JP6225770B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現金処理装置および現金処理方法に関する。
金融機関の営業店カウンタ等に、窓口用現金処理機に代表される現金処理装置が設置されている。現金処理装置は、紙幣や硬貨の入金処理や出金処理等に利用される。職員は、例えば、現金処理装置の操作部、又は現金処理装置に接続された受付端末から操作を行い、現金処理装置の入金口に紙幣を投入することにより、入金処理を行うことができる。このような現金処理装置については、例えば下記の特許文献1に開示されている。
特開2013−117899号公報
上記の現金処理装置において入金口に一度に投入できる紙幣の枚数には限りがある。また、一般的には、入金口に投入された紙幣が装置内の紙幣収納部へ搬送されるまで、入金口は閉鎖されている。このため、入金口に一度に投入可能な枚数を超える紙幣を入金するためには、入金口への紙幣の追加投入を、紙幣収納部への紙幣の搬送終了に伴って入金口が解放されるタイミングで繰り返すことが考えられる。しかし、当該追加投入の手法では、紙幣などの現金の入金処理に要する時間が長期化することが懸念される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、現金の入金処理を効率的に行うことが可能な、新規かつ改良された現金処理装置および現金処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、開閉部材を有する入金口と、現金を一時的に収納する一時保留部と、現金を収納する収納部と、入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、を備え、前記制御部は、一取引における前記入金口への1回目の現金の投入前に前記選択画面の表示を制御する、現金処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、開閉部材を有する入金口と、現金を一時的に収納する一時保留部と、現金を収納する収納部と、入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される現金の計数を行う認識部と、一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、を備え、前記制御部は、一取引において前記入金口へ1回目に投入された現金が前記一時保留部に搬送された後に、前記選択画面および前記認識部により得られた計数結果の表示を制御し、前記第2の入金方法が選択された場合には、前記入金口への現金の追加投入と、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送を並行して行う、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記第2の入金方法においては、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送を指示する前に、前記開閉部材の解放を指示してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、開閉部材を有する入金口と、現金を一時的に収納する一時保留部と、現金を収納する収納部と、入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2の入金方法においては、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了した後に、前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記第2の入金方法における2回目以降の現金の投入では、前記開閉部材の解放を指示した後、前記入金口への現金の投入が検知されると、当該検知に基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示してもよい。
顧客が現金を受け取るための出金口をさらに備え、前記搬送部は、出金処理において、前記収納部から前記出金口に現金を搬送し、前記収納部から現金を繰り出すタイミングで、前記収納部の有高を更新してもよい。
前記制御部は、前記出金処理においてジャムが発生した場合、前記出金口に搬送済みの現金および前記搬送部に残留する現金を示す画面の表示を制御してもよい。
前記制御部は、前記収納部の有高の更新タイミングを、前記収納部から現金を繰り出すタイミングを含む複数のタイミングから選択するための画面の表示を制御してもよい。
前記制御部は、前記入金処理において前記入金口から前記一時保留部への現金の搬送中にジャムが発生し、前記入金口に現金が残留する場合、前記開閉部材の解放を指示してもよい。
前記制御部は、前記入金処理において前記入金口から前記一時保留部への現金の搬送中にジャムが発生した場合、前記搬送部に残留する現金を示す画面の表示を制御してもよい。
前記搬送部に残留する現金を示す画面は、前記入金口に現金が残留するか否かをさらに示してもよい。
以上説明したように本発明によれば、現金の入金処理を効率的に行うことが可能である。
本発明の実施形態に係る紙幣処理装置の内部構成例を示す図である。 入金口シャッタ13と出金口シャッタの構成例を示す模式図である。 本発明の実施形態による紙幣処理装置の構成を示した機能ブロック図である。 通常入金の動作例を示した説明図である。 入金方法設定画面の具体例を示した説明図である。 大量入金の動作例を示した説明図である。 大量入金の動作例を示した説明図である。 大量入金の変形例の動作例を示した説明図である。 通常入金の動作例を示した説明図である。 入金情報/入金選択画面の具体例を示した説明図である。 大量入金の動作例を示した説明図である。 出金設定画面の具体例を示した説明図である。 有高更新タイミングが紙幣放出時に設定された場合の出金処理を示した説明図である。 有高更新タイミングが紙幣繰り出し時に設定された場合の出金処理を示した説明図である。 出金枚数画面の具体例を示した説明図である。 入金処理におけるシャッタ制御の設定画面の具体例を示した説明図である。 入金処理におけるシャッタ制御が「シャッタ解放」である場合の処理を示した説明図である。 残留紙幣情報画面の例を示した説明図である。 残留紙幣情報画面の他の例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.紙幣処理装置の概要>
(1−1.紙幣処理装置の内部構成例)
まず、図1を参照しながら、現金処理装置の一例である、本発明の実施形態による紙幣処理装置10の内部構成例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例を示す図である。紙幣処理装置10は、金融機関の営業店等に設置されている。紙幣処理装置10は、装置の操作者である金融機関の受付窓口員等の職員による操作に基づいて、紙幣の取引を行う職員操作型端末である。
紙幣処理装置10は、図1に示すように、入金口12と、出金口18と、紙幣鑑別部の一例である紙幣認識部20と、一時集積部の一例である一時保留部22と、搬送部24と、収納部の一例である紙幣カセット30A〜30Dと、リジェクト庫付き紙幣カセット35と、表示部40とを有する。
入金口12は、職員が紙幣を投入するための紙幣の投入口である。また、入金口12は、束で投入された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す分離機能を有する。なお、図2に示すように、入金口12には、開口部を開閉する開閉部材の一例として入金口シャッタ13が設けられている。
出金口18は、職員が受け取る紙幣が排出(出金)される排出口である。出金口18は、排出する紙幣を集積する集積機能を有する。出金口18は、一例として、紙幣を100枚(最大集積枚数)集積できる容量を有する。なお、図2に示すように、出金口18にも、開口部を開閉する開閉部材の一例として出金口シャッタ19が設けられている。
図2は、入金口シャッタ13と出金口シャッタ19の構成例を示す模式図である。図2(a)には、入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19が閉鎖された状態が示され、図2(b)には、入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19が解放された状態が示されている。入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19は、移動することにより入金口12と出金口18を閉鎖する。なお、入金口12から紙幣が搬送される際には、入金口シャッタ13は閉鎖されており、出金口18に紙幣が搬送される際には、出金口シャッタ19が閉鎖されている。なお、図2では、入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19の一例として平面状のシャッタを示しているが、入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19は曲面状のシャッタであってもよい。
紙幣認識部20は、1枚ずつ通過していく紙幣の鑑別を行う。紙幣の進行方向は双方向に対応しており、紙幣認識部20は、入金口12側の方向から搬送される紙幣、およびその逆方向から搬送される紙幣の鑑別を行うことができる。具体的には、紙幣認識部20は、搬送部24を通って搬送された紙幣の金種、真偽(真券/偽券)、正損(正券/損券)および走行状態(正常/異常)などを鑑別し、通過する紙幣に対して、正常判定またはリジェクト判定を行う。
ここで、本明細書において真券とは紙幣と鑑別されたものをいい、偽券とは紙幣と鑑別されなかったものをいう。また、正券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適すると鑑別されたものをいい、損券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適さないと鑑別されたものをいう。また、リジェクト判定は、偽券、損券(汚損、損壊、外形異常等)、走行異常(スキュー紙幣、重走等)といった要因に基づいて行われる。また、リジェクト紙幣には、出金紙幣として取り扱えない紙幣(例えば二千円札や五千円札)を含んでもよいし、外国紙幣を含んでもよい。
一時保留部22は、紙幣の分離と集積の両方の機能を有する。例えば、一時保留部22は、入金処理時に入金口12から分離されて紙幣認識部20により正常と鑑別された紙幣を一時的に集積(収納)する。一時保留部22に集積された紙幣は、入金した紙幣の口座計上などが確定したなど、取引が成立した場合に繰り出され、紙幣認識部20を経て紙幣カセット30A〜30Dなどに搬送される。なお、一時保留部22は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
搬送部24は、搬送路、紙幣を搬送する搬送ローラ、および搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、紙幣を一枚ずつ搬送する。駆動機構は、例えばDCサーボモータまたはパルスモータなどが回転することにより、搬送ローラを駆動する。搬送部24は、後述する制御部により制御され、紙幣を目的の搬送先に搬送する。
紙幣カセット30A〜30Dは、紙幣を金種毎に収納可能な紙幣収納部であって、紙幣の集積および分離の両方の機能を有する。また、紙幣カセット30A〜30Dは、同一金種のための複数の紙幣カセットを含んでもよい。例えば、紙幣カセット30Aおよび30Cが一万円札用の紙幣カセットであり、紙幣カセット30Bおよび30Dが千円札用の紙幣カセットであってもよい。また、紙幣カセット30A〜30Dは、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっており、個別に交換することで紙幣カセット30A〜30Dに紙幣を装填することも可能である。
リジェクト庫付き紙幣カセット35(以下、紙幣カセット35とも称す)は、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっており、個別に交換することで、紙幣の回収および補充が可能である。また、紙幣カセット35は、上側に紙幣収納庫36、下側(底部)にリジェクト庫37を備える。
紙幣収納庫36は、紙幣を集積する集積機能および1枚ずつ繰り出す分離機能を有する。また、紙幣収納庫36は、カセット計数回収時に各紙幣カセット30A〜30Dから分離された紙幣を集積し、紙幣を回収することができる。また、紙幣収納庫36は、カセット計数補充に、紙幣収納庫36内に集積している紙幣を繰り出し、紙幣カセット30A〜30Dに紙幣を補充することができる。
リジェクト庫37は、紙幣を集積する集積機能のみ有する。リジェクト庫37は、紙幣認識部20によって異常と鑑別(リジェクト判定)された紙幣(リジェクト紙幣)を集積するための紙幣収納部である。
表示部40は、メニュー画面や処理結果画面を表示する。表示部40は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。
また、紙幣処理装置10は、職員が操作可能な操作部(不図示)を有する。紙幣処理装置10は、職員が操作部を操作することにより、入金や出金の取引に対応する入金処理や出金処理等を行う。なお、紙幣処理装置10は、操作部の代わりに、紙幣処理装置10に接続された受付端末における職員の操作に基づいて、処理を行なってもよい。
(1−2.紙幣処理装置の基本処理)
以上、図1および図2を参照して、本発明の実施形態による紙幣処理装置10の内部構成例を説明した。続いて、上述した紙幣処理装置10が基本処理として実行する、入金処理、出金処理、補充処理および回収処理について説明する。
(入金処理)
入金処理は、入金口12の紙幣を紙幣処理装置10の内部に集積する処理であり、計数処理と収納処理に大別される。計数処理においては、まず、入金口12に投入された紙幣が一枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、計数され、一時保留部22へ搬送されて集積される。その後、入金金額が確定すると、収納処理に移行する。
一方で、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣(リジェクト紙幣)は、出金口18に集積される。出金口18に集積された紙幣は、職員により入金口12に再投入されることで、紙幣認識部20による再鑑別が可能である。
収納処理においては、まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、汚損券、折れ紙幣、スキュー紙幣などの走行異常紙幣のように、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣は、紙幣カセット35のリジェクト庫37に集積される。
一方で、入金金額の確定前に入金紙幣の返却(キャンセル)が指示されると、返却処理に移行する。返却処理においては、まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。そして、紙幣認識部20による鑑別結果が正常/異常いずれであっても、全ての紙幣を出金口18へ集積する。
(出金処理)
出金処理は、紙幣カセット30A〜30Dの紙幣を出金口18に集積する処理である。出金処理においては、まず、指定された金額に応じて紙幣カセット30A〜30Dから紙幣が1枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、出金口18に集積される。具体的には、例えば出金する正常紙幣の金種や枚数に応じて、出金口18に集積(集金)される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣、すなわち、顧客に支払いできない紙幣は、紙幣カセット35のリジェクト庫37に集積される。
(補充処理)
補充処理は、紙幣処理装置10に紙幣を補充する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な補充方法として、入金口補充、カセット交換補充、およびカセット計数補充が可能である。以下、各補充方法について説明する。
入金口補充は、上述した入金処理における動作と同様である。例えば、入金口12から繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、一時保留部22に退避された後、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、出金口18に集積される。
カセット交換補充は、紙幣カセット30A〜30Dが着脱可能であることを利用するものであり、予め紙幣を装填した紙幣カセットを、既に装着された紙幣カセット30A〜30Dのいずれかと交換することで、紙幣を補充する。なお、カセット交換補充では、補充した紙幣の金種と枚数をオペレータがマニュアルで登録する必要がある。
カセット計数補充においては、まず、紙幣カセット35の紙幣収納庫36に予め紙幣を装填し、紙幣処理装置10にセットする。次に、紙幣収納庫36から繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、リジェクト庫37に集積される。なお、カセット計数補充では、紙幣認識部20により計数処理が実行されるので、補充した紙幣の金種および枚数をオペレータがマニュアルで登録する必要はない。
(回収処理)
回収処理は、紙幣処理装置10内の紙幣を回収する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な回収方法として、出金口回収、カセット交換回収、およびカセット計数回収が可能である。以下、各回収方法について説明する。
出金口回収は、上述した出金処理における動作と同様である。例えば、回収対象の紙幣カセット30A〜30Dから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、出金口18に集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、リジェクト庫37に集積される。そして、回収対象の紙幣カセット30A〜30Dに集積された全紙幣に対して行い、職員は、出金口18から、正常判定された紙幣を回収することができる。また、職員は、リジェクト庫37から異常判定された紙幣を回収することができる。
カセット交換回収は、紙幣カセット30A〜30Dのうちの所定の紙幣カセットを紙幣処理装置10から取り外すことで、紙幣の回収を行う。なお、カセット交換回収では、オペレータが、取り外した紙幣カセット30A〜30Dから紙幣を抜き取り、回収した紙幣の金種と枚数をマニュアルで数える必要がある。
カセット計数回収においては、紙幣カセット30A〜30Dのうち回収対象の紙幣カセットから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、紙幣カセット35の紙幣収納庫36に集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、リジェクト庫37に集積される。その後、職員が紙幣カセット35のみを紙幣処理装置10から取り外すことで、正常判定された紙幣および異常判定された紙幣を回収することができる。また、カセット計数回収では、紙幣認識部20により計数処理が実行されるので、回収した紙幣の金種および枚数をオペレータがマニュアルで数える必要はない。
(1−3.本発明の実施形態の背景)
一般的な紙幣処理装置では、入金処理の間、入金口シャッタが閉鎖されており、入金口に紙幣を追加投入することができない。また、入金処理の際に出金口にリジェクト紙幣が集積されるが、入金処理の際にリジェクト紙幣を抜き取ることができない。すなわち、入金口に投入された紙幣の計数処理(入金処理に含まれる)が完了するまで、紙幣の追加投入や、リジェクト紙幣の抜き取りができない。このため、多量の紙幣を入金する際に長い時間を要することになる。
これに対し、入金口から一時保留部へ全ての入金紙幣を搬送させた後に常に入金口シャッタを解放することにより、入金口への紙幣の追加投入を収納処理の間に受け付けることも考えられる。かかる構成によれば、入金口に一度に投入できる枚数以上の紙幣を入金するための時間を短縮することが期待される。
しかし、上記の方法では、紙幣の追加投入が行われない場合にも一律的に入金口シャッタが解放されてしまうので、入金口シャッタの不要な解放により入金口に異物が混入してしまうことが懸念される。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態による紙幣処理装置10を創作するに至った。本発明の実施形態による紙幣処理装置10は、紙幣の入金処理の効率化と、入金口への異物混入問題の改善を実現することが可能である。以下、このような本発明の実施形態による紙幣処理装置10の構成および動作について順次詳細に説明する。
<2.紙幣処理装置の機能構成>
図3は、本発明の実施形態による紙幣処理装置10の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、紙幣処理装置10は、入金口シャッタ13と、出金口シャッタ19と、搬送部24と、表示部40と、操作部42と、制御部70と、記憶部80と、検知部82とを備える。入金口シャッタ13、出金口シャッタ19、搬送部24、表示部40および操作部42については図1および図2を参照して説明した通りである。
制御部70は、紙幣処理装置10の動作全般を制御する。例えば、制御部70は、操作部42に対する職員の操作に従い、上述した入金処理、出金処理、補充処理、回収処理等の基本処理を制御する。具体的には、制御部70は、基本処理の実行のために、搬送部24による紙幣の搬送と、入金口シャッタ13及び出金口シャッタ19の開閉動作とを制御する。また、制御部70は、各種画面の表示を制御し、表示部40に各種画面を表示させる。例えば、制御部70は、詳細については後述するように、一取引において紙幣の投入を一回行う通常入金(第1の入金方法)または一取引において紙幣の投入を複数回に渡って行う大量入金(第2の入金方法)を選択するための選択画面(入金方法設定画面、入金選択画面)の表示を制御する。そして、制御部70は、選択画面において選択された入金方法に従って入金処理を制御する。
記憶部80は、紙幣処理装置10が動作するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部80は、紙幣認識部20の鑑別結果を記憶しうる。
検知部82は、例えば光学センサ等を有し、様々な状態を検知する。例えば、検知部82は、入金口12や出金口18の紙幣の集積状態(集積枚数や、紙幣が抜き取られたか否か)を検知する。また、検知部82は、紙幣の搬送状態や紙幣カセット30からの紙幣の繰り出しなどを検知しうる。
なお、上述した制御部70、および記憶部80の機能は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等から成るハードウェア構成により実現してもよい。CPUは、演算機能および制御機能を有し、各種プログラムに従って紙幣処理装置10の動作全般を制御する。ROMは、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAMは、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
以上説明した紙幣処理装置10は、制御部70の制御に基づき、多様な動作を行うことができる。以下、紙幣処理装置10が実行可能な複数の動作について順次詳細に説明する。
<3.第1の動作>
第1の動作においては、制御部70が、入金処理に先立って入金方法設定画面の表示を制御し、通常入金が選択された場合には入金紙幣の一時保留部22への搬送後に入金口シャッタ13を解放せず、大量入金が選択された場合には入金紙幣の一時保留部22への搬送後に入金口シャッタ13を解放する。かかる構成によれば、通常入金が選択された場合、すなわち、紙幣の追加投入が行われない場合には入金口シャッタ13が解放されないので、入金口12への異物混入を防止することができる。一方、大量入金が選択された場合には、入金口シャッタ13の解放により入金口12への紙幣の追加投入を収納処理と並行して行うことが可能となるので、入金処理の効率化を図ることができる。以下、このような第1の動作について、図4〜図7を参照してより具体的に説明する。
(通常入金)
図4は、通常入金の動作例を示した説明図である。図4に示したように、まず、表示部40は、制御部70による表示制御に基づいて入金方法設定画面を表示する(S102、S104)。入金方法設定画面は、例えば図5に示したように、通常入金選択ボタン51、大量入金選択ボタン52、OKボタン53およびCancelボタン54を含む。通常入金選択ボタン51が選択された状態でOKボタン53が選択されると入金方法が通常入金に設定され、大量入金選択ボタン52が選択された状態でOKボタン53が選択されると入金方法が大量入金に設定される。Cancelボタン54が選択された場合、既存の設定が保持される。ここでは、図4に示したように、職員が通常入金選択ボタン51を選択し(S106)、入金方法が通常入金に設定されたと仮定して説明を続ける。
職員により入金方法が選択されると、制御部70は、入金口シャッタ13の解放を指示し(S108)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放し(S110)、シャッタ解放完了通知が制御部70に出力される(S116)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、職員による紙幣の投入を誘導する紙幣投入誘導画面を表示する(S112、S114)。
その後、職員により入金口12に紙幣が投入されると(S118)、検知部82が紙幣の投入検知を制御部70に通知する(S120)。制御部70は、当該通知を受けて入金口シャッタ13の閉鎖を指示し(S122)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S124)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S126)。
続いて、制御部70は、搬送部24に入金紙幣の計数処理を指示し(S128)、当該指示に基づいて搬送部24が計数処理を開始する(S130)。この計数処理により、入金口12に投入された紙幣が一時保留部22に搬送される。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の計数処理中であることを示す入金計数待ち画面を表示する(S132、S134)。そして、搬送部24は、計数処理が終了すると計数終了通知を制御部70に出力する(S136)。
次に、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、計数処理において得られた紙幣の枚数を含む入金情報画面を表示する(S138、S140)。その後、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S142)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S144)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示す収納待ち画面を表示する(S146、S148)。そして、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S150)。その後、表示部40が、制御部70による表示制御に基づいて入金処理の完了を示す入金完了画面を表示し(S154)、通常入金が終了する。
上述したように、第1の動作においては、入金方法設定画面の表示により職員が入金方法を選択可能である。また、通常入金では、計数処理が終了した後に入金口シャッタ13は解放されず、閉鎖状態が維持される。このため、職員は、入金紙幣の枚数が一度に投入可能な枚数以下である場合には入金方法設定画面において通常入金を選択することにより、計数処理後に入金口シャッタ13の閉鎖を維持し、入金口12に異物が混入してしまうことを防止できる。
(大量入金)
図6および図7は、大量入金の動作例を示した説明図である。図6に示したように、まず、表示部40は、制御部70による表示制御に基づいて入金方法設定画面を表示する(S102、S104)。ここでは、図6に示したように、入金方法設定画面において職員が大量入金選択ボタン52を選択し(S107)、入金方法が大量入金に設定されたと仮定して説明を続ける。なお、大量入金のS108〜S140の処理は通常入金のS108〜S140の処理と同一であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
制御部70は、S140において入金情報画面を表示部40に表示させた後、入金口シャッタ13の解放を指示し(S156)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放し(S158)、シャッタ解放完了通知が制御部70に出力される(S160)。さらに、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S162)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S164)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示し、かつ、職員による紙幣の投入を誘導する投入誘導/収納待ち画面を表示する(S166、S168)。
その後、図7に示したように、職員が紙幣を入金口12に追加投入する(S202)。続いて、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S204)。制御部70は、当該収納終了通知を受けると、入金口12に紙幣があるか否かの確認依頼を検知部82に出力し(S206)、検知部82が、紙幣がある旨を制御部70に応答する(S208)。
そして、制御部70は、入金口シャッタ13の閉鎖を指示し(S210)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S212)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S214)。
続いて、制御部70は、搬送部24に入金紙幣の計数処理を指示し(S216)、当該指示に基づいて搬送部24が計数処理を開始する(S218)。この計数処理により、入金口12に投入された紙幣が一時保留部22に搬送される。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の計数処理中であることを示す入金計数待ち画面を表示する(S220、S222)。そして、搬送部24は、計数処理が終了すると計数終了通知を制御部70に出力する(S224)。
次に、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、S218の計数処理において得られた紙幣の枚数、およびS218を含むそれまでの計数処理で得られた紙幣の枚数の合計を含む入金情報画面を表示する(S226、S228)。
続いて、制御部70は、例えば入金情報画面における職員による確認操作を受けて入金口シャッタ13の解放を指示し(S230)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放し(S232)、シャッタ解放完了通知が制御部70に出力される(S234)。さらに、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S236)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S238)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示し、かつ、職員による紙幣の投入を誘導する投入誘導/収納待ち画面を表示する(S240、S242)。
その後、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S244)。制御部70は、当該収納終了通知を受けると、入金口12に紙幣があるか否かの確認依頼を検知部82に出力し(S246)、検知部82が、紙幣が無い旨を制御部70に応答する(S248)。
そして、制御部70は、入金口シャッタ13の閉鎖を指示し(S250)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S252)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S254)。その後、表示部40が、制御部70による表示制御に基づいて入金処理の完了を示す入金完了画面を表示し(S256、S258)、大量入金が終了する。
上述したように、第1の動作においては、入金方法設定画面の表示により職員が入金方法を選択可能である。また、大量入金では、計数処理が終了した後に入金口シャッタ13が解放されるので、入金口12への紙幣の追加投入を収納処理と並行して行うことが可能となる。結果、入金口12に一度に投入可能な枚数以上の紙幣の入金処理に要する時間を短縮することができる。
なお、上記では、制御部70がS162およびS236に示した収納処理の指示に先立って入金口シャッタ13の解放を指示する例を説明したが、収納処理の指示の後に入金口シャッタ13の解放を指示してもよい。かかる構成によれば、S204およびS244に示した収納終了通知のタイミングは早くなるので、入金処理の全体の所要時間をさらに短縮することが期待される。
また、上記では、制御部70が、S248に示した検知部82からの紙幣が無い旨の通知に基づいて紙幣の投入完了を把握し、以降に入金口シャッタ13を解放せず入金処理を完了させる例を説明したが、制御部70は、職員による投入完了操作に基づいて紙幣の投入完了を把握し、入金処理を完了させてもよい。
(大量入金の変形例)
続いて、第1の動作による大量入金の変形例を説明する。図6および図7を参照して説明した大量入金では、S212およびS252に示したように、紙幣の収納処理が終了した後に入金口シャッタ13が閉鎖される。これに対し、大量入金の変形例によれば、紙幣の投入が検知されると、紙幣の収納処理が終了する前であっても、当該検知に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖される。かかる構成によれば、入金口シャッタ13が解放している時間が減少するので、入金口12への異物混入をさらに抑制することが可能である。以下、図8を参照して、第1の動作による大量入金の変形例について具体的に説明する。
図8は、大量入金の変形例の動作例を示した説明図である。S202の紙幣投入までの処理は、図6を参照して説明した大量入金の処理と同一であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
大量入金の変形例においては、図8に示したように、職員により入金口12に紙幣が投入されると(S202)、検知部82が、紙幣の投入検知を制御部70に通知する(S260)。制御部70は、当該通知を受けて入金口シャッタ13の閉鎖を指示し(S262)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S264)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S266)。
その後、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S268)。制御部70は、当該収納終了通知を受けると、搬送部24に入金紙幣の計数処理を指示し(S270)、当該指示に基づいて搬送部24が計数処理を開始する(S272)。この計数処理により、入金口12に投入された紙幣が一時保留部22に搬送される。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の計数処理中であることを示す入金計数待ち画面を表示する(S274、S276)。そして、搬送部24は、計数処理が終了すると計数終了通知を制御部70に出力する(S278)。
次に、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、S272の計数処理において得られた紙幣の枚数、およびS272を含むそれまでの計数処理で得られた紙幣の枚数の合計を含む入金情報画面を表示する(S280、S282)。
続いて、制御部70は、例えば入金情報画面における職員による確認操作を受けて入金口シャッタ13の解放を指示し(S284)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放し(S285)、シャッタ解放完了通知が制御部70に出力される(S286)。さらに、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S287)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S288)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示し、かつ、職員による紙幣の投入を誘導する投入誘導/収納待ち画面を表示する(S289、S290)。
その後、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S268)。そして、制御部70は、この時点までに紙幣の投入検知の通知を受けていないので、紙幣の追加投入が無いと判断し、入金口シャッタ13の閉鎖を指示する(S292)。当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S293)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S294)。その後、表示部40が、制御部70による表示制御に基づいて入金処理の完了を示す入金完了画面を表示し(S295、S296)、変形例による大量入金が終了する。
上述したように、大量入金の変形例によれば、S260およびS262に示したように、紙幣の投入が検知されると、紙幣の収納処理が終了する前であっても、当該検知に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖される。かかる構成によれば、入金口シャッタ13が解放している時間が減少するので、入金口12への異物混入をさらに抑制することが可能である。
なお、上記では、制御部70が、S291までに紙幣の投入検知の通知を受けていないことに基づいて紙幣の追加投入が無いと判断し、以降に入金口シャッタ13を解放せず入金処理を完了させる例を説明したが、制御部70は、職員による投入完了操作に基づいて紙幣の投入完了を把握し、入金処理を完了させてもよい。
<4.第2の動作>
以上、紙幣処理装置10により行われ得る第1の動作を説明した。続いて、紙幣処理装置10により行われ得る第2の動作を説明する。第2の動作においては、制御部70が、計数処理が終了するたびに紙幣を追加投入するか否かを選択するための入金選択画面の表示を制御し、追加投入が選択された場合には入金口シャッタ13を解放し、終了が選択された場合には入金口シャッタ13の閉鎖を維持する。かかる構成によれば、最後の紙幣の投入の後に入金口シャッタ13が解放されないので、入金口12への異物の混入を防止することができる。以下、このような第2の動作について、図9〜図11を参照してより具体的に説明する。
(通常入金)
図9は、通常入金の動作例を示した説明図である。図9に示したように、職員が紙幣処理装置10に入金開始を要求すると(S103)、制御部70は、入金口シャッタ13の解放を指示し(S108)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放する(S110)。その後、図4を参照して説明したS112〜S136の処理が行われる。
そして、入金紙幣の計数が終了すると(S136)、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、計数処理において得られた紙幣の枚数、および追加投入をするか否かを選択するための選択ボタンを含む入金情報/入金選択画面を表示する(S137、S139)。ここで、図10を参照し、入金情報/入金選択画面の具体例を説明する。
図10は、入金情報/入金選択画面の具体例を示した説明図である。図10に示したように、入金情報/入金選択画面は、計数処理により得られた入金紙幣の枚数を示す入金情報領域62、追加投入選択ボタン64および終了ボタン66を含む。追加投入選択ボタン64は、職員が紙幣の追加投入を希望する場合に選択され、終了ボタン66は、職員が入金の終了を希望する場合に選択される。ここでは、図9に示したように、職員が終了ボタン66を選択したと仮定して説明を続ける(S141)。
入金情報/入金選択画面において終了ボタン66が選択されると(S141)、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S142)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S144)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示す収納待ち画面を表示する(S146、S148)。そして、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S150)。その後、表示部40が、制御部70による表示制御に基づいて入金処理の完了を示す入金完了画面を表示し(S152、S154)、入金処理が終了する。
上述したように、第2の動作においては、計数処理が終了した後に紙幣を追加投入するか否かを選択するための入金情報/入金選択画面が表示される。そして、一回目に表示される入金情報/入金選択画面において職員が終了ボタン66を選択すると、紙幣の追加投入無しに入金処理が終了する。すなわち、一回目に表示される入金情報/入金選択画面における終了ボタン66の選択は、通常入金の選択とも言える。このような第2の動作によれば、第1の動作と同様に、通常入金において計数処理後に入金口シャッタ13の閉鎖を維持し、入金口12に異物が混入してしまうことを防止できる。
(大量入金)
図11は、大量入金の動作例を示した説明図である。なお、図11には、通常入金の処理として図9で説明したS139以降の処理を示しており、大量入金におけるS139以前の処理は図9で説明した通常入金の処理と同一である。
図11に示したように、入金情報/入金選択画面において職員が追加投入選択ボタン64を選択すると(S143)、制御部70は、入金口シャッタ13の解放を指示し(S156)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放する(S158)。その後、図6および図7を参照して説明したS160〜S224の処理が行われる。
そして、入金紙幣の計数が終了すると(S224)、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金情報、および追加投入をするか否かを選択するための選択ボタンを含む入金情報/入金選択画面を表示する(S302、S304)。なお、入金情報は、
S218の計数処理において得られた紙幣の枚数、およびS218を含むそれまでの計数処理で得られた紙幣の枚数の合計を含んでもよい。
その後、入金情報/入金選択画面において終了ボタン66が選択されると(S306)、制御部70は、紙幣の収納処理を搬送部24に指示し(S308)、当該指示に基づいて搬送部24が収納処理を開始する(S310)。また、表示部40は、制御部70による表示制御に基づき、入金紙幣の収納処理中であることを示す収納待ち画面を表示する(S312、S314)。そして、搬送部24は、収納処理が終了すると収納終了通知を制御部70に出力する(S316)。その後、表示部40が、制御部70による表示制御に基づいて入金処理の完了を示す入金完了画面を表示し(S318、S320)、入金処理が終了する。
上述したように、第2の動作においては、計数処理が終了する度に紙幣を追加投入するか否かを選択するための入金情報/入金選択画面が表示される。そして、入金情報/入金選択画面において職員が追加投入選択ボタン64を選択すると、入金口シャッタ13が解放されるので、紙幣の追加投入を行うことが可能となる。すなわち、入金情報/入金選択画面における追加投入選択ボタン64の選択は、大量入金の選択とも言える。このような第2の動作によれば、入金情報/入金選択画面における終了ボタン66の選択により、大量入金の最後の紙幣投入(S202)の後に入金口シャッタ13の閉鎖を維持し、入金口12への異物の混入を防止することが可能である。
<5.第3の動作>
以上、紙幣処理装置10により行われ得る第2の動作を説明した。続いて、紙幣処理装置10により行われ得る第3の動作を説明する。第3の動作は、出金処理に関する動作である。特に、第3の動作は、出金処理における紙幣処理装置10内の有高の更新タイミングの設定、および当該設定に従った出金処理に関する。この第3の動作によれば、詳細については後述するように、ジャムの発生に起因する職員の作業負荷を軽減し得る。以下では、有高更新タイミングを設定するための出金設定画面を説明した上で、有高更新タイミングごとの処理の流れを説明する。
(出金設定画面)
図12は、出金設定画面の具体例を示した説明図である。図12に示したように、出金設定画面は、紙幣放出時選択ボタン71と、紙幣繰り出し時選択ボタン72と、OKボタン73と、Cancelボタン74とを含む。
紙幣放出時選択ボタン71は、出金処理における有高更新タイミングを紙幣放出時に設定するための選択ボタンである。紙幣放出時は、出金口シャッタ19が解放したタイミングであってもよい。以下では、出金口シャッタ19が解放したタイミングが紙幣放出時である例を説明するが、紙幣放出時は、紙幣が紙幣認識部20を通ったタイミングまたは紙幣が出金口18に搬送されたタイミングなどであってもよい。紙幣繰り出し時選択ボタン72は、出金処理における有高更新タイミングを紙幣繰り出し時に設定するための選択ボタンである。紙幣繰り出し時は、紙幣が紙幣カセット30から繰り出されたタイミングであってもよい。OKボタン73は、出金設定を確定するための選択ボタンであり、Cancelボタン74は、既存の出金設定を維持するための選択ボタンである。
職員は、上記の出金設定画面を操作することにより、出金処理における有高更新タイミングを設定することができる。
(有高更新タイミング:紙幣放出時)
次に、図13を参照し、有高更新タイミングが紙幣放出時に設定された場合の出金処理を説明する。
図13は、有高更新タイミングが紙幣放出時に設定された場合の出金処理を示した説明図である。図13に示したように、職員が紙幣処理装置10に出金開始を要求すると(S402)、制御部70は、指定された金額の紙幣を紙幣カセット30から繰り出すことを搬送部24に指示する(S404)。搬送部24は、当該指示に基づいて紙幣カセット30からの紙幣の繰り出しを開始し(S406)、繰り出された紙幣を出金口18へ搬送する(S408)。そして、指定された金額の全ての紙幣が出金口18へ到達する前にジャムが発生すると(S410)、搬送部24および出金口18に紙幣が残留した状態で制御部70に障害状態通知が出力される(S412)。
制御部70は、障害状態通知を受けると、紙幣処理装置10内に除去すべき残留紙幣があるか否かの確認を検知部82に要求し(S414)、検知部82は、紙幣処理装置10内で除去すべき残留紙幣の有無および位置を応答する(S416)。なお、紙幣処理装置10内で除去すべき残留紙幣は、搬送部24に残留する紙幣および出金口18に搬送済みの紙幣を含む。
そして、残留紙幣がある場合(S418/yes)、表示部40は、制御部70の制御に基づいて、残留紙幣の除去を指示する除去指示画面を表示する(S420、S422)。当該除去指示画面の表示を受け、職員は、紙幣処理装置10内の残留紙幣を除去する(S424)。
ここで、有高更新タイミングが紙幣放出時である本例においては、職員が残留紙幣を除去するS424の段階で有高更新処理が行われていないので、残留紙幣は紙幣処理装置10が装置内に存在すると認識している紙幣である。しかし、残留紙幣を手動で紙幣処理装置10内に戻すことは機構的に難しく、また、残留紙幣を搬送機能により紙幣処理装置10内に戻すと装置内で管理される有高がさらに増えてしまうので、職員は、S424で除去した残留紙幣を紙幣処理装置10の紙幣カセット30とは異なる場所に別途保管する(S428)。その後、職員は、紙幣処理装置10に出金開始を再度要求する(S430)。
以上説明したように、有高更新タイミングが紙幣放出時である場合、職員は、ジャムの発生に伴う残留紙幣を紙幣処理装置10の紙幣カセット30とは異なる場所に別途保管する。そして、この別途保管した残留紙幣は精査処理において用いられる。精査処理は、紙幣処理装置10内の実際の紙幣の枚数と別途保管した残留紙幣の枚数を合算し、当該合算値と紙幣処理装置10で管理される有高が一致するか否かを確認する処理である。
しかし、残留紙幣は、紙幣処理装置10の紙幣カセット30とは異なる場所に別途保管されるため、残留紙幣の紛失により精査処理において不一致が生じる恐れがある。さらに、残留紙幣を紙幣処理装置10の紙幣カセット30内の紙幣とは別作業で計数する必要があるので、職員の作業負荷が増加する。
一方、出金設定画面において有高更新タイミングを紙幣繰り出し時に設定することにより、上記事項を改善することが可能である。以下、有高更新タイミングが紙幣繰り出し時である場合の出金処理を説明する。
(有高更新タイミング:紙幣繰り出し時)
図14は、有高更新タイミングが紙幣繰り出し時に設定された場合の出金処理を示した説明図である。図14に示したように、職員が紙幣処理装置10に出金開始を要求すると(S402)、制御部70は、指定された金額の紙幣を紙幣カセット30から繰り出すことを搬送部24に指示する(S404)。搬送部24は、当該指示に基づいて紙幣カセット30からの紙幣の繰り出しを開始し(S407)、繰り出された紙幣を出金口18へ搬送する(S408)。ここで、搬送部24または制御部70は、紙幣カセット30から紙幣が繰り出されるタイミングで有高を更新する。すなわち、搬送部24または制御部70は、紙幣カセット30から紙幣が1枚繰り出されるごとに、該当する金種の有高を1枚減算する。
そして、指定された金額の全ての紙幣が出金口18へ到達する前にジャムが発生すると(S410)、搬送部24および出金口18に紙幣が残留した状態で制御部70に障害状態通知が出力される(S412)。
制御部70は、障害状態通知を受けると、紙幣処理装置10内に除去すべき残留紙幣があるか否かの確認を検知部82に要求し(S414)、検知部82は、紙幣処理装置10内で除去すべき残留紙幣の有無および位置を応答する(S416)。
そして、残留紙幣がある場合(S418/yes)、表示部40は、制御部70の制御に基づいて、紙幣カセット30から繰り出した紙幣の枚数を示す出金枚数画面を表示する(S421、S423)。出金枚数画面は、図15に示すように、金種ごとの出金枚数を示す出金情報76を含んでもよい。さらに、出金枚数画面は、残留紙幣の除去を指示するメッセージを含んでもよい。あるいは、残留紙幣の除去を指示する除去指示画面からの遷移により出金枚数画面が表示されてもよい。
職員は、上記の出金枚数画面の表示を受け、紙幣処理装置10内の残留紙幣を除去する(S432)。ここで、有高更新タイミングが紙幣繰り出し時である本例においては、職員が残留紙幣を除去するS432の段階で有高更新処理が行われているので、残留紙幣は紙幣処理装置10が装置から排出されたと認識している紙幣である。このため、職員は、残留紙幣を紙幣処理装置10に戻す必要も、別途保管しておく必要も無く、顧客に残留紙幣を返却することが可能である。具体的には、職員は、除去した残留紙幣の枚数と、出金枚数画面で示される紙幣の出金枚数が一致するか否かを確認し(S434)、一致が確認された場合、除去した残留紙幣を未搬送の紙幣と共に顧客に返却し得る(S436)。例えば、要求された出金枚数が万券50枚であり、除去した残留紙幣が万券45枚である場合、職員は、万券45枚を、未搬送の万券5枚と共に顧客に返却する。なお、未搬送の紙幣は、紙幣処理装置10の復旧後の出金処理により返却可能である。また、除去した残留紙幣が損壊している場合、職員は、除去した残留紙幣の代わりに他の紙幣を顧客に返却してもよい。
以上説明したように、有高更新タイミングが紙幣繰り出し時である場合、職員は紙幣処理装置10の紙幣カセット30とは異なる場所に残留紙幣を別途保管しなくてよいので、残留紙幣の紛失により精査処理において不一致が生じることを防止できる。また、有高更新タイミングが紙幣繰り出し時である場合、精査処理で別作業として計数すべき残留紙幣が存在しないので、精査処理に要する作業負荷および作業時間を軽減することが期待される。
<6.第4の動作>
以上、紙幣処理装置10により行われ得る第3の動作を説明した。続いて、紙幣処理装置10により行われ得る第4の動作を説明する。第4の動作は、入金処理に関する動作である。特に、第4の動作は、入金処理において障害が発生した場合のシャッタ制御に関する。この第4の動作によれば、詳細については後述するように、入金処理において障害が発生した場合に入金紙幣を迅速に顧客へ返却することが可能となる。以下では、入金処理におけるシャッタ制御の設定画面を説明した上で、各シャッタ制御による処理の流れを説明する。
(シャッタ制御の設定画面)
図16は、入金処理におけるシャッタ制御の設定画面の具体例を示した説明図である。図16に示したように、シャッタ制御の設定画面は、シャッタ解放選択ボタン91、シャッタ閉鎖選択ボタン92、OKボタン93およびCancelボタン94を含む。
シャッタ解放選択ボタン91は、入金処理において障害(ジャム)が発生した場合に入金口シャッタ13を解放することを選択するための選択ボタンである。シャッタ閉鎖ボタン92は、入金処理においてジャムが発生した場合に入金口シャッタ13の閉鎖を維持することを選択するための選択ボタンである。OKボタン93は、シャッタ制御の設定を確定するための選択ボタンであり、Cancelボタン74は、既存のシャッタ制御の設定を維持するための選択ボタンである。
職員は、上記のシャッタ制御の設定画面を操作することにより、入金処理において障害が発生した場合のシャッタ制御を設定することができる。
(入金障害発生時:シャッタ解放)
次に、図17を参照し、入金処理におけるシャッタ制御が「シャッタ解放」である場合の処理を説明する。
図17は、入金処理におけるシャッタ制御が「シャッタ解放」である場合の処理を示した説明図である。図17のS130、S134以前の処理は、図4、図6、または図9に示したS130、S134以前の処理と同一である。
図17に示したように、入金口12から一時保留部22に入金紙幣を搬送する計数処理中にジャムが発生すると(S452)、搬送部24および入金口12に紙幣が残留した状態で制御部70に障害状態通知が出力される(S454)。
制御部70は、障害状態通知を受けると、紙幣処理装置10内に除去すべき残留紙幣があるか否かの確認を検知部82に要求し(S456)、検知部82は、紙幣処理装置10内で除去すべき残留紙幣の有無および位置を応答する(S458)。なお、紙幣処理装置10内で除去すべき残留紙幣は、搬送部24に残留する紙幣および入金口12に残留する紙幣を含む。また、ここでは搬送部24に残留する紙幣がある旨が検知部82から制御部70に応答されたものとする。
そして、入金口12に残留紙幣がある場合(S460/yes)、表示部40は、制御部70による制御に基づき、残留紙幣情報画面Aを表示する(S462、S464)。残留紙幣情報画面Aは、図18に示すように、搬送部24に残留する紙幣の金種ごとの枚数を示す搬送部残留紙幣情報95と、入金口12に紙幣が残留している旨を示すメッセージ96を含む。
続いて、制御部70は、入金口シャッタ13の解放を指示し(S466)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が解放し(S468)、シャッタ解放完了通知が制御部70に出力される(S470)。
入金口シャッタ13の解放を受けて入金口12から職員により紙幣が抜き取られると(S472)、検知部82から制御部70に紙幣抜き取り通知が出力される(S474)。制御部70は、当該紙幣抜き取り通知を受けて、または、入金口12に残留紙幣が無い場合(S460/no)、表示部40に残留紙幣情報画面Bを表示させる(S476、S478)。残留紙幣情報画面Bは、図19に示すように、搬送部24に残留する紙幣を示す搬送部残留紙幣情報95と、入金口12の紙幣を抜き取り済みであることを示すメッセージ97を含む。
その後、制御部70は、入金口シャッタ13の閉鎖を指示し(S480)、当該指示に基づいて入金口シャッタ13が閉鎖し(S482)、シャッタ閉鎖完了通知が制御部70に出力される(S484)。そして、職員が搬送部24の残留紙幣を別途除去することにより、紙幣処理装置10が復旧する。
以上説明したように、第4の動作においては、入金計数中にジャムが発生した場合に自動的に入金口シャッタ13が解放する。このため、入金口12に残留する紙幣を迅速に抜き出して顧客に返却することができる。また、残留紙幣情報画面の表示により、搬送部に残留した紙幣の金種ごとの枚数と、入金口12の残留紙幣の有無を職員が把握することが可能である。なお、入金処理におけるシャッタ制御が「シャッタ閉鎖」である場合には、ジャムの発生後にも入金口シャッタ13の閉鎖が維持される。第4の動作においては、これらの複数の制御からいずれかの制御を選択できるので、運用上の仕様変更に柔軟に対応することが可能である。
<7.むすび>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では入金口12と出金口18が別個に設けられる例を説明したが、紙幣処理装置10は、入金口12および出金口18として兼用される接客口を有してもよい。
また、上記では、現金処理装置の一例として紙幣処理装置10を説明し、処理対象の現金の一例として紙幣を説明したが、本発明の実施形態はかかる例に限定されない。例えば、本発明の実施形態は、処理対象の現金を硬貨とする硬貨処理装置にも同様に適用可能である。
また、本明細書の紙幣処理装置10の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、紙幣処理装置10の処理における各ステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、紙幣処理装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した紙幣処理装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 紙幣処理装置
12 入金口
13 入金口シャッタ
18 出金口
19 出金口シャッタ
20 紙幣認識部
22 一時保留部
24 搬送部
24 搬送路
30 紙幣カセット
36 紙幣収納庫
37 リジェクト庫
40 表示部
42 操作部
70 制御部
80 記憶部
82 検知部

Claims (11)

  1. 開閉部材を有する入金口と、
    現金を一時的に収納する一時保留部と、
    現金を収納する収納部と、
    入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、
    一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、
    前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、一取引における前記入金口への1回目の現金の投入前に前記選択画面の表示を制御する、現金処理装置。
  2. 開閉部材を有する入金口と、
    現金を一時的に収納する一時保留部と、
    現金を収納する収納部と、
    入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される現金の計数を行う認識部と、
    一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、
    前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、一取引において前記入金口へ1回目に投入された現金が前記一時保留部に搬送された後に、前記選択画面および前記認識部により得られた計数結果の表示を制御し、
    前記第2の入金方法が選択された場合には、前記入金口への現金の追加投入と、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送を並行して行う、現金処理装置。
  3. 開閉部材を有する入金口と、
    現金を一時的に収納する一時保留部と、
    現金を収納する収納部と、
    入金処理において、前記入金口に投入された現金を前記開閉部材が閉鎖された状態で前記一時保留部に搬送し、前記一時保留部に収納された現金を前記収納部へ搬送する搬送部と、
    一取引において現金の投入を一回行う第1の入金方法、または一取引において現金の投入を複数回に渡って行う第2の入金方法を選択するための選択画面の表示を制御し、
    前記入金口に投入された現金の前記一時保留部への搬送が終了した後であって、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了する前に、前記第1の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示せず、前記第2の入金方法が選択された場合には前記開閉部材の解放を指示する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2の入金方法においては、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送が終了した後に、前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の入金方法においては、前記一時保留部に収納された現金の前記収納部への搬送を指示する前に、前記開閉部材の解放を指示する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現金処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の入金方法における2回目以降の現金の投入では、前記開閉部材の解放を指示した後、前記入金口への現金の投入が検知されると、当該検知に基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、請求項1または2に記載の現金処理装置。
  6. 顧客が現金を受け取るための出金口をさらに備え、
    前記搬送部は、出金処理において、前記収納部から前記出金口に現金を搬送し、前記収納部から現金を繰り出すタイミングで、前記収納部の有高を更新する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現金処理装置。
  7. 前記制御部は、前記出金処理においてジャムが発生した場合、前記出金口に搬送済みの現金および前記搬送部に残留する現金を示す画面の表示を制御する、請求項6に記載の現金処理装置。
  8. 前記制御部は、前記収納部の有高の更新タイミングを、前記収納部から現金を繰り出すタイミングを含む複数のタイミングから選択するための画面の表示を制御する、請求項6または7に記載の現金処理装置。
  9. 前記制御部は、前記入金処理において前記入金口から前記一時保留部への現金の搬送中にジャムが発生し、前記入金口に現金が残留する場合、前記開閉部材の解放を指示する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の現金処理装置。
  10. 前記制御部は、前記入金処理において前記入金口から前記一時保留部への現金の搬送中にジャムが発生した場合、前記搬送部に残留する現金を示す画面の表示を制御する、請求項7に記載の現金処理装置。
  11. 前記搬送部に残留する現金を示す画面は、前記入金口に現金が残留するか否かをさらに示す、請求項10に記載の現金処理装置。
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