JP6230954B2 - エッチング方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エッチング方法に関するものである。
半導体デバイスの製造においては、被処理体の一部領域を選択的に除去する処理が行われることがある。例えば被処理体から酸化シリコン膜を選択的に除去する方法として、下記の特許文献1に記載された方法が知られている。
特許文献1に記載された方法では、化学処理チャンバ内においてHF及びNHと酸化シリコンとが反応することにより、(NHSiFが生成される。即ち、当該反応により、酸化シリコン膜の表面が変質する。次いで、被処理体を化学処理チャンバとは別の熱処理チャンバに搬送し、当該熱処理チャンバ内において被処理体を加熱することによって、変質した領域の(NHSiFを熱分解させる。特許文献1に記載された処理では、このような変質と熱分解によって酸化シリコン膜を選択的に除去している。また、特許文献2には、NH及びNFを含有するガスのプラズマによって、炭素含有膜を変質させ、変質した領域を熱分解によって除去する処理が記載されている。
特表2007−515074号公報 特表2013−503482号公報
上記特許文献1に記載の方法では、熱処理によって変質された領域を除去するために、化学処理チャンバ内において酸化シリコン膜の表面を変質させた後に、当該被処理体を化学処理チャンバから熱処理チャンバに搬送する必要がある。このため、特許文献1に記載の方法では、被処理体を搬送する分だけ被処理体の処理スループットが低下し、その結果、生産性が低下することになる。
したがって、当技術分野においては、スループットを低下させることなく、酸化シリコンから構成される領域を選択的にエッチングすることが可能なエッチング方法が要請されている。
一側面においては、プラズマ処理装置の処理容器内において、酸化シリコンから構成された領域を有する被処理体から該領域を選択的にエッチングする方法が提供される。この方法は、(a)処理容器内において、水素、窒素、及びフッ素を含有するガスのプラズマを生成し、前記酸化領域を変質させて、変質領域を形成する工程(以下、「工程(a)」という)と、(b)変質領域を形成する工程の後、処理容器内において二次電子を被処理体に照射することによって変質領域を除去する工程であり、処理容器内に正イオンを有するプラズマを生成し、且つ、プラズマ処理装置の上部電極に負の直流電圧を印加することで、正イオンを該上部電極に衝突させ、該上部電極から二次電子を放出させる、該工程(以下、「工程(b)」という)と、を含む。一形態の工程(a)においては、H、N、及びNFを含有するガス、或いは、NH及びNFを含有するガスのプラズマを生成してもよい。一形態の工程(b)においては、処理容器内において不活性ガスのプラズマを生成してもよい。また、一形態では、工程(a)及び工程(b)は複数回繰り返されてもよい。
上記方法では、工程(a)において水素、窒素、及びフッ素を含有するガスのプラズマにより、前記酸化領域に変質領域が形成される。次いで、工程(b)において、被処理体に二次電子が照射される。工程(b)においては、この二次電子の運動エネルギーにより被処理体の変質領域が昇華され、当該変質領域が選択的に除去される。この方法では、工程(a)及び工程(b)を同一の処理容器内で実施することができるので、被処理体を熱処理チャンバといった別な処理容器に搬送する必要がない。よって、この方法では、スループットを低下させることなく、酸化シリコンから構成される領域を選択的にエッチングすることが可能となる。更に、二次電子は高い直進性を有して被処理体に照射されるので、熱処理により変質領域を除去する従来方法と比べて、被処理体から高い異方性を有して前記酸化領域を除去することができる。
一形態では、被処理体は窒化シリコンから構成された窒化領域を更に有し、工程(b)の後に、(c)窒化領域上に、領域上に形成される保護膜よりも厚い保護膜を形成する工程であり、被処理体をフルオロカーボンガスのプラズマに晒す、該工程(以下、「工程(c)」という)と、(d)領域をエッチングする工程であり、フルオロカーボンガスのプラズマに被処理体を晒す、該工程(以下、「工程(d)」という)と、を更に含み、工程(c)において被処理体を載置する載置台に供給される高周波バイアス電力が、工程(d)において載置台に供給される高周波バイアス電力よりも小さく、工程(c)において、被処理体の温度が60℃以上250℃以下の温度に設定されてもよい。一形態では、工程(c)において、載置台に高周波バイアス電力が供給されないようにしてもよい。
60℃以上250℃以下の温度環境下では、前記窒化領域上に形成されるフルオロカーボン系の保護膜の厚みは、前記酸化領域上に形成される当該保護膜の厚みよりも大きくなる。また、比較的低いバイアス電力が供給された状態では、前記窒化領域のエッチングレートは低くなる。したがって、上記方法によれば、工程(c)において厚い保護膜を前記窒化領域上に形成することができ、工程(d)において選択的に前記酸化領域をエッチングする際に前記窒化領域の削れを抑制することが可能となる。
一形態では、前記窒化領域は前記酸化領域内に埋め込まれており、工程(c)及び工程(d)は、工程(a)及び工程(b)により前記窒化領域が露出した後に行われてもよい。この形態では、工程(a)及び工程(b)の実行の後、工程(c)及び工程(d)を実行することにより、前記窒化領域が露出した後にも、当該窒化領域の損傷を抑制しつつ、前記酸化領域をエッチングすることが可能となる。
一形態では、工程(c)では、フルオロカーボンガスとして、C、C、及びCのうち少なくとも一種を含有するガスが用いられてもよい。また、一形態では、工程(c)及び工程(d)が交互に繰り返されてもよい。
一形態では、工程(b)の後に、(e)被処理体をフルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマに晒す工程であり、前記酸化領域をエッチングし、且つ該領域上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該工程(以下、「工程(e)」という)と、(f)堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程(以下、「工程(f)」という)と、を更に含み、該方法では、工程(e)と工程(f)とが、交互に繰り返されてもよい。
この形態では、工程(e)において生成されるフルオロカーボンガスのプラズマによって前記酸化領域がエッチングされ、当該領域上に堆積物が形成される。次いで、工程(f)において、堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルを用いて前記酸化領域が更にエッチングされる。また、この工程(f)では、堆積物の量が減少する、したがって、更に工程(e)を行うことにより、前記酸化領域のエッチングが更に進行する。かかる工程(e)及び工程(f)が交互に繰り返されることにより、前記酸化領域、即ちシリコン酸化膜のエッチングの停止を防止することが可能となる。その結果、シリコン酸化膜のエッチングを継続して行うことが可能となる。
一形態では、フルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程では、希ガスのプラズマに被処理体が晒されてもよい。この形態では、希ガス原子のイオンが堆積物に衝突することにより、当該堆積物中のフルオロカーボンラジカルが前記酸化領域をエッチングする。なお、一形態の工程(f)においては、フルオロカーボンガスが実質的に供給されなくてもよい。
一形態では、被処理体は、窒化シリコンから構成された窒化領域を更に有し、該窒化領域は前記酸化領域内に埋め込まれており、工程(e)及び工程(f)は、工程(a)及び工程(b)により前記窒化領域が露出した後に行われてもよい。このような形態では、工程(a)及び工程(b)の実行の後、工程(e)及び工程(f)を実行することにより、前記窒化領域が露出した後にも、当該窒化領域の損傷を抑制しつつ、前記酸化領域をエッチングすることが可能となる。
本発明の一側面及び実施形態によれば、スループットを低下させることなく、酸化シリコンから構成される領域を選択的にエッチングすることができる。
第1実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。 被処理体の一例を示す断面図である。 第1実施形態に係るエッチング方法の実施に利用可能なプラズマ処理装置を示す図である。 第1実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。 第1実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。 第1実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。 第1実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。 第2実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。 第2実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。 第2領域のエッチング量及び第1領域のサイドエッチング量を説明するための図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図1に示す方法MT1は、酸化シリコンから構成された第1領域を選択的にエッチングする方法である。この方法MT1は、一例においては、図2に示す被処理体に自己整合的にホールを形成するために利用することができる。
図1に示すように、方法MT1では、まず工程ST1が行われる。工程ST1では被処理体W(以下、「ウエハW」という)が準備される。準備されたウエハWは、後述する載置台PD上に載置される。ウエハWの一例を図2に示す。図2に示すウエハWは、下地層100、複数の隆起領域102、第2領域104(窒化領域)、第1領域106(酸化領域)、及び、マスク108を有している。このウエハWは、例えば、フィン型電界効果トランジスタの製造中に得られる生産物であり得る。
下地層100は、例えば、多結晶シリコンから構成され得る。下地層100は、一例においてはフィン領域であり、略直方体形状を有している。複数の隆起領域102は、下地層100上に設けられており、互いに略平行に配列されている。これら隆起領域102は、例えば、ゲート領域であり得る。第2領域104は、窒化シリコンから構成されており、隆起領域102を覆うように設けられている。また、複数の隆起領域102は、第1領域106内に埋め込まれている。即ち、第1領域106は、第2領域104を介して隆起領域102を覆うように設けられている。この第1領域106は、酸化シリコンから構成されている。第1領域106上には、マスク108が設けられている。マスク108は、隣接する隆起領域102間の上方において開口するパターンを有している。このマスク108は、有機膜から構成されている。なお、マスク108は、フォトリソグラフィによって作成することが可能である。
ウエハWに対して方法MT1を実施すると、ウエハWの第1領域106を第2領域104に対して選択的にエッチングすることができ、隣接する隆起領域102の間の領域においてホールを自己整合的に形成することができる。形成されたホールは、隣接する隆起領域102の間の領域を通って下地層100の表面まで延在する。かかるホールは、例えば、フィン領域のソース又はドレインに、接続するコンタクト用のホールとなり得る。
以下、方法MT1の実施に利用可能な一実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図3は、一実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。図3に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型プラズマエッチング装置であり、略円筒状の処理容器12を備えている。処理容器12の内壁面は、例えば、陽極酸化処理されたアルミニウムから構成されている。この処理容器12は保安接地されている。
処理容器12の底部上には、略円筒状の支持部14が設けられている。支持部14は、例えば、絶縁材料から構成されている。支持部14は、処理容器12内において、処理容器12の底部から鉛直方向に延在している。また、処理容器12内には、載置台PDが設けられている。載置台PDは、支持部14によって支持されている。
載置台PDは、その上面においてウエハWを保持する。載置台PDは、下部電極LE及び静電チャックESCを有している。下部電極LEは、第1プレート18a及び第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18a及び第2プレート18bは、例えばアルミアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状をなしている。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャックESCが設けられている。静電チャックESCは、導電膜である電極を一対の絶縁層又は絶縁シート間に配置した構造を有している。静電チャックESCの電極には、直流電源22がスイッチ23を介して電気的に接続されている。この静電チャックESCは、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によりウエハWを吸着する。これにより、静電チャックESCは、ウエハWを保持することができる。
第2プレート18bの周縁部上には、ウエハWのエッジ及び静電チャックESCを囲むようにフォーカスリングFRが配置されている。フォーカスリングFRは、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、エッチング対象の膜の材料によって適宜選択される材料から構成されており、例えば、石英から構成され得る。
第2プレート18bの内部には、冷媒流路24が設けられている。冷媒流路24は、温調機構を構成している。冷媒流路24には、処理容器12の外部に設けられたチラーユニットから配管26aを介して冷媒が供給される。冷媒流路24に供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。このように、冷媒流路24には、冷媒が循環するよう、供給される。この冷媒の温度を制御することにより、静電チャックESCによって支持されたウエハWの温度が制御される。
また、プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャックESCの上面とウエハWの裏面との間に供給する。
また、プラズマ処理装置10には、加熱素子であるヒータHTが設けられている。ヒータHTは、例えば、第2プレート18b内に埋め込まれている。ヒータHTには、ヒータ電源HPが接続されている。ヒータ電源HPからヒータHTに電力が供給されることにより、載置台PDの温度が調整され、当該載置台PD上に載置されるウエハWの温度が調整されるようになっている。
また、プラズマ処理装置10は、上部電極30を備えている。上部電極30は、載置台PDの上方において、当該載置台PDと対向配置されている。下部電極LEと上部電極30とは、互いに略平行に設けられている。これら上部電極30と下部電極LEとの間には、ウエハWにプラズマ処理を行うための処理空間Sが提供されている。
上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、処理容器12の上部に支持されている。一実施形態では、上部電極30は、載置台PDの上面、即ち、ウエハ載置面からの鉛直方向における距離が可変であるように構成され得る。上部電極30は、電極板34及び電極支持体36を含み得る。電極板34は処理空間Sに面しており、当該電極板34には複数のガス吐出孔34aが設けられている。この電極板34は、一実施形態では、シリコンから構成されている。
電極支持体36は、電極板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この電極支持体36は、水冷構造を有し得る。電極支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。このガス拡散室36aからは、ガス吐出孔34aに連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。また、電極支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されており、このガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、第1のガス、第2のガス、第3のガス、第4のガス、不活性ガス、及び、希ガスのガスソースといった複数のガスソースを含んでいる。第1のガスは、水素、窒素、及び、フッ素を含有するガスである。例えば第1のガスは、Hガス、Nガス、及びNFガスの混合ガス、或いは、NHガス及びNFガスの混合ガスであり得る。また、第1のガスは、更に、Arガスといった希ガスを含み得る。第2のガス及び第3のガスは、フルオロカーボンを含有するガスである。また、第2のガス及び第3のガスは、C、C、及びCのうち少なくとも一種を含有するガスである。また、第2のガス、第3のガス、及び第4のガスは、更に、Arガスといった希ガス、及び、Oガスを含み得る。また、不活性ガスは、Arガスといった希ガス、又は、Nガスであり得る。なお、ガスソース群40は、Hガス、Heガスといった上述したガスとは別のガスのガスソースを含んでいていてもよい。
バルブ群42は複数のバルブを含んでおり、流量制御器群44はマスフローコントローラといった複数の流量制御器を含んでいる。ガスソース群40の複数のガスソースはそれぞれ、バルブ群42の対応のバルブ及び流量制御器群44の対応の流量制御器を介して、ガス供給管38に接続されている。
また、プラズマ処理装置10では、処理容器12の内壁に沿ってデポシールド46が着脱自在に設けられている。デポシールド46は、支持部14の外周にも設けられている。デポシールド46は、処理容器12にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
処理容器12の底部側、且つ、支持部14と処理容器12の側壁との間には排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えば、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。この排気プレート48の下方、且つ、処理容器12には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、処理容器12内の空間を所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器12の側壁にはウエハWの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gはゲートバルブ54により開閉可能となっている。
また、プラズマ処理装置10は、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64を更に備えている。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の第1の高周波電力を発生する電源であり、27〜100MHzの周波数、一例においては40MHzの高周波電力を発生する。第1の高周波電源62は、整合器66を介して下部電極LEに接続されている。整合器66は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合させるための回路である。
第2の高周波電源64は、ウエハWにイオンを引き込むための第2の高周波電力、即ち高周波バイアス電力を発生する電源であり、400kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数、一例においては13MHzの高周波バイアス電力を発生する。第2の高周波電源64は、整合器68を介して下部電極LEに接続されている。整合器68は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合させるための回路である。
また、プラズマ処理装置10は、直流電源70を更に備えている。直流電源70は、上部電極30に接続されている。直流電源70は、負の直流電圧を発生し、当該直流電圧を上部電極30に与えることが可能である。直流電源70に負の直流電圧が与えられると、処理空間Sに存在する正イオンが、電極板34に衝突する。これにより、電極板34から二次電子が放出される。
また、一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置10の各部を制御する。具体的に、制御部Cntは、バルブ群42、流量制御器群44、排気装置50、第1の高周波電源62、整合器66、第2の高周波電源64、整合器68、直流電源70、ヒータ電源HP、及びチラーユニットに接続されている。
制御部Cntは、入力されたレシピに基づくプログラムに従って動作し、制御信号を送出する。制御部Cntからの制御信号により、ガスソース群から供給されるガスの選択及び流量、排気装置50の排気、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64からの電力供給、直流電源70からの負の直流電圧供給、ヒータ電源HPの電力供給、チラーユニットからの冷媒流量及び冷媒温度を制御することが可能である。
再び図1を参照し、制御部Cntの各種制御と共に、方法MT1の各工程について詳細に説明する。以下の説明においては、図4、図5、図6、及び図7を参照する。図4、図5、図6、及び図7は、第1実施形態に係るエッチング方法の各工程の実行後の状態の被処理体を示す断面図である。
図1に示すように、方法MT1では、次いで工程ST2が行われる。工程ST2では、第1領域106を変質させることにより、変質領域が形成される。具体的には、工程ST2では、ウエハWが、水素、窒素、及びフッ素を含有するガスのプラズマに晒される。工程ST2に用いられるガスは、上述した第1のガスであり、例えば、Hガス、Nガス、及びNFガスの混合ガス、或いは、NHガス及びNFガスの混合ガスであり得る。また、第1のガスは、Arガスといった希ガスを含み得る。第1のガスのプラズマにウエハWが晒されると、第1領域106を構成する酸化シリコンがケイフッ化アンモニウム((NHSiF)に変質する。これにより、図4(a)に示すように、第1領域106の少なくとも一部が変質領域106aへと変質する。
プラズマ処理装置10を用いて工程ST2を行う場合には、制御部Cntは、ガスソース群40から第1のガスを供給するようにバルブ群42及び流量制御器群44を制御する。また、制御部Cntは、第1のガスを励起させるため、高周波電力を下部電極LEに供給するように第1の高周波電源62を制御する。
工程ST2では、処理容器12内の圧力は、例えば、400mTorr〜600mTorr(53.33Pa〜79.99Pa)の圧力に設定される。また、第1の高周波電源62から供給される高周波電力は、例えば、800W〜1200Wの間の電力に設定される。また、工程ST2では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力は供給されなくてもよい。また、第1のガスとして、Hガス、Nガス、及びNFガスの混合ガスを用いた場合には、第1のガス中のNFガスとHガスの分圧は、1:2〜1:10の範囲内の分圧、例えば、1:2.5の分圧に制御される。また、ウエハWの温度は、60℃以下の温度、例えば、0℃の温度に制御される。このため、制御部Cntは、プラズマ処理装置10のヒータ電源HPを制御して、載置台PDの温度を調整することができる。また、工程ST2の処理時間は、30秒〜60秒とすることができる。
次いで、方法MT1では、工程ST3が行われる。工程ST3では、ウエハWに対して二次電子が照射されることにより変質領域106aが除去される。プラズマ処理装置10で工程ST3を行う場合には、プラズマ処理装置10のガスソース群40から処理ガスが供給され、排気装置50により処理容器12内の圧力が設定値に減圧される。工程ST3で用いられる処理ガスは、その励起時に正イオンを生じさせることが可能なものであり、例えばArガス等の希ガス、Nガスといった不活性ガスであり得る。また工程ST3では、処理ガスとしてHガスを用いてもよい。また、工程ST3では、直流電源70からプラズマ処理装置10の上部電極30に負の直流電圧が印加される。さらに、工程ST3では、処理ガスを励起させるために、第1の高周波電源62から高周波電力が下部電極LEに供給される。これにより、処理容器12内において処理ガスに由来する正イオンを有するプラズマが生成される。なお、工程ST3では、必要に応じて、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給されてもよい。
一例では、処理容器12内の圧力は、例えば、40mTorr〜60mTorr(5.33Pa〜7.99Pa)の圧力に設定される。第1の高周波電源62から供給される高周波電力は、例えば、200W〜400Wの間の電力に設定される。工程ST3では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力は供給されなくてもよい。また、工程ST3では、直流電源70からプラズマ処理装置10の上部電極30に絶対値が1000Vの負の直流電圧が印加される。なお、工程ST3において上部電極30に印加される負の直流電圧は、少なくとも絶対値が500V以上であればよく、例えば800V〜1200Vの範囲内の負の直流電圧であってもよい。また、Arガスが300sccm〜500sccmの流量で処理容器12内に供給される。また、ウエハWの温度は、60℃以下の温度、例えば、40℃の温度に制御される。また、工程ST3の処理時間は、20秒〜40秒とすることができる。
図4(b)は、工程ST3の原理を説明するための図である。同図において、円によって囲まれた「+」は正イオンを示しており、円によって囲まれた「−」が二次電子を示している。処理空間Sに処理ガス供給され、第1の高周波電源62から高周波電力が下部電極LEに供給されると、処理ガスが励起され、処理空間S内において正イオンを有するプラズマが発生する。処理空間Sに正イオンを有するプラズマが生成されている状態において上部電極30に負の直流電圧が印加されると、図4(b)に示すように、正イオンは上部電極30の電極板34に衝突する。これにより、上部電極30から二次電子が放出され、当該二次電子がウエハWに照射される。二次電子がウエハWの表面に照射されると、二次電子の運動エネルギーにより変質領域106aのケイフッ化アンモニウムが昇華する。これにより、図5(a)に示すように、工程ST3において変質領域106aが除去される。
上述した工程ST2及び工程ST3は、第2領域104が露出するまで、交互に所定回数(例えば、7回)実行される。方法MT1では、工程ST4において、工程ST2及び工程ST3の実行回数が、停止条件、即ち、所定回数を超えるという条件を満たすか否かが判定される。この停止条件が満たされない場合には、工程ST2及び工程ST3が再び繰り返される。一方、停止条件が満たされる場合には、工程ST2及び工程ST3の実行が終了する。このように工程ST2及び工程ST3が交互に所定回数実行されることにより、図5(b)に示すように、第1領域106が部分的に除去され、第2領域104が露出する。また、工程ST2及び工程ST3は、第1領域106に対して選択的に作用するので、第2領域104が露出した後にも、第2領域104の損傷が抑制される。更に、工程ST3では、高い直進性を有する二次電子が被処理体Wに照射されるので、第1領域106の膜厚方向(即ち、下地層100に対して垂直な方向)に対して垂直な方向に対してエッチングが進行することが抑制される。その結果、高い異方性でウエハWから第1領域106を除去することができる。このため、第1領域106のうちマスク108の下方に位置する領域が除去されることを抑制することができる。
次いで、方法MT1では、工程ST5が行われる。工程ST5では、第2領域104及び第1領域106上に保護膜が形成される。この工程ST5では、第2領域104上に形成される保護膜の厚みが第1領域106上に形成される保護膜の厚みより厚くなるように、保護膜の形成が調整される。
具体的に、工程ST5では、ウエハWがフルオロカーボンガス、即ち、フルオロカーボンを含有する上述の第2のガスのプラズマに晒される。この工程ST5では、下部電極LEに供給される高周波バイアス電力が、後述する工程ST6において下部電極LEに供給される高周波バイアス電力よりも小さい電力となるように調整される。例えば、工程ST5では、下部電極LEに高周波バイアス電力が供給されない。これにより、第2領域104のエッチングレートが低くなり、第2領域104は実質的にはエッチングされなくなる。
また、工程ST5では、ウエハWの温度が60℃以上250℃以下の温度に設定される。これにより、図6(a)に示すように、フルオロカーボン系の保護膜PFが第2領域104及び第1領域106上に形成され、第1領域106上の保護膜PFの厚みよりも第2領域104上の保護膜PFの厚みが厚くなる。なお、250℃を超える温度領域では、マスク108のガラス転移温度となり、また、当該温度では、第1領域106に形成される保護膜の厚みと第2領域104の保護膜の厚みの差が少なくなる。また、60℃より低い温度でも、第1領域106に形成される保護膜の厚みと第2領域104の保護膜の厚みの差が少なくなる。
プラズマ処理装置10を用いて工程ST5を行う場合には、制御部Cntは、ガスソース群40から第2のガスを供給するように、バルブ群42及び流量制御器群44を制御する。また、制御部Cntは、下部電極LEに高周波電力が供給されるように第1の高周波電源62を制御する。また、制御部Cntは、高周波バイアス電力が低い電力となるように、例えば、高周波バイアス電力が供給されないように、第2の高周波電源64を制御する。また、制御部Cntは、プラズマ処理装置10のヒータ電源HPを制御することにより、載置台PDの温度を調整し、これによりウエハWの温度を調整する。
例えば、工程ST5では、処理容器12内の圧力は、10mTorr〜30mTorr(1.333Pa〜4Pa)の圧力に設定される。また、工程ST5では、第1の高周波電源62から、60MHz且つ500W〜2000Wの高周波電力が下部電極LEに供給される。また、第2のガス中のCガス、Arガス、Oガスの流量はそれぞれ、15sccm〜25sccmの流量、500sccm〜600sccmの流量、10sccm〜20sccmの流量に設定される。また、工程ST5の処理時間は、10秒〜20秒である。
次いで、方法MT1では、工程ST6が行われる。工程ST6では、第1領域106がエッチングされる。本例においては、隣接する隆起領域102の間に存在する第1領域106がエッチングされる。
具体的に、工程ST6では、ウエハWがフルオロカーボンガス、即ち、フルオロカーボンを含有する上述の第3のガスのプラズマに晒される。この工程ST6では、下部電極LEに比較的高い高周波バイアス電力が供給される。これにより、比較的薄い保護膜PFがその上に形成されている第1領域106が、図6(b)に示すように、エッチングされる。
プラズマ処理装置10を用いて工程ST6を行う場合には、制御部Cntは、ガスソース群40から第3のガスを供給するように、バルブ群42及び流量制御器群44を制御する。また、制御部Cntは、下部電極LEに高周波電力が供給されるように第1の高周波電源62を制御する。また、制御部Cntは、下部電極LEに高周波バイアス電力が供給されるように第2の高周波電源64を制御する。
例えば、工程ST6では、処理容器12内の圧力は、10mTorr〜30mTorr(1.333Pa〜4Pa)の圧力に設定される。また、工程ST6では、第1の高周波電源62から、60MHz且つ500W〜2000Wの高周波電力が下部電極LEに供給される。また、工程ST6では、第2の高周波電源64から、1000W〜2000Wの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給される。また、第3のガス中のCガス、Arガス、Oガスの流量はそれぞれ、15sccm〜25sccmの流量、500sccm〜600sccmの流量、10sccm〜20sccmの流量に設定される。また、工程ST6の処理時間は、10秒〜30秒である。なお、工程ST6におけるウエハWの温度は、工程ST5のウエハWの温度と同じ温度であってもよく、或いは、工程ST5のウエハWの温度よりも低い温度であってもよい。
方法MT1では、工程ST5及び工程ST6が交互に所定回数実行される。方法MT1では、工程ST7において、工程ST5及び工程ST6の実行回数が停止条件、即ち、所定回数を超えるという条件を満たすか否かが判定される。この停止条件が満たされない場合には、工程ST5及び工程ST6が再び繰り返される。一方、停止条件が満たされる場合には、工程ST5及び工程ST6の実行が終了する。このように工程ST5及び工程ST6が交互に所定回数実行されることにより、図6(c)に示すように、隣接する隆起領域102の間に存在する第1領域106が、ある深さまでエッチングされる。なお、図6(c)では、第1領域106のエッチングは下地層100まで達していないが、工程ST5及び工程ST6は、第1領域106のエッチングが下地層100に達するまで実行されてもよい。
以上の工程ST5及び工程ST6を行うことにより、露出直後において保護膜が形成されていない第2領域104の削れを抑制しつつ、第1領域106をエッチングすることが可能となる。かかる工程ST5及び工程ST6を所定回数実行すると、第2領域104上には保護膜PFが維持される。また、フルオロカーボンを含有するガスのエッチングでは、第1領域106上への保護膜の形成と第1領域106のエッチングとが同時に進行する。したがって、工程ST5及び工程ST6を所定回数実行した後に、工程ST6と同様のエッチングによって、第1領域106をエッチングすることができる。これにより、第1領域106のエッチングレートを高めることが可能である。
具体的に、方法MT1は、工程ST8を含んでいる。工程ST8では、工程ST6と同様の条件で、隣接する隆起領域102の間に存在する第1領域106のエッチングが進められる。この工程ST8をプラズマ処理装置10を用いて行う場合には、制御部Cntは、工程ST6における制御と同様の制御を実行することができる。この工程ST8を行うと図7(a)に示すように、ウエハWには、下地層100まで達するホールが形成される。但し、図7(a)に示すように、下地層100と第2領域104によって囲まれた隅部には、酸化シリコンから構成された残渣106b(酸化領域)が残されることがある。
方法MT1では、残渣106bを除去するために、工程ST9及び工程ST10を更に行うことができる。工程ST9は工程ST2と同様の工程であり、工程ST10は工程ST3と同様の工程である。また、プラズマ処理装置10を用いて工程ST9及び工程ST10を行う場合には、制御部Cntは、工程ST2及び工程ST3で述べた制御を実行することができる。
方法MT1では、工程ST9により、図7(b)に示すように、残渣106bを変質させて変質領域106cを形成することができる。また、工程ST10により、図7(c)に示すように、変質領域106cを除去することができる。工程ST9及び工程ST10は交互に複数回繰り返されてもよい。これにより、方法MT1によれば、隣接する隆起領域102の間において自己整合的にホールHLを形成することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るエッチング方法について説明する。図8は、第2実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図8に示す方法MT2は、酸化シリコンから構成された第1領域を選択的にエッチングする方法である。この方法MT2は、一例においては、図2に示す上述の被処理体に自己整合的にホールを形成するために利用することができる。また、方法MT2は、上述したプラズマ処理装置10を用いて実施することができる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
方法MT2では、まず工程ST21、工程ST22、工程ST23、及び工程ST24が行われる。工程ST21、工程ST22、工程ST23、及び工程ST24は、方法MT1の工程ST1、工程ST2、工程ST3、及び工程ST4と同様の工程である。方法MT2では、工程ST21、工程ST22、工程ST23、及び工程ST24が行われることで、図5(b)に示すように、第1領域106が部分的に除去され、第2領域104が露出したウエハWが得られる。
次いで、方法MT2では、工程ST25が行われる。工程ST25では、ウエハWがフルオロカーボンガスを含む第4のガスのプラズマに晒される。工程ST25では、第4のガスが励起されることによりプラズマが生成され、生成されたプラズマにウエハWが晒される。
プラズマ処理装置10を用いて工程ST25を実施する場合には、ガスソース群40から第4のガスが処理容器12内に供給される。また、工程ST25では、第1の高周波電源62からの高周波電力が下部電極LEに供給される。また、工程ST25では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給され得る。また、工程ST25では、排気装置50によって処理容器12内の空間の圧力が所定の圧力に設定される。例えば、処理容器12内の空間の圧力は、20mTorr(2.666Pa)〜50mTorr(6.666Pa)の範囲内の圧力に設定される。さらに、工程ST25では、上部電極30と載置台PDの上面との間の距離が、20mm〜50mmの範囲内の距離に設定される。これにより、処理容器12内においてフルオロカーボンガスのプラズマが生成され、載置台PD上に載置されたウエハWが当該プラズマに晒される。なお、工程ST25では、上部電極30に直流電源70からの負の直流電圧が印加されてもよい。また、工程ST25の実行時のプラズマ処理装置10の各部の動作は、制御部Cntによって制御され得る。
工程ST25では、初期的には図5(b)に示すウエハWの第1領域106に、フルオロカーボンに由来する原子及び/又は分子の活性種、例えば、フッ素及び/又はフルオロカーボンの活性種が衝突する。これにより、工程ST25では、第1領域106がエッチングされる。また、工程ST25では、図9(a)に示すように、フルオロカーボンを含む堆積物が第1領域106に付着する。これにより、フルオロカーボンを含む堆積物DPが第1領域106上に形成される。この堆積物DPの膜厚は、工程ST25の実行時間の経過につれて増加する。
また、工程ST25では、初期的には図5(b)に示すウエハWの第2領域104にも、フルオロカーボンに由来する原子及び/又は分子の活性種、例えば、フッ素及び/又はフルオロカーボンの活性種が衝突する。かかる活性種が第2領域104に衝突すると、図9(a)に示すように、第2領域104の表面からある深さの表層部分が改質され、改質領域TRが形成され得る。改質領域TRは、第2領域104を構成するシリコン及び窒素、第4のガスに含まれる原子及び/又は分子を含有する。例えば、改質領域TRは、シリコン及び窒素に加えて、第4のガスに含まれる炭素、フッ素、及び酸素を含有し得る。また、工程ST25では、改質領域TR上に堆積物DPが形成される。
工程ST25の処理により形成された堆積物DPの膜厚が大きくなると、第1領域106をエッチングし得る活性種が第1領域106に到達することが当該堆積物DPによって阻害される。したがって、工程ST25を連続的に継続すると、第1領域106のエッチングが停止する。このようなエッチングの停止を防止するために、方法MT2では、次いで、工程ST26が実行される。
工程ST26では、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルにより第1領域106がエッチングされる。一実施形態の工程ST26では、工程ST25の処理後のウエハWが、希ガスのプラズマに晒される。この工程ST26の処理時間と工程ST25の処理時間は任意に設定され得る。一実施形態においては、工程ST25の処理時間と工程ST26の処理時間の合計において工程ST25の処理時間が占める割合は、30%〜70%の範囲内の割合に設定され得る。
プラズマ処理装置10を用いて工程ST26を実施する場合には、ガスソース群40から希ガスが供給される。また、工程ST26では、希ガスに加えて酸素ガス(Oガス)が供給されてもよい。また、工程ST26では、第1の高周波電源62からの高周波電力が下部電極LEに供給される。また、工程ST26では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給され得る。例えば、処理容器12内の空間の圧力は、20mTorr(2.666Pa)〜50mTorr(6.666Pa)の範囲内の圧力に設定される。さらに、工程ST26では、上部電極30と載置台PDの上面との間の距離が、20mm〜50mmの範囲内の距離に設定される。これにより、処理容器12内において希ガスのプラズマが生成され、載置台PD上に載置されたウエハWが当該プラズマに晒される。なお、工程ST26では、上部電極30に直流電源70からの負の直流電圧が印加されてもよい。また、工程ST26の実行時のプラズマ処理装置10の各部の動作は、制御部Cntによって制御され得る。
工程ST26では、希ガス原子の活性種、例えば、希ガス原子のイオンが、堆積物DPに衝突する。これにより、図9(b)に示すように、堆積物DP中のフルオロカーボンラジカルが、第1領域106のエッチングを進行させる。また、この工程ST26により、堆積物DPの膜厚が減少する。また、工程ST26では、図9(b)に示すように、第2領域104上の堆積物DPの膜厚も減少する。ただし、第2領域104上には改質領域TRが存在するので、第2領域104のエッチングは抑制される。
方法MT2では、工程ST26の実行の後、再び、工程ST25が実行される。先の工程ST26の実行によって堆積物DPの膜厚が減少しているので、再び工程ST25を実行して上述した処理ガスのプラズマにウエハWを晒すと、第1領域106を更にエッチングすることができる。その後、更に工程ST26を実行することで、堆積物DP中のフルオロカーボンラジカルにより第1領域106をエッチングすることができる。
方法MT2では、工程ST27において停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件は、例えば、工程ST25及び工程ST26を含むサイクルの繰り返し回数が所定回数に達したときに満たされたものと判定される。停止条件が満たされない場合には、工程ST25及び工程ST26を含むサイクルが再び実行される。一方、停止条件が満たされる場合には、方法MT2が終了する。なお、図9(b)では、第1領域106のエッチングは下地層100まで達していないが、工程ST25及び工程ST26は、第1領域106のエッチングが下地層100に達するまで実行されてもよい。また、工程ST25及び工程ST26が第1領域106のエッチングが下地層100に達するまで繰り返し実行された後に、方法MT1の工程ST9及び工程ST10と同様の工程を更に実施して、酸化シリコンから構成された残渣106bを除去してもよい。
以上説明した方法MT2では、工程ST25及び工程ST2を交互に複数回実行することにより、第1領域106のエッチングの停止を防止することができる。その結果、第1領域106のエッチングを継続することができる。さらに、方法MT2では、第1領域106を第2領域104に対して選択的にエッチングすることができる。
以上、幾つかの実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、上述した実施形態では、プラズマ処理装置10は容量結合型のプラズマ処理装置であったが、他のタイプのプラズマ処理装置が用いられてもよい。例えば、誘導結合型のプラズマ処理装置、マイクロ波といったプラズマ源を用いるプラズマ処理装置といった種々のプラズマ処理装置が用いられ得る。
また、方法MT1の工程ST5、工程ST6、工程ST8、工程ST9、工程ST10、及び方法MT2の工程ST25、工程ST26は、図2に示したウエハWにホールHLを形成するのに適したオプションの工程である。したがって、ウエハによっては、これら工程が不要とされることもある。例えば、ウエハが、酸化シリコンから構成された第1領域と窒化シリコンから構成された第2領域を有している場合に、当該第1領域を選択的にエッチングするために、工程ST2及び工程ST3、或いは、工程ST22及びST23のみを含む方法を実施することが可能である。
また、上述した実施形態では、方法MT1及び方法MT2によって図2に示すウエハWの第1領域をエッチングしたが、被処理体は図2に示すウエハWに限定されない。方法MT1及び方法MT2は、酸化シリコンから構成された領域を有するものであれば任意の被処理体に適用可能である。
以下、方法MT1の工程ST2及び工程ST3、並びに、方法MT2の工程ST22及びST23の評価のために行った種々の実験例について説明する。以下に説明する実験例は単に例示のために示されるものであって、本発明を限定するものではない。
(実験例1、2及び比較実験例1)
実験例1、2及び比較実験例1では、図2に示す第2領域104及び第1領域106を含むウエハWに対して、下記の処理条件で工程ST2が実施されたウエハを準備した。実験例1及び2では、このウエハに対して、下記の処理条件で工程ST3を実施して変質領域を除去した。また、実験例1及び2では、工程ST2及び工程ST3を7回繰り返すことにより、第2領域104を露出させた。比較実験例1では、実験例1と同じウエハに対して熱処理チャンバにより下記の処理条件で加熱処理を実施して変質領域を除去した。また、比較実験例1では、工程ST2及び当該加熱処理を7回繰り返すことにより、第2領域104を露出させた。なお、比較実験例1において、加熱処理は窒素雰囲気下で行われた。
<実験例1の処理条件>
・工程ST2
処理容器内の圧力:500mTorr
NFガス流量:120sccm
ガス流量:300sccm
ガス流量:300sccm
Arガス流量:1000sccm
第1の高周波電源62の高周波電力:1000W
第2の高周波電源64の高周波バイアス電力:0W
ウエハの温度:0℃
処理時間:45秒
・工程ST3
処理容器内の圧力:50mTorr
ガス流量:400sccm
第1の高周波電源62の高周波電力:300W
第2の高周波電源64の高周波バイアス電力:0W
ウエハの温度:0℃
処理時間:30秒
<実験例2の処理条件>
・工程ST2
処理容器内の圧力:500mTorr
NFガス流量:120sccm
ガス流量:300sccm
ガス流量:300sccm
Arガス流量:1000sccm
第1の高周波電源62の高周波電力:1000W
第2の高周波電源64の高周波バイアス電力:0W
ウエハの温度:0℃
処理時間:45秒
・工程ST3
処理容器内の圧力:50mTorr
Arガス流量:400sccm
第1の高周波電源62の高周波電力:300W
第2の高周波電源64の高周波バイアス電力:0W
ウエハの温度:0℃
処理時間:30秒
<比較実験例1の処理条件>
・工程ST2
処理容器内の圧力:500mTorr
NFガス流量:120sccm
ガス流量:300sccm
ガス流量:300sccm
Arガス流量:1000sccm
第1の高周波電源62の高周波電力:1000W
第2の高周波電源64の高周波バイアス電力:0W
ウエハの温度:0℃
処理時間:45秒
・加熱処理
処理容器内の圧力:5Torr
ウエハの温度:180℃
処理時間:180秒
上述した実験例1、2及び参考実験例1の処理が実施されたウエハWについて第2領域104の幅方向中心付近の膜厚の変化量、即ちエッチング量D1を測定した(図10)。また、マスク108の下方に位置する第1領域106の幅の変化量、即ちサイドエッチング量D2を測定した(図10)。その結果、実験例1、2では、第2領域104のエッチング量D1はそれぞれ1.6nm、1.6nmであり、第1領域106のサイドエッチング量D2はそれぞれ4nm、1nmであった。これに対し、比較実験例1では、第2領域104のエッチング量D1は1.6nmであり、第1領域106のサイドエッチング量D2は13nmであった。
実験例1、2の処理による第2領域104のエッチング量D1と比較実験例1の処理による第2領域104のエッチング量D1とを比較すると、両者のエッチング量は同程度であった。この結果から、工程ST3によれば、加熱処理と同様に、窒化シリコンから構成された領域のエッチングを抑制しつつ、変質領域を除去できることが確認された。また、実験例1、2の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2と比較実験例1の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2とを比較すると、実験例1、2の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2は比較実験例1の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2よりも小さいものであった。この結果から、工程ST3では、加熱処理に比べて高い異方性で第1領域106の変質領域を除去できることが確認された。
また、実験例1の処理による第2領域104のエッチング量D1と実験例2の処理による第2領域104のエッチング量D1とを比較すると、両者は同程度であった。一方、実験例1の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2と実験例2の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2とを比較すると、実験例2の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2は、実験例1の処理による第1領域106のサイドエッチング量D2よりも小さいものであった。この結果から、工程ST3の処理ガスとしてArガスを用いた実験例2では、工程ST3の処理ガスとしてNガスを用いた実験例2に比べて高い異方性で第1領域106の変質領域を除去できることが確認された。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、30…上部電極、34…電極板、40…ガスソース群、42…バルブ群、44…流量制御器群、50…排気装置、62…第1の高周波電源、64…第2の高周波電源、70…直流電源、100…下地層、102…隆起領域、104…第2領域、106…第1領域、106a,106c…変質領域、108…マスク、Cnt…制御部、DP…堆積物、LE…下部電極、PD…載置台、PF…保護膜、S…処理空間、TR…改質領域、W…被処理体。

Claims (13)

  1. プラズマ処理装置の処理容器内において、酸化シリコンから構成された酸化領域を有する被処理体から該酸化領域を選択的にエッチングする方法であって、
    前記処理容器内において、水素、窒素、及びフッ素を含有するガスのプラズマを生成し、前記酸化領域を変質させて、変質領域を形成する工程と、
    前記変質領域を形成する工程の後、前記処理容器内において二次電子を前記被処理体に照射することによって前記変質領域を除去する工程であり、前記処理容器内に正イオンを有するプラズマを生成し、且つ、前記プラズマ処理装置の上部電極に負の直流電圧を印加することで、前記正イオンを該上部電極に衝突させ、該上部電極から前記二次電子を放出させる、該工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記変質領域を形成する工程においては、H、N、及びNFを含有するガス、或いは、NH及びNFを含有するガスのプラズマを生成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記変質領域を除去する工程においては、前記処理容器内において不活性ガスのプラズマを生成する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記変質領域を形成する工程及び前記変質領域を除去する工程は複数回繰り返される、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
  5. 前記被処理体は窒化シリコンから構成された窒化領域を更に有し、
    前記変質領域を除去する工程の後に、
    前記窒化領域上に、前記酸化領域上に形成される保護膜よりも厚い保護膜を形成する工程であり、前記被処理体をフルオロカーボンガスのプラズマに晒す、該工程と、
    前記酸化領域をエッチングする工程であり、フルオロカーボンガスのプラズマに前記被処理体を晒す、該工程と、
    を更に含み、
    前記保護膜を形成する工程において前記被処理体を載置する載置台に供給される高周波バイアス電力が、前記酸化領域をエッチングする工程において前記載置台に供給される高周波バイアス電力よりも小さく、
    前記保護膜を形成する工程において、前記被処理体の温度が60℃以上250℃以下の温度に設定される、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記保護膜を形成する工程では、前記載置台に高周波バイアス電力が供給されない、請求項5に記載の方法。
  7. 前記窒化領域は前記酸化領域内に埋め込まれており、
    前記保護膜を形成する工程及び前記酸化領域をエッチングする工程は、前記変質領域を形成する工程及び前記変質領域を除去する工程により前記窒化領域が露出した後に行われる、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 前記保護膜を形成する工程においては、前記フルオロカーボンガスとして、C、C、及びCのうち少なくとも一種を含有するガスが用いられる、請求項5〜7の何れか一項に記載の方法。
  9. 前記保護膜を形成する工程及び前記酸化領域をエッチングする工程が交互に繰り返される、請求項5〜8の何れか一項に記載の方法。
  10. 前記変質領域を除去する工程の後に、
    前記被処理体をフルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマに晒す工程であり、前記酸化領域をエッチングし、且つ該酸化領域上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該工程と、
    前記堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程と、
    を更に含み、
    前記被処理体をフルオロカーボンガスのプラズマに晒す工程と、前記フルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程とが、交互に繰り返される、
    請求項1に記載の方法。
  11. 前記フルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程では、希ガスのプラズマに前記被処理体が晒される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記フルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程では、フルオロカーボンガスが供給されない、請求項11に記載の方法。
  13. 前記被処理体は、窒化シリコンから構成された窒化領域を更に有し、該窒化領域は前記酸化領域内に埋め込まれており、
    前記被処理体をフルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマに晒す工程及び前記フルオロカーボンのラジカルにより前記酸化領域をエッチングする工程は、前記変質領域を形成する工程及び前記変質領域を除去する工程により前記窒化領域が露出した後に行われる、請求項9〜11の何れか一項に記載の方法。

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