JP2018106261A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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雅一 市川
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Abstract

【課題】違算防止を実現すると共に、操作性をより向上させることが可能な紙幣処理装置を提供する。
【解決手段】紙幣が集積される出金口と、前記出金口に前記紙幣を搬送する搬送部と、前記出金口に設けられ、前記紙幣の集積枚数を検知する検知部と、前記出金口に移動可能に設けられ、前記出金口を開閉可能な開閉部材と、操作を受け付ける操作部と、前記出金口に搬送された前記紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合、取引種別を判断し、第1の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けるよう制御し、第2の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けず、前記操作部により前記開閉部材を開ける操作を受け付けると前記開閉部材を開けるよう制御する制御部と、を備える、紙幣処理装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、紙幣処理装置に関する。
金融機関の営業店カウンタ等に、窓口用現金処理機に代表される現金処理装置が設置されている。現金処理装置は、紙幣や硬貨の入金取引や出金取引等に利用される。職員は、例えば、現金処理装置の操作部、または現金処理装置に接続された受付端末から操作を行うことにより、入金取引や出金取引を行うことができる。
下記の特許文献1には、現金回収等の出金処理を行う際に、違算防止を目的として、出金口に所定枚数の紙幣が集積されたか否かを職員等が容易に把握可能となる紙幣処理装置が開示されている。具体的には、所定枚数に満たない端数を出金する際は出金口シャッタを開けず、操作者に開閉ボタンを押下させることで、端数であることを操作者に意識させることが可能となる。
特許第5904048号
しかしながら、上述した先行技術では、回収枚数に拘らず単純に装置内の紙幣を全て回収する場合にも開閉ボタンの操作が必要となってしまうため、操作性が低下し、作業効率が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、違算防止を実現すると共に、操作性をより向上させることが可能な、新規かつ改良された紙幣処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、紙幣が集積される出金口と、前記出金口に前記紙幣を搬送する搬送部と、前記出金口に設けられ、前記紙幣の集積枚数を検知する検知部と、前記出金口に移動可能に設けられ、前記出金口を開閉可能な開閉部材と、操作を受け付ける操作部と、前記出金口に搬送された前記紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合、取引種別を判断し、第1の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けるよう制御し、第2の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けず、前記操作部により前記開閉部材を開ける操作を受け付けると前記開閉部材を開けるよう制御する制御部と、を備える、紙幣処理装置が提供される。
また、前記第1の取引は全回収であり、前記第2の取引は枚数指定回収であってもよい。
また、前記全回収は、カセット指定または金種指定の全回収であり、前記枚数指定回収は、カセット指定または金種指定の枚数指定回収であってもよい。
また、前記所定枚数は、前記出金口の最大集積枚数であってもよい。
また、前記操作部は、前記出金口の周囲に設けられた押下可能な操作ボタンであってもよい。
また、前記制御部は、前記開閉部材を開けるために前記操作部の操作を行うよう指示するメッセージを表示するよう制御してもよい。
また、前記制御部は、計数処理が停止された場合には停止要因を検知し、検知した停止要因が搬送不可状態の場合は、前記開閉部材を開けるよう制御し、検知した停止要因が搬送完了状態の場合は、前記取引種別に応じて前記開閉部材の開閉を制御してもよい。
また、前記出金口は、第1の出金口および第2の出金口を含み、前記開閉部材は、前記第1の出金口を開閉可能な第1の開閉部材と前記第2の出金口を開閉可能な第2の開閉部材を含み、前記操作部は、前記第1の開閉部材を開ける操作または前記第2の開閉部材を開ける操作を受け付けてもよい。
以上説明したように本発明によれば、違算防止を実現すると共に、操作性をより向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の内部構成例を示す図である。 本実施形態に係る開閉ボタンの構成例を示す模式図である。 本実施形態に係る紙幣処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る紙幣処理装置の金種指定による回収処理例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る紙幣処理装置のカセット指定による回収処理例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.紙幣処理装置の構成>
(1−1.紙幣処理装置の内部構成例)
図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例を示す図である。紙幣処理装置10は、金融機関の営業店等に設置されている。紙幣処置装置10は、装置の操作者である金融機関の受付窓口員等の職員による操作に基づいて、紙幣の取引を行う職員操作型端末である。
紙幣処理装置10は、図1に示すように、入金口12と、第1出金口14と、第2出金口15と、紙幣認識部20と、一時保留部22と、搬送部24と、紙幣カセット30A〜30Eと、入金庫(リジェクト庫)35と、表示部40と、ブレード26、27を有する。
入金口12は、職員が紙幣を投入する投入口である。入金口12には、開口部を開閉するシャッタ(不図示)を設けるようにしてもよい。また、入金口12は、束で投入された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す分離機能を有する。
第1出金口14および第2出金口15は、職員が受け取る紙幣が排出(出金)される排出口である。第1出金口14および第2出金口15は、排出する紙幣を集積する集積機能を有する。第1出金口14および第2出金口15は、一例として、紙幣を100枚(最大集積枚数)集積できる容量を有する。図1に示す例では、出金口が2つ設けられているが、これに限定されず、例えば出金口が1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。なお、第1出金口14には開口部を開閉する第1出金口シャッタ(以下、第1シャッタとも称す)16が、第2出金口15には開口部を開閉する第2出金口シャッタ(以下、第2シャッタとも称す)17が、それぞれ設けられている。第1シャッタ16および第2シャッタ17は、スライドにより開閉する平面状のシャッタでもよいし、回動して開閉する曲面状のシャッタでもよい。また、第1出金口14および第2出金口15は、搬送部24側に傾くことや、オペレータによる取り出し口側に傾くことが可能な可動式であってもよい。また、紙幣処理装置10における第1出金口14および第2出金口15それぞれの位置は特に限定されない。
搬送部24は、搬送路、紙幣を搬送する搬送ローラ、および搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、紙幣を一枚ずつ搬送する。紙幣の搬送には、対向して当接する複数のローラの間に紙幣を挟んで送出する機構が用いられてよい。搬送部24は、駆動モータ(不図示)によって駆動され得る。駆動モータ(不図示)は、例えば、DCサーボモータまたはパルスモータによって構成されており、かかるモータが回転することにより搬送部24を駆動する。搬送部24は、後述する制御部により制御され、紙幣を目的の搬送先(例えば、第1出金口14または第2出金口15)に搬送する。
駆動モータ(不図示)は、紙幣処理装置10の全体の動作を制御する後述する制御部の制御に従って、搬送部24が紙幣を目的の搬送先に搬送するように搬送部24を駆動する。搬送部24は、複数の搬送区間に分割され、複数の搬送区間がそれぞれの駆動モータによって駆動されてもよい。ブレード26、27は、搬送部24の分岐部分に配置されており、制御部の制御に従って紙幣の搬送方向を制御する。例えば、ブレード26、27は、ロータリー式ソレノイドを直結させて回転する手法を用いて紙幣の搬送方向を制御してもよい。
紙幣認識部20は、1枚ずつ通過していく紙幣の鑑別を行う。紙幣の進行方向は双方向に対応しており、紙幣認識部20は、入金口12側の方向から(D1方向に)搬送される紙幣、およびその逆方向(D2方向)から搬送される紙幣の鑑別を行うことができる。具体的には、紙幣認識部20は、搬送路を通って搬送された紙幣の金種、真偽(真券/偽券)、正損(正券/損券)および走行状態(正常/異常)などを鑑別し、通過する紙幣に対して、正常判定またはリジェクト判定を行う。
ここで、本明細書において真券とは紙幣と鑑別されたものをいい、偽券とは紙幣と鑑別されなかったものをいう。また、正券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適すると鑑別されたものをいい、損券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適さないと鑑別されたものをいう。また、リジェクト判定は、偽券、損券(汚損、損壊、外形異常等)、走行異常(スキュー紙幣、重走等)といった要因に基づいて行われる。また、リジェクト紙幣には、出金紙幣として取り扱えない紙幣(例えば二千円札や五千円札)を含んでもよいし、外国紙幣を含んでもよい。
一時保留部22は、紙幣の分離と集積の両方の機能を有する。例えば、一時保留部22は、入金取引時に入金口12から分離されて紙幣認識部20により正常と鑑別された紙幣を一時的に収納する。一時保留部22に集積された紙幣は、入金した紙幣の口座計上などが確定したなど、取引が成立した場合に繰り出され、紙幣認識部20を経て紙幣カセット30A〜30Eなどに搬送される。なお、一時保留部22は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
紙幣カセット30A〜30Dは、紙幣を金種毎に収納可能な紙幣収納部であって、紙幣の集積および分離の両方の機能を有する。また、紙幣カセット30A〜30Dは、同一金種のための複数の紙幣カセットを含んでもよい。例えば、紙幣カセット30Aおよび30Cが一万円札用の紙幣カセットであり、紙幣カセット30Bおよび30Dが千円札用の紙幣カセットであってもよい。また、紙幣カセット30A〜30Dは、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっており、個別に交換することで紙幣カセット30A〜30Dに紙幣を装填することも可能である。
紙幣カセット30Eは、紙幣を収納する収納機能および1枚ずつ繰り出す分離機能を有する。例えば、紙幣カセット30Eは、回収時に各紙幣カセット30A〜30Dから分離された紙幣を収納することができる。また、紙幣カセット30Eは、補充時に収納している紙幣を繰り出し、紙幣カセット30A〜30Dに紙幣を補充することができる。このように、紙幣カセット30Eは、複数の用途に利用され得る。また、紙幣カセット30Eは、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっていてよい。
入金庫35は、紙幣を収納する収納機能を有する。例えば、入金庫35は、紙幣認識部20によって異常であると認識された紙幣(リジェクト紙幣)を収納する機能を有している。また、入金庫35は、リジェクト紙幣の他に、正常紙幣、外国紙幣、偽造券などといった、他の紙幣と様々な区別をされた紙幣を収納することが可能な多目的な紙幣カセットであってよい。また、入金庫35は、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっていてよい。
表示部40は、メニュー画面や処理結果画面を表示する。表示部40は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。
また、紙幣処理装置10は、職員の操作を受け付ける操作部を有する。例えば、紙幣処理装置10には、図2に示すように、入金口12の左右に一対の開閉ボタン44が設けられている。一対の開閉ボタンを設ける理由は、紙幣処理装置10では入出金口の左右に位置する二人の職員が、それぞれ開閉ボタンを操作できるようにするためである。
図2は、本実施形態に係る開閉ボタンの構成例を示す模式図である。開閉ボタン44は、職員が押下可能な操作ボタンであって、処理毎に機能が異なる。例えば、入金処理において職員が開閉ボタン44を押下すると、入金口12に投入した紙幣の入金処理が開始される。また、出金処理において、職員が開閉ボタン44を押下すると第1シャッタ16や第2シャッタ17が開く。また、開閉ボタン44は点灯または点滅が可能である。なお、開閉ボタンの設置位置および数は、図2に示す例に限定されない。例えば第1出金口14や第2出金口15の左右にも一対の開閉ボタンがそれぞれ設けられていてもよい。また、紙幣処理装置10は、操作部の代わりに、紙幣処理装置10に接続された受付端末における職員の操作に基づいて、処理を行なってもよい。
(1−2.紙幣処理装置の基本処理)
紙幣処置装置10は、基本処理として、例えば入金処理、出金処理、補充処理、回収処理を行う。以下では、図1を参照しながら処理毎に説明する。
(入金処理)
入金処理は、入金口12の紙幣を紙幣処理装置10の内部に集積する処理である。紙幣処理装置10は、入金処理として、例えば、入金紙幣を一時保留部22へ退避させた後に一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Dに集積する通常入金処理と、入金紙幣を一時保留部22へ退避させないで直接紙幣カセット30A〜30Dに集積するダイレクト入金処理とを行う。なお、紙幣処理装置10は、設定により通常入金処理またはダイレクト入金処理を選択することができる。
まず、通常入金処理について説明する。通常入金処理においては、まず、入金口12に投入された紙幣が一枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、一時保留部22へ搬送されて集積される。その後、入金金額が確定すると、集積処理に移行する。
一方で、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣(リジェクト紙幣)は、第1出金口14または第2出金口15に集積される。第1出金口14または第2出金口15に集積された紙幣は、職員により入金口12に再投入されることで、紙幣認識部20による再鑑別が可能である。なお、以下において、紙幣認識部20により紙幣を鑑別し、鑑別結果に基づき搬送先に紙幣を搬送する処理を計数処理とも呼ぶ。
集積処理においては、まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、汚損券、折れ紙幣、スキュー紙幣などの走行異常紙幣のように、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣は、入金庫35に集積される。
一方で、入金金額の確定前に入金紙幣の返却(キャンセル)が指示されると、返却処理に移行する。返却処理においては、まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。そして、紙幣認識部20による鑑別結果が正常/異常いずれであっても、全ての紙幣を第1出金口14、または第2出金口15へ集積する。
次に、ダイレクト入金処理について説明する。入金口12に投入された紙幣は、通常入金処理と同様に、紙幣認識部20により鑑別される。そして、鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣(リジェクト紙幣)は、第1出金口14または第2出金口15に集積される。第1出金口14または第2出金口15に集積された紙幣は、職員により入金口12に再投入されることで、紙幣認識部20による再鑑別が可能である。
(出金処理)
出金処理は、紙幣カセット30A〜30Dの紙幣を第1出金口14または第2出金口15に集積する処理である。
出金処理においては、まず、指定された金額に応じて紙幣カセット30A〜30Dから紙幣が1枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、第1出金口14または第2出金口15に集積される。具体的には、例えば出金する正常紙幣の金種や枚数に応じて、第1出金口14または第2出金口15に選択的に集積(集金)される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣、すなわち、顧客に支払いできない紙幣は、入金庫35に集積される。
(補充処理)
補充処理は、紙幣処理装置10に紙幣を補充する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な補充方法として、入金口補充、カセット交換補充、およびカセット計数補充が可能である。以下、各補充方法について説明する。
入金口補充は、上述した入金処理における動作と同様である。例えば、入金口12から繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、一時保留部22に退避された後、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、第1出金口14または第2出金口15に集積される。
カセット交換補充は、紙幣カセット30A〜30Dが着脱可能であることを利用するものであり、予め紙幣を装填した紙幣カセットを、既に装着された紙幣カセット30A〜30Dのいずれかと交換することで、紙幣を補充する。なお、カセット交換補充では、補充した紙幣の金種と枚数をオペレータがマニュアルで登録する必要がある。
カセット計数補充においては、まず、紙幣カセット30Eに予め紙幣を装填し、紙幣処理装置10にセットする。次に、紙幣カセット30Eから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Dに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、入金庫35に集積される。なお、カセット計数補充では、紙幣認識部20により計数処理が実行されるので、補充した紙幣の金種および枚数をオペレータがマニュアルで登録する必要はない。
(回収処理)
回収処理は、紙幣処理装置10内の紙幣を回収する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な回収方法として、出金口回収、カセット交換回収、およびカセット計数回収が可能である。以下、各回収方法について説明する。
出金口回収は、上述した出金処理における動作と同様である。例えば、回収対象の紙幣カセット30A〜30Dから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、第1出金口14または第2出金口15に集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、入金庫35に集積される。そして、回収対象の紙幣カセット30A〜30Dに集積された全紙幣に対して行い、職員は、第1出金口14または第2出金口15から、正常判定された紙幣を回収することができる。また、職員は、入金庫35から異常判定された紙幣を回収することができる。
カセット交換回収は、紙幣カセット30A〜30Dのうちの所定の紙幣カセットを紙幣処理装置10から取り外すことで、紙幣の回収を行う。なお、カセット交換回収では、オペレータが、取り外した紙幣カセット30A〜30Dから紙幣を抜き取り、回収した紙幣の金種と枚数をマニュアルで数える必要がある。
カセット計数回収においては、紙幣カセット30A〜30Dのうち回収対象の紙幣カセットから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、紙幣カセット30Eに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、入金庫35に集積される。その後、職員が紙幣カセット30Eのみを紙幣処理装置10から取り外すことで、正常判定された紙幣および異常判定された紙幣を回収することができる。また、カセット計数回収では、紙幣認識部20により計数処理が実行されるので、回収した紙幣の金種および枚数をオペレータがマニュアルで数える必要はない。
(1−3.出金口の紙幣の集積枚数について)
出金処理等において、第1出金口14または第2出金口15に様々な枚数の紙幣が搬送されて集積される。そして、職員側にとっては、紙幣の搬送の際に、出金口に紙幣が所定枚数(例えば、出金口の最大集積枚数)だけ集積されたことを把握できると、その後の作業効率が高まる。例えば、出金口に所定枚数だけ集積されている場合には、出金口から取り出した紙幣の枚数を数える必要が無くなる。このように、紙幣処理装置においては、出金口に所定枚数の紙幣が集積されたことを職員が容易に把握できる方策の実現が要請されている。
そこで、出金口に搬送された紙幣の集積枚数が所定枚数に達した場合にはシャッタを開け、紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合にはシャッタを開けずに操作者の開閉ボタン押下の操作要とする制御が考えられるが、一方で、全回収の場合は、回収枚数に拘らず単純に装置内の紙幣を全て回収するため、より迅速に作業が行うことが要請され、開閉ボタン押下の操作が煩わしいという事態が生じる。
そこで、本実施形態に係る紙幣処理装置10では、詳細は後述するが、第1出金口14(第2出金口15)に搬送された紙幣の集積枚数が所定枚数に達した場合には、第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開け、紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合には、回収方式(枚数指定回収/全回収)に応じて、第1シャッタ16(第2シャッタ17)の開閉を制御する。
これにより、職員は、第1出金口14(第2出金口15)に所定枚数(例えば、最大集積枚数)の紙幣が集積されたか否かを容易に把握することができ、また、回収方式によっては、端数であっても第1シャッタ16(第2シャッタ17)が開くため、違算防止を実現しつつ、操作性もより向上させることが可能となる。
(1−4.紙幣処理装置の機能構成例)
図3を参照しながら、紙幣処理装置10の機能構成例について説明する。図3は、紙幣処理装置10の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、紙幣処理装置10は、制御部70と、記憶部80と、検知部82と、報知部84とを備える。
制御部70は、紙幣処理装置10の動作全般を制御する。具体的には、制御部70は、上述した入金処理、出金処理、補充処理、回収処理等の基本処理を制御する。例えば、制御部70は、搬送部24による紙幣の搬送と、開閉部材である第1シャッタ16および第2シャッタ17の開閉動作と、報知部84の報知動作とを制御する。
本実施形態による制御部70は、第1出金口14または第2出金口15に搬送されて集積された紙幣の集積枚数や回収方式に応じて、第1シャッタ16および第2シャッタ17を以下のように制御する。
制御部70は、第1出金口14(第2出金口15)に搬送された紙幣の集積枚数が所定枚数に達した場合には、第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開け、紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合には、回収方式(枚数指定回収/全回収)に応じて、第1シャッタ16(第2シャッタ17)の開閉を制御する。具体的には、制御部70は、回収方式が枚数指定回収の場合、紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない際には第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開けない。一方、全回収の場合、制御部70は、第1出金口14(第2出金口15)に搬送された紙幣の集積枚数が所定枚数に達するか否かに関わらず、第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開けるよう制御する。
ここで、所定枚数とは、例えば第1出金口14または第2出金口15の紙幣の最大集積枚数(例えば100枚)である。なお、所定枚数として最大集積枚数を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、職員が所定枚数を予め設定してもよい。例えば、所定枚数として、最大集積枚数の半分の枚数を設定してもよい。
また、制御部70は、紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合に、第1出金口14(第2出金口15)の周囲に設けられた開閉ボタン44が押下される(操作部の操作を受け付ける)と、第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開けてもよい。これにより、職員は、第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開けて紙幣を抜きとることができ、所定枚数に達していない紙幣の枚数を数えることができる。
また、制御部70は、第1出金口14(第2出金口15)への紙幣の搬送が完了すると、例えば職員に作業を促すために、報知部に報知を行わせてもよい。例えば、報知部は、開閉ボタン44を点滅させる。職員は、開閉ボタン44の点滅状態を見て、第1シャッタ16(第2シャッタ17)の開閉状態に応じた作業を行うことができる。例えば、第1シャッタ16(第2シャッタ17)が開いていれば、職員は、第1出金口14(第2出金口15)の紙幣を抜き取り、第1シャッタ16(第2シャッタ17)が閉じていれば、職員は、開閉ボタン44を押下して第1シャッタ16(第2シャッタ17)を開ける。
記憶部80は、紙幣処理装置10が動作するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部80は、紙幣認識部20の鑑別結果を記憶しうる。
検知部82は、例えば光学センサ等を有し、様々な状態を検知する。例えば、検知部82は、第1出金口14や第2出金口15の紙幣の集積状態(集積枚数や、紙幣が抜き取られたか否か)を検知する。また、検知部82は、紙幣の搬送状態を検知しうる。
報知部84は、第1出金口14(第2出金口15)の周囲に設けられ、各種の報知を行う。例えば、報知部84は、例えば開閉ボタン44の裏側に設けられ光を発する光源であり、開閉ボタンをそれぞれ点灯または点滅させる。また、報知部84は、様々な色で、開閉ボタンを点灯可能である。なお、上記では操作ボタンである開閉ボタンを点灯または点滅させるが、これに限定されず、他の部材(LED等)を点灯または点滅させてもよい。
なお、上述した制御部70、および記憶部80の機能は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等から成るハードウェア構成により実現してもよい。CPUは、演算機能および制御機能を有し、各種プログラムに従って紙幣処理装置10の動作全般を制御する。ROMは、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAMは、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
<2.紙幣処理装置の動作>
(2−1.金種指定回収処理例)
図4を参照しながら、本実施形態による回収処理時の第1シャッタ16または第2シャッタ17の開閉動作例について説明する。図4は、本実施形態による金種指定による回収処理例を示すフローチャートである。
図4のフローチャートは、出金口回収において金種指定(例えば、一万円札または千円札など)を行ったところから始まる。その後、操作者により回収方式が選択される(ステップS106)。ここで、回収方式は、指定した枚数を回収する「枚数指定回収」と、指定した金種の紙幣全てを回収する「全回収」とがある。
次に、制御部70は、選択された回収方式が全回収か枚数指定回収かを判断する(ステップS109)。
次いで、選択された回収方式が全回収の場合、制御部70は、指定された金種が全て無くなるまで、指定された金種が集積された1または複数の紙幣カセット30から第1出金口14または第2出金口15へ紙幣を搬送する(ステップS112)。
一方、選択された回収方式が枚数指定回収の場合、制御部70は、指定枚数分の紙幣を紙幣カセット30から第1出金口14または第2出金口15へ搬送する(ステップS115)。
次に、搬送処理を停止する要因が発生すると、制御部70は、搬送を停止する(ステップS118)。ここで、停止要因とは、第1出金口14または第2出金口15に最大集積枚数(所定枚数)の紙幣が搬送されて紙幣を搬送できない状態(出金口フルとも称す)か、または第1出金口14または第2出金口15への紙幣の搬送が終了した状態(搬送完了状態とも称す)がある。出金口フルで必要枚数の搬送が終了した場合は「出金口フル」が停止要因となり、端数の状態で必要枚数の搬送が終了した場合は「搬送完了(端数有り)」が停止要因となる。
次いで、停止要因が出金口フルの場合(ステップS121/出金口フル)、制御部70は、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS124)。すなわち、第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開く。このように第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開いたことで、職員は、第1出金口14または第2出金口15に最大集積枚数の紙幣が集積されたことを把握でき、第1出金口14または第2出金口15の最大集積枚数の紙幣を抜き取ることができる。その後、制御部70は、第1出金口14または第2出金口15から紙幣が抜き取られるのを待ち、紙幣が抜き取られたことを検知すると第1シャッタ16または第2シャッタ17を閉める。
次に、未搬送(未計数)紙幣がある場合(ステップS127/Yes)、制御部70は、計数処理を再開し、第1出金口14または第2出金口15への搬送を行う。なお制御部70は、出金口が複数ある場合、一方の出金口がフルになって計数処理が停止した際には、上記ステップS124でシャッタを開けると共に、他方の出金口に、未搬送の紙幣の搬送を開始してもよい。
一方、搬送停止要因が搬送完了(端数有り)の状態である(すなわち、第1出金口14または第2出金口15に集積された紙幣の枚数が最大集積枚数よりも少ない)場合には、制御部70は、指定された回収方式を判断する(ステップS130)。
回収方式が枚数指定回収だった場合、開閉操作ボタンを押下するよう操作者に指示するメッセージを、表示部40または紙幣処理装置10に接続された受付端末に表示し、第1シャッタ16または第2シャッタ17は開けない状態で、開閉ボタン44の押下を監視する(ステップS133)。この際、報知部84により開閉ボタン44を点灯/点滅させてもよい。操作者は、第1シャッタ16または第2シャッタ17が開いていないことに気付くと、メッセージに従って、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開けるために開閉ボタン44を押下する。
そして、制御部70は、開閉ボタン44が押下されたことを検知すると(ステップS136/Yes)、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS139)。その後、制御部70は、第1出金口14または第2出金口15から紙幣が抜き取られるのを待ち、紙幣が抜き取られたことを検知すると第1シャッタ16または第2シャッタ17を閉める。
一方、回収方式が全回収だった場合は、制御部70は、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS139)。すなわち、第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開く。
以上のように、本実施形態によれば、金種指定の全回収実行時は、端数紙幣が存在しても開閉ボタンの押下操作無しで、スムーズに出金口の紙幣を受け取らせることができるようになる。また、開閉ボタンの押下操作が無くなるので、取引時間の削減にもつながる。
(2−2.カセット指定回収処理例)
次に、紙幣カセットを指定して紙幣回収を行う際の第1シャッタ16または第2シャッタ17の開閉動作例について図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態によるカセット指定による回収処理例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートは、出金口回収においてカセット指定(例えば、紙幣カセット30A〜30Dのいずれか1以上の紙幣カセットの指定など)を行ったところから始まる。その後、操作者により回収方式が選択される(ステップS206)。回収方式は、指定した枚数を回収する「枚数指定回収」と、指定したカセットの紙幣を全て回収する「全回収」がある。
次に、制御部70は、選択された回収方式が全回収か枚数指定回収かを判断する(ステップS209)。
次いで、選択された回収方式が全回収の場合、制御部70は、指定されたカセットが空になるまで第1出金口14または第2出金口15へ紙幣を搬送する(ステップS212)。
一方、選択された回収方式が枚数指定回収の場合、制御部70は、指定枚数分の紙幣を紙幣カセット30から第1出金口14または第2出金口15へ搬送する(ステップS215)。
次に、搬送処理を停止する要因が発生すると、制御部70は、搬送を停止する(ステップS218)。停止要因は、上述した例と同様に、第1出金口14または第2出金口15に最大集積枚数の紙幣が搬送されて紙幣を搬送できない状態(出金口フルとも称す)か、または第1出金口14または第2出金口15への紙幣の搬送が終了した状態(搬送完了状態とも称す)がある。出金口フルで必要枚数の搬送が終了した場合は「出金口フル」が停止要因となり、端数が有る状態で必要枚数の搬送が終了した場合は「搬送完了(端数有り)」が停止要因となる。
次いで、停止要因が出金口フルの場合(ステップS221/出金口フル)、制御部70は、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS224)すなわち、第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開く。このように第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開いたことで、職員は、第1出金口14または第2出金口15に最大集積枚数の紙幣が集積されたことを把握でき、第1出金口14または第2出金口15の最大集積枚数の紙幣を抜き取ることができる。その後、制御部70は、第1出金口14または第2出金口15から紙幣が抜き取られるのを待ち、紙幣が抜き取られたことを検知すると第1シャッタ16または第2シャッタ17を閉める。
次に、未搬送(未計数)紙幣がある場合(ステップS227/Yes)、制御部70は、計数処理を再開し、第1出金口14または第2出金口15への搬送を行う。
一方、搬送停止要因が搬送完了(端数有り)の状態である(すなわち、第1出金口14または第2出金口15に集積された紙幣の枚数が最大集積枚数よりも少ない)場合には、制御部70は、指定された回収方式を判断する(ステップS230)。
回収方式が枚数指定回収だった場合、開閉操作ボタンを押下するよう操作者に指示するメッセージを、表示部40または紙幣処理装置10に接続された受付端末に表示し、第1シャッタ16または第2シャッタ17は開けない状態で、開閉ボタン44の押下を監視する(ステップS233)。この際、報知部84により開閉ボタン44を点灯/点滅させてもよい。操作者は、第1シャッタ16または第2シャッタ17が開いていないことに気付くと、メッセージに従って、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開けるために開閉ボタン44を押下する。
そして、制御部70は、開閉ボタン44が押下されたことを検知すると(ステップS236/Yes)、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS239)。その後、制御部70は、第1出金口14または第2出金口15から紙幣が抜き取られるのを待ち、紙幣が抜き取られたことを検知すると第1シャッタ16または第2シャッタ17を閉める。
一方、回収方式が全回収だった場合は、制御部70は、第1シャッタ16または第2シャッタ17を開ける(ステップS239)。すなわち、第1シャッタ16または第2シャッタ17が自動で開く。
以上のように、本実施形態によれば、カセット指定の全回収実行時は、端数紙幣が存在しても開閉ボタンの押下操作無しで、スムーズに出金口の紙幣を受け取らせることができるようになる。また、開閉ボタンの押下操作が無くなるので、取引時間の削減にもつながる。
<3.まとめ>
以上説明したように、本実施形態による紙幣処理装置10によれば、所定枚数(出金口の最大集積枚数)に満たない端数の紙幣受取時に、回収方式に応じて開閉ボタンの押下有無を自動で判断することで、違算防止を実現すると共に、操作性をより向上させること(操作性の改善)、また、時間短縮を可能とした。
具体的には、単純に指定金種を空にしたい場合や、指定カセットを空にしたい場合(全回収)は、開閉ボタンの押下を不要とすることでスムーズな回収動作を実現する。また、枚数指定回収のように枚数を厳密に扱う場合(枚数指定回収)は、出金口の最大集積枚数に満たない端数紙幣の受取時に開閉ボタンの押下を必要とすることで、現金違算の防止を実現する。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、紙幣処理装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した紙幣処理装置10の各機能ブロックと同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。さらに、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。記録媒体とは、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクおよびフラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
また、上述した実施形態では、紙幣処理装置10を職員操作型端末に適用して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、顧客操作型端末であって、紙幣を還流させる(リサイクルさせる)タイプのATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置の現金処理部に適用してもよい。自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。顧客は、この自動取引装置に表示される表示画面において各種操作を行うことにより、入金、出金および残高照会などの取引を行うことができる。
10 紙幣処理装置
14 第1出金口
15 第2出金口
16 第1シャッタ
17 第2シャッタ
20 紙幣認識部
22 一時保留部
24 搬送部
26、27 ブレード
30A〜30E 紙幣カセット
35 入金庫
40 表示部
44 開閉ボタン
70 制御部
80 記憶部
82 検知部
84 報知部

Claims (8)

  1. 紙幣が集積される出金口と、
    前記出金口に前記紙幣を搬送する搬送部と、
    前記出金口に設けられ、前記紙幣の集積枚数を検知する検知部と、
    前記出金口に移動可能に設けられ、前記出金口を開閉可能な開閉部材と、
    操作を受け付ける操作部と、
    前記出金口に搬送された前記紙幣の集積枚数が所定枚数に達しない場合、取引種別を判断し;
    第1の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けるよう制御し;
    第2の取引であると判断したときには前記開閉部材を開けず、前記操作部により前記開閉部材を開ける操作を受け付けると前記開閉部材を開けるよう制御する制御部と、
    を備える、紙幣処理装置。
  2. 前記第1の取引は全回収であり、前記第2の取引は枚数指定回収である、請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記全回収は、カセット指定または金種指定の全回収であり、
    前記枚数指定回収は、カセット指定または金種指定の枚数指定回収である、請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記所定枚数は、前記出金口の最大集積枚数である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記操作部は、前記出金口の周囲に設けられた押下可能な操作ボタンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記制御部は、前記開閉部材を開けるために前記操作部の操作を行うよう指示するメッセージを表示するよう制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記制御部は、
    計数処理が停止された場合には停止要因を検知し、
    検知した停止要因が搬送不可状態の場合は、前記開閉部材を開けるよう制御し、
    検知した停止要因が搬送完了状態の場合は、前記取引種別に応じて前記開閉部材の開閉を制御する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記出金口は、第1の出金口および第2の出金口を含み、
    前記開閉部材は、前記第1の出金口を開閉可能な第1の開閉部材と前記第2の出金口を開閉可能な第2の開閉部材を含み、
    前記操作部は、前記第1の開閉部材を開ける操作または前記第2の開閉部材を開ける操作を受け付ける、請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
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