JP7292832B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本開示は、乗物用シートに関する。
車両等に配置される乗物用シートには、シートクッションに対しシートバックをシート前後方向に揺動して姿勢を調整するリクライニング装置に加え、シートバックの後方への出入りを可能にするためにシートバックを大きく前倒しするウォークイン機構が設けられる。
このウォークイン機構は、係合部材(いわゆるポール)と傾倒部材(いわゆるラチェットプレート)との噛み合いを開放することにより、シートバックをリクライニングによる傾倒よりも大きく傾倒させるものである(特許文献1参照)。また、ウォークイン機構は、係合部材の変位をロックするロック部材を有する。
ロック部材は、係合部材の変位を規制すると共に、レバー操作による自身の変位によって係合部材を傾倒部材と離間した非係合位置に変位させる機能を有する。
特開2009-201783号公報
係合部材が非係合位置に変位した後もロック部材によって係合部材が変位され続けると、係合部材の作動範囲が大きくなる。その結果、ウォークイン機構の占有スペースが大きくなる。
また、係合部材の形状によっては、係合部材が非係合位置を越えて変位した時に、係合部材のうちこれまでロック部材と接触していた部位とは異なる部位がロック部材に接触し、ロック部材の変位が規制される場合がある。その結果、ロックを解除するためのレバーの作動量が制限され、レバーが引けなくなるおそれがある。
本開示の一局面は、ウォークイン機構における係合部材の作動範囲を抑制できる乗物用シートを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッション(2)と、シートクッション(2)に対してシート前後方向に揺動可能なシートバック(3)と、シートクッション(2)を支持するクッションフレーム(4)と、シートバック(3)を支持するバックフレーム(5)と、バックフレーム(5)を前倒しさせるウォークイン機構(10)と、を備える乗物用シート(1)である。ウォークイン機構(10)は、板状の傾倒部材(11)と、板状の係合部材(12)と、板状のロック部材(13)と、を有する。傾倒部材(11)は、バックフレーム(5)をシート幅方向と平行な軸を中心に揺動させる揺動力をバックフレーム(5)に伝達する。係合部材(12)は、クッションフレーム(4)及びバックフレーム(5)のうち傾倒部材(11)に対して揺動可能な部位(51)に連結され、傾倒部材(11)と係合する係合位置と傾倒部材(11)との係合が解除された非係合位置との間で揺動可能である。ロック部材(13)は、係合部材(12)を係合位置にロックすると共に、係
合解除方向への自身の揺動により係合部材(12)を非係合位置まで揺動させる。
また、係合部材(12)は、ロック部材(13)が摺動する摺動部(12B)を有する。摺動部(12B)は、ロック部材(13)の揺動に伴って係合部材(12)を少なくとも非係合位置まで揺動させる第1面(12C)と、ロック部材(13)が係合解除方向に揺動する際に第1面(12C)よりも後にロック部材(13)が摺動する第2面(12D)と、を有する。ロック部材(13)が係合解除方向に揺動する際、第2面(12D)へのロック部材(13)の摺動に伴う係合部材(12)の揺動角は、第1面(12C)へのロック部材(13)の摺動に伴う係合部材(12)の揺動角よりも小さい。
このような構成によれば、係合部材(12)が非係合位置まで揺動した後にロック部材(13)が係合部材(12)の第2面(12D)と摺動するため、係合が解除された後の係合部材(12)の変位を無くす、又は低減することができる。その結果、係合部材(12)の作動範囲が抑制されるので、ウォークイン機構(10)の占有スペースの低減及びレバーの作動量の増加が実現できる。
本開示の一態様では、ロック部材(13)の厚み方向から視て、ロック部材(13)のうち、第2面(12D)に摺動する摺動面(13B)は円弧又は直線であると共に、第2面(12D)は円弧であってもよい。このような構成によれば、第2面(12D)とロック部材(13)とが摺動する際に、係合部材(12)の揺動を容易かつ確実に低減することができる。その結果、係合部材(12)の作動範囲をより抑制できる。
本開示の一態様では、ロック部材(13)の厚み方向から視て、摺動面(13B)は円弧であり、第2面(12D)は摺動面(13B)と略同一の半径を有する円弧であってもよい。このような構成によれば、第2面(12D)とロック部材(13)とが摺動する際に、係合部材(12)の揺動をほぼ無くすことができる。
本開示の一態様では、ロック部材(13)の厚み方向から視て、ロック部材(13)のうち、第2面(12D)に摺動する摺動面(13B)は円弧又は直線であると共に、第2面(12D)は直線であってもよい。このような構成によっても、第2面(12D)とロック部材(13)とが摺動する際に、係合部材(12)の揺動を容易かつ確実に低減することができる。
本開示の一態様では、ロック部材(13)の厚み方向から視て、摺動面(13B)は円弧であってもよい。このような構成によれば、第2面(12D)とロック部材(13)とが摺動する際に、係合部材(12)の揺動をほぼ無くすことができる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態の乗物用シートを示す模式的な斜視図である。 図2は、図1の乗物用シートにおけるウォークイン機構の模式的な斜視図である。 図3は、図2のウォークイン機構を図2とは異なる方向から視た模式的な斜視図である。 図4Aは、図2のウォークイン機構における第1面へのロック部材の摺動に伴う係合部材の揺動角を示す模式的な側面図であり、図4Bは、第2面へのロック部材の摺動に伴う係合部材の揺動角を示す模式的な側面図である。 図5Aないし図5Dは、図2のウォークイン機構における係合解除までの動作を示す模式的な側面図である。 図6Aないし図6Fは、図2のウォークイン機構における係合解除後の動作を示す模式的な側面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、クッションフレーム4と、バックフレーム5と、第1リクライナ6及び第2リクライナ7と、ウォークイン機構10(図2参照)とを備える。
乗物用シート1は、乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シート1を乗物(つまり乗用車)に組み付けた状態における方向を意味する。本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シートクッション2は、着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック3は、着席者の背部を支持するための部位である。シートバック3は、シートクッション2に対してシート前後方向に揺動可能である。クッションフレーム4は、シートクッション2を支持する。
バックフレーム5は、シートバック3を支持する。バックフレーム5は、上下方向に延伸すると共に、シート幅方向に互いに離間して配置された右サイドフレーム52A及び左サイドフレーム52Bと、右サイドフレーム52Aに固定されたベースプレート51とを有する。右サイドフレーム52A及び左サイドフレーム52Bは、筒状の部材である。
ベースプレート51は、上下方向に延伸すると共に、右サイドフレーム52Aの下端部に固定されている。ベースプレート51には、ウォークイン機構10が取り付けられている。
なお、ベースプレート51は、2つのサイドフレーム52A,52Bの両方に設けてもよい。また、ウォークイン機構10が乗物用シート1の左側に配置される場合は、ベースプレート51は、左サイドフレーム52Bのみに設けられてもよい。
第1リクライナ6及び第2リクライナ7は、それぞれ、バックフレーム5のシート幅方向の異なる端部に配置されている。バックフレーム5は、第1リクライナ6及び第2リクライナ7を介して、クッションフレーム4に対して前後方向に揺動可能なように連結されている。
<ウォークイン機構>
図2及び図3に示すウォークイン機構10は、バックフレーム5をクッションフレーム4に対する揺動により前倒しさせる機構である。
本実施形態では、ウォークイン機構10は、バックフレーム5の右側に設けられている。具体的には、ウォークイン機構10は、ベースプレート51のシート幅方向と垂直な平面である取付面51Aに取り付けられている。
ウォークイン機構10は、傾倒部材11と、係合部材12と、ロック部材13と、支持
部材14と、第1ピン16と、第2ピン17と、第3ピン18と、第4ピン19と、第5ピン20と、ワイヤ用ブラケット21とを有する。
(傾倒部材)
傾倒部材11は、バックフレーム5をシート幅方向と平行な軸を中心に揺動させる揺動力をバックフレーム5に伝達する板状の部材である。傾倒部材11は、ラチェットプレート又は回転カムとも呼ばれる。
上記揺動力は、第1リクライナ6の揺動力発生機構から発生する。第1リクライナ6の搖動力発生機構としては、例えば、電動モータや、スパイラル(つまりねじりコイルバネ)等が使用される。
傾倒部材11は、バックフレーム5の揺動中心軸L1を中心にバックフレーム5に対し揺動可能に構成されている。つまり、傾倒部材11の揺動中心軸は、バックフレーム5の揺動中心軸L1と一致する。
具体的には、傾倒部材11は、略円盤状であり、中心部分に貫通孔が設けられている。この貫通孔には、支持部材14が挿入されている。傾倒部材11は、支持部材14によって、バックフレーム5のベースプレート51に連結されている。
傾倒部材11の上端部には、係合部材12の係合部12Aが係合可能な受容部11Aが形成されている。また、傾倒部材11は、第1リクライナ6の揺動力発生機構と連結されている。
(係合部材)
係合部材12は、ベースプレート51に連結され、傾倒部材11と係合する係合位置と、傾倒部材11との係合が解除された非係合位置との間で揺動可能な板状の部材である。また、係合部材12は、非係合位置から、係合位置に対し非係合位置よりも揺動した(つまり非係合位置よりも遠い)待機位置までさらに揺動可能である。係合部材12は、ポールとも呼ばれる。
係合部材12は、第2ピン17によってベースプレート51に連結されている。係合部材12は、傾倒部材11と厚み方向の位置が重なり、かつ板面同士が平行になるよう配置されている。
係合部材12は、第2ピン17の中心軸である揺動中心軸L2を中心としてベースプレート51に対し揺動可能に構成されている。係合部材12の揺動中心軸L2は、バックフレーム5の揺動中心軸L1と平行である。
係合部材12は、傾倒部材11の受容部11Aと係合可能な係合部12Aと、ロック部材13が摺動する摺動部12Bとを有する。係合部材12は、摺動部12Bがロック部材13によって押圧されることにより搖動する。
摺動部12Bは、第1面12Cと、第2面12Dと、第3面12Eとを有する。第1面12C、第2面12D及び第3面12Eは、それぞれ、摺動部12Bの上方に配置された(つまり、ロック部材13と対向する)側面によって構成されている。
第1面12C及び第2面12Dは、傾倒部材11との係合が解除される際にロック部材13が主に摺動する面である。第3面12Eは、ロック状態においてロック部材13と当接し、解除操作の初期時点でロック部材13が摺動する面である。
第2面12Dは、第1面12Cよりも前方、かつ第1面12Cよりも揺動中心軸L2から遠い位置に配置されている。第3面12Eは、第1面12Cよりも後方、かつ第1面12Cよりも揺動中心軸L2から遠い位置に配置されている。
なお、係合部材12の後方かつ傾倒部材11の上方には、ベースプレート51の取付面51Aからから突出した第3ピン18が配置されている。第3ピン18は、傾倒部材11との係合が解除された状態において係合部材12の下方への揺動を規制する。
(ロック部材)
ロック部材13は、係合部材12を係合位置にロックする板状の部材である。ロック部材13は、係合解除方向D1への自身の揺動により係合部材12を非係合位置まで揺動させる。
ロック部材13は、ロック位置と、第1解除位置と、第2解除位置との間で揺動可能である。ロック位置は、係合部材12をロックする位置である。第1解除位置は、ロック位置から係合解除方向D1に揺動した位置であり、かつ係合部材12が非係合位置となる位置である。第2解除位置は、ロック位置に対し第1解除位置よりもさらに係合解除方向D1に揺動した位置である。係合解除方向D1は、本実施形態では、シート右側から視て反時計回りの方向である。
ロック部材13は、第1ピン16によってベースプレート51に連結されている。ロック部材13は、略帯状の形状を有し、上端部に第1ピン16が挿通され、下端部に前方が膨出したカム部13Aが形成されている。カム部13Aは、ロック部材13が係合解除方向D1に揺動する際、前方に変位する。
ロック部材13は、傾倒部材11及び係合部材12と厚み方向の位置が重なり、かつ板面同士が平行になるよう配置される。また、ロック部材13は、第1ピン16の中心軸である揺動中心軸L3を中心としてベースプレート51に対し揺動可能に構成されている。
ロック部材13は、バネ(図示省略)による弾性力によってロック位置に保持される。また、ロック部材13は、第1ピン16に連結されたワイヤ用ブラケット21(図3参照)に取り付けられたワイヤの操作によって、ロック位置から変位する。上記ワイヤは、操作レバーによって操作される。
ロック部材13は、ロック位置において、長手方向が概ね上下方向となるように配置される。このとき、カム部13Aは、係合部材12の摺動部12Bを下方に押すように摺動部12Bの第3面12Eに当接し、係合部材12の揺動を規制する。
また、ロック部材13は、係合解除方向D1への揺動によって第1解除位置を経て第2解除位置まで変位しつつ、カム部13Aによって係合部材12の摺動部12Bを押圧することで、係合部材12を係合位置から非係合位置を経て待機位置まで揺動させる。
ロック部材13の前方には、第4ピン19が配置されている。また、ロック部材13の後方には、第5ピン20が配置されている。第4ピン19及び第5ピン20は、ベースプレート51の取付面51Aから突出している。
第4ピン19及び第5ピン20は、ロック部材13の揺動範囲を規定する。つまり、ロック部材13は、第4ピン19に当接する位置から第5ピン20に当接する位置まで揺動可能である。
(係合部材とロック部材との関係)
係合部材12の摺動部12Bにおける第1面12Cは、ロック部材13の係合解除方向D1への揺動に伴って係合部材12を少なくとも非係合位置まで揺動させる面である。
第1面12Cでは、ロック部材13の揺動に伴い、ロック部材13と係合部材12との当接位置が変化する。本実施形態では、第1面12Cは、揺動中心軸L2と平行な曲面である。第1面12Cは、係合部材12の揺動中心軸L2に向かって凹んだ凹部を構成している。
係合部材12の摺動部12Bにおける第2面12Dは、ロック部材13がロック位置から離間するように(つまり係合解除方向D1に)揺動する際に第1面12Cよりも後にロック部材13が摺動する面である。
本実施形態では、第2面12Dは、揺動中心軸L2と平行な面であり、第1面12Cに連続して配置されている。第2面12Dは、第1面12Cと反対側の端部が揺動中心軸L2から遠ざかるように配向している。具体的には、第2面12Dは、第1面12Cから前上方に延伸している。
ロック部材13が係合解除方向D1に揺動する際、第2面12Dへのロック部材13の摺動に伴う係合部材12の揺動角は、第1面12Cへのロック部材13の摺動に伴う係合部材12の揺動角よりも小さい。ここで、「ロック部材13の摺動に伴う係合部材12の揺動角」とは、ロック部材13の単位揺動角あたりの係合部材12の揺動角、つまり、ロック部材13を揺動させた角度θ1に対する係合部材12が揺動した角度θ2の比を意味する(図4A参照)。
なお、第2面12Dにおける係合部材12の揺動角と、第1面12Cにおける係合部材12の揺動角との比較は、第2面12Dにおける係合部材12の揺動角の最大値と、第1面12Cにおける係合部材12の揺動角の最小値とを比較すればよい。
本実施形態では、第2面12Dにおける係合部材12の揺動角は、図4Bに示すように、実質的にゼロである。つまり、第2面12Dにロック部材13が摺動している間、係合部材12は実質的に揺動しない。
ロック部材13の厚み方向(つまり揺動中心軸と平行な方向)から視て、ロック部材13のカム部13Aのうち、第2面12Dに摺動する摺動面13Bは円弧である。本実施形態では、摺動面13Bはロック部材13の下端面によって構成されている。
したがって、ロック部材13の厚み方向から視た第2面12Dの形状を摺動面13Bと略同一の半径を有する円弧とすることで、第2面12Dにおける係合部材12の揺動角を実質的にゼロとすることができる。ここで、「略同一の半径を有する」とは、半径の差の絶対値が0.1mm以内であることを意味する。
また、ロック部材13の厚み方向から視た第2面12Dの形状は直線であってもよい。この場合でも、第2面12Dにおける係合部材12の揺動角を実質的にゼロとすることができる。
なお、ロック部材13が係合解除方向D1に向かって搖動する際の第1面12Cにおける係合部材12の揺動角は、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。例えば、第1面12Cにおける係合部材12の揺動角は、ロック部材13の揺動に伴って増加してもよ
いし、減少してもよいし、増加した後に減少、又は減少した後に増加してもよい。
[1-2.動作]
以下、図5A-5D及び図6A-6Fを用いて、ウォークイン機構10の動作について説明する。
図5Aは、ウォークイン機構10がロックされているロック状態を示す。このロック状態では、ロック部材13のカム部13Aが係合部材12の第3面12Eに当接している。つまり、ロック部材13と係合部材12との当接点Pは、第3面12E上にある。
ロック状態からワイヤ操作によってロック部材13を前方(つまり係合解除方向D1)に揺動させると、図5Bに示すように、カム部13Aは、第3面12Eから離間し第1面12Cに当接する。つまり、ロック部材13と係合部材12との当接点Pが第1面12C上に移動する。
さらにロック部材13を揺動させ続けると、図5Cに示すように、ロック部材13の揺動に伴ってカム部13Aが第1面12Cに摺動し、係合部材12が非係合位置に向かって揺動する。このとき、当接点Pは、カム部13A上で移動すると共に、第1面12C上でも移動する。
その後、図5Dに示すように、係合部材12が非係合位置まで揺動することで、傾倒部材11がベースプレート51に対し揺動可能な解除状態となる。この解除状態において、バックフレーム5を揺動させることで、シートバック3が前倒しされる。図5Dでは、ロック部材13は、第1解除位置に存在する。
解除状態となっても、ロック部材13の揺動は規制されない。そのため、さらにロック部材13を揺動させると、図6A,6B,6Cに示すように、カム部13Aと第1面12Cとの摺動により、係合部材12が非係合位置を超えて前方に揺動し続ける。
さらにロック部材13が揺動すると、図6Dに示すように、カム部13Aは、第2面12Dに摺動する。つまり、ロック部材13と係合部材12との当接点Pが第2面12D上に移動する。
カム部13Aが第2面12Dに到達すると、図6E,6Fに示すように、係合部材12が待機位置に移動し、係合部材12の揺動が停止する。この状態では、ロック部材13が揺動し続けても係合部材12は実質的に揺動しない。当接点Pは、カム部13A上では移動し続けるが、第2面12D上では移動しない。つまり、カム部13Aは、第2面12Dの同じ位置に当接し続ける。
ロック部材13は、図6Fに示すように第4ピン19に当接することで、変位が規制される。つまり、本実施形態では、ロック部材13をロック位置から第4ピン19に当接する第2解除位置まで揺動させる作動量がロック解除用の操作レバーの作動量となる。また、ロック部材13がロック位置から第2解除位置まで揺動する間、係合部材12は当接点P以外でロック部材13には当接しない。
ロック部材13がロック位置にない状態では、ロック部材13を弾性力によりロック位置に復元させると、係合部材12がロック部材13の摺動によって係合位置に押し戻される。その結果、ウォークイン機構10がロック状態に移行する。
[1-3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)係合部材12が非係合位置まで揺動した後にロック部材13が係合部材12の第2面12Dと摺動するため、係合が解除された後の係合部材12の変位を無くすことができる。その結果、係合部材12の作動範囲が抑制されるので、ウォークイン機構10の占有スペースの低減及びレバーの作動量の増加が実現できる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の乗物用シート1において、ロック部材13の厚み方向から視た第2面12Dの形状は、摺動面13Bと略同一の半径を有する円弧、又は直線に限定されず、これら以外の形状であってもよい。また、ロック部材13の厚み方向から視た摺動面13Bの形状は直線であってもよい。
(2b)上記実施形態の乗物用シート1において、傾倒部材11、係合部材12、及びロック部材13の配置は一例である。例えば、傾倒部材11は、クッションフレーム4に対し揺動可能に構成されてもよい。この場合、係合部材12及びロック部材13は、クッションフレーム4に連結される。また、係合部材12及びロック部材13は、バックフレーム5の揺動中心軸L1よりも下方に設けられてもよい。
(2c)上記実施形態の乗物用シート1は、乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…乗物用シート、2…シートクッション、3…シートバック、
4…クッションフレーム、5…バックフレーム、6,7…リクライナ、
10…ウォークイン機構、11…傾倒部材、11A…受容部、12…係合部材、
12A…係合部、12B…摺動部、12C…第1面、12D…第2面、
12E…第3面、13…ロック部材、13A…カム部、13B…摺動面、
14…支持部材、16…第1ピン、17…第2ピン、18…第3ピン、
19…第4ピン、20…第5ピン、21…ワイヤ用ブラケット、
51…ベースプレート、51A…取付面、52A,52B…サイドフレーム。

Claims (5)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能なシートバックと、
    前記シートクッションを支持するクッションフレームと、
    前記シートバックを支持するバックフレームと、
    前記バックフレームを前倒しさせるウォークイン機構と、
    を備え、
    前記ウォークイン機構は、
    前記バックフレームをシート幅方向と平行な軸を中心に揺動させる揺動力を前記バックフレームに伝達する板状の傾倒部材と、
    前記クッションフレーム及び前記バックフレームのうち前記傾倒部材に対して揺動可能な部位に連結され、前記傾倒部材と係合する係合位置と前記傾倒部材との係合が解除された非係合位置との間で揺動可能な板状の係合部材と、
    前記係合部材を前記係合位置にロックすると共に、係合解除方向への自身の揺動により前記係合部材を前記非係合位置まで揺動させる板状のロック部材と、
    前記ロック部材の揺動を規制するピンと、
    を有し、
    前記係合部材は、前記ロック部材が摺動する摺動部を有し、
    前記摺動部は、
    前記ロック部材の揺動に伴って前記係合部材を少なくとも前記非係合位置まで揺動させる第1面と、
    前記ロック部材が前記係合解除方向に揺動する際に前記第1面よりも後に前記ロック部材が摺動する第2面と、
    を有し、
    前記ロック部材が前記係合解除方向に揺動する際、前記ロック部材が前記第2面へ摺動しつつ揺動された角度に対する前記係合部材が揺動した角度の比、前記ロック部材が前記第1面へ摺動しつつ揺動された角度に対する前記係合部材が揺動した角度の比よりも小さく、
    前記ロック部材は、前記係合部材が前記非係合位置に到達した後も前記ピンに当接するまで前記係合解除方向に揺動可能であり、
    前記ロック部材の前記摺動部と摺動する部位は、板材の端部で構成される、乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記ロック部材の厚み方向から視て、前記ロック部材のうち、前記第2面に摺動する摺動面は円弧又は直線であると共に、前記第2面は円弧である、乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ロック部材の厚み方向から視て、前記摺動面は円弧であり、前記第2面は前記摺動面と略同一の半径を有する円弧である、乗物用シート。
  4. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記ロック部材の厚み方向から視て、前記ロック部材のうち、前記第2面に摺動する摺動面は円弧又は直線であると共に、前記第2面は直線である、乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記ロック部材の厚み方向から視て、前記摺動面は円弧である、乗物用シート。
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