JPH055355Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH055355Y2
JPH055355Y2 JP1988009066U JP906688U JPH055355Y2 JP H055355 Y2 JPH055355 Y2 JP H055355Y2 JP 1988009066 U JP1988009066 U JP 1988009066U JP 906688 U JP906688 U JP 906688U JP H055355 Y2 JPH055355 Y2 JP H055355Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
jacket
hose
warp
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988009066U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01113685U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988009066U priority Critical patent/JPH055355Y2/ja
Publication of JPH01113685U publication Critical patent/JPH01113685U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH055355Y2 publication Critical patent/JPH055355Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は織成ジヤケツトの内面に気密性の皮膜
層を形成してなるホースの構造に関するものであ
つて、特に肉厚が薄くて軽く、柔軟で耐圧力を有
し、且つそれ自体円筒形を保持していて外力によ
り押し潰されることのないホースに関するもので
ある。 従来の技術 従来この種のホースとしては、特公昭51−
38087号公報に記載されたものが知られている。
このものは、天然又は合成繊維のたて糸に、針金
又は剛直な線状体と天然又は合成繊維の糸条とを
よこ糸として交互に織込んで、筒状に織成してジ
ヤケツトとなし、当該ジヤケツトの内面又は内外
両面にゴム又は合成繊維よりなる気密性のライニ
ングを形成したものであつて、軽く且つ柔軟で、
リールに巻回したまま通水することのできる優れ
たホースである。 考案が解決しようとする問題点 しかしながらこの種のホースにおいては、ジヤ
ケツトのよこ糸として針金又は合成樹脂の剛直な
線状体と合成繊維糸とを交互に織込んでいるた
め、内面の凹凸が激しく、圧力損失が大きいとい
う問題があつた。 またこの問題を解決のためのものとして、特開
昭59−106787号公報に記載されたものがある。こ
れは前述のジヤケツトの内面に、柔軟な繊維製筒
状布帛の内面にゴム又は合成樹脂よりなる気密層
を形成してなるライニングを、筒状布帛とジヤケ
ツトとがジヤケツト内面に凹凸における凸部の頂
部のみにおいて接着した、又は筒状布帛とジヤケ
ツトとを極めて柔軟な接着剤で接着した構造のホ
ースが記載されている。 しかしながらこのホースは製造が複雑で困難で
あり、コスト高であつて、実用化されていないの
が実状である。 さらに出願人が先に出願した実開昭63−196889
号公報に記載されたものであり、このものは剛直
な線状体を外方に、合成繊維糸を内方に配置する
ことによりジヤケツト内面を平滑にしたものであ
るが、この構造ではジヤケツトが必要以上に厚く
なる欠点がある。 本考案はかかる事情に鑑みなされたものであつ
て、ホースの内面の凹凸が小さく、しかもジヤケ
ツトの肉厚が薄く、且つ柔軟で小さな曲率半径で
巻回することのできるホースを提供することを目
的とするものである。 問題点を解決する手段 而して本考案は、針金又は合成樹脂の剛直な線
状体よりなる表よこ糸と裏よこ糸を交互に配置
し、当該表よこ糸及び裏よこ糸と合成繊維糸より
なるたて糸とを、表組織がよこ斜文織組織で裏組
織がたて斜文織組織であるよこ二重織組織で筒状
に織成してジヤケツトとし、このジヤケツトの少
なくとも内面にゴム又は合成樹脂よりなる気密性
の皮膜層を形成してなることを特徴とするもので
あつて、第一の考案においては前記裏よこ糸は合
成繊維糸であり、第二の考案においては前記表よ
こ糸よりも細い針金又は合成樹脂の剛直な線状体
が使用されている。 第1図は本考案のホースを示すものである。1
はジヤケツトであつて、その内面に合成樹脂のラ
イニング2が形成されている。ジヤケツト1にお
いて、3は表よこ糸、4は裏よこ糸であり、5は
たて糸である。 而して本考案においては、表よこ糸3として針
金又はナイロンブリツスル等の合成樹脂の剛直な
線状体が使用され、たて糸5としてはポリエステ
ル、ナイロン等の通常の合成繊維が使用される。
そして裏よこ糸4としては、第一の考案において
は通常の合成繊維のマルチフイラメント糸又は紡
績糸が使用され、第二の考案においては前記表よ
こ糸3よりも細い針金又はナイロンブリツスル等
の線状体が使用されている。 そして表よこ糸3と裏よこ糸4とは交互に配置
され、表よこ糸3とたて糸5とでよこ斜文織組織
で表組織を形成し、裏よこ糸4とたて糸5とでた
て斜文織組織により裏組織を形成して、よこ二重
織組織を構成している。 この組織を図面に示された組織に従つてさらに
詳細に説明すれば、図面の例においては表組織が
1/2斜文であり、裏組織が2/1斜文である。すなわ
ちたて糸5は一本の表よこ糸3とその両側に位置
する二本の裏よこ糸4との上に浮き、次いで二本
の表よこ糸3とその間に位置する一本の裏よこ糸
4との下に沈んでおり、この浮沈を繰返してい
る。そしてたて糸5一本毎に表よこ糸3及び裏よ
こ糸4の各一本分ずつ位置をずらせて、斜文織組
織としているのである。従つてたて糸5は表よこ
糸3に対しては一本浮き二本沈みを繰返していて
1/2斜文織組織を構成し、裏よこ糸4に対しては
二本浮き一本沈みを繰返して2/1斜文織組織を構
成している。 図面に示す例では、ジヤケツトの表組織及び裏
組織としてはそれぞれ1/2斜文及び2/1斜文組織が
使用されているが、他の斜文組織、例えば2/3斜
文及び3/2斜文組織等を使用することもできる。 作 用 本考案のホースにおいては、繊維を織成したジ
ヤケツト1の内面にライニング2を施した消防用
ホース型のホースであつて十分な耐圧力が得られ
ると共に、ジヤケツト1の表よこ糸3が針金又は
合成樹脂の剛直な線状体であるので、ホースはそ
れ自体円筒形を保持し、外力により押し潰される
ことがなく、サクシヨンホースとして使用するこ
ともでき、またリールにコイル状に巻いた状態の
ままで通水することも可能である。 また本考案のホースにおいては、ジヤケツト1
の表よこ糸3と裏よこ糸4とが交互に配置され、
且つこれらとたて糸5とがよこ二重織組織で織成
されているため、裏よこ糸4が表よこ糸3よりも
比較的裏寄りに位置することとなり、しかもこの
裏よこ糸4は柔軟な合成繊維又は細い針金若しく
は合成樹脂の線状体よりなるので、当該裏よこ糸
4が表よこ糸3の裏面寄りの隙間を埋めるような
状態となる。 すなわち第1図に示すように、たて糸5はジヤ
ケツトの裏側において2本の表よこ糸3の間に伸
びており、その表たて糸3間に裏よこ糸4が配置
されている。そしてその裏よこ糸4は第一の考案
においては通常の合成繊維糸であるので比較的自
由に変形することができ、表よこ糸3の内面寄り
の間隙を埋めることとなり、また第二の考案にお
いては表よこ糸3よりも細いので表よこ糸3の間
の内面寄りの位置に配置されることとなり、裏よ
こ糸4による凹凸がジヤケツトの内面に現れるこ
とがない。 従つてジヤケツトの裏面は極めて平滑となり、
ジヤケツト内面に凹凸が生じることがなく、凹凸
の少ない滑らかな皮膜層2を形成することができ
るのである。 さらにジヤケツトはよこ二重織組織により織成
されているので、織組織全体としては密であるに
も拘らず表よこ糸3同士及び裏よこ糸4同士の間
隔が大きく、織物として比較的融通性に富んでい
る。従つてホースを屈曲した場合、その屈曲の内
側の表よこ糸3がずれて間隔を縮めることができ
るので、この種のホースとしては極めて柔軟で屈
曲し易いものとなる。 特に第一の考案においては裏よこ糸4が通常の
合成繊維糸であつて、それ自体変形が容易なもの
であるので、特に柔軟性に優れ屈曲し易いものと
なる。 実施例 本考案の実施例として、次の構成により内径28
mmのホースを製作した。 実施例 1 たて糸として、20番手のポリエステル紡績糸を
6本寄合わせた糸条を2本引揃え、これを152本
使用した。 また表よこ糸として、直径約1.4mmのナイロン
ブリツスルを使用し、裏よこ糸として1500dのポ
リエステル長繊維糸を3本撚合せた糸条を使用し
た。この表よこ糸及び裏よこ糸を交互にそれぞれ
10cm間に38本打込んだ。 前記たて糸と、表よこ糸及び裏よこ糸とを、図
面に示す横二重織組織(表組織1/2斜文織組織、
裏組織2/1斜文織組織)により、筒状に織成して
ジヤケツトとし、そのジヤケツトの内面に厚さ
0.4mmの合成樹脂のライニングを形成して、ホー
スを得た。 実施例 2 たて糸及び表よこ糸としては、前記実施例1に
おけると同様の糸を使用し、裏よこ糸として直径
約0.8mmのナイロンブリツスルを使用した。そし
てたて糸に対して表よこ糸及び裏よこ糸を交互に
それぞれ10cm間に38本打込み、図面に示す横二重
織組織(表組織1/2斜文織組織、裏組織2/1斜文織
組織)により、筒状に織成してジヤケツトとし、
そのジヤケツトの内面に厚さ0.4mmの合成樹脂の
ライニングを形成して、ホースを得た。 比較例 1 たて糸として20番手のポリエステル紡績糸を6
本撚合せた糸条を2本引揃えて152本使用した。
またよこ糸として、直径1.4mmのナイロンブリツ
スルと、1500dのポリエステル長繊維糸を3本撚
合せた糸条とを使用し、ナイロンブリツスルとポ
リエステル長繊維糸とを同時に10cm間に38本打込
んだ。 前記たて糸とよこ糸とを平織組織により筒状に
織成してジヤケツトとし、その内面に0.4mmの合
成樹脂のライニングを形成した。 比較例 2 たて糸として、20番手のポリエステル紡績糸を
6本撚合せた糸条を2本引揃えて151本使用した。
またよこ糸として、比較例1と同様の糸条を使用
し、このたて糸とよこ糸とを1/2斜文織組織によ
り筒状に織成してジヤケツトとし、その内面に
0.4mmの合成樹脂のライニングを形成した。 性能試験 以上の実施例及び比較例のホースについて、次
の性能試験を行つた。 圧力損失試験 長さ10mのホースの一端に内径10mmの放水ノズ
ルを取付け、他端から200/minの水を送水し
たときの、送水側と吐水側との圧力差を測定し
た。 最小曲げ半径 長さ1mのホースを、手で折曲げてループを作
り、キンクを起こす限界の曲げ半径を測定した。 試験結果 以上の試験の結果は、次頁の表に示す通りであ
つた。
【表】 考案の効果 以上の試験結果からも、本考案によれば、ホー
スの内面が平滑で通水時の圧力損失が極めて小さ
いことが理解できる。またホースが柔軟であつ
て、リール等に小さな曲率半径で巻回することが
可能となり、ホースをコンパクトに収納すること
ができると共に、小さな曲率半径で曲げたときに
屈曲の内側にしわが生じることがなく、平滑性を
失わない。しかも表よこ糸3と裏よこ糸4とが組
織上重なることなく同一面上にあるので、必要以
上に厚くなることがなく、より軽くコンパクトな
ものとなる。 また特に第一の考案においては柔軟性に優れて
おり、極めて小さい曲率半径で曲げることができ
る。第二の考案のものは柔軟性においては第一の
考案に較べてやゝ劣るが、裏よこ糸4も針金又は
合成樹脂の剛直な線状体よりなるので、ホールの
保形性に優れており、外力により押し潰されるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のホースの一部の縦断面図であ
る。第2図は本考案のホースのジヤケツトの組織
を示す表面図である。 1……ジヤケツト、2……皮膜層、3……表よ
こ糸、4……裏よこ糸、5……たて糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 針金又は合成樹脂の剛直な線状体よりなる表
    よこ糸と、合成繊維糸よりなる裏よこ糸とを交
    互に配置し、当該表よこ糸及び裏よこ糸と合成
    繊維糸よりなるたて糸とを、表組織がよこ斜文
    織組織で裏組織がたて斜文織組織であるよこ二
    重織組織で筒状に織成してジヤケツトとし、こ
    のジヤケツトの少なくとも内面にゴム又は合成
    樹脂よりなる気密性の皮膜層を形成してなるこ
    とを特徴とする、ホース。 2 針金又は合成樹脂の剛直な線状体よりなる表
    よこ糸と、当該表よこ糸より直径の小さい針金
    又は合成樹脂の剛直な線状体よりなる裏よこ糸
    とを交互に配置し、当該表よこ糸及び裏よこ糸
    と合成繊維糸よりなるたて糸とを、表組織がよ
    こ斜文織組織で裏組織がたて斜文織組織である
    よこ二重織組織で筒状に織成してジヤケツトと
    し、このジヤケツトの少なくとも内面にゴム又
    は合成樹脂よりなる気密性の皮膜層を形成して
    なることを特徴とする、ホース。
JP1988009066U 1988-01-27 1988-01-27 Expired - Lifetime JPH055355Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988009066U JPH055355Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988009066U JPH055355Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01113685U JPH01113685U (ja) 1989-07-31
JPH055355Y2 true JPH055355Y2 (ja) 1993-02-12

Family

ID=31215492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988009066U Expired - Lifetime JPH055355Y2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055355Y2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513156Y2 (ja) * 1991-02-22 1996-10-02 帝国繊維株式会社 保形ホ―ス
JP4553445B2 (ja) * 2000-03-22 2010-09-29 芦森工業株式会社 ホース
JP4530240B2 (ja) * 2000-07-27 2010-08-25 芦森工業株式会社 トンネルの覆工工法
JP6216128B2 (ja) * 2013-01-30 2017-10-18 帝国繊維株式会社 消防用保形ホース
EP3075891A4 (en) 2013-11-29 2017-08-30 Toray Industries, Inc. Multiple tubular woven structure
JP6866016B2 (ja) * 2016-12-26 2021-04-28 芦森工業株式会社 消防用ホース
JP6858445B2 (ja) * 2017-02-07 2021-04-14 芦森工業株式会社 消防用ホース
EP3786325A4 (en) * 2018-04-26 2022-01-19 Toray Industries, Inc. TUBING AND BASE MATERIAL FOR MEDICAL USE WITH IT

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138087A (ja) * 1974-09-26 1976-03-30 Nagashima Takeo

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5752471Y2 (ja) * 1976-10-22 1982-11-15

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138087A (ja) * 1974-09-26 1976-03-30 Nagashima Takeo

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01113685U (ja) 1989-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH055355Y2 (ja)
JPH0454389Y2 (ja)
JPWO2005031053A1 (ja) 円筒ジャケット、ジャケットホース、サクションホース、及び円筒ジャケットの製造装置
JPH0648222Y2 (ja) ホース
JP3234918B2 (ja) 螺旋状織物と、それを製織するための筬
JPS62117845A (ja) 丸織布とこれを組合わせたホ−ス
JPS6340664B2 (ja)
JP2011133113A (ja) 円筒ジャケット及びジャケットホース
JPH0527484U (ja) ホース
JPH0725044Y2 (ja) 織込みスライドファスナー
JP5277277B2 (ja) ジャケットホース
JPH0752463Y2 (ja) ホース
JP4553445B2 (ja) ホース
JP3862788B2 (ja) 保形ホース
JP4846081B2 (ja) 消防用ホース
CN1169914A (zh) 带有衬垫的金属、纤维帘布
CN220517716U (zh) 一种抑菌织带
CN220700615U (zh) 防滑耐用面料
CN216786374U (zh) 一种高密度弹力仿真丝缎面面料
JP3264557B2 (ja) 螺旋ホース
JPH0450338A (ja) 保形ホースおよびその製造方法
JP4375635B2 (ja) ホース
JP3081627B2 (ja) 保形ホースの製造方法
GB1248254A (en) Improvements in or relating to flexible pressure-resistant hoses
JP2566326Y2 (ja) 抄紙用ドライヤーカンバス