JP6214411B2 - 飲料製造装置 - Google Patents

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Description

本開示は、飲料製造装置に関し、特に、食品を粉砕することにより当該食品の粉末を生成するための粉砕機構と、当該粉砕機構によって生成される粉末と混合することによって飲料を製造するために液体を加熱するための加熱機構とを備えた飲料製造装置に関する。
従来、食品類を臼によって細かく粉砕して粉砕物とする粉砕機構を利用して飲料を製造するための装置について、特開2005−199242号公報(特許文献1)等において、種々の技術が提案されている。また、上記粉砕機構に加えて、飲料物の生成のために利用する水を加熱して湯を供給するための加熱機構を有する装置も提案されている(たとえば、特開2001−275843号公報(特許文献2))。
特開2005−199242号公報 特開2001−275843号公報
上記のように粉砕機構と加熱機構とを備えた飲料製造装置は、ユーザに飲料の製造のために湯を別途準備させることを要しないため、利便性に優れていると言える。しかしながら、従来の飲料製造装置では、粉砕機構の動作開始のタイミングと加熱機構の動作開始のタイミングとの間の関係について、詳細な検討はなされていなかった。
たとえば、粉砕機構の動作終了が加熱機構の動作終了から大きく遅れて終了した場合、加熱機構により提供される湯温が、粉砕機構によって提供される粉砕物と混合されて飲料が製造される際に、すでに低下しているという事態が生じ得る。
本開示は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、粉砕機構と加熱機構とを備えた飲料製造装置において、粉砕機構および加熱機構を、適切なタイミングで動作させることである。
ある局面に従うと、食品の粉末と液体とを混合することによって飲料を提供するための飲料製造装置であって、食品を粉砕することにより当該食品の粉末を生成するための粉砕機構と、粉砕機構によって生成される粉末と混合することによって飲料を製造するために、液体を加熱するための加熱機構と、粉砕機構および加熱機構の動作を制御するための制御手段とを備える、飲料製造装置であって、制御手段は、粉砕機構による食品の粉砕の開始から所与の時間の経過後であって、粉砕機構による食品の粉砕の終了を検出する前に、加熱機構による液体の加熱を開始させる、飲料製造装置が提供される。
他の局面に従うと、食品の粉末と液体とを混合することによって飲料を提供するための飲料製造装置であって、食品を粉砕することにより当該食品の粉末を生成するための粉砕機構と、粉砕機構によって生成される粉末と混合することによって飲料を製造するために、液体を加熱するための加熱機構と、粉砕機構および加熱機構の動作を制御するための制御手段とを備える、飲料製造装置であって、制御手段は、粉砕機構による食品の粉砕の開始から所与の時間の経過後に、加熱機構による液体の加熱を開始させ、所与の時間は、加熱機構が加熱する液体の加熱開始時の温度が高いほど長い、飲料製造装置が提供される。
好ましくは、所与の時間は、飲料製造装置によって提供される飲料の量が多いほど長い。
好ましくは、粉砕機構は、食品を粉砕するための移動体と、当該移動体を駆動するためのモータとを含み、飲料製造装置は、モータの温度を計測するための計測手段をさらに備え、制御手段は、計測手段によって計測される温度が所定の温度を超えた場合には、モータによる駆動力を低下させる。
好ましくは、粉砕機構は、食品を粉砕するための移動体と、当該移動体を駆動するためのモータとを含み、飲料製造装置は、モータの回転信号を計測するための計測手段をさらに備え、制御手段は、粉砕機構による食品の粉砕においてモータの回転信号が一定の値を超えた場合には、当該粉砕機構による食品の粉砕を終了させる。
本開示によれば、飲料製造装置は、食品の粉砕の開始から所定時間経過後に、液体の加熱を開始させる。これにより、食品の粉砕が終了するまで加熱終了後の液体が放置されることにより当該液体の温度が著しく低下する事態を回避できる。
第1の実施の形態における飲料製造装置の全体斜視図である。 図1中II−II線矢視断面図である。 第1の実施の形態における飲料製造装置の概略構成要素を示す全体斜視図である。 第1の実施の形態における飲料製造装置を用いた日本茶吐出を示す第1製造フローである。 第1の実施の形態における飲料製造装置を用いた日本茶吐出を示す第2製造フローである。 第1の実施の形態における飲料製造装置を用いた日本茶吐出を示す第3製造フローである。 第1の実施の形態における飲料製造装置の内部構造のみを示す斜視図である。 粉挽モータユニットの周辺の構造の拡大図である。 第1の実施の形態における粉挽きユニットの斜視図である。 第1の実施の形態における粉挽きユニットの分解斜視図である。 第1の実施の形態における粉挽きユニットの縦断面図である。 第1の実施の形態における臼の構造を示す全体図である。 第1の実施の形態における下臼の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す図である。 図13中XIV−XIV線矢視断面図である。 第1の実施の形態における溝形状の等角螺旋を示す図である。 第1の実施の形態における上臼の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における下臼の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における臼に設けられる溝を用いた場合の擦り合せ面状態を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における臼に設けられる溝を用いた場合の擦り合せ面状態を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における臼に設けられる溝を用いた場合の擦り合せ面状態を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における臼に設けられる溝を用いた場合の擦り合せ面状態を示す見下げ図である。 第1の実施の形態における下臼に設けられる溝の形状を示す平面図である。 図22中のXXIII−XXIII線矢視断面図である。 第1の本実施の形態における撹拌ユニットの斜視図である。 第1の実施の形態における撹拌ユニットの縦断面図である。 第1の実施の形態の飲料製造装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4を参照して説明された「第1製造フロー」に対応する処理のフローチャートである。 第1の実施の形態の飲料製造装置における動作のタイミングチャートの一例を示す図である。 第2の実施の形態の飲料製造装置において実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態の飲料製造装置のメモリに格納される情報の一例を模式的に示す図である。 第2の実施の形態における、時間TB、時間TM、および時間TDの関係の一例を模式的に示す図である。 第3の実施の形態の飲料製造装置において実行される処理のフローチャートである。 第3の実施の形態の飲料製造装置のメモリに格納される情報の一例を模式的に示す図である。 第3の実施の形態における、計測された温度、時間TB、時間TM、および時間TDの関係の一例を模式的に示す図である。 第4の実施の形態におけるサーミスタが計測する温度と、臼における相対的な回転の回転数との関係を模式的に示す図である。 第5の実施の形態の飲料製造装置における、粉砕動作の時間の経過に伴うモータ回転信号の変化の一例、および、粉砕動作の時間の経過に伴うモータ電流値の変化の一例を示す図である。 第6の実施の形態の飲料製造装置において実行される処理のフローチャートである。 第6の実施の形態の飲料製造装置のメモリに格納される情報の一例を模式的に示す図である。
本開示における飲料製造装置について図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとし、重複する説明は繰り返さない場合がある。各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、一例として、粉砕対象物として茶葉を用い、飲料としてお茶を製造する場合について説明するが、粉砕対象物は茶葉に限定されることなく、穀物、乾物、その他の粉砕対象物を用いて、飲料を製造する場合にも適用することが可能である。
以下では、茶葉とは、粉砕前の固形状態を意味し、粉末茶葉とは、粉砕された茶葉を意味し、お茶とは、粉末茶葉とお湯とが撹拌された(混ぜ合わされた)飲料を意味する。
(飲料製造装置1)
図1から図3を参照して、第1の実施の形態における飲料製造装置1について説明する。図1は、飲料製造装置1の全体斜視図である。図2は、図1中II−II線矢視断面図である。図3は、飲料製造装置1の概略構成要素を示す全体斜視図である。
飲料製造装置1は、粉砕対象物として茶葉を用い、この茶葉を粉砕して茶葉粉末を得る。この得られた茶葉粉末を用いて、飲料としてお茶を製造する。飲料製造装置1は、装置本体100、粉挽きユニット300、撹拌ユニット500、水タンク700、茶葉粉末受皿800、および、載置ベース900を備える。載置ベース900は、装置本体100の前側下方において、前側に突出するように設けられており、カップ(図示省略)および茶葉粉末受皿800の載置が可能である。
(粉挽きユニット300)
粉挽きユニット300は、装置本体100の前面側に設けられた粉挽きユニット装着領域180に対して、着脱可能に装着される。粉挽きユニット装着領域180には、粉挽駆動力連結機構130が前方に突出するように設けられ、この粉挽駆動力連結機構130に粉挽きユニット300が着脱可能に装着される。粉挽きユニット300は、粉挽駆動力連結機構130に連結されることにより、粉砕対象物である茶葉を挽くための駆動力を得る。
粉挽きユニット300の上部から粉挽きユニット300の内部に投入された茶葉は、粉挽きユニット300の内部において細かく粉砕され、粉挽きユニット300の下方に載置された茶葉粉末受皿800に茶葉粉末として落下し集められる。
(撹拌ユニット500)
撹拌ユニット500は、装置本体100の前面側に設けられた撹拌ユニット装着領域190に対して、着脱可能に装着される。撹拌ユニット装着領域190には、撹拌モータ非接触テーブル140Aが設けられおり、撹拌ユニット500の内部に設けられた撹拌羽根550(後述の図25参照)を磁力を用いて回転駆動する。
装置本体100の撹拌ユニット装着領域190の上部には、給湯ノズル170(図7参照)が設けられている。装置本体100の内部において、水タンク700内の水が所定温度に上昇され、給湯ノズル170から撹拌タンク510内にお湯が供給される。撹拌タンク510内には、装置本体100において作成されたお湯と、粉挽きユニット300によって得られた茶葉粉末とが投入され、撹拌タンク510の撹拌羽根550によって、お湯と茶葉粉末とが撹拌される。これにより、撹拌タンク510内においてお茶が製造される。
撹拌ユニット500内で製造された日本茶は、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップ(図示省略)に、お茶を注ぐことができる。
(日本茶(飲料)の製造フロー)
次に、図4から図6を参照して、上記飲料製造装置1を用いた日本茶(飲料)の製造フローについて説明する。図4から図6は、飲料製造装置1を用いた日本茶吐出を示す第1から第3の製造フローを示す図である。なお、粉挽きユニット300には、所定量の日本茶葉が投入され、水タンク700には所定量の水が蓄えられている。
(第1製造フロー)
図4を参照して、第1製造フローについて説明する。この第1製造フローは、粉挽きユニット300における茶葉の粉砕と、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が並行して行なわれるフローである。
飲料製造装置1は、ステップS1における粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが開始され、一方で、ステップS3における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が開始される。次に、ステップS2において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了するとともに、ステップS4における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
ステップS5においてはステップ12において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
次に、ステップS6において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップS7において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップS8において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。
(第2製造フロー)
図5を参照して、第2製造フローについて説明する。この第2製造フローは、粉挽きユニット300における茶葉が粉砕された後に、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が行なわれるフローである。
飲料製造装置1は、ステップS1において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが開始される。ステップS2において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了する。ステップS3において、ステップS2において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
ステップS4において、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が開始される。ステップS5において、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
次に、ステップS6において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップS7において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップS8において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。
(第3製造フロー)
図6を参照して、第3製造フローについて説明する。この第3製造フローは、撹拌ユニット500においてお湯を撹拌により冷却するステップを備えている。
飲料製造装置1は、ステップS1における粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きと、ステップS3における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が同時に開始される。ステップS4における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
次に、ステップS2において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了するとともに、ステップS5において、撹拌ユニット500において給湯の冷却撹拌を開始する。ステップS6において、撹拌ユニット500において給湯の冷却撹拌が終了する。
なお、粉挽きの終了のタイミングと冷却撹拌の終了のタイミングとが合うように制御がなされても良い。
ステップS7においてはステップS2において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
次に、ステップS8において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップS9において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップ40において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。
(装置本体100の内部構造)
次に、図7を参照して、飲料製造装置1の内部構造について説明する。図7は、飲料製造装置1の内部構造のみを示す斜視図である。飲料製造装置1の本体装置100の内部においては、水タンク700の前面側には、電子部品が搭載されたプリント配線基板を用いた制御ユニット110が配置されている。利用者によるスタート信号の入力に基づき、上記お茶の製造フローが、制御ユニット110により実行される。
プリント配線基板110の下方位置には、粉挽きユニット300に駆動力を与えるための粉挽モータユニット120が配置されている。この粉挽モータユニット120の下方位置には、前方に突出するように設けられ、粉挽モータユニット120の駆動力を粉挽きユニット300に伝達するための粉挽駆動力連結機構130が設けられている。
水タンク700の底面には、底面から下方に一旦延び、U字形状に上向きに延びる給湯パイプ150の一端が連結されている。給湯パイプ150の上端部には、撹拌ユニット500の撹拌タンク510にお湯を注ぐための給湯ノズル170が連結されている。給湯パイプ150の途中領域には、給湯パイプ150内を通過する水を加熱するためのU字形状のヒータ160が装着されている。
図8は、粉挽モータユニット120の周辺の構造の拡大図である。図8を参照して、粉挽モータユニット120は、ミル用モータ121と、粉挽駆動力連結機構130にミル用モータ121を取り付けるための金属板122Aと、金属板122Aに取り付けられたサーミスタ122とを含む。ミル用モータ121は、金属板122Aに取り付けられている。サーミスタ122には、金属板122Aを介して、ミル用モータ121から熱が伝えられる。これにより、サーミスタ122は、ミル用モータ121の外面の温度を計測することができる。
(粉挽きユニット300の構造)
次に、図9から図11を参照して、粉挽きユニット300の構造について説明する。図9は、粉挽きユニット300の斜視図である。図10は、粉挽きユニット300の分解斜視図である。図11は、粉挽きユニット300の縦断面図である。
粉挽きユニット300は、全体として円筒形状を有する粉挽きケース310を有し、下方の側面には、粉挽駆動力連結機構130が内部に挿入される連結用窓310wが設けられている。粉挽きケース310の最下端部には、粉挽きユニット300により粉砕された茶葉粉末が取り出される(落下する)取り出し口312aが形成されている。
粉挽きケース310の内部には、下方から、粉掻き取り機340、下臼350、上臼360が順番に設けられている。粉掻き取り機340の下面には下方に延びる粉挽き軸345が設けられ、この粉挽き軸345が粉挽駆動力連結機構130に連結する。
下臼350の中央部には、回転軸芯に沿って上方に向かって延びるコア355が設けられている。上臼360は、上臼保持部材370により保持されており、上臼保持部材370の内部には、上臼360を下方に向けて押圧するバネ380およびバネ保持部材390が収容されている。
下臼350に設けられるコア355は、上臼360を貫通するように上方に延びている。
(臼2)
図12から図14を参照して、本発明に基いた実施の形態1における臼2について説明する。図12は、第1の実施の形態における臼2の構造を示す全体図である。図13は、第1の実施の形態における下臼350の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す図である。図13には、図12中のXIII−XIII線矢視図が示されている。図14は、図13中XIV−XIV線矢視断面図である。
図12を参照して、第1の実施の形態における臼2は、擦り合せ面211が設けられる上臼360および擦り合せ面221が設けられる下臼350を備える。上臼360および下臼350ともに、円板形状を有している。上臼360および下臼350の中心部には、回転中心Cが規定されている。上臼360および下臼350の材料には、セラミックス(アルミナ)等が用いられるとよい。
第1の実施の形態における上臼360および下臼350の半径rは15mm〜30mm(直径φD1は、30mm≦φD1≦60mm:図14参照)程度であり、上臼360および下臼350のそれぞれの厚みt1は、8mm程度である。上臼360および下臼350の相対回転速度Wは、60rpm≦W≦150rpm程度である。これにより臼の接触面積を小さくし必要トルクを低減した分、回転速度で処理能力を得ることが可能になり、面積を大きくするよりも必要トルク当りの処理能力を高めることが可能になる。
図13を参照して、下臼350の擦り合せ面221には研磨された平面部203と、せん断溝201と、送り溝202とが形成されている。上臼360の擦り合せ面211にも、同様に、研磨された平面部203と、せん断溝(第1溝部)201と、送り溝(第2溝部)202とが形成されている。
上臼360の擦り合せ面211と下臼350の擦り合せ面221とが対向配置されることで、図12の矢印V方向に沿って見た場合には、上臼360の擦り合せ面211に設けられた溝と下臼350の擦り合せ面221に設けられた溝とは、回転中心Cを中心とした点対称の配置関係となる。
せん断溝201は、回転中心Cに対して回転対称に複数設けられている。せん断溝201は、主に粉砕対象物を粉砕するための溝であり、送り溝202は、主に粉砕された粉末を、臼2の中心部から外周部に送る溝である。
下臼350にはキー形状を含む穴204が開けられている。穴204は、たとえば直径約8mm程度である(φD3:図14参照)。上臼360には、キー形状がない穴204が設けられている。穴204には、上記コア355(図10参照)が取り付けられる。
図12を再び参照して、下臼350の擦り合せ面221と上臼360の擦り合せ面211とが当接し、回転中心Cを回転軸中心として、相対的に回転する。第1の実施の形態では、キー形状を含む穴204を有する下臼350が上述の軸345(図10参照)により回転し、上臼360は固定される。
図14を参照して、下臼350の擦り合せ面221には、穴204を含むようにテーパ領域tp1が設けられている。テーパ領域tp1の外径(φD2)は、20mm程度であり、穴204における深さt2は、2mm〜3mm程度である。上臼360にも同様のテーパ領域tp1が設けられている。
下臼350の擦り合せ面221と上臼360の擦り合せ面211とを重ね合わせることで、テーパ領域tp1によって取り囲まれる空間が形成される。これにより、たとえば、粉砕対象物として茶葉を挿入した場合でも、この空間から擦り合せ面に良好に茶葉を案内することができる。
図15から図21を参照して、せん断溝201および送り溝202がそれぞれ沿う等角螺旋について説明する。図15は、第1の実施の形態における溝形状の等角螺旋を示す図である。
図16は、第1の実施の形態における上臼の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す見下げ図である。図17は、第1の実施の形態における下臼の擦り合せ面に設けられる溝形状を示す見下げ図である。図18から図21は、第1の実施の形態における臼に設けられる溝を用いた場合の擦り合せ面状態を示す見下げ図である。図18から図21では、回転角度が0°、10°、20°、30°である場合が示されている。
図15を参照して、せん断溝201は、等角螺旋S1に沿って形成され、送り溝202は、等角螺旋S2に沿って形成されている。回転中心Cを原点として等角螺旋S(S1、S2)はパラメータa、bを用いて、以下の式1で表わされる。
S=a・exp(b・θ)・・・(式1)
回転中心Cから伸ばした半直線Lと等角螺旋が成す角α(α1、α2)は、以下の式2で表わされる。
α=arccot(b)・・・(式2)
せん断溝201に好適な等角螺旋S1は、(式1)においてa=5、b=0.306であり、(式2)においてα=17.0°である。現実的には、半直線Lと等角螺旋S1(せん断溝201)との成す角度α1は、0°<α1<45°であれば良く、好ましくは、10°≦α1≦20°であり、さらに好ましくは、α1=17.0°となる。
送り溝202に好適な等角螺旋S2は、(式1)においてa=5、b=3.7であり、(式2)においてα=74.9°である。現実的には、半直線Lと等角螺旋S2(送り溝202)との成す角度α2は、45°<α2<90°であれば良く、好ましくは、70°≦α2≦80°であり、さらに好ましくは、α2=74.9°となる。
ここで、上記(式1)で表わされる等角螺旋の数学的な性質として、回転中心Cから伸ばした半直線Lと等角螺旋S1,S2が成す角αは常に一定の角度で交わることである。したがって、上臼360の擦り合せ面211と下臼350の擦り合せ面221とを当接させて回転させる場合、上臼360の溝(せん断溝201および送り溝202)と下臼350の溝(せん断溝201および送り溝202)同士が交差する交差角は常に2αとなる。
図16から図21では、第1の実施の形態の上臼360と下臼350との溝同士の交差角の様子が示されている。なお、図18から図21には、上臼360の上面より擦り合せ面を観察した様子が示されている。より具体的には、初期状態0°(図18)を基準に、それぞれ10°(図19)、20°(図20)、30°(図21)、上臼360と下臼350とを相対的に回転させた様子が示されている。
上臼360の溝と下臼350の溝との交差点Pにおける交差角は、常にb1で一定である。交差点の外側への移動量は、背景技術の移動量に比べて小さい。したがって、適切な交差角を与えることにより、溝エッジの交差時に、所望のせん断機能を与えることができる。
図16から図21には、説明の便宜上、図13におけるせん断溝201のみが示されているが、等角螺旋に沿って形成された送り溝202においても、せん断溝201と同様である。
臼2の上臼360の擦り合せ面211と下臼350の擦り合せ面221との擦り合せによる対象物の粉砕は、主に溝エッジ同士が交差する際のせん断であると考えられる。せん断に最適な溝の交差角があり、最適な溝の交差角であればエッジに加える力、すなわち回転トルクを小さくすることができる。試験によればせん断に好適な交差角は30°程度であった。交差角が鈍角になれば対象物はほとんど粉砕されずに溝内を通って外周側へ送り出される。試験によれば送りに好適な交差角は150°程度であった。
送りのスピードと粉砕後に排出される粉末の粒度は関係しており、送りが速いと粒度は粗くなり、送りが遅いと粒度は細かい。所望の粒度を得るために、送り溝の本数および角度を最適化することができる。第1の実施の形態における所望の粒度は、茶葉粉砕で約10μm程度である。第1の実施の形態では送り溝202は1本としたが、所望の粒度および他のパラメーターによっては、送り溝202を回転中心Cに対して回転対称に複数本も設けてもよい。
第1の実施の形態における臼2においては、相対的な上臼360と下臼350との回転に対して、上下臼の溝部の交差角が常に一定になるため、粉砕により好適な条件を粉砕対象物に与えることができ、単位面積当たりの粉砕能力を向上させることが可能になる。
さらに、相対的な回転に対して、上下臼の溝部の交差角が常に一定にし、かつ主に粉砕対象物のせん断に寄与する交差角と、主に粉砕対象物の送りに寄与する交差角とをそれぞれ与えることができるため、単位面積当たりの粉砕能力および処理能力を向上させることが可能になる。第1の実施の形態の等角螺旋溝形状を採用した臼2によれば、背景技術の溝形状に対して2倍以上の処理能力を示した。
さらに、主に粉砕対象物のせん断に寄与するより好適な交差角を与えることができ、粉砕時に必要な回転トルクを低減することが可能になる。最適なせん断角をα1により与えたうえで、所望の粒度を得るための送り速度はα2によって最適化することができる。
次に、図22および図23を参照して、下臼350および上臼360に設けられる溝の形状に関する実施の形態について説明する。図22は、第1の実施の形態における下臼350に設けられる溝の形状を示す平面図である。図23は、図22中のXXIII−XXIII線矢視断面図である。上臼360にも、下臼350と同様の溝が形成されることから、上臼360に対する説明は省略する。
溝内の粉末通過スピードは、溝幅が狭いほど速く、溝深さが浅いほど速い。特に茶葉粉砕に好適なこれら溝形成パラメータはこれまで開示されていない。図22および図23によれば、下臼350の擦り合せ面に形成される溝201(202)の幅wは、0.5mm≦w≦1.5mmであるとよい。
溝201(202)の幅wとは、溝201(202)の延びる方向に直交する方向に沿った幅wを意味する。溝201(202)の幅wを、0.5mm≦w≦1.5mmにすることで、茶葉粉砕の送り速度を確保しつつ、溝201(202)内部の粉末の清掃性を確保することができる。
溝深さは最外周側でdmm確保すことが好ましい。さらに、擦り合せ面の回転中心Cから伸ばした半直線上の最外周の縁部には、溝部が存在しない平坦部fが全周に設けられるとよい。dは、0.1mm≦d≦1mm程度であり、fは、0.5mm以上であるのが望ましい。
これにより溝内の粉末をプールし、排出を制限することによって小さい面積(溝経路長)においても所望粒度の粉末を得ることが可能になる。
溝深さdは、回転中心Cに向かって深くなる傾斜面tを有するのが望ましい。これにより回転中心から外周側へ向けて粉砕粒度に応じて深さを与えることができ、1本の溝内の粉末粒子が進む速度を略一定とすることができる。傾斜面tの擦り合せ面に対する傾斜角度θは、2.3≦θ≦4.5°程度であるとよい。
第1の実施の形態では、下臼350の半径rは、15mm〜30mm程度であり、下臼350のそれぞれの厚みtは8mm程度とした。この下臼350および上臼360を有する臼2を用いることで、茶葉粉砕での試験において粒度10μm程度の結果が得られた。
このように、粉砕対象物、特に茶葉を対象とした溝部形状を好適に与えることができると共に、粉末が外周へ排出される速度を抑制することにより、限られた面積内すなわち溝の経路長内で所望の粒度を得ることが可能になる。したがって、臼面積を小さくすることができ、製品の小型化および必要トルクの低減が可能になる。
第1の実施の形態における臼に用いられる溝形状のパラメータについては、溝の形状が上記した等角螺旋に沿った溝形状である場合に限定されない。たとえば、当該パラメータは、回転中心Cから外周へ向けて、回転中心Cに対して回転対称に直線に略沿う溝部に対しても、適用することができる。この場合にも、所望粒度の粉末を得ることが可能になるとともに、1本の溝内の粉末粒子が進む速度を略一定とすることができる。背景技術のような直線形状の溝であっても、茶葉粉砕での試験においては、粒度10μm程度の結果が得られた。
具体的には、擦り合せ面がそれぞれ設けられる上臼および下臼を有する臼であって、擦り合せ面は、回転中心から外周に向けて延びる直線形状の溝部を含み、擦り合せ面の最外周の縁部には、溝部が存在しない平坦部が全周に設けられ、溝部の延びる方向に直交する方向に沿った幅wは、0.5mm≦w≦1.5mmの範囲であり、溝部は、回転中心に向かって深くなる傾斜面を有し、傾斜面の最外周側の上記擦り合せ面からの深さdは、0.1mm≦d≦1mmの範囲であり、傾斜面の上記擦り合せ面に対する傾斜角度θは、2.3°≦θ≦4.5°である。
これにより、従来の溝形状においても、粉砕対象物、特に茶葉を対象とした溝部形状を好適に与えることができると共に、粉末が外周へ排出される速度を抑制することにより、限られた面積内すなわち溝の経路長内で所望の粒度を得ることが可能になる。したがって、臼面積を小さくすることができ、製品の小型化および必要トルクの低減が可能になる。
(撹拌ユニット500の構造)
次に、図24および図25を参照して、撹拌ユニット500の構造について説明する。図24は、撹拌ユニット500の斜視図である。図25は、撹拌ユニット500の縦断面図である。
撹拌ユニット500は、撹拌タンク510を備える。撹拌タンク510は、樹脂製の外装ホルダー511と、この外装ホルダー511に保持される保温タンク512とを含む。外装ホルダー511には、樹脂により一体成形されたグリップ520が設けられている。撹拌タンク510の上面開口には、この開口を開閉する撹拌カバー530が設けられている。撹拌カバー530には、粉挽きユニット300により粉砕された茶葉粉末を投入する粉末投入口531、および、装置本体100により形成されたお湯が給湯ノズル170から注がれる給湯口532が設けられている。
撹拌タンク510の底部には、撹拌羽根550が載置される。撹拌ユニット500は、撹拌羽根550を回転させるための撹拌用モータ141(図26参照)を含む、撹拌モータユニット140をさらに備える。撹拌タンク510の底部には、上方に延びる回転軸560が設けられ、この回転軸560に撹拌羽根550の軸受部551が挿入される。
撹拌羽根550には、磁石が埋め込まれている。撹拌モータ非接触テーブル140Aにおいて、撹拌羽根550に埋め込まれた磁石と、撹拌モータユニット140側に設けられた磁石とが非接触の状態で磁気結合することで、撹拌モータユニット140の回転駆動力が、撹拌羽根550に伝達される。
撹拌タンク510の底部には、撹拌されたお茶を吐出させるための吐出口541が設けられている。この吐出口541には、吐出口開閉機構540が設けられている。この吐出口開閉機構540は、吐出口541を開閉可能に、吐出口541に挿入された開閉ノズル543と、開閉ノズル543の位置を制御する操作レバー542とを含む。開閉ノズル543は、通常状態においてはバネ等の付勢部材(図示省略)により吐出口541を塞ぐように付勢されている。利用者が、操作レバー542を付勢力に対抗して移動させた場合には、開閉ノズル543が移動し、吐出口541が開放される。これにより、撹拌タンク510内のお茶が、載置ベース900に載置されたカップ(図示省略)に注がれることとなる。
(ハードウェア構成)
図26は、第1の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図26に示されるように、飲料製造装置1は、当該飲料製造装置1の動作を制御するための制御装置111を含む。第1の実施の形態の飲料製造装置1では、制御装置111は、制御ユニット110(図7参照)内に位置する。ただし、制御装置111の配置は、これに限定されない。
制御装置111は、プログラムを実行することにより制御を実行するためのCPU(Central Processing Unit)901、CPU901の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)902、プログラム等のデータを非一時的に格納するためのメモリ903、および、タイマ904を備える。メモリ903は、たとえばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)によって構成される。
制御装置111は、サーミスタ122、ミル用モータ121、撹拌用モータ141、および、ヒータ160と、バス等を介して接続されている。飲料製造装置1は、さらに、操作部911、電流計912、回転センサ913、温度計914、および、表示部921を含む。
操作部911は、CPU901への情報の入力のために操作され、たとえば飲料製造装置1の外郭部に設けられる。操作部911は、たとえば複数のボタンによって構成される。電流計912は、ミル用モータ121における電流値を計測して、CPU901に入力する。回転センサ913は、ミル用モータ121の回転信号を計測して、CPU901に入力する。温度計914は、水タンク700に貯留された水(または、給湯パイプ150内の水)の温度を計測して、CPU901に入力する。なお、温度計914は、たとえば、飲料製造装置1のカバーの内面に設けられて、水タンク700内の水の温度に近似し得る温度を呈する箇所の温度を計測する。表示部921は、飲料製造装置1の外部に情報を出力するために設けられる。表示部921は、たとえば複数のランプによって構成される。CPU901は、たとえば、表示部921の中の所定のランプを点灯させることによって、粉砕対象物の粉砕の終了を報知する。
(制御フロー)
次に、飲料製造装置1における、茶葉の粉砕および撹拌ユニット500への給湯についての、具体的な制御フローについて説明する。
図27は、図4を参照して説明された「第1製造フロー」に対応する処理のフローチャートである。図27の処理によれば、飲料製造装置1による飲料の製造の際に、まず、粉挽きユニット300による粉挽きを開始させ、それから時間TDだけ後に、ヒータ160による水の加熱を開始させる。図27の処理は、たとえば操作部911の一部である開始ボタンを操作されることに応じて、開始する。以下、処理の内容を説明する。
図27を参照して、ステップS110で、CPU901は、粉挽きユニット300による粉挽きを開始する。具体的には、CPU901は、ミル用モータ121に通電することにより、上臼360および下臼350の相対的な回転を開始させる。
次に、ステップS120で、CPU901は、ステップS110における粉挽きの開始後、時間TDが経過したか否かを判断する。そして、CPU901は、時間TDが経過したと判断すると(ステップS120でYES)、ステップS130へ制御を進める。
ステップS130では、CPU901は、給湯パイプ150内の水の加熱(具体的には、ヒータ160への通電のための制御)を開始する。
次に、ステップS140で、CPU901は、粉挽きが終了したか否かを判断する。なお、飲料製造装置1では、粉挽き(ミル用モータ121の駆動)は、当該粉挽きが開始されてから予め定められた時間継続した後、終了する。そして、CPU901は、粉挽きが終了したと判断すると(ステップS140でYES)、ステップS150へ制御を進める。なお、CPU901は、表示部921で、粉挽きが終了したことを報知しても良い。
ステップS150では、CPU901は、ステップS130で開始した給湯パイプ150内の水の加熱が終了したか否かを判断する。飲料製造装置1は、給湯パイプ150内の温度が所定の温度に到達したことを条件として、ヒータ160による加熱が終了するように構成されている。より具体的には、飲料製造装置1では、給湯パイプ150内の温度に基づいて動作し得る熱電対が設けられている。当該熱電対は、給湯パイプ150内の水が無くなり、所定の温度に到達すると、ヒータ160への通電を解除する。CPU901は、ヒータ160による加熱が終了したと判断すると(ステップS150でYES)、図27に示された処理を終了させる。なお、CPU901は、表示部921で、加熱が終了したことを報知しても良い。
第1の実施の形態では、ミル用モータ121および臼2によって粉砕機構が構成され、また、ヒータ160によって加熱機構が構成される。図27に示された処理では、ヒータ160による給湯パイプ150内の水の加熱は、ミル用モータ121の駆動が開始した後、時間TDが経過したときに、開始される。これにより、ヒータ160による加熱の終了後に撹拌タンク510内の水が放置されることにより、粉挽モータユニット120による茶葉の粉砕が終了するまでの間に、撹拌タンク510内の水の温度が著しく低下することを回避できる。
図28は、第1の実施の形態の飲料製造装置1における動作のタイミングチャートの一例を示す図である。図28を参照して、図27の処理が開始されると、時刻T01で、ミル挽き(茶葉の粉砕)が開始される。時刻T01から時間TDが経過した後、つまり、時刻T02で、ヒータ160による加熱が開始される。その後、時刻T03で茶葉の粉砕が終了する。その後、時刻T04に給湯パイプ150内の水の加熱が終了する。
その後、ユーザは、粉挽きユニット300によって得られた茶葉粉末を、撹拌ユニット500に投入する。そして、ユーザが操作部911の特定のボタンを操作すること等によって、撹拌ユニット500における撹拌が開始する。
なお、図28に示されたタイミングチャートは、単なる一例である。給湯パイプ150内の水の加熱は、ミル挽きユニット300による茶葉の粉砕よりも早く終了する場合もあれば、ミル挽きユニット300による茶葉の粉砕と同時に終了する場合もあり得る。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第2の実施の形態の飲料製造装置1では、粉挽きユニット300による茶葉の粉砕に要する時間が変更され得る。より具体的には、飲料製造装置1は、一度に何人前の飲料を製造するかの設定を受け付ける。そして、飲料製造装置1では、当該設定の内容に応じて、ミル挽きユニット300による茶葉の粉砕に要する時間およびヒータ160による給湯パイプ150内の水の加熱に要する時間が変化する。これに応じて、飲料製造装置1において、上記茶葉の粉砕の開始から上記水の加熱の開始までの時間TDの長さも変化する。
図29は、第2の実施の形態の飲料製造装置1において実行される処理のフローチャートである。図29を参照して、第2の実施の形態の飲料製造装置1による飲料の製造のための処理の流れを説明する。なお、図29の処理は、たとえば操作部911の一部である開始ボタンを操作されることに応じて、開始する。
図29を参照して、ステップS101で、CPU901は、一度に何人前の飲料を製造するかについての設定内容を読み込む。
次に、ステップS102で、CPU901は、ステップS101で読み込んだ設定内容に基づいて、ミル挽きユニット300による茶葉の粉砕の時間(以下、「時間TM」ともいう)および上記時間TDを特定し、設定する。ステップS102における時間TMおよび時間TDの設定は、たとえば、RAM902におけるそれらの時間のための記憶領域に、特定された時間を書き込むことによって実現されるが、公知のいかなる技術に置き換えられ得る。そして、制御はステップS110へ進められる。
また、ステップS102の時間TMおよび時間TDの特定は、たとえば、メモリ903に格納された情報が利用されることによって実現される。図30は、第2の実施の形態の飲料製造装置1のメモリ903に格納される情報の一例を模式的に示す図である。
図30には、時間TDと時間TMとが、設定された人数(飲料を供給する人数)に関連付けられている。たとえば、飲料を提供する人数が「1人」である場合には、時間TDは20秒であり、時間TMは120秒である。図30に示された情報は、飲料製造装置1外の記憶装置に格納され、CPU901は当該記憶装置から当該情報を読み込んでも良い。なお、図30に示された数値は、単なる一例であって、本開示に対してなんら限定を加えるものではない。
時間TDと時間TMの関係は、たとえば、各設定に対応したヒータ160による給湯パイプ150内の水の加熱に要する時間(以下、適宜「時間TB」ともいう)を利用されて決定される。図31は、第2の実施の形態における、時間TB、時間TM、および時間TDの関係の一例を模式的に示す図である。時間TBは、たとえば、室温で、設定された人数分の飲料を製造するのに必要な量の水を、上記した「所定の温度」まで加熱するのに要した時間の平均値である。
時間TDは、時間TMに所定の長さの時間(たとえば、ユーザが粉挽きユニット300によって得られた茶葉粉末を撹拌ユニット500に投入するのに要すると想定される時間(一例として、5秒))を加えたものから、時間TMが差し引かれることによって導かれる。たとえば、飲料を製造する人数が「1人」である場合、時間TDは、時間TM(120秒)に所定の長さの時間(5秒)を加えることによって導出される時間(125秒)から、時間TB(105秒)を差し引かれることによって導出される時間(20秒)である。上記によれば、第2の実施の形態の飲料製造装置1では、図30に示された時間TDの代わりに、時間TBがメモリ903に格納されていても、CPU901は時間TDを導出できる。
図29に戻って、ステップS102で時間TMおよび時間TDを設定した後、CPU901は、ステップS120〜ステップS150の制御を実行する。ステップS120〜ステップS150の制御の内容は、図27を参照して説明した第1の実施の形態の対応するステップの制御の内容と同様である。なお、第2の実施の形態では、ステップS110で開始された茶葉の粉砕は、当該開始から上記時間TMの経過後に、終了する。
第2の実施の形態では、飲料製造装置1が製造する飲料の量(製造する飲料を提供する対象となる人数)が変更されることにより、茶葉の粉砕に要する時間および水の加熱に要する時間が変化する。そして、第2の実施の形態では、上記飲料の量が多くなるほど(上記対象となる人数が多くなるほど)、図33に示されるように、時間TDの時間が長くなる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第3の実施の形態の飲料製造装置1では、ヒータ160によって加熱される前の給湯パイプ150内の水の温度に応じて、時間TDが設定され得る。
図32は、第3の実施の形態の飲料製造装置1において実行される処理のフローチャートである。図32を参照して、第3の実施の形態の飲料製造装置1による飲料の製造のための処理の流れを説明する。なお、図32の処理は、たとえば操作部911の一部である開始ボタンを操作されることに応じて、開始する。
図32を参照して、ステップS103で、CPU901は、温度計914の計測結果(温度)を読み込む。
次に、ステップS104で、CPU901は、ステップS103で読み込んだ温度に基づいて、時間TDを特定し、設定する。ステップS104における時間TDの設定は、たとえば、RAM902における時間TDのための記憶領域に、特定された時間を書き込むことによって実現されるが、公知のいかなる技術に置き換えられ得る。そして、制御はステップS110へ進められる。
また、ステップS104の時間TDの特定は、たとえば、メモリ903に格納された情報が利用されることによって実現される。図33は、第3の実施の形態の飲料製造装置1のメモリ903に格納される情報の一例を模式的に示す図である。
図33には、時間TDが、温度計914によって計測された温度に関連付けられている。たとえば、計測された温度が10℃未満である場合には、時間TDは10秒である。また、計測された温度が10℃以上20℃以下である場合には、時間TDは20秒である。計測された温度が20℃を超える場合には、時間TDは35秒である。なお、図30に示された数値は、単なる一例であって、本開示に対してなんら限定を加えるものではない。
計測された温度と時間TDとの関係は、たとえば、計測された温度に対応した時間TBを利用されて決定される。図34は、第3の実施の形態における、計測された温度、時間TB、時間TM、および時間TDの関係の一例を模式的に示す図である。
図34に示されるように、時間TMは、計測される温度が変化しても一定であるのに対し、時間TBは、計測される温度が高くなるほど短くなる。したがって、給湯パイプ150内の水の加熱が終了するタイミングを粉挽きユニット300による茶葉の粉砕が終了するタイミングに近づけるためには、時間TBが短くなるほど、粉挽きユニット300による茶葉の粉砕の開始から給湯パイプ150内の水の加熱開始までの時間はより長くされる必要がある。したがって、図33および図34に示された例では、時間TDは、時間TBが短くなるほど長くなるように、設定されている。
図32に戻って、ステップS104で時間TDを設定した後、CPU901は、ステップS120〜ステップS150の制御を実行する。ステップS120〜ステップS150の制御の内容は、図27を参照して説明した第1の実施の形態の対応するステップの制御の内容と同様である。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第4の実施の形態の飲料製造装置1では、粉挽モータユニット120における茶葉の粉砕の期間中、CPU901はサーミスタ122の計測結果に基づいて、ミル用モータ121の回転数を制御する。
図35は、第4の実施の形態におけるサーミスタ122が計測する温度と、臼2における相対的な回転の回転数との関係を模式的に示す図である。図35では、サーミスタ122の計測温度は、「モータ温度」として示されている。また、図35では、1回の粉砕動作は、2回のインターバルを含む粉砕パターンとして示されている。1回の粉砕動作とは、たとえば、飲料製造装置1において上記開始ボタンが1回操作されることによって実行される、粉挽モータユニット120による茶葉の粉砕動作である。
図35に示された粉砕動作では、サーミスタ122の計測温度は、ミル用モータ121の回転の継続に従って、上昇する。当該回転のインターバルでは、サーミスタ122の計測温度は若干低下する。しかしながら、当該回転が再開されると、サーミスタ122の計測温度は、再度上昇する。
第4の実施の形態では、サーミスタ122の計測温度が予め定められた温度(図35中の「温度T0」)に到達すると(図35中の「時刻T1」)、CPU901は、ミル用モータ121の回転数を低下させる。これにより、ミル用モータ121の温度が、当該ミル用モータ121を停止しなければならない温度まで上昇することを回避できる。ミル用モータ121が高温となることを回避することにより、飲料製造装置1にセットされている茶葉の風味が損なわれることも、回避できる。また、臼2における相対的な回転の回転数が低減されることによっても、飲料製造装置1にセットされている茶葉の風味が損なわれることは回避される。
また、第4の実施の形態では、サーミスタ122の計測温度の代わりに、臼2における上臼360および下臼350の相対的な回転の回転数に基づいて、ミル用モータ121の回転数を制御する。より具体的には、CPU901は、1回の粉砕動作において、ミル用モータ121が所定の回転数以上の回転数で回転した累積時間を計測する。そして、当該累積時間が予め定められた一定の時間を超えた場合に、CPU901は、ミル用モータ121の回転数を、予め定められた特定の回転数まで低下させる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第5の実施の形態の飲料製造装置1では、粉挽モータユニット120における茶葉の粉砕の期間中、CPU901は、ミル用モータ121の回転信号が一定の値を超えた状態が一定の時間続いた場合、時間TMの経過前であっても、粉挽モータユニット120における粉砕動作を終了させる。これにより、粉砕の開始から時間TMが経過する前に、粉砕が完了している場合には、無駄にミル用モータ121の駆動が継続されることを回避できる。
図36は、第5の実施の形態の飲料製造装置1における、粉砕動作の時間の経過に伴うモータ回転信号の変化の一例、および、粉砕動作の時間の経過に伴うモータ電流値の変化の一例を示す図である。モータ回転信号は、回転センサ913によって計測される。モータ電流値は、電流計912によって計測される。
図36では、モータ回転信号の変化は、線L1で示されている。モータ回転信号は、粉砕動作の開始時(時刻TX0)から上昇し、略一定となった後、そして、時刻TX1で急速に上昇し、その後、再度、略一定となる。なお、モータ回転信号は、時刻TX1で、「一定の値」の一例であるDR1を超えている。そして、CPU901は、時刻TX1から時間TYが経過した時点で、粉挽モータユニット120における粉砕動作を終了させる。
CPU901は、モータ回転信号の代わりに、モータ電流値を利用して、粉挽モータユニット120における粉砕動作の終了タイミングを決定しても良い。なお、モータ電流値が利用される場合には、CPU901は、モータ電流値が一定の値を下回った状態が一定時間継続したことを条件として、粉挽モータユニット120における粉砕動作を終了させる。
具体的には、図36において、モータ電流値の変化は、線L2で示されている。モータ電流値は、粉砕動作の開始時(時刻TX0)から略一定で、そして、時刻TX1で急速に低下し、その後、再度、略一定となる。なお、モータ電流値は、時刻TX1で、「一定の値」の一例であるDA1を下回っている。そして、CPU901は、時刻TX1から時間TYが経過した時点で、粉挽モータユニット120における粉砕動作を終了させる。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態の飲料製造装置1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第6の実施の形態の飲料製造装置1では、茶葉の挽きの程度が設定され得る。粉挽モータユニット120は、茶葉の挽きの程度に応じた動作パターンで、粉砕動作を実行する。
第6の実施の形態において示される1以上の動作パターンの中の少なくとも1つは、臼2を正回転させる動作と、臼2を逆回転させる動作とを含む。正回転とは、臼2において粉砕された粉末が送り溝202(図13等参照)を介して臼2の中心部から外周部に送られる方向に、上臼360および下臼350が相対的に回転する、臼2の動作を意味する。逆回転とは、上臼360および下臼350の相対的な回転方向が、正回転と逆の方向である、臼2の動作を意味する。逆回転では、臼2において粉砕された粉末は、臼2の中心部から外周部への移動が正回転に比べて抑制される。
図37は、第6の実施の形態の飲料製造装置1において実行される処理のフローチャートである。図37を参照して、第6の実施の形態の飲料製造装置1による飲料の製造のための処理の流れを説明する。なお、図37の処理は、たとえば操作部911の一部である開始ボタンを操作されることに応じて、開始する。
図37を参照して、ステップS105で、CPU901は、茶葉の挽きの程度(細かさ)の設定内容を読み込む。当該設定内容は、たとえば操作部911に対する操作によって、飲料製造装置1に入力される。
次に、ステップS106で、CPU901は、ステップS105で読み込んだ細かさに基づいて、粉砕動作のパターンを特定し、設定する。ステップS106における動作パターンの設定は、たとえば、RAM902における動作パターンのための記憶領域に、特定された動作パターンを書き込むことによって実現されるが、公知のいかなる技術に置き換えられ得る。そして、制御はステップS110へ進められる。
ここで、動作パターンについて、説明する。図38は、第6の実施の形態の飲料製造装置1のメモリ903に格納される情報の一例を模式的に示す図である。
図38には、動作パターンの内容が、設定された細かさ(「細」「中」「粗」の3段階)のそれぞれに関連付けられている。たとえば、設定「細」が設定された場合の動作パターンは、臼2を正回転で5秒動作させ、逆回転で10秒動作させ、その後、正回転で5秒動作させるサイクルを10回繰り返すものである。設定「中」が設定された場合の動作パターンは、臼2を正回転で19秒動作させ、逆回転で10秒動作させ、その後、正回転で19秒動作させるサイクルを3回繰り返すものである。設定「粗」が設定された場合の動作パターンは、臼2を正回転で120秒動作させるものである。
図37に戻って、ステップS106で動作パターンを設定した後、CPU901は、ステップS120〜ステップS150の制御を実行する。ステップS120〜ステップS150の制御の内容は、図27を参照して説明した第1の実施の形態の対応するステップの制御の内容と同様である。
なお、第6の実施の形態におけるミル挽き(粉砕動作)では、臼2がステップS106において設定した動作パターンに従って動作するように、ミル用モータ121が駆動させる。第6の実施の形態では、茶葉を細かく挽く場合、単に粉砕時間を長くするだけではなく、臼2における上臼360と下臼350との回転の方向を相対的に変更させている。特に臼が小さい場合、比較的に粉砕時間が短くなるため、臼2によって粉砕されている粉末が、粉砕動作が完了する前に、送り溝202に従って臼2の外へと送られる事態が想定される。つまり、臼2によって粉砕されている粉末が、所望の細かさまで粉砕される前に、臼2の外へ送られる事態が想定される。一方、第6の実施の形態では、臼2の動作が、上記正回転と上記逆回転の交互の実行を含むことにより、臼2によって粉砕されている粉末が所望の細かさまで粉砕される前に臼2の外へ送られる事態が、回避され得る。
なお、茶葉の挽きの程度の設定内容によって、粉挽モータユニット120による粉砕動作に要する時間(時間TM)が変化する場合がある。たとえば、図38に示された例では、設定が「細」の場合には、時間TMが150秒であるのに対し、設定が「中」または「粗」の場合には、時間TMが120秒である。このように時間TMが短くなった場合には、その分だけ、時間TDが短くなるように変更されることが好ましい。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 飲料製造装置、100 装置本体、110 制御ユニット、111 制御装置、120 粉挽モータユニット、130 粉挽連結機構、140 撹拌モータユニット、150 給湯パイプ、160 ヒータ、170 給湯ノズル、180 粉挽きユニット装着領域、190 撹拌ユニット装着領域、300 粉挽きユニット、310 粉挽きケース、312a 取り出し口、310w 連結用窓、320 ホッパー部、330 粉砕対象物カバー、340 粉掻き取り機、345 粉挽き軸、350 下臼、355 コア、360 上臼、370 上臼保持部材、390 バネ保持部材、500 撹拌ユニット、510 撹拌タンク、520 グリップ、530 撹拌カバー、531 粉末投入口、532 給湯口、540 吐出口開閉機構、541 吐出口、542 操作レバー、543 開閉ノズル、544 タンク底孔、550 撹拌羽根、551 軸受部、560 回転軸、700 水タンク、710 タンク本体、720 タンクカバー、800 茶葉粉末受皿、900 載置ベース、901 CPU、902 RAM、903 メモリ、904 タイマ、911 操作部、912 電流計、913 回転センサ、914 温度計、921 表示部。

Claims (5)

  1. 食品の粉末と液体とを混合することによって飲料を提供するための飲料製造装置であって、
    食品を粉砕することにより当該食品の粉末を生成するための粉砕機構と、
    前記粉砕機構によって生成される粉末と混合することによって飲料を製造するために、液体を加熱するための加熱機構と、
    前記粉砕機構および前記加熱機構の動作を制御するための制御手段とを備える、飲料製造装置であって、
    前記制御手段は、前記粉砕機構による食品の粉砕の開始から所与の時間の経過後であって、前記粉砕機構による食品の粉砕の終了を検出する前に、前記加熱機構による液体の加熱を開始させる、飲料製造装置。
  2. 食品の粉末と液体とを混合することによって飲料を提供するための飲料製造装置であって、
    食品を粉砕することにより当該食品の粉末を生成するための粉砕機構と、
    前記粉砕機構によって生成される粉末と混合することによって飲料を製造するために、液体を加熱するための加熱機構と、
    前記粉砕機構および前記加熱機構の動作を制御するための制御手段とを備える、飲料製造装置であって、
    前記制御手段は、前記粉砕機構による食品の粉砕の開始から所与の時間の経過後に、前記加熱機構による液体の加熱を開始させ、
    前記所与の時間は、前記加熱機構が加熱する液体の加熱開始時の温度が高いほど長い、飲料製造装置。
  3. 前記所与の時間は、前記飲料製造装置によって提供される前記飲料の量が多いほど長い、請求項1または請求項2に記載の飲料製造装置。
  4. 前記粉砕機構は、前記食品を粉砕するための移動体と、当該移動体を駆動するためのモータとを含み、
    前記飲料製造装置は、前記モータの温度を計測するための計測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記計測手段によって計測される温度が所定の温度を超えた場合には、前記モータによる駆動力を低下させる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の飲料製造装置。
  5. 前記粉砕機構は、前記食品を粉砕するための移動体と、当該移動体を駆動するためのモータとを含み、
    前記飲料製造装置は、前記モータの回転信号を計測するための計測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記粉砕機構による食品の粉砕において前記モータの回転信号が一定の値を超えた場合には、当該粉砕機構による食品の粉砕を終了させる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の飲料製造装置。
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