JP6233183B2 - パワーコントロールユニット - Google Patents

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Description

本発明は、例えばハイブリッド自動車の駆動装置に用いられるパワーコントロールユニットに関する。
例えば、駆動源として内燃機関と電気モータとの両方を有するハイブリッド自動車や、駆動源として電気モータを備えた自動車等では、電気モータを駆動制御する大容量のインバータ装置を有するパワーコントロールユニット(以下、場合により「PCU」と略す)と称される駆動装置が搭載される。この種のPCUにあっては、インバータ装置に、補機用のDC−DCコンバータを一体ユニット化することが求められ、第1の従来例として、特許文献1に示される車両用電装ユニットが考えられていた。
この特許文献1の電装ユニットは、インバータ装置の上方に、DC−DCコンバータを載置状に設ける構成となっている。そして、それらを構成する各部品(特にパワー素子)の冷却のために、インバータ装置の上面の放熱板と、DC−DCコンバータの下面の放熱板との間に設けられた通路に、冷却空気を流すいわゆる空冷式の冷却を行うようになっている。ところが、このような空冷式のユニットでは、十分な冷却性能が得られず、結局、全体が大型化してしまう。そこで、第2の従来例として、図12に示す構成のPCU1が考えられていた(例えば特許文献2参照)。
このPUC1は、ユニット化されたインバータ装置2の上部に、DC−DCコンバータ3を、冷却器4を挟んで積み重ねるように配置して構成される。このとき、前記インバータ装置2には、半導体モジュールの冷却のために、積層した冷却管5の間に半導体モジュールを挟んで両面から冷却する積層型冷却器6が設けられている。この積層型冷却器6は、前記各冷却管5に冷媒を流すための、冷媒供給管7及び冷媒排出管8が設けられ、インバータ装置2の前面側から冷媒が導入及び排出されるようになっている。この場合、前記冷却器4に対しても冷媒を供給するために、図示のように、前記冷媒排出管8の出口と冷却器4の冷媒配管9とを連結パイプ10で連結することが考えられる。
特開2007−8403号公報 特開2009−261125号公報(図8)
図12に示した構造のPCU1では、インバータ装置2とDC−DCコンバータ3とを、冷却器4を挟んで上下に積層している構成のため、全体が高さ方向に大型となる傾向は依然として残り、十分な小型化を図って車両への搭載性を向上させる点で改善の余地が残されていた。尚、ユニットのケースの外側にはみ出すように、冷媒排出管8と冷媒配管9とをつなぐ連結パイプ10が必要となる事情もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ケース内に少なくともインバータ装置とDC−DCコンバータとを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図って車両への搭載性を高めることができるパワーコントロールユニットを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のパワーコントロールユニット(11,51,61)は、ケース(12)内に、少なくとも、モータ駆動用のインバータ装置(13)及び電圧変換用のDC−DCコンバータ(14)を組込んで構成されるものであって、前記ケース(12)内に、偏平形状の複数枚の冷却管(34)を、対向配置しながら並列に配置すると共に、それら複数の冷却管(34)に対し、冷却流体を流すための流入管(37)及び流出管(38)を設けて構成され、前記冷却管(34)同士間に形成される冷却スペース(15a,52a)に配置される部品を両面から冷却するようにした積層型冷却器(15,52,62)を備え、前記積層型冷却器(15,52,62)の各冷却スペース(15a,52a)には、前記インバータ装置(13)を構成する半導体モジュール(26)及び前記DC−DCコンバータ(14)を構成する少なくとも1つ以上の半導体部品(27,29)及び磁気部品(28,30)が夫々配置されていると共に、該冷却スペース(15a,52a)の並び方向に見て、前記インバータ装置(13)の複数の半導体モジュール(26)が配置された冷却スペース(15a,52a)に隣り合う最初の冷却スペース(15a,52a)に、前記DC−DCコンバータ(14)の高電圧側の一次側半導体部品(27)が配置されているところに特徴を有する。
上記構成によれば、1つの積層型冷却器(15,52,62)の複数の各冷却スペース(15a,52a)に、インバータ装置(13)を構成する半導体モジュール(26)及びDC−DCコンバータ(14)を構成する少なくとも1つ以上の半導体部品(27,29)及び磁気部品(28,30)が夫々配置されるので、発熱部品(冷却が必要な部品)を集約的に配置することができる。この場合、インバータ装置とDC−DCコンバータとが別体として積層されるものと異なり、それらをケース(12)内に一体的に組込むことができる。
また、積層型冷却器(15,52,62)は、冷却流体を用いると共に、部品を両面から冷却するものであるので、冷却効果に優れることは勿論である。従って、請求項1に記載の発明によれば、ケース(12)内に少なくともインバータ装置(13)とDC−DCコンバータ(14)とを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図って車両への搭載性を高めることができるものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、パワーコントロールユニットの各部品の配置状態を概略的に示す平面図 組立体及回路基板の関係を透視状態で概略的に示す斜視図 組立体部分の概略的な分解斜視図 DC−DCコンバータの各部品の積層型冷却器に対する配置状態を示す平面図 パワーコントロールユニットの概略的な分解斜視図 パワーコントロールユニットの外観を示す斜視図 パワーコントロールユニットの全体的な回路構成を概略的に示す図 DC−DCコンバータの回路構成を概略的に示す図 本発明の第2の実施例を示すもので、図1相当図 図3相当図 本発明の第3の実施例を示す図1相当図 従来例を示すもので、パワーコントロールユニットの外観を概略的に示す斜視図
(1)第1の実施例
以下、本発明を具体化した第1の実施例について、図1〜図8を参照しながら説明する。尚、以下に述べる各実施例は、本発明をハイブリッド車用のパワーコントロールユニットに適用したものである。ここで、図6は、本実施例に係るパワーコントロールユニット(PCU)11の外観構成を示しており、図5は、その分解状態を概略的に示している。また、図7は、パワーコントロールユニット11の全体的な回路構成を概略的に示している。
本実施例のパワーコントロールユニット11は、箱状をなすケース12内に、モータ・ジェネレータ駆動用のインバータ装置13、及び、車載電装品(補機)駆動用のDC−DCコンバータ14、それらの各部品(パワー素子等)を冷却する積層型冷却器15等を組込んで構成される。尚、以下の説明では、図6、図5に示すように、前記ケース12の長手方向を左右方向と称し、該ケース12のうち、後述する積層型冷却器の出入口が設けられている側を、左側面とする。従って、ケース12の左側壁が、特許請求の範囲でいうケースの前壁部に該当する。
また、図7に一部示すように、ハイブリッド車には、動力源用のHVバッテリ16、ランプ、オーディオ等の車載機器用の補機用バッテリ17、2個のモータ・ジェネレータ(走行用モータ、発電用モータ)等が設けられている。前記HVバッテリ16の電圧は、例えば201.6Vとされ、前記補機用バッテリ17の電圧は、例えば12Vとされている。
前記インバータ装置13は、前記HVバッテリ16の電圧を、例えば最大650Vに昇圧する昇圧コンバータ18、昇圧された直流電圧を三相交流に変換して前記各モータ・ジェネレータを駆動する三相のインバータ回路19、19、それらを制御する図示しないインバータ制御回路を備えている。そのうち、昇圧コンバータ18は、入力コンデンサ20、リアクトル21、2個のIGBT等のスイッチング素子22,22、それらスイッチング素子22,22に逆並列接続されたダイオード23,23、出力コンデンサ24を備えている。
尚、詳しく図示はしないが、前記スイッチング素子22及びダイオード23は、薄型パッケージ内にモールドされた半導体モジュール25として構成されている。また、本実施例では、前記入力コンデンサ20と出力コンデンサ24とが別々に実装される構成としているが、実際には、入力コンデンサ20と出力コンデンサ24とが一体化された形態で構成される(実装される)ことも多い。
前記各インバータ回路19は、周知のように、6個のIGBT等のスイッチング素子と、それら各スイッチング素子に夫々逆並列接続されたダイオードとを有して構成されている。このとき、詳しい図示は省略するが、スイッチング素子とダイオードとの並列接続回路が、半導体モジュール26(図3参照)として供され、インバータ回路19は、6個の半導体モジュール26を備えている。この半導体モジュール26は、スイッチング素子とダイオードとの2個の半導体チップを、薄型のパッケージ内にモールドして構成されると共に、パッケージの両面に金属製の冷却プレートを配して構成されている。
前記DC−DCコンバータ14は、前記HVバッテリ16の直流高電圧を、低電圧(例えば14V)に変換し、各種車載機器に供給したり、前記補機用バッテリ17に充電したりするものであり、例えば図8に示すようなフルブリッジ型の回路が採用される。このDC−DCコンバータ14は、直流高電圧を矩形波状の交流に変換するDC−AC変換部27、交流を降圧するトランス28、低圧となった交流電圧を整流する二次側半導体部品としてのダイオード29,29、整流後の直流電圧を平滑にするチョークコイル30及びコンデンサ31を備えている。このとき、二次側半導体部品としてのダイオード29,29は、モジュール形態(半導体モジュール)とされている。
前記DC−AC変換部27は、4組の一次側半導体部品たるMOSトランジスタ32とダイオード33との並列接続回路を、ブリッジ接続して構成される。また、前記各MOSトランジスタ32は、図示しないコンバータ制御回路により制御(ゲート駆動)されるようになっている。このとき、図4に示すように、DC−AC変換部27は、MOSトランジスタ32及びダイオード33を薄型のパッケージにモールドした半導体モジュールとして構成され、上記半導体モジュール26等と同様に、その両面に冷却プレートが配置されている。
ここで、前記積層型冷却器15について、図2〜図5を参照しながら述べる。但し、この積層型冷却器15自体の構造については、本出願人の出願に係る特開2009−261125号公報や特開2011−171449号公報等において公知であるため、簡単に説明する。この積層型冷却器15は、図3に示すように、図で左右方向に並んで並列配置される複数個の冷却管34、それらを連結する入口側及び出口側のヘッダ部35及び36、外部から各冷却管34に冷却流体(冷媒)を供給及び排出するための流入管37及び流出管38等を備えて構成される。
図3、図4に示すように、前記冷却管34は、アルミニウム等の金属から、図で前後方向に長く、左右方向に薄型(偏平)の中空薄板状に構成されており、詳しく図示はしないが、その図で後端部34a側に、冷却流体の入口部が設けられると共に、図で前端部34b側に、冷却流体の出口部が設けられている。この冷却管34は、複数枚が、相互間に部品が配置される冷却スペース15aを確保した状態で、図で左右方向に対向配置しながら並列に配置される。前記入口側ヘッダ部35は、全体として図で左右方向に延び、複数の冷却管34の後端部34a側に接続して、各入口部に冷却流体を供給できるように設けられている。この入口側ヘッダ部35の図で左端部に、前記流入管37の基端部が接続され、該流入管37の先端部がケース12の左側面から突出している。
前記出口側ヘッダ部36は、全体として図で左右方向に延び、複数の冷却管34の前端部34b側に接続して、各出口部から出た冷却流体が流入するように設けられている。この出口側ヘッダ部36の図で左端部に、前記流出管38の基端部が接続され、該流出管38の先端部がケース12の左側面から突出している。これにより、外部から流入管37に冷却流体が供給され、その冷却流体が入口側ヘッダ部35を通して各冷却管34内を流れ、出口側ヘッダ部36に流入した後、流出管38を通して外部に排出される。
このとき、詳しく図示はしないが、前記入口側ヘッダ部35及び出口側ヘッダ部36は、柔軟性を有して(左右方向への若干の伸縮が可能に)構成され、全体が左右方向に圧縮可能とされている。この積層型冷却器15においては、次に述べるように、冷却管34同士間に設けられた各冷却スペース15aに半導体モジュール等の部品が配置され、図示しない板ばねにより、図で右方から全体が左右方向に圧縮されるようになる。これにて、各冷却スペース15aに配置された各部品が、冷却管34の側面に密着し、左右両面から冷却されるようになるのである。
さて、本実施例では、上記した積層型冷却器15に対し、パワーコントロールユニット11を構成する各部品が、次のように配置されている。即ち、図1〜図3に示すように、積層型冷却器15のうち、図で右側に前記インバータ装置13を構成する部品が配置され、図で左側に、DC−DCコンバータ14を構成する部品が配置される。具体的には、積層型冷却器15の右端部の冷却スペース15aには、図1に示すように、前記昇圧コンバータ18を構成するリアクトル21が配置されている。図3に示すように、その左側の冷却スペース15aには、前記半導体モジュール25が配置されている。更にその左側の6箇所の冷却スペース15aには、夫々、前記インバータ回路19を構成する半導体モジュール26が配置されている。図1に示すインバータ装置13には、昇圧コンバータ18の半導体モジュール25と、インバータ回路19の半導体モジュール26とが含まれ、そのうち半導体モジュール25が図で右側(リアクトル21側)に位置される。
そして、前記半導体モジュール26の左側の4箇所の冷却スペース15aには、図4に示すように、右から左に向けて、前記DC−DCコンバータ14を構成する部品のうち、一次側半導体部品としてのDC−AC変換部27(半導体モジュール)、磁気部品としてのトランス28、二次側半導体部品としてのダイオード29(半導体モジュール)、磁気部品としてのチョークコイル30がその順に配置されている。尚、上記したような、積層型冷却器15に各部品を組付けたものを、組立体39(図1、図2参照)と称することとする。
このとき、図3に一部示すように、積層型冷却器15に組付けられる各部品の制御端子等のリード端子40は、後述の一部のパワー端子41を除いて、積層型冷却器15の両面の内の一方である上面側に導出されている。そして、図2に示すように、積層型冷却器15(組立体39)の上面側に、1枚の回路基板42が配置されている。図示はしないが、この回路基板42には、インバータ装置13用の制御回路やDC−DCコンバータ14用の制御回路が設けられており、前記各リード端子40がこの回路基板42に接続されている。
尚、詳しく図示はしないが、本実施例では、前記DC−DCコンバータ14のDC−AC変換部27の出力端子及びトランス28の一次側入力端子も、積層型冷却器15の上面側に導出され、回路基板42上において接続される。一方、インバータ装置13のインバータ回路19の出力端子41は、積層型冷却器15の下面側に導出され、インバータ用バスバー(図示せず)に溶接等により接続されている。同様に、DC−DCコンバータ14のトランス28の二次側端子、ダイオード29、チョークコイル30の各端子41も、積層型冷却器15の下面側に導出され、DC−DCコンバータ用バスバー(図示せず)に溶接等により接続されている。
また、図1に示すように、前記積層型冷却器15(組立体39)は、前記ケース12に対して、ケース12内の手前側(奥側に隙間を形成するよう)に設けられており、組立体39の奥側には、前記昇圧コンバータ18の出力コンデンサ24及び入力コンデンサ20が左右に位置して配置されている。前記回路基板42はそれらの上面に配置される。尚、図示はしないが、ケース12の図で前面部(一側部)には、DC−DCコンバータ14の出力端子、インバータ装置13の出力端子(端子台)が左右に位置して設けられ、ケース12の図で右側面には、HVバッテリ16が接続される入力端子が設けられている。図5にも示すように、ケース12の上面開口部は、蓋43により塞がれる。
次に、上記のように構成されたパワーコントロールユニット11の作用、効果について述べる。上記パワーコントロールユニット11にあっては、1つの積層型冷却器15に、インバータ装置13を構成する半導体モジュール26,25、及び、DC−DCコンバータ14を構成するDC−AC変換部27、トランス28、ダイオード29、チョークコイル30を組込んで組立体39として構成した。これにより、パワーコントロールユニット11を構成する電装品全体の中で、冷却が必要な部品を組立体39として集約的に配置することができる。このとき、昇圧コンバータ18の入力コンデンサ20、リアクトル21、半導体モジュール25が近接配置されるので、配線を短く済ませることができるメリットも得ることができる。
この場合、従来例で述べたような、インバータ装置2とDC−DCコンバータ3とを別体として積層配置するものと異なり、インバータ装置13及びDC−DCコンバータ14を1つのケース12内に一体的に組込むことができる。冷却器15の共用化や、1枚の回路基板42で済むこと等から、構成の簡単化(部品数の削減)や、製造工程の簡略化も図ることができる。2つの冷却器を接続する連結パイプ10が不要となることは勿論である。また、積層型冷却器15は、冷却流体を用いると共に、部品を両面から冷却するものであるので、比較的小さな体積で済ませながらも、冷却効果に優れるものとなる。
従って、本実施例によれば、ケース12内に少なくともインバータ装置13とDC−DCコンバータ14とを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図って車両への搭載性を高めることができるという優れた効果を得ることができる。ちなみに、本実施例の構造によれば、従来のものと比較して約40%の体積の削減を図ることができた。また、パワーコントロールユニット11の製造性が高まり、製造コストの削減も図ることができる。
しかも、特に本実施例では、積層型冷却器15の各冷却スペース15aに部品を配置するにあたって、インバータ装置13の半導体モジュール26側に、DC−DCコンバータ14のDC−AC変換部27を配置し、トランス28を挟んで低圧のダイオード29.チョークコイル30及びコンデンサ31を配置するようにした。これにより、高電圧側の部品を集約し、低電圧側と区画して配置することができるので、絶縁対策等を容易に行うことができ、取扱い性や安全性を良好とすることができる。また、これと併せて、ケース12内における、リアクトル21、入力コンデンサ20及び出力コンデンサ24等を含めた配置についても、全体として合理的に行うことができた。
(2)第2、第3の実施例、その他の実施例
図9及び図10は、本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例に係るパワーコントロールユニット51が上記第1の実施例と異なる点は、主として積層型冷却器52に対する各部品の配置にある。本実施例では、積層型冷却器52のうち、図で左側に位置して前記インバータ装置13を構成する部品が配置され、図で右側に位置して、DC−DCコンバータ14を構成する部品が配置される。インバータ装置13には、半導体モジュール25と半導体モジュール26とが含まれ、そのうち半導体モジュール25が図で左側(リアクトル21側)に位置される。
この場合、前記積層型冷却器52は、上記第1の実施例と同様に、図で左右方向に並んで並列配置される複数個の冷却管34、それらを連結する入口側及び出口側のヘッダ部35及び36、外部から各冷却管34に冷却流体を供給及び排出するための流入管37及び流出管38等を備えて構成される。このとき、前記複数個の冷却管34の配置(位置及び間隔)が上記第1の実施例と異なり、これにより、冷却管34同士間には、次のように部品が配置される冷却スペース52aが形成されている。
即ち、積層型冷却器52の左端部の冷却スペース52aには、昇圧コンバータ18を構成するリアクトル21が配置されている。その右側の冷却スペース52aには、半導体モジュール25及び半導体モジュール26が配置されている。そして、前記半導体モジュール26の右方に位置する右端側の4箇所の冷却スペース52aには、図10に示すように、左から右に向けて、DC−DCコンバータ14を構成する部品のうち、DC−AC変換部27(半導体モジュール)、トランス28、ダイオード29、チョークコイル30がその順に配置されている。これにて、組立体53が構成されている。
また、図9に示すように、前記積層型冷却器52(組立体53)は、ケース12に対して、ケース12内の手前側(奥側に隙間を形成するよう)に設けられており、組立体53の奥側には、左右に位置して、前記昇圧コンバータ18の入力コンデンサ20及び出力コンデンサ24がその順に配置されている。
このような第2の実施例によっても、上記第1の実施例と同様に、ケース12内に少なくともインバータ装置13とDC−DCコンバータ14とを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図って車両への搭載性を高めることができ、また高圧側と低圧側とを分離して、取扱い性や安全性を良好とすることができる等の、優れた効果を得ることができる。入力コンデンサ20、リアクトル21、半導体モジュール25が近接配置されるので、配線を短く済ませることができるメリットも得られる。
図11は、本発明の第3の実施例に係るパワーコントロールユニット61の各部品の配置を示している。この第3の実施例では、上記第1の実施例と異なり、積層型冷却器62のうち、図で左側に位置して前記インバータ装置13を構成する部品が配置され、図で右側に位置して、DC−DCコンバータ14を構成する部品が配置されている。インバータ装置13には、半導体モジュール25と半導体モジュール26とが含まれ、そのうち半導体モジュール25が図で右側に位置される。積層型冷却器62の図で右端部に位置して昇圧コンバータ18を構成するリアクトル21が配置されている。また、前記積層型冷却器62の奥側に位置して、前記昇圧コンバータ18の出力コンデンサ24及び入力コンデンサ20がその順に配置されている。
このような第3の実施例によっても、上記第1、第2の実施例と同様に、ケース12内に少なくともインバータ装置13とDC−DCコンバータ14とを備えるものにあって、良好な冷却性能を備えながらも、全体の小型化を図って車両への搭載性を高めることができ、また高圧側と低圧側とを分離して、取扱い性や安全性を良好とすることができる等の、優れた効果を得ることができる。
尚、図示は省略するが、本発明は次のような拡張、変更が可能である。即ち、上記各実施例では、DC−DCコンバータ14のトランス28とチョークコイル30とを別々の冷却スペース15a,52aに配置するようにしたが、トランス及びチョークコイルを一体化した複合磁気部品を、積層型冷却器の1つの冷却スペースに、一次側半導体部品(DC−AC変換部27)と二次側半導体部品(ダイオード29)との間に挟まるように配置する構成としても良い。
或いは、積層型冷却器の1つの冷却スペースに、DC−DCコンバータ14の一次側半導体部品(DC−AC変換部27)と二次側半導体部品(ダイオード29)との2部品を、前後方向に並べて配置する構成としても良い。一次側半導体部品及び二次側半導体部品は、ディスクリート部品から構成しても、モジュールとして構成しても良い。上記実施例では、インバータ用の半導体モジュールは、IGBTとダイオードが並列(1in1)で実装されているが、例えば上下アームを一つのモジュールに実装する形態(2in1)であっても良い。
また、インバータ装置13及びDC−DCコンバータ14に加えて、充電器を有するパワーコントロールユニットにあっては、充電器を構成する部品も、積層型冷却器の冷却スペースに配置する構成とすることができる。上記各実施例では、本発明をハイブリッド車用のパワーコントロールユニットに適用するようにしたが、電気自動車、燃料電池車等のモータを駆動源として備える車両全般に適用することができる。更に、例えばDC−DCコンバータ14においては、二次側半導体部品として、ダイオード29に代えて制御回路により制御されるスイッチング素子を設けても良い等、回路構成や部品配置等の詳細な構成については、上記した以外にも様々な変形が可能である。その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11,51,61はパワーコントロールユニット、12はケース、13はインバータ装置、14はDC−DCコンバータ、15,52,62は積層型冷却器、15a,52aは冷却スペース、18は昇圧コンバータ、20は入力コンデンサ、21はリアクトル、24は出力コンデンサ、25は半導体モジュール、26は半導体モジュール、27はDC−AC変換部(一次側半導体部品)、28はトランス(磁気部品)、29はダイオード(二次側半導体部品)、34は冷却管、37は流入管、38は流出管、39,53は組立体、40はリード端子,42は回路基板を示す。

Claims (9)

  1. バッテリ(16)を電源としてモータを駆動するモータ駆動用のインバータ装置(13)及び、前記バッテリ(16)の直流高電圧を低電圧に変換する電圧変換用のDC−DCコンバータ(14)を、ケース(12)内に組込んで構成されるパワーコントロールユニット(11,51,61)であって、
    前記ケース(12)内に、偏平形状の複数枚の冷却管(34)を、対向配置しながら並列に配置すると共に、それら複数の冷却管(34)に対し、冷却流体を流すための流入管(37)及び流出管(38)を設けて構成され、前記冷却管(34)同士間に形成される冷却スペース(15a,52a)に配置される部品を両面から冷却するようにした積層型冷却器(15,52,62)を備え、
    前記積層型冷却器(15,52,62)の各冷却スペース(15a,52a)には、前記インバータ装置(13)を構成する半導体モジュール(26)及び前記DC−DCコンバータ(14)を構成する少なくとも1つ以上の半導体部品(27,29)及び磁気部品(28,30)が夫々配置されていると共に、
    該冷却スペース(15a,52a)の並び方向に見て、前記インバータ装置(13)の複数の半導体モジュール(26)が配置された冷却スペース(15a,52a)に隣り合う最初の冷却スペース(15a,52a)に、前記DC−DCコンバータ(14)の高電圧側の一次側半導体部品(27)が配置されていることを特徴とするパワーコントロールユニット。
  2. 前記積層型冷却器(15,52,62)の各冷却スペース(15a,52a)に配置された複数の部品は、そのリード端子(40)が、該積層型冷却器(15,52,62)の両面のうちの同一方向に導出され、前記インバータ装置(13)の制御回路及び前記DC−DCコンバータ(14)の制御回路を形成した1枚の回路基板(42)に接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のパワーコントロールユニット。
  3. 前記積層型冷却器(15,52,62)の各冷却スペース(15a,52a)には、冷却スペース(15a,52a)の並び方向に順に、前記インバータ装置(13)の複数の半導体モジュール(26)、前記DC−DCコンバータ(14)の高電圧側である一次側半導体部品(27)、トランス(28)、低電圧側である二次側半導体部品(29)、チョークコイル(30)が、その順番に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパワーコントロールユニット。
  4. 前記積層型冷却器(15,52,62)の各冷却スペース(15a,52a)には、冷却スペース(15a,52a)の並び方向に順に、前記インバータ装置(13)の複数の半導体モジュール(26)、前記DC−DCコンバータ(14)の高電圧側である一次側半導体部品(27)、トランス及びチョークコイルを一体化した複合磁気部品、低電圧側である二次側半導体部品(29)が、その順番に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパワーコントロールユニット。
  5. 前記インバータ装置(13)には昇圧コンバータ(18)が含まれており、
    前記ケース(12)内には、前記積層型冷却器(15,52,62)の側部に位置して、前記昇圧コンバータ(18)を構成する入力側及び出力側のコンデンサ(20,24)が配設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパワーコントロールユニット。
  6. 前記積層型冷却器(15,52,62)の流入管(37)及び流出管(38)の流体の出入口が、前記ケース(12)の前壁部に設けられ、それら流入管(37)及び流出管(38)が該前壁部から奥方に延び、前記複数の冷却スペース(15a,52a)が前後方向に並んで設けられており、
    前記複数の冷却スペース(15a,52a)のうち手前側から順に、前記DC−DCコンバータ(14)の構成部品、前記インバータ装置(13)の半導体モジュール(26)、前記昇圧コンバータ(18)を構成するリアクトル(21)が配設されていると共に、
    前記積層型冷却器(15,52,62)の側部に、前記昇圧コンバータ(18)を構成する出力側のコンデンサ(24)及び入力側のコンデンサ(20)が、手前から奥に向けてその順に配設されていることを特徴とする請求項5記載のパワーコントロールユニット。
  7. 前記積層型冷却器(15,52,62)の流入管(37)及び流出管(38)の流体の出入口が、前記ケース(12)の前壁部に設けられ、それら流入管(37)及び流出管(38)が該前壁部から奥方に延び、前記複数の冷却スペース(15a,52a)が前後方向に並んで設けられており、
    前記複数の冷却スペース(15a,52a)のうち手前側から順に、前記昇圧コンバータ(18)を構成するリアクトル(21)、前記インバータ装置(13)の半導体モジュール(26)、前記DC−DCコンバータ(14)の構成部品が配設されていると共に、
    前記積層型冷却器(15,52,62)の側部に、前記昇圧コンバータ(18)を構成する入力側のコンデンサ(20)及び出力側のコンデンサ(24)が、手前から奥に向けてその順に配設されていることを特徴とする請求項5記載のパワーコントロールユニット。
  8. 前記積層型冷却器(15,52,62)の流入管(37)及び流出管(38)の流体の出入口が、前記ケース(12)の前壁部に設けられ、それら流入管(37)及び流出管(38)が該前壁部から奥方に延び、前記複数の冷却スペース(15a,52a)が前後方向に並んで設けられており、
    前記複数の冷却スペース(15a,52a)のうち手前側から順に、前記インバータ装置(13)の半導体モジュール(26)、前記DC−DCコンバータ(14)の構成部品、前記昇圧コンバータ(18)を構成するリアクトル(21)が配設されていると共に、
    前記積層型冷却器(15,52,62)の側部に、前記昇圧コンバータ(18)を構成する出力側のコンデンサ(24)及び入力側のコンデンサ(20)が、手前から奥に向けてその順に配設されていることを特徴とする請求項5記載のパワーコントロールユニット。
  9. 前記インバータ装置(13)及びDC−DCコンバータ(14)に加えて、充電器を有するものであって、
    前記充電器を構成する少なくとも1つ以上の半導体部品及び磁気部品も、前記積層型冷却器(15,52,62)の冷却スペース(15a,52a)に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のパワーコントロールユニット。
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