JP5066045B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、窓枠および面材と、窓枠の開口を遮蔽可能な遮蔽装置とを備えた建具に関する。
従来、窓枠(枠体)および障子(面材)の室外側にシャッター(ロールシャッター)や外部ブラインド、巻き取り式網戸、雨戸等の遮蔽体を設け、これらの遮蔽体を閉じることで窓開口部を遮蔽可能な遮蔽装置付きの建具が広く利用されている。このような遮蔽装置として、シャッター面材を開閉可能に支持するシャッター枠(遮蔽枠体)を窓枠とは別体で構成するとともに、窓枠の外側を囲むようにシャッター枠を外壁の躯体に固定した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたシャッターでは、窓枠のサッシ下枠が外壁開口部の下端縁に固定されるとともに、このサッシ下枠よりも下方における外壁の躯体にシャッター下枠が固定されている。
特開2007−332628号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来のシャッターでは、サッシ下枠とシャッター下枠とが互いに離隔するとともに、それぞれ別々に外壁の躯体に固定されているため、シャッター下枠の固定位置が窓枠の開口部よりも大きく下がってしまうことから、テラス窓等の掃き出し窓において、設置する上で制約を受けるという問題がある。さらに、シャッター下枠に設けられる錠や、シャッター面材の下端に設けられる開閉用の取手がサッシ下枠よりも下方に位置することから、これらを操作しにくくなってしまい、利用者の利便性を損ねるという問題もある。
本発明の目的は、遮蔽装置の設置上の制約を受けにくくかつ利便性の向上を図ることができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、外壁開口部に設けられる窓枠と、この窓枠に支持される面材と、前記窓枠の開口を遮蔽可能な遮蔽装置とを備えた建具であって、前記遮蔽装置は、前記面材の室外側を覆って閉鎖可能かつ開放可能な遮蔽体と、この遮蔽体を開閉支持する遮蔽枠体とを有して構成され、前記遮蔽枠体を構成する遮蔽下枠は、見込み方向室外側に向かって下り勾配を有した傾斜面部と、この傾斜面部から上方に突出する少なくとも2つの突出部とを有するとともに、前記外壁の躯体または外壁仕上げ材に固定され、前記窓枠を構成する窓下枠は、見込み方向に延びる窓下枠底面部を有して形成されるとともに、この窓下枠底面部に下方から当接する前記突出部を介して前記遮蔽下枠の上側に支持されていることを特徴とする。
ここで、遮蔽体としては、複数のシャッターのスラットが上下に連結されて上方に巻取り収容可能に構成されたものであってもよく、また上方に折畳み収容可能に構成されたものでもよい。さらに、遮蔽体としては、複数のスラットがリンクを介して上下に連結されて上方に巻取り収容可能または重ね合わせ収容可能に構成された外部ブラインドであってもよい。また、遮蔽体としては、上方または側方に巻取り収容可能なネットを備えて構成された網戸(ロール網戸)であってもよく、左右スライド自在でかつ側方の戸袋に収納可能な雨戸面材を備えて構成された雨戸であってもよい。
以上の本発明によれば、遮蔽枠体の遮蔽下枠によって窓枠の窓下枠を下方から支持することで、これらを上下に離隔させて別々に外壁の躯体に固定する場合と比較して、互いの距離を近接させて窓下枠と遮蔽下枠とを合わせた見付け寸法を小さくすることができる。従って、遮蔽下枠および窓下枠を固定するために外壁側に必要とされる高さ方向の寸法も小さくできるため、掃き出し窓等の建具に対しても容易に遮蔽装置を設置することができるようになり、遮蔽装置を設置する上での制約を受けにくくなって、各種形式の窓や様々な設置場所の窓に対して遮蔽装置を設置することができる。さらに、窓下枠に対して遮蔽下枠が直下に近接して設けられることで、遮蔽下枠に設けられる遮蔽体の錠操作部や、遮蔽体の開閉ための操作部を窓下枠から近い位置に設けることができ、これらの操作部を操作しやすくなって利用者の利便性を向上させることができる。
また、遮蔽下枠の傾斜面部から突出した突出部を窓下枠底面部に当接させて窓下枠を支持したことで、例えば、互いの平面同士を当接させて支持する容易な場合と比較して、設計した通りの当接位置を確保して、確実に窓下枠を支持することができる。すなわち、平面同士を当接させる場合には、加工精度の誤差などによりそれらの全面を均等に当接させることは困難であり、当接する部分と当接せずに浮き上がる部分とができてしまうのに対し、突出部の先端を窓下枠底面部に当接させることで、この当接部分の浮き上がりなどを防止することができる。さらに、平面同士を当接させた場合には、毛細管現象によって面タッチ部分が水の浸入経路となりやすく、止水性能の点で不都合を生じることがあるのに対し、傾斜面部から上方に突出した突出部を窓下枠底面部に当接させることで、この当接部分からの水の浸入を防止して止水性能を確保することができる。
この際、本発明の建具では、前記窓下枠は、前記窓下枠底面部から上方に延びる縦リブを有して構成され、この縦リブの上方に前記面材が支持されており、前記縦リブの下方に位置して前記遮蔽下枠の突出部が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、窓下枠に設けた縦リブによって、その上方に位置する面材の荷重を支持するとともに、縦リブの下方に位置する突出部を介して遮蔽下枠に伝達することができ、効率的な荷重伝達によって確実に窓下枠および面材を支持して、窓下枠の垂れ下がりを防止することができる。
また、本発明の建具では、前記少なくとも2つの突出部は、前記傾斜面部の見込み方向室内側端部から上方に突出する室内側突出部を含んで構成され、前記遮蔽下枠は、前記室内側突出部の下側で前記傾斜面部から下方に延びる遮蔽下枠側面部を有して形成され、前記窓下枠は、前記窓下枠底面部の見込み方向室内側端部から下方に延びて前記遮蔽下枠の室内側突出部および遮蔽下枠側面部の室内側に対向する窓下枠垂下片を有して形成されるとともに、この窓下枠垂下片と前記室内側突出部とが止水材を介して当接され、かつ当該窓下枠垂下片と前記遮蔽下枠側面部とが固着具で連結されることで、前記遮蔽下枠に固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、遮蔽下枠の室内側突出部と窓下枠垂下片との間に止水材を介挿したことで、遮蔽下枠と窓下枠とを互いに水密に接続することができ、これらの傾斜面部と窓下枠底面部との間に入った雨水等が室内側に浸入するのを防止することができる。さらに、遮蔽下枠側面部と窓下枠垂下片とを固着具で連結することで、遮蔽下枠と窓下枠とをより強固に接続することができる。従って、遮蔽下枠と窓下枠とを予め固着具で連結しておき、この連結した状態で外壁開口部に設置し、遮蔽下枠を外壁の躯体に固定するような施工手順を採用することもでき、この手順を採用することで施工効率をさらに向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記少なくとも2つの突出部は、前記傾斜面部の見込み方向中間部から上方に突出する中間突出部を含んで構成され、この中間突出部の室内側に隣接した位置における前記傾斜面部には、当該傾斜面部を貫通する排水孔が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、遮蔽下枠に中間突出部を設けたことで、遮蔽下枠や窓下枠の外壁面からの持ち出し寸法が大きくなった場合でも、中間突出部で窓下枠の見込み方向室外側を支持することができ、窓下枠の垂れ下がりをより確実に防止することができる。さらに、中間突出部の室内側に隣接して傾斜面部に排水孔を形成したことで、傾斜面部上に雨水等が入ったとしても、この雨水が中間突出部に堰き止められるのを防止して排水孔から下方に排水することができ、止水性能をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である引違い窓1を示す縦断面図である。図2は、引違い窓1を示す横断面図である。
図1、図2において、引違い窓1は、戸建て住宅等の建物における外壁Wの開口部に設けられる掃き出し窓であって、枠体としての窓枠2と面材としての室内外一対の障子3および網戸4とを有する窓本体5と、この窓本体5の室外側に設けられる遮蔽装置としての外部シャッター6とを備えて構成されている。外部シャッター6は、外壁Wの躯体としての壁パネルW1に固定される遮蔽枠体としてのシャッター枠7と、このシャッター枠7に上下開閉自在かつ上方に巻き上げ収容可能に支持される遮蔽体としてのシャッター面材8とを有して構成されている。
窓枠2は、窓上枠21、窓下枠22、および左右の窓縦枠23を四周枠組みして形成され、窓上枠21、窓下枠22および窓縦枠23は、それぞれ樹脂製の窓枠材で構成されている。室内外の障子3および網戸4は、それぞれ窓上枠21および窓下枠22に左右スライド開閉可能に支持されている。シャッター枠7は、窓上枠21の上方に位置するシャッターケース71と、窓下枠22の下方に位置する遮蔽下枠としてのシャッター下枠72と、左右の窓縦枠23の見付け方向外側に位置する左右のシャッター縦枠73とを有して構成され、これらのシャッターケース71、シャッター下枠72およびシャッター縦枠73が壁パネルW1に固定されている。シャッター面材8は、複数のスラット81を上下に連結するとともに、最下部のスラット81に座板82を連結して構成され、シャッターケース71内部の回転ドラム83に巻き取られて収容されるようになっている。さらに、シャッター面材8は、左右のシャッター縦枠73に案内されて上下開閉可能とされ、座板82に設けた錠(不図示)がシャッター下枠72に設けた錠受け74と係合することで、障子3および網戸4の室外側を覆って閉鎖されるようになっている。
以上のシャッター枠7は、以下の手順で設置される。先ず、窓上枠21、窓下枠22、および左右の窓縦枠23を四周枠組みして窓枠2を構成する。一方、シャッターケース71の上面カバー712、シャッターケース71の下面を構成するまぐさ711、シャッター下枠72およびシャッター縦枠73を枠組みしてシャッター枠7を構成する。そして、窓上枠21にまぐさ711を連結し、窓下枠22にシャッター下枠72を連結し、左右の窓縦枠23にそれぞれシャッター縦枠73を連結することで、窓枠2とシャッター枠7とを一体化する。次に、一体化した状態の窓枠2およびシャッター枠7を外壁Wの開口部に設置し、上面カバー712、まぐさ711、シャッター下枠72および左右のシャッター縦枠73を壁パネルW1に固定する。そして、シャッターケース71の内部に回転ドラム83を組み込むとともに、シャッター面材8をセットしてから、前面カバー713や図示しない側面パネル、点検カバーなどを取り付けることで、外部シャッター6の設置が完了する。
次に、引違い窓1の下枠構造について、図3も参照して詳しく説明する。ここで、図3は、引違い窓1の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。
窓下枠22は、見込み方向に略水平に延びる窓下枠上面部221および窓下枠底面部222と、窓下枠上面部221から上方に立ち上がって室内外の障子3を支持する室内外一対のレール部223,224と、窓下枠上面部221の室外側端部から上方に立ち上がって網戸4を支持する網戸レール部225とを有して形成されている。さらに、窓下枠22は、窓下枠上面部221の室内側端部から上方に立ち上がるとともに室内側に折れ曲がって床材Fに固定される第1固定片部226と、固定片部226の下方にて窓下枠底面部222と連続し外壁Wの壁パネルW1に固定される第2固定片部227と、窓下枠上面部221と窓下枠底面部222とを連結して上下に延びる複数(本実施形態では6つ)の縦リブ228と、窓下枠底面部222の室内側端部から下方に延びる窓下枠垂下片229とを有して形成されている。
以上の窓下枠22において、第1固定片部226と室内外のレール部223との間には、第1レール間部材22Aが取り付けられ、室内外のレール部223,224間には、第2レール間部材22Bが取り付けられている。また、室内外のレール部223,224は、それぞれ窓下枠上面部221から立ち上がる室内側の立上片223A,224Aと、これに対向して窓下枠上面部221から立ち上がる室外側の立上片223B,224Bと、これらの上端間に保持されて障子3の戸車を案内する案内部材223C,224Cとを有して構成されている。そして、前記複数の縦リブ228のうち、第1縦リブ228Aは、室内側のレール部223の室外側の立上片223Bよりも若干室外側に片寄って設けられ、第2縦リブ228Bは、室外側のレール部224における室内側の立上片224Aの直下に設けられ、第3縦リブ228Cは、網戸レール部225の直下に設けられている。すなわち、第1縦リブ228Aの上方には、立上片223Bを介して室内側の障子3が支持され、第2縦リブ228Bの上方には、立上片224Aを介して室外側の障子3が支持され、第3縦リブ228Cの上方には、網戸レール部225を介して網戸4が支持されるようになっている。
シャッター下枠72は、見込み方向室内側から室外側に向かって下り勾配を有した傾斜面部721と、この傾斜面部721の下方に対向して見込み方向に略水平に延びる底面部722と、これらの傾斜面部721と底面部722との間に形成される中空部723とを有して形成されている。傾斜面部721は、窓下枠22よりも見込み方向室外側に長く延びて形成され、水切りとして機能するとともに、この延びた先端部に前記錠受け74が設けられている。さらに、シャッター下枠72は、傾斜面部721および底面部722の室内側端部同士を連結して上下に延びる遮蔽下枠側面部としての側面部724と、この側面部724の下部に連続して下方に延びて壁パネルW1に固定される固定片部725と、傾斜面部721から上方に突出する3つの突出部としての第1突出部726、第2突出部727および第3突出部728とを有して形成されている。また、第1突出部726の室内側側面には、止水材保持部729が形成され、この止水材保持部729には、窓下枠22の窓下枠垂下片229に当接可能な止水材72Aが取り付けられている。
以上のシャッター下枠72において、第1突出部726は、傾斜面部721の見込み方向室内側端部から上方に突出する室内側突出部であり、窓下枠22の第1縦リブ228Aの直下に位置するとともに、窓下枠底面部222に下方から当接可能に設けられている。また、第2突出部727は、傾斜面部721の見込み方向中間部から上方に突出する中間突出部であり、窓下枠22の第2縦リブ228Bの直下に位置するとともに、窓下枠底面部222に下方から当接可能に設けられている。さらに、第3突出部728は、傾斜面部721の見込み方向中間部から上方に突出する中間突出部であり、窓下枠22の第3縦リブ228Cの直下に位置するとともに、窓下枠底面部222に下方から当接可能に設けられている。以上のように、第1〜第3の突出部726,727,728が窓下枠底面部222に下方から当接することで、シャッター下枠72の上側に窓下枠22が支持されるようになっている。
以上のような窓下枠22とシャッター下枠72とは、窓下枠22の窓下枠垂下片229を室内側から貫通してシャッター下枠72の側面部724に螺合する固着具としてのビス72Bによって互いに連結されるようになっている。この際、シャッター下枠72の側面部724の室内側に対向して窓下枠垂下片229を位置させ、この窓下枠垂下片229の室外側側面に止水材72Aを当接させた状態で、ビス72Bを締め付けることで、止水材72Aが窓下枠垂下片229に密接し、窓下枠22とシャッター下枠72との間における止水性が得られるようになっている。従って、シャッター下枠72の傾斜面部721上に雨水が入って第1突出部726まで到達したとしても、この雨水が止水材72Aに阻止されて側面部724と窓下枠垂下片229との間に浸入しないようになっている。
さらに、シャッター下枠72における第2および第3の突出部727,728の室内側に隣接した位置には、傾斜面部721を貫通する排水孔721A,721Bが形成されている。これらの排水孔721A,721Bは、図2にも示すように、シャッター下枠72の長手方向両端部であり、窓縦枠23とシャッター縦枠73との隙間部分の下方に位置して設けられている。従って、シャッターケース71内部や窓縦枠23とシャッター縦枠73との隙間部分に入った雨水等は、シャッター下枠72の傾斜面部721上に落下した後に、傾斜面部721に沿って室外側に流れてから第2および第3の突出部727,728で堰き止められるものの、排水孔721A,721Bに集められてから下方の中空部723に落下し、図示しない排水弁を介して外部に排水されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、掃き出し窓である引違い窓1において、窓下枠22をシャッター下枠72で支持するとともに、シャッター下枠72の固定片部725を外壁Wの壁パネルW1に固定することで、これらを別々に壁パネルW1に固定するよりも両者を合わせた見付け寸法が小さくでき、シャッター下枠72の壁パネルW1に対する固定位置を高くすることができる。従って、開口部よりも下側における外壁Wの立ち上がり寸法を小さくするとともに、引違い窓1の外にテラスなどが設けられる場合でもシャッター下枠72が邪魔にならないようにできるため、外部シャッター6を設置する上での制約を受けにくくなって、設置対象の窓の形式や外壁Wの位置、設置場所などのバリエーションを拡大することができる。
(2)さらに、窓下枠22とシャッター下枠72とを合わせた見付け寸法が小さくできることから、窓下枠22の上部からシャッター下枠72までの距離を短縮することができる。従って、座板82に設けた錠などに室内側から手が届きやすくなり、これらの操作がしやすくなって利用者の利便性を向上させることができる。さらに、引違い窓1の外にテラスなどを設けた場合には、このテラスと室内の床材Fとの段差を小さくすることもでき、出入りの利便性も向上させることができる。
(3)また、シャッター下枠72の第1〜第3の突出部726,727,728を窓下枠底面部222に下方から当接することで窓下枠22が支持されているので、平面同士を当接させる場合と比較して、当接部分の浮き上がりなどを防止しつつ突出部726,727,728先端を窓下枠底面部222に確実に当接させることができる。さらに、シャッター下枠72における傾斜面部721から上方に突出した突出部726,727,728を窓下枠底面部222に当接させることで、この当接部分からの水の浸入を防止して止水性能を確保することができる。
(4)また、窓下枠22において、室内外の障子3および網戸4の下方に位置して第1〜第3の縦リブ228A,228B,228Cが設けられ、これらの各縦リブ228A,228B,228Cの直下にシャッター下枠72の第1〜第3の突出部726,727,728が形成されている。従って、障子3および網戸4の荷重を縦リブ228A,228B,228Cおよび突出部726,727,728を介してシャッター下枠72に伝達することができ、効率的な荷重伝達によって窓下枠22と障子3および網戸4とをシャッター下枠72で支持して、窓下枠22の垂れ下がりを防止することができる。
(5)さらに、樹脂製の窓下枠22において、複数の縦リブ228が形成されているので、窓下枠22自体の剛性および強度を高めることができるとともに、第1〜第3の縦リブ228A,228B,228Cから突出部726,727,728に直接的に荷重を伝達することで、窓下枠22の各部に生じる応力を小さくすることができ、窓下枠22の垂れ下がりをより確実に防止することができる。また、樹脂製の窓下枠22を用いることで、断熱性能を高めることができ、室内側に露出する部分の結露が防止できるとともに、室内側から見た場合の意匠性を向上させることができる。
(6)また、シャッター下枠72の第1突出部726と窓下枠垂下片229との間に止水材72Aが設けられているので、雨水等が側面部724と窓下枠垂下片229との間に浸入することが防止でき、シャッター下枠72と窓下枠22との間の止水性能を確保することができる。傾斜面部721上の水を排水孔721A,721Bから排水することにより、止水性能をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態において、建具の一例としての引違い窓1について説明したが、本発明の建具は、引違い窓1に限らず、片引き窓や上げ下げ窓などの各種開閉形式を有する窓でもよい。
また、前記実施形態において、遮蔽装置として外部シャッター6を有する建具について説明したが、遮蔽装置としては、外部シャッター6に限らず、各種外部ブラインドや各種網戸、雨戸などであってもよい。
また、前記実施形態では、シャッター下枠72に設けた第1〜第3の突出部726,727,728の3つの突出部を窓下枠底面部222に当接させる構成としたが、突出部の数としては、2つでもよく、また4つ以上であってもよい。
さらに、前記実施形態では、窓下枠22に設けた複数の縦リブ228のうち、第1〜第3の縦リブ228A,228B,228Cの直下に第1〜第3の突出部726,727,728が位置するように構成したが、縦リブの数や位置、突出部との位置関係などは適宜に変更可能であり、前記実施形態に限定されるものではない。
また、前記実施形態では、シャッター下枠72の固定片部725を外壁Wの躯体である壁パネルW1の見込み方向室外側側面に固定したが、シャッター下枠72の固定位置としては、外壁躯体の室外側側面に限らず、外壁躯体の室外側側面よりも室内側に入り込んだ位置であってもよく、またサイディングや吹き付けタイル等の外壁仕上げ材にシャッター下枠72を含むシャッター枠7が固定される構造であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1…引違い窓(建具)、2…窓枠(枠体)、3…障子(面材)、4…網戸(面材)、6…外部シャッター(遮蔽装置)、7…シャッター枠(遮蔽枠体)、8…シャッター面材(遮蔽体)、22…窓下枠、72…シャッター下枠、72A…止水材、72B…ビス(固着具)、222…窓下枠底面部、228…縦リブ、229…窓下枠垂下片、721…傾斜面部、721A,721B…排水孔、724…側面部(遮蔽下枠側面部)、726…第1突出部(室内側突出部)、727…第2突出部(中間突出部)、728…第3突出部(中間突出部)、W…外壁、W1…壁パネル(躯体)。

Claims (4)

  1. 外壁開口部に設けられる窓枠と、この窓枠に支持される面材と、前記窓枠の開口を遮蔽可能な遮蔽装置とを備えた建具であって、
    前記遮蔽装置は、前記面材の室外側を覆って閉鎖可能かつ開放可能な遮蔽体と、この遮蔽体を開閉支持する遮蔽枠体とを有して構成され、
    前記遮蔽枠体を構成する遮蔽下枠は、見込み方向室外側に向かって下り勾配を有した傾斜面部と、この傾斜面部から上方に突出する少なくとも2つの突出部とを有するとともに、前記外壁の躯体または外壁仕上げ材に固定され、
    前記窓枠を構成する窓下枠は、見込み方向に延びる窓下枠底面部を有して形成されるとともに、この窓下枠底面部に下方から当接する前記突出部を介して前記遮蔽下枠の上側に支持されている建具。
  2. 前記窓下枠は、前記窓下枠底面部から上方に延びる縦リブを有して構成され、この縦リブの上方に前記面材が支持されており、
    前記縦リブの下方に位置して前記遮蔽下枠の突出部が設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記少なくとも2つの突出部は、前記傾斜面部の見込み方向室内側端部から上方に突出する室内側突出部を含んで構成され、
    前記遮蔽下枠は、前記室内側突出部の下側で前記傾斜面部から下方に延びる遮蔽下枠側面部を有して形成され、
    前記窓下枠は、前記窓下枠底面部の見込み方向室内側端部から下方に延びて前記遮蔽下枠の室内側突出部および遮蔽下枠側面部の室内側に対向する窓下枠垂下片を有して形成されるとともに、この窓下枠垂下片と前記室内側突出部とが止水材を介して当接され、かつ当該窓下枠垂下片と前記遮蔽下枠側面部とが固着具で連結されることで、前記遮蔽下枠に固定されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記少なくとも2つの突出部は、前記傾斜面部の見込み方向中間部から上方に突出する中間突出部を含んで構成され、この中間突出部の室内側に隣接した位置における前記傾斜面部には、当該傾斜面部を貫通する排水孔が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
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