JP2016077957A - 粉砕装置および飲料製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長さ等の形状の異なる粉砕対象物を下臼と上臼との間にスムーズに引き込むことができ、かつ、大量の粉砕対象物を投入可能な粉砕装置を提供する。
【解決手段】粉砕装置は、上臼擦り合わせ面360aおよび開口部361を含む上臼360と、下臼擦り合わせ面350aを含む下臼350と、下臼350に設けられ開口部361を貫通して上方に向かって延びるコア355とを備え、コア355は、コア355の回転方向に対してネジ向き方向が反対の螺旋羽根355aを含み、螺旋羽根355aは、開口部361の上端からコア355の上端までの間において1周以下となるように設けられている。
【選択図】図19

Description

本発明は、粉砕対象物を粉砕する粉砕装置およびこれを備えた飲料製造装置に関する。
従来、茶葉、穀物等の粉砕対象物を粉砕する手段として臼を備えた粉砕装置が用いられている。粉砕装置では、臼を構成する上臼と下臼との間で粉砕対象物を細かく粉砕することにより、粉末が得られる。このような粉砕装置が開示された文献としては、たとえば特開平9−248471号公報(特許文献1)が挙げられる。
特許文献1に開示の粉砕装置は、下臼に対して上臼が回転するように構成されており、上臼の上部には、上臼と下臼との間に予め粉砕された粉末を供給する材料供給装置が設けられている。材料供給装置は、ホッパーと、当該ホッパーに連通するシリンダーと、当該シリンダーから上下臼間に被粉砕物を供給する供給手段と、シリンダー内に回転可能に設けられシリンダーとの間で粉砕対象物を粉砕するスクリューとを有する。
粉砕対象物として大きさが不均一な茶葉をホッパー内に投入し、スクリューを回転させることにより、当該茶葉がスクリューにより下方に向かって徐々に送り込まれながら当該スクリューとシリンダーとによってせん断され、細かく粉砕される。細かく粉砕された茶葉を上臼と下臼との間に供給することにより、上臼と下臼とによって短時間で効率的に茶葉を微粉砕することが可能になる。
特開平9−248471号公報
しかしながら、特許文献1に記載の粉砕装置にあっては、スクリューに設けられたカット部の間隔よりもさらに長い形状の茶葉は、スクリューの周囲にもたれた状態で留まる場合がある。この場合には、当該茶葉よりも外側に位置する茶葉もスクリューに引き込まれなくなるため、ホッパー内に留まる茶葉が増えてしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、長さ等の形状の異なる粉砕対象物を下臼と上臼との間にスムーズに引き込むことができる粉砕装置および飲料製造装置を提供することにある。
本発明に基づく粉砕装置は、粉砕対象物を粉砕する粉砕装置であって、上臼擦り合わせ面および上記上臼擦り合わせ面の中心に開口部を含む上臼と、上記上臼の下方に位置するとともに回転し、上記上臼擦り合わせ面に当接する下臼擦り合わせ面を含む下臼と、上記下臼に設けられるとともに上記開口部を貫通して上方に向かって延びるコアと、を備え、上記コアは、上記コアの回転方向に対してネジ向き方向が反対の螺旋羽根を含み、上記螺旋羽根は、上記開口部の上端から上記コアの上端までの間において1周以下となるように設けられている。
上記本発明に基づく粉砕装置にあっては、上記螺旋羽根は、上記開口部の上端から上記コアの上端までの間において半周以上となるように設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づく粉砕装置にあっては、上記螺旋羽根は、上記開口部の上端より下方にも上記螺旋羽根を有していてもよい。
上記本発明に基づく粉砕装置にあっては、上記コアの上端は、上記コアの軸線方向に交差する平面形状を有していてもよい。
本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記のいずれかに記載の粉砕装置と、液体を貯留するタンクと、上記粉砕装置によって得られた粉末と上記液体とが供給され、上記粉末と上記液体とを混ぜ合わせる撹拌槽と、を備える。
本発明によれば、長さ等の形状の異なる粉砕対象物を下臼と上臼との間にスムーズに引き込むことができる粉砕装置および飲料製造装置を提供することができる。
実施の形態1に係る飲料製造装置の全体斜視図である。 図1中に示すII−II線矢視断面図である。 図1に示す飲料製造装置の概略構成要素を示す全体斜視図である。 図1に示す飲料製造装置を用いたお茶吐出を示す第1製造フローを示す図である。 図1に示す飲料製造装置を用いたお茶吐出を示す第2製造フローを示す図である。 図1に示す飲料製造装置を用いたお茶吐出を示す第3製造フローを示す図である。 図1に示す飲料製造装置の内部構造を示す斜視図である。 図1に示す飲料製造装置に具備される粉挽きユニットの斜視図である。 図8に示す粉挽きユニットの分解斜視図である。 図8に示す粉挽きユニットの縦断面図である。 図1に示す飲料製造装置に具備される撹拌ユニットの分解斜視図である。 図11に示す撹拌ユニットの縦断面図である。 実施の形態1に係るコア、下臼、および上臼の組み図を上方側から示した斜視図である。 図13に示すコア、下臼、および上臼の組み図を下方側から示した斜視図である。 図13に示すコア、下臼、および上臼の上方側からの分解斜視図である。 実施の形態1に係るコアの斜視図である。 図16に示すコアの正面図である。 図16に示すコアの側面図である。 図13に示すコア、下臼、および上臼を組み合わせた状態におけるコア、下臼、および上臼の位置関係を示す図である。 実施の形態1に係る粉砕装置を用いて短い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。 実施の形態1に係る粉砕装置を用いて短い茶葉を大量に粉砕する際の茶葉の様子およびコアの上面側を示す図である。 実施の形態1に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。 比較例に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。 実施の形態2に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。 図24に示すコアの正面図である。 図24に示すコアの側面図である。 実施の形態3に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。 図27に示すコアの正面図である。 図27に示すコアの側面図である。 実施の形態3に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。 実施の形態4に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。 図31に示すコアの正面図である。 図31に示すコアの側面図である。 実施の形態4に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。 本発明の効果を確認するために行なった検証実験の条件および結果を示す図である。 検証実験に使用した複数の茶葉を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態では、一例として、粉砕対象物として茶葉を用い、飲料としてお茶を製造する場合について説明するが、粉砕対象物は茶葉に限定されることなく、穀物、乾物、その他の粉砕対象物を用いて、飲料を製造する場合にも適用することが可能である。以下では、茶葉とは、粉砕前の固形状態を意味し、茶葉粉末とは、粉砕された茶葉を意味し、お茶とは、茶葉粉末とお湯とが撹拌された(混ぜ合わされた)飲料を意味する。
(実施の形態1)
(飲料製造装置1)
図1から図3を参照して、本実施の形態における飲料製造装置1について説明する。図1は、飲料製造装置1の全体斜視図、図2は、図1中II−II線矢視断面図、図3は、飲料製造装置1の概略構成要素を示す全体斜視図である。
図1から図3に示すように、飲料製造装置1は、粉砕対象物として茶葉を用い、この茶葉を粉砕して茶葉粉末を得る。この得られた茶葉粉末を用いて、飲料としてお茶を製造する。飲料製造装置1は、本体部としての装置本体100、粉砕装置としての粉挽きユニット300、撹拌ユニット500、液体貯留タンク700、液体供給部としての液体供給経路155(図2参照)と、粉末受け部としての茶葉粉末受皿800、および、載置ベース900を備える。載置ベース900は、装置本体100の前側下方において、前側に突出するように設けられており、カップ(図示省略)および茶葉粉末受皿800の載置が可能である。茶葉粉末受皿800は、利用者が把持して移動できるように設けられている。
(粉挽きユニット300)
粉挽きユニット300は、装置本体100の前面側に設けられた粉挽きユニット装着部180に対して、着脱可能に装着される。粉挽きユニット装着部180には、粉挽駆動力連結機構130が前方に突出するように設けられ、この粉挽駆動力連結機構130に粉挽きユニット300が着脱可能に装着される。粉挽きユニット300は、粉挽駆動力連結機構130に連結されることにより、粉砕対象物である茶葉を挽くための駆動力を得る。
粉挽きユニット300の上部から粉挽きユニット300の内部に投入された茶葉は、粉挽きユニット300の内部において細かく粉砕される。粉砕された茶葉は、粉挽きユニット300の下方に載置された茶葉粉末受皿800に茶葉粉末として落下し集められる。なお、粉挽きユニット300の詳細構造については、図8〜図10を用いて後述する。
(液体貯留タンク700)
液体貯留タンク700は、装置本体100の上面側に設けられた液体貯留タンク装着部195に着脱可能に装着される。液体貯留タンク700は、上面開口を有するタンク本体710と、タンク本体710の上面開口を塞ぐ蓋部720とを含む。液体貯留タンク700は、蓋部720を取り外して外部から導入された水等の液体を貯留する。
(液体供給経路155)
液体供給経路155は、装置本体100内に収容されている。液体供給経路155は、液体貯留タンク700に接続される(図7参照)。液体供給経路155には、液体貯留タンク700が接続された側とは反対側に供給口171が設けられている。液体供給経路155は、給湯パイプ150と、給湯ノズル170とを含む。給湯パイプ150は、一端側
が液体貯留タンク700に接続され、他端側が給湯ノズル170に接続される。液体貯留タンク700から液体供給経路155に導入された液体は、給湯パイプ150、給湯ノズル170を通って撹拌ユニット500に供給される。
(撹拌ユニット500)
撹拌ユニット500は、液体と粉末とを撹拌する撹拌羽根550と、撹拌羽根550を収容する撹拌槽510とを含む。撹拌羽根550は、撹拌部材に相当する。撹拌槽510は、装置本体100の前面側に設けられた撹拌槽装着部190に対して、着脱可能に装着される。撹拌槽510の一部が装置本体100の前面から当該前面の法線方向に沿って突出するように、撹拌槽510は撹拌槽装着部190に装着されている。
撹拌槽装着部190には、撹拌モータ非接触テーブル140Aが設けられている。撹拌ユニット500は、撹拌モータ非接触テーブル140A上に載置される。撹拌ユニット500の内部に設けられた撹拌羽根550は、撹拌モータユニット140およびこれに連結された永久磁石141によって回転する。撹拌モータユニット140および永久磁石141は、撹拌モータ非接触テーブル140Aの下方に位置するように装置本体100内に収容されている。撹拌モータユニット140は、撹拌羽根550を回転駆動させる撹拌羽根駆動部に相当する。
装置本体100の撹拌槽装着部190の上部には、給湯ノズル170が設けられている。装置本体100の内部において、給湯パイプ150内の水が所定温度に上昇され、給湯ノズル170から撹拌槽510内にお湯が供給される。撹拌槽510内には、装置本体100において作成されたお湯と、粉挽きユニット300によって得られた茶葉粉末とが投入され、撹拌槽510内の撹拌羽根550によって、お湯と茶葉粉末とが撹拌される。これにより、撹拌槽510内においてお茶が製造される。
撹拌ユニット500内で製造されたお茶は、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップ(図示省略)に注ぐことができる。なお、撹拌ユニット500の詳細構造については、図11および図12を用いて後述する。
(お茶(飲料)の製造フロー)
次に、図4から図6を参照して、上記飲料製造装置1を用いたお茶(飲料)の製造フローについて説明する。図4から図6は、飲料製造装置1を用いたお茶吐出を示す第1から第3の製造フローを示す図である。なお、粉挽きユニット300には、所定量のお茶葉が投入され、液体貯留タンク700には所定量の水が蓄えられている。
(第1製造フロー)
図4を参照して、第1製造フローについて説明する。この第1製造フローは、粉挽きユニット300における茶葉の粉砕と、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が同時に行なわれるフローである。
飲料製造装置1は、ステップ11における粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きと、ステップ13における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が同時に開始される。次に、ステップ12において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了するとともに、ステップ14における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
ステップ15においてはステップ12において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
次に、ステップ16において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップ17において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップ18において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。本フローによれば、茶葉の粉挽きと給湯が同時に行なわれるため、短時間で効率よくお茶飲料の製造が可能となる。
(第2製造フロー)
図5を参照して、第2製造フローについて説明する。この第2製造フローは、粉挽きユニット300における茶葉が粉砕された後に、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が行なわれるフローである。
飲料製造装置1は、ステップ21において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが開始される。ステップ22において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了する。ステップ23において、ステップ22において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
ステップ24において、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が開始される。ステップ25において、装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
次に、ステップ26において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップ27において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップ28において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。本フローによれば、茶葉の粉挽き後に給湯が行なわれるため、お湯の温度低下を抑えることが可能となる。
(第3製造フロー)
図6を参照して、第3製造フローについて説明する。この第3製造フローは、撹拌ユニット500においてお湯を撹拌により冷却するステップを備えている。
飲料製造装置1は、ステップ31における粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きと、ステップ33における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が同時に開始される。ステップ34における装置本体100から撹拌ユニット500への給湯が終了する。
次に、ステップ32において、粉挽きユニット300による茶葉の粉挽きが終了するとともに、ステップ35において、撹拌ユニット500において給湯の冷却撹拌を開始する。ステップ36において、撹拌ユニット500において給湯の冷却撹拌が終了する。
なお、ステップ35および36においては、撹拌羽根550を回転させて、お湯を冷却させているが、この方法に限定されない。たとえば、飲料製造装置1に別途冷却部を設け、撹拌槽510を冷却してもよい。冷却部は、たとえばファン送風による冷却や、水冷による冷却が望ましい。
ステップ37においてはステップ32において得られた茶葉粉末が、利用者によって、撹拌ユニット500内へ投入される。
次に、ステップ38において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が開始される。ステップ39において、撹拌ユニット500での茶葉粉末とお湯との撹拌が終了する。ステップ40において、利用者によって、撹拌ユニット500の下方に設けられた吐出口開閉機構540の操作レバー542を操作することにより、載置ベース900に載置されたカップへのお茶の吐出が行なわれる。本フローによれば、玉露等、比較的低温のお湯に適した茶葉に対して、適切な温度でお茶飲料を製造することが可能となる。
(装置本体100の内部構造)
次に、図7を参照して、装置本体100の内部構造について説明する。図7は、飲料製造装置1の内部構造を示す斜視図である。飲料製造装置1の装置本体100の内部においては、液体貯留タンク700の前面側に、電子部品が搭載されたプリント配線基板を用いた制御部110が配置されている。利用者によるスタート信号の入力に基づき、上記お茶の製造フローが、制御部110により実行される。
制御部110の下方位置には、粉挽きユニット300に駆動力を与えるための粉挽モータユニット120が配置されている。この粉挽モータユニット120の下方位置には、前方に突出するように設けられ、粉挽モータユニット120の駆動力を粉挽きユニット300に伝達するための粉挽駆動力連結機構130が設けられている。
液体貯留タンク700の底面には、底面から下方に一旦延び、U字形状に上向きに延びる給湯パイプ150の一端が連結されている。給湯パイプ150の上端部には、撹拌ユニット500の撹拌槽510にお湯を注ぐための給湯ノズル170が連結されている。給湯パイプ150の途中領域には、給湯パイプ150内を通過する水を加熱するためのU字形状のヒータ160が装着されている。
(粉挽きユニット300の構造)
次に、図8から図10を参照して、粉挽きユニット300の構造について説明する。図8は、粉挽きユニット300の斜視図、図9は、粉挽きユニット300の分解斜視図、図10は、粉挽きユニット300の縦断面図である。
粉挽きユニット300は、全体として円筒形状を有する粉挽きケース310を有し、下方の側面には、粉挽駆動力連結機構130が内部に挿入される連結用窓300Wが設けられている。粉挽きケース310の内部には、上臼360と下臼350とによって生成された茶葉粉末を貯留する貯留部311(図10参照)と、貯留部311に連通する排出経路312とが設けられている。粉挽きケース310の最下端部となる排出経路312の下端部には、茶葉粉末を茶葉粉末受皿800に向けて排出する排出口312aが設けられている。排出口312aは、後述する保温タンク512(図12参照)の開口部513よりも下方に位置するように設けられている。これにより、保温タンク512内に供給されたお湯から生成される湯気が排出口312aから侵入することを防止することができる。
粉挽きユニット300は、粉砕対象物を粉砕する上臼360および下臼350と、当該下臼350が取り付けられる下臼支持部340とを含む。粉挽きケース310の内部には、下方から、下臼支持部340、下臼350、上臼360が順番に設けられている。
下臼支持部340は、上臼360が位置する側と反対側(下臼350の下方側)から下臼350を支持する。下臼支持部340は、略円柱形状の本体部341、係合突起部342、粉掻き取り部343を有する。粉挽き軸345は、本体部341の下面に設けられ、下方に向けて延在する。粉挽き軸345は、粉挽駆動力連結機構130に連結する。これにより、下臼支持部340が下臼350を支持した状態で回転可能となる。
係合突起部342は、本体部341の上面に設けられ、上方に向けて突出する。係合突起部342は、下臼350を係止するための部位である。粉掻き取り部343は、本体部341の周縁部に設けられている。粉掻き取り部343は、下臼支持部340が回転することにより、貯留部311に貯留された茶葉粉末を掻き取って排出経路312に搬送する。
下臼350は、上臼360の擦り合わせ面360a(上臼擦り合わせ面)に対向して配置される擦り合わせ面350a(下臼擦り合わせ面)と、当該擦り合わせ面350aの反対側に位置する主面350bと、擦り合わせ面350aと主面350bとを接続する周面350cを含む。
下臼350の主面350bには、係合凹部352が設けられている。係合凹部352は、下臼支持部340の係合突起部342に対応する位置に設けられ、係合突起部342に係止される。下臼350は、下臼支持部340と連動して回転する。下臼350の中央部には、回転軸芯に沿って上方に向かって伸びるコア355が設けられている。
コア355は、後述する上臼360の開口部361を貫通するように設けられている。コア355は、らせん状に設けられた螺旋羽根355aを有する。
上臼360は、下臼350の擦り合わせ面350aに対向して配置される擦り合わせ面360aと、当該擦り合わせ面360aと反対側に位置する主面360bと、擦り合わせ面360aと主面360bとを接続する周面360cを含む。また、上臼360は、擦り合わせ面360aの中心に設けられた開口部361を含む。上臼360は、その上方に配置された上臼保持部材370によって保持されている。
上臼保持部材370は、孔部371aを有する底面部371と、底面部371の周縁から上方に向けて立設された外筒部372と、孔部371aの周縁から上方に向けて立設された内筒部373とを含む。孔部371aは、上臼360の開口部361に連通するように設けられている。外筒部372と内筒部373との間には、上臼360を下方に向けて押圧するバネ381およびバネ保持部材380が収容されている。バネ381によって、上臼360と下臼350との間に作用する粉砕圧力が調節される。
粉挽きケース310の上端開口部310b側には、粉砕対象物を上臼360と下臼350との間に供給するためのホッパー320が取り付けられている。ホッパー320は、拡径部321と、第1筒状部322と、粉砕対象物投入口325とを有する。拡径部321は、略中央部に開口部323が設けられたロート形状を有する。第1筒状部322は、開口部323の周縁から下方に立設するように設けられている。第1筒状部322は、内筒部373の内側に挿入される。
粉砕対象物投入口325は、開口部323および第1筒状部322によって規定される。粉砕対象物投入口325内には、コア355の先端側が収容されている。第1筒状部322内に、粉砕対象物投入口325を跨ぐように複数の直線状のリブ391,392,393が設けられている。なお、リブの本数および形状は、適宜変更してもよい。
茶葉を粉砕する際には、ホッパー320は、カバー部330によって覆われることが好ましい。これにより、茶葉を粉砕対象物投入口325に投入した後に、粉挽きユニット300内に異物が侵入することを防止するとともに、粉砕された茶葉が飛散することを防止することができる。なお、茶葉を投入する際には、カバー部330は、ホッパー320から取り外される。
粉砕対象物投入口325に投入された茶葉は、上臼保持部材370から露出する上臼360の上面および第1筒状部322の内周面によって規定される空間内に収容される。当該空間に収容された茶葉は、螺旋羽根355aが下臼350の回転に伴って回転することにより、上臼360と下臼350との間に案内される。
上臼360と下臼350との間に案内された茶葉は、粉砕されて茶葉粉末としてこれら上臼360と下臼350との周縁から下方へ落下する。落下した茶葉粉末の一部は、排出経路312を通って排出口312aから茶葉粉末受皿800に排出される。落下した茶葉粉末のその他の部分は、貯留部311に貯留される。貯留部311内の茶葉粉末は、粉掻き取り部343が下臼支持部340の回転に伴って回転することにより、排出経路312に搬送されて排出口312aから茶葉粉末受皿800に排出される。
(撹拌ユニット500の構造)
次に、図11および図12を参照して、撹拌ユニット500の構造について説明する。図11は、撹拌ユニット500の斜視図、図12は、撹拌ユニット500の縦断面図である。
撹拌ユニット500は、上面が開口する容器形状を有し、撹拌槽510、撹拌羽根550、撹拌カバー530および吐出口開閉機構540を備える。撹拌槽510は、樹脂製の外装ホルダー511と、この外装ホルダー511に保持される保温タンク512とを含む。外装ホルダー511には、樹脂により一体成形されたグリップ520が設けられている。保温タンク512は、有底筒形状を有し、上方に向けて開口する開口部513を有する。
撹拌カバー530は、開口部513を開閉可能に開口部513に取り付けられる。撹拌カバー530には、粉挽きユニット300により粉砕された茶葉粉末を投入する粉末投入口531、および、装置本体100内で形成されたお湯が給湯ノズル170から注がれる給湯口532が設けられている。給湯口532は、給湯ノズル170の供給口171に対応する位置に設けられている。
粉末投入口531および給湯口532は、開口部513に連通している。移動された茶葉粉末受皿800から粉末投入口531に投入された茶葉粉末は、開口部513を介して保温タンク512内に投入される。給湯ノズル170から給湯口532に注がれたお湯は、開口部513を介して保温タンク512内に供給される。
撹拌槽510の底部には、撹拌羽根550が載置される。撹拌槽510の底部には、上方に延びる回転軸560が設けられ、この回転軸560に撹拌羽根550の筒状芯551が挿入される。
撹拌羽根550には、永久磁石552が埋め込まれている。撹拌モータ非接触テーブル140Aにおいて、撹拌羽根550に埋め込まれた永久磁石552と、撹拌モータユニット140側に設けられた永久磁石141とが非接触の状態で磁気結合することで、撹拌モータユニット140の回転駆動力が、撹拌羽根550に伝達される。
なお、撹拌羽根550は、外周部に撹拌要素を有する撹拌部材であれば適宜変更することができる。撹拌要素としては、トロイダル形状のワイヤからなる巻回部、インペラ等を採用することができる。
撹拌槽510は、生成された飲料を吐出するための吐出部545をさらに備える。吐出部545は、装置本体100から突出する部分の撹拌槽510に設けられている。吐出部545は、撹拌槽510の底部に設けられた吐出口541と、吐出口541を開閉する吐出口開閉機構540とを含む。吐出口541は、茶葉粉末とお湯とが撹拌羽根550によって撹拌されて生成されたお茶を吐出させるための部位である。
吐出口開閉機構540は、吐出口541を開閉可能に、吐出口541に挿入された開閉ノズル543と、開閉ノズル543の位置を制御する操作レバー542とを含む。開閉ノズル543は、通常状態においてはバネ等の付勢部材(図示省略)により吐出口541を塞ぐように付勢されている。利用者が、操作レバー542を付勢力に対抗して移動させた場合には、開閉ノズル543が移動し、吐出口541が開放される。これにより、撹拌槽510内のお茶が、載置ベース900に載置されたカップ(図示省略)に注出される。
なお、上述した撹拌ユニット500においては、撹拌槽510が外装ホルダー511と保温タンク512によって構成される場合を例示して説明したが、これに限定されず、保温タンク512のみから構成されていてもよい。また、保温タンク512に代えて、保温性を有さず耐熱性を有する容器が使用されてもよい。
また、上述した撹拌ユニット500においては、撹拌槽510が装置本体100に着脱可能に装着される場合を例示して説明したが、これに限定されず、粉末およびお湯を投入可能であるとともに撹拌槽510内が清掃可能に構成される限り、装置本体100に固定されていてもよい。この場合には、撹拌槽510に設けられた吐出部から生成された飲料を外部に注出する。
(粉砕機構の詳細構造)
次に、図13から図15を参照して、下臼350、コア355、および上臼360を用いた粉砕機構の詳細構造について説明する。図13は、本実施の形態に係るコア、下臼、および上臼の組み図を上方側から示した斜視図である。図14は、図13に示すコア、下臼、および上臼の組み図を下方側から示した斜視図である。図15は、図13に示すコア、下臼、および上臼の上方側からの分解斜視図である。
図13に示すように、下臼350と上臼360とは、下臼350の擦り合わせ面350aと上臼360の擦り合わせ面360aとが接するように配置される。コア355は、下臼350に設置されており、上臼360の開口部361を通って、上臼360の上部へ突き出している。
図14に示すように、コア355は、爪部355bによって下臼350の主面350bに係合することで下臼350に固定される。
図15に示すように、コア355は下臼350の中央部に固定されている。下臼350の擦り合わせ面350aには、中央部より円周側に向かって延びる粉砕用の粉砕溝351が複数形成されている。複数の粉砕溝351は、たとえば等角螺旋に沿って延在するように設けられる。なお、複数の粉砕溝351は、内周側から外周側に向かうように形成された直線状の溝が放射状に設けられることにより構成されてもよい。同様に、上臼360の擦り合わせ面360aにも、粉砕用の粉砕溝が複数形成されている。
下臼350およびコア355は、上臼360に対して矢印A方向に回転する。上臼360の擦り合わせ面360aには、回転止めピン(不図示)が挿入される穴部362が設けられている。穴部362に回転止めピンが挿入された状態で、上述の上臼保持部材370(図10参照)に保持される。これにより、上臼360の回転が防止された状態で下臼350が回転することが可能となる。なお、下臼350および上臼360は、材質がアルミナであり、擦り合わせ面350a,360aの直径は、たとえば、50mm程度であるとよい。
次に、図16から図18を参照して、本実施の形態におけるコア355の形状について説明する。図16は、本実施の形態に係るコアの斜視図である。図17および図18は、図16に示すコアの正面図および側面図である。
図16から図18に示すように、コア355は、螺旋羽根355a、爪部355b、補強リブ355c、ベース部355d、および軸部355eを含む。
螺旋羽根355aは、コア355の右回転方向(図中矢印A方向)に対してネジ向き方向が反対の左ネジ向きに設けられている。螺旋羽根355aは、軸部355eの周囲に設けられている。軸部355eは、略円板形状のベース部355dの中央部から上方に向けて延在するように設けられている。軸部355eは、軸線方向から見た場合に、所定の幅を持ってベース部355dの中心を直線状に通過する板状形状を有する。軸部355eの側面には、後述する螺旋羽根355aの傾斜に応じた略三角柱形状の切欠き部が設けられている。
螺旋羽根355aは、第1螺旋羽根部355a1と第2螺旋羽根部355a2とを有する。螺旋羽根355a(第1螺旋羽根部355a1および第2螺旋羽根部355a2)は、ピッチP、傾斜θを有するように設けられる。ピッチPおよび傾斜θは、本実施の形態においては、P=6mm、θ=40°程度としている。
第1螺旋羽根部355a1は、螺旋開始点S1から螺旋終了点S2にかけて軸部355eを1周するように設けられている。同様に、第2螺旋羽根部355a2は、螺旋開始点S3から螺旋終了点S4にかけて軸部355eを1周するように設けられている。
螺旋開始点S1および螺旋開始点S3は、ベース部355dから上方に所定の距離離れた位置に設けられる。螺旋開始点S1および螺旋開始点S3は、同一の高さ位置に設けられている。螺旋開始点S3は、螺旋開始点S1の位置を中心軸C周りに180度回転させた位置に位置する。
螺旋終了点S2および螺旋終了点S4は、同一の高さ位置に設けられている。螺旋終了点S2および螺旋終了点S4は、コア355の上面355fに接続される。コアの上面355fは、コア355の軸線方向に交差する平面形状を有する。具体的には、上面355fは、コア355の軸線方向に直交する矩形形状を有する。このため、上面355fは、コア355の上端を構成する。
補強リブ355cは、軸部355eの強度を補強するものである。補強リブ355cは、ベース部355d上に設けられている。また、補強リブ355cは、螺旋開始点S1および螺旋開始点S3から中心軸C周りに90度回転させた位置に設けられている。補強リブ355cは、斜面側面部が上方に向く略直角三角柱形状を有する。補強リブ355cは、螺旋羽根355aの外径よりも内側に位置するように設けられている。
爪部355bは、ベース部355dに対して、軸部355eおよび螺旋羽根355aが位置する側とは反対側に設けられている。爪部355bは、ベース部355dから下方に向けて延在するように設けられている。ベース部355dの一部および爪部355bが下臼350の中央に設けられた貫通孔353(図14参照)に挿入され、爪部355bが下臼350の主面350bに係合することにより、コア355が下臼350に固定される。
図19を参照して、コア355、下臼350および上臼360の位置関係について説明する。図19は、図13に示すコア、下臼、および上臼を組み合わせた状態におけるコア、下臼、および上臼の位置関係を示す図である。
図19に示すように、コア355、下臼350および上臼360を組み合わせた状態においては、コア355の螺旋開始点S1,S3(コア355の第1部分)は、上臼360の開口部361内に位置する。すなわち、コア355の螺旋開始点S1,S3は、開口部361の開口上端361aよりも下方に位置する。一方、コア355の螺旋終了点S2,S4は、ホッパー320内に位置する。
このように、螺旋羽根355aは、上臼360の開口部361の開口上端361aよりも下方に位置するコア355の第1部分からコア355の上端(上面355f)までの間(図中R1に示す範囲内)に設けられている。
螺旋羽根355aのうちホッパー320内に位置する部分は、軸部355eを周回する回数が1周以内となるように設けられている。換言すると、螺旋羽根355aは、上臼360の開口上端361aからコア355の上端までの間、すなわち、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355の部分(第2部分)からコア355の上端までの間(図中R2に示す範囲内)において1周以内となるように設けられている。具体的には、図中R2に示す範囲内の螺旋羽根355aは、軸部355eを周回する回数が略0.75周となるように設けられている。この場合には、たとえば、第2部分から上端までのコア355の高さは、18mm程度となる。
また、ホッパー320は、図19に示すように、第1筒状部322よりも内径の大きい第2筒状部324を有していてもよい。この場合には、拡径部321は、第1筒状部322の上端と第2筒状部324の下端を接続するように設けられる。拡径部321は、上方に向かうにつれて内径が徐々に大きくなる形状を有する。拡径部321は、コア355の上面355fよりも上方に位置する。このように拡径部321および第2筒状部324を設けることにより、茶葉の投入量を増加させることができる。
次に、図20を参照して、比較的短い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図20は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて短い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。なお、図20では、便宜上のため一部の茶葉のみを図示している。
比較的短い茶葉T1としては、煎茶のうち標準品位の茶葉や紅茶用の茶葉が用いられる。茶葉T1は、長さが10mm程度で幅が2mm程度のものである。このような茶葉T1は、その上部がコア355の上面355fの一方側(第1螺旋羽根部355a1の上端側)に接触するように、コア355にもたれかかる場合がある。
本実施の形態においては、螺旋羽根355aがホッパー320内において1周以内となるように設けられているため、下臼350と一体となってコア355が図中矢印A方向に回転するにつれて、茶葉T1に接触する位置が変化する。具体的には、第1螺旋羽根部355a1のうち茶葉T1に接触する部分がA1点からB1点、B1点からC1点に向かうように変化する。
このため、茶葉T1を支える支点の位置が下方に移動していき、所定の位置に到達した場合に、第1螺旋羽根部355a1は茶葉T1を支えきれなくなる。これにより、茶葉T1は、AR1方向に倒れ込み、第1螺旋羽根部355a1の上面に乗る。第1螺旋羽根部355a1の上面に乗った茶葉T1は、螺旋羽根355aの回転に伴って下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれて、上臼360と下臼350との間に引き込まれる。このように、本実施の形態に係る粉砕装置にあっては、短い茶葉T1を粉砕する場合に、茶葉T1をスムーズに上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。
次に、図21を参照して、比較的短い茶葉T1を大量に粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図21は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて短い茶葉を大量に粉砕する際の茶葉の様子およびコアの上面側を示す図である。図21(A)は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて短い茶葉を大量に粉砕する際の茶葉の様子であり、図21(B)は、本実施の形態に係るコアの上面側を示す図である。
茶葉T1を大量に粉砕する際には、コア355を取り囲むように茶葉T1がホッパー320内に投入される。この場合において、コア355の周囲に位置し、起立した状態に近い姿勢でコア355にもたれている茶葉T1は、上述のように、コア355の回転に伴って茶葉T1を支える支点が下方に移動することにより、AR1方向に倒れ込む。
また、コア355の上方に位置する茶葉T1は、コア355の回転により、コアの軸線方向から見た場合に上面355fから径方向外側に突出する螺旋羽根355aの上面に乗るように(AR2方向)に移動する。コア355の螺旋羽根355aの上面に乗った茶葉T1は、螺旋羽根355aの回転に伴って下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれた上臼360と下臼350との間に引き込まれる。
このように、本実施の形態に係るコア355を用いることにより、上方および周囲から茶葉T1を引き込むことが可能となるため、もたれかかった茶葉T1が引き込まれずにコア355の周囲に留まったり、コア355の上方の位置する茶葉T1が互いに支え合いコア355の上方を覆うように留まったりすることを防止できる。すなわち、投入された茶葉T1の塊とコア355との間に空洞が形成されて、茶葉T1の塊がコア355を取り囲んで滞留する現象を防止することができる。これにより、本実施の形態に係るコア355にあっては、大量の茶葉が投入された場合であっても下臼350と上臼360との間にスムーズに引き込むことができる。
次に、図22を参照して、比較的長い茶葉T3を粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図22は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。なお、図22では、便宜上のため一部の茶葉のみを図示している。
比較的長い茶葉T3としては、煎茶のうち高級品位の茶葉や紅茶用の茶葉が用いられる。茶葉T3は、長さが20mm程度で幅が2mm程度のものである。このような茶葉T3は、その略中央部がコア355の上面355fの一方側(第1螺旋羽根部355a1の上端側)に接触するように、コア355にもたれかかる場合がある。
このような場合においても、上述同様に、下臼350と一体となってコア355が図中矢印A方向に回転するにつれて、茶葉T3に接触する位置が変化する。具体的には、第1螺旋羽根部355a1のうち茶葉T3に接触する部分がA1点からB1点、B1点からC1点に向かうように変化する。
このため、茶葉T3を支える支点の位置が下方に移動していき、所定の位置に到達した場合に、第1螺旋羽根部355a1は茶葉T3を支えきれなくなる。これにより、茶葉T3は、AR3方向に倒れ込み、螺旋羽根355aの回転により下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれる。開口部361内に導かれた茶葉T3は、上臼360と下臼350との間に引き込まれる。このように、本実施の形態においては、長い茶葉T3を粉砕する場合でも、茶葉T3をスムーズに上臼360と下臼350との間に引き込むこともできる。
次に、図23を参照して比較例に係る粉砕装置を用いて長い茶葉意を粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図23は、比較例に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。
図23に示すように、比較例に係る粉砕装置においては、コア355Xとして、螺旋羽根355a3が1.5周となるように設けられている。具体的には、第1螺旋羽根部355a4は、螺旋開始点S1から螺旋終了点S2にかけて軸部355eを1.5周するように設けられている。同様に、第2螺旋羽根部355a5は、螺旋開始点S3から螺旋終了点S4にかけて軸部355eを1.5周するように設けられている。この場合において、螺旋羽根355a3のピッチおよび傾斜は、実施の形態1に係るものと同様である。
また、螺旋羽根355a3は、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355Xの部分からコア355Xの上端までの間においてたとえば1.25周となるように設けられる。このため、ホッパー320に位置するコア355Xの高さ(軸線方向に沿ったコア355Xの上端から上臼360の開口上端361aまでの距離)は、実施の形態1に係るコア355の高さよりも大きくなる。たとえば、コア355Xの高さは、24mm程度である。
茶葉T3は、その略中央部がコア355Xの第1螺旋羽根部355a4の途中部(図中A1点)に接触し、その上方側が第2螺旋羽根部355a5の螺旋終了点S4近傍(図中D1点)に接触するように、コア355Xにもたれかかる場合がある。
このような場合においては、下臼350と一体となってコア355が図中矢印A方向に回転するにつれて、茶葉T3に接触する位置が変化する。具体的には、第1螺旋羽根部355a4のうち茶葉T3に接触する部分がA1点からB1点、B1点からC1点に向かうように変化する。また、第2螺旋羽根部355a5のうち茶葉T3に接触する部分がD1点からE1点、E1点からF1点に向かうように変化する。
しかしながら、第1螺旋羽根部355a4が茶葉T3の下方でこれを支持する場合には、第2螺旋羽根部355a5が茶葉T3の上方でこれを支持する。一方、第2螺旋羽根部355a5が茶葉T3の下方でこれを支持する場合には、第1螺旋羽根部355a4が茶葉T3の上方でこれを支持する。このため、茶葉T3においては、支点が茶葉T3の比較的上方で変位する。
したがって、比較例においては、茶葉T3は、コア355X側に倒れ込むことがなくコア355Xにもたれかかった状態を維持する。これにより、茶葉T3は、上臼360と下臼350との間に引き込まれることがなく、コア355Xおよび下臼350が空転する。
以上のように、本実施の形態においては、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355の部分(第2部分)からコア355の上端までの間(図中R2に示す範囲内)において1周以内となるように螺旋羽根355aを設けることにより、茶葉の長さに関わらず、短い茶葉T1、長い茶葉T3をスムーズに上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。
また、螺旋羽根355aの周回回数を制限することにより、コア355の高さ(軸線方向に沿ったコア355の上端から上臼360の開口上端361aまでの距離)が小さくなるため、コア355がホッパー320内を占める割合が小さくなる。これにより、ホッパー320内に投入できる茶葉の量を増加させることができる。さらに、ホッパー320に拡径部321を設けることにより、ホッパー320自体の容量が増加する。これにより、ホッパー320内に投入できる茶葉の量をさらに増加させることもできる。
(実施の形態2)
図24から図26を参照して、本実施の形態に係る粉砕装置について説明する。図24は、本実施の形態に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。図25および図26は、図24に示すコアの正面図および側面図である。
本実施の形態に係る粉砕装置は、実施の形態1に係る粉砕装置と比較した場合に、コア355Aの形状が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。コア355Aは、実施の形態1に係るコア355と比較した場合に螺旋羽根355aが軸部355eを周回する回数が相違する。螺旋羽根355aのピッチおよび傾斜は、ほぼ同様である。
コア355Aにおいては、第1螺旋羽根部355a1は、螺旋開始点S1から螺旋終了点S5にかけて軸部355eを半周するように設けられている。同様に、第2螺旋羽根部355a2は、螺旋開始点S3から螺旋終了点S6にかけて軸部355eを半周するように設けられている。
このような場合においても、コア355A、上臼および下臼が組み合わされた状態において、螺旋羽根355aは、上臼の開口部の開口端部よりも下方に位置するコア355Aの第1部分からコア355Aの上端(上面355f)までの間に設けられる。
また、螺旋羽根355aは、上臼の開口上端と同じ高さ位置にあるコア355Aの部分(第2部分)からコア355Aの上端までの間においてたとえば0.25周となるように設けられる。
このような構成を有することにより、本実施の形態2に係る粉砕装置においても、長さ等の形状の異なる茶葉を用いた場合であっても、茶葉がコア355A側に倒れ込んだり、上方から螺旋羽根355aの上面に乗るように分散されたりすることにより、コア355Aの回転に伴って、茶葉を上臼と下臼との間にスムーズに引き込むことができる。
また、螺旋羽根355aが軸部355eを周回する回数が少なくなることにより、コアAの高さを低くすることできる。これにより、ホッパー320内を占めるコア355Aの割合をさらに小さくすることができ、ホッパー320内に投入できる茶葉の量をさらに増加させることもできる。
(実施の形態3)
図27から図29を参照して、本実施の形態に係る粉砕装置について説明する。図27は、本実施の形態に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。図28および図29は、図27に示すコアの正面図および側面図である。
本実施の形態に係る粉砕装置は、実施の形態1に係る粉砕装置と比較した場合に、コア355Bの形状が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。コア355Bは、実施の形態1に係るコア355と比較した場合に螺旋羽根355aのピッチP1および傾斜θ1が相違する。
コア355Bの螺旋羽根355aのピッチP1および傾斜θ1は、本実施の形態においては、P1=8mm、θ1=47°程度としている。このため、コア355Bの高さは、実施の形態1に係るコア355の高さよりも大きくなっている。
次に、図30を参照して、比較的長い茶葉T3を粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図30は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。なお、図30では、便宜上のため一部の茶葉のみを図示している。
このような茶葉T3は、その上部がコア355Bの上面355fの一方側(例えば第1螺旋羽根部355a1の上端側)に接触するように、コア355Bにもたれかかる場合がある。
この場合においても、コア355Bの回転に伴って、第1螺旋羽根部355a1のうち茶葉T3に接触する部分がA1点からB1点、B1点からC1点に向かうように変化することにより、茶葉T3を支える支点が下方に移動する。これにより、茶葉T3がコア355B側に倒れ込む。倒れ込んだ茶葉T3は、螺旋羽根355aの回転に伴って下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれて、上臼360と下臼350との間に引き込まれる。
また、短い茶葉T1を用いた場合には、短い茶葉T1は、その上部が螺旋羽根355aの途中部分(例えば第2螺旋羽根部355a2の途中部分)に接触するようにコア355Bにもたれかかる。
この場合には、第2螺旋羽根部355a2のうち茶葉T1に接触する部分がD1点からE1点に向かうように変化する。これにより、茶葉T1を支える支点の位置が下方に移動していき、茶葉T1がコア355B側に倒れ込む。倒れ込んだ茶葉T1は、螺旋羽根355aの回転に伴って下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれて、上臼360と下臼350との間に引き込まれる。
一方、上述の比較例におけるコア355X(図23参照)は、本実施の形態に係るコア355Bと同程度の高さを有するものである。しかしながら、比較例におけるコア355Xにあっては、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355の部分(第2部分)からコア355Xの上端までの間(図中R2に示す範囲内)において1周よりも大きくなるように螺旋羽根355a3が設けられている。このため、長い茶葉は、コア355X側に倒れ込むことがなくコア355Xにもたれかかった状態を維持する。
以上のように、実施の形態1に係るコア355と比較してピッチPおよび傾斜θが異なり、高さが大きいコア355Bを用いた場合でも、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355の部分(第2部分)からコア355の上端までの間(図中R2に示す範囲内)において1周以内となるように螺旋羽根355aを設けることにより、長い茶葉T3および短い茶葉T1をスムーズに上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。
(実施の形態4)
図31から図33を参照して、本実施の形態に係る粉砕装置について説明する。図31は、本実施の形態に係る粉砕装置に具備されるコアの斜視図である。図32および図33は、図31に示すコアの正面図および側面図である。
本実施の形態に係る粉砕装置は、実施の形態1に係る粉砕装置と比較した場合に、コア355Cの形状が相違する。コア355Cにおける螺旋羽根355aは、上方に向かうにつれてコア355Cの中心軸Cから径方向の距離が拡大するように設けられている。すなわち、中心軸Cから螺旋終了点S2,S4までの距離が最大となる。
このため、コア355Cの上端(上面355f)は、螺旋終了点S2,S4が並ぶ方向において外形D2が最も大きくなる。なお、螺旋羽根355aのピッチP2は、8mm程度であり、傾斜θ2は、40°程度である。
このような構成とする場合には、上臼360の開口部361の内径は、外形D2よりも大きくなることが好ましい。この場合には、コア355Cを下臼350に取付けた後に、コア355Cが上臼360の開口部361を貫通するようにコア355Cの上方から上臼360を嵌めこむ。これにより、粉砕対象物を粉砕可能な臼を組み立てることができる。
なお、上臼360の開口部361および下臼350の貫通孔353(図14参照)が連通するように上臼360の擦り合わせ面360aと下臼350の擦り合わせ面350aとを対向配置した後に、コア355Cの下端側を上臼360の開口部361側から挿入してもよい。これによっても、粉砕対象物を粉砕可能な臼を組み立てることができる。
次に、図34を参照して、比較的長い茶葉T3を粉砕する際の茶葉の様子を説明する。図34は、本実施の形態に係る粉砕装置を用いて長い茶葉を粉砕する際の茶葉の様子を示す図である。なお、図34では、便宜上のため一部の茶葉のみを図示している。
茶葉T3は、その略中央部がコア355Cの上面355fの一方側(例えば第1螺旋羽根部355a1の上端側)に接触するように、コア355Cにもたれかかる場合がある。
この場合には、コア355Cの回転に伴って、第1螺旋羽根部355a1のうち茶葉T3に接触する部分がA1点からB1点、B1点からC1点に向かうように変化する。これにより、茶葉T3を支える支点の位置が下方に移動していき、茶葉T3がコア355C側に倒れ込む。倒れ込んだ茶葉T3は、螺旋羽根355aの回転に伴って下方に移動し、上臼360の開口部361内に導かれて、上臼360と下臼350との間に引き込まれる。
また、短い茶葉T1を用いた場合でも、上述のようにコア355Cの回転に伴って、茶葉T1を支持する支点が下方に移動することにより、茶葉T1がコア355C側に倒れ込む。これにより、茶葉T1を上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。
以上のように、本実施の形態においても、実施の形態1に係る効果とほぼ同様の効果が得られる。なお、螺旋羽根355aが上方に向かうにつれてコア355Cの中心軸Cから径方向の距離が拡大するように設けられるため、コア355Cの上方側から茶葉を引き込み易くなる。
(検証実験)
次に、図35および図36を参照して、本発明の効果を確認するために行なった検証実験について説明する。図35は、本発明の効果を確認するために行なった検証実験の条件および結果を示す図である。図36は、検証実験に使用した複数の茶葉を示す図である。
図35に示すように、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコア355の部分(第2部分)からコア355の上端までの間(図中R2に示す範囲内)において、螺旋羽根355aが軸部355eを周回する回数(螺旋周回数)を変化させたコアを具備する粉砕装置を用いて、長さ等の形状の異なる茶葉T1〜T3を粉砕した。
この際、茶葉を下臼350と上臼360との間に送り込む際の平均処理速度を測定した。平均処理速度が速いものを「AA」と評価し、平均処理速度が所望以上であるものを「A」と評価し、平均処理速度が遅いものを「B」と評価し、平均処理速度が著しく遅いものを「C」と評価した。なお、平均処理速度が速いほど、茶葉をスムーズに上臼360と下臼350との間に引き込んでいることを意味する。
ここで、比較例1としては、上記の螺旋周回数を1.25回とするコアを用いた。実施例1としては、螺旋周回数を1.0回とするコアを用いた。実施例2としては、螺旋周回数を0.75回とする実施の形態1に係るコア355を用いた。実施例3としては、螺旋周回数を0.5回とするコアを用いた。実施例4としては、螺旋周回数を0.25回とする実施の形態2に係るコア355Aを用いた。
図36に示すように、茶葉としては、長さ、幅の異なる茶葉T1〜T3を使用した。長さが比較的短い茶葉T1としては、標準品位を有する煎茶の茶葉、紅茶用の茶葉等であり、10mm程度の長さおよび2mm程度の幅を有する茶葉を用いた。
長さが比較的長い茶葉の第1例(茶葉T2)としては、ほうじ番茶等の茶葉であり、長さが20mm程度、幅が5mm程度の茶葉を用いた。茶葉T2は、上臼360の開口部361に導くまでに事前に螺旋羽根355aによって粉砕する必要がある。
長さが比較的長い茶葉の第2例(茶葉T3)としては、高級品位を有する煎茶の茶葉であり、長さが20mm程度、幅が2mm程度の茶葉を用いた。
(実験結果)
比較例1においては、茶葉T1を粉砕した場合は、「A」と判定され、茶葉T2を粉砕した場合は、「C」と判定され、茶葉T3を粉砕した場合は、「C」と判定された。すなわち、比較例1においては、長さの異なる茶葉を粉砕する場合には、不向きであり、特に形状の長い茶葉をうまく引き込むことができなかった。
実施例1においては、茶葉T1を粉砕した場合は、「A」と判定され、茶葉T2を粉砕した場合は、「A」と判定され、茶葉T3を粉砕した場合は、「A」と判定された。すなわち、実施例1においては、長さ等の形状が異なる茶葉を粉砕する場合であっても、スムーズに茶葉を引き込むことができた。
実施例2および実施例3においては、茶葉T1を粉砕した場合は、「AA」と判定され、茶葉T2を粉砕した場合は、「A」と判定され、茶葉T3を粉砕した場合は、「A」と判定された。すなわち、実施例2および実施例3においては、長さ等の形状が異なる茶葉を粉砕する場合であっても、スムーズに茶葉を引き込むことができた。
実施例4においては、茶葉T1を粉砕した場合は、「AA」と判定され、茶葉T2を粉砕した場合は、「B」と判定され、茶葉T3を粉砕した場合は、「A」と判定された。すなわち、実施例4においては、幅が小さく、細い茶葉T1,T3に関しては、茶葉の長さに関わらず、スムーズに茶葉を引き込むことができた。一方、幅が太く、長い茶葉T2に関しては、茶葉を引き込むのに時間が掛かった。茶葉T2においては、上臼360の開口部361に導くまでに事前に螺旋羽根355aによって粉砕する必要がある。しかしながら、螺旋回数が小さくなったことにより、螺旋羽根355aが茶葉T2を粉砕する能力が低下し、これにより、平均処理速度が低下したものと考察される。
以上の結果から、長さの異なる複数の茶葉を引き込む場合には、螺旋羽根が、上臼360の開口上端361aと同じ高さ位置にあるコアの部分(第2部分)からコアの上端までの間において1.0周以内に設けられていることが好適であり、さらに0.5周以上に設けられていることがより好適であることが実験的にも確認されたと言える。
上述した実施の形態1から4においては、上面355fが平面形状である場合を例示して説明したが、これに限定されず、上面355fが上方に突出する凸形状であってもよい。また、上面355fが傾斜面となるように構成されていてもよい。
上述した実施の形態1から4においては、コア355は、上臼360の開口部361の開口上端361aより下方に位置する部分にも螺旋羽根を有する場合を例示して説明したが、これに限定されず、開口上端361aよりも下方に位置する部分に螺旋羽根がなくてもよい。このような構成であっても、開口上端361aと同じ高さ位置からコア355の上端までに螺旋羽根が設けられる限り、茶葉を下臼350の開口部351内に導いて上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。なお、開口上端361aよりも下方に位置する部分に螺旋羽根を設けた場合には、より確実に茶葉を下臼350の開口部351内に導いて上臼360と下臼350との間に引き込むことができる。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 飲料製造装置、100 装置本体、110 制御部、120 粉挽モータユニット、130 粉挽駆動力連結機構、140 撹拌モータユニット、140A 撹拌モータ非接触テーブル、141 永久磁石、150 給湯パイプ、155 液体供給経路、160 ヒータ、170 給湯ノズル、171 供給口、180 粉挽きユニット装着部、190 撹拌槽装着部、195 液体貯留タンク装着部、300 粉挽きユニット、300W 連結用窓、310 粉挽きケース、310b 上端開口部、311 貯留部、312 排出経路、312a 排出口、320 ホッパー、321 拡径部、322 第1筒状部、323 開口部、324 第2筒状部、325 粉砕対象物投入口、330 カバー部、340 下臼支持部、341 本体部、342 係合突起部、343 粉掻き取り部、345 粉挽き軸、350 下臼、350a 擦り合わせ面、350b 主面、351 粉砕溝、352 係合凹部、353 貫通孔、355,355A,355B,355C,355X コア、355a 螺旋羽根、355a1 第1螺旋羽根部、355a2 第2螺旋羽根部、355a3 螺旋羽根、355a4 第1螺旋羽根部、355a5 第2螺旋羽根部、355b 爪部、355c 補強リブ、355d ベース部、355e 軸部、355f 上面、360 上臼、360a 擦り合わせ面、360b 主面、361 開口部、361a 開口上端、362 穴部、370 上臼保持部材、371 底面部、371a 孔部、372 外筒部、373 内筒部、380 バネ保持部材、381 バネ、391,392,393 リブ、500 撹拌ユニット、510 撹拌槽、511 外装ホルダー、512 保温タンク、513 開口部、520 グリップ、530 撹拌カバー、531 粉末投入口、532 給湯口、540 吐出口開閉機構、541 吐出口、542 操作レバー、543 開閉ノズル、545 吐出部、550 撹拌羽根、552 永久磁石、551 筒状芯、560 回転軸、700 液体貯留タンク、710 タンク本体、720 蓋部、800 茶葉粉末受皿、900 載置ベース。

Claims (5)

  1. 粉砕対象物を粉砕する粉砕装置であって、
    上臼擦り合わせ面および前記上臼擦り合わせ面の中心に開口部を含む上臼と、
    前記上臼の下方に位置するとともに回転し、前記上臼擦り合わせ面に当接する下臼擦り合わせ面を含む下臼と、
    前記下臼に設けられるとともに前記開口部を貫通して上方に向かって延びるコアと、
    を備え、
    前記コアは、前記コアの回転方向に対してネジ向き方向が反対の螺旋羽根を含み、
    前記螺旋羽根は、前記開口部の上端から前記コアの上端までの間において1周以下となるように設けられている、粉砕装置。
  2. 前記螺旋羽根は、前記開口部の上端から前記コアの上端までの間において半周以上となるように設けられている、請求項1に記載の粉砕装置。
  3. 前記螺旋羽根は、前記開口部の上端より下方にも前記螺旋羽根を有する、請求項1または2に記載の粉砕装置。
  4. 前記コアの上端は、前記コアの軸線方向に交差する平面形状を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の粉砕装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の粉砕装置と、
    液体を貯留するタンクと、
    前記粉砕装置によって得られた粉末と前記液体とが供給され、前記粉末と前記液体とを混ぜ合わせる撹拌槽と、を備えた飲料製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018038755A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 飲料製造装置

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