JP5959213B2 - シャッター - Google Patents
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Description
このように、シャッターカーテンが閉じた状態で天板が溶融すると、その溶融したアルミがシャッターカーテンよりも室内側に落下して種々の不具合が発生することがある。
例えば、シャッターカーテンが建物の開口部を開閉する場合には、落下した溶融アルミが開口部から室内に飛散することがある。
また、枠体の下枠まで溶融アルミが落下し、下枠に穴があき、枠体の内部と外部を連通する貫通孔が発生してしまう。
前記ケース内の天板と巻取軸との間にアルミの融点以上の融点の材料より製作した補強材を設け、
前記補強材の室内側部を、前記ケースの室内側部における前記天板と巻取軸との間の部位に、その補強材の室外側部が前記巻取軸の中心よりも室外側に延び、かつ通常時は当該補強材が最大限巻き上げた状態のシャッターカーテンと干渉しない上方位置に保持され、前記天板が溶融したときは当該補強材の室外側部が室内側部よりも低く、下向き斜めの姿勢に変位するように固着したことを特徴とするシャッターである。
前記天板が溶融する際に熱膨張して少なくとも前記第1の固着具を覆う熱膨張性耐火材を設けることができる。
このようにすれば、通常時に補強材は上方位置に保持されるので、シャッターカーテンの巻き上げ、繰り下げに支障を来すことがない。
また、天板が溶融したときには補強材が下向き斜めの姿勢に変位するので、溶融アルミを補強材に沿ってスムーズに落下することができる。
また、天板が溶融したときに第2の固着具による固着部が溶融するが、第1の固着具が耐火材で熱から保護されて溶融しないので、補強材の室内側部を天板の室内側部に固着した状態を維持して下向き斜めの姿勢に変位するので、溶融アルミを補強材に沿ってスムーズに落下することができる。
また、補強材を天板に取り付けできるので、既存のケースを利用して補強材を有するケースとすることができる。
このようにすれば、溶融アルミが巻取軸に付着堆積することなしにスムーズに落下することができる。
前述した枠体1の上部にはケース4が設けてある。このケース4内に巻取軸5を設け、この巻取軸5でシャッターカーテン3を巻き上げ、繰り下げることで枠体1の開口部を開閉する。
縦枠10、下枠11、上枠12は建物の外壁13の開口部13aの周縁に取り付けられ、その枠体1には図示しない障子が開閉自在に取り付けられてサッシ窓としてある。
前述した巻取軸5はケース4内において左右の端面板20間に渡って回転自在に取り付けてある。
前述したシャッターカーテン3はケース4の隙間24を通してケース4内に入り込み、巻取軸5に連結され、その巻取軸5を正転、逆転することでシャッターカーテン3が巻き上げ、繰り下げられる。
このシャッターカーテン3を最大限巻き上げすると、図3に仮想線で示す状態となる。
この天板22はアルミ材で製作してある。例えば、アルミ押出形材で製作してある。
前述した後面板23は縦板23aと上横板23bと下横板23cでコ字形状の長尺材で、左右の端面板20の縦取付片20a、上横取付片20b、下横取付片20cに固着具、例えばリベット26で固着して取り付けてある。
そして、天板22の縦向板22bが建物の外壁13に固着具、例えばねじ27で固着して取り付けてある。
この補強材30は天板22が溶融しても溶融することがなく、その溶融アルミを閉じ状態のシャッターカーテン3の室外側面に向けて落下するように設けてある。
これにより、天板22が溶融したときに、その溶融アルミはシャッターカーテン3よりも室外側に落下し、そのシャッターカーテン3よりも室内側には落下しないので、前述したような不具合が発生することはない。
この補強材30の室内外側方向の長さ(見込み寸法)は天板22の室内外側方向の長さ(見込み寸法)とほぼ同一で、通常時には最大限巻き上げた状態のシャッターカーテン3と干渉しない上方位置に保持され、シャッターカーテン3の巻き上げ、繰り下げに支障を来すことがないようにしてある。
これにより、シャッターカーテン3が閉じた状態で天板22が溶融した場合、その溶融アルミは補強材30に沿って下方に流れ、シャッターカーテン3の室外側面に沿ってシャッターカーテン3よりも室外側に落下し、その溶融アルミがシャッターカーテン3よりも室内側に落下することがない。
このとき、補強材30は後面板23の上横板23bの室外側端部23b−1に接して下向き斜めの姿勢が規制される。つまり、補強材30の室外側端が巻取軸5に接しても良いが、そのようにすると溶融アルミが巻取軸5に付着堆積し易いので、補強材30の室外側端を巻取軸5と離隔するために上横板23bの先端部23b−1に接して下向き姿勢を規制している。なお、後面板23の上横板23bとは別に支持部材をケース4内に設けても良い。
前述の後面板23はスチール材で製作してある。
また、補強材30の室内側寄りを後面板23にブラケット等を用いて取り付けるようにしても良い。
Claims (3)
- アルミ製の天板を備えたケース内に巻取軸を設け、その巻取軸でシャッターカーテンを巻き上げ、繰り下げるようにしたシャッターであって、
前記ケース内の天板と巻取軸との間にアルミの融点以上の融点の材料より製作した補強材を設け、
前記補強材の室内側部を、前記ケースの室内側部における前記天板と巻取軸との間の部位に、その補強材の室外側部が前記巻取軸の中心よりも室外側に延び、かつ通常時は当該補強材が最大限巻き上げた状態のシャッターカーテンと干渉しない上方位置に保持され、前記天板が溶融したときは当該補強材の室外側部が室内側部よりも低く、下向き斜めの姿勢に変位するように固着したことを特徴とするシャッター。 - 前記補強材の室内側部を天板の室内側部に第1の固着具で固着すると共に、その補強材の室外側寄りを天板の室外側寄りに第2の固着具で固着することで、前記補強材を、通常時は最大限巻き上げた状態のシャッターカーテンと干渉しない上方位置に保持され、前記第2の固着具による固着部が溶融したときは室外側部が室内側部よりも低く、下向き斜めの姿勢に変位するように取り付け、
前記天板が溶融する際に熱膨張して少なくとも前記第1の固着具を覆う熱膨張性耐火材を設けた請求項1記載のシャッター。 - 前記ケースに、補強材の下向き斜めの姿勢を規制して当該補強材が巻取軸と接しないようにする支持部材を設けた請求項2記載のシャッター。
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