JP2577808B2 - 紙幣自動入出金装置 - Google Patents

紙幣自動入出金装置

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JP2577808B2
JP2577808B2 JP2053780A JP5378090A JP2577808B2 JP 2577808 B2 JP2577808 B2 JP 2577808B2 JP 2053780 A JP2053780 A JP 2053780A JP 5378090 A JP5378090 A JP 5378090A JP 2577808 B2 JP2577808 B2 JP 2577808B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金融機関に配置される紙幣自動入出金装置
に関するもので、特に紙幣の装填,補充,及び回収を一
括カセットにより行う紙幣自動入出金装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
第3図は従来のこの種の紙幣自動入出金装置の内部構
造を概略的に示した側面図である。
図において1は装置の前面側上部に設けられた回転可
能な接客部で、入金取引時の顧客による紙幣の投入や、
顧客に対する紙幣の返却、及び出金取引時の顧客に対す
る紙幣の支払いを行うための紙幣授受機能を有してい
る。
2は入出金取引時や紙幣の補充,回収時に紙幣の真
偽,金種,正損,表裏等の鑑別と2重送りや連鎖あるい
は斜行等の異常搬送の有無の検知及び前記鑑別により金
種が確認された紙幣の計数を行う鑑別部、3は前記接客
部1の左側に設けられた表裏取り揃え機構であり、出金
取引時において前記鑑別部2で裏面と鑑別された紙幣は
この表裏取り揃え機構3で表裏反転して表面に揃えられ
るようにしている。
4は装置の背面側に着脱自在に配置された一括カセッ
トで、各金種の紙幣を一括して収納できるものとなって
いる。
5はこの一括カセット4内に設けられた紙幣堆積用の
ステージで、このステージ5は図示しない移動手段によ
って上昇,下降移動することにより最上部の紙幣の位置
が制御される。
6は前記一括カセット4の一端上方に配置された紙幣
繰り出し手段で、ピックアップローラ,フィードロー
ラ,及びこのフィードローラと対向するリバースローラ
等により構成されている。
7は前記一括カセット4の他端上方に設置された紙幣
回収手段で、フィードローラと,このフィードローラに
対向するプレッシャローラ等により構成されている。
8は出金取引時等に前記鑑別部2で異常搬送等が検知
された紙幣をリジェクト紙幣として収納するためのリジ
ェクトカセットである。
9,10,11は金種別に紙幣を収納する金種別カセット
で、該金種別カセット9,10,11は前記リジェクトカセッ
ト8と共に装置の底部側に配置されており、例えば金種
別カセット9を千円紙幣用とし、金種別カセット10,11
を万円紙幣用として利用する。
尚、金種別カセット9,10,11内には前記ステージ5と
同様のステージ5が設けられ、そして金種別カセット9,
10,11の上方にはそれぞれ紙幣繰り出し手段6と同様に
紙幣繰り出し手段及び紙幣回収手段7と同様の紙幣集積
手段が設けられているが、これらは図示していない。
また、リジェクトカセット8の上方にも紙幣回収手段
7と同様の紙幣集積手段が設けられているがこれも図示
していない。
12aは紙幣を挟持して高速で搬送するベルト及びロー
ラから成る高速搬送路で、前記接客部1と鑑別部2との
間、鑑別部2の表裏取り揃え機構3との間、一括カセッ
ト15の紙幣繰り出し手段6と鑑別部2との間、鑑別部2
と一括カセット4の紙幣回収手段6との間、鑑別部2と
金種別カセット9,10,11の各紙幣集積手段,及びリジェ
クトカセット8の紙幣集積手段との間、金種別カセット
9,10,11の各紙幣繰り出し手段と鑑別部2との間をそれ
ぞれ結んでおり、この高速搬送路12aの分岐,合流部に
は紙幣搬送方向切り替え用の図示しない回転可能なブレ
ートが設けられている。
12bは紙幣を挟持して低速で搬送するベルト及びロー
ラから成る低速搬送路で、この低速搬送路12bにより前
記接客部1と表裏取り揃え機構3とが結ばれている。
尚、装置背面には図示しない扉が設けられていて、こ
の扉を開くことにより一括カセット4が抜き取れるよう
になっており、また、この一括カセット4を抜き取るこ
とにより、前記リジェクトカセット8及び各金種別カセ
ット9〜11を抜き取れるようになっている。
この構成において、紙幣の入出金取引は顧客の操作に
基づいて行われるが、その動作は直接関係がないので、
ここでは一括カセット4と金種別カセット9,10,11との
間の紙幣の装填,補充及び回収動作について説明する。
まず、装置稼働開始時等において金種別カセット9,1
0,11に紙幣を装填する場合や、稼働途中において紙幣の
不足による補充を行う場合は、係員が予め各金種の紙幣
を収納した一括カセット4あるいは不足金種の紙幣を収
納した一括カセット4を装置に装着し、図示しない係員
用操作盤に設けられている操作キー等により装填あるい
は補充の指示を入力する。
これにより一括カセット4内の紙幣が紙幣繰り出し手
段6により1枚づつ繰り出されて高速搬送路12aにより
鑑別部2に送られ、この鑑別部2で金種等の鑑別と金種
が確認された紙幣の計数,及び2重送りや連鎖あるいは
斜行等の異常搬送の有無の検知が順次行われる。
その後、紙幣は更に高速搬送路12aにより搬送され、
そして前記鑑別により金種が確認された紙幣は、その金
種に応じて図示しないブレードにより振り分けられて各
金種別カセット9,10,11に対応する紙幣集積手段に送ら
れた後、この紙幣集積手段によって金種別カセット9,1
0,11内に収納される。
また、異常搬送が検知された紙幣はリジェクトカセッ
ト8に対応する紙幣集積手段に送られ、この紙幣集積手
段によってリジェクトカセット8内に収納される。
次に、装置稼働終了時等において金種別カセット9,1
0,11から紙幣を回収する場合は、係員が図示しない係員
用操作盤に設けられている操作キー等により回収の指示
を入力する。
これにより例えば金種別カセット9内の紙幣が図示し
ない紙幣繰り出し手段により1枚づつ繰り出されて高速
搬送路12aにより鑑別部2に送られ、この鑑別部2によ
り金種等の鑑別と異常搬送の有無の検知及び前記鑑別に
より金種が確認された紙幣の計数が順次行われた後、紙
幣は更に高速搬送路12aにより紙幣回収手段7に送られ
て、この紙幣回収手段7により一括カセット1内に送り
込まれて回収される。
金種別カセット9からの紙幣の回収が終了すると、続
いて金種別カセット10からの紙幣の回収が前記と同様に
行われ、そして金種別カセット10からの紙幣の回収が終
了すると、更に金種別カセット11からの紙幣の回収が同
様に行われて、回収処理は終了となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の紙幣自動入出金装置で
は、紙幣回収の際に鑑別部で紙幣の異常搬送が検知され
た金種不明あるいは計数不可の紙幣まで一括カセット内
に送り込まれて、それまでの計数済みの紙幣と混合して
しまうため、一括カセット内の紙幣の合計金額が分から
なくなるという不都合がある。
そのため、紙幣回収の際に鑑別部で紙幣の異常搬送が
検知された場合、係員が係員用操作盤のキー操作により
装置の紙幣回収動作を停止させ、装置背面の扉を開い
て、一括カセット及び金種別カセットを取り出し、一括
カセット内の紙幣を全て金種別カセットに移し替えた
後、一括カセット及び金種別カセットを装置に再装着し
て紙幣回収をやり直すか、あるいは異常搬送が検知され
た紙幣をそのまま計数済みの紙幣と共に一括カセット内
に回収して、この一括カセットを装置内から取り外した
後、別の精査装置等により紙幣の計数をやり直さなけれ
ばならず、いずれの場合もすべての紙幣の再計数が必要
であるため、時間がかかるという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたも
ので、紙幣回収の際に鑑別部で紙幣の異常搬送が検知さ
れた場合に以後の計数処理を最小限の時間で行うことが
できる紙幣自動入出金装置を実現することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明は、紙幣の真偽,金
種等の鑑別と紙幣の異常搬送の優無の検知及び前記の鑑
別により金種を確認した紙幣の計数を行う鑑別部と、入
出金取引に利用する紙幣を金種別に収納する金種別カセ
ットと、各金種の紙幣を一括して収納可能な一括カセッ
トとを備え、紙幣回収時に金種別カセットから繰り出し
た紙幣を鑑別部を経由させて一括カセット内に収納する
紙幣自動入出金装置において、前記一括カセットの上部
に配置され、かつ該一括カセット外に退避可能な回収紙
幣集積用の仕切りプレートと、この仕切りプレートを駆
動するプレート駆動手段と、紙幣回収動作を制御する制
御手段とを備えたものである。
〔作 用〕
上述した構成を有する本発明は、紙幣回収時に金種別
カセットから繰り出され、鑑別部で金種が確認された紙
幣が仕切りプレート上に一定枚数集積されると、該仕切
りプレートをプレート駆動手段により一括カセット外に
退避させて、該仕切りプレート上の集積紙幣を一括カセ
ット内に落下,収納させ、この動作を繰り返して紙幣の
回収を行う。
そしてこの紙幣回収動作において、鑑別部で異常搬送
が検知された紙幣が仕切りプレート上に集積されると紙
幣回収動作を中止させる。
従って、これによれば、紙幣回収の際に鑑別部で紙幣
の異常搬送が検知された金種不明あるいは計数不可の紙
幣が一括カセットに送られても、それまでの計数済みの
一括カセット内の紙幣と混合することがなく、そのため
係員は装置背面の扉を開いて、一括カセット及び金種別
カセットを取り出し、仕切りプレート上に集積されてい
る紙幣のみを金種別カセットに移し替えた後、一括カセ
ット及び金種別カセットを装置に再装着して紙幣回収を
やり直すことができるので、紙幣回収の際に鑑別部で紙
幣の異常搬送が検知された場合に以後の計数処理を最小
限の時間で行うことが可能となる。
〔実 施 例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本発明による紙幣自動入出金装置の一実施例
を概略的に示した側面図である。
図において13は紙幣回収時に回収紙幣を予め定めた一
定枚数(n)づつ集積するために一括カセット4の上部
に配置された仕切りプレートで、制御部14によりソレノ
イド等から成るプレート駆動手段15を介して駆動され、
一点鎖線で示したように一括カセット4外に退避できる
ようになっていて、その退避の際に集積紙幣は一括カセ
ット4内に落ちるようになっている。
ここで、制御部14は装置全体の動作を制御する制御手
段として働くもので、鑑別部2において行われる計数に
基づいて紙幣の枚数の管理する機能も有している。
尚、この他の構成要素は第3図のものと同一であるの
で、同一の符号を付けてその説明を省略する。
次に、上述した構成の作用について説明する。
まず、紙幣の装填あるいは補充動作であるが、これに
ついては仕切りプレート13を一括カセット4外に退避さ
せること以外は従来と同様に行われるので、ここではそ
の説明を省略する。
第2図は紙幣の回収動作を示すフローチャートで、図
中のSは処理ステップを示し、以下この処理ステップに
従って説明する。
装置稼働終了時等において金種別カセット9,10,11か
ら紙幣を回収する場合、係員が図示しない係員用操作盤
に設けられている操作キー等により回収の指示を入力す
る。
これによって例えば金種別カセット9内の紙幣が図示
しない紙幣繰り出し手段により繰り出されて高速搬送路
12aにより鑑別部2に送られ(S1)、この鑑別部2で金
種等の鑑別と異常搬送の有無の検知及び金種が確認され
た紙幣の計数が行われる(S2)。
その後、紙幣は更に高速搬送路12aにより紙幣回収手
段7に送られて、この紙幣回収手段7により一括カセッ
ト1の上部を閉じている仕切りプレート13上に集積され
る(S3)。
ここで、制御部14は、いま集積された紙幣が鑑別部2
にて異常搬送が検知された紙幣か否かを判断し(S4)、
異常搬送が検知されない紙幣の場合は、続いて仕切りプ
レート13上に集積された紙幣が予め定められたn枚にな
ったか否かを判断して(S5)、n枚に達していれば制御
部14はプレート駆動手段15を介して仕切りプレート13を
第1図に示した一点鎖線の位置に退避させる。この仕切
りプレート13の一括カセット1外への退避により、該仕
切りプレート13上に集積されていた紙幣はステージ5上
に落ち、一括カセット1内に回収される(S6)。
その後、制御部14は金種別カセット9内の紙幣の有無
を判断し(S7)、有る場合はS1からの動作を繰り返す
が、無い場合は金種別カセット9からの紙幣の回収を終
了する。
また、前記S5にて制御部14が仕切りプレート13上に集
積された紙幣が予め定められたn枚に達していないと制
御部14が判断した場合、続いて制御部14は金種別カセッ
ト9内の紙幣の有無を判断し(S8)、有る場合はS1から
の動作を繰り返すが、無い場合は仕切りプレート13を退
避させ(S9)、この仕切りプレート13上に集積されてい
た紙幣をステージ5上に落して、金種別カセット9から
の紙幣の回収を終了する。
一方、前記S5にて制御部14が異常搬送の紙幣、つまり
金種が確認できない紙幣あるいは計数不可の紙幣が仕切
りプレート13に集積されたと判断した場合は、紙幣の回
収動作を中止させ(S10)、図示しない係員操作盤の表
示部にその旨を表示部する。
これにより係員は装置背面の扉を開き、一括カセット
4及び金種別カセット9を取り出して、紙幣の移し替え
を行うが、このとき、一括カセット4内の紙幣は計数済
みであり、その枚数及び金額は制御部14で把握されてい
るため、係員はステージ5上の紙幣のみを金種別カセッ
ト9に移し替え(S11)、その後、金種別カセット9及
び一括カセット4を装置に再装着して紙幣回収をやり直
す。
金種別カセット9からの紙幣の回収が終了すると、続
いて金種別カセット10からの紙幣の回収が前記と同様に
行われ、そして金種別カセット10からの紙幣の回収が終
了すると、更に金種別カセット11からの紙幣の回収が同
様に行われて、回収処理は終了となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、一括カセットの上部に
配置され、かつ該一括カセット外に退避可能な回収紙幣
集積用の仕切りプレートと、この仕切りプレートを駆動
するプレート駆動手段と、紙幣回収動作を制御する制御
手段とを備えた構成として、紙幣回収時に金種別カセッ
トから繰り出され、鑑別部で金種が確認された紙幣が仕
切りプレート上に一定枚数集積されると、該仕切りプレ
ートをプレート駆動手段により一括カセット外に退避さ
せて、該仕切りプレート上の集積紙幣を一括カセット内
に落下,収納させ、そして鑑別部で異常搬送が検知され
た紙幣が仕切りプレート上に集積されると紙幣回収動作
を中止させるようにしている。
従って、これによれば、紙幣回収の際に鑑別部で紙幣
の異常搬送が検知された金種不明あるいは計数不可の紙
幣が一括カセットに送られても、それまでの計数済みの
一括カセット内の紙幣と混合することがなく、そのため
係員は装置背面の扉を開いて、一括カセット及び金種別
カセットを取り出し、仕切りプレート上に集積されてい
る紙幣のみを金種別カセットに移し替えた後、一括カセ
ット及び金種別カセットを装置に再装着して紙幣回収を
やり直すことができるので、紙幣回収の際に鑑別部で紙
幣の異常搬送が検知された場合に以後の計数処理を最小
限の時間で行うことが可能になるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による紙幣自動入出金装置の一実施例を
概略的に示した側面図、第2図は紙幣の回収動作を示す
フローチャート、第3図は従来の紙幣自動入出金装置の
内部構造を概略的に示した側面図である。 2:鑑別部 4:一括カセット 5:ステージ 6:紙幣繰り出し手段 7:紙幣回収手段 9〜11:金種別カセット 13:仕切りプレート 14:制御部 15:プレート駆動手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣の真偽,金種等の鑑別と紙幣の異常搬
    送の有無の検知及び前記鑑別により金種を確認した紙幣
    の計数を行う鑑別部と、 入出金取引に利用する紙幣を金種別に収納する金種別カ
    セットと、 各金種の紙幣を一括して収納可能な一括カセットとを備
    え、 紙幣回収時に金種別カセットから繰り出した紙幣を鑑別
    部を経由させて一括カセット内に収納する紙幣自動入出
    金装置において、 前記一括カセットの上部に配置され、かつ該一括カセッ
    ト外に退避可能な回収紙幣集積用の仕切りプレートと、 この仕切りプレートを駆動するプレート駆動手段と、 紙幣回収時に鑑別部で金種が確認された紙幣が仕切りプ
    レート上に一定枚数集積されると、該仕切りプレートを
    プレート駆動手段により一括カセット外に退避させて、
    該仕切りプレート上の集積紙幣を一括カセット内に落
    下,収納させ、鑑別部で異常搬送が検知された紙幣が仕
    切りプレート上に集積されると紙幣回収動作を中止させ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする紙幣自動入出金
    装置。
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