JP6218300B2 - 携帯型キー - Google Patents

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Description

本発明は、建物の扉の錠前の施・解錠に使用することができる携帯型キーに関する。
特許文献1乃至特許文献3は、携帯型キーに関するものである。この種の携帯型キーは、合成樹脂材で成形された扁平状のキーヘッドと、このキーヘッドに一体的に取付けられた金属製のキーブレードとか成る。そして、使用時、前記キーブレードは、キーヘッドの側壁部に形成された凹所状収納部から引き出され、或いは付勢バネを含む飛び出し機構によって、凹所状収納部から飛び出し、使用位置まで突出する。なお、特許文献如何によっては、上記キーブレードは、キーケースの収納部から使用位置までそのままスライドさせて引き出す構造のものがある。いずれにしても、キーブレードは、錠前の鍵穴に差し込む使用時に、キーヘッドの先端部の先端面と直交するように、コンパクト型キーヘッドの長手方向に突出し、この突出した位置を「中立位置」とする。
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3のメカニカルキーは、日常的に使用するメカニカルキーではないので、例えば建具の玄関ドアに設けられた錠前用の鍵穴に使用するには不向きであった。
何故ならば、これら公知のメカニカルキーは、使用時は、把手を介してキーブレードに過度の荷重がかかった場合に、荷重を逃がす工夫が施されていないからである。
建具としてのドア用錠前は、色々にものが存在するが、中には、機械的にも電気的にも解錠可能な「電気錠」が存在する。そして、電気錠も種々の型式のものが存在するが、メカニカルキーで電気錠を解錠する際、デッドボルトを押し戻すバネ部材のバネ力が常に作用しているものもある。
付言すると、携帯型キーが、もっぱら車両のエンジンを切り換えるために使用されるのであれば問題はないが、比較的、デッドボルトを施錠方向に付勢するバネ力が強い建具用錠前に使用するためには、携帯型キーの「中立位置」を保持しながら、把手を介してキーブレードに掛かる過度の荷重を逃がしてやることが望まれる。それは、大きな操作力が把手を介してキーブレードに加わった時、キーの基端部の嵌合内周面(接合面)と把手の内面に形成された筒状支軸の外周面(接合面)や、合成樹脂材に成形された把手の先端部のキーが接触する先端縁が破損し、或いは破損する恐れがあるからである。そこで、このような問題点を解決するために本発明が出現した。
なお、特許文献4乃至特許文献6は、「ポップアップ式携帯キー」に関するもので、例えば特許文献6には、把手を構成するベース体(下方ケース)29の先端部に割溝を有する筒状の支軸27bを形成し、該筒状支軸内にコイルバネ42と操作ボタン41を組み込むと共に、該筒状支軸にキーの基端部(ヘッド部)16の支持孔(嵌合孔)48を外嵌合し、さらに、前記支持孔48にキー飛び出し用のねじりばね50を組み込み、キーを支持する挟持部材28をカバー30側に設ける事項が記載されている(符号は特許文献6のもの)。
特開2006−249875 特開2008−75423 特開2009−235683 特許第3886692号 特表2012−501392 特許第4673776号
本願発明の所期の目的は、建具用錠前のシリンダ錠の鍵穴に差し込み、解錠操作しても、把手とキーブレードとの接合部分が破損しない携帯型キーを提供することである。また把手の先端部のスペースを有効的に活用することである。第2の目的は、キーブレードに掛かる過度の荷重に対して、キーブレードが左右方向にそれぞれ傾倒することである。第3の目的は、部品点数を少なくして、前記第の目的を達成することである。
本発明の携帯型キーは、携帯型把手と、該携帯型把手の先端部に支軸を介して少なくとも該携帯型把手の収納位置から該携帯型把手の先端面と略直交する中立状態の位置まで回転可能に設けられ、かつ使用時に建具用錠前のシリンダ錠の鍵穴に差し込まれるキーブレードとから成る携帯型キーに於いて、前記携帯型把手の先端部には前記支軸に対して離間する第2支軸が設けられ、該第2支軸には保持部材と該保持部材に復帰力を作用させる保持バネ部材が設けられており、前記使用時、前記携帯型把手を把持した状態で該携帯型把手を回す操作時に、前記保持部材の係合部分と前記キーブレードの筒状基端部との保持係数で決まる設定トルク値に対して、前記支軸と前記キーブレードの筒状基端部の接合部分に該設定トルク値を超える荷重が加わると、前記キーブレードは、前記保持部材の保持力を解除するように、しかも、前記保持バネ部材のバネ力に抗して傾倒することを特徴とする。
上記構成に於いて、前記キーブレード1は、支軸5に嵌合する筒状基端部3a、該筒状基端部に弧状に連設する接続部分3b、該接続部分に連設する支持部分3cを有するキーホルダー3と、前記支持部分3cに後端部が固定的に設けられたブレード部分4から成り、また前記保持部材20は、前記キーホルダー3の一側面に形成された摩擦係合第1ポイントP1を保持する第1係止レバー21と、キーホルダーの他側面に形成された摩擦係合第2ポイントP2を保持する第2係止レバー22とから成ることを特徴とする。
さらに、前記支軸5は、携帯型把手1の中心を通る中心線Oに対して偏心する位置に設けられ、一方、前記保持部材20は、前記支軸5とは反対側の偏心する位置に設けられた第2支軸15に軸支され、前記第2支軸15にキーブレード2を中立状態に戻す保持バネ部材23が巻装されていることを特徴とする。
付言すると、携帯型把手1の先端部1aには、支軸5に対して離間する第2支軸15が設けられ、該第2支軸に保持部材20と、該保持部材に復帰力を作用させる保持バネ部材23が設けられていることを特徴とする。
(a)請求項1に記載の発明は、建具用錠前のシリンダ錠の鍵穴に差し込み、解錠操作しても、把手とキーブレードとの接合部分が破損しない。また把手の先端部のスペースを有効的に活用することができる。したがって、電気部品を収納するスペースを多く取ることができる。さらに部品点数を少なくすることができる、組み合わせが容易である等の利点がある。
(b)請求項2に記載の発明は、キーブレードに掛かる過度の荷重に対して、キーブレードを左右方向にそれぞれ傾倒させることができる。またキーブレードは、支軸に嵌合する筒状基端部に弧状に連設する接続部分を有するので、支軸に離間して固定軸(第2支軸)を設け、保持部材及び保持バネ部材を該固定軸に装着させて、該効果を得ることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、把手の先端部のスペースを有効的に活用することができる。
図1乃至図14は本発明の実施形態を示す各説明図。
携帯型キーを構成するキーブレードが使用(中立)位置まで回転した状態の斜視図。 キーブレードが収納位置に収まっている状態の右側面図。 図2に於いて、携帯型把手の先端部側から見た説明図。 図1の4−4線概略断面説明図。 図1の5−5線概略断面説明図。 主要部の分解斜視図。 キーブレードの分解斜視図。 キーブレードの収納位置の説明図。 キーブレードの収納位置(裏側)の説明図。 キーブレードの回転中(中途)の説明図。 キーブレードが使用位置まで回転した状態の表側の説明図。 保持部材の保持力が解除された一例の表側の説明図。 キーブレードが使用位置まで回転した状態の裏側の説明図。 建物の扉の錠前の施・解錠に使用する説明図。
図1乃至図14を参照にして、実施形態の携帯型キーXを説明する。図1は携帯型キーXを構成するキーブレード2が使用(中立)位置まで回転した状態の斜視図、図2はキーブレード2が収納位置に収まっている状態の右側面図、図3は、図2に於いて、携帯型把手1の先端部側から見た説明図である。
ここで図1を参照にして、各部分を簡単に説明する。1は携帯型把手(以下、「把手」という。)、1aはその先端部、1bは後端部、Oは携帯型把手の先端部1a及び後端部1bを通る中心線、2はキーブレード(以下、「キー」という。)、3はキーを構成するキーホルダー、4はキーホルダーの先端部に差し込み固定されたブレード部分、5は把手1の先端部1aの偏心部位に設けられた筒状の支軸(軸受部分)、6はキーホルダー3の基端部に組み込まれた操作ボタン、7はキープレート用収納部である。
携帯型キーXは、扁平状の把手1と、この把手1の先端部1aに支軸5を介して所定範囲まで回転可能に設けられたキー2とから成る。図1は、キー2のキーホルダー3が先端部1aの偏心位置に存する支軸5に軸支され、そのブレード部分4が収納部7に収納された収納位置から中心線O上の使用位置(中立位置)まで回転し、後述する保持部材20及び保持バネ部材23の保持力により、把手1の先端部1aの左右に揺れないように保持されている状態を示す。
この種の携帯型キーは、普通一般に、鍵(キーブレード)が、支軸(軸受部分)を介して把手(ケース)の側壁の凹所状収納部から回転して把手の先端面と略直交する位置まで突出し、鍵の基端部或いは把手の先端部及び支軸に形成されたオス・メスの係止手段によって左右に振れないように係止されている(例えば特開昭63−110377号の図1、特表2012−501392号の図1)。
しかしながら、本実施形態では、キーホルダー3の基端部3a側に第2支軸15を介して回転可能に配設された保持部材20(合計2個の係止レバー21、22)及び保持部材に復帰力を作用させる保持バネ部材23の保持力でもって、キーの使用位置(中立位置)が保持されている(特徴部分)。
またこの種の携帯型キーは、普通一般に、筒状支軸或いは鍵の基端部に形成した軸受リングに嵌め込んで操作ボタンを軸方向に押し込むと(例えば特開昭63−110377号)、鍵側の係止部分から操作ボタン側の係合突起が外れ、その結果、筒状支軸に組み込まれた圧縮バネの復帰力により、鍵がケースの収納部から飛び出す構造となっているが、本実施形態も、図1、図5等で示すように、筒状支軸5と同軸上の先端部1aの円形貫通孔17やキーホルダー3の基端部3aの嵌合孔25に操作ボタン6が組み込まれ、該操作ボタン6をボタン用付勢バネ18のバネ力に抗して押し込むと、該ボタン用付勢バネ18のバネ力によって、キー2は把手1の一側壁の凹所状収納部7から飛び出す。
ところで、特に詳細に図示しないが、上記ボタン用付勢バネ18は、ボタンを初期位置に復帰させる機能とキー2を把手1の収納部7から出させる機能の両方を兼用し、その上端部は操作ボタン6の係止溝に係止され、下端部は蓋体12の支軸5或いは支持突起に挿入固定されている。
したがって、使用時、操作ボタン6を付勢バネ18のバネ力に抗してベース体12方向に押し込むと、把手1の蓋体13から係止状態を解かれた該操作ボタン6は、前記付勢バネ18のバネ力により回転し、それと同時にキーホルダー3も一緒に共働回転する(キー2が自動的に飛び出す)。
上記のようにキー(鍵)2が飛び出す携帯型キーXは、「ポップアップ式キー」とも称されているが、本発明は、発明の課題との関係では、操作ボタン6を備えた鍵飛び出し機構、或いは弾性復帰的な鍵飛び出し用付勢手段18は、発明の限定要件ではなく、実施形態如何によっては、ブレード部分4を指で摘み出す方式であっても良い。したがって、発明の本質的事項でない構成は、簡単に説明するに留める。
さて、図14で示すように、本実施形態の携帯型キーXは、主に、建具としてのドア8の自由端部8aに設けられた錠前9のシリンダ錠10の鍵穴10aにメカニカルキーとしてのブレード部分4を差し込む際に使用される。その際、大きな操作力が把手1を介してキー2に加わった時、キーの基端部、本実施形態では、キーホルダー3の基端部3aの嵌合内周面(接合面)と把手1の内面に形成された筒状支軸5の外周面(接合面)や、合成樹脂材で成形された把手1の先端部1aのキーホルダー3の外面が接触する先端縁が破損し、或いは破損する恐れがある。そこで、このような問題点を解決するために本発明が出現した。
図2及び図3は、キー2がコンパクト型ケース或いは扁平型ケースの把手1の一側部にその長手方向に形成されたキー収納溝或いは凹所状収納部7に完全に収まっている状態である。これに対して、図1はキー2が使用位置まで回転した状態である。すなわち、この時、キー2は略中心線O上の中立位置に保持部材20及び保持バネ部材23の両者に保持されている。ここで「略中心線O上」の「略」とは、おおよその意味であり、例えば多少の、+αの回転角を加味した場合も含まれる。したがって、キーブレード2が完全に中立位置まで突出した際に、キーが容易に動かないように保持部材20及び保持バネ部材23でキー2を保持するためのα角を、例えば2度程度加味したやや傾倒状態の場合も含まれる。この実施形態では、把手1と、該把手1にキー2を構成するキーホルダー3の基端部3aに、前述したように、操作ボタン6を備えた弾性復帰的な鍵飛び出し用付勢バネ18を組み込むために、やや複雑を構成になっているが、基端部3aの嵌合孔25の構造や筒状支軸5の構成は、任意に設計変更することができる。付言すると、支軸5は必ずしも筒状である必要はないが、望ましくは、ポップアップ式キーを考慮し、本実施形態の如く、キー2は筒状支軸5を介して回転自在に支持される。
図4は、図1の4−4線概略断面説明図、図5は、図1の5−5線概略断面説明図、そして、図6は主要部の分解斜視図である。例えば図6で示すように、把手1は、例えばベース体(下ケース)12と、図示しない固定手段(例えば単数又は複数個の固着具)を介して該ベース体12に重なるように合体する蓋体(上ケース)13とから成る。把手1は、単なる扁平型基盤であっても良く、又はドア8側の錠前9の錠制御装置に対する電子認証用の交換手段を含む電子回路(トランスポーター)を内蔵した扁平状のケースであっても良い。本実施形態では、図示しないトランスポーターを内蔵するために、ベース体12の内面に形成された突壁状周壁12aで囲まれた凹所14に電子回路が収納される。そのために、筒状の支軸(第1支軸)5及び保持部材20用の固定軸(第2支軸)15をベース体12の先端部内面の偏心位置にそれぞれ突出形成している。
付言すると、前記支軸5は、把手1(ベース体12)の中心を通る中心線Oに対して偏心する右側の位置に設けられ、一方、前記保持部材20(21、22)は、前記支軸5とは反対側の偏心する左側の位置に設けられ第2支軸15に軸支され、さらに、前記第2支軸15にキー2を中立状態に戻す保持バネ部材23が巻装されている。ベース体12のその余の説明は割愛する。小判形状の蓋体(上ケース)13の先端部には、操作ポタン6用の円形貫通孔17が形成され、該円形貫通孔17は支軸5と同軸上に形成されている。符号18はキー飛び出し用付勢バネで、この付勢バネ18の一端部はキャップ状操作ボタン6の不番の係止部分に係止され、一方、他端部はキーホルダー3の基端部3aに形成された不番の係止部分に係止されている。
図7はキー2の分解斜視図である。本実施形態のキー2は、把手1に対して、交換可能な鍵部品である。キー2は、組合せの際、ベース体12の筒状支軸5に、その基端部3aの嵌合孔25を外嵌合する。キー2を筒状支軸5に装着すると、キー2は筒状支軸5を中心として軸周りに回転可能と成る。キー2は、筒状支軸5に嵌合する筒状接合部分を有するキーホルダー3と、該キーホルダーに後端部が固定的に設けられたブレード部分4から成り、また前記保持部材20は、キーホルダーの一側面側を保持する第1係止レバー21と、キーホルダーの他側面側を保持する第2係止レバー22とから成る。
ここでキーホルダー3の構成を説明する。3aは嵌合孔25を有する基端部、3cは前記基端部3aの外周面の一部から外方向へ弧状に連設する接続部分3bを介して所定量突出すると共に、その突出先端部に開口26を有するケース状支持部分、27は前記ケース状支持部分3cの一側壁に形成された固着具28用のネジ孔である。
キーホルダー3は、例えば図7で示すように、筒状基端部3aの外周面の一部に周方向に突設された鍔状支持部分3dの一端部に対して、その表が段差状に連設する弧状の接続部分3b(人の肘を略90度折り曲げた形態部分)をしている。これは、筒状支軸5が把手1の偏心位置に存在するため、ケース状支持部分3bを弧状に突出形成しないと、ブレード部分4が中心線O上に位置しないからである。もちろん、実施形態如何によっては、ケース状支持部分3bを円筒状の基端部3aの外面の一部に直線状に突設しても良いが、その場合には、ブレード部分4が把手1の中心線O上から相当外れるので、回転方式の携帯型キーXは、非常に使い難い物となってしまう。したがって、望ましくは、キーホルダー3のケース状支持部分3bは弧状の接続部分3bを有する。
また弧状の接続部分3bは、係止爪片の機能を有する保持部材20との関係で重要な機能を発揮する。すなわち、本実施形態では、把手1の先端部1aに、前記キー2が突出方向に回転した際に、該キー2を使用位置で中立状態に保持する保持部材20及び保持バネ部材23をそれぞれ設け、前記使用時、前記把手1を把持した状態で該把手1を回す操作時に、前記保持部材20を構成する第1係止レバー21の係合爪21a及び第2係止レバー22の係合爪22aと前記キー2の基端部分との保持係数で決まる設定トルク値に対して、把手1の支軸5とキー2の筒状接合部分に該設定トルク値を超える荷重が加わると、前記キー2は、前記保持部材20の保持力を解除するように、しかも、前記保持バネ部材23のバネ力に抗して傾倒するからである。
図6で示すように、前記保持部材20は、キーホルダー3の一側面側(図6では上面)を保持する第1係止レバー21と、キーホルダー3の他側面側(図6では下面)を保持する第2係止レバー22とから成り、さらに、前記保持バネ部材23は、把手1の第2支軸15に巻装された状態で、しかも、不番の軸孔を有する前記第1係止レバー21及び第2係止レバー22にサンドイッチ状に挟まれた状態で、上方に位置するバネ端部23aが第1係止レバー21の不番のバネ端支持部分に支持され、一方、下方に位置するバネ端部23bが第2係止レバー22の不番のバネ端支持部分に支持されていることから、その付勢力が、第1係止レバー21及び第2係止レバー22の両方に作用する。
ここで、図8乃至図14を参照にして、さらに本発明の主要部について説明する。図8はキー2の収納位置の説明図である。特に図示しないが、キー2が把手1の凹所状収納部7に収納されると、操作ボタン6の外周面に突設された係合部分と筒状支軸5の内周面に形成された拘束溝との係合構造により、キー2は自由に飛び出ないように凹所状収納部7にセットされる。こごては、説明の便宜上、図8を正面図とするが、この図8に於いて、キーホルダー3の筒状基端部3a乃至支持部分3cは、全てベース体12内に位置する。
図面左側の第2支軸(固定軸)15に軸支された保持部材20は、上方に見えるのが第1係止レバー21で、その下方に位置しているのが第2係止レバー22である。第1・第2係止レバー21、22の各係合爪片21a、22aは、基端部3aの鍔状支持部分3d等の上面・下面等に位置していない。また、筒状基端部3aの外面と弧状接続部分3bの付根の箇所に相当する谷状被係合部分(摩擦係合第1ポイント)P1は、第1・第2係止レバー21、22の各係合爪片21a、22aから最も離れている。
これに対して、図9はキー2の収納位置の裏側の説明図である。当然のことながら、キー2は左側に位置し、第2係止レバー22が手前側に見えている。キーホルダー3の筒状基端部3a乃至支持部分3cの背面の構成は、正面のそれと多少相違している。その理由は、本実施形態では、キー2が把手1の凹所状収納部7から離れる方向へ傾倒するだけではなく、キー2が凹所状収納部7に戻る方向へ傾倒する場合にも、保持バネ部材23の付勢力で戻すからである。つまり、キー2が中立位置の場合に於いて、左右に振れることを防止している。そこで、キーホルダー3の筒状基端部3a乃至支持部分3cの適宜部位に、やや幅広の切欠部分29を形成し、その切欠部分29の弧状案内部分3eの端面に窪み状の被係合部分(摩擦係合第2ポイント)P2を設けている。
作用に関して、まず正面視側から説明する。まず図10はキー2の回転中(中途)の説明図、図11はキー2が使用位置まで回転した状態の表側の説明図である。キー2が回転中途の場合、第1係止レバー21の係合爪片21aは、鍔状支持部分3dの上面に支持された状態で摺接している。そして、キー2が使用位置まで回転した場合、前記係合爪片21aが摩擦係合第1ポイントP1に入り込み、ブレード部分4が把手1の中心線上に位置するように第1係止レバー21に保持(係止)される。
そこで、図14で示す使用時に、今仮に、把手1を把持した状態で該把手1を回す操作時に、第1係止レバー21の係合爪片(係合部分)21aと前記キー2の基端部分との保持係数で決まる設定トルク値に対して、支軸5と前記キー2の筒状接合部分に該設定トルク値を超える荷重が一方向(凹所状収納部7から離れる方向)に加わると、前記キー2は、前記第1係止レバー21の保持力を解除するように、しかも、保持バネ部材23のバネ力に抗して仮想線で示す位置へと傾倒する(図12参照)。そして、把手1に対する操作力を緩めて抜重すると、キー2は保持バネ部材23のバネ力によって中立位置へと戻る。
次に背面視から説明する。図13はキー2が使用位置まで回転した状態の裏側の説明図である。この時、第2係止レバー22の係合爪片22aが、弧状案内部分3eの外周面に案内されながら該弧状案内部分3eの端面に至り、被係合部分29の摩擦係合第2ポイントP2に入り込む。この状態でキー2は中立位置に保持されているが、図14で示す使用時に、今仮に、把手1を把持した状態で該把手1を回す操作時に、第2係止レバー22の係合爪片(係合部分)22aと前記キー2の基端部分との保持係数で決まる設定トルク値に対して、支軸5と前記キー2の筒状接合部分に該設定トルク値を超える荷重が他方向(凹所状収納部7に戻る方向)に加わると、前記キー2は、前記第2係止レバー22の保持力を解除するように、しかも、保持バネ部材23のバネ力に抗して仮想線で示す位置へと傾倒する。そして、把手1に対する操作力を緩めて抜重すると、キー2は保持バネ部材23のバネ力によって中立位置へと戻る。このように、本実施形態では、キー2は中立位置から左右いずれの方向へ傾倒しても、一つの保持バネ部材23のバネ力によって中立位置へと戻る。
本実施形態は、特許文献4乃至特許文献6に記載の「ポップアップ式携帯キー」であるが、キー2のブレード部分4は、グリップ体(把手)1から引き出す構造であっても良い。この場合には、把手1の引出部位に切欠部分を適宜に形成する。また、ドア8側の錠前9の錠制御装置に対する電子認証用の交換手段を含む電子回路(トランスポーター)を内蔵するか否かを問わず適用することができる。
本発明は、建物の扉の錠前を機械式に施・解錠する際に使用することができる。
X…携帯型キー2…携帯型把手、1a先端部、2…キーブレード、3…キーホルダー、3a…筒状基端部、3b…接続部分、3c…支持部分、4…ブレード部分、5…支軸、6…操作ボタン、8…ドア、9…錠前、10…シリンダ錠、12…ベース体、13…蓋体、14…凹所、15…第2支軸、18…付勢バネ、20…保持部材、21…係止レバー、22…第2係止レバー、21a、22a…係合部分(係合爪片)、23…保持バネ部材、O…中心線、P1…摩擦係合第1ポイント、P2…摩擦係合第2ポイント。

Claims (3)

  1. 携帯型把手と、該携帯型把手の先端部に支軸を介して少なくとも該携帯型把手の収納位置から該携帯型把手の先端面と略直交する中立状態の位置まで回転可能に設けられ、かつ使用時に建具用錠前のシリンダ錠の鍵穴に差し込まれるキーブレードとから成る携帯型キーに於いて、
    前記携帯型把手の先端部には前記支軸に対して離間する第2支軸が設けられ、該第2支軸には保持部材と該保持部材に復帰力を作用させる保持バネ部材が設けられており、
    前記使用時、前記携帯型把手を把持した状態で該携帯型把手を回す操作時に、前記保持部材の係合部分と前記キーブレードの筒状基端部との保持係数で決まる設定トルク値に対して、前記支軸と前記キーブレードの筒状基端部の接合部分に該設定トルク値を超える荷重が加わると、前記キーブレードは、前記保持部材の保持力を解除するように、しかも、前記保持バネ部材のバネ力に抗して傾倒することを特徴とする携帯型キー。
  2. 請求項1に於いて、前記保持部材は、前記キーホルダーの一側面に形成された摩擦係合第1ポイントP1を保持する第1係止レバーと、キーホルダーの他側面に形成された摩擦係合第2ポイントP2を保持する第2係止レバーとから成ることを特徴とする携帯型キー
  3. 請求項1に於いて、前記保持部材は、前記支軸とは反対側の偏心する位置に設けられた第2支軸に軸支され、前記第2支軸にキーブレードを中立状態に戻す保持バネ部材が巻装されていることを特徴とする携帯型キー。
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