JP5735248B2 - 光コネクタ、光コネクタの接続方法、コネクタアダプタ、光線路、光通信システム - Google Patents

光コネクタ、光コネクタの接続方法、コネクタアダプタ、光線路、光通信システム Download PDF

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Description

本発明は、光コネクタ、光線路、光通信システムに関し、特に、コネクタアダプタの一方の開口から挿入され、他方の開口から挿入された他の光コネクタと接続する光コネクタ、この光コネクタの接続方法、この光コネクタを挿入して締結可能なコネクタアダプタ、前記光コネクタ及び前記コネクタアダプタを用いて光ファイバの接続を行う光線路、光通信システムに関する。
光コネクタとしては、スライドロック構造を有し、コネクタアダプタ等にプッシュオン方式で締結する構成のものが広く普及している。この種の光コネクタとしては、例えばMPO形光コネクタ(JIS C5982に制定されるF13形光コネクタ。あるいはIEC 61754−7に制定される光コネクタ。MPO:Multi-fiber Push On)を挙げることができる(例えば特許文献1、非特許文献1、2参照)。
特開平10−206689号明細書
日本規格協会、「F13形多心光ファイバコネクタ C 5982:1997」、JISハンドブック 電子 試験方法・オプトエレクトロニクス編、発行所:財団法人日本規格協会、1998年4月24日。 IEC 61754−7 Fiber Optic connectorinterface Part 7 :Type MPO connector family。
ところで、光コネクタは種々の構成のものが開発されており、外観構造及びコネクタアダプタに対する締結構造が例えばJIS規格あるいはIEC規格に準拠する標準的な構成の光コネクタ(以下、標準光コネクタとも言う)と同様でも、内部構成、機械的特性等が規格と相違するもの(以下、非標準光コネクタとも言う)が存在する。非標準光コネクタは、外観構造が標準光コネクタと同じであるから、外観上の見分けが付かない。また、非標準光コネクタは、標準光コネクタと同じコネクタアダプタに挿入、締結可能であるから、コネクタアダプタに挿入して、標準光コネクタとの誤接続を生じ得る。このため、非標準光コネクタは、標準光コネクタと区別して使用することが困難である。
具体例としてMPO形光コネクタについて説明する。
MPO形光コネクタについては、上記JIS規格等で想定していた心数は12心までであったが、現在、光ファイバを2次元配列した24心、48心のもの(以下、24MPO、48MPOと称する)が開発されるようになってきている。24MPO及び48MPO(以下、24、48MPOと略記する場合がある)のフェルール以外の基本構造は、JIS規格あるいはIEC規格に準拠している。24、48MPOは、規格に準拠した標準品のコネクタアダプタを使用して接続できる。
但し、24、48MPOは、フェルールの先端面に露出する光ファイバ端面間のPC接続(PC:Phisical Contact)の安定実現のためには、フェルールを押圧する内蔵スプリングのばね圧が現状のIEC規格のばね圧のままでは不足である。このため、24、48MPOは、PC接続の安定実現のためには、ばね圧を強くする必要がある。しかしながら、ばね圧を強くした24、48MPO(非標準光コネクタ)は、ばね圧がIEC規格のままの24、48MPO(標準光コネクタ)と同じ部品(スプリング以外の部品)を使用して組み立てると、標準品の24、48MPOとの外観上の区別がつかない。この場合は、PC接続の実現に適切なばね圧の24、48MPO同士を接続しようとしても、コネクタアダプタにて、現状のIEC規格のばね圧の24、48MPOとばね圧を強くした24、48MPOとを接続してしまう可能性がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、標準化された光コネクタと区別して使用することを低コストで実現できる光コネクタ、この光コネクタを挿入して締結可能なコネクタアダプタ、前記光コネクタ及び前記コネクタアダプタを用いて光ファイバの接続を行う光線路、光通信システムを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、一の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有するコネクタアダプタの前記挿入穴に挿入され前記コネクタアダプタ内にて、その他方の挿入穴に挿入された光コネクタと接続される光コネクタであって、フェルールを収納したハウジングと、前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記コネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有し、前記カップリングの前端面における1以上の凹部は、前記コネクタアダプタの対応する凸部と嵌合させるために設けられ、前記コネクタアダプタの前記凸部は、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止することが可能であり、前記カップリングの前端面における1以上の凸部は、前記他の光コネクタを接続可能な他のコネクタアダプタの凹部及び凸部のない平坦な面に当接して前記他のコネクタアダプタとの誤締結を防止するために設けられ、前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成されている光コネクタを提供する。
第2の発明は、の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有するコネクタアダプタの前記挿入穴に挿入され前記コネクタアダプタ内でその他方の挿入穴に挿入された光コネクタと接続され、フェルールを収納したハウジングと、前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有する光コネクタを挿入して締結するコネクタアダプタであって、前記光コネクタの前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記コネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成され、前記カップリングの前端面における1以上の凹部と嵌合させるために、前記カップリングの前記凹部に対応する凸部が設けられ、前記コネクタアダプタの凸部は、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止することが可能であるコネクタアダプタを提供する。
第3の発明は、フェルールを収納したハウジングと、前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有し、前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成されている一対の光コネクタの接続方法であって、前記光コネクタの前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記一対の光コネクタが対向する両側から挿入されるコネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、一の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有する前記コネクタアダプタの前記挿入穴に、前記一対の光コネクタの一方を挿入し、前記コネクタアダプタ内にて、その他方の挿入穴に挿入された、前記一対の光コネクタの他方と、前記一対の光コネクタの一方とを接続する際、前記カップリングの前端面における1以上の凹部を、前記コネクタアダプタの対応する凸部と嵌合させ、前記コネクタアダプタの前記凸部を、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止し、前記カップリングの前端面における1以上の凸部を、前記他の光コネクタを接続可能な他のコネクタアダプタの凹部及び凸部のない平坦な面に当接して前記他のコネクタアダプタとの誤締結を防止する光コネクタの接続方法を提供する。
第4の発明は、第1の発明の光コネクタと、第2の発明のコネクタアダプタとを用いて光ファイバ同士を接続したコネクタ接続部を有する光線路を提供する。
第5の発明は、光ファイバの先端に組み立てられた第1の発明の光コネクタと、第2の発明のコネクタアダプタとを用いて光ファイバ同士の接続を行う光通信システムを提供する。
第6の発明は、識別すべき光コネクタ毎に、前記カップリングの凸部の数及び/又は凹部について、その数及び/又は配置を異ならせた第5の発明の光通信システムを提供する。
第7の発明は、識別すべき光コネクタ毎に、光コネクタの少なくとも一部の色を異ならせた第5又は6の発明の光通信システムを提供する。
第8の発明は、識別すべき光コネクタ毎に、前記カップリングの色を異ならせた第7の発明の光通信システムを提供する。
本発明に係る光コネクタは、標準化された光コネクタ(以下、標準光コネクタとも言う)のカップリングにおける基準面に相当する基準面に対する凸部及び凹部を形成した接続側端面を有するカップリングを採用した構成により、標準光コネクタ用のコネクタアダプタ(標準コネクタアダプタ)に対する嵌合(締結)を規制できる。つまり、この光コネクタは、低コストで得られる簡単な構成により、標準コネクタアダプタに対する嵌合(締結)を規制でき、標準光コネクタと区別して使用することを低コストで実現できる。
また、本発明に係るコネクタアダプタは、この光コネクタ同士の接続に使用できる構成ととともに、標準光コネクタの嵌合(締結)を規制できる。このため、このコネクタアダプタは、例えば、その両側から挿入、締結した本発明に係る光コネクタ同士を接続に利用可能な構成とした場合、本発明に係る光コネクタと標準光コネクタとの誤接続防止に有効に寄与する。このため、本発明に係る光コネクタ及びコネクタアダプタを用いて光ファイバの接続を行う光線路、光通信システムにあっては、本発明に係る光コネクタと標準光コネクタとを区別して使用することを実現できる。
本発明の1実施形態の光コネクタ(MPO形光コネクタ)の外観構造を示す図であって、(a)はハウジングのキーがある側(上面側)から見た斜視図、(b)はハウジングのキーがある上面側とは反対の下面側から見た斜視図である。 光コネクタの前端側から見た構造を示す図である。 図1の光コネクタを挿入、締結可能なコネクタアダプタ(本発明のコネクタアダプタ)の1実施形態を示す図であって、前記光コネクタの下面側の凸部、凹部に対応するアダプタ凸部及びアダプタ凹部を示す斜視図である。 図3のコネクタアダプタの、前記光コネクタの上面側の凹部、凸部に対応するアダプタ凸部及びアダプタ凹部を示す斜視図である。 図1の光コネクタ(F形光コネクタ)と、該光コネクタにガイドピンを設けた構成の光コネクタ(M形光コネクタ)とを示す平面図(モデル図)である。 図3のコネクタアダプタをコネクタ挿入孔の開口部側から見た構造を示す図である。 図3のコネクタアダプタの内部構造を示す正断面図である。 図3のコネクタアダプタの内部構造を示す平断面図である。 図3のコネクタアダプタを用いて図1の光コネクタ同士を接続(結合)した状態を示す正断面図である。 図3のコネクタアダプタを用いて図1の光コネクタ同士を接続(結合)した状態を示す平断面図である。 標準品のコネクタアダプタ(標準コネクタアダプタ)における図1の光コネクタの誤締結防止を説明する正断面図である。 図3のコネクタアダプタにおける標準品の光コネクタ(MPO形光コネクタ。標準光コネクタ)の誤締結防止を説明する正断面図である。 図3のコネクタアダプタにおける標準品の光コネクタ(MPO形光コネクタ。標準光コネクタ)の誤締結防止を説明する平断面図である。 光コネクタのカップリングの凸部及び凹部とコネクタアダプタのアダプタ凹部及びアダプタ凸部との関係の一例を示すモデル図であって、(a)は光コネクタのコネクタアダプタに対する締結(嵌合)前、(b)は締結(嵌合)時を示す。 光コネクタのカップリングの凸部及び凹部とコネクタアダプタのアダプタ凹部及びアダプタ凸部との関係の他の例を示すモデル図であって、(a)は光コネクタのコネクタアダプタに対する締結(嵌合)前、(b)は締結(嵌合)時を示す。 比較例1の光コネクタのカップリングの前端構造(接続側端面の凹凸形状)と、比較例1のコネクタアダプタの開口端部の凹凸構造との関係を示すモデル図である。 比較例2の光コネクタのカップリングの前端構造(接続側端面の凹凸形状)と、比較例2のコネクタアダプタの開口端部の凹凸構造との関係を示すモデル図である。 (a)、(b)は、本発明の別実施形態の光コネクタを示す斜視図である。 図12、図13の標準光コネクタを示す斜視図である。 図12、図13の標準光コネクタ、及び該標準光コネクタの挿入、締結(嵌合)が可能な標準品のコネクタアダプタを(標準コネクタアダプタ)示す斜視図である。 図20の標準光コネクタ、標準コネクタアダプタを示す平面図である。 図20の標準光コネクタ同士を標準コネクタアダプタを用いて接続した状態を示す正断面図である。 図11、図20の標準コネクタアダプタの内部構造を示す正断面図である。 図11、図20の標準コネクタアダプタの内部構造を示す平断面図である。
以下、本発明の1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態の光コネクタ10は、JIS C5982あるいはIEC 61754−7に準拠する標準品のMPO形光コネクタである後述の光コネクタ50(図19、図20参照)との対比で、カップリングのみが異なる構成となっている。光コネクタ10のカップリング13以外の構成部材は光コネクタ50と同じものを用いている。本明細書において、この光コネクタ10についてもMPO形光コネクタとして扱う。また、ここで、JIS C5982あるいはIEC 61754−7に準拠する標準品のMPO形光コネクタである光コネクタ50は、標準化された光コネクタの一例である。
本実施形態においては、この光コネクタ10について、図1(a)、(b)中矢印で示すように、スリーブ状のハウジング11の先端(前端)のフェルール12が設けられている側を前、反対側を後として説明する。
前記光コネクタ10は、スリーブ状のハウジング11の先端(前端)に、光ファイバ1先端に取り付けられたフェルール12を収納している。この光コネクタ10は、前記ハウジング11内に、前記フェルール12をコネクタ前側へ弾性付勢するスプリング15(図5参照)を具備している。
また、この光コネクタ10は、前記ハウジング11に外挿して該ハウジング11に対してその軸線方向に確保した可動範囲でスライド移動可能に設けられた筒状のカップリング13と、前記ハウジング11の前記フェルール12が設けられている前端とは反対の後端部に取り付けられたブーツ14とを有する。
図示例の光コネクタ10は、光ファイバ1の先端に組み立てられている。
光ファイバ1は、筒状のブーツ14に内挿して、光コネクタ10のハウジング11内に引き込まれている。また、光ファイバ1は、前記ブーツ14の後端から延出されている。
この光コネクタ10は、それぞれプラスチック製一体成形品であるハウジング11、フェルール12、カップリング13、ブーツ14を用いて組み立てたプラスチックコネクタである。
前記ハウジング11は、JIS C5982あるいはIEC 61754−7に準拠する構造となっている。
フェルール12は、突き合わせ接合用の先端面12a(接合端面)が形成された先端部付近がハウジング11の前端から突出されている。但し、フェルール12は、ハウジング11内のスプリングの弾性付勢力に抗してハウジング11後側へ向かって押し込み可能である。
前記フェルール12はMT形光コネクタ(JIS C 5981に制定されるF12形光コネクタ。MT:Mechanically Transferable。)を採用している。MT形光コネクタは、IEC 61754−5に準拠するものであっても良い。
また、この実施形態では、光ファイバ1として12心の光ファイバテープ心線を採用している。前記フェルール12は、ここでは12心の光ファイバテープ心線(光ファイバ1)の先端に取り付けられた12心用のMT形光コネクタである。
図1(a)、(b)に示すように、光コネクタ10のフェルール12は、長方形状の先端面12aを有する外観板状に形成されている。図5に示すように、フェルール12には、前記先端面12aの長手方向に一致する幅方向の両端部に、該フェルール12を前後に貫通する一対のガイドピン穴12bが形成されている。また、フェルール12の先端面12aには、一対のガイドピン穴12bの間に、光ファイバ1(光ファイバテープ心線)先端に口出しされてフェルール12に固定された12本の裸光ファイバ1aの先端が露出されている。フェルール12の先端面12aに露出された裸光ファイバ1aの先端は、一対のガイドピン穴12bの間隔方向に1列に配列されている。
なお、光ファイバ1として用いる光ファイバテープ心線の心数は、12心に限定されず、例えば2心、4心、8心等であっても良い。また、フェルール12(MT形光コネクタ)は、その対応心数が、光ファイバテープ心線の心数に適合するものを採用する。
図5に示すように、光コネクタ10は、フェルール12の先端面52aに一対のガイドピン穴12bの前端が開口されている構成のF形光コネクタ10A、及びF形光コネクタ10Aのフェルール12の一対のガイドピン穴12bにそれぞれ挿入、嵌合したガイドピン12cがフェルール12先端から突出するM形光コネクタ10B、の2種類がある。図1(a)、(b)はF形光コネクタ10Aを示す。M形光コネクタ10Bは、一対のガイドピン12cを有する点のみがF形光コネクタ10Aと異なる。
図5に示すように、光コネクタ10は、コネクタアダプタ20(以下、単にアダプタとも言う)にその両側からひとつづつ挿入し、フェルール12の先端面12a同士を突き合わせ接合して互いに接続することで、光ファイバ1同士のコネクタ接続を実現できる。ここで、アダプタ20に挿入して互いに接続する一対の光コネクタ10の一方はF形光コネクタ10A、他方はM形光コネクタ10Bである。
アダプタ20にその両側から挿入した光コネクタ10A、10Bは、M形光コネクタ10Bの一対のガイドピン12cのフェルール12先端から突出した部分を、F形光コネクタ10A前端のフェルール12の先端面12aに開口する空のガイドピン穴12bに挿入、嵌合し、フェルール12同士を突き合わせ接合して互いに接続される。このとき、一対のガイドピン12cは、光コネクタ10A、10Bのフェルール12同士を高精度に位置決めする機能を果たす。その結果、各光コネクタ10A、10Bは、フェルール12の先端面12aに露出する裸光ファイバ1a同士が高精度に位置決めされた状態で突き合わせ接続され、光ファイバ1同士のコネクタ接続(光接続)を達成する。
M形光コネクタ10Bのガイドピン12cは、フェルール12とその後側に配置されたスプリング15との間に設けられたピンクランプ16に固定されて抜け止めされている。
F形光コネクタ10Aについても、スプリング15のばね圧をM形光コネクタ10Bと揃えるため、フェルール12とスプリング15との間にピンクランプ16を設けている。但し、F形光コネクタ10Aは、ピンクランプ16に代えて、フェルール12とスプリング15との間の距離を、ピンクランプ16を介挿した場合と同じに保つことが可能なスペーサを用いる構成としても良い。また、F形光コネクタ10Aは、スプリング15がフェルール12後端に直接接して、フェルール12をコネクタ前側へ弾性付勢する構成としても良い。
なお、前記スプリング15は具体的にはコイルスプリングである。図5に示す図示例の光コネクタ10において前記スプリング15は光ファイバ1に外挿して、ハウジング11内側に設けられている不図示のスプリング受け部とその前方のピンクランプ16との間に介挿されている。
前記ピンクランプ16には、光ファイバ1を通すための溝あるいは貫通孔であるファイバ挿通部が形成されている。ピンクランプ16は、前記ファイバ挿通部に前記光ファイバ1を収納した状態で、フェルール12とスプリング15との間に介挿されている。
図1(a)、(b)、図2に示すように、光コネクタ10のハウジング11は、その軸線方向に垂直の断面(以下、横断面とも言う)形状が細長(扁平)のスリーブ状に形成されている。このハウジング11は、その横断面長手方向両側の側壁部11eによって、互いに平行に設けられた長板状の一対の主壁部11c、11d(上壁部11c及び下壁部11d)を橋絡した構成になっている。一対の側壁部11e間の離隔距離は一対の主壁部11c、11d間の離隔距離に比べて大きい。
図1(a)、(b)、図2に示すように、カップリング13は、その軸線方向に垂直の断面(以下、横断面とも言う)形状が細長(扁平)の筒状に形成されており、その横断面長手方向をハウジング11の横断面長手方向に揃えてハウジング11に外挿されている。
このカップリング13は、その横断面長手方向両側の側板部13hによって、互いに平行に設けられた一対の面板部13f、13g(上板部13f及び下板部13g)を橋絡した構成になっている。
なお、本明細書では、光コネクタ10について、図1(a)、図2において上側を上、下側を下、として説明する。また、本明細書では、光コネクタ10について、ハウジング11及びカップリング13の横断面長手方向を「幅方向」、横断面長手方向に直交する短手方向を「厚み方向」、として説明する。
図1(a)、(b)、図2に示すように、一対の側板部13hの前端面はカップリング13の中心軸線に垂直に形成されている。カップリング13の前端面(接続側端面)は、カップリング13の中心軸線に垂直に形成されて前記一対の側板部13hの前端面13h1を含む基準端面13aと、この基準端面13aからコネクタ前側に突出する凸部13bと、前記基準端面13aからコネクタ後側に窪む凹部13cとを有して構成されている。
カップリング13は、その前端に、前記前端面の前記凸部13bを形成する突片部13d、及び前記前端面の前記凹部13cを形成する切欠部13eが形成された構成になっている。突片部13d及び切欠部13eは、いずれもカップリング13の面板部13f、13gに形成されている。
前記突片部13dは、カップリング13の中心軸線に垂直で前記基準端面13aが重なる仮想面(図5参照)であるカップリング基準面13iからコネクタ前側に突出している。前記切欠部13eは、前記カップリング基準面13iからコネクタ後側に窪む凹所である。
カップリング13の前端面の凸部13bは、カップリング13前端面のうち、前記突片部13d外周の端面によって形成された凸形部を指す。前記凹部13cは、カップリング13前端面のうち、前記切欠部13eの内周面によって形成された凹形部を指す。
図19、図22に示すように、JIS規格(JIS C5982)又はIEC規格(IEC 61754−7)に準拠する標準品の光コネクタ50(以下、標準光コネクタとも言う)のカップリング53は、その前端面53a(基準面)はカップリング53の中心軸線に垂直の平坦面になっている。これに対して、光コネクタ10は、カップリング13として、その前端面に、カップリング基準面13iに対してコネクタ前側に突出する凸部13b及びコネクタ後側に窪む凹部13cを有する構成のものを採用した点で、標準品の光コネクタ50と異なっている。
光コネクタ10におけるカップリング13の基準端面13aの位置(ハウジング11に対する位置)は、標準光コネクタ50におけるカップリング53aの前端面53aの位置(標準光コネクタ50のハウジング51に対する位置)と同じである。光コネクタ10のカップリング13の前端面は、標準光コネクタ50におけるカップリング53aの前端面53a(基準面)に相当するカップリング基準面13iからコネクタ前側に突出する凸部13b、及び前記カップリング基準面13iからコネクタ後側に窪む凹部13cを有している。
カップリング13は、その内側に設けられた図示略のカップリング用スプリングによってハウジング11に対してコネクタ前側へ弾性付勢されている。カップリング13の内側には、ハウジング11の外周面に突設された前側ストッパ突部11f(図9参照)に後側から当接するストッパ当接突部13j(図9参照)が突設されている。カップリング13のストッパ当接突部13jは、具体的にはカップリング13の面板部13f、13gに突設されている。ハウジング11の前側ストッパ突部11fは、具体的には、ハウジング11の主壁部11c、11dに突設されている。
そして、カップリング13は、カップリング用スプリングの弾性付勢力によって、前記ストッパ当接突部13jがハウジング11の前記前側ストッパ突部11fに当接する前側移動限界位置に配置されている。
図1(a)、(b)において、カップリング13は前側移動限界位置に配置されている。カップリング13は、ハウジング11に対して前側移動限界位置から後側への変位力が与えられていない状態においては、カップリング用スプリングの弾性付勢力によって前側移動限界位置に静止した状態が維持される。
図1(a)、(b)に示すように、カップリング13は、前記前側移動限界位置にあるとき、ハウジング11前端からコネクタ後側にずれた所に位置する。また、カップリング13は、ハウジング11に対して前記前側移動限界位置からコネクタ後側へ、カップリング用スプリングの弾性付勢力に抗して手動でスライド移動させることが可能である。前側移動限界位置からコネクタ後側へ移動されたカップリング13は、ハウジング11に対するコネクタ後側への変位力が解除(除荷)されれば、カップリング用スプリングの弾性付勢力によって前側移動限界位置に復帰する。
図7、図8は、光コネクタ10同士(F形光コネクタ10AとM形光コネクタ10B)の接続に用いるアダプタ20を示す。図3、図4に示すように、光コネクタ10は、その前端から、アダプタ20を貫通するコネクタ挿入孔20aに挿入することでアダプタ20にプッシュオン方式で締結(嵌合)できる。
図7、図8に示すように、アダプタ20は、互いに同じ構成の一対のアダプタ半体21を一体化したものである。各アダプタ半体21は、コネクタ嵌合孔24が内側を貫通する外観角筒状のコネクタ収納ハウジング22内に、前記コネクタ嵌合孔24に挿入された光コネクタ10をアダプタ半体21に係止するための一対の弾性係合片23を突設した概略構造になっている。弾性係合片23は、コネクタ収納ハウジング22の軸線方向一端部から他端部に向かって延出する細長片とされている。一対の弾性係合片23は、コネクタ嵌合孔24内において互いに離隔させて設けられており、それぞれコネクタ嵌合孔24内面に沿って延在している。
一対のアダプタ半体21は、コネクタ収納ハウジング22の前記弾性係合片23が突設されている側の端部(軸線方向一端部。以下、基端部とも言う)同士を当接させ、コネクタ収納ハウジング22内側のコネクタ嵌合孔24同士を互いに連通させて一体化されている。アダプタ20は、一対のアダプタ半体21のコネクタ収納ハウジング22同士を一体化した筒状のアダプタハウジングを有する。アダプタ半体21のコネクタ収納ハウジング22を、以下、半体ハウジングとも言う。
アダプタ20のコネクタ挿入孔20aは、各アダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24を互いに連通させたものである。アダプタ20は、一対のアダプタ半体21の半体ハウジング22の基端部とは反対の先端側の端部の内側が、コネクタ挿入孔20aの軸線方向両端の開口部とされている。光コネクタ10は、この開口部からコネクタ挿入孔20a内に挿入できる。
本明細書では、この開口部を、アダプタ20を構成するアダプタ半体21内側のコネクタ嵌合孔24に光コネクタを挿入するための開口部としても扱う。以下、本明細書では、前記開口部を嵌合孔開口部、アダプタ半体21について半体ハウジング22の基端部とは反対の側の端部を開口端部(あるいは半体開口端部)とも言う。また、アダプタ20の軸線方向両側の端部は、それぞれアダプタ半体の開口端部であることから、以下、アダプタ20の軸線方向両側の端部についても開口端部と称して説明する場合がある。
図3、図4に示すように、光コネクタ10は、アダプタ半体21の開口端部側からコネクタ嵌合孔24に押し込むことで、アダプタ半体21に締結させることができる。
図4、図9に示すように、光コネクタ10は、ハウジング11の外周面に突設された逆挿し防止用のキー11bを、アダプタ半体21の半体ハウジング22内面に形成されたキー溝24bに入れてアダプタ半体21に挿入する。
アダプタ半体21への光コネクタ10の押し込みは、光コネクタ10における前記カップリング13から後側に位置する部分、例えばブーツ14を作業者が手指でアダプタ半体21に向かって押圧して行う。
光コネクタ10のハウジング11の前記キー11bは、ハウジング11の上壁部11c上に、ハウジング11前端からハウジング11の軸線方向に沿って延在形成された突条部である。このキー11bは、上壁部11cにおいてハウジング11の幅方向中央部に突設されている。
本明細書においては、光コネクタ10について、キー11bがある側を上(上面側)、反対側を下(下面側)として扱う。
図3、図4、図6〜図8に示すように、アダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24は、該コネクタ嵌合孔24にその開口部から挿入された光コネクタ10を、アダプタ20に反対側から挿入された光コネクタと突き合わせ(フェルール同士の突き合わせ)接続可能に位置決めする。
図示例のアダプタ半体21の半体ハウジング22内面には、光コネクタ10のカップリング13前端の突片部13dが挿入される溝状のアダプタ凹部25が、嵌合孔開口部から半体基端部側(半体ハウジング22の基端部がある側)に向かって延在形成されている。また、半体ハウジング22内面には、前記光コネクタ10のカップリング13の切欠部13eに収納されるアダプタ凸部26も存在する。
図3、図4、図6に示すように、半体ハウジング22内面には、コネクタ嵌合孔24に挿入した光コネクタ10のカップリング13の幅方向両側の側板部13hの前端面13hが当接されるカップリング当接面27を形成する張出壁部27aが突設されている。
コネクタ嵌合孔24は、その断面形状が、一対の弾性係合片24の間隔方向を長手方向とする細長とされている。前記張出壁部27aは、コネクタ嵌合孔24の断面長手方向両側の半体ハウジング22内面から、弾性係合片24を介してコネクタ嵌合孔24の断面短手方向(図6において上下方向)両側に突設されている。張出壁部27aは半体ハウジング22内面の4箇所に突設されている。
また、前記張出壁部27aは、半体開口端部付近において、嵌合孔開口部から半体基端部側へ若干ずれた所から半体基端部に向かって延在形成されている。前記カップリング当接面27は、張出壁部27aの嵌合孔開口部に臨む端面である。
図示例のアダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24は、前記カップリング当接面27から半体基端部側のハウジング収納孔241と、前記カップリング当接面27から嵌合孔開口部側の入口孔部242とを有する。
また、半体ハウジング22内面に形成されたアダプタ凹部25は、入口孔部242からハウジング収納孔241に達している。但し、ハウジング収納孔241は、その内面に前記アダプタ凹部25が形成された領域の半体基端部側に、前記アダプタ凹部25が形成されていない領域である位置決め孔部243を有している。この位置決め孔部243には、アダプタ凹部25の他、アダプタ凸部26も存在しない。
図6、図7、図8に示すように、アダプタ半体21の前記キー溝24bは、半体ハウジング22内面に該半体ハウジング22の軸線方向に延在形成されている。このキー溝24bは位置決め孔部243の一部である。
図7、図8に示すように、ハウジング収納孔241は、コネクタ嵌合孔24における入口孔部242から奥側全体を構成しており、その半体基端部側(半体ハウジング22の基端部の側)の端部が、コネクタ嵌合孔24の半体基端部側の端部とされている。
このハウジング収納孔241の前記位置決め孔部243は、前記キー溝24bと、光コネクタ10のハウジング11の前記キー11b以外の部分が挿入される断面(軸線方向に垂直の断面)細長の嵌合孔主孔部24aとを有している。前記キー溝24bは、嵌合孔主孔部24aの断面長手方向中央部を、嵌合孔主孔部24aの断面長手方向に垂直の断面短手方向(図6、図7において上下方向)片側に拡張したものである。
アダプタ半体21の一対の弾性係合片23は、コネクタ嵌合孔24の断面長手方向両端部に配置されている。また、一対の弾性係合片23の先端は、コネクタ嵌合孔24の入口孔部242内に位置する。
光コネクタ10は、アダプタ半体21に挿入して締結する際に、ハウジング11の前記キー11bをアダプタ半体21の前記キー溝24bに挿入し、ハウジング11の前記キー11b以外の部分をコネクタ嵌合孔24における一対の弾性係合片23の間に挿入する。
図9、図10に示すように、光コネクタ10は、その前端からアダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24に挿入していく。
光コネクタ10は、アダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24に挿入していくと、ハウジング11前端部両側の側壁部11e前端部に突設されている係合突部11aに、アダプタ半体21内側の一対の弾性係合片23先端の突爪23aが乗り上げる。前記突爪23aは、弾性係合片23先端に、対向する相手側の弾性係合片23の側に突出する形状に形成されている。弾性係合片23は、前記突爪23aがハウジング11の係合突部11aに乗り上げたときに弾性変形される。
光コネクタ10は、アダプタ半体21への挿入進行(コネクタ嵌合孔24へのハウジング11の挿入進行)の継続によって、前記係合突部11aに乗り上げている弾性係合片23先端の前記突爪23aに、カップリング13の側板部13hの前端(基準端面13a)が突き当たる。カップリング13は、光コネクタ10のアダプタ半体21への挿入進行継続に伴い、一旦、ハウジング11に対して相対的にコネクタ後側へスライドバックする。弾性係合片23先端部(突爪23a)は、光コネクタ10のアダプタ半体21への挿入進行によって係合突部11aを乗り越えて、係合突部11aのコネクタ後側(係合用凹所11g)に入り込むことで、カップリング13の側板部13hの前端(基準端面13a)に対する突き当て状態が解消される。光コネクタ10は、カップリング13の側板部13hの前端(基準端面13a)に対する弾性係合片23先端部(突爪23a)の突き当て状態が解消されることで、カップリング13がカップリング用スプリングの弾性付勢力によって前側移動限界位置に向かって移動される。そして、光コネクタ10は、カップリング13の内側(具体的には側板部13hの内面側)にアダプタ半体21の一対の弾性係合片23の先端部を収納する(図10に示す状態)。これで光コネクタ10は、アダプタ半体21、アダプタ20に対する締結を完了する。このとき、光コネクタ10のカップリング13は、その側板部13hの前端(基準端面13a)がアダプタ半体21のカップリング当接面27に当接される。
アダプタ半体21の弾性係合片23の先端部を収納した前記カップリング13は、弾性係合片23先端部のハウジング11外周面からの浮き上がりを規制して、弾性係合片23の係合突部11aに対する係合状態を維持する。
図3、図4、図10に示すように、光コネクタ10のカップリング13は、アダプタ半体21の開口端部に開口する入口孔部242からコネクタ嵌合孔24に挿入される。
光コネクタ10は、アダプタ半体21に挿入して締結したときに、カップリング13が、その幅方向両側の側板部13h前端がアダプタ半体21のカップリング当接面27に当接するところまでコネクタ嵌合孔24に挿入される。カップリング13のコネクタ嵌合孔24に挿入された部分のうち、カップリング基準面13i(図5参照)から後側の部分は、入口孔部242に収納される。
図6〜図10に示すように、光コネクタ10は、ハウジング11をアダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24に挿入するとともに、カップリング13の前記突片部13dをアダプタ半体21のアダプタ凹部25に挿入し、カップリング13の前記切欠部13eにアダプタ半体21のアダプタ凸部26を収納することでアダプタ半体21に締結される。
一対の弾性係合片23先端の突爪23aは、入口孔部242内に位置するため、弾性係合片23先端の突爪24aは、入口孔部242内にて光コネクタ10のハウジング11の両側の係合突部11aに係合する。
また、光コネクタ10のカップリング13は、側板部13h前端がアダプタ半体21のカップリング当接面27に当接するところまでコネクタ嵌合孔24に挿入されることで、ハウジング11の両側の係合突部11aに係合した弾性係合爪24の先端部を収納する。
図1(a)、(b)〜図4に示すように、光コネクタ10のカップリング13の一対の面板部13f、13g(上板部13f及び下板部13g)の前端は、それぞれ2つの突片部13dの間に切欠部13eが形成された構成になっている。
上板部13fの2つの突片部13dは、ハウジング11のキー11b上を避けてその両側に配置されている。また、一対の突片部13dの間は、前記切欠部13eを含む全体が、アダプタ半体21の前記アダプタ凸部26を収納するためのアダプタ凸部収納凹部13kとされている。このアダプタ凸部収納凹部13kは、光コネクタ10のハウジング11のキー11b直上部に形成されている。
下板部13gの2つの突片部13d及び切欠部13eは、光コネクタ10の厚み方向(上下方向)において、上板部13fの2つの突片部13d及び切欠部13eに対応する位置に形成されている。図示例の光コネクタ10のカップリング13の上板部13f及び下板部13gの前端面の形状及び寸法は互いに同じに揃えられている。
図6〜図10に示すように、アダプタ半体21の半体ハウジング22には、光コネクタ10のカップリング13の一対の面板部13f、13g前端に2つずつ突設されている計4つの突片部13fを収納するために、計4つのアダプタ凹部25が形成されている。アダプタ凹部25は、半体ハウジング22においてコネクタ嵌合孔25の断面扁平の嵌合孔主孔部24aを介してキー溝24bが形成されている側の壁部22a(以下、キー溝側壁部とも言う)と、その反対側の壁部22b(以下、底側壁部とも言う)とに2つずつ形成されている。
図示例のアダプタ半体21の半体ハウジング22は、嵌合孔主孔部24aの断面長手方向に沿う方向を断面長手方向とする外観長方形筒状に形成されている。
この半体ハウジング22の断面長手方向に延在する一対の壁部のうち、キー溝24bが形成されている壁部が前記キー溝側壁部22a、他方が底側壁部22bである。
図6〜図10に示すように、半体ハウジング22のアダプタ凸部26は、半体ハウジング22において、キー溝側壁部22aの一対のアダプタ凹部25の間、底側壁部22bの一対のアダプタ凹部25の間にそれぞれ画定されている。キー溝側壁部22aのアダプタ凸部26(図中符号261を付記する)、及び底側壁部22bのアダプタ凸部26(図中符号262を付記する)は、それぞれコネクタ嵌合孔24の軸線方向に延在する突条状になっている。
キー溝側壁部22aのアダプタ凸部261は、断面扁平のコネクタ嵌合孔24の断面長手方向(コネクタ嵌合孔24を介して両側の壁部22a、22bの間隔方向)における位置がキー溝24bと一致している。このアダプタ凸部261は、キー溝24bから半体開口端部側へコネクタ嵌合孔24の軸線方向に延在形成されている。このアダプタ凸部261の前記底側壁部22bに対面する面(突端側端面)は、前記キー溝24bの溝底面と面一に形成されている。
図7、図8に示すように、前記アダプタ半体21において、コネクタ嵌合孔24の中心軸線に垂直で、該コネクタ嵌合孔24の軸線方向における位置がカップリング当接面27と一致する仮想平面を、以下、アダプタ基準面と呼ぶ。このアダプタ基準面に図中符号28を付記する。
図示例のアダプタ半体21の前記アダプタ凹部25は、コネクタ嵌合孔24の開口部から前記アダプタ基準面28を越えてその半体基端部側(半体ハウジング22の基端部の側)へ延在(窪む)する溝状に形成されている。前記アダプタ凸部26は、前記アダプタ基準面28から半体開口端部側(嵌合孔開口部側)に延在(突出)する突部である。
図9、図10に示すように、光コネクタ10は、カップリング13の上面側(上板部13f側)及び下面側(下板部13g側)のアダプタ凸部収納凹部13kにアダプタ半体21のアダプタ凸部26を収納し、各突片部13fをそれぞれ半体ハウジング22のアダプタ凹部25に挿入して、アダプタ半体21に挿入、締結する。
アダプタ半体21に対する挿入、締結を完了した光コネクタ10は、カップリング13をコネクタ後側へ引っ張ることで、アダプタ半体21から抜き去ることができる。
光コネクタ10のハウジング11の係合凸部11aに係合しているアダプタ半体21の弾性係合片23は、カップリング13がコネクタ後側へ移動されてカップリング13から抜け出ることで、カップリング13をコネクタ後側へ移動させる抜き去り力によって係合凸部11aに対する係合が強制的に解除される。
光コネクタ10は、アダプタ半体21に対してプッシュプル方式で挿脱できる。
図3、図4に示すように、光コネクタ10は、ハウジング11のキー11bが、アダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24のキー溝24bに挿入可能な向きでのみ、コネクタ嵌合孔24に挿入、締結可能である。但し、図7〜図9に示すように、アダプタ20を構成する一対のアダプタ半体21は、コネクタ嵌合孔24のキー溝24bがコネクタ挿入孔21aの中心軸線を介して互いに反対の側に位置する向きで一体化されている。このため、図5、図9に示すように、アダプタ20に両側から挿入して互いに接続する一対の光コネクタ10のアダプタ20に対する挿入向きも互いに逆になる。
図3、図4に示すように、アダプタ半体21の2つのアダプタ凸部26のうち、底側壁部22bのアダプタ凸部26の、コネクタ嵌合孔24開口端部側の延在方向先端には、キー溝側壁部22aのアダプタ凸部26との区別のための先端切欠部26aが形成されている。先端切欠部26aはキー溝側壁部22aのアダプタ凸部26には形成されておらず、底側壁部22bのアダプタ凸部26のみに形成されている。
したがって、光コネクタ10は、ハウジング11の下壁部11dがアダプタ半体21の半体ハウジング22の底側壁部22bに接する向きで、半体ハウジング22の開口側端部からコネクタ嵌合孔24に挿入していくことで、アダプタ半体21に締結できる。
先端切欠部26aは、アダプタ半体21内側の断面扁平なコネクタ嵌合孔24の断面短手方向におけるキー溝24bが有る側とキー溝24bが無い側とを、アダプタ半体21外側から目視で判別可能とする向き判別手段として機能する。
なお、向き判別手段としては、先端切欠部26aの形成に限定されず、例えばアダプタ凸部への着色なども採用可能である。
また、向き判別手段は、アダプタ凸部に設けることに限定されず、アダプタ半体21の開口側端部のアダプタ凸部以外の場所に設けても良い。
先端切欠部26aはキー溝側壁部22aのアダプタ凸部26のみに形成しても良い。
図11に示すように、前記光コネクタ10は、標準光コネクタ50同士の接続用のコネクタアダプタ60に挿入しても、前記コネクタアダプタ60に締結させることができない。
ここで、標準光コネクタ50、及びその接続用のコネクタアダプタ60を説明する。
なお、コネクタアダプタ60はJIS規格(JIS C5982)又はIEC規格(IEC 61754−7)に準拠する標準品のコネクタアダプタである。以下、このコネクタアダプタを標準アダプタとも言う。
図20に示す標準光コネクタ50は、JIS C5982あるいはIEC 61754−7に準拠する構成のMPO形光コネクタである。この光コネクタ50は光ファイバテープ心線である光ファイバ2の先端に組み立てられている。
この光コネクタ50は、光ファイバ2の先端に取り付けられたフェルール52と、このフェルール52を先端(前端)に収納したスリーブ状のハウジング51と、このハウジング51内に収納され前記フェルール52をコネクタ前側へ弾性付勢するスプリング55(図21参照)を具備している。また、この光コネクタ50は、前記ハウジング51に外挿して該ハウジング51の軸線方向に確保した可動範囲でスライド移動可能に設けられた筒状のカップリング53と、前記ハウジング51の前記フェルール52が設けられている前端とは反対の後端部に取り付けられたブーツ54とを有する。
図示例の標準光コネクタ50は、カップリング53のみが光コネクタ10と異なる。この標準光コネクタ50のカップリング53以外の構成は、上述の光コネクタ10と同じである。この標準光コネクタ50のカップリング53以外の部品は、全て上述の光コネクタ10と同様の構成となっている。
既述のように、カップリング53の前端面53a(基準面)は、該カップリング53の中心軸線に垂直の平坦面になっている。
図21に示すように、標準アダプタ60を用いた標準光コネクタ50同士の接続は、フェルール52の先端面52aに一対のガイドピン穴52bが開口したままの状態としたF形標準光コネクタ50Aと、前記一対のガイドピン穴52bに挿入、嵌合したガイドピン52cをフェルール52先端に突出させたM形光コネクタ50Bとを用いる。そして、標準光コネクタ50同士の接続は、筒状の標準アダプタ60にその軸線方向の一方の端部からF形標準光コネクタ50Aを挿入、締結し、標準アダプタ60にその軸線方向の他方の端部からM形標準光コネクタ50Aを挿入、締結して、各標準光コネクタ50前端のフェルール52同士を突き合わせ接合する。
図20、図23、図24に示すように、標準アダプタ60は、互いに同じ構成の一対の標準アダプタ半体61を一体化した構成になっている。標準アダプタ半体61は、標準光コネクタ50が挿入されるコネクタ穴62が貫設された筒状ボディ63の内側に、標準光コネクタ50のハウジング51の両側の係合突部51aに係脱可能に係合する一対の弾性係合爪64が突設された構成になっている。
弾性係合爪64は、筒状ボディ63の軸線方向一端からコネクタ穴62内に筒状ボディ63の軸線方向他端に向かって延出する弾性片である。弾性係合爪64は、その先端に突設された突爪64aを標準光コネクタ50のハウジング51の両側の係合突部51aに係合させてハウジング51に係脱可能に係合する。
標準アダプタ半体61のコネクタ穴62は、標準光コネクタ50のハウジング51を収納して位置決めするハウジング収納孔部62aの軸線方向片側に、該ハウジング収納孔部62aを拡張した拡張開口部62bを形成した構成になっている。ハウジング収納孔部62aは、標準光コネクタ50のハウジング51に突設されているキー51bが挿入されるキー溝62cを含む。拡張開口部62bは、標準光コネクタ50のカップリング53を挿入可能な大きさ(断面寸法)に形成されている。
標準光コネクタ50の標準アダプタ半体61に対する挿入、締結は、標準光コネクタ50を、前記コネクタ穴62の軸線方向片端の前記拡張開口部62bからコネクタ穴62に押し込んで行けば良い。コネクタ穴62への標準光コネクタ50の押し込みは、光コネクタ50における前記カップリング53から後側に位置する部分、例えばブーツ54を作業者が手指でアダプタ半体61に向かって押圧して行う。
図22に示すように、標準光コネクタ50は、コネクタ穴62のハウジング収納孔部62aにハウジング51を挿入し、ハウジング51に両側から係合した弾性係合爪64の先端部を、コネクタ穴62の拡張開口部62bに挿入されたカップリング53の前端部内側に収納することで標準アダプタ半体61に締結(嵌合)する。
カップリング53は、ハウジング51の両側の係合突部51aに係合した弾性係合爪64の先端部を収納することで、弾性係合爪64先端のハウジング51からの浮き上がりによる係合解除を規制して、弾性係合爪64のハウジング51に対する係合状態を保つ。
標準光コネクタ50のカップリング53は、コネクタ穴62の拡張開口部62bに挿入されて、その前端面53aが、コネクタ穴62の拡張開口部62bとその奥側のハウジング収納孔部62aとの境界に位置する段差面であるカップリング当接面65(アダプタ基準面)に当接される。コネクタ穴62内において、カップリング当接面65は、拡張開口部62bの奥端外周に沿って形成されている。
標準アダプタ半体61の一対の弾性係合爪64先端の突爪64aは拡張開口部62b内に位置する。したがって、弾性係合爪64先端の突爪64aは、拡張開口部62b内にて標準光コネクタ50のハウジング51の両側の係合突部51aに係合する。
また、標準光コネクタ50のカップリング53は、その前端面53aが標準アダプタ半体61のカップリング当接面65に当接するところまで拡張開口部62bに挿入されることで、ハウジング51の両側の係合突部51aに係合した弾性係合爪64の先端部を収納する。
図11に示すように、光コネクタ10は、標準アダプタ60の標準アダプタ半体61のコネクタ穴62に挿入していくと、カップリング13の前端の突片部13dの先端が、標準アダプタ半体61の拡張開口部62b奥端のカップリング当接面65に突き当たる。このため、光コネクタ10のカップリング13の側板部13hの前端面13h1はカップリング当接面65に当接しない。
また、図11に示すように、この光コネクタ10は、カップリング13の突片部13d先端が標準アダプタ半体61のカップリング当接面65に突き当たることで、カップリング13の側板部13hが、標準アダプタ半体61の一対の弾性係合爪64に接触しない位置に配置される。図示例の光コネクタ10は、具体的には、前記突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たることで、カップリング13の側板部13hが標準アダプタ半体61の拡張開口部62bに挿入されず、標準アダプタ半体61の筒状ボディ63から外側に離隔した位置に配置される。
このため、この光コネクタ10は、前記突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たることで、標準アダプタ半体61の一対の弾性係合爪64の先端部をカップリング13の内側(側板部13h内面側)に収納することがない。したがって、光コネクタ10は、標準アダプタ半体61に締結しない。この光コネクタ10は、標準アダプタ60、標準アダプタ半体61に対する誤締結を確実に防止できる。
また、図11に示すように、この光コネクタ10は、前記突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たることで、その前端のフェルール12を、標準アダプタ60に該光コネクタ10とは反対側から挿入、締結される標準光コネクタ50のフェルール52から離隔した位置に配置できる。
また、図1(a)、(b)、図10等に示すように、光コネクタ10のハウジング11の係合突部11aは、ハウジング11厚み方向に延在する頂部のコネクタ前後方向両側に形成された傾斜面が前記頂部に向かって互いに接近する山形に形成されている。一方、図24等に示すように、標準アダプタ半体61の弾性係合爪64先端の突爪64aは、その頂部(頂面)の弾性係合爪64長手方向における両側に形成された傾斜面が前記頂部に向かって互いに接近する山形(台形状突部)に形成されている。
標準アダプタ半体61のコネクタ穴62に標準光コネクタ50を挿入した場合、弾性係合爪64先端の突爪64aは、標準光コネクタ50のハウジング51のコネクタ穴62軸線方向に変位によって、ハウジング51の係合突部51aに対して円滑に係脱する。ハウジング51の係合突部51aの後側に係合した弾性係合爪64先端の突爪64aの係合突部51aに対する係合解除に要する力は小さい。
なお、アダプタ20の弾性係合片23先端の突爪23aの形状も、標準アダプタ60の弾性係合爪64先端の突爪64aと同様になっている。
既述の通り、光コネクタ10のカップリング13は、ハウジング11に対するその軸線方向における可動範囲、換言すれば、前側移動限界位置からのスライドバック可能範囲が確保されている。このため、光コネクタ10は、カップリング13の突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たった状態(図11)においても、ハウジング11を、カップリング用スプリングの弾性付勢力に抗しつつ、標準アダプタ半体61のコネクタ穴62に押し込むことが可能である。この光コネクタ10は、標準アダプタ半体61のコネクタ穴62へのハウジング11aの押し込みによって、ハウジング11の係合突部11aに弾性係合爪64先端の突爪64aが係合し得る。この係合は、カップリング13の突片部13dのカップリング基準面からコネクタ前側への突出寸法が、ハウジング11に対するその軸線方向におけるカップリング13の可動範囲よりも小さい場合に生じ得る。
しかし、ハウジング11の係合突部11aに係合した弾性係合爪64先端の突爪64aの係合解除に要する力は小さい。カップリング13の突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たった状態での、ハウジング11の係合突部11aと弾性係合爪64先端の突爪64aとの係合は、カップリング用スプリングの弾性付勢力によって円滑に解除される。
また、図示例の光コネクタ10は、カップリング13の突片部13d先端が前記カップリング当接面65に突き当たり(図11)、カップリング13がハウジング11に対して前側移動限界位置にある状態にあっては、フェルール12が標準光コネクタ50のフェルール52から離隔した位置に配置される。
したがって、光コネクタ10は、標準アダプタ60での標準光コネクタ50との誤接続も確実に防ぐことができる。
また、光コネクタ10は、作業者が手指で標準アダプタ半体61に挿入したとき、コネクタ穴62(具体的には拡張開口部62b)にカップリング13のカップリング基準面から後側の部分を挿入できないことで、作業者が誤挿入を簡単に認識できる。
また、この光コネクタ10は、カップリング13に凸部13b及び凹部13cが形成されているため、外観上、標準光コネクタ50と簡単に区別できるという利点もある。
また、この光コネクタ10は、その構成部品として、カップリング13以外は、規格に準拠する標準品の部品を使用できる。この光コネクタ10は、標準品の光コネクタ50のカップリングにかえて、凸部13b及び凹部13cを有するカップリング13を使用するだけで簡単に組み立てることができる。
凸部13b及び凹部13cを有するプラスチック製のカップリング13は、単純な構成であり、樹脂成形も容易であるため、低コストで製造できる。
この光コネクタ10は、凸部13b及び凹部13cを有するカップリング13の使用のみによって、標準光コネクタ50との誤接続を低コストで簡単に実現できる。
図12、図13に示すように、標準光コネクタ50は、光コネクタ10同士の接続用のアダプタ20のアダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24に挿入しても、アダプタ半体21に締結させることはできない。
標準光コネクタ50は、その前端から、アダプタ半体21のコネクタ嵌合孔24に挿入していくと、カップリング53の前端面53aが、アダプタ半体21の半体ハウジング22の開口端部内側のアダプタ凸部26に突き当たる。このため、標準光コネクタ50は、カップリング53を半体ハウジング22の開口端部内側の入口孔部242に挿入できず、カップリング53内側に、アダプタ半体21の弾性係合片23の先端部を収納できない。
したがって、アダプタ20は、標準光コネクタ50の誤締結を確実に防ぐことができる。また、図示例のアダプタ20は、アダプタ半体21に挿入された標準光コネクタ50のハウジング51にアダプタ20への押し込み方向の力が与えられていないとき、標準光コネクタ50のフェルール52を、該標準光コネクタ50とは反対の側からアダプタ20に挿入、嵌合(締結)されている光コネクタ10のフェルール12から離隔した位置に配置させることができる。
その結果、アダプタ20は、該アダプタ20での光コネクタ10と標準光コネクタ50との誤接続も防ぐことができる。
上述のように、光コネクタ10は標準光コネクタ50用のコネクタアダプタ(標準アダプタ60)との誤締結を確実に防ぐことができ、アダプタ20は標準光コネクタ50の誤締結を確実に防ぐことができる。
このため、光コネクタ10及びアダプタ20は、標準光コネクタ50が先端に組み立てられた光ファイバと標準アダプタ60とが存在する現場にて、光ファイバ同士のコネクタ接続に使用しても、光コネクタ10と標準光コネクタ50とを区別して使用することを容易に実現できる。
光コネクタのカップリングに設ける凸部、凹部の数は、図1(a)、(b)等に例示した光コネクタ10のカップリング13における凸部13b及び凹部13cの数に限定されない。
光コネクタのカップリングは、カップリング基準面に対して突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有する構成であれば良い。
また、前記凸部及び凹部を形成したカップリングを具備する光コネクタを挿入、締結可能なコネクタアダプタは、カップリングの全ての凸部を収納するべく形成した1又は複数(1以上)のアダプタ凹部と、カップリングの凹部に収納可能な1以上のアダプタ凸部とを有している必要がある。但し、アダプタ凹部は、アダプタに締結(嵌合)した光コネクタのカップリング基準面が重ね合わされるアダプタ基準面に対してアダプタ奥側に向かって窪んだ凹部、アダプタ凸部はアダプタ基準面からアダプタ奥側とは反対の方向に突出する凸部である。
図14、図15は、光コネクタのカップリングに形成する凸部及び凹部と、前記光コネクタを挿入、締結可能なアダプタに形成するアダプタ凹部及びアダプタ凸部との組み合わせの例を示す。なお、図14、図15において共通する構成については共通の符号を付して説明する。
図14に示すカップリング131は、カップリング基準面13iから窪む凹部13cと、該凹部13cの両側に形成した凸部13bとを有する。凸部13bはカップリング基準面13iから突出している。
アダプタ201にはアダプタ凸部26を1つ形成している。
アダプタ201の端面201aは、アダプタ基準面28から後側(アダプタ基準面28を介してアダプタ凸部26先端とは反対の側)に位置する。このアダプタ201は、前記アダプタ基準面28から後側に位置する領域の全体が、アダプタ凹部25として機能する。
図14に示す例では、カップリング131は、凹部13cの両側の凸部13bの間に、アダプタ201のアダプタ凸部26を収納できる。また、カップリング131は、凹部13cの両側の凸部13bの間にアダプタ凸部26を収納することで、カップリング基準面13iをアダプタ基準面28に一致させることができる。
また、カップリング131は、凹部13cの両側の凸部13bの間にアダプタ凸部26を収納し、カップリング基準面13iをアダプタ基準面28に一致させたとき、凸部13bがアダプタ基準面28からアダプタ201の端面201a側に挿入される。
図14に示すカップリング131は凸部13bを有しているため、このカップリング131を設けた光コネクタは、標準アダプタ60に挿入しても標準アダプタ60に締結せず、また、標準アダプタ60での標準光コネクタ50との誤接続も防ぐことができる。
また、図14のアダプタ201は、アダプタ凸部26を有しているため、標準光コネクタ50を挿入しても標準光コネクタ50と締結せず、また、前記カップリング131を設けた光コネクタと標準光コネクタ50との誤接続を防止できる。
図15に示すように、カップリング132は凸部13bを1つ有する。また、カップリング132の前記凸部13bを避けた端面132aは、カップリング基準面13iから後側(カップリング基準面13iを介して凸部13b先端とは反対の側)に位置する。このカップリング132は、その前端面(接続側端面)のうち、前記カップリング基準面13iから後側に位置する部分の全体が凹部13cとして機能する。
アダプタ202は、アダプタ基準面28から窪むアダプタ凹部25と、該アダプタ凹部25の両側に形成したアダプタ凸部26とを有する。アダプタ凸部26はアダプタ基準面28から突出している。このアダプタ202のアダプタ凹部25の両側のアダプタ凸部26の間は、カップリング132の凸部13bを収納するための凸部収納切欠部202a(アダプタ凹部25を含む)とされている。
前記アダプタ凸部26は、図15のカップリング132を設けた光コネクタのアダプタ202への挿入、締結時に、カップリング132の凹部13cに収納可能であれば良い。アダプタ凸部26としては、例えば、凸部収納切欠部202aの両側にをひとつずつ突設した突片、その他、凸部収納切欠部202aを確保してアダプタ202の開口端部に沿う筒状に形成しても良い。
図15に示す例では、カップリング132は、凸部26を、アダプタ202の凸部収納切欠部202aに挿入して、カップリング基準面13iをアダプタ基準面28に一致させることができる。また、カップリング132は、凹部13cの両側の凸部13bの間に、アダプタ202のアダプタ凸部26を収納できる。また、カップリング132は、凹部13cの両側の凸部13bの間にアダプタ凸部26を収納することで、カップリング基準面13iをアダプタ基準面28に一致させることができる。
また、カップリング131は、凹部13cの両側の凸部13bの間にアダプタ凸部26を収納し、カップリング基準面13iをアダプタ基準面28に一致させたとき、凸部13bがアダプタ基準面28からアダプタ201の端面201a側に挿入される。
図15に示すカップリング131は凸部13bを有しているため、このカップリング131を設けた光コネクタは、標準アダプタ60に挿入しても標準アダプタ60に締結せず、また、標準アダプタ60での標準光コネクタ50との誤接続も防ぐことができる。
また、図14のアダプタ201は、アダプタ凸部26を有しているため、標準光コネクタ50を挿入しても標準光コネクタ50と締結せず、また、前記カップリング132を設けた光コネクタと標準光コネクタ50との誤接続を防止できる。
(比較例)
図16、図17は比較例を示す。
まず、図16に示す比較例(比較例1)について説明する。
この比較例1の光コネクタのカップリング133の前端面は、カップリング基準面13iと一致する平坦部133aと、ひとつの凹部13cとからなる。また、このカップリング133は凸部13bを有していない。
一方、図16に示すアダプタ203は、アダプタ基準面28と一致する平坦部203aと、ひとつのアダプタ凸部26とからなるカップリング受け面を有している。
カップリング133は、前記凹部13cにアダプタ203のアダプタ凸部26を収納することで、カップリング基準面28をアダプタ基準面13iに一致させることができる。
この比較例1のアダプタ203は、標準光コネクタを挿入して締結させようとしても、標準光コネクタのカップリングの前端面がアダプタ凸部26に突き当たることで、標準光コネクタの締結を阻止できる。
しかし、前記カップリング133を用いて組み立てた光コネクタは、標準アダプタに対して標準光コネクタと同じ位置まで挿入でき、標準アダプタに対して標準光コネクタと同様に締結可能であるため、誤締結を阻止できない。
図17に示す比較例(比較例2)の光コネクタのカップリング134の前端面は、カップリング基準面13iと一致する平坦部133aと、ひとつの凸部13bとからなる。このカップリング134の前端面には凹部13cは形成されていない。
一方、図17に示すアダプタ204は、アダプタ基準面28と一致する平坦部204aと、ひとつのアダプタ凹部25とからなるカップリング受け面を有している。
カップリング134は、前記凸部13bをアダプタ204のアダプタ凹部25に挿入することで、カップリング基準面28をアダプタ基準面13iに一致させることができる。
この比較例2の光コネクタ134を用いて組み立てた光コネクタは、標準アダプタに挿入したときに、凸部13bが標準アダプタ60のカップリング当接面65に突き当たることで、標準アダプタとの締結が阻止される。
一方、アダプタ204は、アダプタ凸部26を有していないため、標準光コネクタの挿入、締結が可能であり、標準光コネクタの締結を阻止できない。
図14、図15、図17に例示したカップリング134を用いて組み立てた光コネクタは、標準アダプタでの標準光コネクタとの誤接続を確実に防止できる。但し、図17に例示したカップリング134を用いて組み立てた光コネクタは、例えば標準光コネクタが先端に組み立てられた光ファイバ及び標準アダプタが存在する場所(現場)にて、光ファイバ同士のコネクタ接続にアダプタ204とともに使用する場合、アダプタ204での標準光コネクタとの誤接続を防止できない。
また、図16に例示したカップリング133を用いて組み立てた光コネクタは、標準アダプタでの標準光コネクタとの誤接続を防止できない。
これに対して、図14、図15に例示したカップリング131、132を用いて組み立てた光コネクタは、標準アダプタでの標準光コネクタとの誤接続を確実に防止できるとともに、その接続に用いるアダプタ201、202での標準光コネクタとの誤接続を確実に防止できる。図14、図15に例示したカップリング131、132を用いて組み立てた光コネクタは、その接続に使用するアダプタ201、202も、標準光コネクタとの誤接続防止に有効に寄与する。
本発明に係る光コネクタ、アダプタは、光線路を構成する光ファイバケーブル同士の接続箇所、分岐箇所、LAN等の光通信システムに採用することができる。光通信システムにおいては、例えば、光ファイバテープ心線の心数、光ファイバの種類等、複数の種類の光ファイバが使用される場合がある。この場合、これらの互いに異なる光ファイバを識別するために、識別すべき光コネクタ毎に、異なる実施形態の光コネクタを適用することができる。たとえば、識別すべき光コネクタ毎に、前記カップリングの凸部及び/又は凹部について、その数及び/又は配置を異ならせれば、光コネクタの識別に有効に寄与する。また、光コネクタ毎に、そのカップリングの凸部及び/又は凹部の、数/又は配置に応じて、この光コネクタの挿入、締結を可能するべくアダプタ凸部及びアダプタ凹部の数又は配置が設定されたアダプタを用いることで、光コネクタの誤接続を防ぐことができる。
例えば、光ファイバケーブル同士の接続箇所、分岐箇所、LAN等の光通信システムなどでは、複数回線の接続のため、コネクタアダプタを用いて光ファイバ同士をコネクタ接続したコネクタ接続部を、複数、集合設置することが多く有る。このような場所では、本発明に係る光コネクタ、アダプタを、標準光コネクタと区別して、光ファイバ同士のコネクタ接続を実現することに有効に活用できる。
また、これとは別に、光コネクタの一部(例えば、ハウジング)及び対応するコネクタアダプタの色を変えることによって識別する方法もある。例えば、光コネクタのばね圧に応じてハウジングの色を変えることによって、誤った接続を防止することができる。光コネクタの色を変更する箇所に関しては、カップリングの色を変えることが、識別のし易さという点で好ましい。
本発明に係る光コネクタの対応心数は適宜設定可能である。
図18(a)、(b)はその一例を示す。
図18(a)、(b)に示す光コネクタ10Cは、2本の12心光ファイバテープ心線の先端に組み立てられた、24心用の光コネクタ(MPO形光コネクタ)である。図示例の光コネクタ10Cは、フェルール12として24心用のものを採用した点以外は、既述の図1(a)、(b)に例示した光コネクタ10と同じ部品を用いて組み立ててある。また、この24心用の光コネクタ10Cは、フェルール同士の突き合わせ接合時にPC接続を実現するに適切な突き合わせ力を確保するために、フェルールの弾性付勢用のスプリング15のばね圧をIEC規格のばね圧よりも強くしてある。以下、この光コネクタ10Cをばね圧変更光コネクタとも言う。
光コネクタ10Cは、凸部13b及び凹部13cが形成されたカップリング13を具備する構成である。このため、光コネクタ10Cは、標準光コネクタ50と同じハウジング及びカップリング(以下、標準カップリングとも言う)を用いて組み立てた光コネクタ(標準カップリング光コネクタ)との誤接続を防止でき、標準カップリング付き光コネクタと区別して使用することを確実にできる。
例えば、24心用のフェルールを採用したこと以外は標準光コネクタ50と同じ構成部品を用いて組み立て(ばね圧はIEC規格のばね圧)た24心用の光コネクタ(以下、標準カップリング24MPOとも言う)は、図18(a)、(b)に例示した光コネクタ10Cとの対比でカップリングの外観が異なるため、外観上、区別しやすい。
また、標準カップリング光コネクタ同士の接続は標準アダプタ60を用いて行えるが、光コネクタ10Cは標準アダプタ60に締結できず、標準アダプタ60にて標準カップリング24MPOとの誤接続を生じない。標準カップリング光コネクタは、光コネクタ10C同士の接続に用いるアダプタ20に締結できず、光コネクタ10Cはアダプタ20にて標準カップリング24MPOとの誤接続を生じることはない。このため、この光コネクタ10Cは、標準カップリング24MPOと区別して使用することを確実に実現できる。
1、2…光ファイバ、10…光コネクタ、11…ハウジング、11a…係合突部、11b…キー、12…フェルール、13…カップリング、13b…凸部、13c…凹部、13i…カップリング基準面、
20…コネクタアダプタ、21…アダプタ半体、25…アダプタ凹部、26…アダプタ凸部、28…アダプタ基準面。

Claims (8)

  1. 一の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有するコネクタアダプタの前記挿入穴に挿入され前記コネクタアダプタ内にて、その他方の挿入穴に挿入された光コネクタと接続される光コネクタであって、
    フェルールを収納したハウジングと、
    前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、
    前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記コネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、
    前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有し、
    前記カップリングの前端面における1以上の凹部は、前記コネクタアダプタの対応する凸部と嵌合させるために設けられ、
    前記コネクタアダプタの前記凸部は、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止することが可能であり、
    前記カップリングの前端面における1以上の凸部は、前記他の光コネクタを接続可能な他のコネクタアダプタの凹部及び凸部のない平坦な面に当接して前記他のコネクタアダプタとの誤締結を防止するために設けられ
    前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成されている光コネクタ。
  2. の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有するコネクタアダプタの前記挿入穴に挿入され前記コネクタアダプタ内でその他方の挿入穴に挿入された光コネクタと接続され、フェルールを収納したハウジングと、前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有する光コネクタを挿入して締結するコネクタアダプタであって、
    前記光コネクタの前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記コネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、
    前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成され、
    前記カップリングの前端面における1以上の凹部と嵌合させるために、前記カップリングの前記凹部に対応する凸部が設けられ、
    前記コネクタアダプタの凸部は、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止することが可能であるコネクタアダプタ。
  3. フェルールを収納したハウジングと、前記ハウジングが挿入され、操作部を有し、且つ締結のために光コネクタ長手方向の接続端とは反対向きに一時的に退避可能なカップリングと、を備え、前記カップリングの前端面は、突出した凸部と窪んだ凹部をそれぞれ1以上有し、前記カップリングにおいて、1以上の前記凸部と前記凹部はいずれも、光コネクタ幅方向両側の部分には形成されずに、前記カップリングの前端面における光コネクタ厚さ方向両側の部分のみに形成されている一対の光コネクタの接続方法であって、
    前記光コネクタの前記ハウジングの光コネクタ幅方向両側には、前記一対の光コネクタが対向する両側から挿入されるコネクタアダプタ内側の一対の弾性係合片が係合する係合突部が形成され、
    一の光コネクタの挿入を許容し、他の光コネクタの挿入を許容しない一方の挿入穴を有する前記コネクタアダプタの前記挿入穴に、前記一対の光コネクタの一方を挿入し、前記コネクタアダプタ内にて、その他方の挿入穴に挿入された、前記一対の光コネクタの他方と、前記一対の光コネクタの一方とを接続する際、
    前記カップリングの前端面における1以上の凹部を、前記コネクタアダプタの対応する凸部と嵌合させ、
    前記コネクタアダプタの前記凸部を、前記他の光コネクタの凹部及び凸部のない平坦な前記カップリングの前端面と当接することにより、前記他の光コネクタとの誤締結を防止し、
    前記カップリングの前端面における1以上の凸部を、前記他の光コネクタを接続可能な他のコネクタアダプタの凹部及び凸部のない平坦な面に当接して前記他のコネクタアダプタとの誤締結を防止する光コネクタの接続方法。
  4. 請求項1に記載の光コネクタと、請求項2記載のコネクタアダプタとを用いて光ファイバ同士を接続したコネクタ接続部を有する光線路。
  5. 光ファイバの先端に組み立てられた請求項1に記載の光コネクタと、請求項2記載のコネクタアダプタとを用いて光ファイバ同士の接続を行う光通信システム。
  6. 識別すべき光コネクタ毎に、前記カップリングの凸部の数及び/又は凹部について、その数及び/又は配置を異ならせた請求項5記載の光通信システム。
  7. 識別すべき光コネクタ毎に、光コネクタの少なくとも一部の色を異ならせた請求項5又は6に記載の光通信システム。
  8. 識別すべき光コネクタ毎に、前記カップリングの色を異ならせた請求項7に記載の光通信システム。
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