JP2009180389A - 給気レジスター - Google Patents

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Keiichi Mizutani
圭一 水谷
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Abstract

【課題】導入された外気によって室内の壁面が汚染されることをより効果的に防止することができるようにする。
【解決手段】部屋空間を囲繞した室内と室外とを仕切る部屋壁Wの特に隅部における互いに直交した一方側である被装着壁部W1に付設される給気レジスター10において、部屋壁Wに貫通して設置される筒状の枠体20と、この枠体20の内側開口210を開閉するべく当該枠体20の延びる方向に正逆移動可能に設けられた蓋体30とが備えられ、蓋体30と枠体20との間には、少なくとも蓋体30の一辺側に、気流の流れが直交壁部W2へ向かうのを遮蔽する円弧遮蔽板40が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の部屋空間を室内と室外とに仕切る、壁や天井等の仕切り部材に設けられて室内の換気に供される給気レジスターに関するものである。
我が国で伝統的な木造住宅は、気密性が低いいわゆる風通しのよい構造になっていることから、特に室内の換気について考慮する必要がなかったが、近年の住宅は、空調効率の向上を目指して気密性が高く設定されるとともに、高断熱性にも優れたものになっているため、室内に臭いが籠もったり、一酸化炭素や二酸化炭素が滞留したりし易くなっている。とくに、エアーコンディショナー等の空調機器が使用されるときには、冷気や暖気の室外への流出を防止するべく、窓を開放しての換気が行われない場合が多いことから、結果として室内環境が汚染状態になることも多い。これらがいわゆるハウス症候群の原因にもなっている。
かかる不都合を解消するべく、建築基準法が改正され、2003年7月以降に着工される建造物については、住宅の居室に換気設備を取り付け、常時通気し得るようにすることが義務付けられた。
かかる要請に応えるものとして、従来から特許文献1〜3に記載されているようなプッシュ式の給気レジスターが知られている。これらの給気レジスターは、いずれも室内と室外とを仕切る部屋壁や天井に貫通して取り付けられる枠体(特許文献1および2では胴部、特許文献3では給気用換気口)と、この枠体の室内側の開口を開閉する蓋体(特許文献1および2ではグリル、特許文献3では蓋体)と、この蓋体を枠体の方向に向けて押圧することにより当該蓋体で開口を閉止する閉止位置と、枠体から離間した離間位置との間で位置変更させるプッシュオン・プッシュオフ機構とを備えた基本構成を備えている。
従って、室内の換気を行うときには、閉止された蓋体をプッシュすればプッシュオン・プッシュオフ機構の作用で当該蓋体が枠体から離間して枠体の室内側の開口が開放され、これによって外気が枠体を介して室内に導入される。一方、換気の必要がなくなったときには、蓋体を再度プッシュすれば、当該蓋体が枠体の開口を閉止するため、室内への外気の侵入が阻止される。
このような給気レジスターにおいて、特許文献1のものは、プッシュオン・プッシュオフ機構に工夫が凝らされている点に特徴がある。また、特許文献2のものは、枠体の内側開口の周縁部に室内へ向けて突設された環状の突起部が設けられている点に特徴がある。さらに、特許文献3のものは、枠体の内側開口の周縁部に外広がりのラッパ状のフランジが設けられている点に特徴がある。
実用新案登録第3059356号公報 実用新案登録第3006199号公報 特開2007−139223号公報
ところで、上記のような給気レジスターは、室内の美観を損なわないようにするべく、目立たないように壁の隅に設置される場合が多い。しかしながら、給気レジスターが壁の隅における一方の壁面に設けられると、枠体の内側開口から導入された外気の内の一部は、他方の壁面に向かって吹き出されることになる。そして、外気が他方の壁面に衝突すると、外気中の埃や油煙などの異物が壁面に付着し、当該壁面を汚染するという不都合が生じる。特に特許文献1の給気レジスターにあっては、枠体の室内側の開口の周縁部が壁面と略面一に設定されているため、壁面を汚染する傾向が著しい。
これに対し、特許文献2および3に記載の給気レジスターにあっては、枠体の内側開口の周縁部に環状の突起部や外広がりのフランジが設けられているため、枠体と通して室内に導入された外気は、これら突起部やフランジに誘導されて壁面に向かう傾向が軽減され、これによって壁面の汚染が少なくなることが期待される。
しかしながら、枠体の開口縁部に環状の突起部やフランジを設けただけでは、気流が隅の壁面に向かうことを確実に抑えることができず、気流による壁面の汚染を完全になくすことができないという問題点を有している。
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであって、導入された外気によって室内の壁面が汚染されることをより効果的に防止することができる給気レジスターを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、部屋空間を仕切る仕切り部材に付設される給気レジスターであって、前記仕切り部材に貫通して設置される筒状の枠体と、前記枠体の内側開口を開閉するべく当該枠体の延びる方向に正逆移動可能に設けられた蓋体とが備えられ、前記蓋体と前記枠体との間には、少なくとも蓋体の一辺側から枠体の延びる方向と略直交した外方へ向かう気流の流れを遮蔽する遮蔽板が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明において、仕切り部材とは、部屋空間を外部と仕切る部屋壁や天井、さらには床板のいずれかまたはこれらの組み合わせを示す用語として使用している。
請求項1記載の発明によれば、給気レジスターを室内の隅の仕切り部材の一方の面に取り付けるに際し、蓋体の少なくとも一辺に設けられた遮蔽板が当該一方の面と略直交する他方の面に対向するように枠体の設置姿勢を設定すれば、蓋体を開放することで枠体を通して室内に給気された外気は、他方の面へ向かうべき気流が遮蔽板によって阻止されるため、当該気流が他方の面に接触することが防止され、これによって取り入れた外気の気流により他方の面が汚染されるようなことが有効に防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記蓋体を前記枠体に向かって押圧操作することにより、前記内側開口を閉止した閉止位置と、同開口を開放した開放位置との間で当該蓋体の位置を変更させるプッシュ式開閉機構が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、蓋体を常に押圧操作することでプッシュ式開閉機構の作用により当該蓋体を開閉することが可能であり、蓋体の開閉操作が容易になる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記遮蔽板は、前記枠体に対して出没可能に設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、蓋体が閉止されている状態で遮蔽板を枠体内に収納することにより、当該遮蔽板が邪魔になるような不都合が回避される。また、蓋体を開放するべく枠体から離間させた状態で遮蔽板を枠体から引き出すことにより、外気の壁面へ向かおうとする気流が遮断される。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記遮蔽板は、前記蓋体の正逆移動に連動して前記枠体に対し出没し得るように構成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、蓋体の開閉動作に連動して遮蔽板が枠体から出没するため、手操作で遮蔽板を一々枠体から引き出したり枠体内へ押し込んだりする必要がなくなり、遮蔽板の出没操作の操作性が向上する。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記遮蔽板は、蛇腹状で前記枠体および前記蓋体間に介設されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、蓋体の開閉動作に連動して蛇腹状の遮蔽板が伸縮するため、手操作で遮蔽板を一々枠体から引き出したり枠体内へ押し込んだりする場合に比較し、遮蔽板の出没操作の操作性が向上する。
本発明に係る給気レジスターによれば、蓋体を開放することで枠体を通して室内に給気された外気の気流の隣接した壁面等への接触が遮蔽板によって阻止されるため、取り入れた外気の気流によって壁面等が汚染されることが有効に防止され、これにより室内の壁面等が外気中に含まれる埃や油煙などの付着によって見苦しくなるような不都合の発生を有効に防止することができる。その結果として壁面等の外観視を美麗に維持しつつ快適な居住空間を確保することができる。
図1は、本発明に係る給気レジスターの第1実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。図2は、図1に示す給気レジスターの組み立て斜視図であり、図2(A)は、蓋体が開放された状態、図2(B)は、蓋体が閉止された状態をそれぞれ示している。さらに、図3は、図2(A)に示す給気レジスターの断面図であり、図3(A)は、III(A)−III(A)線断面図、図3(B)は、III(B)−III(B)線断面図である。なお、図1〜図3において、X−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
これらの図に示すように、給気レジスター10は、部屋空間を室内と室外とで仕切る部屋壁(仕切り部材)W(図2)に貫通して装着される枠体20と、この枠体20の内側開口210を開閉するべく当該枠体の延びる方向に向けて正逆移動可能に設けられた蓋体30と、前記枠体20の一辺側に対応した状態でこの蓋体30に取り付けられる円弧遮蔽板40とを備えた基本構成を有している。
かかる給気レジスター10は、部屋内の美観を損なわないようするために、通常、図2に示すように、部屋壁Wの内の隅部における互いに直交した部分の一方側(以下被装着壁部W1という)に目立たないように設けられる。
ところで、従来、給気レジスター10が、かかる被装着壁部W1に設けられると、部屋壁Wにおけるこの被装着壁部W1と直交した部分(以下直交壁部W2という)に室外から枠体20を通って部屋内に給気された外気の一部が直接当たり、これよって外気中に含まれる埃や油煙等の異物が直交壁部W2に付着して当該直交壁部W2を汚染することになる。本発明に係る給気レジスター10は、このような不都合を解消することを目的として構成されている。
前記枠体20は、被装着壁部W1に(図2)に前後方向に延びるように穿設された貫通孔W3における室内側開口W31に摺接状態で内嵌される円筒状の枠体本体21と、この枠体本体21の前端位置に固定されたフランジ部22とを備えている。
枠体本体21は、外径寸法が貫通孔W3の内径寸法より僅かに小さく設定された外筒体211と、この外筒体211内に同心で形成された内筒体212とを備えている。外筒体211の内周面と内筒体212の外周面との間には、径方向に延びた複数のリブ板23が介設され、これによって内筒体212が外筒体211内における筒心位置に安定した状態で位置設定されている。外筒体211と内筒体212との間に形成された環状隙間は、前後に向かって貫通状態とされているのに対し、内筒体212は前端のみが開放状態とされ、後端が閉止されている。
かかるリブ板23は、本実施形態においては、図1に示すように、内筒体212の頂部および底部から上下に延びた2枚と、内筒体212の外周面の左面側から斜めに上下に延びた2枚との合計4枚が採用されているのに対し、外筒体211内の右半分の空間には設けられていない。そして、外筒体211内におけるリブ板23が設けられていない右半分の空間(遮蔽板装着空間212a)に後述する円弧遮蔽板40が挿脱可能に装着される。
前記内筒体212は、蓋体30の後述するシャフト32を摺動可能に装着するためのものである。かかる内筒体212は、外周が円形に設定されている一方、内周は円弧部分の中心角が略270°に設定された正面視で円弧状に形成されている。かかる内筒体212内にシャフト装着空間212bが形成されている。そして、このシャフト装着空間212bの下面には水平面212cが形成され、この水平面212cとシャフト32の下面とに亘って後に図4を基に説明するプッシュ式開閉機構50が形成されている。
また、枠体本体21の後面には、濾紙等からなる円形のフィルター24が貼設され、内筒体212内を通って室内に給気される外気は、フィルター24で濾過されることにより埃や油煙等の異物が取り除かれた状態で供給されることになる。
前記フランジ部22は、一辺の長さが前記枠体本体21の外筒体211の外径寸法より若干大きめに設定された正方形状に設定されている。かかるフランジ部22は、前記外筒体211の前端部に同心で一体的に外嵌された状態のフランジ板221と、このフランジ板221の周縁に形成された額縁部222とを備えている。
額縁部222は、環状の内周面側がフランジ板221の前面より若干前方に向けて突出され、これによってフランジ板221は額縁部222の内縁部から後方に向けて凹没された状態になっている。かかる額縁部222は、図3に示すように、外方に向かって凸の円弧状に形成されている。
また、フランジ板221には、各角部にネジ25を挿通させるための挿通孔223が穿設されている。そして、枠体本体21が被装着壁部W1の貫通孔W3に室内側開口W31
側から内嵌された状態で、ネジ25を各挿通孔223に差し通した上で、被装着壁部W1にねじ込むことにより、枠体20が、図2および図3に示すように、枠体20が被装着壁部W1に固定される。
前記蓋体30は、前記フランジ板221より若干小さめに寸法設定された正方形状の蓋体本体31と、この蓋体本体31の背面側の中心位置から後方に向かって突設されたシャフト32とを備えている。前記円弧遮蔽板40は、蓋体本体31の背面側の右寄りの位置から後方に向かって突設されている。
シャフト32は、枠体20のシャフト装着空間212bに摺接状態で嵌め込み得るように形状設定された状態で、長さ寸法がシャフト装着空間212bの前後長より若干短めに設定されている。そして、シャフト32をシャフト装着空間212b内で正逆摺動させることにより、蓋体本体31は、図2(B)および図3(B)に示すように、枠体20の内側開口210を閉止した閉止位置P2と、図2(A)および図3(A)に示すように、枠体20の内側開口210を開放した開放位置P1との間で位置変更することができる。
前記円弧遮蔽板40は、図1に示すように、蓋体本体31の背面側におけるシャフト32より右方位置に設けられている。この円弧遮蔽板40は、外面側の曲率径寸法が枠体本体21の内径寸法より僅かに小さめに設定され、かつ、蓋体本体31の中心位置を基準とした中心角が90°に設定されている。また、円弧遮蔽板40の前後長は、シャフト32の前後長と同一に設定されている。
従って、蓋体本体31が、図3(B)に示すように、閉止位置P2に位置設定された状態では、円弧遮蔽板40はそのほとんどが枠体本体21の遮蔽板装着空間212a内に没入した状態になる。これに対し、蓋体30を所定距離だけ前方へ移動させると、円弧遮蔽板40は、図2(A)および図3(A)に示すように、その半分以上が枠体本体21内から外部に引き出された状態になる。従って、枠体本体21内を通って室内に給気された外気は、一旦蓋体本体31に衝突して四方へ広がろうとするが、右側へ向かう気流は円弧遮蔽板40に阻止されて直交壁部W2へ向かうことがないため、外気が直交壁部W2へ直接当たることが回避される。従って、直交壁部W2が、外気中に含まれる埃や油煙等の付着によって汚染されるような不都合の発生が有効に防止される。
図4は、プッシュ式開閉機構50の一実施形態を示す図であり、図4(A)は、ハートカム51と被案内部材52との対応関係を説明し易いようにアレンジして示した斜視図であり、図4(B)は、プッシュ式開閉機構50の作用を説明するためのハートカム51の平面視の説明図である。なお、図4におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図4(A)に示すように、プッシュ式開閉機構50は、枠体本体21の内筒体212内のシャフト装着空間212bにおける水平面212cに形成されたハートカム51と、このハートカム51に対向するようにシャフト32の底面321に形成された被案内部材52と、シャフト装着空間212bの奥部に挿入された状態で当該シャフト装着空間212b内に嵌装されたシャフト32を前方に向かって押圧するコイルスプリング53とを備えて構成されている。
前記ハートカム51は、平面視でハート形状を呈し、先鋭な形状の部分を前方に向けるとともに二股状の部分を後方に向けた状態で水平面212cの前後方向の略中央部に形成されている。かかるハートカム51は、周りがハート形状に切り欠かれることによって形成した内側ハートカム511と、この切欠き処理により内側ハートカム511を包囲するように水平面212cに形成された外側ハートカム512とを備えている。内側ハートカム511と外側ハートカム512との間には、後述する被案内突片522の移動をガイドするための環状溝513が形成されている。
前記内側ハートカム511は、図4(B)に示すように、ハート形状の先鋭な部分(先鋭端a)およびハート形状の二股になっている部分(すなわち、被案内突片522の前方への移動を規制する第1移動規制凹部b)が、前後方向に延びる水平面212cの中心線L上に形成されている。
また、内側ハートカム511における右方位置には、第1移動規制凹部bより後方へ膨出した右肩部cが設けられているとともに、同左方位置には、第1移動規制凹部bより後方へ膨出した左肩部dが形成されている。
前記外側ハートカム512は、内側ハートカム511と対応し得るように類似の形状に設定されている。かかる外側ハートカム512には、内側ハートカム511の先鋭端aの前方位置で、かつ、中心線Lより若干右方位置に被案内突片522のこれ以上の前方への移動を阻止するための第2移動規制凹部eが形成されている。
また、外側ハートカム512における内側ハートカム511の右肩部cより若干左方へ寄った後方右側凹部fが形成されている。また、後方右側凹部fの直ぐ左側であって、かつ、中心線Lの右側には、前方に向かって先細りに先鋭に形成された第2先鋭端gが設けられ、さらに、外側ハートカム512における内側ハートカム511の左肩部dより若干左方へ寄った位置に後方左側凹部hが形成されている。被案内突片522は、蓋体本体31を枠体20へ向けて押圧操作を繰り返すことにより、後述するように、常に左回りでこのような環状溝513を周回することになる。
前記被案内部材52は、シャフト32の底面321の後方半分の位置に凹設された凹溝322内に設けられている。かかる被案内部材52は、凹溝322の前端縁部から後方に向かって突設された可撓アーム521と、この可撓アーム521の前端部から外方に向かって突設された、環状溝513に案内される被案内突片522とからなっている。
前記可撓アーム521は、その前端だけが凹溝322の前縁部に固定され、その他の部分は凹溝322の溝底から離間されている。従って、可撓アーム521は、その前端が固定された状態で上下左右に撓むことができる。
前記被案内突片522は円柱状に設定され、その径寸法は、環状溝513の最小溝幅寸法より僅かに小さく設定されている。従って、被案内突片522は、シャフト32の前後動に応じて環状溝513を周回することができる。
前記コイルスプリング53は、枠体20の内筒体212内に嵌装されたシャフト32を前方に向けて付勢するためのものであり、内筒体212のシャフト装着空間212bの奥部に圧縮状態で装着されている。従って、シャフト32は、このコイルスプリング53の付勢力によって常に前方へ向かって移動し得るようになっている。
このように構成されたプッシュ式開閉機構50の作用について、図4(B)を基に、必要に応じてその他の図面を参照しながら説明する。
まず、蓋体本体31が、図2(A)および図3(A)に示すように、開放位置P1に位置設定された状態では、シャフト32の被案内突片522は、外側ハートカム512における第2移動規制凹部eに嵌り込み、これによってシャフト32のこれ以上の前方への移動が規制された状態になっている。
この状態において、蓋体本体31をコイルスプリング53の付勢力に抗して枠体20の方向へ向けて押圧すると、これに伴い被案内突片522は、環状溝513内を後方へ向けて移動するが、このとき内側ハートカム511の先鋭端aの右側の縁面に案内されるため、結果として環状溝513の右半分の部分に案内されつつ前方へ向かうことになる。
そして、被案内突片522が外側ハートカム512の後方右側凹部fに到達した時点で押圧操作を中断すると、シャフト32は、コイルスプリング53の付勢力で前方へ向けて押圧され、これによって被案内突片522が前方へ向けて移動する。このとき被案内突片522は、内側ハートカム511の右肩部cの左縁面に案内されるため、結果として内側ハートカム511の第1移動規制凹部bに嵌り込み、これによって被案内突片522の前方への移動が記載される。結果として蓋体本体31は、図2(B)および図3(B)に示すように、閉止位置P2に位置設定される。
ついで、蓋体本体31が閉止位置P2に位置去って居された状態で、当該蓋体本体31を枠体20に向かって押圧すると、シャフト32がコイルスプリング53の付勢力に抗して後方へ移動し、これによって被案内突片522が、図4(B)に示す第2先鋭端gの左側の縁部に案内されつつ後方左側凹部へ到る。このとき、被案内突片522は、内側ハートカム511の左肩部dの左側に対向した状態になっている。
従って、この状態で蓋体本体31に対する押圧操作を中断すると、被案内突片522は、コイルスプリング53の付勢力で環状溝513の左肩部dより前方へ向かって移動し、これによって元の外側ハートカム512の第2移動規制凹部eへ戻ることになる。そして、被案内突片522が第2移動規制凹部eへ戻った状態では、蓋体本体31は、図2(A)および図3(A)に示すように、開放位置P1に位置設定された状態になる。
以上詳述したように本実施形態に係る給気レジスター10は、部屋空間を囲繞した室内と室外とを仕切る部屋壁Wの特に隅部における互いに直交した一方側である被装着壁部W1に付設されるものであり、部屋壁Wに貫通して設置される筒状の枠体20と、この枠体20の内側開口210を開閉するべく当該枠体20の延びる方向に正逆移動可能に設けられた蓋体30とが備えられ、蓋体30と枠体20との間には、少なくとも蓋体30の一辺側(本実施形態では右側)に、気流の流れが直交壁部W2へ向かうのを遮蔽する円弧遮蔽板40が設けられている。
かかる構成によれば、蓋体30を開放することで枠体20を通して室内に給気された外気の気流は、円弧遮蔽板40によって阻止されることにより直交壁部W2へ向かうことが防止されるため、取り入れた外気の気流によって直交壁部W2が汚染されることが有効に防止され、これにより室内の直交壁部W2が外気中に含まれる埃や油煙などの付着によって見苦しくなるような不都合の発生を有効に防止することができる。その結果、直交壁部W2の外観視を美麗に維持しつつ快適な居住空間を確保することができる。
また、給気レジスター10は、蓋体30を枠体20に向かって押圧操作することにより、内側開口210を閉止した閉止位置P2と、同開口を開放した開放位置P1との間で当該蓋体30の位置を変更させるプッシュ式開閉機構50を有しているため、蓋体30を常に押圧操作することでプッシュ式開閉機構50の作用により当該蓋体30を開閉することが可能であり、蓋体30の開閉操作を常に容易に行うことができる。
また、円弧遮蔽板40は、枠体20に対して出没可能に設けられているため、蓋体30が閉止されている状態で円弧遮蔽板40を枠体20内に収納することにより、当該円弧遮蔽板40が邪魔になるような不都合の発生を防止することができる。また、蓋体30を開放するべく枠体20から離間させた状態で円弧遮蔽板40が枠体20から引き出すことにより、外気の直交壁部W2へ向かおうとする気流を遮断することができる
そして、特に本実施形態においては、円弧遮蔽板40は、蓋体30の正逆移動に連動して枠体20に対し出没し得るように構成されているため、手操作で円弧遮蔽板40を一々枠体20から引き出したり枠体20内へ押し込んだりする必要がなくなり、円弧遮蔽板40の出没操作の操作性を向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、給気レジスター10にプッシュオン・プッシュオフ方式の蓋体30が採用されているが、これに限らず、手で蓋体本体31を引いたときに蓋体30が開放される一方、手で蓋体本体31を押したときに蓋体30が閉止される、いわゆるプルオン・プッシュオフ式の蓋体を採用してもよい。
(2)上記の実施形態においては、枠体20の枠体本体21として円筒状のものが採用されているが、円筒状の枠体本体21に代えて角筒状や多角形状の枠体本体を採用してもよい。また、上記の実施形態においては、遮蔽板として円弧遮蔽板40が採用されているが、これに限定されるものではなく、平板状あるいはその他の形状のものを採用してもよい。
(3)上記の実施形態においては、給気レジスター10が部屋壁Wに取り付けられているが、これに限らず天井に設けてもよいし、場合によっては床板に設けてもよい。
(4)上記の実施形態において、円弧遮蔽板40を蓋体本体31の開閉に連動させることなく、蓋体本体31の正逆移動とは独立した状態で移動する遮蔽板を枠体20側或いは蓋体30側のいずれかに設けてもよい。
(5)上記尾実施形態において、円弧遮蔽板40に代えて蛇腹状の遮蔽部材を採用してもよい。そして、蓋体30の開閉動作に連動して蛇腹状の遮蔽板を伸縮させるようにすることで、手操作で円弧遮蔽板40を一々枠体20から引き出したり枠体20内へ押し込んだりする場合に比較し、円弧遮蔽板40の出没操作の操作性を向上させることができる。
(6)上記の実施形態においては、円弧遮蔽板40は、正方形状の蓋体本体31の一辺に対応した部分にのみ設けられているが、互いに直交する二辺に対応するように2つの円弧遮蔽板40を互いに直交する方向に延びるように隣設してもよい。こうすることで、例えば給気レジスター10が天井近くに設けられて場合であっても、天井と直交壁部W2との双方に気流が向かうのを防止することができる。
本発明に係る給気レジスターの第1実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。 図1に示す給気レジスターの組み立て斜視図であり、(A)は、蓋体が開放された状態、(B)は、蓋体が閉止された状態をそれぞれ示している。 図2(A)に示す給気レジスターの断面図であり、図3(A)は、III(A)−III(A)線断面図、図3(B)は、III(B)−III(B)線断面図である。 プッシュ式開閉機構の一実施形態を示す図であり、(A)は、ハートカムと被案内部材との対応関係を説明し易いようにアレンジして示した斜視図であり、(B)は、プッシュ式開閉機構の作用を説明するためのハートカムの平面視の説明図である。
符号の説明
L 中心線 P1 開放位置
P2 閉止位置 W 部屋壁(仕切り部材)
W1 被装着壁部 W2 直交壁部
W3 貫通孔 W31 室内側開口
a 先鋭端 b 移動規制凹部
c 右肩部 d 左肩部
e 移動規制凹部 f 後方右側凹部
g 先鋭端 h 後方左側凹部
10 給気レジスター 20 枠体
21 枠体本体 210 内側開口
211 外筒体 212 内筒体
212a 遮蔽板装着空間 212b シャフト装着空間
212c 水平面 22 フランジ部
221 フランジ板 222 額縁部
223 挿通孔 23 リブ板
24 フィルター 25 ネジ
30 蓋体 31 蓋体本体
32 シャフト 321 底面
322 凹溝 40 円弧遮蔽板
50 プッシュ式開閉機構 51 ハートカム
511 内側ハートカム 512 外側ハートカム
513 環状溝 52 被案内部材
521 可撓アーム 522 被案内突片
53 コイルスプリング

Claims (5)

  1. 部屋空間を仕切る仕切り部材に付設される給気レジスターであって、
    前記仕切り部材に貫通して設置される筒状の枠体と、
    前記枠体の内側開口を開閉するべく当該枠体の延びる方向に正逆移動可能に設けられた蓋体とが備えられ、
    前記蓋体と前記枠体との間には、少なくとも蓋体の一辺側から枠体の延びる方向と略直交した外方へ向かう気流の流れを遮蔽する遮蔽板が設けられていることを特徴とする給気レジスター。
  2. 前記蓋体を前記枠体に向かって押圧操作することにより、前記内側開口を閉止した閉止位置と、同開口を開放した開放位置との間で当該蓋体の位置を変更させるプッシュ式開閉機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の給気レジスター。
  3. 前記遮蔽板は、前記枠体に対して出没可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の給気レジスター。
  4. 前記遮蔽板は、前記蓋体の正逆移動に連動して前記枠体に対し出没し得るように構成されていることを特徴とする請求項3記載の給気レジスター。
  5. 前記遮蔽板は、蛇腹状で前記枠体および前記蓋体間に介設されていることを特徴とする請求項1または2記載の給気レジスター。
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