JP2002109604A - 紙幣入出金装置 - Google Patents

紙幣入出金装置

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JP2002109604A
JP2002109604A JP2000294068A JP2000294068A JP2002109604A JP 2002109604 A JP2002109604 A JP 2002109604A JP 2000294068 A JP2000294068 A JP 2000294068A JP 2000294068 A JP2000294068 A JP 2000294068A JP 2002109604 A JP2002109604 A JP 2002109604A
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cassette
bills
stage
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JP2000294068A
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Masao Goto
雅男 後藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新金種の紙幣の取扱を可能にすると共に、装
置の小型化及び低価格化を図る。 【解決手段】 入金取引時に一括カセット4のステージ
4a上を空の状態にしておき、入金口2から投入されて
鑑別部7で入金可能と鑑別された紙幣を繰り出し集積機
構6aによりステージ4a上に集積させ、取引が承認さ
れた場合、繰り出し集積機構6aによりステージ4a上
から紙幣を繰り出して前記鑑別部7で金種鑑別した後、
金種に応じて金種別カセット8〜11に送って収納させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関の店舗等
で使用される紙幣入出金装置に関するもので、特に入金
取引により受け入れた紙幣を出金取引に利用する紙幣循
環式の紙幣入出金装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の紙幣入出金装置として、
万円券用,千円券用,及び5千円券用の金種別カセット
と、これらの金種別カセットに対して紙幣の補充及び回
収を行うたもの一括カセットを備えたものあり、この装
置において、各金種別カセットの上方には、入金取引時
や補充時に紙幣を一時的に集積保留するための一時保留
板と、この一時保留板上に紙幣を集積させるための集積
手段、及び金種別カセット内に設けられるステージ上の
紙幣または一時保留板上の紙幣を繰り出し手段が設けら
れ、また、一括カセットは、各金種の紙幣を一括して収
納可能な構造で、紙幣をセットするステージと、このス
テージ上の紙幣を1枚づつ分離して繰り出す繰り出し手
段と、回収紙幣等を集積する集積部と、この集積部に集
積された紙幣をステージ上に移し替えるためのクランプ
手段を備えものなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、2千券等の新金種の紙幣の取扱を可
能にする場合、新金種用の金種別カセットを増設するだ
けでなく、この2千券用の金種別カセットに対して一時
保留板や紙幣集積手段及び紙幣繰り出し手段を設けなけ
ればならないため、装置が大型化すると共に、高価にな
るという問題がある。
【0004】また、一括カセットは紙幣の補充、あるい
は回収の際に装置に対して着脱するものであるが、ステ
ージ上から紙幣を繰り出すための繰り出し手段が一体と
なっているため、大型で重量も重いものとなってしま
い、取扱い性が悪いという問題もある。本発明は、この
ような問題を解決できる紙幣入出金装置を実現すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明に紙幣
入出金装置は、金種別に紙幣を収納する複数の金種別カ
セットと、装置に対して着脱自在に設けられ、前記各金
種別カセットに対する紙幣の装填や補充及び回収を行う
一括カセットと、この一括カセットの装着位置の上部に
設けられ、一括カセットのステージ上への紙幣の集積、
及びステージ上の紙幣の繰り出しを行う繰り出し集積機
構を備えた繰り出し集積部を備え、入金取引時に前記一
括カセットのステージ上を空にし、入金口から投入され
て鑑別部で入金可能と鑑別された紙幣を前記繰り出し集
積機構により前記ステージ上に集積させ、取引が承認さ
れた場合、前記繰り出し集積機構により前記ステージ上
から紙幣を繰り出して前記鑑別部で金種鑑別した後、金
種に応じて金種別カセットに送って収納させることを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る紙幣入出金装置の実施の形態について説明する。図1
は実施の形態の内部構成を示す概略側面図、図2は外観
を示す斜視図である。
【0007】図において1は装置の筐体、2はオペレー
タが入金紙幣を投入する入金口、2aはこの入金口2に
投入された紙幣を1枚づつ分離して繰り出す繰り出し機
構、3はオペレータが出金紙幣または入金リジェクト紙
幣を取り出す出金口、3aはこの出金口3に出金紙幣や
入金リジェクト紙幣を集積させる集積機構であり、入出
金口2及び出金口3は筐体1の正面上部に設けられてい
る。
【0008】4は一括カセット、5は筐体1の正面に設
けられた扉で、この扉5を開くことで一括カセット4を
筐体1内に着脱できるようになっている。尚、扉6は通
常は施錠によりロックされており、一括カセット4の着
脱時には鍵を用いてロックを解除するものとなってい
る。6は一括カセット4の装着位置の上部に位置するよ
うに筐体1内に設けられた繰り出し集積部、6aはこの
繰り出し集積部6に設けられた繰り出し集積機構であ
り、この繰り出し集積機構6aは、例えばピックアップ
ローラ、フィードローラ、リバースローラ、集積ローラ
等により構成され、入金取引時に紙幣を一時保留すると
共に、その紙幣を1枚づつ分離して繰り出す他、紙幣の
補充時等に一括カセット4のステージ4a上から紙幣を
1枚づつ分離して繰り出す機能を有している。
【0009】7は紙幣の真偽,金種,正損,及び表裏の
鑑別と二重走行や斜行等の異常走行の有無の検知を行う
ための鑑別部である。8〜11は各金種に対応する金種
別カセットで、例えば、金種別カセット8を万円券用、
金種別カセット9を千円券用、金種別カセット10を5
千円券用、金種別カセット11を2千円券用としてお
り、万円券用及び千円券用の金種別カセット8,9の上
部に5千円券用と2千円券用の金種別カセット10,1
1を配置している。
【0010】これらの金種別カセット8〜11には、そ
れぞれ繰り出し集積機構8a〜11a、出金用の紙幣を
収納するスタッカ8b〜11b、及びスタッカ8b〜1
1b内に上下動可能に設けられたステージ8c〜11c
が備えられ、各繰り出し集積機構8a〜11aはステー
ジ8c〜11c上に紙幣を集積させると共に、ステージ
8c〜11cの紙幣を1枚づつ分離して繰り出す機能を
有している。
【0011】12は出金取引の際に鑑別部7で裏面と鑑
別された紙幣を表裏反転して表面に揃える表裏反転部で
ある。13は紙幣を挟持して搬送するベルト及びこのベ
ルトを支持して回転するローラ等により構成される搬送
路で、この搬送路により入金口2、鑑別部7、繰り出し
集積機構6a、繰り出し集積機構8a、9a、10a、
11a、及び後述する回収紙幣取り込み部、補充リジェ
クト紙幣集積部間が結ばれている。
【0012】14a〜14rは紙幣の搬送方向を切り替
えるための回動可能な切り替えブレードで、それぞれ搬
送路13の所定の位置に配置されている。図3及び図4
は図1の要部拡大図で、図3は一括カセット4の装着
時、図3は一括カセット4の抜き取り時を示している。
4aは一括カセット4内に設けられた上下動可能なステ
ージで、このステージ4aは分離集積部6内まで上昇
し、繰り出し集積機構6aにより紙幣の繰り出しが行え
るようになっている。
【0013】4fは一括カセット4の上面に設けられた
シャッタで、このシャッタ4fは一括カセット4を筐体
1にセットしたときは、自動的にロックが解除され、図
示しない機構により図3に示したように退避して一括カ
セット4の上面を開放すると共に、一括カセット4を筐
体1から抜き取る際には、図4に示したように一括カセ
ット4の上面を覆うように閉じて自動的にロックされ、
カセット内部の紙幣が抜き取られないようになってい
る。
【0014】図5は一括カセット4の動作を示す側面図
で、(a)は紙幣の繰り出し時を示し、また (b) は紙
幣の回収時を示している。図において4mは紙幣の装
填,補充,及び回収時に各金種の紙幣を一括して収納す
る第1の収納部としての一括収納部で、4jは紙幣回収
時等に回収紙幣を集積する仕切り板である。
【0015】前記ステージ4aは図5(b)に示すE,
F,G,H,Iの五つのポジションに図示しないモータ
等により回動及び上下動し、その動作は各ポジションに
設けられた図示しない発光,受光素子から成る検出器の
検出信号に基づいて制御される。尚、前記Iのポジショ
ンはステージ4aのホームポジションである。
【0016】4bは回収紙幣をクランプするクランプレ
バで、このクランプレバ4bはA,B,C,Dの四つの
ポジションに図示しないモータにより回動及び上下動
し、このクランプレバ4bの動作も前記ステージ4aと
同様に各ポジションに設けられた図示しない発光,受光
素子から成る検出器の検出信号に基づいて制御されるも
のとなっている。
【0017】4gは紙幣回収時等に仕切板4j上に紙幣
を集積させる集積機構である。4kは紙幣装填あるいは
補充時、出金取引時、及び紙幣回収時に鑑別部7で偽
券、金種不明と鑑別された紙幣あるいは搬送異常が検知
された紙幣をリジェクト紙幣として収納する第2の収納
部としてのリジェクト紙幣収納部で、このリジェクト紙
幣収納部4kは前記一括収納部4mの下方に位置し、前
記仕切板4jにより一括収納部4mと分離されている。
【0018】4hはリジェクト紙幣収納部4kへ紙幣を
取り込んで集積させる第2の集積手段としての集積機構
である。6bは一括カセット4内の紙幣のエンドを検知
するためのエンド検知器、4c一括カセット4内の紙幣
のフルを検知するためのフル検知器、4pはリジェクト
紙幣収納部4kの紙幣のフルを検知するためのフル検知
器、4nは一括カセット4内の最上位の紙幣の位置を検
知する紙幣検知器であり、これら各検知器は各々発光,
受光素子により構成されている。
【0019】4qは一括カセット4内へ紙幣をセットし
たり、一括カセット4内から紙幣を取り出したりする際
にあける扉で、図示しない鍵によりロックされている。
4sは紙幣カセット4におけるリジェクト紙幣収納部4
kの紙幣取り出したりする際にあける扉で、図示しない
鍵によりロックされている。4rは扉4qの開閉を検知
するスイッチ、4tは扉4sの開閉を検知するスイッチ
である。
【0020】図6は実施の形態の制御系を示すブロック
図である。図において20は制御部で、装置動作に必要
な電源と、上位との通信を制御すると共に紙幣入出金装
置全体の動作を制御するマイクロコンピュータ(MC
U)等により構成されている。15は記憶部で、この記
憶部15は制御部20のプログラムを記憶するリードオ
ンリーメモリ(ROM)、制御情報や取引履歴情報、オ
ペレーションログ等の各種保守・セキュリティー情報を
記憶する電源バックアップされたランダムアクセスメモ
リ(RAM)、及び書換え可能な不揮発性メモリ(EE
PROM)等により構成され、必要に応じて制御部20
により情報の読み出し、書き込みが行われるものなって
いる。
【0021】16aは紙幣の鑑別情報や搬送情報を得る
ための鑑別センサ群、16はこの鑑別センサ群16aか
らの情報に基づいて紙幣の真偽、金種、正損、及び表裏
の情報を取り出したり、重ね送りや、斜行等の搬送異常
の有無の情報を処理する鑑別回路部で、この鑑別センサ
群16a及び鑑別回路16により鑑別部7が構成されて
いる。
【0022】17はドライバ回路部で、このドライバ回
路部17は制御部20の支持に基づいてモータ、ソレノ
イド、アクチェータ群17aを駆動し、これにより搬送
路13や、切り替えブレード14a〜14r、及び他の
機構がそれぞれ動作するものとなっている。18aは搬
送路13の紙幣の搬送状況や他の機構の状態を検知する
センサ群、18はこのセンサ群18の情報を処理するセ
ンサ回路部である。
【0023】21は一括カセット4内に実装されたカセ
ット制御部で、IF回路部19を介して制御部20との
通信を行い、それに基づいて一括カセット4に設けられ
ている各部の動作制御を行うマイクロコンピュータ(M
CU)等により構成されている。21aはカセット制御
部21に接続された記憶部で、この記憶部21aはカセ
ット制御部21のプログラムを記憶するリードオンリー
メモリ(ROM)、制御情報や紙幣の入出金枚数等のデ
ータ、オペレーションログ等の各種保守・扉4qと扉4
sの開閉等のセキュリティー情報を記憶する電源バック
アップされたランダムアクセスメモリ(RAM)、及び
書換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM)からな
り、必要に応じてカセット制御部21により情報の読み
出し、書き込みが行われるものなっている。
【0024】21bは扉4qと扉4sの開閉を検知する
スイッチ4r、4tからなる扉開閉検知器群、21cは
記憶部21aをバックアップする電源部で、この電源部
21cにより一括カセット4が筐体1から取り出されて
も記憶部21aの記憶内容は保持される。次に、上述し
た構成の作用を図7〜図13を参照して説明する。
【0025】図7〜図13は作用を示す概略側面図で、
図7は紙幣装填時、図8〜図10は入金取引時、図11
は出金取引時、図12は紙幣補充時、図13は紙幣回収
時を示している。まず、図7の紙幣装填について説明す
る。紙幣入出金装置の運用開始時に、係員は一括カセッ
ト4を元方から運搬してくる。このとき一括カセット4
の一括収納部4mに設けられているステージ4a上に
は、予め取引に必要な各金種の紙幣が収納されおり、そ
して、この一括カセット4の装填・補充紙幣リジェクト
部4kは空の状態になっている。
【0026】係員は紙幣入出金装置1の筐体1の扉5を
鍵により開いて、一括カセット4を図3に示すように繰
り出し集積部6の下部にセットすると共に、破線で示し
たようにシャッタ4fを引き抜いて実線で示したように
倒し、これにより一括カセット4の上面を開放してステ
ージ4a上の紙幣を繰り出し集積部6に送り込めるよう
にしておく。
【0027】その後、係員は扉5を閉じて、図示しない
操作キーにより装填を指示するか、または上位装置から
の装填を指示を待つ。制御部20は装填の指示を受ける
と、紙幣入出金装置のモードを装填モードに切り替え、
ステージ4aを上昇させて紙幣があるか否かをエンド検
知器6bの信号により確認する。
【0028】ここで、エンド検知していた場合は動作不
可のデータを付加してレスポンスを返送し、この処理は
中止されるが、エンド検知していないことを確認すると
紙幣入出金装置は紙幣装填動作を開始する。すなわち、
切り替えブレード14c,14b,14g,14e,1
4f,14m,14q,14kを動作させ、紙幣の搬送
方向が太線矢印方向になるように切り替える。
【0029】また、鑑別部7の鑑別結果により紙幣の行
き先を替えるため、切り替えブレード14i,14n,
14p,14r,14jは鑑別結果に応じて逐次切り替
えが制御される。この状態で、繰り出し集積機構6aが
作動して、ステージ4a上の紙幣を上から順に1枚づつ
分離して繰り出し、搬送路13により図7の太線で示し
たように鑑別部7へ搬送する。
【0030】鑑別部7では搬送されてきた紙幣の真偽,
金種,正損の鑑別を行うと共に、搬送異常の有無を検知
して後方へ送り出す。この送り出された紙幣のうち、千
円券の正券で出金用として装填できる紙幣、つまり鑑別
部7で装填可能と鑑別された千円券の紙幣は、搬送路1
3による搬送と切り替えブレード14i,14n,14
pの案内により繰り出し集積機構9aに送り込まれ、こ
の紙幣集積機構9aにより金種別カセット9のスタッカ
9b内に設けられているステージ9c上に集積される。
【0031】万円券の正券で出金用として装填できる紙
幣は、つまり鑑別部7で装填可能と鑑別された万円券の
紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブレード14
i,14n,14pの案内により繰り出し集積機構8a
に送り込まれ、この紙幣集積機構8aにより金種別カセ
ット8のスタッカ8b内に設けられているステージ8c
上に集積される。
【0032】五千円券の正券で出金用として装填できる
紙幣、つまり鑑別部7で装填可能と鑑別された五千円券
の紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブレード1
4i,14n,14rの案内により繰り出し集積機構1
0aに送り込まれ、この紙幣集積機構10aにより金種
別カセット10のスタッカ10b内に設けられているス
テージ10c上に集積される。
【0033】更に、二千円券の正券で出金用として装填
できる紙幣、つまり鑑別部7で装填可能と鑑別された二
千円券の紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブレ
ード14i,14n,14rの案内により繰り出し集積
機構11aに送り込まれ、この紙幣集積機構11aによ
り金種別カセット11のスタッカ11b内に設けられて
いるステージ11c上に集積される。
【0034】この紙幣集積動作は一括カセット4のステ
ージ4aにセットされている紙幣がなくなってエンド検
知器6bによりエンド検知されるまで繰り返されるが、
金種別カセット8〜11のスタッカ8a〜11aのいず
れかの集積枚数が許容値に達したり、金種別カセット8
〜11内の図示しないフル検知器が紙幣のフルを検知し
た場合には、切り替えブレード14i,14jを作動し
てフルに該当する金種の紙幣の搬送方向を切り替え、一
括カセット4の集積機構4gに搬送して、この集積機構
4gにより仕切り板4j上に送り込んで集積させる。
【0035】一括カセット4のステージ4上の紙幣がな
くなってエンド検知器6aがエンドを検知すると、分離
繰出機構部6aの動作は停止され、最後の紙幣が金種別
カセット8〜11のステージ8a〜11aのいずれかに
集積されるか、あるいは一括カセット4の仕切り板4j
に集積されると搬送路3による搬送動作も停止する。こ
の紙幣装填動作において、前記鑑別部7により偽券や金
種不明と鑑別された紙幣あるいは搬送異常が検知された
紙幣、つまり鑑別部7で装填不可と鑑別された紙幣はリ
ジェクト紙幣として切替ブレード14i,14jを作動
させ、集積機構4hに搬送し、この集積機構4hにより
リジェクト紙幣収納部4h送り込んで集積させる。
【0036】制御部20は紙幣装填終了のレスポンスに
各金種別に装填した計数枚数データを付加して上位装置
に送り、更にその金種別の計数枚数データを記憶部15
に格納させる。一括カセット4に戻した金種とその枚数
データ及びリジェクト紙幣の計数データは制御部20か
らIF回路部19を介して一括カセット4のカセット制
御部21に送られ、記憶部21に記憶される。
【0037】この、紙幣装填の処理結果は図示しない表
示部により係員に表示されるので、これを見て係員は装
填完了を確認し、顧客との取引を可能な状態とする。と
ころで、上述した金種別カセット8〜11のスタッカ8
a〜11aへの紙幣装填中にフル検知器4pがリジェク
ト紙幣収納部4k内のリジェクト紙幣のフルを検知し
て、その旨の文言等が前記表示部に表示された場合、あ
るいは紙幣装填後に何らかの理由によりリジェクト紙幣
収納部4k内のリジェクト紙幣を取り出したい場合は、
そのリジェクト紙幣を取り出しは以下のように行う。
【0038】係員は図示しない鍵を用いて筐体1の扉5
を開き、一括カセット4を筐体1内にセットしたままの
状態で、この一括カセット4の扉4sを開き、リジェク
ト紙幣収納部4kからリジェクト紙幣を取り出す。この
とき、スイッチ4tにより扉4sの開が検知されると、
カセット制御部21は制御部20に扉4sの開とリジェ
クト紙幣の抜き取りの情報を通知すると共に、記憶部2
1aに同様の情報を記憶させる。
【0039】係員は、リジェクト紙幣を取り出した後、
一括カセット4の扉4sを閉じ、更に筐体1の扉5を閉
じてロックする。尚、装置の運用中に金種別カセット8
〜11の紙幣が不足して補充の必要が生じた場合も、上
述した装填の場合と同様の処理により補充が行われる。
次に、図8〜10に示した入金取引について説明する。
【0040】図8は入金確定前、図9は入金確定時、図
10は入金取消時の紙幣の流れを示している。係員が図
示しない上位装置により入金取引の開始を入力すると、
紙幣入出金装置の制御部20に入金処理開始のコマンド
が送信される。紙幣入出金装置の制御部20は入金処理
開始のコマンドを受信すると、内部状態を入金モードに
切り替えて、切り替えブレード14a,14b,14
g,14e,14f,14m,14n,14q,14
h,14i,14j,14k,14d,14cを動作さ
せ、紙幣の搬送方向が図8に太線で示した矢印方向にな
るように切り替える。
【0041】また、鑑別部7の鑑別結果により紙幣の行
き先を替えるため、切り替えブレード14iはその鑑別
結果に応じて逐次切り替えが制御される。更に、制御部
20は一括カセット4のカセット制御部21を介してス
テージ4aを上昇させ、このステージ4a上に紙幣があ
るか無いかをエンド検知器6bの信号から判断する。
【0042】そして、ステージ4a上に紙幣がある場
合、その紙幣を繰り出して、鑑別部7で鑑別,計数した
後、仕切り板4j上に送り込んで集積させる。ステージ
4a上に紙幣がないことが確認されると、紙幣の投入が
可能となり、ここで係員が紙幣を入金口2に投入すると
分離繰り出し機構2aが動作して、入金口2の紙幣が1
枚づつ分離して繰り出される。
【0043】繰り出された紙幣は搬送路13により鑑別
部7に搬送され、鑑別部7では搬送されてきた紙幣の真
偽、金種,正損等の鑑別を行うと共に、搬送異常の有無
を検知して後方へ送り出す。この鑑別部7で真券と鑑別
され搬送異常が検知されなかった紙幣は、正損、金種に
係わらずこの切替ブレード14iの案内と搬送路13に
より繰り出し集積部6の繰り出し集積機構6aに搬送さ
れ、この繰り出し集積機構6aにより紙幣は一括カセッ
ト4のステージ4a上に集積される。
【0044】このステージ4aは紙幣の集積量に応じて
下降するようカセット制御部21により制御される。一
方、鑑別部7で偽券と鑑別された紙幣、あるいは異常搬
送が検知された紙幣は、切替ブレード14iの案内と搬
送路13により出金口3の集積機構3aに送られ、集積
機構3aにより出金口3に集積される。
【0045】この動作は入金口2に投入された紙幣がな
くなって、それが図示しないエンド検知器により検知さ
れるまで続けられる。入金口2の紙幣のエンドが検知さ
れると分離繰り出し機構2aの動作が停止され、そして
入金口2から繰り出しされた最後の紙幣が一括カセット
4のステージ4a上あるいは出金口3に集積されると搬
送路13も停止されるが、このとき出金口3に紙幣が集
積されていて、その紙幣を係員が抜き取り、再度入金口
2に投入すると、前記と同様に処理が行われる。
【0046】この処理の終了後、制御部20は計数結果
つまり金種別の計数枚数データを記憶部15に格納させ
ると共に、紙幣装填終了のレスポンスに前記の計数枚数
データを付加して上位装置に返送する。また、制御部2
0は図示しない表示部に計数結果を表示させる。これを
見て係員は計数結果を確認し、確認キーを押下すると、
紙幣入出金装置の制御部20に入金確定のコマンドが送
られる。
【0047】これにより制御部20は紙幣入出金装置を
入金確定後モードに切り替える。すなわち、切り替えブ
レード14c,14b,14g,14e,14f,14
m,14q,14kを動作させ、図9に示したように紙
幣の搬送方向が太線矢印方向になるように切り替える。
また、切り替えブレード14i,14n,14p,14
r,14jは鑑別部7の鑑別結果に応じて逐次切り替え
が制御されるものとする。
【0048】更に、金種別カセット8〜11のスタッカ
8b〜11bに紙幣の集積空間を確保するため、ステー
ジ8a〜11aが下げられる。この状態で、繰り出し集
積機構6aが作動して、ステージ4a上の紙幣を上から
順に1枚づつ分離して繰り出し、搬送路13により鑑別
部7へ搬送する。鑑別部7では搬送されてきた紙幣の真
偽,金種,正損の鑑別を行うと共に、搬送異常の有無を
検知して後方へ送り出す。
【0049】この送り出された紙幣のうち、千円券の正
券で出金用として利用できる紙幣、つまり鑑別部7で再
利用可能と鑑別された千円券の紙幣は、搬送路13によ
る搬送と切り替えブレード14i,14n,14pの案
内により繰り出し集積機構9aに送り込まれ、この紙幣
集積機構9aにより金種別カセット9のスタッカ9b内
に設けられているステージ9c上に集積される。
【0050】万円券の正券で出金用として利用できる紙
幣は、つまり鑑別部7で再利用可能と鑑別された万円券
の紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブレード1
4i,14n,14pの案内により繰り出し集積機構8
aに送り込まれ、この紙幣集積機構8aにより金種別カ
セット8のスタッカ8b内に設けられているステージ8
c上に集積される。
【0051】五千円券の正券で出金用として利用できる
紙幣、つまり鑑別部7で再利用可能と鑑別された五千円
券の紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブレード
14i,14n,14rの案内により繰り出し集積機構
10aに送り込まれ、この紙幣集積機構10aにより金
種別カセット10のスタッカ10b内に設けられている
ステージ10c上に集積される。
【0052】更に、二千円券の正券で出金用として利用
できる紙幣、つまり鑑別部7で再利用可能と鑑別された
二千円券の紙幣は、搬送路13による搬送と切り替えブ
レード14i,14n,14rの案内により繰り出し集
積機構11aに送り込まれ、この紙幣集積機構11aに
より金種別カセット11のスタッカ11b内に設けられ
ているステージ11c上に集積される。
【0053】また、前記鑑別部7により損券、偽券や金
種不明と鑑別された紙幣あるいは搬送異常が検知された
紙幣は入金リジェクト紙幣として切替ブレード14i,
14jを作動させ、集積機構4hに搬送し、この集積機
構4hによりリジェクト紙幣収納部4k送り込んで集積
させる。この紙幣集積動作は一括カセット4のステージ
4aにセットされている紙幣がなくなってエンド検知器
6bによりエンド検知されるまで繰り返されるが、金種
別カセット8〜11のスタッカ8a〜11aのいずれか
の集積枚数が許容値に達したり、金種別カセット8〜1
1内の図示しないフル検知器が紙幣のフルを検知した場
合には、切り替えブレード14i,14jを作動してフ
ルに該当する金種の紙幣の搬送方向を切り替え、一括カ
セット4の集積機構4gに搬送して、この集積機構4g
により仕切り板4j上に送り込んで集積させる。
【0054】一括カセット4のステージ4上の紙幣がな
くなってエンド検知器6aがエンドを検知すると繰り出
し集積機構6aの動作は停止され、最後の紙幣が金種別
カセット8〜11のステージ8a〜11aのいずれかに
集積されるか、あるいは一括カセット4の仕切り板4j
に集積されると搬送路3による搬送動作も停止する。制
御部20は金種別の計数枚数データを記憶部15に格納
させる。
【0055】一括カセット4に収納した金種とその枚数
データ及びリジェクト紙幣の計数データは制御部20か
らIF回路部19を介して一括カセット4のカセット制
御部21に送られ、記憶部21に記憶される。最後に制
御部20は入金終了のレスポンスに各金種別に装填した
計数枚数データを付加して上位装置に送り、処理終了と
なる。
【0056】一方、係員が計数結果を見て、その内容に
不明な点があった場合等には図示しない取消キーを押下
する。これにより紙幣入出金装置の制御部20に入金取
り消しのコマンドが送られ、制御部20は紙幣入出金装
置を入金取り消しモードに切り替える。すなわち、切り
替えブレード14c,14b,14g,14e,14
f,14m,14n,14q,14hを動作させ、図1
0に示したように紙幣の搬送方向が太線矢印方向になる
ように切り替える。
【0057】この状態で、繰り出し集積機構6aが作動
して、ステージ4a上の紙幣を上から順に1枚づつ分離
して繰り出し、搬送路13により鑑別部7へ搬送する。
そしてこの鑑別部7を経由した後、出金口3の集積機構
3aに送られ、集積機構3aにより出金口3に集積され
る。この動作は一括カセット4のステージ4aにセット
されている紙幣がなくなってエンド検知器6bによりエ
ンド検知されるまで繰り返される。
【0058】そして、一括カセット4のステージ4上の
紙幣がなくなってエンド検知器6aがエンドを検知する
と、分離繰出機構部6aの動作は停止され、最後の紙幣
が出金口3に集積されると集積機構3a及び搬送路13
の動作も停止される。その後、係員が出金口3から紙幣
を取り出して入金取り消し処理が終了する。次に、図1
1に示した出金取引について説明する。
【0059】係員が図示しない上位装置の入力手段で出
金取引キーが押下し、出金金額や、金種等の出金内容を
入力すると、紙幣入出金装置の制御部20に出金処理開
始のコマンドと出金内容が送信される。制御部20は出
金処理開始のコマンドを受信すると紙幣入出金装置の内
部状態を出金モードに切り替える。
【0060】すなわち、切り替えブレード14q,14
m,14f,14i,14k,14d,14e,14
h,14b,14aを動作させ、図11に示したように
紙幣の搬送方向が太線矢印方向になるように切り替え
る。千円券の紙幣を出金する場合、集積繰り出し機構9
aを駆動してステージ9c上の紙幣を上から1枚づつ分
離して繰り出し、繰り出した紙幣を切り替えブレード1
4p,14nを逐次切り替えて搬送路14により鑑別部
7に搬送する。
【0061】鑑別部7では金種,表裏,及び正損等の鑑
別と搬送異常の有無の検知が行われる。この鑑別の結
果、千円券の正券で、表と確認され、かつ搬送異常が検
知されない場合は、その紙幣は切り替えブレード13
j,13gを動作させ、搬送路13により出金口3の集
積機構3aに送られ、集積機構3aにより出金口3に集
積される。
【0062】また、鑑別部7で千円券の正券で搬送異常
は検知されないものの、表裏鑑別で裏と確認された場
合、その紙幣は切り替えブレード13j,13gを動作
させ、搬送路13により表裏反転部12に搬送され、こ
の表裏反転部12で表裏反転された後、出金口3の集積
機構3aに送られて、集積機構3aにより出金口3に集
積される。
【0063】一方、前記鑑別部7により損券、偽券,金
種不明と鑑別された紙幣、あるいは搬送異常が検知され
た紙幣はリジェクト紙幣として切替ブレード14i,1
4jを動作させ、集積機構4hに搬送して、この集積機
構4hによりリジェクト紙幣収納部4k送り込んで集積
させる。指定された枚数の千円券の紙幣が出金口3に集
積されると、繰り出し集積機構9aの動作が停止され
る。
【0064】万円券、5千円券、2千円券の紙幣につい
ても、それぞれ繰り出し集積機構8a、10a、11a
によりステージ8c、10c、11cから繰り出されて
鑑別部7に搬送され、同様に処理される。そして、指定
金種,指定枚数の紙幣が出金口部3に集積されると、集
積機構3a及び搬送路13の動作が停止され、制御部2
0は金種別の計数枚数データを記憶部15に格納させ
る。
【0065】また、リジェクト紙幣の計数データは制御
部20からIF回路部19を介して一括カセット4のカ
セット制御部21に送られ、記憶部21に記憶される。
最後に制御部20は出金終了のレスポンスに各金種別に
装填した計数枚数データを付加して上位装置に送り、処
理終了となる。次に、図12に示した紙幣回収について
説明する。
【0066】精査時等に係員が上位装置の入力手段によ
り一括カセット4への紙幣の回収指示を入力すると、紙
幣入出金装置の制御部20に回収処理開始のコマンドが
送信される。制御部20は出金処理開始のコマンドを受
信すると紙幣入出金装置の内部状態を回収モードに切り
替える。
【0067】すなわち、切り替えブレード14q,14
m,14f,14i,14kを動作させ、図12に示し
たように紙幣の搬送方向が太線矢印方向になるように切
り替える。千円券の紙幣を回収する場合、集積繰り出し
機構9aを駆動してステージ9c上の紙幣を上から1枚
づつ分離して繰り出し、繰り出した紙幣を切り替えブレ
ード14p,14nを逐次切り替えて搬送路14により
鑑別部7に搬送する。
【0068】鑑別部7では真偽,金種等の鑑別と搬送異
常の有無の検知が行われる。この鑑別の結果、千円券と
確認され、かつ搬送異常が検知されない場合は、その紙
幣は切り替えブレード13jを動作させ、搬送路13に
より一括カセット4の集積機構4gに送られ、この集積
機構4gにより仕切り板上4j上に集積される。
【0069】また、鑑別部7により偽券や金種不明と鑑
別された紙幣、あるいは搬送異常が検知された紙幣はリ
ジェクト紙幣として切替ブレード14jを動作させ、集
積機構4hに搬送して、この集積機構4hによりリジェ
クト紙幣収納部4k送り込んで集積させる。万円券、5
千円券、2千円券の紙幣についても、それぞれ繰り出し
集積機構8a、10a、11aによりステージ8c,1
0c,11cから繰り出されて鑑別部7に搬送され、同
様に処理される。
【0070】この回収動作はステージ9c,8c,10
c,11c上の紙幣がなくなって、各スタッカ9b,8
b,10b,11bに設けられているエンド検知器によ
りそれぞれエンドが検知するまで繰り返されるが、途中
で仕切り板4j上の紙幣の集積枚数が予め定めた集積許
容値に達した場合、その時点で集積繰り出し機構9a,
8a,10aまたは11aの繰り出し動作を中断させ
て、仕切り板4j上の紙幣の移し替えを行う。
【0071】その動作を図5(b)を用いて説明する。
まず、クランプレバ4bが図示しないモータによりAの
ポジションからBのポジションまで閉じるように回転動
作を行い、仕切り板4j上に集積されている紙幣をクラ
ンプする。次に、前記モータによりクランプレバ4bを
BのポジションからCのポジションまで上昇させて紙幣
を持ち上げる。
【0072】これにより、仕切り板4j上に再び紙幣の
送り込みができる状態になるので、繰り出し集積機構9
a,8a,10aまたは11aの繰り出し動作を再開さ
せて紙幣を1枚づつ繰り出し、鑑別部7を経由させて集
積許容値になるまで仕切り板4j上に集積する。そし
て、集積許容値になった時点で再び繰り出し集積機構9
a,8a,10aまたは11aの繰り出し動作を中断さ
せ、Cのポジションにあるクランプレバ4bをモータに
より開くように回転動作させてDのポジションにするこ
とにより、前記の如くクランプして持ち上げた紙幣を次
に仕切り板4j上に集積した紙幣の上に落とす。
【0073】続いて、前記モータによりDのポジション
にあるクランプレバ4bを下降させてAのポジションに
戻し、更にAのポジションからBのポジションまで閉じ
るように回転動作を行い、これにより仕切り板4j上に
集積した紙幣を再びクランプした後、クランプレバ4b
を再びBのポジションからCのポジションまで上昇させ
て仕切り板4j上の紙幣を持ち上げ、繰り出し集積機構
9a,8a,10aまたは11aにより紙幣の繰り出し
動作を再開させる。
【0074】ステージ9c,8c,10c,11c上の
紙幣がなくなり、各スタッカ9b,8b,10b,11
bに設けられているエンド検知器によりそれぞれエンド
が検知され、最後の紙幣が仕切り板4j上に集積される
と、搬送路13の駆動が停止される。制御部20はこの
回収処理のおける金種別の計数枚数データを記憶部15
に格納させると共に、出金終了のレスポンスに各金種別
に装填した計数枚数データを付加して上位装置に送信す
る。
【0075】更に、制御部20は金種別の計数枚数デー
タ等を回収処理の処理結果として図示しない表示部に表
示させ、その表示内容を係員が確認することで処理終了
となる。次に、図13に示した紙幣計数について説明す
る。この紙幣計数は一括カセット4内のステージ上にセ
ットされた未確定の紙幣の有高を計数するものである。
【0076】まず、紙幣の装填の際に説明した方法で係
員は紙幣入出金装置の一括カセット4をセットする。そ
の後、係員は扉5を閉じて、図示しない操作キーにより
装填を指示するか、または上位装置からの装填を指示を
待つ。制御部20は係員のキー操作あるいは上位装置か
らの計数の指示を受けると、紙幣入出金装置のモードを
計数モードに切り替え、ステージ4aを上昇させて紙幣
があるか否かをエンド検知器6bの信号により確認す
る。
【0077】ここで、エンド検知していた場合は動作不
可のデータを付加してレスポンスを返送し、この処理は
中止されるが、エンド検知していないことを確認すると
紙幣入出金装置は計数動作を開始する。すなわち、切り
替えブレード14c,14b,14g,14e,14
f,14i,及び14kを動作させ、紙幣の搬送方向が
太線矢印方向になるように切り替える。
【0078】また、鑑別部7の鑑別結果により紙幣の行
き先を替えるため、切り替えブレード14jは鑑別結果
に応じて逐次切り替えが制御される。この状態で、繰り
出し集積機構6aが駆動してステージ4a上の紙幣を上
から順に1枚づつ分離して繰り出し、搬送路13により
図7の太線で示したように鑑別部7へ搬送する。
【0079】鑑別部7では搬送されてきた紙幣の真偽,
金種,正損の鑑別を行うと共に、搬送異常の有無を検知
して後方へ送り出す。鑑別部7では真偽,金種等の鑑別
と搬送異常の有無の検知が行われる。その結果、真券で
金種が確認され、かつ搬送異常が検知されない場合は、
その紙幣は切り替えブレード13jを動作させ、搬送路
13により一括カセット4の回収紙幣取り込み機構4g
に送られ、この回収紙幣取り込み機構4gにより仕切り
板上4j上に集積される。
【0080】また、鑑別部7により偽券や金種不明と鑑
別された紙幣、あるいは搬送異常が検知された紙幣はリ
ジェクト紙幣として切替ブレード14jを動作させ、集
積機構4hに搬送して、この集積機構4hによりリジェ
クト紙幣収納部4kへ送り込んで集積させる。この紙幣
集積動作は一括カセット4のステージ4aにセットされ
ている紙幣がなくなってエンド検知器6bによりエンド
検知されるまで繰り返されるが、途中で仕切り板4j上
の紙幣の集積枚数が集積許容値に達した場合、その時点
で繰り出し集積機構6aの繰り出し動作を中断させて、
仕切り板4j上の紙幣をクランプレバ4bに移し替え
る。
【0081】この移し替え動作は、前述の紙幣回収動作
の場合と同様に行われる。仕切り板4j上の紙幣をクラ
ンプレバ4bに移し替えられると、繰り出し集積機構6
aの繰り出し動作が再開され、同様に仕切り板4j上へ
の集積、あるいはリジェクト紙幣収納部4kへの収納が
行われる。再度仕切り板4j上の紙幣の集積枚数が集積
許容値に達した場合も同様にクランプレバ4bに移し替
えられ、その後紙幣の繰り出しが再開される。
【0082】ステージ4a上の紙幣がなくなってエンド
検知器6bによりエンド検知されると繰り出し集積機構
6aの動作が停止される。そして、制御部20はこの処
理のおける金種別の計数枚数データを記憶部15に格納
させると共に、計数終了のレスポンスに各金種別に装填
した計数枚数データを付加して上位装置に送信する。
【0083】更に、制御部20は金種別の計数枚数デー
タ等を計数処理の処理結果として図示しない表示部に表
示させ、その表示内容を係員が確認することで処理終了
となる。ここで、係員が装置を運用モードにして、入金
取引や出金取引を行う場合は、ステージ4a上に紙幣が
ないので、そのまま入金取引や出金取引に移行すること
ができる。
【0084】一方、一括カセット4内の紙幣を金種別カ
セット8〜11に装填あるいは補充する場合は、係員が
図示しない操作キーによりその指示を入力するか、上位
装置からの装填あるいは補充のコマンドを制御部20が
受信することにより、装填あるいは補充の動作を開始す
る。すなわち、ステージ4aが図示しないモータにより
図5 (b) に示すEのポジションから下降してほぼ水平
の姿勢から垂直の姿勢になるようにFのポジションへ回
転動作し、続いて図示しないモータによりFのポジショ
ンからGのポジションまで下降する。
【0085】更に、ステージ4aは前記モータによりG
のポジションからほぼ水平の姿勢になるようにHのポジ
ションまで回転動作して、クランプレバ4bの下側の入
り込む。ここでクランプレバ4bを図示しないモータに
よりCのポジションからDのポジションへ回転動作して
開くと、このクランプレバ4bによりで持ち上げられて
いた紙幣はステージ4a上に乗るので、前記モータによ
りステージ4aをHのポジションからIのポジションま
で上昇させる。
【0086】以上の動作によりクランプレバ4bが持ち
上げた紙幣はステージ4a上に移し替えられるので、更
にステージ4aを上昇させることで、繰り出し集積機構
6aによりステージ4a上の紙幣の繰り出しが可能とな
り、金種別カセット8〜11への紙幣の装填あるいは補
充を行うことができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙幣入出
金装置は、入金取引時に前記一括カセットのステージ上
を空にし、入金口から投入されて鑑別部で入金可能と鑑
別された紙幣を前記繰り出し集積機構により前記ステー
ジ上に集積させ、取引が承認された場合、前記繰り出し
集積機構により前記ステージ上から紙幣を繰り出して前
記鑑別部で金種鑑別した後、金種に応じて金種別カセッ
トに送って収納させるようにしている。
【0088】従ってこれによれば、個々の金種別カセッ
トに対して一時保留板や紙幣の繰り出し手段、集積手段
を設ける必要がなく、また2千券等の新金種の紙幣の取
扱を可能にする場合でも金種別カセットを増設するだけ
ですむため、装置の小型化及び低価格化を図ることがで
きるという効果が得られる。また、一括カセットはのス
テージに対する紙幣の集積及び繰り出し手段を行う繰り
出し集積機構を装置の筐体内に設けているため、一括カ
セット自体の小型、軽量化をはかることができ、一括カ
セットの取扱い性も向上できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の内部構成を示す概略側面図。
【図2】実施の形態の外観を示す斜視図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図1の要部拡大図。
【図5】実施の形態の要部概略図。
【図6】実施の形態の制御系を示すブロック図。
【図7】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図8】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図9】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図10】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図11】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図12】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【図13】実施の形態の作用を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 筐体 2 入金口 3 出金口 4 一括カセット 4a ステージ 4b クランプレバ 4j 仕切り板 4k リジェクト紙幣収納部 4m 一括収納部 6 繰り出し集積部 6a 繰り出し集積機構 7 鑑別部 8〜11 金種別カセット 12 表裏反転部 13 搬送路 14a〜14r 切り替えブレード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金種別に紙幣を収納する複数の金種別カ
    セットと、 装置に対して着脱自在に設けられ、前記各金種別カセッ
    トに対する紙幣の装填や補充及び回収を行う一括カセッ
    トと、 この一括カセットの装着位置の上部に設けられ、一括カ
    セットのステージ上への紙幣の集積、及びステージ上の
    紙幣の繰り出しを行う繰り出し集積機構を備えた繰り出
    し集積部を備え、 入金取引時に前記一括カセットのステージ上を空にし、
    入金口から投入されて鑑別部で入金可能と鑑別された紙
    幣を前記繰り出し集積機構により前記ステージ上に集積
    させ、 取引が承認された場合、前記繰り出し集積機構により前
    記ステージ上から紙幣を繰り出して前記鑑別部で金種鑑
    別した後、金種に応じて金種別カセットに送って収納さ
    せることを特徴とする紙幣入出金装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 入金取引時に繰り出し集積部の繰り出し集積機構により
    一括カセットのステージ上から紙幣を繰り出して鑑別部
    で金種鑑別した後、金種に応じて金種別カセットに送っ
    て収納させる経路と、 金種別カセットに対する紙幣の装填あるいは補充時に、
    前記一括カセットのステージ上にセットされた紙幣を繰
    り出して鑑別部で金種鑑別した後、金種に応じて金種別
    カセットに送って収納させる経路とを同一にしたことを
    特徴とする紙幣入出金装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 一括カセットは、紙幣の装填あるいは補充時に金種別カ
    セットに収納しきれない紙幣、及び紙幣の回収時に各金
    種別カセットカセットから繰り出した紙幣を集積させる
    仕切り板と、 こに仕切り板の下方に設けられていて、鑑別部によりリ
    ジェクトと鑑別された紙幣を収納するリジェクト紙幣収
    納部を備えていることを特徴とする紙幣入出金装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 一括カセットは、紙幣を装填あるいは補充をステージ上
    にセットしたり、回収紙幣を取り出したりするときに開
    閉する扉と、記憶部を備え、 この記憶部に紙幣の出入枚数のデータを記憶すると共
    に、前記扉の開閉を履歴を記憶させることを特徴とする
    紙幣入出金装置。
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