JP5355535B2 - 建具および建具の施工方法 - Google Patents
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特許文献1に記載の建具では、既設の窓の屋内側に位置する額縁材に新設のふかし枠を固定し、このふかし枠に新設の障子を建て込むことで二重窓が構成されている。ふかし枠は、額縁材の屋内側見付け面(端面)に沿って固定される固定部材と、この固定部材を覆うカバー部材と、固定部材の見付け方向内側面に固定される枠材(レール材および当接材)とを備えて構成され、この枠材に新設の障子が支持されるようになっている。
このような構成によれば、第1〜第3の形態で段差部を構成することで、第1窓部に対する操作性を確保しつつ、第1窓部の開閉形式などに応じて段差部の形態を適宜に選択することで利便性を一層向上させることができる。
このような構成によれば、額縁材の屋外側端部における段差部を固定することで、固定強度を高めることができる。さらに、屋内側から固着具が見えにくくなることで、建具の意匠性を向上させることができるとともに、固着具に手や衣服が引っ掛かりにくくして操作性をさらに向上させることができる。
このような構成によれば、第1枠体の出隅部の角と第2枠体の見付け方向内側端とを通る平面、すなわち屋内側から第1窓部を開閉操作する際に手が通る最外位置よりも見付け方向外側に段差部を後退させることで、額縁材が操作の邪魔にならず、利便性を確保することができる。
このような構成によれば、額縁材が操作の邪魔にならないように段差部を後退させつつ、屋外側見付け面が出隅部の屋内側端縁に当接するまで額縁材を屋外側に寄せて設けることで、利便性を確保しつつ第2窓部の屋内側への突出量を極力小さくすることができる。
このような発明によれば、前述と同様に、第2窓部の屋内側への突出量を小さくして屋内空間の有効利用を図ることができるとともに、第2窓部の取付上の自由度を高めて取付上の制約を緩和することができる。また、額縁材の屋外側端部に段差部が形成されているので、第1窓部の操作性を阻害せずに利便性を向上させることができる。
図1および図2において、本実施形態に係る建具としての二重窓1は、建物開口部に設置される第1窓部である外窓2と、この外窓2の屋内側に設けられる第2窓部としての内窓10とを備えて構成され、これらの外窓2と内窓10との間に中間空間Sが形成されている。外窓2は、開口部に固定される第1枠体としての外窓枠3と、この外窓枠3に支持される第1面材としての一対の外障子4と、一対の外障子4よりも屋外側にて外窓枠3に支持される網戸5とを備え、外窓枠3の屋内側に沿った内装材としての床材6、上額縁7および縦額縁8に外窓枠3が固定されている。外窓枠3は、それぞれアルミ形材製の上枠31、下枠32および左右の縦枠33を四周枠組みして構成され、一対の外障子4は、それぞれアルミ形材製の上框41、下框42および左右の縦框43を四周框組みした内部にガラスパネル44を嵌め込んで構成されている。この外窓2は、外窓枠3の内部に一対の外障子4が左右引違い形式に開閉可能に支持された引違い窓である。ここで、図2に示すように、外窓2の一方の縦枠33側において、縦額縁8は、当該外窓2が設けられる外壁とは直交する内壁Wに沿って固定されている。
額縁材11(11B)は、木質の板状部材から構成され、内装材である床材6の上面(第1見込み面)6Aに当接する底面部(見付け方向外側の面)111と、この底面部111に対向する上面部(第2見込み面)112と、屋内側の見付け面である屋内端面部113と、屋外側の見付け面である屋外端面部114と、上面部112から屋外端面部114にかけて切り欠かれて下方(見付け方向外側)に後退する段差部115とを有して形成されている。段差部115は、上面部112と略直交して交差する立下り面115Aと、屋外端面部114から略水平に屋内側に延びて立下り面115Aに連続する平坦面115Bとを有して(第1形態として)形成されている。そして、額縁材11は、屋外端面部114を下枠32のアングル部322の屋内側端縁に当接させた状態で、平坦面115Bから下方に向かって当該額縁材11を貫通する固着具であるビス11Dによって床材6に固定されている。
すなわち、内装材である上額縁7、床材6および縦額縁8の見付け方向内側の見込み面に額縁材11を固定し、この額縁材11に内窓枠12を固定することで、内窓10の屋内側への突出量を小さくすることができ、屋内空間の有効利用を図ることができる。さらに、図2に示すように、縦額縁8に近接した位置に内壁Wがあったり、図4に示すように、特殊形状の縦額縁8の屋内側端面に固定部材などが取り付けられなかったりした場合でも、そのような外的要因の影響を受けないことから取付上の制約を緩和することができ、各種の外窓2に対して内窓10を取り付けることができる。また、額縁材11の屋外側端部に段差部115を形成し、屋内側から外窓2を開閉操作する際に額縁材11が邪魔にならないように段差部115を見付け方向外側に後退させたことで、外窓2の操作性を阻害せずに利便性を向上させることができる。
例えば、前記実施形態においては、第1窓部である外窓2および第2窓部である内窓10がともに引違い窓である場合を例示したが、本発明の建具としては、第1窓部および第2窓部における面材の開閉形式は特に限定されるものではなく、例えば、第1窓部が片引き窓や開き窓、外倒し窓、上げ下げ窓、縦または横の辷出し窓などであってもよく、内窓10が片引き窓や引分け窓、内開き窓、内倒し窓、上げ下げ窓などであってもよい。さらに、第1および第2の窓部が開閉不能な面材を有した嵌め殺し窓であるか、第1の窓部が嵌め殺し窓であってもよい。
また、本発明において、第2窓部である内窓10は、既設の第1窓部である外窓2に対して後から取り付けられるものでもよいし、外窓2および内窓10がともに新設として建物開口部に設置されるものでもよい。
すなわち、図5(A)に示すように、額縁材11の段差部115は、立下り面115Aと平坦面115Bとを結ぶ曲面115Cまたは傾斜面を有した第2形態であってもよい。さらに、段差部115は、図5(B)に示すように、第2見込み面である上面部112から屋外側に傾斜して平坦面115Bに連続する傾斜面115Dを有して形成されていてもよい。
また、図6に示すように、額縁材11の段差部115は、第2見込み面である上面部112から屋外端面部114に延びる傾斜面115Eを有した第3形態であってもよく、この場合には、傾斜面115Eの一部にビス11D用の切欠き部115Fが形成されていればよい。さらに、図6(A)に示すように、額縁材11の屋内側端部にも上面部112から屋内端面部113に延びる傾斜面115Gが形成されていてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 建物開口部に設置される第1窓部と、この第1窓部の屋内側に設けられる第2窓部とを備えた建具であって、
前記第1窓部は、前記建物開口部に固定される第1枠体と、この第1枠体に支持される第1面材とを備え、前記第1枠体の屋内側に沿った内装材に当該第1枠体が固定され、
前記第2窓部は、前記内装材に固定される額縁材と、この額縁材に固定される第2枠体と、この第2枠体に支持される第2面材とを備えて構成され、
前記額縁材は、前記内装材の見付け方向内側の第1見込み面に固定されるとともに、当該額縁材の見付け方向内側の第2見込み面に前記第2枠体が固定され、当該額縁材の屋外側端部には、前記第2見込み面から見付け方向外側に後退しかつ屋外側見付け面に至る段差部が形成されている建具。 - 前記段差部は、前記第2見込み面と交差する立下り面と前記屋外側見付け面から見込み方向屋内側に延びて前記立下り面に連続する平坦面とを有した第1形態、前記立下り面と前記平坦面とを結ぶ曲面または傾斜面を有した第2形態、および前記第2見込み面から前記屋外側見付け面に延びる傾斜面を有した第3形態、のいずれかの形態を備えて構成されている請求項1に記載の建具。
- 前記額縁材は、前記段差部を貫通する固着具を介して前記内装材に固定されている請求項1または請求項2に記載の建具。
- 前記段差部は、前記第1枠体の屋内側における見付け方向内方への出隅部の角と、前記第2枠体の屋外側における見付け方向内側端と、を通る平面よりも見付け方向外側に位置して設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
- 前記額縁材は、前記第1枠体における前記出隅部の屋内側端縁に前記屋外側見付け面を当接させて設けられている請求項4に記載の建具。
- 建物開口部に設置される第1窓部の屋内側に第2窓部を取り付ける建具の施工方法であって、
前記第1窓部は、前記建物開口部に固定される第1枠体と、この第1枠体に支持される第1面材とを備え、前記第1枠体の屋内側に沿った内装材に当該第1枠体が固定され、
前記内装材の見付け方向内側の第1見込み面に前記第2窓部の額縁材を固定し、この額縁材の見付け方向内側の第2見込み面に前記第2窓部の第2枠体を固定し、この第2枠体に前記第2窓部の第2面材を支持させ、
前記額縁材の屋外側端部には、前記第2見込み面から見付け方向外側に後退しかつ屋外側見付け面に至る段差部を予め形成しておく建具の施工方法。
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