JP6244125B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

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本発明は口唇化粧料に関するものである。
従来、口唇化粧料の化粧効果の持続性を高めるために種々の検討が行われている。その中で、揮発性シリコーンや揮発性炭化水素油などの揮発性油分とシリコーン系樹脂などの樹脂を配合し、揮発性油分の揮発後に形成される樹脂皮膜によって化粧効果を持続させる方法が広く採用されている。しかしこの方法では、揮発性油分による唇の乾燥感や化粧塗膜の光沢の消失、樹脂皮膜による唇の違和感等を避けることが困難であり、結果として口唇化粧料として総合的に満足できる品質を得ることはできていない。
特許文献1及び2には、変性ポリシロキサンを利用することによって、上記のような揮発タイプの色持続口紅の欠点を避けつつ化粧効果の持続性を向上させる油性化粧料が提案されている。また、特許文献3には、フッ素ポリエーテル共変性シリコーンと、多分岐型イソステアリン酸とジペンタエリスリトールをエステル化して得られる液状エステル組成物とを併用することで艶感や化粧効果の持続性に優れた口唇化粧料が得られることが提案されている。
一方、化粧料の配合成分として使用できる粉体として、水性ポリウレア分散体から出発して乾燥により得られたナノウレアパウダー(ポリウレアパウダー)が知られており、これを配合した化粧品組成物は、皮膚又は毛髪に塗る間に滑らかな特性を有するとされている(特許文献4)。
特許第3477222号公報 特許第4584697号公報 特許第4183665号公報 特表2011−516435号公報
しかしながら、特許文献1〜3のタイプの口唇化粧料における変性シリコーンは、他の油剤からは分離した状態で系に存在しており、そのため、製剤として成立させるためには、変性シリコーンを含む全ての油剤をワックス結晶構造内に安定に保持させる必要がある。すなわち、ワックス配合量を低く抑えることが難しく、その結果、塗布時の付き、発色、艶感に関しては十分満足できるレベルには達していなかった。
従って、本発明は、塗布時の使用感、塗布膜の艶及び発色に優れ、さらに、艶・潤い感の持続性、及び、化粧効果の持続性に優れた口唇化粧料を提供することを課題とする。
そこで本発明者は、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンとポリウレアパウダーとを組み合わせて配合し、ポリウレアパウダーの含有量を一定の範囲にすることにより、全く意外にも、塗布時の使用感、塗布膜の艶及び発色に優れ、さらに艶・潤い感の持続性及び化粧効果の持続性に優れた口唇化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ポリウレアパウダー 0.01質量%以上8質量%以下
(B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
Figure 0006244125
〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R1〜R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、R10及びR11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す〕
を含有することを特徴とする口唇化粧料である。
本発明により、塗布時の使用感、塗布膜の艶及び発色に優れ、さらに、艶・潤い感の持続性、及び、化粧効果の持続性に優れた口唇化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)ポリウレアパウダーとしては、通常化粧品に使用されるものであれば問題なく使用することができ、例えば、特表2011−516435号公報に記載のものが挙げられる。すなわち(A)ポリウレアパウダーとしては、架橋ナノウレア粒子(ポリウレア粒子)の水性分散体を乾燥することにより得られるパウダーが挙げられる。ここで架橋ナノウレア粒子(ポリウレア粒子)は、ポリイソシアネートを架橋させることにより得られる。ポリウレアパウダーの平均粒子径(光学顕微鏡による)は1〜200μmであるのが好ましく、1〜50μmであるのがより好ましい。
このようなポリウレアパウダーの市販品としては、例えば(メトキシPEG−17/メトキシPEG−11/HDIイソシアヌレートトリマー)クロスポリマー〔BAYCUSAN C1005(バイエル マテリアルサイエンス社製)〕等が挙げられる。
本発明の口唇化粧料中における成分(A)の含有量は、塗布膜の発色及び艶の観点から、0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上であり、また、塗布時の伸びなどの使用感の観点から、8質量%以下であり、好ましくは5質量%以下である。また、本発明の口唇化粧料中における成分(A)の含有量は、0.01〜8質量%であり、好ましくは0.1〜5質量%である。
本発明における成分(B)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、油性成分として配合されるものである。従って、(B)アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、油状物となるようなアルキルグリセリルエーテル変性度を有するもの、すなわち、アルキルグリセリルエーテル変性度の少ないものが好ましい。
かかる好ましいアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンを具体的に示すと、以下の一般式(1)で表わされるものが挙げられる。
Figure 0006244125
〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R1〜R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、R10及びR11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基を示し、同一分子内に存する複数個のR10及びR11はそれぞれ異なるものであってもよい。pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す。なお、p及びqは分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基[−Q−OCH2−CH(OR10)−CH2(OR11)]の含有量が1〜50質量%となる数を示すのが好ましい。〕
一般式(1)において、Qで示される炭素数3〜20の二価の炭化水素基としては、炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキレン基が好ましい。より具体的には、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロピレン、2−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメチレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。
また、R1〜R11の定義中、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドエイコシル、テトラエイコシル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシル、トリアコンチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基などが挙げられる。本発明において、R1〜R9は炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(但し、一部が水素原子であってもよい)が好ましく、特に炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(但し、一部が水素原子であってもよい)が好ましい。また、R10、R11は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、さらに水素原子が好ましい。
更に、p及びqは、アルキルグリセリルエーテル基[−Q−OCH2−CH(OR10)−CH2(OR11)]の含有量が1〜50質量%となる数が好ましく、原料となるオルガノポリシロキサンの入手のしやすさ、製造時の操作性などの点から1〜500の範囲とするのが好ましい。また一般式(1)において、pは1〜500の範囲であり、さらに10〜30の範囲が好ましく、qは1〜50の範囲であり、さらに1〜30の範囲が好ましい。
本発明における成分(B)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、良好な化粧持ちを得る点から、分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基[−Q−OCH2−CH(OR10)−CH2(OR11)]の含有量が1〜50質量%、さらに5〜40質量%、さらに10〜30質量%であることが好ましい。
かかる成分(B)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、特開平4−134013号公報や特開2005−194523号公報記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンに、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反応させることにより製造することができる。
本発明の口唇化粧料中における成分(B)の含有量は、色持続効果、製造性等の点から、1質量%以上が好ましく、より好ましくは2質量%以上であり、また15質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下であり、好適な範囲としては、1〜15質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。
本発明の口唇化粧料においては成分(A)と成分(B)との含有質量比(A/B)は、塗布膜の発色及び艶、艶・潤い感及び化粧効果の持続性の点から、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.05以上がさらに好ましく、また5以下が好ましく、3以下が好ましく、2以下がさらに好ましい。(A/B)の好適な範囲としては0.001〜5が好ましく、0.01〜3がより好ましく、0.05〜2がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料には、さらに成分(C)次の式(2)で表わされる多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物を含有するのが、化粧効果の持続性、塗布時の伸び、及び、塗布膜の艶感をより良好なものとする点で好ましい。
Figure 0006244125
成分(C)の多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物としては、前記式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸を多価アルコールでエステル化した液状化合物が好ましい。ここで液状とは、25℃において液状であることをいう。多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の2〜6価の多価アルコールが好ましく、炭素数2〜20の2〜6価の多価アルコールがより好ましい。
成分(C)の具体例としては、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチルなどが挙げられる。市販品としては、日清オイリオグループ社製の「サラコス3318」、「コスモール43N」、「サラコスDP−518N」などが挙げられる。
本発明に用いられる成分(C)は、必要に応じて一種または二種以上を用いることができ、含有量は、発現する効果の程度と伸びなどの使用感の観点から、口唇化粧料中に5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上が更に好ましく、また60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましい。具体的な範囲としては5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。成分(C)の含有量がこの範囲にあると、化粧効果の持続性、塗布時の伸び、及び、塗布膜の艶感が良好となる。
本発明の口唇化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、前記の必須成分以外にパルミチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、12−ヒドロキシステアリン酸、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、ジブチルラウロイルグルタミド等の油性ゲル化剤、シリカ、シリル化処理無水ケイ酸、(スチレン/ブタジエン)コポリマー、(スチレン/イソプレン)コポリマー、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマーなどの増粘剤;パラフィン、セレシン、合成炭化水素ワックス、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラロウ、ミツロウ、カルナウバロウ等のワックス;ワセリン、オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)等のペースト油;水添ポリイソブテン、スクワラン、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソノナン酸イソトリデシル、ジメチルポリシロキサン等の液状油性成分;酸化チタン、酸化鉄などの無機着色顔料;赤色202号、赤色223号、黄色4号等の有機色素及びそのレーキ化物;雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料;マイカ、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末等の粉体成分;紫外線吸収剤、防腐剤、香料、植物抽出物、抗酸化剤等を配合することができる。
これらの成分のうちワックスの含有量は、塗布時の感触と経時安定性の点から口唇化粧料中に3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、また20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。好適な範囲としては3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。
本発明の口唇化粧料は、前記成分を用いて溶解、粉体分散、混合等通常の製法に従って半製品を製造した後、充填を行うことにより得ることができる。具体的な例としては口紅、リップグロス及びリップクリームなどが挙げられる。
上述の実施形態に関し、本発明は更に以下の実施態様を開示する。
<1>下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする口唇化粧料。
(A)ポリウレアパウダー 0.01質量%以上8質量%以下
(B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
Figure 0006244125
〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R1〜R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、R10及びR11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す〕
<2>さらに成分(C)次の式(2)で表わされる多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物を含有する<1>記載の口唇化粧料。
Figure 0006244125
<3>成分(A)の平均粒子径が、好ましくは1〜200μm、より好ましくは1〜50μmである<1>又は<2>記載の口唇化粧料。
<4>成分(A)の含有量が、口唇化粧料中0.01〜8質量%、好ましくは0.1〜5質量%である<1>〜<3>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<5>一般式(1)中、Qが好ましくは炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキレン基である<1>〜<4>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<6>一般式(1)中、R1〜R9が好ましくは炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(但し、一部が水素原子であってもよい)、より好ましくは炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(但し、一部が水素原子であってもよい)であり、R10、R11が好ましくは水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基、より好ましくは水素原子である<1>〜<5>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<7>一般式(1)中、p及びqが好ましくはアルキルグリセリルエーテル基[−Q−OCH2−CH(OR10)−CH2(OR11)]の含有量が1〜50質量%となる数、より好ましくは1〜500の範囲、さらに好ましくはpが1〜500の範囲であり、さらに好ましくは10〜30の範囲であり、qが好ましくは1〜50の範囲であり、より好ましくは1〜30の範囲である<1>〜<6>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<8>成分(B)のアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンの分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基[−Q−OCH2−CH(OR10)−CH2(OR11)]の含有量が好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは10〜30質量%である<1>〜<7>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<9>成分(B)の口唇化粧料中の含有量が、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である<1>〜<8>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<10>成分(B)の口唇化粧料中の含有量が、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜10質量%である<1>〜<9>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<11>成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.01以上、さらに好ましくは0.05以上であり、また好ましくは5以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは2以下である<1>〜<10>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<12>成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が、好ましくは0.001〜5、より好ましくは0.01〜3、さらに好ましくは0.05〜2である<1>〜<11>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<13>成分(C)が、式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸を多価アルコールでエステル化した液状化合物である<2>〜<12>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<14>多価アルコールが、炭素数2〜20の2〜6価の多価アルコールである<13>記載の口唇化粧料。
<15>成分(C)の口唇化粧料中の含有量が、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上であり、また好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは40質量%以下である<2>〜<14>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<16>成分(C)の口唇化粧料中の含有量が、好ましくは5〜60質量%、より好ましくは10〜50質量%、さらに好ましくは20〜40質量%である<2>〜<15>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<17>さらにワックスを含有する<1>〜<16>のいずれかに記載の口唇化粧料。
<18>ワックスの含有量が、口唇化粧料中、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、また好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である<17>記載の口唇化粧料。
<19>ワックスの含有量が、口唇化粧料中、好ましくは3〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%である<17>又は<18>記載の口唇化粧料。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明を詳細に説明する。本発明において使用した方法及び評価項目は下記の通りである。尚、実施例及び比較例に示す%とは質量%である。
<使用特性評価試験方法>
女性パネラー20名の唇に、実施例又は比較例の口紅を塗布してもらい、以下の項目について5点から1点までの5段階評価(5:とても良い、4:良い、3:普通、2:悪い、1:とても悪い)をしてもらった。20名のつけた点数の平均値を表1に示す(小数点第二位を四捨五入)。
・塗布時の感触(滑らかさ)
・塗布膜の発色
・塗布膜の艶感
・3時間経過時の艶・潤い感持続
・3時間経過時の化粧効果持続
<実施例1〜6(実施例6は参考例であって本発明に包含されない)、比較例1〜6(口紅)>
(製造方法)
成分1〜15を均一に溶解混合し、成分19〜23を加え、混練後再溶解する。これに成分16〜18及び24〜25を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納し口紅を得た。成分組成及び評価試験結果を表1に示す。
Figure 0006244125
※1 日清オイリオグループ社製;ジペンタエリスリトールと式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸のテトラエステル
※2 サラコスDP−518N(日清オイリオグループ社製)
※3 サラコス5418V(日清オイリオグループ社製)
※4 一般式(1)において、R1及びR7が炭素数の最頻値が18であるアルキル基であり、R2〜R6及びR8〜R9がメチル基であり、Qが炭素数11の直鎖アルキレン基であり、R10〜R11が水素原子であり、p(平均値)が23であり、q(平均値)が4.0であり、重合タイプがランダム共重合のもの
※5 KF−6011(信越化学工業社製)
※6 BAYCUSAN C1005(バイエル マテリアルサイエンス社製;(メトキシPEG−17/メトキシPEG−11/HDIイソシアヌレートトリマー)クロスポリマー)
※7 MAKIBEADS 150(大東化成工業社製)
表1に示すように、本発明の実施例1〜6は、塗布時の感触や仕上がり、艶・潤い感の持続性、及び、化粧効果の持続性において比較例1〜6のものより明らかに優れたものであった。比較例1は、成分(A)を含有しない例であり、塗布膜の発色、艶・潤い感及び化粧効果の持続性が十分でなかった。比較例2及び3は、成分(A)を含有せず、他の粉体を配合した例であり、塗布膜の艶感、艶・潤い感の持続性、化粧効果の持続性が十分でなかった。比較例4は、成分(B)を含有しない例であり、艶・潤い感の持続性、化粧効果の持続性が十分でなかった。また、比較例5は、成分(A)の含有量が多すぎる(10質量%)例であり、塗布時の滑らかさ、艶感が十分でなく、また艶・潤い感の持続性、化粧効果の持続性も十分でなかった。比較例6は、成分(B)を含有せず、他の変性シリコーンを配合した例であり、艶・潤い感の持続性、化粧効果の持続性が十分でなかった。
<実施例7(リップグロス)>
以下に示す処方のリップグロスを製造し、前記評価項目について評価したところ、いずれの項目においても良好なものであった。
Figure 0006244125
※1、※2、※4、※6は、表1で用いたものと同じ。
(製造方法)
成分1〜12を均一に溶解混合し、成分13を加え、混練後再溶解する。これに成分14〜17を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納しリップグロスを得た。
以上のように本発明により、塗布時の使用感、塗布膜の艶及び発色に優れ、さらに、艶・潤い感の持続性、及び、化粧効果の持続性に優れた口唇化粧料を提供することができる。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)(B)及び(C)を含有することを特徴とする口唇化粧料。
    (A)ポリウレアパウダー(無機白色顔料と複合化されたものを除く) 0.01質量%以上8質量%以下
    (B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
    Figure 0006244125
    〔式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、R1〜R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、R10及びR11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、pは1〜500の数を示し、qは1〜50の数を示す〕
    (C)次の式(2)で表わされる多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物
    Figure 0006244125
  2. 成分(B)の含有量が1質量%以上15質量%以下、成分(C)の含有量が20質量%以上60質量%以下である請求項1記載の口唇化粧料。
  3. 成分(C)が、式(2)で表わされる多分岐型イソステアリン酸をジペンタエリスリトールでエステル化して得られる液状エステル化合物である請求項1又は2記載の口唇化粧料。
  4. 成分(A)と成分(B)との含有質量比(A/B)が、0.001以上5以下である請求項1〜3のいずれかに記載の口唇化粧料。
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