JP6244173B2 - 光コネクタ - Google Patents

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本発明は、光コネクタに関し、フェルールを収容して互いに脱着可能に嵌合する一対のハウジングを有し、ハウジング同士の嵌合によってフェルール同士の突き合わせ接続が実現される構成の光コネクタに関する。
プラグイン形式の光コネクタとしていわゆるバックプレーンコネクタ(以下、バックプレーン光コネクタとも言う)がある。バックプレーン光コネクタは、プリントボードに取り付けたプリントボードハウジング(以下、PHハウジングとも言う)を、プラグインユニットのバックプレーンに取り付けたバックプレーンハウジング(以下、BHハウジングとも言う)に嵌合して、光コネクタ(プラグ)同士を接続する光コネクタアダプタが組み立てられる構成となっている。
BHハウジングは、バックプレーンに取り付けられた前面ハウジングの内側に、光コネクタが嵌合されるコネクタ穴が貫通する内部ハウジングを収容した構成が一般的である(例えば特許文献1、2)。PHハウジングは、プリントボードに固定されたベース部に、BHハウジングに挿入される挿入片と、BHハウジングの内部ハウジングに係合させる爪付き弾性片とを突設した構成が採用される。PHハウジングは、挿入片を、BHハウジングの前面ハウジングと内部ハウジングとの間に確保された挿入片収容穴に挿入し、ベース部両側から突出する弾性係合爪を、BHハウジングの内部ハウジング両側に係合させてBHハウジングに嵌合する。
BHハウジングの前面ハウジングの両側には、内部ハウジングを露出させる窓部が形成されている。PHハウジングのベース部両側から突出する一対の弾性係合爪は、その先端の突爪を、BHハウジングの前面ハウジングの窓部を介して内部ハウジングに係合させて、BHハウジングに嵌合したPHハウジングをBHハウジングに係止する。
バックプレーン光コネクタは、PHハウジングをBHハウジングに嵌合することで、PHハウジングのベース部を貫通するコネクタ穴に嵌合しておいた光コネクタと、BHハウジングの内部ハウジングのコネクタ穴に嵌合しておいた光コネクタとを突き合わせ接続できる。また、BHハウジングに嵌合した状態のPHハウジングは、BHハウジングに対して抜き去り方向に引っ張ることで、BHハウジングの内部ハウジングに対する弾性係合爪の係合を解除して、BHハウジングから離脱させることができる。
なお、バックプレーン光コネクタとしては、PHハウジングを、その弾性係合爪をBHハウジングの内部ハウジングに係脱可能に係合させてBHハウジングに嵌合する構成に限定されず、PHハウジングの弾性係合爪をBHハウジングの前面ハウジングに係脱可能に係合させる構成のものもある(例えば特許文献2、3)。
特開2001−318274号公報 特開平8−211250号公報 特開2008−46434号公報
従来のバックプレーン光コネクタのPHハウジングの挿入片は、PHハウジングのベース部の互いに離隔する2箇所から突出する一対の弾性係合爪の間に位置する。
PHハウジングの一対の弾性係合爪は、PHハウジングのベース部から突出する弾性片の先端に突爪が突出された構成になっている。PHハウジングをBHハウジングに嵌合したとき、PHハウジングの一対の弾性係合爪の弾性片は、BHハウジングの前面ハウジングを介してその両側に配置される。
PHハウジングの一対の弾性係合爪の弾性片間には、PHハウジングを嵌合したBHハウジングを配置できる離隔距離が確保されている必要がある。このため、従来のバックプレーン光コネクタのPHハウジングの小型化は難しかった。
本発明は、前記課題に鑑みて、プリントボードに取り付けるハウジングの小型化を容易に実現できる光コネクタの提供を目的としている。
第1の発明は、複数の第1光ファイバの端末に設けた第1フェルールと、前記第1フェルールを収容する第1ハウジングを有する第1光コネクタと、
複数の第2光ファイバの端末に設けた第2フェルールと、前記第2フェルールを収容する第2ハウジングを有し、前記第2ハウジングは、前記第2フェルールを前記第1フェルールに突き合わせ接続するために前記第1ハウジングに解除可能に嵌合される第2光コネクタとを備え、前記第1ハウジングは、外部ハウジングと、前記外部ハウジング内に収容され、前記外部ハウジングに解除可能に係合された内部ハウジングとを有し、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングの前記内部ハウジングと嵌合するために、前記内部ハウジングに係合する弾性係合突片を有し、前記外部ハウジングは、前記内部ハウジングと係合した前記弾性係合突片の収容される切り欠き部と、前記切り欠き部の後端部を覆う固定された押さえ片とを有し、前記第2ハウジングを前記第1ハウジング側に第1位置まで押し込むことで、前記弾性係合突片を、前記内部ハウジングに係合させ、その係合状態のまま前記第2ハウジングを前記第1ハウジング側に第2位置まで押し込むことで、前記外部ハウジングと前記内部ハウジングの係合解除が可能であり、前記第2ハウジングを前記第2位置より前記第1ハウジング側に押し込むと、前記押さえ片が、前記内部ハウジングに係合した前記弾性係合突片の先端部を前記切り欠き部に押さえ込んで、前記弾性係合突片の前記内部ハウジングに対する係合を維持する光コネクタを提供する。
の発明は、前記弾性係合突片の先端部には、前記第1ハウジングの内部ハウジングに形成された係合凹所に入り込ませて前記内部ハウジングに係脱可能に係合する係合突起が突設され、前記第2ハウジングの前記弾性係合突片は、前記第2フェルールを収容するベース部から延出する弾性片部と、この弾性片部の先端部から突出する前記係合突起とを有し、前記弾性係合突片の前記係合突起は、その頂部から後側へ行くにしたがって前記弾性片部からの突出寸法が縮小する係合解除部を有し、第2ハウジングを、前記押さえ片の前側に位置する前記係合凹所に前記弾性係合突片の前記係合突起を入り込ませて前記第1ハウジングへ押し込むことで、前記第1ハウジングの前記内部ハウジングの前記外部ハウジングに対する係止を解除し、前記内部ハウジングとともに前記外部ハウジングへ押し込んだ前記弾性係合突片先端部を、前記押さえ片の前記内部ハウジング側に挿入できる第1の発明の光コネクタを提供する。
の発明は、前記第1ハウジングはコネクタ取付壁に取り付けられ、前記第2ハウジングは前記コネクタ取付壁に対して進退動可能なプリントボードに取り付けられ、前記第2ハウジングは、前記第2フェルールを収容するベース部と、前記第1ハウジングの外部ハウジングと内部ハウジングとの間に確保された挿入突片収容空間に挿入される挿入突片とを有し、前記ベース部は、その前後方向に垂直の横断面外形が長方形状であり、その横断面長手方向がプリントボードに平行の向きでプリントボードに取り付けられ、前記挿入突片は、前記ベース部の横断面長手方向両端部からそれぞれ突出され、前記弾性係合突片は、前記ベース部の横断面短手方向両端部の横断面長手方向中央部から突出されている第1または2の発明の光コネクタを提供する。
の発明は、前記第1ハウジングの内部ハウジングは、外部ハウジングに係脱可能に係合する弾性係合片を有し、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングの内部ハウジングと外部ハウジングとの間に挿入されることで、前記第1ハウジングの前記外部ハウジングに対する前記弾性係合片の係合を解除する係合解除片部を有し、前記係合解除片部は、前記ベース部の横断面長手方向両端部からそれぞれ突出されている第の発明の光コネクタを提供する。
の発明は、第1フェルール及び第2フェルールはMTフェルールであり、第2フェルールは、その一対のガイドピン穴の間隔方向を、前記第2ハウジングの両側に設けられた前記弾性係合片の間隔方向に揃えて前記第2ハウジングに収容され、第1フェルールは、その一対のガイドピン穴の間隔方向を、前記第1ハウジングの両側に設けられた前記切り欠き部の間隔方向に揃えて前記第1ハウジングに収容されている第1〜のいずれか1つの発明の光コネクタを提供する。
本発明によれば、第2ハウジングは、弾性係合突片を外部ハウジングの切り欠き部に入り込ませて第1ハウジングの内部ハウジングに係合させることで、第1ハウジングに嵌合する。第2ハウジングの弾性係合突片は、第2ハウジングを第1ハウジングに嵌合したときに、第1ハウジング外側に配置されるのではなく、外部ハウジングの切り欠き部に入り込んで第1ハウジングの内部ハウジングに係合する。このため、第2ハウジングは、従来構成のバックプレーン光コネクタのPHハウジングに比べて小型化することが可能である。
サイズの小さい第2ハウジングの採用は、第2ハウジングをプリントボード(プリント回路基板)に取り付けた場合に、プリントボードにおける電気配線回路の形成可能領域を出来るだけ大きく確保することに有利である。また、サイズの小さい第2ハウジングの採用は、バックプレーン、ミドルプレーンといったコネクタ取付壁に第1ハウジングを複数取り付ける場合の設置ピッチの縮小に有効に寄与する。
本発明の1実施形態の光コネクタの構造を示す分解斜視図である。 図1の光コネクタの第2ハウジングを第1ハウジングに嵌合した状態を示す斜視図である。 図1の光コネクタの第1光コネクタの外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は背面図である。 図1の光コネクタの第2光コネクタの外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 図1の光コネクタ(第2ハウジングを第1ハウジングから離脱した状態)を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。 図1の光コネクタの図5(b)に対応する側断面図である。 図1の光コネクタの第2ハウジングを第1ハウジングに押し込んで弾性係合突片前端部の突爪を第1ハウジングの内部ハウジングの係合凹所に入り込ませた状態を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。 図1の光コネクタの図7(b)に対応する側断面図である。 図1の光コネクタの第2ハウジングを第1ハウジングに押し込んで、第1ハウジングとの嵌合を完了した状態を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。 図1の光コネクタの図9(b)に対応する側断面図である。 本発明に係る実施形態の光コネクタの別態様を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。 図11の光コネクタの第1ハウジングの突爪と、第2ハウジングの弾性係合片の係合凹所(図示例では係合用窓孔)との関係を略解的に説明する図であり、(a)は第2ハウジングを第1ハウジングから離脱した状態、(b)は第2ハウジングの第1ハウジングへの嵌合を完了した状態を示す。 本発明に係る別実施形態の光コネクタを示す図であって、(a)はこの光コネクタの可動側光コネクタ(第2光コネクタ)を示す斜視図、(b)はこの光コネクタの受け側光コネクタ(第1光コネクタ)を示す斜視図である。 図13の光コネクタ(第2ハウジングを第1ハウジングから離脱した状態)を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。 図13の光コネクタの第2ハウジングを第1ハウジングに押し込んで、第1ハウジングとの嵌合を完了した状態を説明する図であり、(a)は平断面図、(b)は側面図である。
以下、本発明を実施した光コネクタについて、図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、この光コネクタ10は、プラグインユニット50のコネクタ取付壁51に取り付けられた受け側光コネクタ20(第1光コネクタ)と、プラグインユニット50に挿脱可能なプリントボード60(プリント回路基板)に取り付けられた可動側光コネクタ30(第2光コネクタ)とを有する。
図1に示すように、プラグインユニット50は、互いに平行に延出する一対のガイド壁52、53と、これらガイド壁52、53に垂直のコネクタ取付壁51とを有する。コネクタ取付壁51は、ミドルプレーンあるいはバックプレーンとして機能するものである。
受け側光コネクタ20は、コネクタ取付壁51の片面側に配置された当接突片23bを有する。プラグインユニット50について、コネクタ取付壁51を介して受け側光コネクタ20の当接突片23bが配置されている側を、以下、前面側(又は前側)、この前面側とは反対の側を、以下、背面側とも言う。
受け側光コネクタ20は、コネクタ取付壁51に、その前面側に突出状態に取り付けられている。また、受け側光コネクタ20は、コネクタ取付壁51に形成された窓孔51a(以下、取付壁窓孔とも言う)に対応させて、コネクタ取付壁51に取り付けられている。
一対のガイド壁52、53の互いに対向する内面側には、プリントボード60のコネクタ取付壁51に対する進退動を案内する案内溝52a、53aが形成されている。プリントボード60は、ガイド壁52、53の案内溝52a、53aに案内されながら、ガイド壁52、53に対して垂直の向きを保ったままコネクタ取付壁51に向かって進退動可能となっている。
なお、ガイド壁52、53は図1のみに図示し、他の図では図示を省略している。
図1、図3(b)、図5(a)、図6に示すように、受け側光コネクタ20は、ハウジング21(第1ハウジング。以下、受け側ハウジングとも言う)の内側にフェルール22(以下、第1フェルールとも言う)を収容した概略構成となっている。
図4(d)、図5(a)、図6に示すように、可動側光コネクタ30は、ハウジング31(第2ハウジング。以下、可動側ハウジングとも言う)の内側にフェルール32(以下、第2フェルールとも言う)を収容した概略構成になっている。
図9(a)、図10に示すように、光コネクタ10は、可動側ハウジング31(第2ハウジング)を受け側ハウジング21(第1ハウジング)に嵌合させることで、フェルール22、32同士を突き合わせ接続できる。可動側ハウジング31は、プリントボード60をコネクタ取付壁51に対して進退動させることで、受け側ハウジング21に対して脱着可能である。可動側ハウジング31は受け側ハウジング21に脱着可能に嵌合する。
光コネクタ10は、可動側ハウジング31の受け側ハウジング21に対する脱着によって、フェルール22、32同士の接続と接続解除とを切り換えることができる。
図1、図3(b)〜(d)、図5(a)、図6に示すように、受け側ハウジング21は、クリップ29を用いてコネクタ取付壁51に取り付けられた外部ハウジング23の内側に、第1フェルール22、ピンクランプ25、スプリング26を組み込んだ内側ハウジング24を収容した構成となっている。
図1、図3(b)、(d)に示すように、図示例の外部ハウジング23は概略角筒状の外部ハウジング胴部23aを有する。
外部ハウジング胴部23aのその中心軸線に垂直の断面外形は長方形状である。以下、受け側光コネクタ20について、外部ハウジング胴部23aの中心軸線に垂直の断面長手方向を縦方向、断面短手方向を横方向として説明する。また、受け側光コネクタ20について、受け側ハウジング21の外部ハウジング胴部23aの中心軸線を前後方向として説明する。
図3(a)〜(d)、図6に示すように、外部ハウジング23は、外部ハウジング胴部23aの後端部の縦方向両側から突出する当接突片23bを有する。当接突片23bは、外部ハウジング胴部23a後端から若干前側にずれた位置から縦方向両側に突出されている。
図6に示すように、外部ハウジング23は、外部ハウジング胴部23aの当接突片23bから後側に突出された部分(後端筒部)をコネクタ取付壁51の窓孔51aに挿入し、縦方向両側の当接突片23bをコネクタ取付壁51前面側に配置して、クリップ29によってコネクタ取付壁51に取り付けられている。
図3(a)〜(d)、図6に示すクリップ29は、その全体が1枚の金属板によって形成されている。図6に示すように、クリップ29は、外部ハウジング23の当接突片23bの基端部を前後方向に貫通するスリット状貫通孔23c及びコネクタ取付壁51の取付壁窓孔51aに通されて、外部ハウジング胴部23aに沿って設けられた基板部29aを有する。
また、クリップ29は、基板部29aにおける、スリット状貫通孔23c及び取付壁窓孔51aを介して両側に配置された部分のそれぞれから、外部ハウジング胴部23aとは反対側に立ち上げられた係止片部29b、29cを有している。そして、クリップ29は、外部ハウジング23の当接突片23b及びコネクタ取付壁51を係止片部29b、29c間に保持して、外部ハウジング23をコネクタ取付壁51に若干の浮動を許容して取り付けている。
図6において、外部ハウジング23の縦方向両側の当接突片23bにそれぞれ形成されたスリット状貫通孔23cは、取付壁窓孔51aに連通されている。
また、外部ハウジング23の縦方向両側の当接突片23bのスリット状貫通孔23cを介して外部ハウジング胴部23aとは反対の側に位置する部分は、コネクタ取付壁51にその前側(前面側)から当接可能に配置されている。
外部ハウジング23の当接突片23bを介してコネクタ取付壁51とは反対の側(当接突片23bよりもコネクタ取付壁51前側)に配置された係止片部29bを、以下、前側係止片部とも言う。また、コネクタ取付壁51前面側とは反対の背面側に配置された係止片部29cを、以下、後側係止片部とも言う。
前側係止片部29bは、受け側ハウジング21後側に行くにしたがって基板部29aから外部ハウジング胴部23aとは反対の側(以下、基板部外面側とも言う)への離隔距離が増大するように、基板部29aに対して傾斜して形成されている。
後側係止片部29cは、受け側ハウジング21前側に行くにしたがって基板部29aから基板部外面側への離隔距離が増大するように、基板部29aに対して傾斜して形成されている。
外部ハウジング23の当接突片23b及びコネクタ取付壁51は、クリップ29の基板部29aから突出する係止片部29b、29cの先端間に配置されている。
なお、図3(a)〜(d)に示すように、図示例のクリップ29は、一対の基板部29aと、一対の基板部29aを橋絡する橋絡部29dとを有する。係止片部29b、29cは、一対の基板部29aのそれぞれに設けられている。
一対の基板部29aは、長板状の橋絡部29dの両端から橋絡部29d片面側へ橋絡部29dに対して垂直に張り出されている。クリップ29は、両側の基板部29aを外部ハウジング胴部23aの縦方向両側の端板部23dに重ね合わせ、橋絡部29dを外部ハウジング胴部23aの横方向両側の側板部23eの一方に重ね合わせて、外部ハウジング胴部23aに組み付けられている。
図示例の第1フェルール22は、具体的には、MTフェルール(MT形光コネクタ。JIS C 5981に制定されるF12形光コネクタ。MT:Mechanically Transferable)である。
第1フェルール22は、光ファイバ71(図3(d)参照)の先端に取り付けられている。
光ファイバ71は、ここでは、単心の光ファイバ心線、あるいは光ファイバ素線といった単心の光ファイバである。第1フェルール22には光ファイバ71の先端部が内挿固定されている。図3(b)に示すように、第1フェルール22前端(先端)の接合端面22aには、第1フェルール22に先端部を内挿固定した光ファイバ71の裸光ファイバ71aの先端面が露出されている。
図3(b)に示すように、第1フェルール22には、複数本(図示例では48本)の光ファイバ71の先端部が内挿固定されている。
図3(b)、図5(a)において、第1フェルール22に先端部を内挿固定した複数本の光ファイバ71の第1フェルール22から後側に延出した部分は、保護チューブ72に収容されている。第1フェルール22は、複数本の光ファイバ71を保護チューブ72に収容した光ファイバユニット73の先端に設けられている。
なお、第1フェルール22に先端部を内挿固定する光ファイバとしては、単心の光ファイバ心線、あるいは光ファイバ素線といった単心光ファイバに限定されない。
この光ファイバとしては、例えば、多心の光ファイバテープ心線等も採用可能である。
図1、図5(a)、図6に示すように、受け側ハウジング21の内部ハウジング24には、フェルール収容孔24aが形成されている。フェルール収容孔24aは、内部ハウジング24の縦方向に互いに離隔する複数箇所(図示例では2箇所)に形成されている。 第1フェルール22は、内部ハウジング24の複数のフェルール収容孔24aのそれぞれに1つずつ収容されている。
各第1フェルール22は、その一対のガイドピン穴22c(図1参照)の間隔方向を、内部ハウジング24横方向に揃えて、内部ハウジング24に収容されている。
また、各フェルール収容孔24aは、内部ハウジング24の後端から窪んで形成された後部凹所24pに連通されている。各フェルール収容孔24aは、後部凹所24pからその前側へ延在形成されている。
後部凹所24pには、第1フェルール22の接合端面22aとは反対の後側に配置されたピンクランプ25と、ピンクランプ25の後側に配置されたスプリング26とが収容されている。
図5(a)に示すように、フェルール収容孔24aの内面には、第1フェルール22のフェルール収容孔24aから内部ハウジング24前側への脱落を防ぐ抜き止め突起24bが突設されている。
第1フェルール22は、その後端部外周に突出するフランジ部22bが、抜き止め突起24bにその後側から当接することで、フェルール収容孔24aから内部ハウジング24前側への脱落が規制される。
第1フェルール22は、そのフランジ部22bが抜き止め突起24bにその後側から当接したときに、接合端面24a側の前端部が、フェルール収容孔24aから内部ハウジング24前側へ突出した状態となる。
図5(a)、図6に示す図示例のスプリング26は、具体的にはコイルスプリングである。このスプリング26(コイルスプリング)は、光ファイバユニット73に外挿して、ピンクランプ25と、内部ハウジング24後端部に嵌合して取り付けられたスプリング受け部材27(スプリング押し)との間に介装されている。
受け側ハウジング21は、このスプリング受け部材27も含む。
スプリング受け部材27は、スプリング26が当接される板状の受け部材本体27aを有する。このスプリング受け部材27は、受け部材本体27aの両側(受け部材本体27aの受け側光コネクタ20横方向における両側)から突出する係合突爪27bを、内部ハウジング24の両側に形成された係止用窓孔24kに入り込ませて内部ハウジング24に嵌合されている。係合突爪27bは、スプリング受け部材27の、内部ハウジング24に対するその後側への脱落を規制する機能を果たす。
図1、図5(a)、(b)、図6に示すように、第1フェルール22は、可動側光コネクタ30が受け側光コネクタ20から離脱されており、内部ハウジング24に対する受け側光コネクタ20後方への押し込み力が作用していないとき、スプリング26の弾性付勢力によって、フランジ部22bが抜き止め突起24bにその後側から圧接される。スプリング26は、第2フェルール32を、可動側内部ハウジング34前側へ向かって弾性付勢している。
第1フェルール22について、図5(a)、(b)、図6に示す内部ハウジング24に対する位置、すなわち、フランジ部22bが抜き止め突起24bにその後側から当接するときの位置を、以下、初期位置とも言う。図1、図3(a)〜(d)に示す受け側光コネクタ20の第1フェルール22は内部ハウジング24に対して初期位置にある。
図5(a)、図6等において、第1フェルール22のフランジ部22bを含む後端部は、内部ハウジング24のフェルール収容孔24aに、内部ハウジング24前後方向(フェルール収容孔24a中心軸線方向に一致)に移動自在に収容されている。
初期位置にある第1フェルール22は、内部ハウジング24前側から受け側光コネクタ20後方への押し込み力によって、スプリング26を押し縮めながら初期位置から内部ハウジング24に対してその後方へ向かって押し込むことができる。第1フェルール22の後端部は、第1フェルール22が初期位置から内部ハウジング24に対してその後方へ向かって押し込まれていくに伴い、内部ハウジング24の後部凹所24pに押し出されていく。
また、内部ハウジング24に対して初期位置よりも後側へ押し込まれた第1フェルール22は、内部ハウジング24後方への押し込み力が解除されると、スプリング26の弾性付勢力によって初期位置に配置される。
図6に示すように、内部ハウジング24は、フェルール収容孔24aが形成された内部ハウジング本体24cと、この内部ハウジング本体24cから突出する弾性係合片24dとを有する。
図3(b)、図6に示すように、フェルール収容孔24aは内部ハウジング本体24cに複数(図示例では2つ)形成されている。複数のフェルール収容孔24aは、それぞれの中心軸線が互いに平行の向きで内部ハウジング本体24cに形成されている。内部ハウジング24は、内部ハウジング本体24cのフェルール収容孔24aの中心軸線が、角筒状の外部ハウジング胴部23aの中心軸線に平行の向きで、外部ハウジング23内側に収容されている。
図3(d)に示すように、外部ハウジング胴部23aの内側領域の、外部ハウジング胴部23a軸線方向に垂直の断面は長方形状である。
図6等に示すように、内部ハウジング本体24cは、外部ハウジング胴部23a内面に沿う長方形状の断面外形を以て、フェルール収容孔24aの中心軸線方向に一致する前後方向に延在するハウジングメイン部24eと、このハウジングメイン部24eから前側に突出する前側筒部24fとを有する。後部凹所24pはハウジングメイン部24eに形成されている。
ハウジングメイン部24eは、その前後方向に垂直の断面長手方向を、外部ハウジング23縦方向に一致させて、外部ハウジング胴部23a内に収容されている。
図6等に示すように、図示例の内部ハウジング24の弾性係合片24dは、内部ハウジング本体24cのハウジングメイン部24eの縦方向両側に設けられている。
弾性係合片24dは、ハウジングメイン部24e前端部の縦方向の端部から前側へ延出する弾性延出片24gを有し、この弾性延出片24gの先端部に、一対の弾性係合片24dの互いに対面する内面側とは反対の側に突出する係合爪24hを有する構成となっている。
図3(d)、図6等に示すように、また、内部ハウジング24は、その内部ハウジング本体24cの後端部から前後方向に垂直の方向に突出する前進規制突起24iを有している。前進規制突起24iは、外部ハウジング23の後側、具体的には、外部ハウジング胴部23aの後側に配置されている。前進規制突起24iは、外部ハウジング23にその後側から当接することで、内部ハウジング24の外部ハウジング23に対する前進を規制する。
図6等に示すように、内部ハウジング24は、弾性係合片24dの係合爪24hを、外部ハウジング23の挿入突片23bに形成された係合爪用窓孔23gに入り込ませ、この係合爪24hと前進規制突起24iとの間に、外部ハウジング23の一部を保持して外部ハウジング23に嵌合されている。
外部ハウジング23に嵌合された内部ハウジング24は、外部ハウジング23の係合爪用窓孔23gに入り込ませた弾性係合片24dの係合爪24hによって、外部ハウジング23に対するその後方への相対移動が規制されている。また、この内部ハウジング24は、外部ハウジング23後側に配置された前進規制突起24iによって、外部ハウジング23に対するその前方への相対移動が規制されている。
図5(a)、(b)等に示すように、フェルール収容孔24aは、内部ハウジング本体24cにおける外部ハウジング23縦方向(両側の端板部23dの間隔方向)に一致する縦方向の複数箇所に形成されている。
フェルール収容孔24aの前端は、前側筒部24fの前端(内部ハウジング本体24cの前端)に開口している。フェルール収容孔24aは、内部ハウジング本体24cの前側筒部24f前端から後部凹所24pまで、内部ハウジング24前後方向に延在形成されている。
内部ハウジング24に対して初期位置にある第1フェルール22は、内部ハウジング本体24c前側に開口するフェルール収容孔24aの開口部から内部ハウジング24前側へ突出する。
図3(d)、図5(a)、図6に示すように、スプリング受け部材27の受け部材本体27aには、光ファイバユニット73を通すためのファイバ挿通孔27cが形成されている。図示例の光コネクタ10の受け側光コネクタ20において、スプリング受け部材27のファイバ挿通孔27cは、内部ハウジング24の複数(図示例では2つ)のフェルール収容孔24aに対応させて受け部材本体27aの互いに離隔する複数箇所(図示例では2箇所)に形成されている。
光ファイバユニット73は、スプリング受け部材27のファイバ挿通孔27cに通して、受け側光コネクタ20からその後側へ延出している。
次に可動側光コネクタ30を説明する。
図1、図4(a)、図5(a)、図6に示すように、可動側光コネクタ30の可動側ハウジング31は、クリップ39を用いてプリントボード60に取り付けられた外部ハウジング33と、この外部ハウジング33の内側に収容された内側ハウジング34とを有する。また、可動側光コネクタ30は、内側ハウジング34に組み込まれた第2フェルール32、スプリング受けブロック35、スプリング36を含む。
以下、可動側ハウジング31の外部ハウジング33を可動側外部ハウジング、可動側ハウジング31の内部ハウジング33を可動側内部ハウジングとも言う。
図1、図4(b)、(d)に示すように、図示例の可動側外部ハウジング33は概略角筒状の外部ハウジング胴部33aを有する。
外部ハウジング胴部33aのその中心軸線に垂直の断面外形は長方形状である。以下、可動側光コネクタ30について、外部ハウジング胴部33aの中心軸線に垂直の断面長手方向を縦方向、断面短手方向を横方向として説明する。また、可動側光コネクタ30について、外部ハウジング胴部33aの中心軸線を前後方向として説明する。
図1、図4(a)〜(d)、図5(a)、(b)、図6に示すように、可動側外部ハウジング33は、既述の外部ハウジング胴部33aから前側に突出する挿入突片33b及び弾性係合突片33cを有する。
図示例の可動側外部ハウジング33の角筒状の外部ハウジング胴部33aは、縦方向両側の端板部33dと、横方向両側の側板部33eとで構成されている。挿入突片33bは、外部ハウジング胴部33aの縦方向両端部から前側に突出されている。可動側外部ハウジング33は、外部ハウジング胴部33aの前側に一対の挿入突片33bを有する。
弾性係合突片33cは、外部ハウジング胴部33aの両側の側板部33eの可動側外部ハウジング33縦方向における中央部からそれぞれ前側に延出されている。可動側外部ハウジング33は、外部ハウジング胴部33aの前側に一対の弾性係合突片33cを有する。
図1、図5(a)等に示すように、可動側外部ハウジング33は、その縦方向(外部ハウジング胴部33a両側の側板部33eの間隔方向)がプリントボード60に垂直の向きで、クリップ39を用いてプリントボード60に取り付けられている。可動側外部ハウジング33の横方向両側の側板部33eはプリントボード60に平行になっている。
図1に示すように、図示例のクリップ39は、その全体が1枚の金属板によって形成されている。このクリップ39は、基板部39aと、この基板部39aの両側から、基板部39a片面側に互いに平行に延出する舌片状の嵌合片部39bとを有する。基板部39aはV字板状に形成されている。クリップ39は、基板部39aの嵌合片部39bと繋がっている両端間に位置する部分が、一対の嵌合片部39b間の領域に張り出す、M字板状に形成されている。
クリップ39の基板部39aは、プリントボード60を介して可動側光コネクタ30とは反対の側に配置されている。クリップ39の一対の嵌合片部39bは、プリントボード60を貫通するスリット状貫通孔61(図1、図2、図5(a)参照)に通されている。スリット状貫通孔61は図1、図2、図5(a)のみに図示し、他の図面での図示を省略している。そして、クリップ39は、一対の嵌合片部39bのプリントボード60を介して基板部39aとは反対の側に突出された先端嵌合部39cを、可動側外部ハウジング33の両側の端板部33d外面から窪む嵌合凹所33hに嵌合させて、可動側外部ハウジング33に組み付けられている。可動側光コネクタ30は、可動側外部ハウジング33と、この可動側外部ハウジング33に組み付けられたクリップ39の基板部39aとの間にプリントボード60を挟み込んで、クリップ39によってプリントボード60に弾性的に取り付けられている。
なお、図5(a)に示すように、図示例では、可動側外部ハウジング33とプリントボード60との間にプレート状のスペーサ391を介装している。可動側外部ハウジング33と、この可動側外部ハウジング33に組み付けられたクリップ39の基板部39aとの間には、プリントボード60に加えてスペーサ391をも挟み込んでいる。
図示例の第2フェルール32は、具体的には、MTフェルール(MT形光コネクタ。JIS C 5981に制定されるF12形光コネクタ。MT:Mechanically Transferable)である。
第2フェルール32は、光ファイバ81(図4(b)参照)の先端に取り付けられている。
光ファイバ81は、ここでは、単心の光ファイバ心線、あるいは光ファイバ素線といった単心の光ファイバである。第2フェルール32には光ファイバ81の先端部が内挿固定されている。図3(b)に示すように、第2フェルール32前端(先端)の接合端面32aには、第2フェルール32に先端部を内挿固定した光ファイバ81の裸光ファイバ81aの先端面が露出されている。
図3(b)に示すように、第2フェルール32には、複数本(図示例では48本)の光ファイバ81の先端部が内挿固定されている。
図3(b)、図5(a)において、第2フェルール32に先端部を内挿固定した複数本の光ファイバ81の第2フェルール32から後側に延出した部分は、保護チューブ82に収容されている。第2フェルール32は、複数本の光ファイバ81を保護チューブ82に収容した光ファイバユニット83の先端に設けられている。
なお、第2フェルール32に先端部を内挿固定する光ファイバとしては、単心の光ファイバ心線、あるいは光ファイバ素線といった単心光ファイバに限定されない。
この光ファイバとしては、例えば、多心の光ファイバテープ心線等も採用可能である。
図1、図5(a)、図6に示すように、第2フェルール32は、可動側内部ハウジング34に形成されたフェルール収容孔34aに収容されている。
可動側内部ハウジング34は、フェルール収容孔34aが形成された内部ハウジング本体34c(以下、可動側内部ハウジング本体とも言う)と、この内部ハウジング本体34cから突出する弾性係合片34dとを有する。
図4(d)、図6に示すように、フェルール収容孔34aは可動側内部ハウジング本体34cに複数(図示例では2つ)形成されている。複数のフェルール収容孔34aは、それぞれの中心軸線が互いに平行の向きで可動側内部ハウジング本体34cに形成されている。可動側内部ハウジング34は、可動側内部ハウジング本体34cのフェルール収容孔34aの中心軸線が、角筒状の可動側外部ハウジング胴部33aの中心軸線に平行の向きで、可動側外部ハウジング33内側に収容されている。
図4(b)に示すように、可動側外部ハウジング胴部33aの内側領域の、可動側外部ハウジング胴部33a軸線方向に垂直の断面は長方形状である。
図6等に示すように、可動側内部ハウジング本体34cは、可動側外部ハウジング胴部33a内面に沿う長方形状の断面外形を以て、フェルール収容孔34aの中心軸線方向に一致する前後方向に延在するハウジングメイン部34eと、このハウジングメイン部34eから前側に突出する前側筒部34fとを有する。
ハウジングメイン部34eは、その前後方向に垂直の断面長手方向を、可動側外部ハウジング33縦方向に一致させて、可動側外部ハウジング胴部33a内に収容されている。
図6等に示すように、可動側内部ハウジング34の弾性係合片34dは、可動側内部ハウジング本体34cのハウジングメイン部34eの両側に設けられている。図示例の可動側内部ハウジング34において、弾性係合片34dは、ハウジングメイン部34eの縦方向両側に設けられている。
弾性係合片34dは、ハウジングメイン部34e前端部の縦方向の端部から前側へ延出する弾性延出片34gを有し、この弾性延出片34gの先端部に、一対の弾性係合片34dの互いに対面する側とは反対の側に突出する係合爪34hを有する構成となっている。
図1、図2、図6等に示すように、また、可動側内部ハウジング34は、その内部ハウジング本体34cの後端部から前後方向に垂直の方向に突出する前進規制突起34iを有している。前進規制突起34iは、可動側外部ハウジング33の後側、具体的には、可動側外部ハウジング胴部33aの後側に配置されている。前進規制突起34iは、可動側外部ハウジング33にその後側から当接することで、可動側内部ハウジング34の可動側外部ハウジング33に対する前進を規制する。
図6等に示すように、可動側内部ハウジング34は、弾性係合片34dの係合爪34hを、可動側外部ハウジング33の挿入突片33bに形成された係合爪用窓孔33gに入り込ませ、この係合爪34hと前進規制突起34iとの間に、可動側外部ハウジング33の一部を保持して可動側外部ハウジング33に嵌合されている。
可動側外部ハウジング33に嵌合された可動側内部ハウジング34は、可動側外部ハウジング33の係合爪用窓孔33gに入り込ませた弾性係合片34dの係合爪34hによって、可動側外部ハウジング33に対するその後方への相対移動が規制されている。また、この可動側内部ハウジング34は、可動側外部ハウジング33後側に配置された前進規制突起34iによって、可動側外部ハウジング33に対するその前方への相対移動が規制されている。
図6等に示すように、可動側ハウジング31は、内部ハウジング34のハウジングメイン部34eと、外部ハウジング胴部33aとで構成されるベース部31aを有している。可動側ハウジング31は、ベース部31aから前側へ挿入突片33b及び弾性係合突片33cが突出された構成となっている。
なお、可動ハウジング31は、内部ハウジング34を外部ハウジング33に収容した構成に限定されず、例えば、内部ハウジング34と外部ハウジング33とを一体化した構成のハウジング本体を有する構成も採用可能である。
図5(a)、(b)等に示すように、可動側内部ハウジング34の前側筒部34fは、可動側外部ハウジング33の外部ハウジング胴部33a前側の挿入突片33b及び弾性係合突片33cによって取り囲まれた内側の領域に配置されている。
フェルール収容孔34aは、可動側内部ハウジング本体34cにおける可動側外部ハウジング33縦方向(両側の端板部33dの間隔方向)に一致する縦方向の複数箇所に形成されている。
フェルール収容孔34aの前端は、可動側内部ハウジング本体34cの前側筒部34fの前端に開口している。フェルール収容孔34aは、可動側内部ハウジング本体34cの前側筒部34f前端から、ハウジングメイン部34aにその後端から窪んで形成された後部凹所34pまで、可動側内部ハウジング34前後方向に延在形成されている。
第2フェルール32は、可動側内部ハウジング34の複数のフェルール収容孔34aにひとつずつ収容されている。
図4(d)に示すように、各第2フェルール32は、その一対のガイドピン穴32cの間隔方向を、内部ハウジング34横方向に揃えて、内部ハウジング34に収容されている。
また、各フェルール収容孔34aは、可動側内部ハウジング34に形成された後部凹所34pに連通されている。各フェルール収容孔34aは、後部凹所34pからその前側へ延在形成されている。
後部凹所34pには、第2フェルール32の接合端面32aとは反対の後側に配置されたスプリング受けブロック35と、スプリング受けブロック35の後側に配置されたスプリング36とが収容されている。
図1、図5(a)に示すように、受け側光コネクタ20の第1フェルール22の一対のガイドピン穴22cにはガイドピン22dが内挿嵌合されている。
ガイドピン22dは、第1フェルール22をその前後方向に貫通するガイドピン穴22cに通されている。ガイドピン22dの先端側は第1フェルール22の接合端面22aよりも前側へ突出されている。また、ガイドピン22dのフェルール22後側に突出された後端部はピンクランプ25に固定されている。
一方、可動側光コネクタ30の第2フェルール32のガイドピン穴32c(図4(d)参照)は、ガイドピンが内挿嵌合されていない、空の状態になっている。
第1フェルール22と第2フェルール32とは、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合させたとき、第1フェルール22に嵌合された一対のガイドピン22dの第1フェルール22前側に突出する部分が第2フェルール32のガイドピン穴32cに挿脱可能に内挿嵌合されることで、互いに高精度に位置決めした状態で突き合わせ接続される。
なお、図示例では、ガイドピンを第1フェルール22に設けた構成を例示したが、ガイドピンは、第2フェルール32に設けても良い。
図示例の可動側光コネクタ30のスプリング受けブロック35は、受け側光コネクタ20のピンクランプ25と同様の部材を使用している。ガイドピンを第2フェルール32に設けた場合には、ガイドピンの第2フェルール32後側に突出した部分をスプリング受けブロック35に固定できる。
ガイドピンを第2フェルール32に設けた場合は、第1フェルール22にはガイドピンを設けない。
図5(a)に示すように、フェルール収容孔34aの内面には、第2フェルール32のフェルール収容孔34aから内部ハウジング34前側への脱落を防ぐ抜き止め突起34bが突設されている。
第2フェルール32は、その後端部外周に突出するフランジ部32bが、抜き止め突起34bにその後側から当接することで、フェルール収容孔34aから内部ハウジング34前側への脱落が規制される。
第2フェルール32は、そのフランジ部32bが抜き止め突起34bにその後側から当接したときに、接合端面34aを形成する前端部が、フェルール収容孔34aから内部ハウジング34前側へ突出した状態となる。
図5(a)、図6に示す図示例のスプリング36は、具体的にはコイルスプリングである。このスプリング36(コイルスプリング)は、光ファイバユニット83に外挿して、スプリング受けブロック35と、内部ハウジング34後端部に嵌合して取り付けられたスプリング受け部材37(スプリング押し)との間に介装されている。
可動側ハウジング31は、このスプリング受け部材37も含む。
スプリング受け部材37は、スプリング36が当接される板状の受け部材本体37aを有する。このスプリング受け部材37は、受け部材本体37aの両側(受け部材本体37aの可動側光コネクタ30横方向における両側)から突出する係合突爪37bを有する。スプリング受け部材37は、係合突爪37bを、内部ハウジング34のハウジングメイン部34eの両側(図示例では横方向両側)に形成された係止用窓孔34jに入り込ませて内部ハウジング34に嵌合されている。係合突爪37bは、スプリング受け部材37の、内部ハウジング34に対するその後側への脱落を規制する機能を果たす。
図1、図5(a)、(b)、図6に示すように、第2フェルール32は、可動側光コネクタ30が受け側光コネクタ20から離脱され、可動側内部ハウジング34に対する可動側光コネクタ30後方への押し込み力が作用していないとき、スプリング36の弾性付勢力によって、フランジ部32bが抜き止め突起34bにその後側から圧接される。スプリング36は、第2フェルール32を、可動側内部ハウジング34前側へ向かって弾性付勢している。
可動側光コネクタ30の第2フェルール32について、図5(a)、(b)、図6に示す可動側内部ハウジング34に対する位置、すなわち、フランジ部32bが抜き止め突起34bにその後側から当接するときの位置を、以下、初期位置とも言う。図1、図4(a)〜(d)に示す可動側光コネクタ30の第2フェルール32は初期位置にある。
図5(a)、図6等において、第2フェルール32のフランジ部32bを含む後端部は、可動側内部ハウジング34のフェルール収容孔34aに、可動側内部ハウジング34前後方向(フェルール収容孔34a中心軸線方向に一致)に移動自在に収容されている。
初期位置にある第2フェルール32は、可動内部ハウジング34前側から可動側光コネクタ30後方への押し込み力によって、スプリング36を押し縮めながら初期位置から可動側内部ハウジング34に対してその後方へ向かって押し込むことができる。第2フェルール32の後端部は、第2フェルール32が初期位置から可動側内部ハウジング34に対してその後方へ向かって押し込まれていくに伴い、可動側内部ハウジング34の後部凹所34pに押し出されていく。
また、可動内部ハウジング34に対して初期位置よりも後側へ押し込まれた第2フェルール32は、可動側内部ハウジング34後方への押し込み力が解除されると、スプリング36の弾性付勢力によって初期位置に配置される。
図3(d)、図5(a)、図6に示すように、スプリング受け部材37の受け部材本体37aには、光ファイバユニット83を通すためのファイバ挿通孔37cが形成されている。図示例の光コネクタ10の可動側光コネクタ30において、スプリング受け部材37のファイバ挿通孔37cは、内部ハウジング34の複数(図示例では2つ)のフェルール収容孔34aに対応させて受け部材本体37aの互いに離隔する複数箇所(図示例では2箇所)に形成されている。
光ファイバユニット83は、スプリング受け部材37のファイバ挿通孔37cに通して、可動側光コネクタ30からその後側へ延出している。
図6に示すように、可動側内部ハウジング34は、可動側外部ハウジング胴部33a内面に沿う外面を有する内部ハウジング本体34cと、この内部ハウジング本体34cの縦方向両側から突出する弾性係合片34dとを有する。
可動側内部ハウジング34の第2フェルール収容孔34aは内部ハウジング本体34cに形成されている。第2フェルール収容孔34aは内部ハウジング本体34c前側に開口している。可動側内部ハウジング34に対して初期位置にある第2フェルール32の前端部は、フェルール収容孔34aの内部ハウジング本体34c前側に開口する開口部から内部ハウジング34前側へ突出する。
図3(b)、図6に示すように、受け側ハウジング21の縦方向両端部には、外部ハウジング23(以下、受け側外部ハウジングとも言う)と内部ハウジング24(以下、受け側内部ハウジングとも言う)との間に、可動側外部ハウジング33の挿入突片33bが挿入される隙間21a(以下、挿入突片収容空間とも言う)が確保されている。この挿入突片収容空間21aは、具体的には、受け側外部ハウジング23の外部ハウジング胴部23aの前端部の縦方向両端部と、その内面に対面する受け側内部ハウジング24の縦方向に複数配列されている前側筒部24fのうち外部ハウジング胴部23aの端板部23dに対して最も接近して配置されているものとの間に確保されている。
また、受け側外部ハウジング23両側の側板部23dには、可動側外部ハウジング33の弾性係合突片33cを収容するための切り欠き部23hが形成されている。
図5(a)、(b)、図6等に示すように、可動側外部ハウジング33の弾性係合突片33cは、可動側外部ハウジング33の側板部33eの縦方向中央部を可動側外部ハウジング33前側へ延長した弾性片部33iと、この弾性片部33iの先端部から縦方向両側に張り出す張出片部33jとを有する。また、弾性係合突片33cは、弾性片部33i先端部から、一対の弾性係合突片33cの対向する相手側の弾性係合突片33cに向かって突出する突爪33kを有する。
受け側外部ハウジング23の切り欠き部23hは、受け側外部ハウジング23の外部ハウジング胴部23aの側板部23d前端から受け側外部ハウジング23後側へ向かって延在する弾性片部収容部23iと、この弾性片部収容部23iの後端部から縦方向両側に拡がる張出片部収容部23jとを有する。
図3(c)、図5(b)等に示すように、図示例の受け側外部ハウジング23は、その側板部23dにおける切り欠き部23hの弾性片部収容部23iを介して両側に位置する部分から弾性片部収容部23i側に突出する突起状の張出片乗り上げ部23nを有する。弾性片部収容部23i(以下、弾性片部収容切り欠き部とも言う)は、側板部23d前端からの張出片乗り上げ部23nよりも後方まで側板部23dに延在形成されている。切り欠き部23hの張出片部収容部23j(以下、張出片部収容切り欠き部とも言う)は、張出片乗り上げ部23nよりも後方の弾性片部収容部23i後端部から拡がって、弾性片部収容切り欠き部23nの後側に形成されている。
図1に示すように、受け側光コネクタ20に対して離脱状態の可動側光コネクタ30は、プリントボード60をコネクタ取付壁51に向かって前進させることで、図2、図9(a)、(b)、図10に示すように、可動側外部ハウジング33の挿入突片33bを受け側ハウジング21の挿入突片収容空間21aに挿入し、弾性係合突片33cを受け側ハウジング21の切り欠き部23hに収容することができる。そして、可動側光コネクタ30は、弾性係合突片33c先端部の突爪33kを、受け側内部ハウジング24の内部ハウジング本体24c横方向両側に開口する突爪収容空間24nに入り込ませることで、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合させることができる。
図9(a)、図10に示すように、光コネクタ10は、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合することで、可動側光コネクタ30のフェルール32を受け側光コネクタ20のフェルール32に突き合わせ接続できる。
受け側内部ハウジング24の内部ハウジング本体24c(以下、受け側内部ハウジング本体)横方向両側に開口する突爪収容空間24nに入り込ませた突爪33kは、受け側内部ハウジング本体24c横方向両側における突爪収容空間24nの開口部よりも前側に位置する係止壁部24mに係合する。その結果、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20に対する後退動を規制でき、受け側光コネクタ20及び可動側光コネクタ30のフェルール22、32同士を、スプリング26、36の弾性付勢力によって所期の突き当て力を以て突き合わせ接続した状態を保つことができる。したがって、可動側ハウジング31の受け側ハウジング21に対する結合状態を保つことができ、光ファイバ71、81同士の光接続状態を安定に維持できる。
突爪収容空間24nは、弾性係合突片33c先端部の突爪33kを入り込ませて、突爪33kを受け側内部ハウジング24に係合させるための係合凹所として機能する。
図示例の受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nは、具体的には、受け側内部ハウジング24の前側筒部24f間に確保されている。係止壁部24mは、受け側内部ハウジング24のハウジングメイン部24eから前側に離隔した位置にて、受け側内部ハウジング24の縦方向に隣り合う前側筒部24f間を橋絡する橋絡壁部として機能する。受け側内部ハウジング本体24c横方向両側における突爪収容空間24nの開口部は、具体的には、受け側内部ハウジング24のハウジングメイン部24eと係止壁部24mとの間に確保された空間である。
また、図1、図3(b)に示すように、図示例の受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nは、受け側内部ハウジング本体24cの前側にも開口している。受け側内部ハウジング本体24c前側に開口する突爪収容空間24nの開口部は、受け側内部ハウジング24の縦方向に隣り合う前側筒部24fと、これら前側筒部24f間を橋絡する係止壁部24mとによって囲まれる内側に開口している。
なお、弾性係合突片33c先端部の突爪33kを入り込ませて、突爪33kを受け側内部ハウジング24に係合させるための係合凹所としては、受け側内部ハウジング本体24c横方向両側の側面から窪んで、弾性係合突片33c先端部の突爪33kを収容可能に形成された凹所であれば良く、既述の突爪収容空間24nに限定されるものではない。
光コネクタ10は、受け側光コネクタ20に対して離脱状態の可動側光コネクタ30(図5(a)、(b)、図6等参照)を受け側光コネクタ20に結合させるべく受け側光コネクタ20に押し込んでいくと、図7(a)、(b)、図8に示すように、まず、可動側外部ハウジング33の挿入突片33bの受け側ハウジング21の挿入突片収容空間21aへの挿入が開始される。これに伴い、可動側外部ハウジング33の弾性係合突片33cの受け側ハウジング21の切り欠き部23hへの挿入も開始される。
次いで、光コネクタ10は、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20への押し込み継続により、可動側光コネクタ30の第2フェルール32前端の接合端面32aが受け側光コネクタ20の第1フェルール22の接合端面22aに突き当てられる。
可動側光コネクタ30は、その縦方向を受け側光コネクタ20の縦方向に揃え、横方向を受け側光コネクタ20の横方向に揃えて受け側光コネクタ20に嵌合される。
図5(b)、図7(b)等に示すように、受け側ハウジング21の弾性片部収容切り欠き部23iの張出片乗り上げ部23nよりも前側に位置する部分(前側部)の幅寸法(縦方向寸法)は、張出片部33jを含む弾性係合突片33c先端部全体を収容可能な大きさとなっている。
弾性片部収容切り欠き部23iを介して両側の張出片乗り上げ部23n間の間隔(換言すれば、弾性片部収容切り欠き部23iの張出片乗り上げ部23n間に位置する部分の幅寸法)は、弾性係合突片33cの弾性片部33iを収容可能な大きさとなっている。
弾性係合突片33cは、受け側光コネクタ20に対して離脱状態の可動側光コネクタ30を受け側光コネクタ20に押し込んだときに、その先端部が、弾性片部収容切り欠き部23iにその前端から挿入されていく。
次いで、光コネクタ10は、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20への押し込み継続により、弾性係合突片33c先端部の張出片部33jが、受け側外部ハウジング21の張出片乗り上げ部23nをその前側から後側へ乗り越えて張出片部収容切り欠き部23jに収容される。これにより、弾性片部収容切り欠き部23jに、弾性係合突片33cの弾性片部33iが収容される。その結果、弾性係合突片33c先端部の突爪33kが、受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nに入り込む。
図5(a)、(b)に示すように、張出片乗り上げ部23nの前端部には、受け側外部ハウジング23前側へ行くに従って、受け側外部ハウジング23横方向中央部に接近するように側板部23e外面に対して傾斜する前側傾斜面23oが形成されている。側板部23e外面は、側板部23eにおける受け側外部ハウジング23内面とは反対側の面を指す。
図示例の張出片乗り上げ部23nは、側板部23e外面から連続する頂部面23qを有する。前側傾斜面23oは頂部面23q前端から前側へ延在形成されている。
弾性係合突片33c先端部の張出片部33jは、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20への押し込みに伴い、張出片乗り上げ部23nの前側傾斜面23oに乗り上げて張出片乗り上げ部23nをその後側へ乗り越える。
可動側光コネクタ30の両側の弾性係合突片33cは、張出片部33jが張出片乗り上げ部23nに乗り上げることで、互いに離隔するように弾性変形される。
可動側光コネクタ30の両側の弾性係合突片33cは、張出片部33jが張出片乗り上げ部23nの頂部面23qを乗り越えた後、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20への押し込みに伴い、弾性係合突片33c自体の弾性復元力によって互いに接近するように弾性復帰していき、最終的に、受け側外部ハウジング23の切り欠き部23hに収容される。その結果、弾性係合突片33c先端部の突爪33kが、受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nに入り込む。
また、光コネクタ10は、弾性係合突片33cの突爪33kが受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nに入り込んだ後の、可動側光コネクタ30の受け側光コネクタ20へのさらなる押し込み継続により、図10に示すように、可動側外部ハウジング33の挿入片部33bの係合解除片部33qが、受け側内部ハウジング24の弾性係合片24dと受け側外部ハウジング23との係合を解除する。
なお、図9(a)、(b)、図10は、受け側内部ハウジング24の弾性係合片24dと受け側外部ハウジング23との係合解除の完了後に、スプリング26、36の弾性によって、受け側内部ハウジング24と可動側ハウジング31のベース部31aとの間の距離が若干拡がった状態を示す。但し、受け側内部ハウジング24と可動側ハウジング31のベース部31aとの間の距離は、弾性係合突片33c先端部の突爪33kが受け側内部ハウジング係止壁部24mに係合することで、拡大が規制される。
可動側ハウジング31の受け側内部ハウジング24に対する嵌合は、受け側内部ハウジング24の弾性係合片24dと受け側外部ハウジング23との係合解除が完了し、弾性係合突片33c先端部の突爪33kが受け側内部ハウジング係止壁部24mに係合することで完了する。可動側ハウジング31が受け側内部ハウジング24に嵌合すれば、可動側光コネクタ30と受け側光コネクタ20との結合が完了する。
図9(a)、(b)、図10は、可動側光コネクタ30と受け側光コネクタ20との結合が完了した状態を示す。
既述のように、受け側内部ハウジング24は、可動側光コネクタ30が受け側光コネクタ20から離脱されている状態にあっては、受け側外部ハウジング23に嵌合している。
図9(a)、(b)、図10に示すように、受け側内部ハウジング24は、可動側ハウジング31の受け側内部ハウジング24に対する嵌合が完了したとき、受け側外部ハウジング23に対する嵌合は解除され、可動側ハウジング31に嵌合することとなる。このとき、受け側内部ハウジング24は、受け側外部ハウジング23に対してその前後方向へ相対移動自在である。また、このとき、受け側内部ハウジング24に嵌合している可動側ハウジング31も、受け側外部ハウジング23に対してその前後方向へ相対移動自在である。
図4(a)、(c)、図5(a)、(b)、図6等に示すように、可動側外部ハウジング33の挿入片部33bは、可動側外部ハウジング33の外部ハウジング胴部33aの端板部33dを前側へ延長した延出片部33mの両側に、外部ハウジング胴部33aの側板部33eの端板部33dに隣接する端部(縦方向端部)を前側に延長したリブ部33nを一体化した挿入片部本体33oを有する。また、挿入片部33bは、挿入片部本体33o前端から前側へ突出する前端突起33pを有する。
前端突起33pは、挿入片部本体33oの横方向両端部から前側へ突出している。
この前端突起33pは、受け側外部ハウジング23の外部ハウジング胴部23a内側への挿入片部33mの挿入を円滑にするものであり、挿入片部本体33oから前側へ行くにしたがって先細りのテーパ状に形成されている。
延出片部33mのうち、挿入片部33bの横方向両側の前端突起33p間に位置する部分は、既述の係合解除片部33qとして機能する。
図8、図10に示すように、受け側内部ハウジング24の弾性係合片24dは、弾性延出片24g先端部と係合爪24hとで構成される先端部(前端部)を有する。この弾性係合片24d先端部には、その先端から、受け側内部ハウジング24から突出する弾性係合片24d根元側(基端部側)に行くにしたがって、弾性延出片24gの、一対の弾性係合片24dの対向する相手側に臨む内面からの距離が増大する傾斜面24jが形成されている。
挿入片部33bの係合解除片部33qは、可動側光コネクタ30の可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に押し込んでいくことで、その前端によって、弾性係合片24d先端部の傾斜面24jに当接して弾性係合片24d先端部を押圧する。そして係合解除片部33qは、弾性係合片24d先端部を押圧することで弾性係合片24dを弾性変形させて、弾性係合片24dの係合爪24hを受け側外部ハウジング23の係合爪用窓孔23gから抜き出し、弾性係合片24dの受け側外部ハウジング21に対する係合を解除する機能を果たす。
図8、図10に示すように、係合解除片部33qの前端部には、係合解除片部33q前端から後側(ベース部31a側)へ行くにしたがって、一対の挿入片部33b間の領域とは反対の外面からの距離が次第に増大する傾斜面33rが形成されている。
係合解除片部33qは、可動側ハウジング31の受け側ハウジング21への押し込みによって、ぞの前端を、受け側外部ハウジング23に係合している弾性係合片24d先端部の傾斜面24jと、受け側外部ハウジング23の係合爪用窓孔23gから前側の部分との間に割り込ませることができる。受け側外部ハウジング23に係合している弾性係合片24d先端部の受け側外部ハウジング23に対する係合解除は、可動側ハウジング31の受け側ハウジング21への押し込みによって、楽に円滑に実現できる。
受け側光コネクタ20に結合した状態の受け側光コネクタ30は、受け側光コネクタ20に対する抜き去り方向、すなわち受け側光コネクタ20からその前方向へ、変位力を作用させることで、弾性係合突片33cの突爪33kを受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nから抜き出して受け側内部ハウジング24に対する係合を解除できる。このため、受け側光コネクタ20に結合した状態の可動側光コネクタ30は、受け側光コネクタ20に対する抜き去り方向へ変位力を作用させるだけで、受け側光コネクタ30から抜き去る(離脱させる)ことができる。
弾性係合突片33cの張出片部33jは、受け側光コネクタ20に結合状態の可動側光コネクタ30に受け側光コネクタ20に対して押し込み時とは反対の抜き去り方向へ移動させる変位力を作用させることで、張出片乗り上げ部23nに乗り上げさせることができる。受け側光コネクタ20に結合状態の可動側光コネクタ30の弾性係合突片33cの突爪33kは、可動側光コネクタ30に受け側光コネクタ20に対する抜き去り方向へ移動させる変位力を作用させ、弾性係合突片33cの張出片部33jを張出片乗り上げ部23nに乗り上げさせることで、受け側内部ハウジング24の突爪収容空間24nから抜き出される。これにより、弾性係合突片33cの受け側内部ハウジング24に対する係合を解除できる。
図5(a)、(b)に示すように、張出片乗り上げ部23nの頂部面23q後側には、受け側外部ハウジング23後側へ行くに従って、受け側外部ハウジング23横方向中央部に接近するように側板部23e外面に対して傾斜する後側傾斜面23pが形成されている。前側傾斜面23oは張出片乗り上げ部23nの頂部面23q後端から後側へ延在形成されている。
図5(a)、図9(a)に示すように、可動側光コネクタ30の弾性係合突片33c先端部の張出片部33jの後端は、可動側光コネクタ30前後方向において弾性係合突片33cの突爪33kよりも後側に位置する。
弾性係合突片33c先端部の張出片部33jは、受け側光コネクタ20に結合状態の可動側光コネクタ30に受け側光コネクタ20に対する抜き去り方向へ移動させる変位力を作用させることで、張出片乗り上げ部23nの後側傾斜面23qに乗り上げて張出片乗り上げ部23nをその前側へ乗り越える。
可動側光コネクタ30の両側の弾性係合突片33cは、張出片部33jが張出片乗り上げ部23nに乗り上げることで、互いに離隔するように弾性変形された後、張出片部33jが張出片乗り上げ部23nを乗り越えることで弾性復帰する。
また、図5(a)、図9(a)に示すように、可動側光コネクタ30の弾性係合突片33cの張出片部33jの後端部には、張出片部傾斜面33sが形成されている。
この張出片部傾斜面33sは、張出片部33j後端から前側へ行くにしたがって、張出片部33jにおける一対の弾性係合突片33cの互いに対面する内面側とは反対の外面からの距離が増大するように、張出片部33j外面に対して傾斜して形成されている。
受け側光コネクタ20に結合状態の可動側光コネクタ30は、受け側光コネクタ20から抜き去るべく、プリントボード60をコネクタ取付壁51から離隔する方向に引っ張ることで、張出片乗り上げ部23nの後側傾斜面23pに受け側ハウジング21後側から当接した張出片部33jの張出片部傾斜面33sが後側傾斜面23pに沿って摺動する。このため、張出片部33jの張出片乗り上げ部23nへの乗り上げ、乗り越えが円滑に実現される。
光コネクタ10の可動側ハウジング31の弾性係合突片33cは、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合したときに、受け側ハウジング21外側に配置されるのではなく、受け側外部ハウジング23の切り欠き部23hに入り込んで受け側内部ハウジング24に係合する。このため、可動側ハウジング31は、従来構成のバックプレーン光コネクタのPHハウジングに比べて小型化することが可能である。
サイズの小さい可動側ハウジング31の採用は、可動側ハウジング31を取り付けたプリントボード60における電気配線回路の形成可能領域を出来るだけ大きく確保することに有利である。また、サイズの小さい可動側ハウジング31の採用は、バックプレーン、ミドルプレーンといったコネクタ取付壁に受け側ハウジング21を複数取り付ける場合の設置ピッチの縮小に有効に寄与する。
図11(a)、(b)、図12(a)、(b)は、既述の光コネクタ10について、受け側光コネクタ20の内部ハウジング24に突爪24oを突設し、可動側光コネクタ30の弾性係合突片33cから突爪33kを省略して、受け側光コネクタの突爪24oを入り込ませる係合凹所として係合用窓孔33tを形成した構成を例示する。図11(a)、(b)に示す光コネクタに符号10Aを付記する。
図11(a)、(b)、図12(a)、(b)に例示した可動側光コネクタ30の可動側外部ハウジング33は、両側の弾性係合突片33cを連結する連結部33uを有する。
受け側光コネクタ20の内部ハウジング24に突爪24oを突設した点、可動側光コネクタ30の弾性係合突片33cから突爪33kを省略して係合用窓孔33tを形成した点、可動側外部ハウジング33に連結部33uを設けた点、以外の構成は、既述の光コネクタ10と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図11(a)、(b)、図12(a)、(b)に例示した光コネクタ10Aは、受け側光コネクタ20に対して離脱状態の可動側光コネクタ30を受け側光コネクタ20に押し込むことで、弾性係合突片33cの係合用窓孔33tに受け側内部ハウジング24の突爪24oを入り込ませて、可動側ハウジング31と受け側内部ハウジング24との係合を実現できる。突爪24oは、既述の光コネクタ10の受け側内部ハウジング24の係止突部24mから受け側内部ハウジング24に突出している。
図11(a)、(b)、図12(a)、(b)に例示した可動側外部ハウジング33の連結部33uは、可動側外部ハウジング33の横方向(両側の側板部33eの間隔方向)に延在する棒状に形成されている。また、この連結部33uは、可動側外部ハウジング33は、両側の弾性係合突片33cの係合用窓孔33tよりも後側の部分同士を橋絡している。この連結部33uは、弾性係合突片33cの過剰な弾性変形を防止して弾性係合突片33cの破損を防ぐ機能を果たす。
図11(a)、図12(a)、(b)に示すように、連結部33uは、可動側内部ハウジング34の前側筒部34fの間に位置する部分の前端に当接配置されている。連結部33uは、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合したときに、可動側内部ハウジング34前端と受け側内部ハウジング24前端との間に配置される。但し、連結部33uは、可動側ハウジング31を受け側ハウジング21に嵌合したときに、第1フェルール22と第2フェルール32との突き合わせの障害にならない寸法に形成されている。
次に、本発明に係る別実施形態の光コネクタ10Bを図13(a)、(b)〜図15(a)、(b)を参照して説明する。
図13(a)、(b)〜図15(a)、(b)に示すように、この実施形態の光コネクタ10Bは、既述の光コネクタ10の受け側外部ハウジング23から張出片乗り上げ部23nを省略した受け側外部ハウジング41を有する受け側光コネクタ40(第1光コネクタ)を採用している。また、この光コネクタ10Bは、既述の光コネクタ10の可動側外部ハウジング33の弾性係合突片33cにかえて、該弾性係合突片33cとは構成が異なる弾性係合突片92が形成された可動側外部ハウジング91を有する可動側光コネクタ90(第2光コネクタ)を採用している。
この実施形態の光コネクタ10Bの既述の光コネクタ10と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図13(a)、図14(a)、(b)に示すように、可動側光コネクタ90は、既述の光コネクタ10の可動側外部ハウジング31の弾性係合突片33cとは異なる弾性係合突片92を採用した点のみが、既述の可動側光コネクタ30と相違する。可動側光コネクタ90の弾性係合突片92以外の構成は、既述の可動側光コネクタ30と同様である。
可動側光コネクタ90は、弾性係合突片92が形成された可動側外部ハウジング91と内部ハウジング34とで構成された可動側ハウジング95(第2ハウジング)を有する。
可動側光コネクタ90について、図13(a)、(b)上下方向、図14(a)紙面奥行き方向、図14(b)上下方向、図15(a)紙面奥行き方向、図15(b)上下方向を縦方向、図14(a)上下方向、図14(b)紙面奥行き方向、図15(a)上下方向、図15(b)紙面奥行き方向を横方向、として説明する。
図13(a)、図14(a)に示すように、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92は、可動側外部ハウジング91の横方向両側に形成されている。
各弾性係合突片92は、可動側外部ハウジング91の外部ハウジング胴部33aから前側へ延出する弾性片部93と、この弾性片部93の先端部の一対の弾性係合突片92の互いに対面する内面側に突設された係合突起94とを有する。
弾性片部93は外部ハウジング胴部33aの縦方向中央部を前側へ延長した板片状に形成されている。この弾性片部93の、先細り形状に形成された前端部から後側は、その全体が可動側光コネクタ90の縦方向に一致する幅方向寸法が一定で可動側光コネクタ90前後方向に延在している。この弾性片部93は、張出片部33j(図5(b)等参照)を有していない点で、既述の光コネクタ10の可動側光コネクタ30の弾性係合突片33cの弾性片部33iと異なる。
図13(a)、図14(a)に示すように、図示例の弾性係合突片92の係合突起94は、可動側光コネクタ90縦方向に垂直の断面(横断面)が部分円状をなす突部である。この係合突起94は、その頂部から可動側光コネクタ90前後方向に離隔するにしたがって弾性片部93からの突出寸法が縮小する横断面形状に形成されている。
係合突起94は、受け側光コネクタ40からその前側に離隔して配置された可動側光コネクタ90を受け側光コネクタ40に押し込んだときに、受け側光コネクタ40の内部ハウジング44の係合凹所45に入り込ませて受け側内部ハウジング44に係合させる。可動側光コネクタ90は、係合突起94を受け側内部ハウジング44に係合させて受け側光コネクタ40に嵌合する。
図13(b)、図14(a)、(b)に示すように、この光コネクタ10Bの受け側外部ハウジング41は、既述の光コネクタ10の受け側外部ハウジング23に、張出片部収容部23jを有する切り欠き部23hにかえて、張出片部収容部23jを有していない切り欠き部42を形成したものである。切り欠き部42は、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92の全体を収容できる。また、この受け側外部ハウジング41は、切り欠き部42に収容された可動側光コネクタ90の弾性係合突片92を切り欠き部42に押さえ込んで受け側外部ハウジング41内側とは反対の外側への浮き出しを規制する押さえ片43を有する。
また、受け側光コネクタ40は、受け側外部ハウジング41の内側に、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92の係合突起94を入り込ませる係合凹所45が形成された内部ハウジング44を収容している。
受け側内部ハウジング44の係合凹所45以外の構成は、既述の光コネクタ10の受け側内部ハウジング24と同様である。
切り欠き部42、押さえ片43、係合凹所45以外の受け側光コネクタ40の構成は、既述の光コネクタ10の受け側光コネクタ20と同様である。
受け側光コネクタ40は、受け側外部ハウジング41と内部ハウジング44とで構成された受け側ハウジング46(第1ハウジング)を有する。
受け側光コネクタ40について、図13(a)、(b)上下方向、図14(a)紙面奥行き方向、図14(b)上下方向、図15(a)紙面奥行き方向、図15(b)上下方向を縦方向、図14(a)上下方向、図14(b)紙面奥行き方向、図15(a)上下方向、図15(b)紙面奥行き方向を横方向、として説明する。
図13(b)、図14(a)、(b)に示すように、受け側光コネクタ40の切り欠き部42は、受け側外部ハウジング41の外部ハウジング胴部23aの側板部23d前端から受け側外部ハウジング41後側へ向かって延在形成されている。この切り欠き部42は、前側に行くにしたがって受け側光コネクタ40縦方向(切り欠き部幅方向)の寸法が増大する前端開口部42aと、この前端開口部42aから後側へ向かって幅方向寸法一定で延在する切り欠き主部42bとを有している。
切り欠き部42は、受け側外部ハウジング41の横方向両側に形成されている。
図13(b)、図14(a)、(b)に示すように、図示例の受け側外部ハウジング41の押さえ片43は、外部ハウジング胴部23aの側板部23dに沿って延在して、切り欠き部42(具体的には切り欠き主部42b)の後端部を覆う板状に形成されている。
図14(a)に示すように、図示例の押さえ片43の切り欠き部42を介して内部ハウジング24に対面する面(内面43a)は、角筒状の受け側外部ハウジング41の側板部23d外面に面一に形成されている。
図13(b)、図14(a)、(b)に示す受け側内部ハウジング44は、その弾性係合片24d(図6等参照)の係合爪24hを受け側外部ハウジング41の係合爪用窓孔23gに入り込ませて係合している。図13(b)、図14(a)、(b)に示す受け側内部ハウジング44の受け側外部ハウジング41に対する位置を、以下、係止時位置とも言う。
図13(b)、図14(a)に示すように、受け側内部ハウジング44の係合凹所45は、受け側内部ハウジング44の内部ハウジング本体24c横方向両側のそれぞれにその側面から窪んで形成されている。
受け側外部ハウジング41に対する係止時位置にあるときの受け側内部ハウジング44の内部ハウジング本体24c横方向両側の係合凹所45は、その全体が受け側外部ハウジング41の切り欠き部42に連通し、かつ後端部のみが受け側外部ハウジング41の押さえ片43に覆われる。係合凹所45の後端部から前側の部分は、受け側外部ハウジング41の押さえ片43よりも前側に位置し、押さえ片43に覆われずに露呈する。
可動側光コネクタ90は、受け側光コネクタ40からその前側に離隔した離脱位置から前進させて受け側光コネクタ40に押し込むことで、まず、可動側外部ハウジング91の挿入突片33b(図13(a)、図14(b)等参照)の受け側光コネクタ40の挿入突片収容空間21a(図6等参照)への挿入が開始される。これに伴い、可動側外部ハウジング91の弾性係合突片92の受け側外部ハウジング41の切り欠き部42への挿入も開始される。
なお、この光コネクタ10Bにおいて、可動側光コネクタ90が受け側光コネクタ40からその前側に離隔した離脱位置にあるとき、受け側内部ハウジング44は受け側外部ハウジング41に対する係止時位置にある。
次いで、可動側光コネクタ90の第2フェルール32前端の接合端面32aは、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込み継続により、受け側光コネクタ40の第1フェルール22の接合端面22aに突き当てられる。
次いで、光コネクタ10Bは、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みのさらなる継続により、スプリング26、36を圧縮変形させた後に、弾性係合突片92の係合突起94を受け側内部ハウジング44の係合凹所45に入り込ませる。可動側光コネクタ90は、係合突起94を係合凹所45に入り込ませて受け側内部ハウジング44に係合させることで受け側内部ハウジング44と結合される。その結果、スプリング26、36の弾性付勢力によってフェルール22、32同士を目的の突き合わせ力を以て互いに突き合わせて、光ファイバ71、81同士の光接続状態を安定維持できる。
受け側外部ハウジング41の切り欠き部42に挿入された可動側外部ハウジング91の一対の弾性係合突片92前端部の係合突起94は、受け側内側ハウジング44のうち切り欠き部42に露呈する部分に当接する。そして、この係合突起94は、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みに伴い受け側内側ハウジング44に摺動した後、受け側内部ハウジング44の係合凹所45に入り込む。
なお、既述のように、受け側外部ハウジング41に対する係止位置の受け側内側ハウジング44の係合凹所45の後端部は、受け側外部ハウジング41の押さえ片43によって覆われているが、弾性係合突片92前端部の係合突起94は、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みによって係合凹所45に円滑に入りこませることができる。
押さえ片43の前端部には、前側に行くにしたがって押さえ片43の内面43aとは反対の外面からの距離が縮小する、誘い傾斜面43bが押さえ片内面43aから延在形成されている。押さえ片内面43aの前端は、誘い傾斜面43bの後端と押さえ片内面43aとの境界位置にある。
可動側光コネクタ90を受け側光コネクタ40にその後端に向かって押し込んで行ったとき、誘い傾斜面43bに当接した弾性係合突片92前端は、誘い傾斜面43bに案内されて押さえ片43の内面43a側へ移動する。弾性係合突片92前端は、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みによって、最終的に、押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間の切り欠き部42後端部に入り込む。その結果、弾性係合突片92前端部の係合突起94は、受け側内側ハウジング44の係合凹所45に円滑かつ確実に入り込む。
可動側光コネクタ90の一対の弾性係合突片92の係合突起94の頂部間の距離は、受け側内側ハウジング44の横方向寸法に比べて若干小さい。このため、一対の弾性係合突片92の弾性片部93には、受け側外部ハウジング41の切り欠き部42に挿入した一対の弾性係合突片92の係合突起94をそれぞれ受け側内側ハウジング44に当接させたときに、各弾性係合突片92の弾性片部93の前端部間が後端部間に比べて若干大きく押し拡げられる弾性変形が与えられる。
一対の弾性係合突片92は、各弾性係合突片92の係合突起94が受け側内側ハウジング44の係合凹所45よりも前側の部分に当接しているときに、弾性片部93の前端部間が後端部間に比べて若干大きく押し拡げられた状態となる。
一対の弾性係合突片92の弾性片部93は、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みによって係合突起94が係合凹所45に入り込むことで、外部ハウジング胴部33aから前側へ真っ直ぐに延在する状態に弾性復帰する。また、これにより、可動側光コネクタ90は、各弾性係合突片92の係合突起94を、受け側内側ハウジング44の係合凹所45に確実に入り込ませることができる。
また、係合突起94が係合凹所45に入り込んだとき、各弾性係合突片92の弾性片部93は、一対の弾性係合突片92の互いに対面する内面側とは反対の外面を受け側外部ハウジング胴部23aの外周側面に面一に位置合わせして切り欠き部42に収容される。
可動側光コネクタ90の挿入片部33bの係合解除片部33q(図10参照)は、各弾性係合突片92の係合突起94を受け側内側ハウジング44の係合凹所45に入り込ませだ後の可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40へのさらなる押し込み継続により、が受け側内部ハウジング44の弾性係合片24dと受け側外部ハウジング41との係合を解除する。挿入片部33bの係合解除片部33q(図10参照)によって、受け側内部ハウジング44の弾性係合片24dと受け側外部ハウジング41との係合を解除(受け側内部ハウジング44の受け側外部ハウジング41に対する係合解除)する構成は、既述の光コネクタ10と同様である。
可動側光コネクタ90は、受け側内部ハウジング44の受け側外部ハウジング41に対する係合解除後の受け側光コネクタ40へのさらなる押し込み継続により、受け側内部ハウジング44を受け側外部ハウジング41に対してその後側へ向かって押動する。図15(b)に示すように、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みは、可動側外部ハウジング胴部33a前端を、受け側外部ハウジング41前端に当接させて終了する。
可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みが終了したとき、可動側光コネクタ90は受け側光コネクタ40(具体的には受け側外部ハウジング41)に嵌合する。
図15(a)、(b)に示すように、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92は、受け側内部ハウジング44の受け側外部ハウジング41に対する係合解除後の可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みにより、係合突起94を係合凹所45に入り込ませたまま、受け側内部ハウジング44とともに受け側外部ハウジング41に対してその後側へ向かって移動する。可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40への押し込みが終了したとき、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92は、その前端部が、受け側外部ハウジング41の押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間に挿入される。
つまり、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92の前端部は、受け側外部ハウジング41の押さえ片43によって受け側内部ハウジング44から大きく浮き上がらないように押さえ込まれる。受け側外部ハウジング41の押さえ片43は、弾性係合突片92の受け側内部ハウジング44から浮き上がる方向の弾性変形を規制して、弾性係合突片92前端部の係合突起94が係合凹所45から抜け出ることを阻止する。弾性係合突片92の前端部を、受け側外部ハウジング41の押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間に挿入した構成は、係合凹所45に入り込んだ係合突起94の受け側内部ハウジング44に対する係合状態の安定維持に有効に寄与する。
図15(a)、(b)に示すように、弾性係合突片92前端部の受け側内部ハウジング44からの浮き上がり方向の変位を押さえ片43によって規制した構成は、例えば作業者の手指や手工具等が弾性係合突片92前端部に接触することを防ぐ。このため、作業者の手指や手工具等が弾性係合突片92前端部に接触して、弾性係合突片92前端部に受け側内部ハウジング44からの浮き上がり方向の変位が与えられ、係合凹所45に入り込ませた係合突起94が係合凹所45から抜け出てしまうといった不都合を防止できる。
受け側内部ハウジング44は、受け側外部ハウジング41に対する係合が解除された状態において、受け側外部ハウジング41に対してその前後方向(中心軸線方向)にスライド移動可能である。
係合突起94を受け側内部ハウジング44に係合させた弾性係合突片92の前端部は、受け側内部ハウジング44の受け側外部ハウジング41に対する係合が解除された状態において、可動側光コネクタ90を手動等で受け側外部ハウジング41に向かって進退動させることで、受け側外部ハウジング41の押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間の空間に対して挿脱可能である。
受け側光コネクタ40に嵌合させた可動側光コネクタ90(図15(a)、(b)参照)は、手動等で受け側光コネクタ40に対してその前方への変位力を与える(例えばプリントボード60を引っ張る)ことで、受け側内部ハウジング44との結合状態を保ったまま、受け側外部ハウジング41に対してその前側へ相対移動(後退動)させることができる。その結果、受け側外部ハウジング41の押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間に配置されていた弾性係合突片92前端部を押さえ片43から前側へ抜き出すことができる。
既述のように、図示例の弾性係合突片92の係合突起94は部分円状をなす横断面形状を有する。この係合突起94の頂部から後側(図4(a)、図15(a)において左側)の部分は、後側に行くにしたがって弾性片部93からの突出寸法が縮小する係合解除部94aとされている。
また、図14(a)に示すように、受け側内部ハウジング44の係合凹所45の前後方向中央部を介して前後両側には、前後方向中央部側に行くにしたがって受け側内部ハウジング44外面からの深さが深くなる凹所傾斜面45a、45bが形成されている。また、図13(b)、図14(a)に示すように、係合凹所45は、前後の凹所傾斜面45a、45bの間に、これら凹所傾斜面45a、45bからさらに窪んで形成された中央凹部45cを有する。
受け側外部ハウジング41の押さえ片43と受け側内部ハウジング44との間から押さえ片43前側へ抜き出した弾性係合突片92は、可動側光コネクタ90の受け側光コネクタ40に対する後退動によって、受け側内部ハウジング44との係合を解除できる。
受け側内部ハウジング44は、弾性係合突片92を押さえ片43前側へ抜き出した後の可動側光コネクタ90の後退動によって、その後端部の前進規制突起24i(図6参照)が受け側外部ハウジング41後端にその後側から当接する位置まで、可動側光コネクタ90との結合状態を保ったまま受け側外部ハウジング41に対して前進する。受け側内部ハウジング44は、前進規制突起24iが受け側外部ハウジング41後端に当接することでそれ以上の前進が規制される。
この光コネクタ10Bは、受け側内部ハウジング44の前進規制突起24iが受け側外部ハウジング41後端に当接した後の可動側光コネクタ90の後退動によって、弾性係合突片92の係合突起94の係合解除部94を係合凹所45の前側の凹所傾斜面45aに沿って移動させることができる。その結果、この光コネクタ10Bは、係合突起94を係合凹所45から抜き出して、弾性係合突片92の受け側内部ハウジング44に対する係合を解除できる。
可動側光コネクタ90は、弾性係合突片92の受け側内部ハウジング44に対する係合が解除されたなら、前記後退動によって受け側光コネクタ40から抜き去る(離脱させる)ことができ、図14(a)、(b)に示す状態に復帰する。
受け側内部ハウジング44は、前進規制突起24i(図6参照)が受け側外部ハウジング41後端に当接すると同時かあるいはその直前に、弾性係合片24dの係合爪24hが受け側外部ハウジング41の係合爪用窓孔23g(図6参照)に入り込んで、受け側外部ハウジング41に対する係止時位置に配置される。
この光コネクタ10Bの受け側外部ハウジング41には、可動側光コネクタ90の弾性係合突片92の受け側内部ハウジング44に対する係脱の際に弾性係合突片92を乗り越えさせる部分が存在しない。この光コネクタ10Bの受け側外部ハウジング41及び弾性係合突片92は、既述の光コネクタ10の受け側外部ハウジング23及び弾性係合突片33cに比べて構造が単純であり、製造が容易で、低コスト化も容易に実現できる。
また、弾性係合突片92の係合突起94は、その頂部から後側へ行くにしたがって弾性片部93からの突出寸法が縮小する係合解除部を有する形状であれば良く、図13(a)、図14(a)に例示した形状に限定されない。
但し、図13(a)、図14(a)に例示したように、横断面形状が部分円状をなす係合突起94は、受け側内部ハウジング44の係合凹所45に対する挿脱、受け側内部ハウジング44に対する係脱を円滑に行える。このため、図示例の係合突起94を採用した光コネクタ10Bは、係合突起94の受け側内部ハウジング44に対する係脱の際の振動発生を抑えて、光コネクタ10B内の活線状態の光ファイバの光伝送に影響(瞬断等)を与えないといった利点がある。
係合突起94としては、受け側内部ハウジング44に対する係脱の際の振動抑制の点では、横断面形状が部分円状の係合解除部を有する構成を採用することが有利である。
図14(a)に例示したように、係合凹所45の前後方向中央部を介して前後両側に凹所傾斜面45a、45bを形成(特に、前側の凹所傾斜面45aの形成)した構成も、係合突起94の受け側内部ハウジング44に対する係脱の際の振動抑制に有効に寄与する。
なお、弾性係合突片92を係合させて受け側光コネクタ40に嵌合させた可動側光コネクタ90は、可動側光コネクタ90に後退動の変位力を与えて、弾性係合突片92の係合突起94を受け側内部ハウジング44の係合凹所45から強制的に抜き出さない限り、受け側内部ハウジング44との結合が解除されない。
この光コネクタ10Bは、例えばプラグインユニット50(図1参照)のガイド壁52、53等に、受け側光コネクタ40に嵌合させた可動側光コネクタ90が取り付けられているプリントボード60のバックプレーン51に対する後退を規制、許可切り換え可能なストッパ機構を設けた構成も採用可能である。このストッパ機構は、図1等を参照して説明した光コネクタ10、図11(a)、(b)等をを参照して説明した光コネクタ10Aにも適用可能である。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば光コネクタの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。
光コネクタとしては、コネクタ取付壁51に取り付けた受け側ハウジング21(第1ハウジング)と、プリントボード60に取り付けた可動側ハウジング31(第2ハウジング)とを有する構成に限定されない。例えば、光コネクタの第1ハウジングは、コネクタ取付壁51以外のコネクタ支持部材に取り付けられていても良い。また、第2ハウジングは、例えば、プリントボード60以外の第2ハウジング支持部材に取り付けても良く、支持部材に取り付けることなく、直接、作業者が手指で把持して、第1ハウジングに脱着する構成であって良い。
10、10A、10B…光コネクタ、20…受け側光コネクタ、21…受け側ハウジング(第1ハウジング)、22…第1フェルール、23…外部ハウジング、24…内部ハウジング、24n…係合凹所(突爪収容空間)、24o…突爪、30…可動側光コネクタ、31…可動側ハウジング(第2ハウジング)、31a…ベース部、32…第2フェルール、33b…挿入片部、33c…弾性係合突片、33i…弾性片部、33j…張出片部、33k…突爪、33t…係合凹所(係合用窓孔)、40…受け側光コネクタ、41…外部ハウジング、42…切り欠き部、43…押さえ片、44…内部ハウジング、45…係合凹所、46…受け側ハウジング(第1ハウジング)、51…コネクタ取付壁、90…可動側光コネクタ、91…外部ハウジング、92…弾性係合突片、93…弾性片部、94…係合突起、94…係合解除部、95…可動側ハウジング(第2ハウジング)。

Claims (5)

  1. 複数の第1光ファイバの端末に設けた第1フェルールと、前記第1フェルールを収容する第1ハウジングを有する第1光コネクタと、
    複数の第2光ファイバの端末に設けた第2フェルールと、前記第2フェルールを収容する第2ハウジングを有し、前記第2ハウジングは、前記第2フェルールを前記第1フェルールに突き合わせ接続するために前記第1ハウジングに解除可能に嵌合される第2光コネクタとを備え、
    前記第1ハウジングは、外部ハウジングと、前記外部ハウジング内に収容され、前記外部ハウジングに解除可能に係合された内部ハウジングとを有し、
    前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングの前記内部ハウジングと嵌合するために、前記内部ハウジングに係合する弾性係合突片を有し、
    前記外部ハウジングは、前記内部ハウジングと係合した前記弾性係合突片の収容される切り欠き部と、前記切り欠き部の後端部を覆う固定された押さえ片とを有し、
    前記第2ハウジングを前記第1ハウジング側に第1位置まで押し込むことで、前記弾性係合突片を、前記内部ハウジングに係合させ、その係合状態のまま前記第2ハウジングを前記第1ハウジング側に第2位置まで押し込むことで、前記外部ハウジングと前記内部ハウジングの係合解除が可能であり、
    前記第2ハウジングを前記第2位置より前記第1ハウジング側に押し込むと、前記押さえ片が、前記内部ハウジングに係合した前記弾性係合突片の先端部を前記切り欠き部に押さえ込んで、前記弾性係合突片の前記内部ハウジングに対する係合を維持する
    光コネクタ。
  2. 記弾性係合突片の先端部には、前記第1ハウジングの内部ハウジングに形成された係合凹所に入り込ませて前記内部ハウジングに係脱可能に係合する係合突起が突設され
    記第2ハウジングの前記弾性係合突片は、前記第2フェルールを収容するベース部から延出する弾性片部と、この弾性片部の先端部から突出する前記係合突起とを有し、前記弾性係合突片の前記係合突起は、その頂部から後側へ行くにしたがって前記弾性片部からの突出寸法が縮小する係合解除部を有し、
    第2ハウジングを、前記押さえ片の前側に位置する前記係合凹所に前記弾性係合突片の前記係合突起を入り込ませて前記第1ハウジングへ押し込むことで、前記第1ハウジングの前記内部ハウジングの前記外部ハウジングに対する係止を解除し、前記内部ハウジングとともに前記外部ハウジングへ押し込んだ前記弾性係合突片先端部を、前記押さえ片の前記内部ハウジング側に挿入できる請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記第1ハウジングはコネクタ取付壁に取り付けられ、前記第2ハウジングは前記コネクタ取付壁に対して進退動可能なプリントボードに取り付けられ、
    前記第2ハウジングは、前記第2フェルールを収容するベース部と、前記第1ハウジングの外部ハウジングと内部ハウジングとの間に確保された挿入突片収容空間に挿入される挿入突片とを有し、
    前記ベース部は、その前後方向に垂直の横断面外形が長方形状であり、その横断面長手方向がプリントボードに平行の向きでプリントボードに取り付けられ、
    前記挿入突片は、前記ベース部の横断面長手方向両端部からそれぞれ突出され、前記弾性係合突片は、前記ベース部の横断面短手方向両端部の横断面長手方向中央部から突出されている請求項1または2に記載の光コネクタ。
  4. 前記第1ハウジングの内部ハウジングは、外部ハウジングに係脱可能に係合する弾性係合片を有し、
    前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングの内部ハウジングと外部ハウジングとの間に挿入されることで、前記第1ハウジングの前記外部ハウジングに対する前記弾性係合片の係合を解除する係合解除片部を有し、前記係合解除片部は、前記ベース部の横断面長手方向両端部からそれぞれ突出されている請求項に記載の光コネクタ。
  5. 第1フェルール及び第2フェルールはMTフェルールであり、
    第2フェルールは、その一対のガイドピン穴の間隔方向を、前記第2ハウジングの両側に設けられた前記弾性係合片の間隔方向に揃えて前記第2ハウジングに収容され、
    第1フェルールは、その一対のガイドピン穴の間隔方向を、前記第1ハウジングの両側に設けられた前記切り欠き部の間隔方向に揃えて前記第1ハウジングに収容されている請求項1〜のいずれか1項に記載の光コネクタ。
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