JP2009191972A - 消防用ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】 消防用ホースの強度を低下させることなく、消防用ホースの軽量化を図れると共に、消防用ホースの取り扱い時に於ける必要な柔軟性と伸展性を確保することができ、然も、材料使用量の削減等を図れるようにする。
【解決手段】 合成繊維製のたて糸1aと合成繊維製のよこ糸1bとを筒状に織成して成るジャケット1の内周面に、合成樹脂製又はゴム製のライニング層2を形成して成り、不使用時には偏平状に折り畳まれる消防用ホースに於いて、前記たて糸1aに、ポリエステルフィラメント中空糸3とポリエステルフィラメント糸を混合して使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】 合成繊維製のたて糸1aと合成繊維製のよこ糸1bとを筒状に織成して成るジャケット1の内周面に、合成樹脂製又はゴム製のライニング層2を形成して成り、不使用時には偏平状に折り畳まれる消防用ホースに於いて、前記たて糸1aに、ポリエステルフィラメント中空糸3とポリエステルフィラメント糸を混合して使用する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、主に火災現場に於ける消火活動や消防操法(消防吏員及び消防団員が消防活動を迅速且つ的確に行い、更に安全性を確保するための、国の「消防操法の基準」により定められた消防用機械器具の取扱い及び操作方法を云う)の大会に用いられる消防用ホースの改良に係り、消防用ホースの強度を低下させることなく、消防用ホースの軽量化を図れると共に、柔軟性及び伸展性に優れ、然も、材料使用量の削減等を図れるようにした消防用ホースに関するものである。
一般に、消火活動に用いられる消防用ホースは、合成繊維製のたて糸と合成繊維製のよこ糸とを筒状に織成したジャケットの内周面に、合成樹脂製又はゴム製のライニング層を形成したものであり、不使用時には偏平状に折り畳まれてロール状に巻き取った状態で保管、収納されている。
而して、火災現場に於いては、コイル状に巻き取った状態の複数の消防用ホースを消防隊員が担いで所要の個所に運び、そこで各消防用ホースを真っ直ぐに引き伸ばし、引き伸ばした複数本の消防用ホース同士を接続して使用している。
前記消防用ホースに於いては、消防用ホースの偏平時に於けるよこ糸の露出を避けるため、たて糸には摩擦や外傷に対する耐久性に優れたスパン糸が多く使用されている。又、よこ糸には強度の高いフィラメント糸が使用されている。
ところで、消防用ホースのたて糸にスパン糸を使用すると、スパン糸は糸を作る過程で紡績工程を要するため、たて糸にフィラメント糸を使用した消防用ホースよりも材料費が高く付くことになる。又、スパン糸は、その抗張力が同程度の太さのフィラメント糸に比べて約1/2程度しかないため、フィラメント糸に比べてたて方向の強度も劣ると云う問題がある。
一方、消防用ホースのたて糸にフィラメント糸を使用すると、フィラメント糸の抗張力がスパン糸の約2倍程度あるため、消防用ホースのたて方向の強度を高められるうえ、たて糸にスパン糸を使用した消防用ホースよりも腰が強くなる傾向がある。
しかし、消防用ホースのたて糸にフィラメント糸を使用すると、よこ糸との間でたて糸が滑り易くなり、それに伴ってたて糸が目ずれを起こし、たて糸の間からよこ糸が露出すると云う問題があった。
この問題を改善するため、たて糸を多数使用してジャケットを高密度に織り、よこ糸をたて糸で覆った状態にすることがある。この場合には、消防用ホースの材料使用量(たて糸の使用量)が大幅に増加することになる。その結果、消防用ホースの重量と材料費が増えると共に、消防用ホースの柔軟性も著しく低下し、重くて取り扱い難いコストの高い消防用ホースになる傾向があった。
従来、この種の消防用ホースとしては、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部のたて糸に高強力繊維を使用し、両耳部の耐摩耗性を向上させた消防用ホース(特許文献1)や、たて糸にフィラメント糸を使用すると共に、よこ糸に交絡フィラメント糸等を使用し、よこ糸とライニング(ゴム製又は合成樹脂製)との接着力を大きくした消防用ホース(特許文献2及び特許文献3)、合成繊維糸のたて糸とよこ糸とから成る筒状織布の内周面に柔軟性のある合成樹脂を内張りし、よこ糸の弛み部分の形成を防止するようにした消防用ホース(特許文献4)等が知られているが、これらの消防用ホースは、何れも上述した問題を全て解決するものではなく、これらの問題を全て解決できる新しい消防用ホースの開発が望まれている。
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、消防用ホースの強度を低下させることなく、消防用ホースの軽量化を図れると共に、消防用ホースの取り扱い時に於ける必要な柔軟性と伸展性を確保することができ、然も、材料使用量の削減等を図れるようにした消防用ホースを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、合成繊維製のたて糸と合成繊維製のよこ糸とを筒状に織成して成るジャケットの内周面に、合成樹脂製又はゴム製のライニング層を形成して成り、不使用時には偏平状に折り畳まれる消防用ホースに於いて、前記たて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸を混合して使用したことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも多く使用し、又、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両腹部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも少なく使用したことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、消防用ホースの両耳部のたて糸が、ポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸の混合比率を2対1とする撚糸であり、又、消防用ホースの両腹部のたて糸が、ポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸の混合比率を1対2とする撚糸であることに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、ポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸が、何れも嵩高加工が施されていることに特徴がある。
本発明の消防用ホースは、ジャケットを形成するたて糸に、普通のポリエステルフィラメント糸とスパン糸よりも抗張力が高くて軽量のポリエステルフィラメント中空糸とを混合して使用しているため、消防用ホースの強度を低下させることなく、軽量化を図ることができる。
更に、本発明の消防用ホースは、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも多く使用しているため、消防用ホースの偏平時にしなやかな柔軟性が生まれて取り扱い易くなり、又、偏平状に折り畳まれた状態に於ける消防用ホースの両腹部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも少なく使用しているため、消防用ホースの両腹部に適度な張りが生まれて(腰が強くなって)伸展性が良くなる。
そのうえ、本発明の消防用ホースは、たて糸を形成するポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸の両方に嵩高加工が施され、且つポリエステルフィラメント中空糸の見かけの太さが失われていないため、よこ糸の露出が軽減される。その結果、たて糸の使用量が少なくて済み、材料使用量の削減を図ることができる。
更に、本発明の消防用ホースは、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも多く使用しているため、消防用ホースの偏平時にしなやかな柔軟性が生まれて取り扱い易くなり、又、偏平状に折り畳まれた状態に於ける消防用ホースの両腹部のたて糸に、ポリエステルフィラメント中空糸をポリエステルフィラメント糸よりも少なく使用しているため、消防用ホースの両腹部に適度な張りが生まれて(腰が強くなって)伸展性が良くなる。
そのうえ、本発明の消防用ホースは、たて糸を形成するポリエステルフィラメント中空糸とポリエステルフィラメント糸の両方に嵩高加工が施され、且つポリエステルフィラメント中空糸の見かけの太さが失われていないため、よこ糸の露出が軽減される。その結果、たて糸の使用量が少なくて済み、材料使用量の削減を図ることができる。
このように、本発明の消防用ホースは、消防活動上必要な強度を有した上で軽量化が可能であり、消防用ホースの柔軟性及び伸展性が改善され、材料使用量の削減から省資源化を図れる。その結果、本発明の消防用ホースは、消防活動時の消防隊員への重量的負荷を減少させ、作業性の向上を図れると共に、地球環境に優しい消防用ホースとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る消防用ホースを示し、当該消防用ホースは、合成繊維製のたて糸1aと同じく合成繊維製のよこ糸1bとを筒状に織成して成るジャケット1と、ジャケット1の内周面にライニングされた合成樹脂製又はゴム製のライニング層2とから構成されており、不使用時には偏平状に折り畳まれてロール状に巻き取った状態で保管、収納されている。
図1は本発明の実施の形態に係る消防用ホースを示し、当該消防用ホースは、合成繊維製のたて糸1aと同じく合成繊維製のよこ糸1bとを筒状に織成して成るジャケット1と、ジャケット1の内周面にライニングされた合成樹脂製又はゴム製のライニング層2とから構成されており、不使用時には偏平状に折り畳まれてロール状に巻き取った状態で保管、収納されている。
即ち、消防用ホースのジャケット1は、たて糸1aにポリエステルフィラメント中空糸3とポリエステルフィラメント糸とを混合したものを使用すると共に、よこ糸1bにポリエステルフィラメント糸を使用したものであり、前記たて糸1aとよこ糸1bとを筒状に織成して形成したものである。この例では、ジャケット1は、筒状の綾織構造に構成されている。
又、消防用ホースのライニング層2は、ジャケット1の内周面に軽くて強靭な熱可塑性ポリウレタン樹脂から成るライニング材を内張りすることにより形成されている。
又、消防用ホースのライニング層2は、ジャケット1の内周面に軽くて強靭な熱可塑性ポリウレタン樹脂から成るライニング材を内張りすることにより形成されている。
そして、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部4,4は、嵩高加工したポリエステルフィラメント中空糸3と同じく嵩高加工した普通のポリエステルフィラメント糸(中実のポリエステルフィラメント糸)を2対1の混合比率で撚糸としたたて糸1aと、普通のポリエステルフィラメント糸から成るよこ糸1bとにより織られている。この両耳部4,4の周方向の長さ(両方の耳部の周方向の長さを合計した長さ)は、消防用ホースの全周の長さに対して1/4〜1/2の長さに設定されている。
又、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両腹部5,5は、嵩高加工したポリエステルフィラメント中空糸3と同じく嵩高加工した普通のポリエステルフィラメント糸(中実のポリエステルフィラメント糸)を1対2の混合比率で撚糸としたたて糸1aと、普通のポリエステルフィラメント糸から成るよこ糸1bとにより織られている。この両腹部5,5の周方向の長さ(両方の腹部の周方向の長さを合計した長さ)は、消防用ホースの全周の長さに対して1/2〜3/4の長さに設定されている。
上述した消防用ホースの両耳部4,4及び両腹部5,5のたて糸1aに使用するポリエステルフィラメント中空糸3には、図2に示す如く、繊維方向に連続する中空部3aが4個あるポリエステルフィラメント中空糸3が使用されている。このポリエステルフィラメント中空糸3の中空率は、繊維の引張強度を極端に低下させず、且つ中空部3aが潰れ難くてクッション性を発揮することができる程度に設定されている。
このように、複数の中空部を有するポリエステルフィラメント中空糸3は、繊維内部に複数の中空部3aを設けているため、繊維内部の非中空部が架橋部となり、外圧に対して支えとなり、中空部3aが潰れ難くなってクッション性が向上することになる。
又、ポリエステルフィラメント中空糸3は、繊維内部に中空部3aを設けているため、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸よりも軽くなっている。
更に、ポリエステルフィラメント中空糸3の抗張力は、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸より中空になっている分だけ劣るが、消防用ホースのたて糸1aに広く使用されているスパン糸の抗張力に比べて高い。このポリエステルフィラメント中空糸3の抗張力は、中空の程度により異なり、中空率が20%の中空糸であると、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸に比べて約35%低いが、スパン糸に比べると約1.5倍高く、実用上十分な強度を有している。
又、ポリエステルフィラメント中空糸3は、繊維内部に中空部3aを設けているため、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸よりも軽くなっている。
更に、ポリエステルフィラメント中空糸3の抗張力は、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸より中空になっている分だけ劣るが、消防用ホースのたて糸1aに広く使用されているスパン糸の抗張力に比べて高い。このポリエステルフィラメント中空糸3の抗張力は、中空の程度により異なり、中空率が20%の中空糸であると、同じ嵩の普通のポリエステルフィラメント糸に比べて約35%低いが、スパン糸に比べると約1.5倍高く、実用上十分な強度を有している。
従って、たて糸1aの一部にポリエステルフィラメント中空糸3を使用した消防用ホースに於いては、従来のものよりも軽量で強度を十分に満たしたジャケット1を形成することができる。
又、この消防用ホースに於いては、偏平状態にある消防用ホースの両耳部4,4に使用したポリエステルフィラメント中空糸3が消防用ホースに適度な柔軟性を与えることになる。
更に、この消防用ホースに於いては、偏平状態にある消防用ホースの両腹部5,5では、硬い普通のポリエステルフィラメント糸の割合が大きいことから、消防用ホースに適度な張りを与え、伸展性の向上に効果的である。
又、この消防用ホースに於いては、偏平状態にある消防用ホースの両耳部4,4に使用したポリエステルフィラメント中空糸3が消防用ホースに適度な柔軟性を与えることになる。
更に、この消防用ホースに於いては、偏平状態にある消防用ホースの両腹部5,5では、硬い普通のポリエステルフィラメント糸の割合が大きいことから、消防用ホースに適度な張りを与え、伸展性の向上に効果的である。
尚、上述した消防用ホースは、図3に示す如く、片側の腹部5に位置する三本のたて糸1aが他のたて糸1aの色と異なる色に着色されており、この三本のたて糸1a(着色糸)と他のたて糸1aとが交互に配置されてジャケット1の長手方向に沿って織り込まれている。この三本のたて糸1a(着色糸)は、ジャケット1を偏平状に折り畳んだときに片側の腹部の幅方向中央部に位置し、標識線として機能するようになされている。
又、消防用ホースは、図3に示す如く、偏平状態にある消防用ホースの両耳部4,4と両腹部5,5との境界に、他のたて糸1aの色と異なる色の一本のたて糸1a(着色糸)がジャケット1の長手方向に沿って夫々織り込まれており、両耳部4,4の領域と両腹部5,5の領域とを認識できるようになされている。
又、消防用ホースは、図3に示す如く、偏平状態にある消防用ホースの両耳部4,4と両腹部5,5との境界に、他のたて糸1aの色と異なる色の一本のたて糸1a(着色糸)がジャケット1の長手方向に沿って夫々織り込まれており、両耳部4,4の領域と両腹部5,5の領域とを認識できるようになされている。
消防用ホースの両耳部4,4のたて糸1aとして、繊度が1100dtexの普通のポリエステルフィラメント糸と、糸の見かけの太さが同じになる繊度が880dtexのポリエステルフィラメント中空糸3との混合比率を1対2とする撚糸を100本使用する。
又、消防用ホースの両腹部5,5のたて糸1aとして、繊度が1100dtexの普通のポリエステルフィラメント糸と、糸の見かけの太さが同じになる繊度が880dtexのポリエステルフィラメント中空糸3との混合比率を2対1とする撚糸を215本使用する。
更に、消防用ホースのよこ糸1bとして、繊度が1100dtexのポリエステルフィラメント糸を4本撚り合わせた糸を10cm間に52山打ち込みし、前記たて糸1aとでジャケット1を織成した。
そして、このジャケット1の内周面に熱可塑性ポリウレタン樹脂をライニングして消防用ホースを製作した。
又、消防用ホースの両腹部5,5のたて糸1aとして、繊度が1100dtexの普通のポリエステルフィラメント糸と、糸の見かけの太さが同じになる繊度が880dtexのポリエステルフィラメント中空糸3との混合比率を2対1とする撚糸を215本使用する。
更に、消防用ホースのよこ糸1bとして、繊度が1100dtexのポリエステルフィラメント糸を4本撚り合わせた糸を10cm間に52山打ち込みし、前記たて糸1aとでジャケット1を織成した。
そして、このジャケット1の内周面に熱可塑性ポリウレタン樹脂をライニングして消防用ホースを製作した。
上記実施例の消防用ホースの質量は、250±10g/mである。この消防用ホースの質量は、消防操法用のホースとして市場に既存する消防用ホースに比較して12%程度小さい。その結果、この消防用ホースは、軽くて取り扱い易いホースとなる。
又、上記実施例の消防用ホースの折り曲げ破断圧力は、最も弱い耳部に於いて4.2MPaである。これは市場に多く見られる、たて糸1aがスパン糸の消防用ホースと比較して30%程度高い数値である。たて糸1aの抗張力が消防用ホースを折り曲げて内圧を掛けたときの強度を左右することから、たて糸1aとしてポリエステルフィラメント糸を使用することは、折り曲げ時の破断圧力を向上させる。
更に、上記実施例の消防用ホースを20mの長さに形成し、20mの長さの消防用ホースを10m付近で折り返して2線となるように巻き、この巻いた消防用ホースの端末を手で持って平滑な床面上を転がすと、真っ直ぐに伸展する。これは消防用ホースの両耳部4,4が柔軟で、ホース偏平時のホース両耳部4,4の膨らみが少なく横振れし難いこと、及び、ホースの両腹部5,5の腰が強いため、弾性が高いことから良く転がることになる。消防用ホースの伸展性の確保は、迅速な消火活動には不可欠である。
このように、上述した消防用ホースは、消防用ホースの実用上の強度や性能を損なわずに、軽量化及び柔軟化を図れると共に、伸展性を確保することができるうえ、省資源化を実現することができる。
1はジャケット、1aはたて糸、1bはよこ糸、2はライニング層、3はポリエステルフィラメント中空糸、3aは中空部、4は耳部、5は腹部。
Claims (4)
- 合成繊維製のたて糸(1a)と合成繊維製のよこ糸(1b)とを筒状に織成して成るジャケット(1)の内周面に、合成樹脂製又はゴム製のライニング層(2)を形成して成り、不使用時には偏平状に折り畳まれる消防用ホースに於いて、前記たて糸(1a)に、ポリエステルフィラメント中空糸(3)とポリエステルフィラメント糸を混合して使用したことを特徴とする消防用ホース。
- 偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両耳部(4),(4)のたて糸(1a)に、ポリエステルフィラメント中空糸(3)をポリエステルフィラメント糸よりも多く使用し、又、偏平状に折り畳んだ状態に於ける消防用ホースの両腹部(5),(5)のたて糸(1a)に、ポリエステルフィラメント中空糸(3)をポリエステルフィラメント糸よりも少なく使用したことを特徴とする請求項1に記載の消防用ホース。
- 消防用ホースの両耳部(4),(4)のたて糸(1a)は、ポリエステルフィラメント中空糸(1a)とポリエステルフィラメント糸の混合比率を2対1とする撚糸であり、又、消防用ホースの両腹部(5),(5)のたて糸(1a)は、ポリエステルフィラメント中空糸(1a)とポリエステルフィラメント糸の混合比率を1対2とする撚糸であることを特徴とする請求項2に記載の消防用ホース。
- ポリエステルフィラメント中空糸(1a)とポリエステルフィラメント糸は、何れも嵩高加工が施されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の消防用ホース。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101031832B1 (ko) * | 2010-04-09 | 2011-05-02 | 윤성환 | 후렉시블 덕트 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04119283A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-20 | Toyoda Gosei Co Ltd | ホース |
JP2002267053A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-18 | Sakura Gomme Kk | 消防用ホース |
-
2008
- 2008-02-15 JP JP2008033878A patent/JP2009191972A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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