JP4601588B2 - サブロックを備えたサッシ - Google Patents

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Description

本発明は、サブロックを備えたサッシに関する。
把持されたドアハンドルにより縦軸を中心に回転されて開閉される開き戸には、前記ドアハンドルの回転と連動して一方の移動時に施錠しその逆方向への移動時に解錠する縦長のロッドを有するグレモン錠装置が備えられるとともに、前記ドアハンドルが例えば屋外から不正に解錠方向に回転されたときに前記ロッドの解錠方向の移動を阻止するためのサブロックが備えられる例は、少なくない。
一般的に、グレモン錠装置に付加されるサブロックは、ケースと、そのケースに指先押圧操作により施錠位置と解錠位置の2位置のいずれかに移動され、バネなどにより移動後の位置に保持されるタンブラースイッチ(以下、単にスイッチという。)とを有して、サッシに建て付けられる開き戸が片開き戸の場合はその縦框に、両開き戸の場合は後に閉められる開き戸の召合わせ框に取り付けられ、スイッチが施錠操作されると、そのスイッチの端部に設けてあるストッパ部がグレモン錠装置のロッドに設けてある係止部に接近し、そのロッドがドアハンドルの操作により解錠位置方向に移動するのを阻止するように構成されている。
ところで、従来のサブロックは、開き戸が金属製形材のみからなる全金属製サッシである場合も、開き戸が屋外側金属製形材と室内側樹脂製形材とからなる複合サッシである場合も、サブロックはこれを操作する人の指先がスイッチに届く位置に取付ける必要があると同時に、サブロックを施錠操作したときは、スイッチのストッパ部がグレモン錠装置(以下、錠装置という。)のロッドに設けてある係止部と係合するように設置する必要がある。このような必要条件を満たすため、従来は、全金属製サッシの場合は縦框又は召合わせ框の室内側面に直接取り付け、複合サッシの場合は縦框又は召合わせ框の室内側樹脂製形材に取り付けていた。従って、複合サッシに取り付けられるサブロックは、スイッチのストッパ部が錠装置のロッドの係止部に係合するように、スイッチの長さを長くする必要があった。
特になし
従って、従来は、全金属製サッシ用と複合サッシ用の2種類のサブロックを用意して置く必要があり、製造コストが高く付き、製品管理も煩雑であるという問題があった。また、複合サッシ用サブロックの場合は、解錠位置と施錠位置との間をシーソー運動するスイッチの支軸からストッパ部までの距離が大きいので、ドアハンドルの解錠操作に伴いロッドが解錠方向に移動する時にロッドの係止部からスイッチに加わるモーメントは非常に大きなものとなる。そのため、スイッチの支軸が破断されたり、スイッチがケースから離脱されたり、さらに悪くは、サブロックは、室内側樹脂製形材の孔に嵌合して固定してあるが、その嵌合が強制的に解除されてサブロックが抜脱されたり、あるいは、さらに、室内側樹脂製形材の破損を招いたりする虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、解決しようとする課題は、1種類のサブロックを全金属製サッシと複合サッシの双方に共通に使用できるようにし、かつ、スイッチの伸長化を不要にして、ロッド移動時のスイッチへのモーメント負荷増大を防止して、サブロック又は室内側樹脂製形材の破損を生じないサッシを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、開き戸の縦框の室内側面に回転可能に取り付けられたドアハンドルその縦框の中に設けられ、前記ドアハンドルの一方向又は他方向の回転操作と連動して施錠方向又は解錠方向に移動されるロッドと、窓枠の下枠又は下枠と上枠に設けられ、前記開き戸が閉位置に存在するときの前記ドアハンドルの一方向の回転操作と連動して施錠方向に移動した前記ロッドを係止し、前記ドアハンドルの他方向の回転操作と連動して解錠方向に移動した前記ロッドを解放する係止金具とからなる錠装置を備えるとともに、前記ドアハンドルを解錠方向に操作しても前記ロッドの解錠方向の移動を阻止するサブロックを備えたサッシにおいて、(a)前記サブロックは、取付位置決め用フランジと、そのフランジから背面方向に延出する筒部とを有するケースの前記筒部の内側に施錠操作面と解錠操作面を有するスイッチを、施錠操作面又は解錠操作面を押すことにより、施錠位置と解錠位置とにシーソー運動可能に設けてなるものであり、(b)前記開き戸の框が金属製である場合の縦框の室内側面に設けた孔に前記サブロックのケースの筒部を嵌合し、前記フランジを前記縦框の室内側面に当接して固着することにより、前記サブロックを前記開き戸の縦框に取り付け、(c)前記スイッチの施錠操作面を押して施錠位置に移動させたときは、そのスイッチが前記ロッドの解錠方向の移動を阻止することを特徴としている(請求項1)。
上記構成により、全金属製サッシにおいては、サブロックは、開き戸の金属製縦框の室内側面に直接取り付けられる。
また、上記課題を解決するため、本発明は、開き戸の縦框の室内側面に回転可能に取り付けられたドアハンドルと、その縦框の中に設けられ、前記ドアハンドルの一方向又は他方向の回転操作と連動して施錠方向又は解錠方向に移動されるロッドと、窓枠の下枠又は下枠と上枠に設けられ、前記開き戸が閉位置に存在するときの前記ドアハンドルの一方向の回転操作と連動して施錠方向に移動した前記ロッドを係止し、前記ドアハンドルの他方向の回転操作と連動して解錠方向に移動した前記ロッドを解放する係止金具とからなる錠装置を備えるとともに、前記ドアハンドルを解錠方向に操作しても前記ロッドの解錠方向の移動を阻止するサブロックを備えたサッシにおいて、(a)前記サブロックは、取付位置決め用フランジと、そのフランジから背面方向に延出する筒部とを有するケースの前記筒部の内側に施錠操作面と解錠操作面を有するスイッチを、施錠操作面又は解錠操作面を押すことにより、施錠位置と解錠位置とにシーソー運動可能に設けてなるものであり、(b)前記開き戸の框が室外側金属製框と室内側樹脂製框とから構成されている場合の前記室外側金属製縦框の室内側面に設けた孔に前記サブロックのケースの筒部を嵌合し、前記フランジを前記室外側金属製縦框の室内側面に当接して固着することにより、前記サブロックを前記開き戸の室外側金属製縦框に取り付けるとともに、(c)前記開き戸の室内側樹脂製縦框に設けた孔から前記サブロックのスイッチを室内側に臨ませ、かつ、前記室内側樹脂製縦框の孔の内周面を被覆し、前記サブロックのスイッチを室内側に臨ませるサブロックカバーを取り付けたことを特徴としている(請求項2)。
上記構成により、複合サッシにおいては、サブロックは、開き戸の金属製縦框の室内側面に直接取り付けられ、開き戸の室内側樹脂製縦框にサブロックに対応して孔が形成され、サブロックはその孔から室内側に露出され、また、室内側樹脂製縦框にサブロックの周辺を囲むサブロックカバーが取り付けられる。
また、複合サッシにおいては、室外側金属製框に座板を固着し、前記座板に設けてある孔にサブロックの筒部を嵌合し、そのサブロックの筒部の外面に設けてある爪を前記座板の孔辺裏面に係止して前記サブロックを前記室外側金属製框に固定することが望ましい(請求項)。
上記構成により、座板は室屋外側金属製框に堅固に固着されており、サブロックをその座板及び室外側金属製框の孔に嵌合するだけで、簡単にサブロックの周辺に設けてある爪が座板の孔辺裏面に係止して固定され、サブロックは、座板に堅固に固定される。
室内側樹脂製框のサブロックに対応する位置に設けた孔にサブロックカバーを嵌合してそのサブロックカバー周辺に設けてある爪を前記室内側樹脂製框の孔辺裏面に係止して前記サブロックカバーを前記室内側樹脂製框に固定することが望ましい(請求項)。
請求項1の発明によれば、サッシが、その開き戸の框が金属製形材のみで構成されている全金属製サッシである場合は、サブロックを金属製形材に直接取り付けることができるので、サブロックの製造コストを低減できるとともに、取付効率を高めることができ、さらに、ブロックの開き戸に対する取付強度を大きくすることができる。
請求項2の発明によれば、サッシが、その開き戸の框が室外側金属製形材と室内側樹脂製形材とで構成されている複合サッシである場合は、同種類のサブロックを外側金属製形材に全金属製サッシの場合と共通の取り付け態様で、接取り付けることができるので、サブロックの製造コストを低減できるとともに、取付効率を高めることができ、さらに、ブロックの開き戸に対する取付強度を大きくすることができる。また、複合サッシの場合は、サブロックが室内側樹脂製形材に形成された孔から室内側に露出され、その孔とサブロックの周辺はサブロックカバーにより被覆されるため、サブロック操作性が確保されるとともに、サブロック操作者の手が保護され、サブロックの外観も向上される。
請求項の発明によれば、サブロックは座板及び室外側金属製框の孔に嵌合するだけで、簡単にサブロックの周辺に設けてある爪が座板の孔辺裏面に係止して固定されるから、サブロックを、簡単に取り付けることができる。
請求項の発明によれば、室内側樹脂製框のサブロックに対応する位置に設けた孔にサブロックカバーを嵌合してそのサブロックカバーの周辺に設けてある爪を前記室内側樹脂製框の孔辺裏面に係止して固定するので、サブロックカバーを簡単にしかも一層堅固に取り付けることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いながら説明する。
図1は二つの開き戸を備えたサッシの室内側から見た正面図、図2は図1のX−X線に沿った断面図、図3は図1のY−Y線に沿った断面図、図4はサブロックのみの展開図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は解錠状態における縦断面図である。図5は複合サッシの場合の図1のX−X線に沿った断面図、図6は複合サッシの場合の図1のY−Y線に沿った断面図、図7は複合サッシの場合のサブロックの取り付け構造を示す分解斜視図、図8は複合サッシに取り付けられた状態のサブロックの正面図、図9は複合サッシの場合のサブロックの取り付け順序を示す工程図、図10は複合サッシの場合の取り付け位置の違いによる問題点を説明する図である。
図1のサッシ1は、既知のサッシであり、窓枠10と、その窓枠の中に建て付けられた左右の両開き戸20a,20bとからなっている。窓枠10は、上枠11,下枠12及び左右の縦枠13,14を矩形に枠組みして構成されている。
開き戸20a,20bは、窓枠の縦枠13,14付近に設けられた縦支軸(図示せず)を中心に回転自在に支持されている。開き戸が、縦すべり出し戸に代えられた場合も、ほぼ同一の構成であるので、この明細書においては、開き戸の用語は、縦すべり出し戸を含むものとして用いる。そして、開き戸20a,20bは、同様に構成され、上框21a,21bと下框22a,22b及び縦框23a,23b;24a,24bをそれぞれ矩形に枠組みし、その内側に複層ガラス25a,25bを保持している。
窓枠の中央側に位置する縦框24a,24bは召合わせ框であり、左側の開き戸の召合わせ框24aの室内側面に取り付けられたドアハンドル26aはその召合わせ框に固着され、回転不能である。
これに対して、右側の開き戸20bの召合わせ框24bに取り付けられたドアハンドル26bは、既知のグレモン錠装置の解錠・施錠用ハンドルを兼ねるものであって、右側の召合わせ框24bに、図示されていない水平軸により水平状態から図1に示されている垂直状態になるまで回動可能に取り付けられている。
前記グレモン錠装置は、前記ドアハンドル26bのほかに、図2及び図3に示すように、右側の召合わせ框24b内に昇降自在に保持されているロッド30と、ドアハンドル26bの回動に伴ってロッド30を上下方向に一定の距離を移動させる既知の連動機構(図示せず)と、窓枠10の下枠12の上面に、例えばねじ33とねじ受け34により、固着されている係止金具31とからなっている。図1のドアハンドル26b及び図3のロッド30は、グレモン錠装置の施錠状態における存在位置を示している。そして、図1の右側のドアハンドル26bを施錠位置まで回動したときは、ロッド30が下降され、そのロッドの下端部は係止金具31に形成されている孔32に嵌入される。
なお、図3には、ドアハンドル26bの支軸に設けられた前記連動機構から召合わせ框24b内を下方に伸びるロッド30のみが示されているが、一般的に、錠装置は、図示されていないが、前記連動機構から召合わせ框24b内を上方に伸び、図1の右側のドアハンドル26bを施錠位置まで回動したときは、上昇されて、上枠11に設けられた係止金具に嵌入するロッドを備えている。本発明は、このような場合にも、同様に適用可能である。
[サブロックの構成]
図1〜3における40はサブロックであり、右側の開き戸20bの召合わせ框24bの室内側面の下部に取り付けられている。このサブロック40は、図4に示すように、ケース41と、そのケース内側に嵌合され、支軸42によりシーソー運動自在に保持されたスイッチ43とからなっている。ケース41は、正面側に取付位置決め用の縦長矩形環状のフランジ41aと、そのフランジの背面から延出する筒部41bとを一体に有する。スイッチ43は、ほぼ直方体状に形成され、ケース41の筒部41bに嵌合された状態で、スイッチの長手方向中央部分及びケース41の筒部41bに水平に貫通された支軸42により、その支軸を中心に回転自在に支持されている。しかし、スイッチ43の上下端部とケース41の筒部41bの上下端部との係合により、回動可能な角度は一定範囲に制限されている。
そして、スイッチ43の正面は、支軸42近傍の位置を境として上半部分と下半部分が一例として150度の角度もってく字形に連続するように屈曲され、下半部分は施錠操作面43aとされ、上半部分は解錠操作面43bとされている。また、スイッチ43の下端部にはストッパ部44が設けられている。
サブロック40は、スイッチ43が図4(b)に示されているように施錠操作面43aがケース41の正面と面一状態にある施錠位置から同図(d)に示されているように解錠操作面43がケース41の正面と面一状態にある解錠位置まで回動された時に筒部41bに対して摩擦係止する手段、例えば、弾性係止片45a及び突起45bが設けられている。弾性係止片45aはケース41に設けられて、その先端がスイッチ43に係合し、突起45bはスイッチの側面に突設されて、ケース41の内壁面に摩擦係止するものである。ケース41の筒部41bの外周面には、フランジ41aの近傍でその背面に沿って突出するテーパー付き爪46が設けられている。
[サブロックの取付構造]
上記構成のサブロック40は、サッシ1が全金属製サッシであるか、複合サッシであるかによって、次のようにして、そのサッシに取り付けられる。
[1.全金属製サッシの場合]
サッシ1が、その開き戸20a,20bの各框が図2,3に示すように、アルミニウムその他の金属製形材のみで構成されている全金属製サッシである場合は、同図に示すように、召合わせ框24bの室内側壁の下部に設けられた孔24hにサブロック40の筒部41bを嵌合して、前記爪46の摩擦抵抗に打ち勝つように押し込み、フランジ41aの背面が召合わせ框24bの室内側壁に当たって止められた時に、位置決めされ、各爪46が弾性復帰して召合わせ框の室内側壁の孔辺に係止されることにより、サブロック40が抜脱不能に固定される。
その場合、ロッド30にはその下端より上方の所定位置に、OリングもしくはUリング又はピンなどの金属製係止片35が固着されていて、ドアハンドル26bの操作と連動するロッド30とともに昇降する。そして、サブロック40が所定位置に取り付けられた状態でスイッチ43の施錠操作面43aが押されてスイッチ43が水平支軸42を中心に回動し、所定角度でケース41bに係合して止められると、ストッパ部44が図3に示すように係止片35のすぐ上側の、係止片35の上昇を阻止する位置まで移動し、また、解錠操作面43bが押されてスイッチ43が反対方向に回動し、所定角度でケースに係合して止められると、ストッパ部44が係止片35の上昇を阻止しない位置(図4の(d)はこの状態を示す。)まで後退するように、係止片35の設置位置及びサブロック40の取付位置が設計されている。
[2.複合サッシの場合]
次に、サッシ1が、その開き戸20a,20bの各框が室外側金属製形材と室内側樹脂製形材とで構成されている複合サッシである場合のサブロック40の取付構造を図5以下の図面に基づいて説明する。
図5は、複合サッシの左右の開き戸20a,20bの召合わせ部の断面形状を主として示す断面図であり、召合わせ框24a,24bは、それぞれ室外側金属製形材24am,24bmの室内側に、断熱性向上のために少なくとも一つの中空部を有する既知の室内側樹脂製形材24ap,24bpを既知の嵌合スライド方式により結合し、さらに必要によりビス24sにより両形材を固定してなる一例である。
なお、図5には、左右の召合わせ框24a,24bに同一形状の形材を用い、左の開き戸20aを先に閉めた後、右の開き戸20bを閉めて、グレモン錠装置を施錠操作することにより両開き戸が施錠されるようにするため、左の召合わせ框24aの先端に金属製補助框24cmと樹脂製補助框24cpが嵌合スライド方式により結合されて、補助召合わせ框24cが形成されている例が示されている。
しかし、本発明は、室外側金属製形材の室内側面に、室内外方向の厚みが多少ともある室内側樹脂製形材が結合されているならば、複合サッシの召合わせ框の形態についての制限は受けない。
いずれの場合も、錠装置用ドアハンドル26bが取り付けられている召合わせ框の室外側金属製形材24bmの室内側壁と室内側樹脂製形材24bpには、図7に示すように、共通する位置において室内側から室外側金属製形材24bmの中空部まで貫通する矩形の孔24mh,24phが形成される。
複合サッシにサブロックを取り付ける場合は、図7に示すように、上記のサブロック40と同じサブロック40が、前述の場合と同様に、又は、好ましくは座板50を用いて取り付けられ、さらにサブロックカバー60が用いられる。サブロックカバー60は、サブロック40の側部周面を包囲して、取り付けられるサブロック40の周辺に生じる隙間を遮蔽し、かつ、孔24phの辺縁を被覆して、サブロック40の外観向上及びサブロック操作者の指の怪我を防止する役目をも有する。なお、図7の下側部の60は、サブロックカバーの背面側の斜視図である。
サブロックカバー60は、矩形環状のフランジ61を有するとともに、そのフランジの背面に筒状の嵌合部62を有し、その嵌合部の内側の孔63を形成する少なくとも上下の内壁面64は、フランジの背面方向に向かって中央側に傾斜するテーパー状に形成されている。このテーパーは、サブロックのスイッチの視認性及び指先操作性の向上に資する。また、嵌合部62の外周面には、フランジ61の背面に近い位置において外周方向に突出するテーパー付き爪65が形成されている。
上記の構造の召合わせ框24bにサブロック40を取り付けるには、先ず、第1工程として、図7及び図に示されているように、室内側から矩形環状の座板50を室内側樹脂製形材24bpの孔24phに挿入し、その座板50を室外側金属製形材24bmの孔24mhの周辺の室内側面に密着し(図9(a))、座板50の上下端部に設けてある孔51からビス50sを室外側金属製形材24bmの室内側壁にねじ込んで固着する。この場合、座板50の孔辺は室外側金属製形材24bmの孔24mhの周辺よりも内側に若干張り出されている。
続いて、第2工程として、室内側からサブロック40を室内側樹脂製形材24bpの孔24phに挿通し、さらに座板50の孔53及び室外側金属製形材24bmの孔24mhにサブロック40の筒部41bをその上部から先に嵌合し(図9(b))、さらに筒部41bの下部を嵌合して、最後にフランジ41aを垂直状態にしたまま、サブロック40のフランジの背面を座板50の孔辺52に密着するまで室外側金属製形材24bm方向に強く押す。これにより、上述した全金属製サッシの場合と同様に、サブロック40の筒部41bの外周の一部に設けてある爪46を座板50の孔辺の裏面に係止させて、しっかり固定する。これにより、サブロック40は、上述した全金属製サッシの召合わせ框24bに取り付けた場合と同様に、室外側金属製形材24bmの室内側面に直接固定される(図9(c))。
そして、第3工程として、図9(c)に示すように、サブロックカバー60の嵌合部62を室内側樹脂製形材24bpの孔24phから挿入し、サブロックカバー60のフランジ61の背面が室内側樹脂製形材24bpの孔24mhの孔辺の室内側面に密着するまで押し込み、そのサブロックカバー60の嵌合部62の外周面に突設されている爪65を室内側樹脂製形材24bpの孔辺の裏面に弾性的に係止させてサブロックカバーを固定する。
こうして、サブロック40及びサブロックカバー60が取り付けられた状態では、図6及び図9に示されているように、サブロックカバー60と室内側樹脂製形材24bpの孔辺との間の隙間は、サブロックカバー60のフランジ61により閉塞され、サブロック40のスイッチ43はサブロックカバー60の孔63から室内側に露出され、かつ、サブロックカバーの内壁面はその内周部から外周部まで室内方向に拡張されているため、スイッチが操作し易い。また、サブロックカバーは、室内側樹脂製形材24bpの孔に嵌合するだけで、外周の一部に形成された爪65が室内側樹脂製形材24bpの孔辺に係止されてしっかり固定されるので、取付が容易である。
上記複合サッシの場合のサブロックを室外側金属製形材の室内側面に直接固着することにより、スイッチの長さを長くすることを不要化し、室内側樹脂製形材の室内側面にサブロックカバーを取付けて、そのサブロックカバーの少なくとも上下にテーパーを備えた構造は、サブロックの取付強度の増大、スイッチにかかるモーメントの軽減、サブロックの操作性向上及びサブロックの外観向上という複合サッシ特有の目的を達成することができる。
図10は、複合サッシにおいて、サブロックを室内側樹脂製形材24bpの室内側面に直接取付ける場合の問題点を説明する図である。(A1)(A2)は本発明に従い、サブロックを室外側金属製形材に直接取付けた構造を示し、(B1)(B2)はサブロックを室内側樹脂製形材24bpに直接取付けた構造を示している。なお、(A1)(A2)には図面の簡明化のため、サブロックカバーが削除されている。サブロックを室内側樹脂製形材24bpに直接取付ける場合は、スイッチ43のストッパ部44がロッド30の係止片35に届くようにスイッチ43を長く形成する必要がある。そのための欠点は、当初に説明したとおりである。
二つの開き戸を備えたサッシの室内側から見た正面図。 図1のX−X線に沿った断面図。 図1のY−Y線に沿った断面図。 サブロックのみの展開図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は解錠状態における縦断面図。 複合サッシの場合の図1のX−X線に沿った断面図。 複合サッシの場合の図1のY−Y線に沿った断面図。 複合サッシの場合のサブロックの取り付け構造を示す分解斜視図。 複合サッシに取り付けられた状態のサブロックの正面図。 複合サッシの場合のサブロックの取り付け順序を示す工程図。 複合サッシの場合の取り付け位置の違いによる問題点を説明する図。
1 サッシ
10 窓枠
20a,20b 開き戸
24a,24b 召合わせ框
26a,26b ドアハンドル
30 ロッド
31 係止金具
32 孔
35 係止片
40 サブロック
41 ケース
41a フランジ
41b 筒部
42 支軸
43 スイッチ
50 座板
60 サブロックカバー

Claims (4)

  1. 開き戸の縦框の室内側面に回転可能に取り付けられたドアハンドルその縦框の中に設けられ、前記ドアハンドルの一方向又は他方向の回転操作と連動して施錠方向又は解錠方向に移動されるロッドと、窓枠の下枠又は下枠と上枠に設けられ、前記開き戸が閉位置に存在するときの前記ドアハンドルの一方向の回転操作と連動して施錠方向に移動した前記ロッドを係止し、前記ドアハンドルの他方向の回転操作と連動して解錠方向に移動した前記ロッドを解放する係止金具とからなる錠装置を備えるとともに、前記ドアハンドルを解錠方向に操作しても前記ロッドの解錠方向の移動を阻止するサブロックを備えたサッシにおいて、
    (a)前記サブロックは、取付位置決め用フランジと、そのフランジから背面方向に延出する筒部とを有するケースの前記筒部の内側に施錠操作面と解錠操作面を有するスイッチを、施錠操作面又は解錠操作面を押すことにより、施錠位置と解錠位置とにシーソー運動可能に設けてなるものであり、
    (b)前記開き戸の框が金属製である場合の縦框の室内側面に設けた孔に前記サブロックのケースの筒部を嵌合し、前記フランジを前記縦框の室内側面に当接して固着することにより、前記サブロックを前記開き戸の縦框に取り付け、
    (c)前記スイッチの施錠操作面を押して施錠位置に移動させたときは、そのスイッチが前記ロッドの解錠方向の移動を阻止すること、
    を特徴とするサッシ。
  2. 開き戸の縦框の室内側面に回転可能に取り付けられたドアハンドルと、その縦框の中に設けられ、前記ドアハンドルの一方向又は他方向の回転操作と連動して施錠方向又は解錠方向に移動されるロッドと、窓枠の下枠又は下枠と上枠に設けられ、前記開き戸が閉位置に存在するときの前記ドアハンドルの一方向の回転操作と連動して施錠方向に移動した前記ロッドを係止し、前記ドアハンドルの他方向の回転操作と連動して解錠方向に移動した前記ロッドを解放する係止金具とからなる錠装置を備えるとともに、前記ドアハンドルを解錠方向に操作しても前記ロッドの解錠方向の移動を阻止するサブロックを備えたサッシにおいて、
    (a)前記サブロックは、取付位置決め用フランジと、そのフランジから背面方向に延出する筒部とを有するケースの前記筒部の内側に施錠操作面と解錠操作面を有するスイッチを、施錠操作面又は解錠操作面を押すことにより、施錠位置と解錠位置とにシーソー運動可能に設けてなるものであり、
    (b)前記開き戸の框が室外側金属製框と室内側樹脂製框とから構成されている場合の前記室外側金属製縦框の室内側面に設けた孔に前記サブロックのケースの筒部を嵌合し、前記サブロックのフランジを前記室外側金属製縦框の室内側面に当接して固着することにより、前記サブロックを前記開き戸の室外側金属製縦框に取り付けるとともに、
    (c)前記開き戸の室内側樹脂製縦框に設けた孔から前記サブロックのスイッチを室内側に臨ませ、かつ、前記室内側樹脂製縦框の孔の内周面を被覆し、前記サブロックのスイッチを室内側に臨ませるサブロックカバーを取り付けたことを特徴とするサッシ。
  3. 外側金属製框に座板を固着し、前記座板に設けてある孔にサブロックの筒部を嵌合し、そのサブロックの筒部の外面に設けてある爪を前記座板の孔辺裏面に係止して前記サブロックを前記室外側金属製框に固定することを特徴とする請求項に記載のサッシ。
  4. 室内側樹脂製框のサブロックに対応する位置に設けた孔にサブロックカバーを嵌合してそのサブロックカバーの周辺に設けてある爪を前記室内側樹脂製框の孔辺裏面に係止して前記サブロックカバーを前記室内側樹脂製框に固定することを特徴とする請求項に記載のサッシ。
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