JP6221236B2 - 面発光レーザアレイ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、面発光レーザアレイ及びその製造方法に関する。
垂直共振器型の面発光レーザ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)は、基板に垂直な方向に光を射出するレーザ素子である。垂直共振器型の面発光レーザ素子は、基板に平行な方向に光を射出する端面発光型の半導体レーザ素子よりも低価格、低消費電力、小型、2次元デバイスに好適、かつ、高性能であることから、近年、注目されている。
面発光レーザ素子の応用分野の一例としては、プリンタにおける光書き込み系の光源(例えば、発振波長:780nm帯)や、光ディスク装置における書き込み用光源(例えば、発振波長:780nm帯、850nm帯)等が挙げられる。又、面発光レーザ素子の応用分野の他の例としては、光ファイバを用いるLAN(Local Area Network)等の光伝送システムの光源(例えば、発振波長:1.3μm帯、1.5μm帯)等が挙げられる。
更には、ボード間、ボード内、集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuit)のチップ間、及び集積回路のチップ内の光伝送用光源としても期待されている。又、固体レーザに対する励起光源としての応用が可能であり、エンジンの燃焼効率を大幅に向上させることが可能であるため、固体レーザのエンジン点火プラグへの応用時に効果がある(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、面発光レーザ素子は集積化が容易であるという利点があるため、面発光レーザ素子をアレイ状に複数形成した面発光レーザアレイとしても用いられる。面発光レーザアレイにおいて、各面発光レーザ素子は電気的に並列接続されることが多いが、面発光レーザ素子を並列接続すると、必要な電流が、形成される面発光レーザ素子の数に比例して大きくなるという不具合がある。
すなわち、アレイ数を増加させて出力を増大させるときに電流が大きくなり危険であるし、面発光レーザアレイを駆動させる低電圧大電流電源が必要となる。低電圧大電流電源は一般的に高価であり、面発光レーザアレイ装置全体のコストを上昇させる要因となる。
これに対して、隣接する面発光レーザ素子間にドライエッチング等により分離溝を形成して両者を電気的に絶縁し、面発光レーザ素子同士を電気的に直列接続する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、面発光レーザアレイの発光に必要な電流が、形成される面発光レーザ素子の数に比例して大きくなるという不具合が生じないし、面発光レーザアレイを駆動させる低電圧大電流電源も不要となる。
しかしながら、様々な材料からなる層が多数積層されている面発光レーザ素子において、ドライエッチング等により側面形状を制御することは困難である。そのため、ドライエッチング等により分離溝を形成すると、分離溝の側面に大小様々な凹凸が発生する場合が多く、面発光レーザ素子同士を信頼性の高い状態で電気的に直列接続することは困難である。
例えば、面発光レーザ素子同士を直列接続する際に、分離溝の内壁面に沿って金属蒸着法等により配線を形成する方法を用いると、内壁面の凹凸により金属原子が付着しない領域ができ、配線断線が発生する不具合が生じるおそれがある。
又、金属蒸着法による配線形成に代えて、ワイヤボンディングにより各面発光レーザ素子を接続する方法が考えられるが、アレイ数が多い場合には多大な工数が掛かり、面発光レーザアレイ装置全体のコストを上昇させる要因となる。又、ワイヤボンディングで配線を接続する場合、面発光レーザアレイ装置の大面積化は免れない。
このように、面発光レーザ素子同士が直列接続された従来の面発光レーザアレイでは、配線形成工程における歩留りの低下(信頼性の低下)やコストの多大な増加、面発光レーザアレイ装置の大面積化といった不具合があり、特に信頼性の低下が大きな問題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、直列接続された面発光レーザ素子を有する信頼性の高い面発光レーザアレイを提供することを課題とする。
本面発光レーザアレイは、基板上に積層された下部反射鏡、活性層を含む共振器領域、及び上部反射鏡を含むメサを備えた複数の面発光レーザ素子が配線により直列接続された面発光レーザアレイであって、隣接する前記面発光レーザ素子は、隣接する前記面発光レーザ素子の前記下部反射鏡の所定領域の厚さ方向に形成され、前記下部反射鏡の他の領域よりも不純物の濃度が高い高抵抗領域により分離されており、隣接する前記面発光レーザ素子の前記下部反射鏡の各々の上面と前記高抵抗領域の上面とが同一平面にあり、前記配線は、前記高抵抗領域上を通るように形成されていることを要件とする。
開示の技術によれば、直列接続された面発光レーザ素子を有する信頼性の高い面発光レーザアレイを提供できる。
第1の実施の形態に係る面発光レーザアレイを例示する断面図である。 比較例に係る面発光レーザアレイを例示する断面図である。 第2の実施の形態に係る面発光レーザアレイの回路接続を例示する図である。 第3の実施の形態に係る面発光レーザアレイの回路接続を例示する図である。 第4の実施の形態に係る面発光レーザアレイを例示する平面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
[面発光レーザアレイの構造]
まず、面発光レーザアレイの構造について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る面発光レーザアレイを例示する断面図である。なお、図1(b)は、図1(a)のA部(破線で囲まれた部分)を拡大したものである。
図1を参照するに、第1の実施の形態に係る面発光レーザアレイ100は、面発光レーザ素子100及び100が直列接続された構造を有する。但し、直列接続される面発光レーザ素子の数は2個には限定されず、3個以上としてもよい。
面発光レーザアレイ100において、面発光レーザ素子100及び100は同一構造のレーザ素子であり、例えば、GaInAsP/GaInP多重量子井戸構造を活性層とする発振波長が780nm帯のレーザ素子である。面発光レーザアレイ100において、面発光レーザ素子100及び100のレーザ発振方向は、基板表面方向である。なお、便宜上、コンタクト層109側(発光側)の面を上面、基板101側の面を下面として以下の説明をする。
面発光レーザ素子100及び100の各々は、主要な構成要素として、基板101、ノンドープのバッファ層102、n型の半導体多層膜反射鏡(以降、下部半導体DBR又は下部反射鏡とする)103、ノンドープの下部スペーサ層104、活性層105、ノンドープの上部スペーサ層106、p型の半導体多層膜反射鏡(以降、上部半導体DBR又は上部反射鏡とする)107、被選択酸化層108(108a:酸化領域、108b:非酸化領域)、コンタクト層109、保護層111、p側の電極となるコンタクトメタル多層膜112、配線113〜113を含む配線113、n型GaAsのコンタクト層114、エッチストップ層115、n側の電極となるコンタクトメタル多層膜116等を有する。
隣接する面発光レーザ素子100と面発光レーザ素子100の下部半導体DBR103の間の所定領域には、両者を電気的に分離する高抵抗領域120が厚さ方向に形成されている。高抵抗領域120は、下部半導体DBR103の他の領域よりも不純物の濃度(例えば、水素イオンの濃度)が高い領域であり、高抵抗領域120により面発光レーザ素子100と面発光レーザ素子100とは分離されている。換言すれば、面発光レーザ素子100と面発光レーザ素子100とは、高抵抗領域120により絶縁されている。
なお、面発光レーザ素子100の下部半導体DBR103と面発光レーザ素子100の下部半導体DBR103において、高抵抗領域120が形成される部分に分離溝は形成されていない。つまり、高抵抗領域120が形成されている領域とその周辺領域とは、平坦な面を形成している。
面発光レーザアレイ100において、基板101としては、例えば、半絶縁性のGaAs基板を用いることができる。バッファ層102は、基板101の上側に積層されている。バッファ層102は、例えば、ノンドープGaAsからなる層である。
下部半導体DBR103は、バッファ層102の上面に積層されている。下部半導体DBR103は、例えば、発振波長をλとしたとき、光学的厚さがλ/4となる膜厚のn−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、光学的厚さがλ/4となる膜厚のn−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層とを有する。下部半導体DBR103は、例えば、低屈折率層と高屈折率層とのペアがn−Al0.9Ga0.1Asから始まり、40.5ペア積層された層である。なお、光学的厚さがλ/4のとき、その層の実際の厚さDは、D=λ/4n(但し、nはその層の媒質の屈折率)である。
下部半導体DBR103の各屈折率層の間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた、例えば厚さ20nmの組成傾斜層が設けられている。なお、上記各屈折率層の膜厚は何れも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んでいる。
又、下部半導体DBR103の最上部の高屈折率層と低屈折率層のペアの間に、コンタクト層114とエッチストップ層115が、コンタクト層114が基板101側に配置されるように積層された状態で挿入されている(図1(b)参照)。なお、図1(b)において、下部半導体DBR103の最上部の高屈折率層と低屈折率層のペアの図示は省略されている。
コンタクト層114が基板101側に積層されている理由は、n側の電極を形成する際に、硫酸により保護層111をエッチストップ層115までエッチングし、塩酸によりエッチストップ層115をエッチングすることでコンタクト層114を制御性良く露出させるためである。なお、これらの層は膜厚が薄く短時間で処理可能なため、フォトレジストをマスクにしてエッチングすることが可能である。
コンタクト層114は、例えば、n−GaAsからなる層(例えば、膜厚20nm)である。但し、コンタクト層114は必ずしもn−GaAsである必要はない。エッチストップ層115は、例えば、GaInP層(例えば、膜厚20nm)とすることができる。
下部スペーサ層104は、下部半導体DBR103の上面に積層されている。下部スペーサ層104は、例えば、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる層である。活性層105は、下部スペーサ層104の上面に積層されている。活性層105は、例えば、Al0.15Ga0.85As/Al0.3Ga0.7Asからなる3重量子井戸構造の活性層である。上部スペーサ層106は、活性層105の上面に積層されている。上部スペーサ層106は、例えば、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる層である。
下部スペーサ層104と活性層105と上部スペーサ層106とからなる部分は、共振器構造体(共振器領域)とも称され、その厚さが1波長の光学的厚さとなるように設定されている。なお、活性層105は、高い誘導放出確率が得られるように、電界の定在波分布における腹に対応する位置である共振器構造体の中央に設けられている。
上部半導体DBR107は、上部スペーサ層106の上面に積層されている。上部半導体DBR107は、例えば、p−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層とp−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層のペアを25ペア有している。各屈折率層の間には組成傾斜層が設けられている。そして、各屈折率層は何れも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、λ/4の光学的厚さとなるように設定されている。
上部半導体DBR107には、AlAsからなる被選択酸化層108(108a:酸化領域、108b:非酸化領域)が例えば厚さ30nmで挿入されている。被選択酸化層108の挿入位置は、例えば、上部スペーサ層106から数えて2つ目の高屈折率層と低屈折率層のペア内とすることができる。
コンタクト層109は、上部半導体DBR107の上側に積層されている。コンタクト層109は、例えば、p−GaAsからなる層である。但し、コンタクト層109は必ずしもp−GaAsである必要はない。
コンタクト層109、上部半導体DBR107、上部スペーサ層106、活性層105、下部スペーサ層104、及び下部半導体DBR103の一部をエッチングで除去することにより、メサ110(メサ構造体)が形成されている。この場合、エッチングにより露出した下部半導体DBR103の上面がメサ110周辺の底面110aとなる。
更に、メサ110の上面の一部(コンタクト層109の上面の外周部)、メサ110の側面、及びメサ110周辺の底面110aを覆うように、保護層111が形成されている。保護層111としては、例えば、シリコン窒化膜(SiNx)等を用いることができる。
コンタクト層109上面において、保護層111から露出する部分の外周側には、p側の電極となるコンタクトメタル多層膜112が例えば環状に形成されている。コンタクトメタル多層膜112の材料としては、例えば、Ti/Ptからなる多層膜を用いることができる。
コンタクト層114上面において、保護層111及びエッチストップ層115から露出する部分には、n側の電極となるコンタクトメタル多層膜116が形成されている。コンタクトメタル多層膜116の材料としては、例えば、AuGe/Niからなる多層膜を用いることができる。
面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)と、面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)とは、保護層111を介して高抵抗領域120上を通るように形成された配線113により電気的に接続されている。
面発光レーザアレイ100の駆動電流は、面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)上等に形成された配線113からメサ110内を経由してコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)に流れる。そして、配線113を経由して面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)に流れる。
そして、更に面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)からメサ110内を経由してコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)及びコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)上等に形成された配線113に流れる。このように、面発光レーザ素子100と面発光レーザ素子100とは、直列接続されている。
なお、以上のように基板101上に複数の半導体層が積層された構造体を、以降、便宜上「積層体」と称する場合がある。
[面発光レーザアレイの製造方法]
次に、面発光レーザアレイ100の製造方法について説明する。まず、基板101上に複数の半導体層が積層された「積層体」を有機金属気相成長法(MOCVD法)或いは分子線エピタキシャル成長法(MBE法)による結晶成長によって形成する。ここでは、MOCVD法を用いた例を示す。又、ここでは、一例として、III族の原料に、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)等を用い、V族の原料に、フォスフィン(PH)、アルシン(AsH)を用いる。
又、一例として、AlGaAs系のp型ドーパントの原料には四臭化炭素(CBr)、AlGaInP系のp型ドーパントにはジメチルジンク(DMZn)を用い、n型ドーパントの原料にはセレン化水素(HSe)を用いる。
次に、積層体の表面に所望のメサ110の平面形状に対応するように、例えば、1辺が25μmの正方形状のレジストパターンを形成する。そして、ICP(Inductively Coupled Plasma)ドライエッチング法で、上記レジストパターンをフォトマスクとして四角柱のメサ110を形成し、フォトレジストを除去する。
次に、メサ110が形成された積層体を酸化対象物として、酸化処理を行う。ここでは、メサ110の外周部から被選択酸化層108中のAl(アルミニウム)が選択的に酸化される。そして、メサ110の中央部に、Alの酸化領域108aによって囲まれた酸化されていない非酸化領域108bを残留させる。これにより、発光部の駆動電流の経路をメサ110の中央部だけに制限する、酸化狭窄構造体が形成される。上記酸化されていない領域108bが電流通過領域(電流注入領域)である。
次に、酸化処理が完了した積層体に対して、スクライブラインを形成するために外周部の溝形成部のみを露出させるようにリソグラフィによりレジストパターンを形成し、ICPドライエッチング法を用いてチップ分離溝を形成し、レジストパターンを除去する。これにより、面発光レーザ素子100及び100となる部分を含むようにスクライブラインが形成される。
そして、積層体を加熱チャンバーに入れ、例えば、窒素雰囲気中に380〜400℃の温度で3分間保持する。これにより、大気中で表面に付着した酸素や水、若しくは加熱処理用のチャンバー内の微量な酸素や水による自然酸化膜が、窒素雰囲気中での加熱処理により安定した不動態皮膜になる。
次に、隣接する面発光レーザ素子100及び100となる部分の下部半導体DBR103の所定領域の厚さ方向に不純物を導入し、下部半導体DBR103の他の領域よりも不純物の濃度が高い高抵抗領域120を形成する。ここでは、不純物として水素イオンを用い、イオン注入法により水素イオンを打ち込むことにより下部半導体DBR103に不純物を導入する例を示す。
具体的には、高抵抗領域120を形成しない部分にフォトレジストパターンを形成した後、イオン注入法により基板101に達するように水素イオンを打ち込み、高抵抗領域120を形成し、フォトレジストを除去する。イオン注入に水素イオンを用いることにより、低ダメージで高抵抗領域120を形成することができ、結晶性の低下を抑制することが可能となる。
この工程により、n型である下部半導体DBR103に高抵抗領域120が形成され、素子間(面発光レーザ素子100及び100となる部分の間)の絶縁性を得ることができる。なお、このとき、水素イオンは確実に基板101に達するように打ち込まなければならない。
水素イオンが基板101に達していない場合、素子間の抵抗を十分に高抵抗化できず、電流が隣接する素子の下部半導体DBR103中を流れてしまい、全ての面発光レーザ素子を発光させることが不可能となるためである。
なお、水素イオンを打ち込む代わりに、Zn等のp型不純物の注入や熱拡散を行うことにより、下部半導体DBR103に不純物を導入してもよい。水素イオンを打ち込む場合には、水素イオンにより下部半導体DBR103中に絶縁領域(高抵抗領域)が形成されるが、p型不純物の注入や熱拡散を行う場合には、下部半導体DBR103中に、基板101と平行方向にnpn接合が形成される。
複数の面発光レーザ素子を直列接続した場合に、npn接合のうちの一つの接合が逆バイアスとなり、隣接する面発光レーザ素子同士を分離できる。つまり、この場合には、npn接合の逆バイアスとなる部分が高抵抗領域120である。
次に、気相化学堆積法(CVD法)を用いて、SiN、SiO或いはSiO等からなる保護層111を形成する。そして、電極コンタクトの窓開けを行う。具体的には、まず、保護層111上に、フォトレジストによるマスクを施す。その後、メサ110の上部及びメサ110周辺の底面110aの各々の保護層111の所定領域上に形成されたフォトレジストを露光し、その部分のフォトレジストを除去して電極形成領域に対応する部分の保護層111を露出させる。
そして、露出した部分の保護層111を、例えば、バッファードフッ酸(BHF)にてエッチングして除去し、メサ110の上部にコンタクト層109を、メサ110周辺の底面110aに下部半導体DBR103の最上部のAlGaAs層を露出させる。又、これと同時に、前述のチップ分離溝の底面にあるスクライブする領域の保護層111も除去する。
その後、コンタクト層114を露出させる。具体的には、露出したい部分を開口するフォトレジストパターンを形成し、形成したフォトレジストパターンをマスクとして、例えば硫酸で下部半導体DBR103の最上部のAlGaAs層をエッチングし、除去する。更に、AlGaAs層の下層であるエッチストップ層115(GaInP層)を塩酸でエッチングし、除去してコンタクト層114を露出させることができる。
次に、メサ110の上部の光射出部となる領域に、例えば、平面形状が一辺10μmの正方形状のレジストパターンと、電極と発光部の配線を形成するフォトレジストパターンを形成する。そして、p側のオーミックコンタクトを形成する電極材料の蒸着を行い、リフトオフする。これにより、コンタクト層109上面の保護層111から露出する部分の外周側に、p側の電極となるコンタクトメタル多層膜112が例えば環状に形成される。コンタクトメタル多層膜112の材料としては、例えば、Ti/Ptからなる多層膜を用いることができる。
次に、フォトレジストでパターンを形成し、n側のオーミックコンタクト形成用の電極材料を蒸着し、リフトオフする。これにより、コンタクト層114上面の保護層111及びエッチストップ層115から露出する部分には、n側の電極となるコンタクトメタル多層膜116が形成される。コンタクトメタル多層膜116の材料としては、例えば、AuGe/Niからなる多層膜を用いることができる。
次に、フォトレジストパターンを形成し、配線用の材料を蒸着し、リフトオフにより配線113を形成する。配線113の材料としては、例えば、Au等を用いることができる。なお、面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)と、面発光レーザ素子100のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)とを接続する配線113は、保護層111を介して高抵抗領域120上を通るように形成される。
次に、基板101の裏側を所定の厚さ(例えば、100μm等)まで研磨する。そして、アニールによって、電極(配線)のオーミック導通をとる。これにより、メサ110は発光部となる。
次に、スクライブ・ブレーキングにより、チップ毎に(面発光レーザ素子100及び100を含むように)切断する。その後、種々の後工程を経て、面発光レーザ素子100及び100を含む面発光レーザアレイ100が完成する。
ここで、比較例を示しながら、本実施の形態に係る面発光レーザアレイ100が奏する所定の効果について説明する。図2は、比較例に係る面発光レーザアレイを例示する断面図である。なお、比較例の説明において、既に説明した本実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図2を参照するに、比較例に係る面発光レーザアレイ200は、面発光レーザ素子200及び200が直列接続された構造を有する。但し、本実施の形態に係る面発光レーザアレイ100とは異なり、面発光レーザアレイ200の、面発光レーザ素子200及び200間の下部半導体DBR103には、基板101に達する分離溝200xがドライエッチング等により形成されている。
分離溝200xの内壁及び分離溝200x内に露出する基板101上には、メサ110周辺の底面110aから延設された保護層111が形成されている。そして、保護層111上には、面発光レーザ素子200のコンタクトメタル多層膜116(n側の電極)と、面発光レーザ素子200のコンタクトメタル多層膜112(p側の電極)とを電気的に接続する配線113が金属蒸着法等により形成されている。
下部半導体DBR103には様々な材料からなる層が多数積層されている。そのため、下部半導体DBR103においてドライエッチングによる側面形状制御は困難であり、ドライエッチングにより形成された分離溝200xの内壁には、大小様々な凹凸が発生する場合が多い。
そのため、分離溝200xの内壁に形成された保護層111の表面も内壁に追従して凹凸面となる。保護層111の凹凸面に金属蒸着法等により配線113を形成すると、凹凸により保護層111上に配線113となる金属原子が付着しない領域が形成され、配線113に断線が発生する不具合が生じるおそれがある。
一方、本実施の形態に係る面発光レーザアレイ100では、分離溝200xに相当する溝を形成することなく、水素イオンの打ち込み等により高抵抗領域120を形成する。そのため、面発光レーザアレイ100では、隣接する面発光レーザ素子100及び100の各々の下部半導体DBR103の上面と、その間に位置する高抵抗領域120の上面とが略同一平面となる。又、この略同一平面には、分離溝200xの内壁のような凹凸は形成されていない。
その結果、保護層111の表面は、凹凸が形成されていない平坦面となる。そして、保護層111の平坦面に配線113が形成されている。つまり、面発光レーザアレイ100では、配線113は凹凸のある分離溝には形成されず、凹凸のない平坦面上に形成されている。
そのため、面発光レーザアレイ100では、金属蒸着法等を用いて一度に配線113を形成することが可能となる。又、その際に配線113が断線を起こすことがないため、信頼性の高い状態で面発光レーザ素子100及び100を電気的に直列接続することが可能となる。
又、面発光レーザ素子100及び100の直列接続にワイヤボンディングを用いていないため、アレイ数が多くなった場合でも、多大な工数が生じてコストが上昇することがない。又、ワイヤボンディングを用いていないため、面発光レーザアレイ100が大面積化することもない。
このように、本実施の形態によれば、面発光レーザ素子間に分離溝を形成することで発生する配線形成工程の歩留りの低下や、ワイヤボンディングによる工数の増加、ワイヤボンディングによる面発光レーザアレイの大面積化を引き起こすことがない。その結果、面発光レーザ素子間が電気的に直列接続された面発光レーザアレイを、小型、高信頼性、かつ安価で提供可能となる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、高抵抗領域により分離された1つの分離領域に複数の面発光レーザ素子が並列接続された並列接続ブロックを有する面発光レーザアレイの例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図3は、第2の実施の形態に係る面発光レーザアレイの回路接続を例示する図である。図3に示す面発光レーザアレイ100Aでは、面発光レーザ素子100及び100が並列接続された並列接続ブロック、面発光レーザ素子100及び100が並列接続された並列接続ブロック、面発光レーザ素子100及び100が並列接続された並列接続ブロックが直列接続されている。
面発光レーザ素子100〜100の各々の構造については、第1の実施の形態で説明した面発光レーザ素子100及び100の構造と同様である。又、面発光レーザ素子同士を直列に接続する方法については、第1の実施の形態で説明した通りである。
面発光レーザ素子100及び100を並列接続するには、高抵抗領域120で他の素子と分離された1つの分離領域内に面発光レーザ素子100及び100を配置し、各々のp側の電極同士及びn側の電極同士を配線113で接続すればよい。面発光レーザ素子100及び100の並列接続、面発光レーザ素子100及び100の並列接続についても同様である。
このように、第2の実施の形態では、高抵抗領域により分離された1つの分離領域に複数の面発光レーザ素子が並列接続された並列接続ブロックを直列接続する。これにより、何らかの理由で直列接続された面発光レーザ素子の一部が故障しても、故障した面発光レーザ素子と並列接続された面発光レーザ素子に電流が流れるため、面発光レーザアレイに電流が流れなくなることを防止できる。
このような構造の面発光レーザアレイは、面発光レーザ素子の一部が故障してレーザ光が途切れることで重大な事故が発生するおそれがある機器(例えば、医療機器やエンジン点火プラグ等)に用いると特に有効である。
なお、1つの並列接続ブロックにおいて並列接続される面発光レーザ素子の数、及び直列接続する並列接続ブロックの数は、図3の例には限定されず、任意に決定してよい。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、複数の面発光レーザ素子が直列接続された直列接続ブロックを複数有する面発光レーザアレイの例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図4は、第3の実施の形態に係る面発光レーザアレイの回路接続を例示する図である。図4に示す面発光レーザアレイ100Bは、面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロック、及び、面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロックを有する。
面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロックと、面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロックは、各々スイッチS及びSと接続されている。スイッチS及びSは、外部からの指令に基づいて、ON/OFF可能とされている。例えば、スイッチSがONすると、面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロックが発光する。又、スイッチSがONすると、面発光レーザ素子100、100、及び100が直列接続された直列接続ブロックが発光する。
このように、第3の実施の形態では、複数の面発光レーザ素子が直列接続された直列接続ブロックを外部からの指令に基づいてON/OFF可能とされたスイッチを介して複数並列接続する。つまり、外部からの指令に基づいて、任意の直列接続ブロックを発光可能に構成されている。
これにより、何らかの理由で直列接続ブロックを構成する面発光レーザ素子の一部が故障しても、外部回路により故障したことを検出してスイッチを切り替え、故障していない方の直列接続ブロックを用いて発光を継続させることが可能となる。特に、アレイ状のレーザ光が必要な装置に有効である。
なお、1つの直列接続ブロックにおいて直列接続される面発光レーザ素子の数、及びスイッチを介して並列接続する直列接続ブロックの数は、図4の例には限定されず、任意に決定してよい。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態は、第3の実施の形態をより具体化した例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図5は、第4の実施の形態に係る面発光レーザアレイを例示する平面図である。図5に示す面発光レーザアレイ100Cは、3個の面発光レーザ素子が直列接続された直列接続ブロックA、A、B、B、C、C、D、及びDを有する。各直列接続ブロックは、例えば、中心に対して放射状に配置されており、各直列接続ブロックにおいて、同一順の面発光レーザ素子は、同心円上に来るように配置されている。
例えば、各直列接続ブロックにおいて、最内周側の面発光レーザ素子は、同心円上に配置されている。又、各直列接続ブロックにおいて、最内周側から2番目の面発光レーザ素子は、同心円上に配置されている。又、各直列接続ブロックにおいて、最外周側の面発光レーザ素子は、同心円上に配置されている。なお、図5中の点線は高抵抗領域120が形成されていることを分かりやすく示したものであり、実際にはパターンとしては見えないものである。
各直列接続ブロックは、各々が外部からの指令に基づいてON/OFF可能とされた図示しないスイッチと接続されている。例えば、スイッチを切り替えることにより、各直列接続ブロックの少なくとも1組に属する面発光レーザ素子を全て発光させることができる。例えば、直列接続ブロックAに属する面発光レーザ素子のみを発光させてもよいし、直列接続ブロックAに属する面発光レーザ素子及び直列接続ブロックAに属する面発光レーザ素子を発光させてもよい。
図5の例では、直列接続ブロックAと直列接続ブロックAは直線状に配置されている。同様に、直列接続ブロックBと直列接続ブロックB、直列接続ブロックCと直列接続ブロックC、及び直列接続ブロックDと直列接続ブロックDは、各々直線状に配置されている。又、直列接続ブロックA−A、直列接続ブロックB−B、直列接続ブロックC−C、及び直列接続ブロックD−Dの各組は、任意の角度で回転させたときに発光部が重なるように配置されている。このような配置により、円形のレンズで集光した場合に、何れの直列接続ブロックの面発光レーザ素子を発光させても同一のレーザ光を得ることが可能となる。
例えば、まず直列接続ブロックA−Aの組からレーザ光を出射させておき、何らかの理由で直列接続ブロックAと直列接続ブロックAの少なくとも一方が故障したとき、直列接続ブロックB−Bの組に切り替えてレーザ光を出射させる。同様に、直列接続ブロックBと直列接続ブロックBの少なくとも一方が故障したとき、直列接続ブロックC−Cの組や直列接続ブロックD−Dの組に順次発光部を切り変えていく。これにより、円形の集光レンズを介して同一のレーザ光を得ることが可能となる。
但し、必ずしも前記の順番に切り替える必要はない。又、各直列接続ブロックに属する面発光レーザ素子の数や、直列接続ブロックの数等は、図5の例には限定されない。
このように、第4の実施の形態では、複数の面発光レーザ素子が直列接続された直列接続ブロックを、各直列接続ブロックにおいて同一順の面発光レーザ素子が同心円上に来るように配置する。そして、任意の角度で回転させたときに発光部が重なるように各直列接続ブロックを配置する。更に、各直列接続ブロックを各々が外部からの指令に基づいてON/OFF可能とされたスイッチと接続する。
これにより、円形のレンズで集光した場合に、何れの直列接続ブロックの面発光レーザ素子を発光させても同一のレーザ光を得ることが可能となる。又、何らかの理由で直列接続ブロックに属する面発光レーザ素子の一部が故障しても、外部回路により故障したことを検出してスイッチを切り替え、故障していない直列接続ブロックで発光を継続させ、同様のレーザ光を得ることが可能となる。
〈第5の実施の形態〉
第5の実施の形態は、下部半導体DBR103の層構成の例を示す。なお、第5の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
面発光レーザアレイ100の各面発光レーザ素子において、下部半導体DBR103にAlAsからなる層が含まれていると好適である。AlAs材料はAlGaAs材料と比較して熱伝導率が大きいため放熱性に優れ、高い出力を得ることが可能である。従って、高い出力が必要な光源に有効である。但し、AlAs層は空気中で容易に酸化されるため、n側のコンタクト層114よりも基板101側に形成することが好ましい。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
100、100A、100B、100C 面発光レーザアレイ
100、100、100、100、100、100 面発光レーザ素子
101 半導体基板
102 バッファ層
103 下部半導体DBR
104 下部スペーサ層
105 活性層
106 上部スペーサ層
107 上部半導体DBR
108 被選択酸化層
108a 酸化領域
108b 非酸化領域
109、114 コンタクト層
110 メサ
110a メサ周囲の底面
111 保護層
112、116 コンタクトメタル多層膜
113、113、113、113 配線
115 エッチストップ層
120 高抵抗領域
、A、B、B、C、C、D、D 直列接続ブロック
、S スイッチ
特開2009−94308公報
常包正樹, 平等拓範, 動作温度領域の拡大を目指したエンジン点火用VCSEL励起マイクロレーザー, レーザー学会学術講演会第32回年次大会, B330p I 16, pp.33 2012

Claims (10)

  1. 基板上に積層された下部反射鏡、活性層を含む共振器領域、及び上部反射鏡を含むメサを備えた複数の面発光レーザ素子が配線により直列接続された面発光レーザアレイであって、
    隣接する前記面発光レーザ素子は、隣接する前記面発光レーザ素子の前記下部反射鏡の所定領域の厚さ方向に形成され、前記下部反射鏡の他の領域よりも不純物の濃度が高い高抵抗領域により分離されており、
    隣接する前記面発光レーザ素子の前記下部反射鏡の各々の上面と前記高抵抗領域の上面とが同一平面にあり、
    前記配線は、前記高抵抗領域上を通るように形成されていることを特徴とする面発光レーザアレイ。
  2. 前記不純物は水素イオンであることを特徴とする請求項1記載の面発光レーザアレイ。
  3. 前記高抵抗領域は、前記水素イオンがイオン注入法により打ち込まれて形成された領域であることを特徴とする請求項2記載の面発光レーザアレイ。
  4. 複数の面発光レーザ素子が直列接続された直列接続ブロックを複数有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の面発光レーザアレイ。
  5. 複数の前記直列接続ブロックは中心に対して放射状に配置されており、各々の前記直列接続ブロックは同一数の前記面発光レーザ素子を有し、各々の前記直列接続ブロックにおいて同一順の前記面発光レーザ素子は同心円上に来るように配置されていることを特徴とする請求項4記載の面発光レーザアレイ。
  6. 外部からの指令に基づいて、任意の前記直列接続ブロックを発光可能に構成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の面発光レーザアレイ。
  7. 前記高抵抗領域により分離された1つの分離領域に複数の面発光レーザ素子が並列接続された並列接続ブロックを有し、
    各々の前記並列接続ブロックが直列接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の面発光レーザアレイ。
  8. 前記下部反射鏡は、AlAsからなる層を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項記載の面発光レーザアレイ。
  9. 基板上に積層された下部反射鏡、活性層を含む共振器領域、及び上部反射鏡を含むメサを備えた複数の面発光レーザ素子が配線により直列接続された面発光レーザアレイの製造方法であって、
    隣接する前記面発光レーザ素子となる部分の前記下部反射鏡の所定領域の厚さ方向に不純物を導入し、前記下部反射鏡の他の領域よりも不純物の濃度が高い高抵抗領域を、隣接する前記面発光レーザ素子となる部分の前記下部反射鏡の各々の上面と前記高抵抗領域の上面とが同一平面になるように形成する工程と、
    前記高抵抗領域上を通るように前記配線を形成する工程と、を有することを特徴とする面発光レーザアレイの製造方法。
  10. 前記高抵抗領域を形成する工程では、イオン注入法により水素イオンを打ち込むことにより、前記不純物を導入することを特徴とする請求項9記載の面発光レーザアレイの製造方法。
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