するシートバック14と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト16と、リクライナーブラケット18と、を備えている。
リクライナーブラケット18は、シートクッション12の両側の側部で車両のフレーム100に取り付けられている。すなわち、リクライナーブラケット18は、車両に取り付けられる取付部の一例として機能する。シートクッション12は、リクライナーブラケット18を含む取付部を介して車両のフレーム100に取り付けられている。なお、車両に取り付けられる取付部としては、車両に対して移動可能に取り付けられていてもよいし、固定されていてもよい。
なお、シートクッション12、シートバック14及びヘッドレスト16のそれぞれは、図示はしないが、フレーム材と、フレーム材の外周に設けられた発泡ウレタン等で構成されたクッション材と、クッション材を被覆する被覆材と、を有している。
シートバック14の両側の側部には、板状のブラケット22が固定されている。このブラケット22の下端部が、軸部19の軸線周りに回動可能にリクライナーブラケット18に取り付けられている。これにより、シートバック14は、その下端部が軸部19の軸線周りに回動可能にリクライナーブラケット18に支持され、リクライニング動作(傾斜角度調整)が可能に構成されている。
シートバック14は、具体的には、複数段の位置にシート後方へリクライニング(後傾)し、当該複数段の位置で係止(ロック)されるようになっている。さらに、シートバック14は、リクライニング範囲(後傾範囲)における最前の係止位置である初段ロック位置(図2(A)に示す位置)からシートクッション12上に重ね合わさる前倒位置(図5(A)に示す位置)に前倒可能となっている。
シートバック14の片側(具体的には、車両幅方向内側)の側部のブラケット22には、図1(B)及び図6に示されるように、それぞれ、アームレスト20が軸部23によって回動可能に取り付けられている。このアームレスト20も、図示はしないが、シートバック14等と同様に、フレーム材と、フレーム材の外周に設けられた発泡ウレタン等を用いて形成されたクッション材と、クッション材を被覆する被覆材と、を有している。なお、アームレスト20は、シートバック14の両側の側部のブラケット22に取り付けられていてもよい。
ブラケット22には、アームレスト20の作動角度を規制する規制孔24が、軸部23の外周側において軸部23の軸線周りに沿った円弧状に形成されている。アームレスト20の基端部には、規制孔24に差し込まれる差込ピン26が設けられている。この差込ピン26は、アームレスト20が軸部23の軸線周りに回動することで、規制孔24の一端部から他端部までの間を移動し、規制孔24の一端部及び他端部の縁に当たってアームレスト20がそれ以上回動することが規制される。
これにより、アームレスト20は、自由端側がシートバック14からシート前方に延出する使用位置(図1及び図2に示す位置)と、側面視にてシートバック14と重なる領域が使用位置よりも大きい格納位置(図4及び図5に示す位置)と、の間を回動可能となっている。使用位置は、着座者がアームレスト20上に肘(腕)を載せて、アームレスト20を使用する位置である。
なお、格納位置において、アームレスト20の全体が側面視にてシートバック14と重なる必要はなく、アームレスト20の一部がシートバック14に対するシート前方側にはみ出していてもよい。すなわち、使用位置に比して、側面視において、シートバック14に重なる(隠れる)領域が大きくなっていればよい。換言すれば、使用位置に比して、側面視にてアームレスト20の長手方向が、シートバック14の長手方向に沿った状態になっていればよい。
ここで、車両用シート10は、図1(B)及び図6に示されるように、シートバック14の前倒動作に連動して、アームレスト20を使用位置から格納位置に回動させる連動機構40を備えている。また、車両用シート10は、図7に示されるように、アームレスト20を格納位置で保持する保持機構70を備えている。
連動機構40は、図1(B)及び図6に示されるように、アームレスト20の基端部に設けられたカム42と、リクライナーブラケット18に一端部が回動可能に支持されたアーム44と、アーム44の他端側をカム42側へ押圧するための押圧部材の一例としてのピン46と、を有している。
カム42は、具体的には、図6に示されるように、アームレスト20の基端部における内側面(シート幅方向内側H1の側面)にアームレスト20と一体に設けられている。これにより、カム42は、軸部23の軸線周りにアームレスト20と一体に回動する。
カム42は、図1(C)に示されるように、軸部23の軸方向視(側面視)にて、三日月形状(しずく形状)をしている。カム42の外周面は、半円状の半円部43Aと、直線状の直線部43Bと、曲率半径が変化しながら湾曲する湾曲部43Cと、を有している。
具体的には、湾曲部43Cは、図1(C)に示す半円部43Aにおける時計周り方向下流端から徐々に曲率半径が大きくなるように湾曲している。直線部43Bは、半円部43Aにおける時計周り方向上流端から湾曲部43Cにおける時計周り方向下流端に延びている。
カム42では、半円部43Aの中心部に軸部23が配置されている。また、カム42には、図1(B)に示されるように、前述の差込ピン26が、シート幅方向外側に突設されている。また、カム42には、後述の移動部材50が取り付けられている。
アーム44は、図1(B)及び図6に示されるように、側面視にてシート後方へ凸状に湾曲する湾曲部44Aと、側面視にて略直線状に形成された直線部44Bと、を有している。
湾曲部44Aの下端部が、軸部41(具体的にはビス)によってリクライナーブラケット18に回動可能に支持されている。湾曲部44Aの上端部に直線部44Bの下端部が接続されている。直線部44Bは、湾曲部44Aの上端部に対する軸部41側とは反対側へ略直線状に延設されている。直線部44Bの上端部(アーム44における自由端部)が、カム42に対するシート後方側からカム42に対して接離可能となっている。
直線部44Bにおける下部(湾曲部44A側部分)には、シート後方に張り出す張出部44Dが形成されている。これにより、湾曲部44Aと直線部44Bとの接続部分の後方側にくびれ部44E(凹部)が形成されている。
ピン46は、ブラケット22の外側面(シート幅方向外側H2の側面)からシート幅方向外側H2に向かって突設されている。すなわち、ピン46は、シートバック14に一体に設けられており、シートバック14と共に軸部19の軸線周りに回動する。さらに、ピン46は、アーム44に対するシート後方で、アーム44とシート幅方向に重なる位置に配置されている。これにより、ピン46は、アーム44に対して後方側から接離可能となっている。具体的には、ピン46は、アーム44との位置関係によって、アーム44のくびれ部44Eから張出部44Dまでの範囲でアーム44に接触するようになっている(図1〜図4参照)。
この連動機構40では、図2及び図3に示されるように、シートバック14の前倒動作に伴ってピン46がアーム44のくびれ部44Eをカム42側(シート前方側)へ押圧する。これにより、アーム44が軸部41の軸線周りにシート前方へ回動する。このアーム44は、直線部44Bの上端側(先端側)のシート前方側の部分が、カム42の湾曲部43Cの長径部分(図1(C)における時計周り方向下流部分)に接触開始した後、軸部41の軸線周りにシート前方へ回動するに連れて、カム42との接触位置をずらしながらカム42を押し、カム42と共にアームレスト20を使用位置から格納位置(図4参照)に回動させる。
このように、連動機構40では、シートバック14の前倒動作に伴う移動力を、アームレスト20を使用位置から格納位置に回動させる回動力に変換して、アームレスト20に伝達する。
なお、アーム44はシート前方へ回動するに連れて、アーム44に対する接触位置が、湾曲部43Cの長径部分側から短径部分側にずれる(図2及び図3参照)。すなわち、アーム44は、カム42に対して図1(C)における反時計方向周りにずれる。カム42は、アーム44に対する接触位置が、直線部44Bの先端側へずれる(図2及び図3参照)。
また、アームレスト20が格納位置まで回動した後、図4及び図5に示されるように、シートバック14の前倒動作に伴って、アーム44は、カム42から徐々に離間するようになっている。シートバック14が前倒された状態において、アーム44とカム42との離間状態が維持される(図5参照)。なお、アームレスト20は、保持機構70(具体的な構成は後述)によって、格納位置に保持されるので、アーム44がカム42から離間してもアームレスト20は格納位置に位置する。
連動機構40は、さらに、図1(B)及び図6に示されるように、シートバック14が前倒位置(図5示す位置)から元の位置(図1又は図2に示す位置)に復帰される復帰動作に伴って、アーム44をピン46側(シート後方側)へ移動させる移動部材50を有している。
移動部材50は、側面視に略直線状に延びるリンク52と、リンク52からシート幅方向外側H2に突設されたピン54と、を有している。リンク52の先端部(一端部)には、先端部が環状(リング状)に形成されたワイヤ56が固定されている。ワイヤ56の環状部分は、ビス55によってカム42の内側面に回動可能に取り付けられている。これにより、移動部材50の一端部が、カム42に対して回動可能に取り付けられている。
リンク52の下端側には長孔58が形成されている。この長孔58に差し通されたボルト59(軸部)が、リクライナーブラケット18に締結されている。これにより、移動部材50の他端部(下端部)は、ボルト59の軸線周りに回動可能に、且つ、長孔58の長さ方向に移動可能に構成されている。
リンク52に形成されたピン54は、アーム44に対するシート前方で、アーム44とシート幅方向に重なる位置に配置されている。これにより、ピン54は、アーム44に対して前方側から接離可能となっている。
そして、連動機構40では、シートバック14の復帰動作に伴って、ピン54がアーム44の直線部44Bをピン46側(シート後方側)へ押圧する。これにより、アーム44が軸部41の軸線周りにシート後方へ回動し、元の位置に戻る。
また、連動機構40では、シートバック14の復帰動作において、アーム44がカム42から離間した状態を維持し、アーム44からカム42へは、カム42を回動させる回動力が伝達しない。すなわち、シートバック14の復帰動作には、連動機構40は、アームレスト20を連動させず、保持機構70によるアームレスト20の格納位置での保持状態が維持される。
保持機構70は、図7に示されるように、一例として、アームレスト20とシートバック14の側部との間の摩擦力によって、アームレスト20を保持する構成とされる。具体的には、シートバック14の側部と、アームレスト20におけるシートバック14側の側部とが、シート幅方向において若干重なるように構成されている(二点鎖線部分参照)。これにより、シートバック14のクッション材及びアームレスト20のクッション材の少なくとも一方が弾性変形した状態で、アームレスト20がシートバック14に接触することで、アームレスト20がシートバック14に対して圧接され、アームレスト20が保持される。
(本実施形態の作用)
図1に示されるように、シートバック14における初段ロック位置を除くリクライニング範囲では、アームレスト20を使用位置に位置させることで、車両用シート10の着座者によってアームレスト20が使用される。
なお、当該リクライニング範囲では、アーム44は、カム42から離間しており、連動機構40によるアームレスト20の連動動作は行われない。また、当該リクライニング範囲では、着座者は、手動により、アームレスト20の自由端部を上方へ回動させて、アームレスト20を格納位置に位置させることができる。アームレスト20は、格納位置において、保持機構70によって格納位置に保持される。
当該リクライニング範囲から初段ロック位置にシートバック14をシート前方へ回動させると、図2に示されるように、シートバック14の側部に固定されたブラケット22のピン46が、アーム44をシート前方へ押圧して、アーム44がアームレスト20のカム42に対して接触を開始する。
具体的には、図2(B)に示されるようにピン46は、アーム44のくびれ部44Eを押圧して、アーム44をシート前方へ回動させ、アーム44の直線部44Bにおける先端側のシート前方側の部分が、カム42の湾曲部43Cの長径部分に接触する。すなわち、本実施形態では、初段ロック位置から連動機構40によるアームレスト20の連動動作が開始される。
さらに、初段ロック位置からシート前方へシートバック14を前倒させると(シート前方へ回動させると)、図3及び図4に示されるように、ピン46がアーム44を押圧し、このアーム44がカム42との接触位置をずらしながらカム42を押して、カム42と共にアームレスト20を使用位置から格納位置に回動させる。アームレスト20が格納位置に回動すると、アームレスト20は保持機構70によって格納位置に保持される。
さらに、図4に示されるように、シートバック14を前倒させると、アーム44がカム42から離間し、アーム44からカム42へ回動力が伝達されなくなる。
さらに、図5に示されるように、シートバック14を前倒させると、アーム44がカム42から離間した状態を維持したまま、シートバック14が前倒位置に達する。
このように、本実施形態では、シートバック14を前倒させると、連動機構40が、シートバック14の前倒動作に連動して、アームレスト20を使用位置から格納位置に回動させる。このため、アームレスト20を使用位置から格納位置へ手動によって操作する必要がなくなる。すなわち、本実施形態の構成によれば、シートバック14を前倒させる際に、アームレスト20を手動により格納位置に格納する格納操作が不要となる。
また、本実施形態の構成によれば、アームレスト20が格納位置で保持機構70により保持されるので、格納位置に格納したアームレスト20が不必要に使用位置に回動されることが抑制される。
さらに、本実施形態の構成によれば、シートバック14を初段ロック位置から前倒させる前倒動作に連動して、アームレスト20が格納位置に格納される。すなわち、初段ロック位置を除くリクライニング範囲では、アームレスト20に対して連動機構40が作用しない。従って、シートバック14のリクライニング範囲において、使用位置で使用されているアームレスト20が、不必要に格納位置に格納されることが抑制される。
さらに、本実施形態の構成によれば、アーム44によって回動されるカム42を用いて、アームレスト20を使用位置から格納位置に回動させる。このため、シートバック14の前倒動作に伴う移動力を、アームレスト20を格納位置に回動させる回動力に効率よく変換できる。
さらに、本実施形態では、シートバック14を前倒位置から初段ロック位置を含むリクライニング範囲へ復帰(回動)させると、このシートバック14の復帰動作に伴って、ピン54がアーム44の直線部44Bをピン46側(シート後方側)へ押圧する。これにより、アーム44が軸部41の軸線周りにシート後方へ回動し、元の位置に戻る。
また、連動機構40では、シートバック14の復帰動作において、アーム44がカム42から離間した状態を維持し、アーム44からカム42へは、カム42を回動させる回動力が伝達しない。すなわち、シートバック14の復帰動作には、連動機構40は、アームレスト20を連動させず、保持機構70によるアームレスト20の格納位置での保持状態が維持される。
このように、本実施形態では、シートバック14が前倒位置から元の位置(リクライニング範囲)に復帰されても、アームレスト20の格納位置での保持状態が維持される。このため、シートバック14の復帰動作において、アームレスト20が邪魔にならない。
また、本実施形態では、シートバック14の復帰動作に伴って、アーム44が元の位置に戻るので、前倒させたシートバック14を元の位置に復帰させた後に、再び、シートバック14を前倒させた際でもアーム44が機能して、アームレスト20を格納位置に格納できる。
(変形例)
上記実施形態では、移動部材50を用いて、アーム44を元の位置に移動させていたが、これに限られるものではない。例えば、移動部材50に替えて、アーム44をピン46へ向けて付勢する付勢部材(例えば、ばね等)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、シートバック14が初段ロック位置に位置する状態から連動機構40によるアームレスト20の連動動作が開始されていたが、これに限られるものではない。例えば、初段ロック位置よりもシート前方側の位置にシートバック14が位置する状態において、アーム44がカム42に接触してアームレスト20の連動動作が開始されてもよい。
上記実施形態では、保持機構70は、アームレスト20とシートバック14の側部との間の摩擦力によって、アームレスト20を保持する構成とされていたが、これに限られるものではない。例えば、図8に示されるように、シートバック14及びアームレスト20の少なくとも一方に磁石90を配置し、シートバック14及びアームレスト20の他方の被吸着体92を磁力によって吸着して保持する構成であってもよい。磁力によって吸着される被吸着体92としては、例えば、シートバック14及びアームレスト20のフレーム(鉄製)などが用いられる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
18 リクライナーブラケット(取付部の一例)
20 アームレスト
40 連動機構
42 カム
44 アーム
46 ピン(押圧部材の一例)
50 移動部材
70 保持機構

Claims (5)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションに対して前倒可能に設けられたシートバックと、
    自由端側が前記シートバックからシート前方に延出する使用位置と、側面視にて前記シートバックと重なる領域が前記使用位置よりも大きい格納位置と、の間を回動可能に前記シートバックの側部に取り付けられたアームレストと、
    前記シートバックの前倒動作に連動して、前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる連動機構と、
    を備え、
    前記連動機構は、
    前記アームレストの基端部に設けられ、前記アームレストと一体に回動するカムと、
    車両に取り付けられる取付部に一端部が回動可能に支持され、他端部が前記カムに対するシート後方側から該カムに対して接離可能なアームと、
    前記シートバックに一体に設けられ、前記シートバックと一体に回動する押圧部材と、
    を有し、
    前記シートバックの前倒動作に伴って前記押圧部材が前記アームの他端側を前記カム側へ押圧して前記アームを回動させることで、前記アームの他端部が前記カムに接触して該カムと共に前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる
    車両用シート。
  2. 前記連動機構は、
    前記シートバックが後傾するリクライニング範囲における最前の係止位置又は、該係止位置よりもシート前方側の位置から前記シートバックが前倒される前倒動作に連動して、前記アームレストを前記使用位置から前記格納位置に回動させる
    請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記アームレストを前記格納位置で保持する保持機構
    を備える請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記シートバックが前倒位置から元の位置に復帰される復帰動作には、前記連動機構は前記アームレストを連動させず、前記保持機構による前記アームレストの格納位置での保持状態が維持される
    請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記連動機構は、
    前記シートバックの復帰動作に伴って、前記アームを前記押圧部材側へ移動させる移動部材
    を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート。
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