JP6216128B2 - 消防用保形ホース - Google Patents

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本発明は消防用保形ホースに関する。
更に詳しくは、代表的には、屋内消火栓設備として防火対象物内において、消火栓に常時繋がれて設置され、火災発生時には、特に、防火対象物の従業員等による初期消火活動の実施を高い使用率で、かつ短時間での放水開始と低圧力損失での放水を実現して、より有効な初期消火活動を実施することを可能にする消防用保形ホースに関する。
防火対象物内において、屋内消火栓として常時消火栓に繋がれて設置されている消防用ホースとして、比較的小径(内径:約26〜28mm)の消防用保形ホース(以下、単に「保形ホース」ということがある)がある。
この保形ホースは、屋内消火栓内への格納時において、常時、消火栓に一端が連結されており、格納時、ホース本体の全体はその断面形状が円形状に保たれているものである。このため、格納状態から該ホースの全体を取り出さなくても放水を開始することができ、火災発生時など、1人でも操作を行って放水できることから、初期消火活動を有効に行うことができるという有用さを有するものであり、この点が、消防用保形ホースの特徴である。
これに対して、扁平な状態にされて、ジグザグに屈曲されてあるいはとぐろ状に巻かれて格納されているホース(平ホース)では、放水活動を開始するためには、該ホース全体を取り出して、ホースが屈曲した状態等を呈さないようにして整えて後、通水して放水をすることが必要であり、そのために通常は2人で操作をするものである。
すなわち、平ホースでは、2人でないと有効かつスピーディな操作ができないのであり、初期消火活動の手段として、1人で操作できる保形ホースは有用である。ちなみに、屋内消火栓としての平ホースは、内径が約40mmであり、一般的に、保形ホースよりも太く放水量も大きい。
この屋内消火栓としての保形ホースは、前述のように、一人で操作できることを実現するため、ホース本体の全体が、格納時も含めて常にその断面形状が円形状に保たれている構造であることが重要である一方で、比較的小径(内径:約26〜28mm)のものであるため、放水量の確保、操作性、格納性を良くするために、それほど肉厚のものにできず、その上で、全体の可撓性、柔軟性、軽量性、強力等が必要な特性となる。
従来、保形ホースの断面形状を円形状に保つ上で、特に筒状織物の緯糸として太い合成繊維モノフィラメント糸を使用することが知られているが(特許文献1、特許文献2等)、一方で、緯糸に太い合成繊維モノフィラメント糸を使用した場合、得られるジャケットの形態に起因して通水時における圧力喪失を招き、放水性能を低下させる場合があるという問題があった。
例えば、緯糸に太い合成繊維モノフィラメント糸を使用した場合、得られるジャケットの内側表面の形態が、該太い合成繊維モノフィラメント製緯糸の列に沿ってジャケットの長さ方向(経糸方向)に蛇腹形態となり、圧力損失が大きくなるという問題が指摘され、該問題を解決するため、ジャケットとして、綾織組織の織物を用い、該綾織物の綾目がジャケットの内面になるように構成した保形ホースが提案されている(特許文献1の段落0006、同0007、実用新案登録請求の範囲等ご参照)。
また、経糸にマルチフィラメント糸条を使用し、緯糸に剛性の高いモノフィラメントを使用したジャケットを有する保形ホースにおいては、緯糸が経糸に対して滑りやすくなり、そのため、緯糸が目ずれを起こしやすくなるという問題が指摘され、該問題を解決するために、経糸にマルチフィラメント糸条を使用し、緯糸に剛性の高いモノフィラメントを螺旋状に配して製織したジャケットを有する保形ホースにおいて、該緯糸のモノフィラメントの横断面形状を外周に少なくとも3個の凸部をもつ非円形にしたものを用いて平織物に製織した保形ホースが提案されている(特許文献2の特許請求の範囲等ご参照)。
また、全体の軽量性、柔軟性に優れ、製造が容易な保形ホースを提供することを目的として、合成繊維からなる経糸と緯糸を筒状に織成したジャケットの少なくとも内側にライニング層を設けた保形ホースにおいて、該緯糸を高強度繊維と熱融着繊維とを引き揃え、加熱融着して一体にした複合繊維によって形成した保形ホース、あるいは、緯糸を、高強度繊維と熱融着繊維とを引き揃え、加熱融着して一体にした複合繊維からなる芯材と、この芯材を被覆する外被とから形成した保形ホース提案され、さらに具体的には、 その高強度繊維をカーボン繊維またはアラミド繊維またはこれらの組み合わせであるようにしたもの、さらに、該熱融着繊維を、ポリアミド系繊維またはポリエステル系繊維であるようにした保形ホースが提案されている(特許文献3の請求項1、請求項2等ご参照)。
しかし、特許文献1に記載の如き保形ホースでは、織組織を綾織にしているため、経糸が内面側に露出している長さが長くなり、ジャケットの内周面は、平坦面積が大きくなる方向であることから、織物組織的には蛇腹形態の形成が軽減できて問題は解消されているものの、該蛇腹形態の形成が軽減されるのは、主に保形ホースがストレートな状態のときであり、ホースを曲げたときには、綾織組織であるため緯糸の拘束が緩いことに基づいて緯糸が動きやすく、そのため緯糸ずれ現象を生じ、その結果、ホースを曲げた内側の面では、不規則に生じた該緯糸ずれに起因する不規則な波形のような凹凸構造を生ずる場合があるという問題があった。図4は、その状態を図示して説明する保形ホースの側面モデル図であり、消防用保形ホース1を図面上で下方向に曲げたときに、その曲げ領域8において、内側のホース表面に不規則なうねった波形のような凹凸構造を生じた状態を示している。この凹凸構造は、ホースの外側表面上だけでなく、ホースの内周面上でも不規則な波形状の凹凸構造を顕出しているものであり、ホース内の通水抵抗を増大させ、通水量、通水速度に影響を与え、通水性能を著しく損なわせるものであった。
また、特許文献2、特許文献3に記載の保形ホースでは、基本的に、織組織は平織とした上で、使用される緯糸フィラメント糸は特別なもの(外周に凸部を持つ非円形断面モノフィラメント糸(特許文献2)、あるいは高強度繊維と熱融着繊維とを引き揃えて加熱融着して一体にした複合繊維フィラメント糸(特許文献3の図3、図4)とすることによって、該緯糸に対する拘束力の強化、それによる緯糸の目ずれ防止あるいは軽量化・柔軟化は実現できたとしても、本来、平織組織であることに基づく凹凸蛇腹構造は解消されていないのであり、緯糸の存在に基づく規則的に生ずる凹凸構造は、保形ホースのストレート状態時においても呈しているものであった。
また、緯糸として、断面が略三角形、花弁状あるいはかまぼこ形状のもの等を使用して、その略三角形等の底辺部をジャケットの内周側になるようにして平織組織で製織して、保形ホースの内周面が平坦になるようにした保形ホースの提案がされている(特許文献4)。
しかし、そのようにして製織することは難しく、緯糸が少し捩れると逆効果となり、好ましくないものであった。
登録実用新案第2513156号公報 特開平10−61837号公報 特開平10−82485号公報 特開平10−82486号公報
本発明者等の各種知見によれば、織組織的に見ると、緯糸に、ある程度太いモノフィラメントを使用する場合は、平織組織では、ジャケットの内側表面上において(外側表面上でも)、緯糸列に基づく規則的な蛇腹状の凹凸構造の形成は基本的に避けられず、通水性能を低下させるものであり、これを内張層で解消しようとしても、内張層を厚くせざるを得ないのであり、ホース内径を一定にしようとすれば、外径が大きくなり、その結果、ホースの曲げ半径が大きくなり、ホース重量の増加、柔軟性・可撓性の低下、収納性の低下など、他の特性で好ましくない結果を招く。
一方、綾織組織では、平織組織での緯糸列に基づく凹凸構造形成は緩和できるものの、保形ホースを曲げたときに生ずる緯糸のずれに基づいて、平織物のそれとは異なる新たな波形状、蛇腹状の凹凸構造の形成が問題となる。すなわち、前述した図4に示したように、該保形ホースを曲げたとき、不規則なうねった波形のような凹凸構造を、ホースの外側表面上だけでなく、ホースの内周面上でも顕出しているものであり、ホース内の通水抵抗を非常に増大させ、通水量、通水速度に影響を与え、通水性能を著しく損なわせるものであった。
いずれの場合にあっても、保形ホース内周面で、緯糸の方向に沿って延びる蛇腹のように凹凸構造が形成されることは、通水時の圧力損失を招き、放水性能、消火能力の低下を招き望ましくない。また、該凹凸構造に起因して、ホース収納部からのホース引き出しの際にホースが引っかかるなど、ホース操作、消火作業の弊害となる場合もあり、望ましくない。
特に、保形ホースは、本来、初期消火活動で使用されることを企図して屋内消火栓設備として設けられているものであるから、一人で操作をすることが良好にできて、かつ放水性能・消火能力も問題なく高いことが要請されるのである。
近年のデータとして、火災発生時の屋内消火栓設備の使用率は平均して約14%と低いという報告例がある。一方で、同報告は、初期消火活動に屋内消火栓設備が使用された場合には奏効率が約60%と火災鎮圧に効果を発揮していることを報告しており、屋内消火栓設備の使用率を向上させることは火災による被害を小さくするものと考えられる。
上述したような点に鑑み、本発明の目的は、容易に操作することができて、かつ、短時間での放水開始と低圧力損失での放水・消火活動を実現し、それにより、結果的に高い屋内消火栓設備の使用率をもたらし、より有効な初期消火活動の実施と被害を最小限にした火災鎮圧に資する保形消防ホースを提供することにある。
本発明の目的は、より具体的には、上述したように、従来、織物組織に対応して形成されることが通常だったホース内周面上の凹凸構造の顕出をなくし、通水時、低圧力損失で放水量の確保と高い消火能力を実現でき、その上、全体の可撓性、軽量性に優れ、一人で操作をすることが良好にできて、屋内消火栓設備の使用率を向上させて、有効な初期消火活動を実現するのに資する消防用保形ホースを提供することにある。
上述した目的を達成する本発明の消防用保形ホースは、以下の(1)の構成からなる。
(1)合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、かつ内径が26〜28mmの消防用保形ホースであって、前記ジャケットは、経糸として、以下の(a)または(b)のポリエステル糸が2本引揃えられて使用され、かつ、緯糸として直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸が1本で使用され、緯糸織密度が40〜65本/10cm、経糸織密度が44〜65本/インチであり、綾目が該ジャケットの内側面にあるようにして織成された綾織物からなり、前記(a)または(b)のポリエステル糸が、5本の紡績糸またはフィラメント糸を合撚した合撚糸として形成されてなるものであることを特徴とする消防用保形ホース。
(a)ポリエステル糸が紡績糸の場合、合計の番手が1.5〜5.3綿番手の合撚糸であること。
(b)ポリエステル糸がフィラメント糸の場合、合計の繊度が1100デシテックス〜3300デシテックスのマルチフィラメント糸である合撚糸であること。
また、かかる本発明の消防用保形ホースにおいて、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成からなることが好ましい。
(2)前記経糸織密度が44〜60本/インチであることを特徴とする上記(1)記載の消防用保形ホース。
(3)前記(a)または(b)の合撚糸の上撚り数が50〜120回/50cmであることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載の消防用保形ホース。
)緯糸として使用される前記ポリエステルモノフィラメント糸が、円形断面モノフィラメント糸であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載の消防用保形ホース。
)前記内張層の厚さが、0.3〜0.6mmであることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか記載の消防用保形ホース。
請求項1にかかる本発明によれば、屋内消火栓設備内への格納時、取り出し時等において、常時、ホース本体の全体でその断面形状を円形状に維持できて、ホース内面で蛇腹状の規則性のある凹凸形状、あるいは不規則な蛇腹状の波形凹凸形状の発生がいずれもなく、それにより、通水時には低圧力損失での高放水量の確保と高い消火能力を発揮でき、その上、全体の可撓性、軽量性に優れ、一人での操作性が非常に良好な消防用保形ホースが提供される。
かかる本発明の消防用保形ホースは、上述した効果を有することにより、結果的に、より有効な初期消火活動を実現でき、かつ屋内消火栓設備の使用率を向上させるものであり、火災鎮圧に非常に優れた効果を発揮するものである。
請求項2〜6のいずれかにかかる本発明によれば、上述した請求項1にかかる本発明の消防用保形ホースが有する効果を有するとともに、さらに、該効果をより大きくかつ明確に有する消防用保形ホースを提供でき、その結果、より低圧力損失でのより優れた高放水量の確保と高い消火能力を発揮する消防用保形ホースが提供されるものである。
本発明にかかる消防用保形ホースの一実施態様例を説明するホース長さ方向の一部断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明にかかる消防用保形ホースの一実施態様例を説明するものであり、(a)はホースジャケットをなす綾織物の1例を示した織物組織図であり、(b)は(a)に示した綾織物を図上A−A矢視方向から見た織糸(経糸、緯糸)の配置と内張層が設けられる側(ホース内腔側)を示した図である。 本発明にかかる消防用保形ホースの一実施態様例を説明するものであり、経糸として用いられるポリエステル糸が5本合撚された合撚糸を示したものであり、本発明では、このような合撚糸が2本引揃えられて、それが1本の単位の経糸として用いられて、綾織でジャケットが製織されるものである。 ジャケットを綾織組織で製織した場合、緯糸の拘束が緩いことに基づいて生ずる緯糸ずれ現象によって、ホースを曲げた内側の面で生ずる不規則な波形のような凹凸構造を現出した状態を示した保形ホースの側面モデル図である。
以下、更に詳しく本発明の消防用保形ホースについて、説明する。
本発明にかかる消防用保形ホース1は、図1や図2(a)、(b)に示したように、合成繊維からなる経糸3と緯糸4が筒状に織成されたジャケット2の内側面に合成樹脂からなる内張層5が設けられ、かつ内径が26〜28mmの消防用保形ホース1であって、該ジャケット2は、経糸3として、以下の(a)または(b)のポリエステル糸が2本引揃えられて使用され、かつ、緯糸4として直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸が1本で使用され、緯糸織密度が40〜65本/10cm、経糸織密度が44〜65本/インチであり、綾目が該ジャケット2の内側面にあるようにして織成された綾織物からなることを特徴とする。
(a)前記ポリエステル糸が紡績糸の場合、合計の番手が1.5〜5.3綿番手の合撚糸であること
(b)前記ポリエステル糸がフィラメント糸の場合、合計の繊度が1100デシテックス〜3300デシテックスのマルチフィラメント糸である合撚糸であること。
かかる本発明の消防用保形ホースによれば、ジャケットをなす筒状織物を綾織組織の織物で構成し、かつ、第一に、綾織の綾目が該ジャケットの内側面(ホースの内腔側の面)にあるようにして使用することにより、平行に配された複数の経糸3が群としてなす面を、平織の場合と比較してより平坦(経糸の経方向での平坦さに寄与する)なものとすることができ、かつ、第二に、経糸2として上述の如く合撚糸7を2本引き揃えて使用することにより、該経糸3が成す面をより一層平坦(経糸の緯方向での平坦さに寄与する)なものとすることができる上(図2(b))、経糸3と緯糸4の交錯面積が大きくなるので(図2(b))、経糸3と緯糸4との交錯による緯糸4の拘束をより強固に行うことを可能にし、そのため、内張層5が、経糸3を介在させながらも、緯糸4とより密着した強固な接合状態を形成することができる。これらの効果をより良好にバランス良く発揮する上で、経糸織密度は44〜65本/インチとすることが重要であり、より好ましくは、44〜60本/インチとすることである。
したがって、本発明では、「綾織」という、本来は、織組織的に経糸、緯糸の拘束が弱いものでありながらも、糸使いを特別なものにすることにより、経糸3、緯糸4および内張層5の3者が互いに密着した強固な接合状態を形成することができる。このため、本発明によれば、保形ホースを曲げたときに生ずる、緯糸が相対的に動くことによる緯糸ずれの発生を極めて良好に防止できて、操作時において保形ホースの内面を、常時、より平坦に維持することができ、通水時の圧力損失をより小さくできて、優れた操作性、より高い放水性能、消火能力のもとで、効果的な初期消火活動を行うことを可能にする。もちろん、平織の織組織とした場合に生ずるような、緯糸列に基づく規則的な蛇腹状の凹凸構造の形成も、本発明では基本的にないので、その点でもホース内周面は常に平坦さに優れている。
本発明において、合成樹脂からなる内張層は、例えば、ジャケットと別に作成された合成樹脂製のチューブを準備し、その外周面にウレタン系等の接着剤を塗布し、該ジャケットの内腔に挿入した後、高温かつ高圧で蒸気を注入して該チューブの径を膨張(拡径)させることによりジャケットの内周面に該チューブの外周面を接合させて内張層5を形成することができる。このように、合成樹脂製のチューブを用いて内張層を形成する方法が、均一な厚みの内張層を形成できる点で好ましい。内張層を構成する合成樹脂は、ウレタン系樹脂あるいは塩化ビニール系樹脂などを使用することができる。
本発明によれば、上述したジャケットの織糸使いに基づいて、ホース内周面を、平坦にできてかつ操作時の凹凸の発生を防止できるので、内張層を比較的薄くすることができ、それにより、より軽量でかつより大きな放水量が実現できる点でも有利である。
本発明の消防用保形ホースは、ジャケットの外周面、内周面のいずれも、外観的にはその表面が経糸でほぼ覆われている状態を呈しているものであり、緯糸が表面に露出しているものではない。すなわち、図2(b)に示した図でいうと、経糸3が露出している部分で該経糸が緯方向に大きく膨れ、隣接する経糸3どうしが互いに接触している形態を呈している(その形態は、図2(b)は組織図であるため描かれていない。)。ホース長さ方向では、該形態を呈しながら、太い緯糸の螺旋状の存在に基づいて規則的な凹凸を有した形態となっている。該凹凸は、図4の上方のホース外形線で表されているようにホース全体に形成されているものであり、平織りの場合に形成される同様の凹凸よりは凹凸レベルは小さく、ホース内周面上では、内張層の存在によってほぼ平坦化されているものである。緯糸は、直径0.8mm〜1.2mmと太いポリエステルモノフィラメント糸であるため、図2(b)に示したように、ジャケット中でほぼ真っ直ぐに存在していて、織りクリンプは見られない。
経糸3として用いられるポリエステル糸は、上記(a)の如く紡績糸の場合は1.5〜5.3綿番手の紡績糸の合撚糸であること、あるいは、上記(b)の如くフィラメント糸の場合は1100デシテックス〜3300デシテックスのマルチフィラメント糸である合撚糸であることが重要であり、かつ、該(a)または(b)のポリエステル糸を2本引き揃えて使用することが重要である。
本発明者らの知見によれば、経糸に使用されるポリエステル糸が、これらの(a)または(b)の範囲よりも細いと、上述の直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸からなる緯糸を押さえる効果を発揮することが難しくなり、また、紡績糸の場合は糸コストも高くなるので好ましくない。また、上述した範囲よりも大きい(太い)場合には、経糸、緯糸の織りクリンプに基づく凹凸が大きく現出してくるので望ましくなく、そのため内張層と緯糸の接合力も弱くなるので、本発明の効果が乏しくなってくる。
該(a)または(b)のポリエステル糸は、2本が引き揃えられて1単位の経糸として製織されることが重要であり、その2本がもし合撚されたものである場合には、平坦な内周面を形成する効果が得られ難くなり、また、経糸3、緯糸4および内張層5の3者が密着した強固な接合状態を形成する効果、および直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸からなる緯糸を押さえる効果のいずれも小さくなり、本発明の効果は得られにくくなる。
本発明者らの知見によれば、上述の直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸からなる緯糸を押さえる効果を発揮するという点で、経糸のポリエステル糸の太さと糸使い(2本引き揃え)は、比較的狭い範囲内に限定される。内張層をそれほど厚くできるわけでもなく、糸どうしの押さえる力などの微妙なバランスのもとで本発明の効果が得られるものだからである。糸種は、張り、コシの点でポリエステルであることも重要なことである。
経糸3として用いられるポリエステル糸6は、紡績糸である場合は、紡績糸が有する毛羽の存在がアンカー効果によって内張層5との接合状態をより強くすることから、緯糸の押さえ効果が大きくなって有利であり、特に、リング紡績糸の場合は太さのムラが空気仮撚り紡績糸などよりも小さいので好ましい。一方、フィラメント糸である場合には、捲縮嵩高糸や、閉ループまたは/および開ループを毛羽状に多数形成させた所謂スパンライク加工糸などが、アンカー効果によって該経糸と内張層5との接合状態をより強くすることができて緯糸の押さえ効果を大きくできるので好ましい。また、フィラメント糸の場合は、紡績糸の場合よりも糸製造コスト面で有利である。
ポリエステル糸6は、その複数本、好ましくは4本〜6本合撚された合撚糸7として使用され、さらに、該合撚糸7が2本引揃えられて、経糸3として使用されて製織される。合撚されるポリエステル糸6の本数は、本発明者等の検討によれば、5本であることが比較的安定した挙動を示すので好ましい。該合撚糸のモデル図を図3に示した。2本あるいは3本を合撚した合撚糸の場合は、合撚糸全体の横断面形状の非円形度合いが大きくなり、内周面の平滑化の点では劣る方向であり好ましくない。また、合撚されるポリエステル糸6は、その1本の太さは110デシテックス〜3300デシテックスの範囲内であることが好ましい。
本発明において、経糸、緯糸ともにポリエステル糸を使用するのは、ポリエステル糸は、張り、コシ、耐ヘタリ性の上で、総合的に他の合繊糸よりも優れており、本発明の効果を得るのに最も適しているからである。
「合撚糸7が2本引揃えられて、経糸として使用されて製織される」とは、図2(a)に示した綾織物の組織図に対応させて描いた図2(b)に示したように、経糸3として組織される織糸が、前述した合撚糸7を2本引き揃えたもので1単位の織糸(1単位の経糸)として用いられて製織されることを意味している。つまり、ヘルドの一つの目に、合撚糸7が2本引き揃えられた状態で通されて製織されるのである。経糸をこのようにして構成することにより、ホース内腔面の平坦化、緯糸の固定効果、内張層の薄化など、上述した本発明の効果を明確にもたらすことができる。なお、「2本引揃えられて」とは、実質的に引揃え状態であればよいものであり、非常に少ない撚り数で撚り合わせられている状態も含む概念である。
緯糸は、直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸が1本で使用される。直径が0.8mmよりも小さいと、保形ホースを常時その断面形状を円形状に保つことがむずかしくなり、また、直径が1.2mmよりも大きいと、それに応じて経糸も太くしないと緯糸のずれを押さえることができなくなり、全体としての重量増加を招き好ましくない。
緯糸のモノフィラメント糸の断面形状は、円形状(丸断面)であることが好ましい。本発明の効果をより大きく得ること等を企図して、特に、三角断面、T型断面、Y型断面、多葉断面あるいは楕円断面等の異形断面とする必要は必ずしもなく、製織も簡易でコスト的にも有利な円形断面であれば十分だからである。
本発明の消防用保形ホースは、内径が26〜28mmであることが重要である。内径自体は、法令で規格として定められている事項であるので、まず該範囲内にあることが本発明の効果(断面円形状、低圧力損失)を実現する上での前提となるからであり、本発明の保形ホースは、そうした内径を前提にして、本発明の効果(断面円形状、低圧力損失、軽量化など)をバランス良く有することに意義を有する。
また、ジャケットの織物組織を、綾織物として、かつ綾織の綾目(織物の表面に、経糸が浮いて、畝状をなして斜めに出てくる綾線による織目)が該ジャケット2の内側(ホース内腔側)の面にあるようにして使用することが重要なのは、前述特許文献1と同様であり、また、前述したとおり、該ジャケット2の内側面上で経糸3群を平坦な面をより大きく形成させて配置するためである。
好ましくは、該綾織物は、「ホース外側浮き/ホース内側沈み」の綾織物として表示すると、1/2綾、1/3綾あるいは2/2綾などの織組織のものを用いるのが好ましい。中でも、図2(a)、(b)に示した1/2綾は、本発明の効果をバランス良く得る上で最も好ましい。1/3綾の場合は、経糸の緯糸に対する拘束力が1/2綾の場合よりも小さくなり、緯糸ずれの発生防止効果が小さくなる方向である。
緯糸の打ち込み本数は、40〜65本/10cmであることが好ましく、40本/10cm未満の場合には、常時、その横断面形状を円形に保つことが難しくなる。65本/10cmよりも多い場合には、経糸の露出割合が小さくなり、経糸の存在形態により実現される本発明の効果が小さくなる方向である。
合撚糸の上撚り数は50〜120回(T)/50cmであることが好ましい。50回/50cmよりも小さい場合は、経糸として取扱い性が低下し、製織が難しくなるほか、緯糸と内張層との接合力を弱めることがあり好ましくない、120回(T)/50cmよりも大きい場合は、糸−糸間の空隙に内張層の樹脂が入りこむことが難しくなり、経糸を固定する力が乏しくなり、その結果、緯糸の固定力も小さくなる方向となり、好ましくない。
本発明において、内張層の厚さは、0.3〜0.6mmであることが好ましい。0.3mmよりも小さいときは、ジャケットの内面をカバーして凹凸を緩和するという内張層を設ける意義が小さくなり好ましくなく、0.6mmよりも大きいときは、保形ホース全体の重量増加を招くので好ましくない。
以下、実施例等に基づいて、具体的に本発明の消防用保形ホースについて説明する。
実施例1
使用圧1.0MPa、内径26.5mmの消防用保形ホースを製造した。
ジャケットの織物組織は、「ホース外側浮き/ホース内側沈み」表示で図2に示した1/2綾とした。
経糸には、ポリエステル紡績糸20綿番手を5本撚り合わせた合撚糸(撚り数:88±4回/50cm)を2本引き揃えて使用した。織密度は、経糸としては59本/インチであり、引き揃えられた合撚糸の数では、その2倍の118本/インチである。
緯糸には、直径1.0mmのポリエステルモノフィラメント糸1本(無撚り)を用いた。緯糸の打込本数は48本/10cmとした。
内張層は、ウレタン樹脂製の肉厚0.38mmのチューブを準備し、その外周面にウレタン系の接着剤を塗布し、ジャケットの内腔に挿入した後、高温かつ高圧で蒸気を注入してチューブの径を膨張(拡径)させてジャケットの内周面にチューブの外周面を接合させて内張層を形成した。
得られた消防用保形ホースは、非常に柔軟で軽く、最小曲げ半径8cmまで曲げることが可能であり、該最小曲げ半径10cmまで曲げたときでも、ホース内面に凹凸構造を生ずることはなかった。
ホースの取り扱い性、柔軟性、放水能力など、いずれも優れていた。
比較例1
使用圧1.0Pa、内径26.5mmの消防用保形ホースを製造した。
ジャケットの織物組織は、「ホース外側浮き/ホース内側沈み」表示で図2に示した1/2綾とした。
経糸および緯糸には、実施例1と同様な糸を使用し、ただし、織密度を、経糸で64本/インチ、合撚糸の数ではその2倍の128本/インチとし、緯糸の打込本数(織密度)は、44本/10cmとした。
内張層は、実施例1と同様にして形成した。
得られた消防用保形ホースは、柔軟で軽く最小曲げ半径8cmまで曲げることができたが、ホース外面に凹凸構造が発生した。
比較例2
使用圧1.0MPa、内径26mmの消防用保形ホースを製造した。
ジャケットの織物組織は平織とした。
経糸には、ポリエステル紡績糸20綿番手を6本撚り合わせた合撚糸(撚り数:88±4回/50cm)を2本引き揃えで一単位として使用し、筒状ジャケットの製織に総本数304本使用した。織密度は、経糸としては43本/インチであり、合撚糸の数では、その2倍の86本/インチである。
緯糸には、直径1.0mmのポリエステルモノフィラメント糸1本(無撚り)を用いた。緯糸の打込本数は48本/10cmとした。
内張層は、ポリウレタン樹脂製の肉厚0.40mmのチューブを準備し、その外周面にウレタン系の接着剤を塗布し、ジャケットの内腔に挿入した後、高温かつ高圧で蒸気を注入してチューブの径を膨張(拡径)させてジャケットの内周面にチューブの外周面を接合させて内張層を形成した。
得られた消防用保形ホースは、ホース内周面に、緯糸列に基づく規則的な凹凸構造が全長、全域にわたり形成されており、放水時の圧力損失が常時大きく放水性能に劣るものであった。
1:消防用保形ホース
2:ジャケット
3:経糸
4:緯糸
5:内張層
6:合撚糸7をなすポリエステル糸
7:2本引き揃えられて経糸をなす合撚糸
8:曲げ領域

Claims (5)

  1. 合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、かつ内径が26〜28mmの消防用保形ホースであって、前記ジャケットは、経糸として、以下の(a)または(b)のポリエステル糸が2本引揃えられて使用され、かつ、緯糸として直径0.8mm〜1.2mmのポリエステルモノフィラメント糸が1本で使用され、緯糸織密度が40〜65本/10cm、経糸織密度が44〜65本/インチであり、綾目が該ジャケットの内側面にあるようにして織成された綾織物からなり、前記(a)または(b)のポリエステル糸が、5本の紡績糸またはフィラメント糸を合撚した合撚糸として形成されてなるものであることを特徴とする消防用保形ホース。
    (a)ポリエステル糸が紡績糸の場合、合計の番手が1.5〜5.3綿番手の合撚糸であること。
    (b)ポリエステル糸がフィラメント糸の場合、合計の繊度が1100デシテックス〜3300デシテックスのマルチフィラメント糸である合撚糸であること。
  2. 前記経糸織密度が44〜60本/インチであることを特徴とする請求項1記載の消防用保形ホース。
  3. 前記(a)または(b)の合撚糸の上撚り数が50〜120回/50cmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の消防用保形ホース。
  4. 緯糸として使用される前記ポリエステルモノフィラメント糸が、円形断面モノフィラメント糸であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の消防用保形ホース。
  5. 前記内張層の厚さが、0.3〜0.6mmであることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の消防用保形ホース。
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