JP4286600B2 - 上げ下げ窓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重施錠装置を備えた上げ下げ窓に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建具には高い気密性、水密性、遮音性、断熱性等が求められるようになり、これらの要求を満たすために、多くの建具では建物に枠体を取り付け、この枠体に障子を取り付けた構造となっている。このことは、障子を上下動させて開け閉めする上げ下げ窓においても同じである。
【0003】
多くの上げ下げ窓は室外側の上側障子と、室内側の下側障子との可動障子を備えており、上側障子と下側障子とを別々に、もしくは同時に上下動させて換気等を行うことができる。
【0004】
上側障子の左、もしくは右框の下側にはサブロックが設けられており、上側障子、および下側障子が閉じられた状態においてサブロックが使用可能となる。この状態においてサブロックから係止片を突出させると、下側障子の上側に係止片が突き当たり、上方向に移動するのを妨ぐとともに、上側障子も係止片によって下方向への移動が不可能となる。そのため、クレセント等の施錠装置に加えて、防犯装置としてサブロックを取り付け、ダブルロックとして防犯機能を高める場合が多い。
【0005】
特許文献1には、図6に示すようにサブロック、およびサブロックが框に取り付けられている様子が開示されている。
【0006】
(a)にはサブロックの側面図が示されている。ケース1は直方体の形状であって、底壁2と後壁3と両側壁4、および5(図示せず。)で形成され、前面6と、上面7が開口された形状である。通常、ストッパー8はケース1内に組み込まれており、押し込み操作により交互に突出位置と引込位置に保持されるように構成されている。
【0007】
図6(b)には框にサブロックを横引きの戸に取り付けた様子が示されている。ケース1は、室外側の横引障子10の下框11の召し合せ框12に近い部分に固着され、ストッパー8の前面壁13が室内側の横引障子14の召し合せ框15の軌道に望み、室内外の両障子がロックされている。
【0008】
また、框を樹脂框とした場合は、サブロックを安定して固定させるため、ケース1をさらに左側に備えて取り付け、Lで示される距離が長くとられている。
【0009】
上記は横引き戸にサブロックが取り付けられている例であるが、室外側障子を上側障子、室内側障子を下側障子として90度回転させた状態にある上げ下げ窓においても上記サブロックの働きは同様である。
【特許文献1】
特開平8−68248号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ストッパー、サブロックケースに厚みがある上、さらに爪やフランジ等も設ける場合もあり、その分大きさや厚さを一定以上に設ける必要が生じていた。そのため、サブロックをとりつける框も、サブロックに合わせて厚く設ける必要があり、設計上の制限の原因となっていた。逆に従来の構成のままサブロックケース全体を小さくしてしまうと、操作部が小さくなりすぎて扱いにくくなるという問題もあった。
【0011】
また、框に樹脂形材等の化粧材を施した場合、サブロック取り付け位置を召し合せ框から離した位置に設けなければならず、ストッパー前面壁との距離が生じるため窓が可動し、戸締り性に欠けていた。
【0012】
そこで、本発明は、コンパクトで操作性の良いサブロックを備え、かつ戸締り性に優れた、上げ下げ窓を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0014】
請求項1の発明は、枠体(50)と、枠体の内側にスライド可能に取り付けられた内障子(60)および外障子(80)を備え、外障子にサブロック(100)を備えた上げ下げ窓(200)であって、内障子(60)、および外障子(80)は、それぞれ上下の横框(61、62、81、82)と、左右の縦框(63、64、83、84)とを備え、外障子のいずれかの縦框には、固定孔(162)が設けられ、内障子および外障子の縦框には、パネル(85、86)がパネル押え(111)を介して装着されているとともに、外障子の固定孔が設けられた縦框の室内面下部のパネル側角部が切り欠かれ(161)、サブロックは、見付方向に設けられた操作部(112)と、見込み方向に設けられた固定部(140)とを備えており、操作部は、上面に溝が長手方向に形成された枠部(115)と、枠部内部に取り付けられ、室内側に突出するストッパー(101)とが設けられ、固定部にはストッパーの回動の支点が備えられた機構部(118)と、孔(122)とが形成されており、サブロックは、切欠かれた縦框の下端(160a)が枠部の溝に嵌入されるとともに固定部がパネル押えと固定孔が設けられた縦框とに挟持され、固定部の孔を通したねじにより縦框の固定孔にねじ留めされることを特徴とする上げ下げ窓(200)を提供して前記課題を解決する。
【0015】
請求項1の発明によれば、サブロック全体を厚みの少ない形状に形成することが可能となる。また、操作部のストッパーの面積は、ゆとりをもって設計されているため簡便に施錠操作を行うことが可能である。
【0016】
請求項2の発明は、枠体(50)と、枠体の内側にスライド可能に取り付けられた内障子(60)および外障子(80)を備え、外障子にサブロック(100)を備えた上げ下げ窓(200)であって、内障子(60)、および外障子(80)は、それぞれ横通しの上下框からなる横框(61、62、81、82)と、左右の縦框(63、64、83、84)とを備え、外障子のいずれかの縦框には、固定孔(162)が設けられ、内障子および外障子の縦框には、パネル(85、86)がパネル押え(111)を介して装着されているとともに、外障子の固定孔が設けられた縦框の室内面下部のパネル側角部が切り欠かれ、サブロックは、見付方向に設けられた操作部(112)と、見込み方向に設けられた固定部(140)とを備えており、操作部は、上面に溝が長手方向に形成された枠部(115)と、枠部内部に取り付けられ、室内側に突出するストッパー(101)とが設けられ、固定部にはストッパーの回動の支点が備えられた機構部(118)と、孔(122)とが形成されており、サブロックは、切欠かれた縦框の下端(160a)が枠部の溝に嵌入されるとともに固定部がパネル押えと固定孔が設けられた縦框とに挟持され、固定部の孔を通したねじにより縦框の固定孔にねじ留めされることを特徴とする上げ下げ窓(200)を提供して前記課題を解決する。
【0017】
請求項2の発明によれば、サブロックをコンパクトに取り付けることができ、框を薄く設けることが可能である。また、溝と縦框下部にねじ留めされるよう設けられた固定部の孔が、縦框の固定孔と一体固定されることによってバランスよく固定することが可能である。
【0018】
請求項3の発明は、サブロック(100)の枠部下面(152)が、内障子の横框の上面(61a)に接している、請求項2に記載の上げ下げ窓を提供する。
【0019】
請求項3の発明によれば、サブロックが外障子の下框に取り付けられるため、外障子の下框と重なるように枠体に取り付けられている内障子の上框との距離が無いように設けることが可能で、施錠後の障子の遊びをなくすことによって戸締り性を良くすることができる。
【0020】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0022】
図1(a)は、本発明に係る上げ下げ窓200が開放されているときに当該上げ下げ窓200を室内側から正面視したときの概略図であり、図1(b)は、図1(a)に示した上げ下げ窓200が閉鎖されているときに当該上げ下げ窓200を室内側から正面視したときの概略図である。
【0023】
図示の上げ下げ窓200はダブルハング型の上げ下げ窓であり、建物(図示せず。)の所定箇所に取り付けられる枠体50と、枠体50の開口部48を閉鎖または開放するために当該枠体50に取り付けられた2枚の可動障子である内障子60、および外障子80とを備えている。
【0024】
枠体50は、上枠1、下枠10、右縦枠20、および左縦枠30によって構成されており、上枠1および下枠10それぞれの長手方向端面は、右縦枠20および左縦枠30それぞれの長手方向端部に形成された平坦面に当接している。
【0025】
上枠1内には、内障子60および外障子80それぞれに1対ずつ対応して、バランサー40a、および40bが設けられている。対をなす2個のバランサーは、上枠1内の見付け方向両端部に分かれて配置されている。また、右縦枠20および左縦枠30には、それぞれ、内障子60用のガイド溝および外障子80用のガイド溝が形成されている。図1には、便宜上、外障子80に対応する1対のバランサー40a、40bのみが示されている。
【0026】
内障子60は、上框61と、下框62と、右縦框63と、左縦框64と、これらの框に固定されたガラスパネル65とを有しており、下框62には引き手62aが設けられている。また、右縦框63の下端部には右縦枠20に形成されているガイド溝に挿入されるガイド棒60aが設けられており、左縦框64の下端部には、左縦枠30に形成されているガイド溝に挿入されるガイド棒60bが設けられている。
【0027】
ガイド棒60aには、内障子60に対応する1対のバランサーの一方に連なったワイヤの一端が係止されており、ガイド棒60bには、内障子60に対応する1対のバランサーの他方に連なったワイヤの一端が係止されている。内障子60は、対応する1対のバランサーによって吊られた状態にある。
【0028】
同様に、外障子80は、上框81、下框82、右縦框83、左縦框84、および、これらの框に固定されたガラスパネル85を有しており、上框81には掘り込み引き手81aが形成されている。また、右縦框83の下端部には右縦枠20に形成されているガイド溝に挿入されるガイド棒80aが設けられており、左縦框84の下端部には、左縦枠30に形成されているガイド溝に挿入されるガイド棒80bが設けられている。
【0029】
ガイド棒80aには、外障子80に対応する1対のバランサー40a、40bの一方40aに連なったワイヤ42aの一端が係止されており、ガイド棒80bには、外障子80に対応する1対のバランサー40a、40bの他方40bに連なったワイヤ42bの一端が係止されている。外障子80は、対応する1対のバランサー40a、40bによって吊られた状態にある。図1(a)、および(b)においては、便宜上、各ワイヤ42a、42bを二点鎖線で表している。
【0030】
枠体50の開口部48(図1(a)参照)を閉鎖または開閉するにあたっては、内障子60または外障子80が上下方向へスライドされる。内障子60および外障子80のいずれもがバランサーによって吊られているので、障子を閉める際の負荷および障子を開ける際の負荷が軽減される。なお、内障子60と外障子80との召合わせ部には、戸締まりのためのクレセント90、および受座(図示せず。)が取り付けられており、内障子60にはクレセント90が、外障子80にはクレセント90と係合する受座が設けられている。
【0031】
また、外障子80の右縦框83には、防犯のための二重施錠装置であるサブロック100が、下部が内障子60の上框61とほぼ同一面となるように設けられている。
【0032】
上述した構造を有する上げ下げ窓200は、右縦框83に設けられているサブロック100に最大の特徴を有している。以下、図2〜図5を参照しつつその構造を詳述する。
【0033】
図2には図1bのII−II線に沿った断面図を示す。外障子80のガラスパネル85はガラスパネル86と対に設けられた複層ガラスであって、パネル押え(以下「グレージングチャネル」とする。)111a、および左縦框84に取り付けられたグレージングチャネル111b(本図には現れていない。)を介して、セパレーター87a、87b(セパレーター87bは図示せず。)を狭持するように右縦框83に装着されている。また、内障子60もガラスパネル65、および66を備えた複層ガラスであって、左縦框64に取り付けられたグレージングチャネル111cにより装着され、セパレーター67aによって所定の空隙を保持している。また、右縦框63におけるグレージングチャネル111d、セパレーター、67b(図示せず。)も同様に装着されている。
【0034】
なお、枠体50に装着されるガラスパネルは、上記の複層ガラスのみならず、単層ガラスにも適用可能である。
【0035】
サブロック100は、外障子80の右縦框83の樹脂形材83aを挟むように取り付けられ、サブロック100に設けられた固定部140と、右側面83bとがねじ110によってねじ留めされて固定されている。また、固定部140の左側面は、ほぼ一体がグレージングチャネル111aに当接するよう取り付けられる。そのため、サブロックを別体として設ける必要がなく、コンパクトに形成される。よって、右縦框83が厚みをもたせて設けることなく外障子80が取り付けられ、設計に自由度のある上げ下げ窓200が設計できる。
【0036】
また、サブロック100からは室内側にストッパー101が突出することによって、二重施錠が可能となる。
【0037】
なお、サブロック100は、上記の右縦框83と同様の方法で左縦框84へも取付け可能である。
【0038】
図3は、サブロック100の全体形態を示す概略図である。(a)は正面図を示す。本図は、サブロック100が上記右縦框83に取り付けられた状態における室内側操作部112の正面図である。枠部115にはストッパー101が、ほぼ全面に設けられて収納されている。また、ストッパー正面101aの頭部には押圧部116が設けられ、複数形成された凹凸によって押し位置117が示されている。この押し位置117の表示により、余分な力を加えることなくストッパーを室内側に突出させることができる。ストッパー101の正面の幅は、人の指での簡便な操作が可能であるように、ゆとりをもって設計されている。
【0039】
(b)は、図3(a)におけるIIIb−IIIb線に沿った断面図である。本図は上記上げ下げ窓200がサブロック100によって施錠されることなく開閉が可能な状態を示している。固定部140には、上部が細く、下部が膨らんだ形状の機構部101bが設けられている。機構部101bの上部には、ストッパー101を枠部115内に自由に出し入れ可能なように形成された段つきリベット118が、リベット孔123に設けられている。ストッパー101は、リベット118を軸として回動することにより枠部115から突出し、もしくは枠部115内に引き込まれる。機構部101bの下部には、上に向いた凹部が2箇所備えられた孔119が設けられており、孔119内部に入るように固定部140に設けられた調節部120の上端部が当接されている。ストッパー101が室内側に突出する際に、機構部101bも連動して室内側へ移動するが、その際、孔119は、孔119内部で移動する調節部120の動きが制限されぬよう、調節部120の軌道にあわせて大きく設けられている。なお、本図はストッパー101が引き込み位置に保持され、上げ下げ窓200が開くことが可能な状態を表しているため、調節部120は引き込み溝119aに当接されている。ストッパー101は枠部115内に納まるように薄型にコンパクトに形成されている。ストッパー101が、枠部115に収納されていると、本図で示されているように枠部115と一体となっており、枠部115はもとより、ストッパー101に突き当たることなく、スムーズに外障子80、および内障子60を開閉することができる。
【0040】
また、機構部101bの下部にはサブロック100を右縦框83に取り付けるための孔122が設けられている。
【0041】
枠部115の上面からストッパー101の上面までは、ストッパーの押圧によって収縮するコイルスプリング121が設けられている。また、枠部115の上面の外障子81側面には切り欠き部150(図3(d)参照。)が設けられており、固定部140とほぼ同じ高さとなるように形成されている。また、枠部115の下面の内障子60側には、上に凸に形成された切り欠き部152が形成されている。
【0042】
図3(c)は、ストッパー101が突出して、施錠がなされている様子を概略的に示した断面図である。ストッパー101は、押圧部116部が押し込まれるとストッパー正面101aの下面130が最も室内側に突出する。下面130は、施錠時において上記内障子の上框が突き当たるように形成されている。
【0043】
図3(d)はサブロック100を上方から見た図である。枠部115の上面115bと、上面115bと略直角となるように上面115b右端から上面115bより僅かに低い位置において室外側方向へ延設された固定部140の上面140bとが示されている。枠部115の上面115bには、上面115bの室外側左端部が切り欠かれ、右方向へ略直角に延長された溝150と、溝150より高く、上面115bより低い位置となるように形成された係止部151とが設けられている、なお、固定部の上面140bの位置は、溝150の底面とほぼ同じ高さで設けられている。
【0044】
(e)はサブロック100を下方から見た図である。枠部115の下面115cと、固定部140の下面140cとが示されている。枠部115の下面115cには、溝152が設けられている。
【0045】
図4は、右縦框83とサブロック100との関係を示す斜視図である。右縦框83に形成されている樹脂形材160には、左側から室内側右方向へ切り込み、さらに下框82の上桟まで下方に切り欠かれた切り欠き部161が形成されている。サブロック100は、この切欠き部161に取り付けられる。
【0046】
右縦框の右側面83bには、固定孔162が設けられており、上記サブロック100の機構部101bに形成されている孔122側から、固定孔162に差し入れられたねじ110を締め付けることによって、サブロック100が固定される。
【0047】
次にサブロック100を右縦框83に取り付ける順番について説明する。まず、
サブロック100の溝150を切り欠き部161の縦框側の樹脂形材下端160aに嵌入させ、続いて切り欠き部161の下框82側の上端82aに嵌入させることによって樹脂形材160と枠部115とが仮留めされる。係止部151は、切り欠き部161に設けられた第二切り欠き部161aに係合し、サブロック100がガラスパネル85方向に外されることが防止される。この状態で、ねじ110を固定孔162に螺合することにより本留めされる。
【0048】
サブロック100は、枠部115の上面115bの長手方向一体に設けられた溝150によって上端を、また枠部115の下面115cに溝150に設けられた溝152によって下端を隙間なく固定され、右側面を固定部140によってねじ110でバランスよく固定されている。
【0049】
この切り欠き部161は、樹脂材160を施していない框にも同形状で設けることができ、サブロック100を取り付けることが可能である。
【0050】
図5は、サブロック100が右縦框83に取り付けられた様子を概略的に示す斜視図である。サブロック100は、外障子80の下框82に直接接するように取り付けられているため、下框82と重ねて取り付けられる内障子60の上框61の上面(本図には破線で示す。)との距離はほとんどない。よって、ストッパー101が室内側に突出した施錠状態では、外障子80、および内障子60を枠体50に、枠部115の下部が有する僅かな厚さに相当する隙間の長さの移動をもって当接させることが可能となる。
【0051】
以上の説明では、バランサーはドラムを備えるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスパイラルバランサーを使用した上げ下げ窓にも適用可能である。
【0052】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う上げ下げ窓もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0053】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によればサブロック全体を厚みの少ない形状に形成することが可能となる。また、操作部のストッパーの面積は、ゆとりをもって設計されているため簡便に施錠操作を行うことが可能である。
【0054】
また、請求項2の発明によれば、サブロックをコンパクトに取り付けることができ、框を薄く設けることが可能である。また、溝と縦框下部にねじ留めされるよう設けられた固定部の孔が、縦框の固定孔と一体固定されることによってバランスよく固定することが可能である。
【0055】
また、請求項3の発明によれば、サブロックが外障子の下框に取り付けられるため、外障子の下框と重なるように枠体に取り付けられている内障子の上框との距離が無いように設けることが可能で、施錠後の障子の遊びをなくすことによって戸締り性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上げ下げ窓を概略的に示す室内側正面図である。(a)には上げ下げ窓が開放されている様子を示す。また(b)には上げ下げ窓が閉鎖されている様子を示す。
【図2】図1に示したII−II線に沿った断面図である。
【図3】サブロックの全体形態を示す該略図である。(a)は正面図を、(b)および(c)は、本図(a)のIIIb−IIIb線に沿った断面図を、(d)は上面図を、また(e)は底面図を示す。
【図4】右縦框とサブロックとを概略的に示す斜視図である。
【図5】サブロックが右縦框に取り付けられた様子を概略的に示す斜視図である。
【図6】従来のサブロックの例を示す。
【符号の説明】
50 枠体
60 内障子
61 上框
61a 上面
62 下框
63 右縦框
64 左縦框
80 外障子
81 上框
82 下框
83 右縦框
84 左縦框
85 ガラスパネル
86 ガラスパネル
100 サブロック
101 ストッパー
111a〜111d グレージングチャネル(パネル押え)
112 操作部
115 枠部
118 段つきリベット(機構部)
122 孔
140 固定部
152 溝(枠部下面)
161 切り欠き部
162 固定孔
200 上げ下げ窓

Claims (3)

  1. 枠体と、前記枠体の内側にスライド可能に取り付けられた内障子および外障子を備え、該外障子にサブロックを備えた上げ下げ窓であって、
    前記内障子、および外障子は、それぞれ上下の横框と、左右の縦框とを備え
    前記外障子のいずれかの縦框には、固定孔が設けられ、
    前記内障子および外障子の縦框には、パネルがパネル押えを介して装着されているとともに、前記外障子の前記固定孔が設けられた縦框の室内面下部の前記パネル側角部が切り欠かれ、
    前記サブロックは、見付方向に設けられた操作部と、見込み方向に設けられた固定部とを備えており、前記操作部は、上面に溝が長手方向に形成された枠部と、該枠部内部に取り付けられ、室内側に突出するストッパーとが設けられ、前記固定部には前記ストッパーの回動の支点が備えられた機構部と、孔とが形成されており、
    前記サブロックは、前記切欠かれた縦框の下端が前記枠部の溝に嵌入されるとともに前記固定部が前記パネル押えと前記固定孔が設けられた縦框とに挟持され、前記固定部の前記孔を通したねじにより前記縦框の固定孔にねじ留めされる
    ことを特徴とする上げ下げ窓。
  2. 枠体と、前記枠体の内側にスライド可能に取り付けられた内障子および外障子を備え、該外障子にサブロックを備えた上げ下げ窓であって、
    前記内障子、および外障子は、それぞれ横通しの上下框からなる横框と、左右の縦框とを備え、前記外障子のいずれかの縦框には、固定孔が設けられ、
    前記内障子および外障子の縦框には、パネルがパネル押えを介して装着されているとともに、前記外障子の前記固定孔が設けられた縦框の室内面下部の前記パネル側角部が切り欠かれ、
    前記サブロックは、見付方向に設けられた操作部と、見込み方向に設けられた固定部とを備えており、前記操作部は、上面に溝が長手方向に形成された枠部と、該枠部内部に取り付けられ、室内側に突出するストッパーとが設けられ、前記固定部には該ストッパーの回動の支点が備えられた機構部と、孔とが形成されており、
    前記サブロックは、前記切欠かれた縦框の下端が前記枠部の溝に嵌入されるとともに前記固定部が前記パネル押えと前記固定孔が設けられた縦框とに挟持され、前記固定部の前記孔を通したねじにより前記縦框の固定孔にねじ留めされる
    ことを特徴とする上げ下げ窓。
  3. 前記サブロックの前記枠部下面が、前記内障子の横框の上面に接している、請求項2に記載の上げ下げ窓。
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