JP6866016B2 - 消防用ホース - Google Patents

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本発明は消防用ホースに関するものであって、たて糸とよこ糸とを織成してなる柔軟なジャケットの内面に、ゴム又は合成樹脂のライニングを施してなる消防用ホースに関するものである。
従来の消防用ホースは、実公昭58−24708号公報に示されるように、ジャケットはたて糸とよこ糸とを平織組織で織成したものが用いられており、よこ糸が外部に露出して日光や外傷により傷付くことがないように、たて糸を極端に混ませてよこ糸を覆ったものが使用されていた。
しかしながらこのようなジャケットではホースが重く且つ堅くなり、取り扱いに不便であったので、特開2003−74756号公報に示されるように、ジャケットの表面にたて糸が多く露出するような綾織組織によりジャケットを織成することが考えられるようになってきた。
ジャケットを綾織組織により織成することにより、たて糸が表面に多く露出するので、たて糸をそれほど極端に混ませなくてもよこ糸が傷付くことがなく、その分ホースが軽く且つ柔軟なものとなると言う利点がある。
しかしながらジャケットの表面にたて糸が多く露出する組織では、ジャケットの裏面から見たときにはよこ糸が多く露出することとなり、主としてよこ糸がライニングと接着することとなり、ジャケットとライニングとの接着性に劣るのである。
すなわち、ジャケットのよこ糸はホースの耐圧力を負担するために、強度の大きいフィラメント糸を使用するのが好ましいのであるが、フィラメント糸は毛羽がないためライニングとの接着性が劣るのである。
前記実公昭58−24708号公報のホースにおいては、たて糸として紡績糸が使用されており、当該紡績糸は毛羽が多く当該毛羽によってライニングと接着するのであって、十分な接着性を有していた。
また紡績糸はホースを引き摺ったときの耐摩耗性にも優れており、かかる紡績糸を表面に長く露出せしめることにより耐摩耗性に優れたホースとなる。前記特開2003−74756号公報のホースは、かかる耐摩耗性に優れたたて糸を表面に露出せしめることを目的とするものであり、その点においては優れているのであるが、内面によこ糸が長く露出することにより、ライニングとの接着性が劣ることが避けられない。
実公昭58−24708号公報 特開2003−74756号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、表面の耐摩耗性と内面のライニングとの接着性との、両方の性能を兼ね備えた消防用ホースを提供することを目的とするものである。
而して本発明は、ジャケットの表面に長く露出する表たて糸と、ジャケットの内面に長く露出する裏たて糸とを交互に配し、当該たて糸群とよこ糸とをたて二重織組織により織成してなるジャケットの内面に、ゴム又は合成樹脂のライニングを施してなるホースにおいて、前記裏たて糸が合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含むことを特徴とするものである。
本発明においては、前記裏たて糸が、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むものとするのが好ましい。
また本発明においては、前記表たて糸が、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含むことが好ましく、当該合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むものとすることが好ましい。
また前記表たて糸は各種の機能を有するものを使用することができ、その一例として高強度高弾性繊維の紡績糸を10〜50%含むものとすることや、蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維を5〜20%含むものとすることができる。また当該蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維を含む糸条は全ての表たて糸に使用する必要はなく、部分的にのみ使用することができる。
本発明によれは、ジャケットの表面に長く露出する表たて糸と、ジャケットの内面に長く露出する裏たて糸とを交互に配し、当該たて糸群とよこ糸とをたて二重織組織により織成しているので、ジャケットの表裏共にたて糸が覆っており、当該表たて糸と裏たて糸との間によこ糸がサンドイッチ状に挟まれているので、よこ糸は日光や摩耗等の外傷から保護されており、傷付くことがない。
そしてジャケットの内面は裏たて糸が長く露出しており、当該裏たて糸はライニングとの接着性に優れた合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸よりなっているので、よこ糸がライニングに接することがなく、紡績糸又は嵩高長繊維糸よりなる裏たて糸により、ライニングに対して優れた接着性を有するのである。
また従来の綾織りホースにおいては、よこ糸もライニングとの接着に寄与するため、当該よこ糸にフィラメント糸に紡績糸や嵩高長繊維糸を混用する必要があったが、本発明によればよこ糸がライニングとの接着に寄与することはないので、すべてを強度の大きいフィラメント糸を使用することができ、耐圧力が高くなるとともにホース自体の軽量化を図ることができる。
また表たて糸として合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含む糸条を使用することにより、これらの糸条は嵩が高くよこ糸を有効に覆って保護すると共に、ホースの耐摩耗性を確保することができる。
本発明のジャケットの表面における意匠図である。 本発明のジャケットの組織を示すものであって、(a)は表面図、(b)はb−b断面図である。
以下本発明を図面に基づいて説明する。図面においてジャケット1は、たて糸2とよこ糸3とを織成してなっており、たて糸2としては表たて糸2aと裏たて糸2bとが交互に配置されている、
そして表たて糸2aはよこ糸3に対して、ジャケット1の表面に長く露出する3/1綾織により織られており、裏たて糸2bはよこ糸3に対して、ジャケット1の内面に長く露出する1/3綾織により織られている。
そのため表たて糸2aは主としてジャケット1の表面に長く浮き、内面には短くしか浮かないため、ジャケット1の表面においてはテンションが緩み、裏たて糸2bは逆にジャケット1の内面においてテンションが緩むこととなり、表たて糸2aはジャケット1の表面に偏倚し、裏たて糸2bはジャケット1の内面に偏倚する。
それゆえジャケット1の表面においては裏たて糸2bの表面に浮いた部分も、表たて糸2aに包み込まれてほとんど表面に現れず、逆にジャケット1の内面においては表たて糸2aの裏面側に沈んだ部分も、裏たて糸2bに包み込まれてほとんど裏面には現れない。そのためジャケット1の表面には表たて糸2aのみが現れ、内面には裏たて糸2bのみが現れることとなる。
従って本発明によれば、ジャケット1の内面には合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含む裏たて糸2bのみが存在することとなり、表たて糸2aもよこ糸3も内面に露出することがないので、ジャケット1はライニングに対してきわめて良好な接着性を有するのである。
そしてよこ糸3はジャケット1の内面に露出することがないので、強度の大きいフィラメント糸を使用することができ、そのようにしてもジャケット1とライニングとの接着性を阻害することがない。
なお本発明においては、前記裏たて糸2bが、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むものとすることが好ましい。これが20%未満であると、ジャケット1の裏面に露出する合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸が不足し、ライニングとの十分な接着性が得られない。
そしてまた表たて糸2aに合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含む糸条を使用することにより、当該紡績糸や嵩高長繊維糸は耐摩耗性に優れており、またフィラメント糸に比べて嵩が高いので、よこ糸3を日光や風雨から有効に隠し、且つジャケット1の耐摩耗性にも優れたものとなる。
当該表たて糸2aも合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むものであることが好ましい。これが20%未満であると、ジャケット1の耐摩耗性や、日光や風雨からのよこ糸の保護が不十分となる。
また表たて糸2aは各種の機能を有するものを使用することができる。例えば高強度高弾性繊維の紡績糸を含む糸条を使用することにより、長さ方向に大きい強度を有するホースとすることができる。
表たて糸2aにおける高強度高弾性繊維は紡績糸であることが必要である。高強度高弾性繊維のフィラメント糸を使用した場合には、表たて糸2aにおける、ひいてはジャケット1における強度の利用率が低下する。
またその高強度高弾性繊維の量は10〜50%が適当である。10%未満では高強度高弾性繊維の強度が十分に発揮できず、また50%を超えると、高強度高弾性繊維が多過ぎて高価となり、また表たて糸2aの強度が大きくなり過ぎるため表たて糸2aの糸条が細くなり、よこ糸の保護機能がかえって低下する。
また消防用ホースに蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維などを使用し、消防士が火災現場から安全に脱出できるようにすることが行われているが、この場合においても表たて糸2aとして、蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維を含む糸条を使用することにより、高価なこれらの繊維をジャケット1の表面にのみ使用することができ、消防士の安全を図ることができる。
またこれらの蓄光繊維などは、表たて糸2aの5〜20%含んでいれば十分に機能を発揮できる。5%未満では光が不十分であり、20%を超えて使用しても高価になるだけであって効果はない。またこれらの蓄光繊維などを含む糸条は、ジャケット1の表たて糸2aとして全部使用する必要はなく、部分的に使用するだけで十分である。
なお以上の説明では表たて糸2aは3/1綾織りであり、裏たて糸2bが1/3綾織りであるものとして記載しているが、表たて糸2aはジャケットの表面に長く露出する組織であり、裏たて糸2bはジャケットの内面に長く露出する組織であれば足り、例えば表たて糸2aは2/1綾織りや4/1綾織りであり、裏たて糸2bは1/2綾織りや1/4綾織りであっても良い。
1 ジャケット
2a 表たて糸
2b 裏たて糸
3 よこ糸
4 ライニング

Claims (7)

  1. ジャケットの表面に長く露出する表たて糸と、ジャケットの内面に長く露出する裏たて糸とを交互に配し、当該たて糸群とよこ糸とをたて二重織組織により織成してなるジャケットの内面に、ゴム又は合成樹脂のライニングを施してなるホースにおいて、前記裏たて糸が合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含むことを特徴とする、消防用ホース
  2. 前記裏たて糸が、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むことを特徴とする、請求項1に記載の消防用ホース
  3. 前記表たて糸が、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の消防用ホース
  4. 前記表たて糸が、合成繊維の紡績糸又は嵩高長繊維糸を20%以上含むことを特徴とする、請求項3に記載の消防用ホース
  5. 前記表たて糸が、高強度高弾性繊維の紡績糸を10〜50%含むことを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の消防用ホース
  6. 前記表たて糸が、蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維を5〜20%含むことを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の消防用ホース
  7. 前記表たて糸が、部分的に蓄光繊維、蛍光繊維又は光反射繊維を5%以上含むことを特徴とする、請求項6に記載の消防用ホース
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