JP6223365B2 - 換気装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る換気装置100の斜視図である。図2は、図1に示す換気装置100の点線Xにおける水平断面図である。図3は、図1に示す換気装置100の点線Yにおける縦断面図である。図4は、(a)が図1に示すパネル2を背面側から見た図であり、(b)が図1に示す風向可変部品3を背面側から見た図である。なお、図1及び図2に図示された矢印は、空気の流れを表している。また、図1では、換気装置100の下部を透視して示している。
また、換気装置100は、室内と室外とを連通し、給気用パイプ13が設けられる開口部13Aが形成されるとともに、室内と室外とを連通し、排気用パイプ14が設けられる開口部14Aが形成される壁50に取り付けられる。
本体1は、略直方体形状で外郭を形成するものであり、室外空気を取り込むための給気用ファン8と、室内空気を取り込むための排気用ファン9と、本体1に導入した室外空気と室内空気とを熱交換させる熱交換器11とが少なくとも搭載されているものである。
本体1の前面側には、換気装置100の前面を構成するパネル2が設けられ、このパネル2の下側に風向可変部品3が設けられている。
本体1の背面側には、室外と本体1とを連通する給気用パイプ13が接続されて設けられている。また、本体1の背面側には、正面視したときにおいて、給気用パイプ13の左側となる位置に室外と本体1とを連通する排気用パイプ14が接続されて設けられている。
本体1の背面側には給気用パイプ13に接続される給気口1B及び排気用パイプ14に接続される排気口1Cが形成されている。
パネル2は、本体1の前側に設けられ、換気装置100の前面の一部を構成するものである。パネル2は、正面視したときの平面形状が略長方形形状をした平板部材である。パネル2は、壁50に本体1が設置された状態において、鉛直方向に平行に設けられる。また、図4(b)に示すように、パネル2の下端側に風向可変部品3を回転自在に保持する保持部70が形成されている。
パネル2は、パネル2の背面側と本体1の前面側とによって吹出口7を形成している。すなわち、パネル2の背面と本体1の前面との間に「所定の間隔」が形成された状態で、風向可変部品3が保持部70によって保持される。そして、吹出口7は「パネル2の背面の下端側」と「本体1の前面の下側」との間に形成されている(図6及び図7参照)。
したがって、たとえば本体1に保持部70に対応する部材が形成され、本体1が風向可変部品3を保持する構成としてもよいが、風向可変部品3の取付精度が低減してしまうので、本実施の形態1のようにパネル2に風向可変部品3を取り付ける方がよい。
接続部2Aは、接続部2Aと本体1との接続箇所を軸として回転可能となっている。すなわち、接続部2Aが回転することでパネル2が上側に持ち上がり、本体1の前面側や排気用ファン9などが露出して、たとえば清掃などが可能となっている。
風向可変部品3は、吹出口7から吹き出される空気の方向を変化させることが可能なものである。風向可変部品3は、本体1の前面側であってパネル2の下側に回転可能に設けられている。風向可変部品3は、正面視したときの平面形状が、たとえば略長方形形状をした平板部材である。
図4(b)に示すように、風向可変部品3の背面側には、本体1を正面視したときの幅方向に4つ、風向可変部品3と本体1とを接続する回転軸部3Aが形成されている。風向可変部品3は、この回転軸部3Aによって、本体1の前面側に回転自在に保持されるようになっている。風向可変部品3については、後述の図5〜図7の説明で詳しく説明する。
給気用パイプ13は、壁50の開口部13Aに設けられ、本体1と室外とを接続するものである。給気用パイプ13は、一端側が本体1の給気口1Bに接続され、他端側が室外側に設けられている。なお、給気用パイプ13の他端側には、給気用フード12が設けられており、たとえば風雨などが強い状況においても、給気用パイプ13の他端側から室内側に風雨が侵入してしまうことを抑制している。
排気用パイプ14は、壁50の開口部14Aに設けられ、本体1と室外とを接続するものである。排気用パイプ14は、一端側が本体1の排気口1Cに接続され、他端側が室外側に設けられている。なお、排気用パイプ14の他端側においても、給気用パイプ13の他端側と同様に、排気用フード15が設けられており、たとえば風雨などが強い状況においても、排気用パイプ14の他端側から室内側に風雨が侵入してしまうことを抑制している。
排気用フード15は、壁50のうち、室外側の面に取り付けられるものであり、たとえば風雨などが強い状況においても、排気用パイプ14の他端側から室内側に風雨が侵入してしまうことを抑制するものである。排気用フード15のうち、壁50に取り付けられた側は、排気用パイプ14と連通している。
熱交換器11は、本体1に導入した室外空気と、室内空気とを熱交換させるものである。すなわち、熱交換器11は、排気の熱量を給気で回収する機能を有しているものである。なお、熱交換器11は、熱交換器11に流入した室外空気と、室内空気とは混合しないように構成されている。すなわち、熱交換器11は、熱交換器11に流入した室外空気が流れる給気流路と、室内空気が流れる排気流路とが熱交換可能なように接触して設けられるとともに、給気流路と排気流路とが隔離されて構成されている。熱交換器11は、正面視したときに、図2に示すように給気用ファン8及び排気用ファン9の左側に配置されている。
なお、流入口11Aには、給気用ファン8から供給される室外空気が供給される。また、流出口11Bから吹き出される空気は、本体吹出口1Eを介して本体1から放出される。
また、流入口11Cには、排気用ファン9から供給される室内空気が供給される。また、流出口11Dから吹き出される空気は、排気口1Cを介して本体1から放出される。
給気用ファン8は、回転するファン8A、ファン8Aを回転させるモーター10により構成され、モーター10の回転をシャフト10Aによりファン8Aに伝えて回転し、本体1に室外空気を取り込み、放出するものである。
排気用ファン9は、回転するファン9A、ファン9Aを回転させるモーター10により構成され、モーター10の回転をシャフト10Bによりファン9Aに伝えて回転し、本体1に室内空気を取り込み、放出するものである。
シャフト10A、10Bは、ファン8A、9Aに接続され、モーター10の回転をファン8A、9Aに伝達させて回転させるものである。
モーター10は、図2及び図3に示すように、給気が流れる風路側にシャフト10Aが設けられ、排気が流れる風路側にシャフト10Bが設けられている。そして、モーター10は、仕切板30を境にして、給気が流れる風路側と排気が流れる風路側に跨がって設けられている。
風路閉鎖壁40は、換気装置垂直面吹出口41もしくは換気装置水平面吹出口42から本体側面側水平方向へ吹き出される空気を低減することが可能なものである。風路閉鎖壁40は、本体1の前面側であってパネル2の下側の換気装置垂直面吹出口41の側面部に設置されている。風路閉鎖壁40については、後述の図5〜図7の説明で詳しく説明する。
換気装置水平面吹出口42は、風向可変部品3が換気装置垂直方向に平行な状態となる位置(第2の位置)にある場合に、換気装置100の下面方向に向けて形成されるものである。つまり、換気装置水平面吹出口42は、吹出口7から吹き出される空気を換気装置100の下面側に吹き出すように形成されている。
図7では、(a)が換気装置100の風向可変部品3が第1の位置にあるときの側面図を、(b)が換気装置100の風向可変部品3が第1の位置にあるときの正面図を、(c)が図5に示す換気装置100の風向可変部品3が第1の位置にあるときの点線Wにおける縦断面図を、それぞれ示している。
この風向可変部品3の背面側には、断熱材31が設けられている。この断熱材31により、風向可変部品3に結露などが発生することを抑制することができ、室内などに結露水が滴下してユーザーの快適性を損ねてしまうことを抑制できる。
風向可変部品3が鉛直方向に平行な状態となる位置に移動した場合には、回転軸部3Aに対して風向可変部品3が正面側に位置する。そして、風向可変部品3が鉛直方向に平行な状態となる位置に移動した場合には、吹出口7から吹き出される空気が、図6に示すように下側に向かって室内に放出される。
風向可変部品3が水平方向に平行な状態となる位置に移動した場合には、回転軸部3Aに対して風向可変部品3が下側に位置する。風向可変部品3が水平方向に平行な状態となる位置に移動した場合には、吹出口7から吹き出される空気が、図7に示すように正面側に向かって室内に放出される。
風向可変部品3が鉛直方向に平行な状態の場合には、意匠面18はパネル2の前面側と平行となるとともに、風向可変部品3の一方の端部がパネル2の下端に接触する(図1及び図6参照)。すなわち、パネル2の前面と風向可変部品3の意匠面18とが略同一平面上に位置することとなり、換気装置100の意匠性を向上させることができるようになっている。
なお、パネル2の前面と風向可変部品3の意匠面18とが略同一平面上でなく、たとえば、パネル2の前面よりも風向可変部品3の意匠面18の方が前側或いは後側に位置していてもよい。このように、パネル2と風向可変部品3を縦断面視した際に、パネル2と風向可変部品3とが段違いとなっていても、「パネル2の延長上」に風向可変部品3の意匠面18が位置することとなり、換気装置100の意匠性を向上させることができる。
この「パネル2の延長上」には、「パネル2の前面よりも風向可変部品3の意匠面18の方が、前側或いは後側に位置している」ことを含んでいる。
また、風向可変部品3の一方の端部をパネル2の下端に接触させず、風向可変部品3の一方の端部がパネル2の下端に所定の間隙を介して位置してもよい。
なお、本体1の底面と風向可変部品3の意匠面18とが略同一平面上でなく、たとえば、本体1の底面よりも風向可変部品3の意匠面18の方が上側或いは下側に位置していてもよい。このように、本体1と風向可変部品3を縦断面視した際に、本体1と風向可変部品3とが段違いとなっていても、「本体1の底面の延長上」に風向可変部品3の意匠面18が位置することとなり、換気装置100の意匠性を向上させることができる。
この「本体1の底面の延長上」には、「本体1の底面よりも風向可変部品3の意匠面18の方が、上側或いは下側に位置している」ことを含んでいる。
また、風向可変部品3の他方の端部を本体1の底面に接触させず、風向可変部品3の他方の端部がパネル2の下端に所定の間隙を介して位置してもよい。
また、回転軸部3Aは、ユーザーなどによって手動での回転させられるように構成してもよいし、たとえば駆動モーターなどによって電動で回転させられるように構成してもよい。
風路閉鎖壁40は、吹出口7から吹き出される空気の方向を換気装置垂直面吹出口41または換気装置水平面吹出口42に変化させることが可能なものである。
風路閉鎖壁40は、本体1の前面側であってパネル2の下側の換気装置垂直面吹出口41の側面部から所定の間隔(例えば1mm〜20mm程度)を持たせた、もしくは、換気装置100の側面部から所定の間隔(例えば1mm〜20mm程度)持たせた壁である。
室外空気は、給気用フード12から給気用パイプ13を介して本体1内に取り込まれる。この本体1内に取り込まれた空気は、給気用ファン8を通って熱交換器11に流入する。そして、この熱交換器11に流入した空気は、熱交換器11に流入した室内空気と熱交換した後に、熱交換器11から放出される。そして、熱交換器11から放出された空気は、本体吹出口1Eを介して吹出口7から吹き出された後に、風向可変部品3の作用によって鉛直方向或いは水平方向に風向が調整されて換気装置100から放出される。この時、鉛直方向或いは水平方向に風向が調整され放出された空気は、風路閉鎖壁40の作用により、本体1の側面側水平側方向への風向きを低減した状態で換気装置100から放出される。
実施の形態1に係る換気装置100は、本体1から放出される空気が鉛直下方に吹き出されるか、水平方向に吹き出されるかを調整することが可能な風向可変部品3が設けられているので、ユーザーの快適性が損なわれてしまうことを抑制することができる。また、たとえばタンスなどのようにユーザー以外の物に空気が当たり続けることで、給気に含まれる塵埃などが付着し、タンスなどが汚れてしまうことを抑制することができる。さらに、室内の気流分布が乱れて室内の一部に汚染空気が淀んでしまったりすることを抑制することができる。
Claims (2)
- 前面に本体吹出口と吸込口が設けられた本体と、
前記本体内に設けられた排気用ファンと、
前記本体内に設けられた給気用ファンと、
前記排気用ファンにより供給された空気と前記給気用ファンにより供給された空気とを熱交換させる熱交換器と、
前記本体の前記本体吹出口及び前記吸込口の前方に配置され、前記本体の前面との間に所定の間隔を形成するパネルと、
前記パネルの下側に設けられ、第1の位置と、当該第1の位置とは異なる位置である第2の位置との間で回転移動することで前記本体吹出口から吹き出される空気の向きを変える風向可変部品と、
前記本体の幅方向の前記本体吹出口側の端部で、且つ、前記パネルの下側の前記本体と前記風向可変部品との間に設けられ、前記本体吹出口から吹き出される空気が前記本体の前記端部側から流出するのを抑制する風路閉鎖壁と、を有し、
前記風向可変部品は、
意匠面が平面状に形成され、
前記第1の位置にあるとき、前記本体の底面の延長上に前記風向可変部品の意匠面が位置するように設けられ、
前記第2の位置にあるとき、前記パネルの前面の延長上に前記風向可変部品の意匠面が位置するように設けられる
換気装置。 - 前記風路閉鎖壁は、
前記本体と前記パネルとにより形成される吹出口の前記本体の幅方向の前記本体吹出口側の端部を塞ぐように前記本体の前記端部側に設けられる
請求項1に記載の換気装置。
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