JP2008277780A - 面発光レーザアレイおよびその製造方法ならびに半導体装置 - Google Patents

面発光レーザアレイおよびその製造方法ならびに半導体装置 Download PDF

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哲朗 西田
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Abstract

【課題】素子間の特性ばらつきを抑制することのできる面発光レーザアレイおよびその製造方法ならびに半導体装置を提供する
【解決手段】本発明にかかる面発光レーザアレイ1000は、前記複数の面発光レーザは、第1の面発光レーザ100と、第1の面発光レーザと隣り合う第2の面発光レーザ200と、第2の面発光レーザと隣り合う第3の面発光レーザ300とを含み、複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、第1ミラーと、活性層と、第2ミラーと、少なくとも第1ミラーと前記活性層とによって構成される柱状部114、214、314と、を有し、第2の面発光レーザの柱状部214の径は、第1の面発光レーザの柱状部114の径より小さく、かつ第3の面発光レーザの柱状部314の径より大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、面発光レーザアレイおよびその製造方法ならびに半導体装置に関する。
従来、レーザプリンターに用いられる半導体レーザの多くは単一ビームによるものであったが、複数のビームを用いた高速印刷を実現するため、1次元もしくは2次元上に半導体レーザを配置したレーザアレイを光源として用いるようになった。
また、プロジェクター等の映像装置においても、半導体レーザを用いるようになり、輝度向上のための高出力化が望まれている。その1つの方法として、レーザアレイを用いることが考えられる。
しかしながら、レーザプリンターやプロジェクター等にレーザアレイを用いる場合、素子間の出力特性等のばらつきが問題になることがある。たとえばレーザプリンターにおいては、レーザアレイの出力特性にばらつきがあることによって、印刷時に濃度ムラを生じさせてしまう。このようなばらつきを抑制する方法として、たとえば特許文献1には、光検出器を設けて半導体レーザの光量をモニタし、モニタ光量に応じて半導体レーザの駆動を制御することが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、部品点数が増えてしまう上に消費電力も上がってしまう。また半導体レーザと光検出器との光軸調製等の工数が増加し、歩留まりの低下をも招いてしまう。
特開平3−90370号公報
本発明の目的は、素子間の特性ばらつきを抑制することのできる面発光レーザアレイおよびその製造方法ならびに半導体装置を提供することにある。
本発明の第1の形態にかかる面発光レーザアレイは、
同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイであって、
前記複数の面発光レーザは、
第1の面発光レーザと、
前記第1の面発光レーザと隣り合う第2の面発光レーザと、
前記第2の面発光レーザと隣り合う第3の面発光レーザと、
を含み、
前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
少なくとも前記第1ミラーと前記活性層とによって構成される柱状部と、
を有し、
前記第2の面発光レーザの柱状部の径は、前記第1の面発光レーザの柱状部の径より小さく、かつ前記第3の面発光レーザの柱状部の径より大きい。
本発明において、特定のA部材(以下、「A部材」という。)の上方に設けられた特定のB部材(以下、「B部材」という。)というとき、A部材の上に直接B部材が設けられた場合と、A部材の上に他の部材を介してB部材が設けられた場合とを含む意味である。
本発明の第1の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、直線上に配列されていることができる。
本発明の第1の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記複数の面発光レーザの各々の柱状部の径は、基板上における前記複数の面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっていることができる。
本発明の第1の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、前記第2ミラーの上方に形成され、レーザ光を出射するための開口部を有する電極をさらに含み、
前記第1の面発光レーザにおける電極の開口部の径は、前記第2の面発光レーザにおける電極の開口部の径、および前記第3の面発光レーザにおける電極の開口部の径と同一であることができる。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイは、
同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイであって、
前記複数の面発光レーザは、
第1の面発光レーザと、
前記第1の面発光レーザと隣り合う第2の面発光レーザと、
前記第2の面発光レーザと隣り合う第3の面発光レーザと、
を含み、
前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
少なくとも前記第2ミラーの一部の領域に形成された絶縁領域と、
を有し、
前記絶縁領域は、前記基板面と垂直な方向に開口する開口部を有し、
前記第2の面発光レーザの開口部の径は、前記第1の面発光レーザの開口部の径より小さく、かつ前記第3の面発光レーザの開口部の径より大きい。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、直線上に配列されていることができる。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記複数の面発光レーザの各々の絶縁領域の開口部の径は、基板上における前記複数の面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっていることができる。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、前記第2ミラーの上方に形成され、レーザ光を出射するための開口部を有する電極をさらに含み、
前記第1の面発光レーザにおける電極の開口部の径は、前記第2の面発光レーザにおける電極の開口部の径、および前記第3の面発光レーザにおける電極の開口部の径と同一であることができる。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記絶縁領域は、前記第2ミラーの一部の領域を酸化することによって形成された酸化狭窄層であることができる。
本発明の第2の形態にかかる面発光レーザアレイにおいて、
前記絶縁領域は、前記第2ミラーの一部の領域にイオンが注入されることによって形成されたイオン注入領域であることができる。
本発明の第3の形態にかかる半導体装置は、
基板と、
前記基板上に設けられた、複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイと、
前記基板上に設けられ、前記複数の面発光レーザと電気的に接続されている駆動回路と、
を含み、
前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
少なくとも前記第2ミラーと前記活性層とによって構成される柱状部と、を有し、
前記複数の面発光レーザの各々の柱状部の径は、基板上における所定の位置から端部にいくにつれて小さくなっており、
前記基板上における所定の位置は、前記複数の面発光レーザのみが形成されている領域の中心より前記駆動回路側に位置する。
本発明の第4の形態にかかる半導体装置は、
基板と、
前記基板上に設けられた、複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイと、
前記基板上に設けられ、前記複数の面発光レーザと電気的に接続されている駆動回路と、
を含み、
前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
少なくとも前記第2ミラーの一部の領域に形成された絶縁領域と、
を有し、
前記絶縁領域は、前記基板面と垂直な方向に開口する開口部を有し、
前記複数の面発光レーザの各々の絶縁領域の開口部の径は、基板上における所定の位置から端部にいくにつれて小さくなっており、
前記基板上における所定の位置は、前記複数の面発光レーザのみが形成されている領域の中心より前記駆動回路側に位置する。
本発明の第5の形態にかかる面発光レーザアレイの製造方法は、
同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイの製造方法であって、
(a)基板の上方に、当該基板側から第1ミラー、活性層、および第2ミラーを構成するための半導体多層膜を形成する工程と、
(b)前記半導体多層膜の上方から所定の領域にイオンを注入することにより、開口部を有する絶縁領域を形成する工程と、
(c)前記絶縁領域の上方に、光の出射面を構成する開口部を有する複数の電極を形成する工程と、
(d)前記電極の開口部を介して前記絶縁領域の開口部にイオンを注入することにより、前記絶縁領域を広げる工程と、
を含む。
本発明の第5の形態にかかる面発光レーザアレイの製造方法において、
前記工程(c)の後に、
電極毎に電流を注入しながら、前記半導体多層膜の温度を測定する工程をさらに含み、
前記工程(d)では、測定した前記温度に基づいて、前記半導体多層膜にイオンを注入する領域を決定し、決定した当該領域にイオンを注入することができる。
本発明の第5の形態にかかる面発光レーザアレイの製造方法において、
前記工程(b)において形成された前記絶縁領域の開口部は、前記電極の開口部の内側に形成されていることができる。
本発明の第5の形態にかかる面発光レーザアレイの製造方法において、
絶縁領域における複数の開口部の径は、基板上における前記複数の面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっていることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施の形態
1.1.面発光レーザアレイ
まず、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の構成について説明する。図1および図3は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000を模式的に示す図であり、図1は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000を模式的に示す断面図であり、図3は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000を模式的に示す平面図である。また、図2は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の柱状部の径および酸化狭窄層の開口部を説明するための図である。なお、図1は、図3のI−I断面を示す図であり、図2は、図3の領域IIを示す図である。
面発光レーザアレイ1000は、同一基板上に配列している複数の面発光レーザを含む。第1の実施の形態では、まず、5つの面発光レーザ(第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500)が直線上に配列している面発光レーザアレイ1000について説明する。
面発光レーザアレイ1000は、第1の面発光レーザ100と、第2の面発光レーザ200と、第3の面発光レーザ300と、第4の面発光レーザ400と、第5の面発光レーザ500とを含む。第1の面発光レーザ100は、第2の面発光レーザ200および第4の面発光レーザ400と隣り合い、第2の面発光レーザ200は、第3の面発光レーザ300と隣り合い、第4の面発光レーザ400は、第5の面発光レーザ500と隣り合う。
第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500は、半導体基板101上に形成されており、半導体基板101の下面に形成された第2電極108と、半導体基板101の上面に形成された第1ミラー102とを有する。第2電極108および第1ミラー102は、各面発光レーザ共通の電極およびミラーとして機能することができる。
第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500においては、柱状部(符号114、214、314、414、514で示す)の径と、酸化狭窄層の開口部(符号115、215、315、415、515で示す)の径とが、互いに異なる。他の部分については、互いに同一の大きさおよび材質を有する。
第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500の各々は、互いに独立した信号により駆動されることができるため、互いに異なるタイミングで発光することができる。また、これらの面発光レーザは、複数個ずつ同一の信号により駆動されてもよい。
なお各面発光レーザの具体的な構成は以下のとおりである。
第1の面発光レーザ100は、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層103と、活性層103上に形成された第2ミラー104と、を含む。第1の面発光レーザ100は、第1ミラー102と、活性層103と、第2ミラー104とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層103と、第2ミラー104の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)114が構成される。柱状部114は、たとえば、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、円形であることができる。
半導体基板101は、たとえばn型GaAs基板からなることができる。第1ミラー1
02は、たとえばn型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの分布反射型多層膜ミラーからなることができる。活性層103は、たとえばGaAs井戸層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、井戸層が3層で構成される量子井戸構造を含むことができる。第2ミラー104は、たとえばp型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラーからなることができる。
第2ミラー104は、たとえば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされ、第1ミラー102は、たとえばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされている。したがって、p型の第2ミラー104、不純物がドーピングされていない活性層103、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第1の面発光レーザ100は、活性層103の上方に絶縁領域としての酸化狭窄層105をさらに含む。具体的に酸化狭窄層105は、第2ミラー104を構成する層のうち活性層103に近い領域の、AlGa1-xAs(x>0.95)層を側面から酸化することにより得られる。この酸化狭窄層105は、開口部115を有し、たとえばリング状に形成されている。すなわち、この酸化狭窄層105は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部114の平面形状の円形と同心の円のリング状であることができる。
第1の面発光レーザ100は、第2ミラー104の上面に形成された第1電極109を含む。第1電極109と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ100を駆動させることができる。
第2電極108は、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金と、金(Au)との積層膜からなることができる。また、第1電極109は、例えば白金(Pt)、チタン(Ti)および金(Au)の積層膜からなることができる。
第1電極109は、柱状部114の上面において開口部119を有するリング形状であることができる。開口部119は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部114の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極109は、リング形状部109aの他に、他の素子と電気的に接続するためのパッド部109cと、パッド部とリング形状部109aとを接続する直線状の引き出し部とを有する(図3参照)。
第1電極109の開口部119の径は、図1〜図3に示すように、柱状部114の径より小さく、かつ酸化狭窄層105の開口部115の径より大きい。開口部119の径が、酸化狭窄層105の開口部115の径より大きいことにより、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104の間で生じた光が第1電極109の下面でけられるのを抑制することができる。
第2の面発光レーザ200は、第1の面発光レーザ100と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層203と、活性層203上に形成された第2ミラー204と、を含む。第2の面発光レーザ200は、第1ミラー102と、活性層203と、第2ミラー204とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層203と、第2ミラー204の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)214が構成される。活性層203および第2ミラー204の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー204、不純物がドーピングされていない活性層203、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第2の面発光レーザ200は、活性層203の上方に酸化狭窄層205をさらに含む。また第2の面発光レーザ200は、第2ミラー204の上面に形成された第1電極209を含む。第1電極209と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ100を駆動させることができる。
第1電極209および酸化狭窄層205の材質についても、それぞれ第1電極109および酸化狭窄層105と同一の材質であることができる。
第1電極209は、柱状部214の上面において開口部219を有するリング形状であることができる。開口部219は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部214の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極209は、リング形状部209aの他に、他の素子と電気的に接続するためのパッド部209cと、パッド部とリング形状部209aとを接続する直線状の引き出し部とを有する(図3参照)。
第1電極209の開口部219の径は、図1〜図3に示すように、柱状部214の径より小さく、かつ酸化狭窄層205の開口部215の径より大きい。
第3の面発光レーザ300は、第1の面発光レーザ100と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層303と、活性層303上に形成された第2ミラー304と、を含む。第3の面発光レーザ300は、第1ミラー102と、活性層303と、第2ミラー304とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層303と、第2ミラー304の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)314が構成される。活性層303および第2ミラー304の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー304、不純物がドーピングされていない活性層303、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第3の面発光レーザ300は、活性層303の上方に酸化狭窄層305をさらに含む。また第3の面発光レーザ300は、第2ミラー304の上面に形成された第1電極309を含む。第1電極309と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ100を駆動させることができる。
第1電極309および酸化狭窄層305の材質についても、それぞれ第1電極109および酸化狭窄層105と同一の材質であることができる。
第1電極309は、柱状部314の上面において開口部319を有するリング形状であることができる。開口部319は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部314の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極309は、リング形状部309aの他に、他の素子と電気的に接続するためのパッド部309cと、パッド部とリング形状部309aとを接続する直線状の引き出し部とを有する(図3参照)。
第1電極309の開口部319の径は、図1〜図3に示すように、柱状部314の径より小さく、かつ酸化狭窄層305の開口部315の径より大きい。
第4の面発光レーザ400は、第1の面発光レーザ100と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層403と、活性層403上に形成された第2ミラー404と、を含む。第4の面発光レーザ400は、第1ミラー102と、活性層4
03と、第2ミラー404とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層403と、第2ミラー404の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)414が構成される。活性層403および第2ミラー404の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー404、不純物がドーピングされていない活性層403、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第4の面発光レーザ400は、活性層403の上方に酸化狭窄層405をさらに含む。また第4の面発光レーザ400は、第2ミラー404の上面に形成された第1電極409を含む。第1電極409と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ100を駆動させることができる。
第1電極409および酸化狭窄層405の材質についても、それぞれ第1電極109および酸化狭窄層105と同一の材質であることができる。
第1電極409は、柱状部414の上面において開口部419を有するリング形状であることができる。開口部419は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部414の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極409は、リング形状部409aの他に、他の素子と電気的に接続するためのパッド部409cと、パッド部とリング形状部409aとを接続する直線状の引き出し部とを有する(図3参照)。
第1電極409の開口部419の径は、図1〜図3に示すように、柱状部414の径より小さく、かつ酸化狭窄層405の開口部415の径より大きい。
第5の面発光レーザ500は、第1の面発光レーザ100と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層503と、活性層503上に形成された第2ミラー504と、を含む。第5の面発光レーザ500は、第1ミラー102と、活性層503と、第2ミラー504とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層503と、第2ミラー504の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)514が構成される。活性層503および第2ミラー504の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー504、不純物がドーピングされていない活性層503、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第5の面発光レーザ500は、活性層503の上方に酸化狭窄層505をさらに含む。また第5の面発光レーザ500は、第2ミラー504の上面に形成された第1電極509を含む。第1電極509と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ100を駆動させることができる。
第1電極509および酸化狭窄層505の材質についても、それぞれ第1電極109および酸化狭窄層105と同一の材質であることができる。
第1電極509は、柱状部514の上面において開口部519を有するリング形状であることができる。開口部519は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部514の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極509は、リング形状部509aの他に、他の素子と電気的に接続するためのパッド部509cと、パッド部とリング形状部509aとを接続する直線状の引き出し部とを有する(図3参照)。
第1電極509の開口部519の径は、図1〜図3に示すように、柱状部514の径より小さく、かつ酸化狭窄層505の開口部515の径より大きい。
次に柱状部114、214、314、414、514の径について説明する。柱状部114、214、314、414、514の径は、半導体基板101における複数の面発光レーザ100、200、300、400、500が形成されている領域(図2参照)の中心から端部に行くにつれて小さくなっている。即ち、柱状部114、214、314のうち、中央に設けられている柱状部114の径が最も大きく、柱状部214、柱状部314の順に径は小さくなっている。また、柱状部114、414、514のうち、中央に設けられている柱状部114の径が最も大きく、柱状部414、柱状部514の順に径は小さくなっている。
このように、面発光レーザアレイ1000において、中央部から端部に向かって柱状部の径を小さくすることによって、複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。詳述すると以下のとおりである。
仮に面発光レーザアレイが備える複数の面発光レーザの柱状部の径を同一にすると、端部の面発光レーザに比べて中央部の面発光レーザの温度が高くなる。面発光レーザの温度が高くなると、光出力は低下してしまうため、温度の高い中央部の面発光レーザほど光出力が低下してしまう。
そこで、本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000のように、中央部から端部に向かって柱状部の径を小さくすることによって、第1の面発光レーザ100、200、300、400、500間の温度差を小さくし、ひいては光出力の差を小さくして光出力の均一化を図ることができる。
柱状部214の径は、柱状部414と同じであってもよいし、異なってもよい。また、柱状部314の径は、柱状部514と同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば半導体基板101上に他の素子が設けられている場合には、他の素子が第3の面発光レーザ300側に設けられている場合には、柱状部214の径は、柱状部414より大きく、柱状部314の径は、柱状部514より大きくすることが好ましい。
一方、他の素子が第5の面発光レーザ500側に設けられている場合には、柱状部214の径は、柱状部414より小さく、柱状部314の径は、柱状部514より小さくすることが好ましい。これにより、他の素子から発生する熱によって、面発光レーザ400、500の温度が局部的に上昇してしまうのを防止し、均一な光出力を保持することができる。
次に、酸化狭窄層105、205、305、405、505のそれぞれの開口部115、215、315、415、515の径について説明する。開口部115、215、315、415、515の径は、半導体基板101における複数の面発光レーザ100、200、300、400、500が形成されている領域(図2参照)の中心から端部に行くにつれて小さくなっている。即ち、開口部115、215、315のうち、中央に設けられている開口部115の径が最も大きく、開口部215、開口部315の順に径は小さくなっている。また、開口部115、415、515のうち、中央に設けられている開口部115の径が最も大きく、開口部415、開口部515の順に径は小さくなっている。
このように、面発光レーザアレイ1000において、中央部から端部に向かって酸化狭窄層の開口部の径を小さくすることによって、複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。詳述すると以下のとおりである。
仮に面発光レーザアレイが備える複数の面発光レーザにおける酸化狭窄層の開口部の径を同一にすると、端部の面発光レーザに比べて中央部の面発光レーザの温度が高くなる。面発光レーザの温度が高くなると、光出力は低下してしまうため、温度の高い中央部の面発光レーザほど光出力が低下してしまう。
そこで、本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000のように、中央部から端部に向かって酸化狭窄層の開口部の径を小さくすることによって、第1の面発光レーザ100、200、300、400、500間の温度差を小さくし、ひいては光出力の差を小さくして光出力の均一化を図ることができる。
開口部215は、開口部415と同じであってもよいし、異なってもよい。また、開口部315は、開口部515と同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば半導体基板101上に他の素子が設けられている場合には、他の素子が第3の面発光レーザ300側に設けられている場合には、酸化狭窄層205の開口部215の径は、酸化狭窄層405の開口部415の径より大きく、酸化狭窄層305の開口部315の径は、酸化狭窄層505の開口部515の径より大きくすることが好ましい。
一方、他の素子が第5の面発光レーザ500側に設けられている場合には、酸化狭窄層205の開口部215の径は、酸化狭窄層405の開口部415の径より小さく、酸化狭窄層305の開口部315の径は、酸化狭窄層505の開口部515の径より小さくすることが好ましい。これにより、他の素子から発生する熱によって、面発光レーザ400、500の温度が局部的に上昇してしまうのを防止し、均一な光出力を保持することができる。
第1電極109、209、309、409、509のそれぞれの開口部119、219、319、419、519の径は、互いに同一であることが好ましい。開口部119、219、319、419、519の径をそろえることにより、ビーム径を均一にそろえることができる。
1.2.2次元配列面発光レーザアレイ
これまでは、1次元に複数の面発光レーザが配列された面発光レーザアレイ1000について述べてきたが、2次元に複数の面発光レーザが配列された面発光レーザアレイ1500についても、1次元に複数の面発光レーザが配列された面発光レーザアレイ1000と同様の特徴を有することができる。詳述すると以下のとおりである。
図4および図5は、第1の実施の形態の変形例にかかる面発光レーザアレイ1500を模式的に示す図であり、図5は、変形例にかかる面発光レーザアレイ1500を模式的に示す平面図である。また、図4は、変形例にかかる面発光レーザアレイ1500の柱状部の径および酸化狭窄層の開口部を説明するための図である。なお、図4は、図5の領域IVを示す図である。
図4および図5に示すように、面発光レーザアレイ1500は、5列5行に配列された25個の面発光レーザを含む。これらの面発光レーザのうち、たとえば3行目の5個の面発光レーザについては、上述した第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500と同一の構成および特徴をとることができる。3列目または対角線上に設けられている5個の面発光レーザについても、同様に第1の面発光レーザ100、第2の面発光レーザ200、第3の面発光レーザ300、第4の面発光レーザ400、および第5の面発光レーザ500と同一の構成および特徴をとることができる。
即ち、図4および図5に示すように、面発光レーザアレイ1500においても、面発光レーザアレイ(形成領域)の中央部から放射状に端部に向かって柱状部の径を小さくしている。こうすることによって、複数の面発光レーザ間の温度差を小さくし、ひいては複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。
また、面発光レーザアレイ1500において、中央部から放射状に端部に向かって酸化狭窄層の開口部の径を小さくしている。こうすることによって、複数の面発光レーザ間の温度差を小さくし、ひいては複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。
なお、面発光レーザアレイ1500において、それぞれの面発光レーザが有する第1電極(符号109等で示す)については、パッド部(符号109c等で示す)および引き出し部(符号109b等で示す)が、中央の面発光レーザの第1電極を中心として点対称の形状に設けられていることが好ましい。こうすることによって、面発光レーザアレイ1500における温度分布の偏りを抑制することができる。
1.3.面発光レーザアレイの製造方法
次に、本発明を適用した実施の形態に係る面発光レーザアレイ1000の製造方法の一例について、図6〜図9を用いて説明する。図6〜図9は、図1〜図5に示す面発光レーザアレイ1000、1500の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、n型GaAs層からなる半導体基板101の上面に、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、図6に示すように、半導体多層膜150が形成される。ここで、半導体多層膜150は例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの第1ミラー102a、GaAsウエル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウエル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103a、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの第2ミラー104aからなる。これらの層を順に半導体基板101上に積層させることにより、半導体多層膜150が形成される。
(2)次に、公知のリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、半導体多層膜150をパターニングする。これにより、図7に示すように、柱状部114、214、314、414、514が形成される。
(3)次に、例えば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、半導体基板101を投入することにより、柱状部114、214、314、414、514における第2ミラー中のAl組成が高い層を側面から酸化して、酸化狭窄層105、205、305、405、505が形成される(図8参照)。
(4)次に、図9に示すように、絶縁層600を形成する。絶縁層600は、たとえば、熱または光等のエネルギーによって硬化可能な液体材料(例えば紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の前駆体)を硬化させることにより得られるものを用いることができる。紫外線硬化型樹脂としては、例えば紫外線硬化型のアクリル系樹脂およびエポキシ系樹脂が挙げられる。また、熱硬化型樹脂としては、熱硬化型のポリイミド系樹脂等が例示できる。また、絶縁層600は、たとえば、酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などの無機系の誘電体膜を用いることができる。また、絶縁層600は、たとえば上記材料を複数用いて積層膜とすることもできる。
(5)次に、真空蒸着法等の公知の方法により、第1電極109および第2電極108を形成する(図1参照)。まず、第1電極109を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第2ミラー104の上面を洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金属膜を形成する。次いで、リフトオフ法により、所定の領域以外の積層膜を除去することにより、第1電極109が形成される。次いで第2電極108を同様に形成する。
以上の工程により、図1〜図5に示すように、面発光レーザアレイ1000または面発光レーザアレイ1500が得られる。
2.第2の実施の形態
2.1.面発光レーザアレイ
第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000においては、酸化狭窄層がなく、イオン注入領域を有する点、および柱状部の径が複数の面発光レーザ間で互いに等しい点で、上述した面発光レーザアレイ1000と異なる。
第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000の構成について説明する。図10および図12は、第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000を模式的に示す図であり、図10は、第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000を模式的に示す断面図であり、図12は、第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000を模式的に示す平面図である。また、図11は、第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ2000の柱状部の径およびイオン注入領域の開口部を説明するための図である。なお、図10は、図12のI−I断面を示す図であり、図11は、図12の領域IIを示す図である。
面発光レーザアレイ2000は、上述した面発光レーザアレイ1000と同様に同一基板上に配列している複数の面発光レーザを含む。第2の実施の形態においても、5つの面発光レーザ(第1の面発光レーザ150、第2の面発光レーザ250、第3の面発光レーザ350、第4の面発光レーザ450、および第5の面発光レーザ550)が直線上に配列している面発光レーザアレイ2000について説明する。
面発光レーザアレイ2000は、第1の面発光レーザ150と、第2の面発光レーザ250と、第3の面発光レーザ350と、第4の面発光レーザ450と、第5の面発光レーザ550とを含む。第1の面発光レーザ150は、第2の面発光レーザ250および第4の面発光レーザ450と隣り合い、第2の面発光レーザ250は、第3の面発光レーザ350と隣り合い、第4の面発光レーザ450は、第5の面発光レーザ550と隣り合う。
第1の面発光レーザ150、第2の面発光レーザ250、第3の面発光レーザ350、第4の面発光レーザ450、および第5の面発光レーザ550は、半導体基板101上に形成されており、半導体基板101の下面に形成された第2電極108と、半導体基板101の上面に形成された第1ミラー102とを有する。第2電極108および第1ミラー102は、各面発光レーザ共通の電極およびミラーとして機能することができる。
第1の面発光レーザ150、第2の面発光レーザ250、第3の面発光レーザ350、第4の面発光レーザ450、および第5の面発光レーザ550においては、柱状部(符号124、224、324、424、524で示す)の径については、互いに同一であるが、絶縁領域としてのイオン注入領域の開口部(符号135、235、335、435、535で示す)の径が、互いに異なる。他の部分については、上述した面発光レーザアレイ
1000と同様に互いに同一の大きさおよび材質を有する。
第1の面発光レーザ150は、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層103と、活性層103上に形成された第2ミラー104と、を含む。第1の面発光レーザ150は、第1ミラー102と、活性層103と、第2ミラー104とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層103と、第2ミラー104の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)124が構成される。柱状部124は、たとえば、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、円形であることができる。また、第1の面発光レーザ150は、第2ミラー104の上面に形成された第1電極109を含む。
半導体基板101、第1ミラー102、活性層103、第2ミラー104、第2電極108、および第1電極109の材質については、上述した第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000と同様であるので説明を省略する。
第1の面発光レーザ150は、少なくとも第2ミラー104の一部の領域に形成されたイオン注入領域125を含む。イオン注入領域125は、半導体基板101の上面と垂直方向に開口した開口部135を有する。具体的にイオン注入領域125は、深さ方向においては、少なくとも第2ミラー104の下面まで形成され、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状は、柱状部124と同心の円のリング形状であることができる。なお、イオン注入領域125は、深さ方向において、活性層103や第2ミラー104の領域まで広がって形成されていてもよい。イオン注入領域125に注入されるイオンとしては、たとえば、H、B、O、またはCrなどを用いることができる。これらのイオンを注入することによって、イオン注入領域125を高抵抗化または絶縁化することができ、電流閉じこめを行うことができる。
第1電極109は、柱状部124の上面において開口部119を有するリング形状であることができる。開口部119は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部124の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。また、第1電極109は、他の素子と電気的に接続するためのパッド部と、パッド部とリング形状部とを接続する直線状の引き出し部とを有する(図12参照)。
第1電極109の開口部119の径は、図10〜図12に示すように、柱状部124の径より小さく、かつイオン注入領域125の開口部135の径より大きい。開口部119の径が、イオン注入領域125の開口部135の径より大きいことにより、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104の間で生じた光が第1電極109の下面でけられるのを抑制することができる。
第2の面発光レーザ250は、第1の面発光レーザ150と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層203と、活性層203上に形成された第2ミラー204と、を含む。第2の面発光レーザ250は、第1ミラー102と、活性層203と、第2ミラー204とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層203と、第2ミラー204の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)224が構成される。活性層203および第2ミラー204の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー204、不純物がドーピングされていない活性層203、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第2の面発光レーザ250は、少なくとも第2ミラー204の一部にイオン注入領域225をさらに含む。また第2の面発光レーザ250は、第2ミラー204の上面に形成さ
れた第1電極209を含む。第1電極209と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ150を駆動させることができる。
第1電極209およびイオン注入領域225の材質についても、それぞれ第1電極109およびイオン注入領域125と同一の材質であることができる。
第1電極209は、柱状部224の上面において開口部219を有するリング形状であることができる。開口部219は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部224の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。
第1電極209の開口部219の径は、図10〜図12に示すように、柱状部224の径より小さく、かつイオン注入領域225の開口部235の径より大きい。
第3の面発光レーザ350は、第1の面発光レーザ150と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層303と、活性層303上に形成された第2ミラー304と、を含む。第3の面発光レーザ350は、第1ミラー102と、活性層303と、第2ミラー304とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層303と、第2ミラー304の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)324が構成される。活性層303および第2ミラー304の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー304、不純物がドーピングされていない活性層303、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第3の面発光レーザ350は、少なくとも第2ミラー304の一部にイオン注入領域325をさらに含む。また第3の面発光レーザ350は、第2ミラー304の上面に形成された第1電極309を含む。第1電極309と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ150を駆動させることができる。
第1電極309およびイオン注入領域325の材質についても、それぞれ第1電極109およびイオン注入領域125と同一の材質であることができる。
第1電極309は、柱状部324の上面において開口部319を有するリング形状であることができる。開口部319は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部324の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。
第1電極309の開口部319の径は、図10〜図12に示すように、柱状部324の径より小さく、かつイオン注入領域325の開口部335の径より大きい。
第4の面発光レーザ450は、第1の面発光レーザ150と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層403と、活性層403上に形成された第2ミラー404と、を含む。第4の面発光レーザ450は、第1ミラー102と、活性層403と、第2ミラー404とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層403と、第2ミラー404の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)424が構成される。活性層403および第2ミラー404の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー404、不純物がドーピングされていない活性層403、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第4の面発光レーザ450は、少なくとも第2ミラー404の一部にイオン注入領域425をさらに含む。また第4の面発光レーザ450は、第2ミラー404の上面に形成さ
れた第1電極409を含む。第1電極409と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ150を駆動させることができる。
第1電極409およびイオン注入領域425の材質についても、それぞれ第1電極109およびイオン注入領域125と同一の材質であることができる。
第1電極409は、柱状部424の上面において開口部419を有するリング形状であることができる。開口部419は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部424の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。
第1電極409の開口部419の径は、図10〜図12に示すように、柱状部424の径より小さく、かつイオン注入領域425の開口部435の径より大きい。
第5の面発光レーザ550は、第1の面発光レーザ150と同様に、第1ミラー102と、第1ミラー102上に形成された活性層503と、活性層503上に形成された第2ミラー504と、を含む。第5の面発光レーザ550は、第1ミラー102と、活性層503と、第2ミラー504とによって構成された垂直共振器を有する。また第1ミラー102と、活性層503と、第2ミラー504の一部とによって、柱状の半導体堆積体(柱状部)524が構成される。活性層503および第2ミラー504の材質は、上述した活性層103および第2ミラー104と同一の材質であることができる。したがって、p型の第2ミラー504、不純物がドーピングされていない活性層503、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第5の面発光レーザ550は、少なくとも第2ミラー504の一部にイオン注入領域525をさらに含む。また第5の面発光レーザ550は、第2ミラー504の上面に形成された第1電極509を含む。第1電極509と、上述した第2電極108とによって、pinダイオードに電流を注入して第1の面発光レーザ150を駆動させることができる。
第1電極509およびイオン注入領域525の材質についても、それぞれ第1電極109およびイオン注入領域125と同一の材質であることができる。
第1電極509は、柱状部524の上面において開口部519を有するリング形状であることができる。開口部519は、半導体基板101の上面と平行な面で切断した場合における断面形状が、柱状部524の平面形状の円形と同心の円形状であることができる。
第1電極509の開口部519の径は、図10〜図12に示すように、柱状部524の径より小さく、かつイオン注入領域525の開口部535の径より大きい。
次に柱状部124、224、324、424、524の径について説明する。柱状部124、224、324、424、524の径は、上述したように、互いに同一であるが、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000と同様に、半導体基板101における複数の面発光レーザ150、250、350、450、550が形成されている領域の中心から端部に行くにつれて小さくなっていてもよい。
次に、イオン注入領域125、225、325、425、525のそれぞれの開口部135、235、335、435、535の径について説明する。開口部135、235、335、435、535の径は、半導体基板101における複数の面発光レーザ150、250、350、450、550が形成されている領域(図11参照)の中心から端部に行くにつれて小さくなっている。即ち、開口部135、235、335のうち、中央に設けられている開口部135の径が最も大きく、開口部235、開口部335の順に径は小
さくなっている。また、開口部135、435、535のうち、中央に設けられている開口部135の径が最も大きく、開口部435、開口部535の順に径は小さくなっている。
このように、面発光レーザアレイ2000において、中央部から端部に向かって酸化狭窄層の開口部の径を小さくすることによって、第1の面発光レーザ150、200、300、400、500間の温度差を小さくし、ひいては複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。
開口部235は、開口部435と同じであってもよいし、異なってもよい。また、開口部335は、開口部535と同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば半導体基板101上に他の素子が設けられている場合には、他の素子が第3の面発光レーザ350側に設けられている場合には、イオン注入領域225の開口部235の径は、イオン注入領域425の開口部435の径より大きく、イオン注入領域325の開口部335の径は、イオン注入領域525の開口部535の径より大きくすることが好ましい。
一方、他の素子が第5の面発光レーザ550側に設けられている場合には、イオン注入領域225の開口部235の径は、イオン注入領域425の開口部435の径より小さく、イオン注入領域325の開口部335の径は、イオン注入領域505の開口部535の径より小さくすることが好ましい。これにより、他の素子から発生する熱によって、面発光レーザ450、550の温度が局部的に上昇してしまうのを防止し、均一な光出力を保持することができる。
第1電極109、209、309、409、509のそれぞれの開口部119、219、319、419、519の径は、互いに同一であることが好ましい。開口部119、219、319、419、519の径をそろえることにより、ビーム径を均一にそろえることができる。
2.2.2次元配列面発光レーザアレイ
2次元に複数の面発光レーザが配列された面発光レーザアレイ2500についても、1次元に複数の面発光レーザが配列された面発光レーザアレイ2000と同様の特徴を有することができる。詳述すると以下のとおりである。
図13は、第2の実施の形態の変形例にかかる面発光レーザアレイ2500の柱状部の径およびイオン注入領域の開口部を説明するための図である。
図13に示すように、面発光レーザアレイ2500は、5列5行に配列された25個の面発光レーザを含む。これらの面発光レーザのうち、たとえば3行目の5個の面発光レーザについては、上述した第1の面発光レーザ150、第2の面発光レーザ250、第3の面発光レーザ350、第4の面発光レーザ450、および第5の面発光レーザ550と同一の構成および特徴をとることができる。3列目または対角線上に設けられている5個の面発光レーザについても、同様に第1の面発光レーザ150、第2の面発光レーザ250、第3の面発光レーザ350、第4の面発光レーザ450、および第5の面発光レーザ550と同一の構成および特徴をとることができる。
即ち、図13に示すように、面発光レーザアレイ2500においても、中央部から放射状に端部に向かって柱状部の径を小さくしている。こうすることによって、複数の面発光レーザ間の温度差を小さくし、ひいては複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。
また、面発光レーザアレイ2500において、中央部から放射状に端部に向かってイオン注入領域の開口部の径を小さくしている。こうすることによって、複数の面発光レーザ間の温度差を小さくし、ひいては複数の面発光レーザの光出力を均一化することができる。
2.3.面発光レーザアレイの製造方法
次に、本発明を適用した実施の形態に係る面発光レーザアレイ2000の製造方法の一例について、図10および図14を用いて説明する。図14は、図10〜図13に示す面発光レーザアレイ2000、2500の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の製造方法と同様に、半導体多層膜150を形成して、パターニングを行う。パターニングにより、互いに径の等しい柱状部124、224、324、424、524を形成する。
(2)次に、第2ミラー104、204、304、404、504の上方からイオン注入を行うことにより、イオン注入領域125、225、325、425、525を形成する(図14参照)。イオン注入は、公知のイオン注入装置により行うことができる。注入されるイオンとしては、たとえば、H、B、O、またはCrなどを用いることができる。このとき、所定の領域にマスクを形成して、イオン注入を行う。イオン注入領域125、225、325、425、525は、マスクの形成領域以外に設けられ、上述したように、開口部135、235、335、435、535の径が、半導体基板101における複数の面発光レーザ150、250、350、450、550が形成されている領域(図10参照)の中心から端部に行くにつれて小さくなっている。
(3)次に、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の製造方法と同様に、絶縁層600、第1電極109および第2電極108を形成する。
以上の工程により、図10に示すように、面発光レーザアレイ2000または面発光レーザアレイ2500が得られる。
3.第3の実施の形態
3.1.面発光レーザアレイの製造方法
次に、第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ3000について説明する。図15は、第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ3000を模式的に示す断面図である。
第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ3000の製造方法では、第1電極109の形成後に、絶縁領域を付加している点で、第1の実施の形態および第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造方法と異なる。絶縁領域の付加は、イオン注入により行われる。第1電極109の形成後、絶縁領域を付加する領域を決定して、決定した領域にイオン注入を行うことで、面発光レーザアレイ3000を製造することができる。具体的な製造方法は以下のとおりである。
(1)まず、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の製造方法と同様に、半導体多層膜150を形成して、パターニングを行う。パターニングにより、互いに径の等しい柱状部124、224、324、424、524を形成する。
(2)次に、第2ミラー104、204、304、404、504の上方からイオン注入を行うことにより、イオン注入領域145、245、345、445、545を形成す
る(図16参照)。イオン注入は、公知のイオン注入装置により行うことができる。注入されるイオンとしては、たとえば、H、B、O、またはCrなどを用いることができる。このとき、所定の領域にマスクを形成して、イオン注入を行う。イオン注入領域145、245、345、445、545は、マスクの形成領域以外に設けられ、開口部155、255、355、455、555の径は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
(3)次に、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000の製造方法と同様に、絶縁層600、第1電極109および第2電極108を形成する。以上の工程により、面発光レーザアレイ3200を形成する。図16は、面発光レーザアレイ3200を模式的に示す断面図である。
(4)次に、各面発光レーザ160、260、360、460、560に電流を注入しながら、各面発光レーザの温度を測定する。温度の測定は、活性層103付近において行うことが好ましい。
(5)次に、測定した各面発光レーザの温度に基づいて、絶縁領域を付加する領域を決定して、決定した領域にイオン注入を行う。たとえば以下のように行う。
まず、測定した各面発光レーザの温度のうち、最も高い温度を基準温度とする。基準温度との差に応じて、絶縁領域を付加する領域(イオン注入付加領域)を決定する。たとえば、基準温度との差が大きい面発光レーザほど、イオン注入付加領域を大きくする。
具体的には、面発光レーザ毎に(半導体基板101上における位置毎に)、図17に示すようなグラフを作成し、グラフに基づいてイオン注入付加領域を決定してもよい。図17は、絶縁領域(イオン注入領域)の開口部の径に対する面発光レーザの温度を示す図である。図17において、横軸は絶縁領域(イオン注入領域)の開口部の径を示し、縦軸は面発光レーザの温度を示す。たとえば、面発光レーザ160の工程(4)において測定した温度Aと基準温度との差がaの場合には、イオン注入領域の開口部の径Bをbの分だけ小さくして径Bになるように、イオン注入付加領域165を形成する。図15において、イオン注入領域145の開口部155の径と、イオン注入付加領域165の開口部175の径との差がbに相当する。
このようにイオン注入付加領域の形成を、他の面発光レーザ260、360、460、560についても行って、イオン注入付加領域265、365、465、565を形成して、開口部275、375、475、575を設けることができる。
以上の工程により、第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ3000を製造することができる。このように、電極の形成後に面発光レーザの温度を測定してから、イオン注入付加領域を形成することによって、半導体基板101上における位置だけでなく、様々な要因が面発光レーザに影響を与えて温度が変化した場合であっても、面発光レーザアレイ3000における複数の面発光レーザの光出力を精度良く均一にすることができる。
4.半導体装置(第4の実施の形態)
次に、上述した面発光レーザアレイを適用することのできる半導体装置について説明する。
図18は、第4の実施の形態にかかる半導体装置5000を模式的に示す平面図である。第4の実施の形態にかかる半導体装置5000は、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000と、当該面発光レーザアレイ1000が有する複数の面発光レーザを駆動するための駆動回路4000と、駆動回路4000および面発光レーザアレイ1000を支持するための基板4100と、駆動回路4000と面発光レーザアレイ1000とを電気的に接続するための配線部4200、4300、及びパッド部4400、4500と、を含む。
駆動回路4000は、配線部4200およびパッド部4400を介して、第1電極109と電気的に接続する。第1電極109は、たとえばワイヤ4600によってパッド部4400と接続される。また、駆動回路4000は、配線部4300およびパッド部4500を介して第2電極108と電気的に接続する。第2電極108は、面発光レーザアレイ1000の下面に設けられているため、基板4100の上面に設けられているパッド部4500とワイヤを介さずに接続される。なお、第4の実施の形態において、複数の面発光レーザは、半導体基板101(図1参照)とパッド部4500を介して基板4100に支持されているが、当該基板4100に直接的に設けられ、支持されていてもよい。即ち、上述した半導体基板101と基板4100とが同一基板であってもよい。
以上のような構成を有する半導体装置5000において、面発光レーザアレイ1000は、駆動回路4000と隣り合う位置に配置されていることにより、駆動回路4000で発生する熱の影響を受ける場合がある。そこで、駆動回路4000側に配置されている面発光レーザ200、300の柱状部214、314(図1参照)の径と、酸化狭窄層205および305の開口部215、315の径とを、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000より大きくしてもよい。
即ち、駆動回路からの熱の影響を回避することのできる半導体装置5100の面発光レーザアレイ1100においては、複数の面発光レーザの各々の柱状部および酸化狭窄層の開口部の径は、基板上における所定の位置から端部にいくにつれて小さくなっているが、その所定の位置は、上述した面発光レーザアレイ1000のように、複数の面発光レーザが形成されている領域の中心ではなく、複数の面発光レーザのみが形成されている領域の中心より駆動回路4000側に位置している。駆動回路からの熱の影響を回避することのできる半導体装置の一例を図19に示す。
図19は、駆動回路からの熱の影響を回避することのできる半導体装置5100の一例を模式的に示す平面図である。面発光レーザアレイ1100において、駆動回路4000側に配置されている面発光レーザ200、300の柱状部214、314の径と、酸化狭窄層205および305の開口部215、315の径とを、第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1000より大きくすることにより、駆動回路4000からの熱で素子温度が上昇するのを抑えることができ、ひいては光出力が低下するのを防止することができる。
図19に示すような駆動回路からの熱の影響を回避することのできる半導体装置は、面発光レーザアレイ1000だけでなく、面発光レーザアレイ1500、2000、2500、3000についてもイオン注入領域の開口部や柱状部等の径を調製することによって適用することができる。
5.上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
また、上述した実施形態に係る面発光レーザアレイは、レーザプリンター、プロジェクター、医療用の治療器具、センサ等の検査用器具等に適用することができる。本発明の実施形態に係る面発光レーザアレイは、均一な出力特性を有し、信頼性が高いため、各種の用途に好適に適用できる。
第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す断面図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの特徴的部分を示す図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す平面図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる面発光レーザアレイの特徴的部分を示す図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す平面図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 第1の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す断面図である。 第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの特徴的部分を示す図である。 第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す平面図である。 第2の実施の形態の変形例にかかる面発光レーザアレイの特徴的部分を示す図である。 第2の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイを模式的に示す断面図である。 第3の実施の形態にかかる面発光レーザアレイの製造工程を示す図である。 絶縁領域(イオン注入領域)の開口部の径に対する面発光レーザの温度を示す図である。 第4の実施の形態にかかる半導体装置を模式的に示す平面図である。 第4の実施の形態の変形例にかかる半導体装置を模式的に示す平面図である。
符号の説明
100,150,160 第1の面発光レーザ
101 半導体基板
102 第1ミラー
103,203,303,403,503 活性層
104,204,304,404,504 第2ミラー
105,205,305,405,505 酸化狭窄層
108 第2電極
109,209,309,409,509 第1電極
114,124,214,224,314,324,414,424,514,524 柱状部
115,215,315,415,515 酸化狭窄層の開口部
119,219,319,419,519 第1電極の開口部
125,225,325,425,525 イオン注入領域
135,235,335,435,535 イオン注入領域の開口部
145,245,345,445,555 イオン注入領域
155,255,355,455,555 イオン注入領域の開口部
165,265,365,465,565 イオン注入付加領域
175,275,375,475,575 イオン注入付加領域の開口部
200,250,260 第2の面発光レーザ
300,350,360 第3の面発光レーザ
400,450,460 第4の面発光レーザ
500,550,560 第5の面発光レーザ
600 絶縁層
1000,1100,1500,2000,2500,3000 面発光レーザアレイ
5000,5100 半導体装置

Claims (16)

  1. 同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイであって、
    前記複数の面発光レーザは、
    第1の面発光レーザと、
    前記第1の面発光レーザと隣り合う第2の面発光レーザと、
    前記第2の面発光レーザと隣り合う第3の面発光レーザと、
    を含み、
    前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
    前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
    少なくとも前記第2ミラーと前記活性層とによって構成される柱状部と、
    を有し、
    前記第2の面発光レーザの柱状部の径は、前記第1の面発光レーザの柱状部の径より小さく、かつ前記第3の面発光レーザの柱状部の径より大きい、面発光レーザアレイ。
  2. 請求項1において、
    前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、直線上に配列されている、面発光レーザアレイ。
  3. 請求項1または2において、
    前記複数の面発光レーザの各々の柱状部の径は、基板上における前記複数の面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっている、面発光レーザアレイ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、前記第2ミラーの上方に形成され、レーザ光を出射するための開口部を有する電極をさらに含み、
    前記第1の面発光レーザにおける電極の開口部の径は、前記第2の面発光レーザにおける電極の開口部の径、および前記第3の面発光レーザにおける電極の開口部の径と同一である、面発光レーザアレイ。
  5. 同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイであって、
    前記複数の面発光レーザは、
    第1の面発光レーザと、
    前記第1の面発光レーザと隣り合う第2の面発光レーザと、
    前記第2の面発光レーザと隣り合う第3の面発光レーザと、
    を含み、
    前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、
    かつ、
    前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
    少なくとも前記第2ミラーの一部の領域に形成された絶縁領域と、
    を有し、
    前記絶縁領域は、前記基板面と垂直な方向に開口する開口部を有し、
    前記第2の面発光レーザの開口部の径は、前記第1の面発光レーザの開口部の径より小さく、かつ前記第3の面発光レーザの開口部の径より大きい、面発光レーザアレイ。
  6. 請求項5において、
    前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、直線上に配列されている、面発光レーザアレイ。
  7. 請求項5または6において、
    前記複数の面発光レーザの各々の絶縁領域の開口部の径は、基板上における前記複数の
    面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっている、面発光レーザアレイ。
  8. 請求項5ないし7のいずれかにおいて、
    前記第1の面発光レーザ、前記第2の面発光レーザ、および前記第3の面発光レーザは、前記第2ミラーの上方に形成され、レーザ光を出射するための開口部を有する電極をさらに含み、
    前記第1の面発光レーザにおける電極の開口部の径は、前記第2の面発光レーザにおける電極の開口部の径、および前記第3の面発光レーザにおける電極の開口部の径と同一である、面発光レーザアレイ。
  9. 請求項5ないし8のいずれかにおいて、
    前記絶縁領域は、前記第2ミラーの一部の領域を酸化することによって形成された酸化狭窄層である、面発光レーザアレイ。
  10. 請求項5ないし8のいずれかにおいて、
    前記絶縁領域は、前記第2ミラーの一部の領域にイオンが注入されることによって形成されたイオン注入領域である、面発光レーザアレイ。
  11. 基板と、
    前記基板上に設けられた、複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイと、
    前記基板上に設けられ、前記複数の面発光レーザと電気的に接続されている駆動回路と、
    を含み、
    前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
    前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
    少なくとも前記第2ミラーと前記活性層とによって構成される柱状部と、を有し、
    前記複数の面発光レーザの各々の柱状部の径は、基板上における所定の位置から端部にいくにつれて小さくなっており、
    前記基板上における所定の位置は、前記複数の面発光レーザのみが形成されている領域の中心より前記駆動回路側に位置する、半導体装置。
  12. 基板と、
    前記基板上に設けられた、複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイと、
    前記基板上に設けられ、前記複数の面発光レーザと電気的に接続されている駆動回路と、
    を含み、
    前記複数の面発光レーザの各々は、互いに独立した信号により駆動され、かつ、
    前記基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、
    少なくとも前記第2ミラーの一部の領域に形成された絶縁領域と、
    を有し、
    前記絶縁領域は、前記基板面と垂直な方向に開口する開口部を有し、
    前記複数の面発光レーザの各々の絶縁領域の開口部の径は、基板上における所定の位置から端部にいくにつれて小さくなっており、
    前記基板上における所定の位置は、前記複数の面発光レーザのみが形成されている領域の中心より前記駆動回路側に位置する、半導体装置。
  13. 同一基板上に配列されている複数の面発光レーザを含む面発光レーザアレイの製造方法であって、
    (a)基板の上方に、当該基板側から第1ミラー、活性層、および第2ミラーを構成するための半導体多層膜を形成する工程と、
    (b)前記半導体多層膜の上方から所定の領域にイオンを注入することにより、開口部を有する絶縁領域を形成する工程と、
    (c)前記絶縁領域の上方に、光の出射面を構成する開口部を有する複数の電極を形成する工程と、
    (d)前記電極の開口部を介して前記絶縁領域の開口部にイオンを注入することにより、前記絶縁領域を広げる工程と、
    を含む、面発光レーザアレイの製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記工程(c)の後に、
    電極毎に電流を注入しながら、前記半導体多層膜の温度を測定する工程をさらに含み、
    前記工程(d)では、測定した前記温度に基づいて、前記半導体多層膜にイオンを注入する領域を決定し、決定した当該領域にイオンを注入する、面発光レーザアレイの製造方法。
  15. 請求項13または14において、
    前記工程(b)において形成された前記絶縁領域の開口部は、前記電極の開口部の内側に形成されている、面発光レーザアレイの製造方法。
  16. 請求項13ないし15のいずれかにおいて、
    絶縁領域における複数の開口部の径は、基板上における前記複数の面発光レーザが形成されている領域の中心から端部にいくにつれて小さくなっている、面発光レーザアレイの製造方法。
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