JP2017213169A - 飲料製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種の粉砕対象物を粉砕可能であり、第1の粉砕対象物を粉砕することで得られる第1の粉末から所望の成分を抽出でき、第1の粉砕対象物と異なる第2の粉砕対象物を粉砕することで得られる第2の粉末と液体とを十分に混合できる飲料製造装置を提供する。
【解決手段】飲料製造装置1は、本体部100と、粉砕対象物を粉砕する粉砕部230を含み、本体部100の上部に配置されるとともに、粉砕により得られた粉末を下方に向けて排出する粉砕ユニット200と、本体部100において粉砕ユニット200の下方に配置され、上方側から供給された液体を下方側に通過させる通過部300と、通過部300を通過した液体を貯留する貯留槽400と、貯留槽400内で回転可能に構成された撹拌部500と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】飲料製造装置1は、本体部100と、粉砕対象物を粉砕する粉砕部230を含み、本体部100の上部に配置されるとともに、粉砕により得られた粉末を下方に向けて排出する粉砕ユニット200と、本体部100において粉砕ユニット200の下方に配置され、上方側から供給された液体を下方側に通過させる通過部300と、通過部300を通過した液体を貯留する貯留槽400と、貯留槽400内で回転可能に構成された撹拌部500と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、粉末を用いて飲料を製造する飲料製造装置に関する。
従来の飲料製造装置が開示された文献として、たとえば特開平6−292633号公報(特許文献1)が挙げられる。
特許文献1に開示の飲料製造装置は、コーヒーとお茶とを一台の装置で製造可能に構成されており、コーヒー抽出器と茶抽出器とが取り替え可能に装置本体に挿着される。コーヒーを製造する際には、装置本体にコーヒー抽出器が挿着され、お茶を製造する際には、装置本体に茶抽出器が挿着される。
コーヒー抽出器は、コーヒー豆を粉砕する粉砕羽根を含み、コーヒー豆を粉砕してコーヒーを抽出濾過する。茶抽出器は、茶こしを含み、たとえば茶こしに投入された茶葉にお湯が注がれることにより、お茶を抽出する。
しかしながら、特許文献1に開示の飲料製造装置にあっては、コーヒーを製造する場合には、コーヒー豆は粉砕されるものの、お茶を製造する場合には、茶葉は、粉砕されることなく、茶こしに投入されるか、茶葉が包まれたティーパックが茶抽出器のポットに投入される。
このように、特許文献1に開示の飲料製造装置にあっては、茶葉を粉砕して、粉末化された茶葉粉末からお茶を製造することができず、茶葉に含まれる栄養成分をお湯に十分に溶かすことができなかった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複数種の粉砕対象物を粉砕可能であり、第1の粉砕対象物を粉砕することで得られる第1の粉末から所望の成分を抽出でき、第1の粉砕対象物と異なる第2の粉砕対象物を粉砕することで得られる第2の粉末と液体とを十分に混合できる飲料製造装置を提供することにある。
本発明に基づく飲料製造装置は、粉末を用いて飲料を生成する飲料製造装置であって、本体部と、上記本体部の上部に配置されるとともに、粉砕により得られた粉末を下方に向けて排出する粉砕ユニットと、上記本体部において上記粉砕ユニットの下方に配置され、上方側から供給された液体を下方側に通過させる通過部と、上記通過部を通過した液体を貯留する貯留槽と、上記貯留槽内で回転可能に構成された撹拌部と、を備える。
上記本発明に基づく飲料製造装置は、液体を貯留する貯留タンクと、一端側が上記貯留タンクに接続され、他端側が上記粉砕ユニットに接続された液体供給経路と、をさらに備えていてもよい。
上記本発明に基づく飲料製造装置は、液体を貯留する貯留タンクと、一端側が上記貯留タンクに接続され、他端側が上記通過部に接続された液体供給経路と、をさらに備えていてもよい。
上記本発明に基づく飲料製造装置は、液体を貯留する貯留タンクと、一端側が上記貯留タンクに接続され、他端側が第1供給経路と第2供給経路とに分岐された液体供給経路と、上記第1供給経路に液体が流れる第1状態と上記第2供給経路に液体が流れる第2状態とを切り替える切替装置と、上記切替装置の動作を制御する切替制御部と、をさらに備えていてもよい。この場合には、上記第1状態において、上記第1供給経路から上記粉砕ユニットに向けて液体が供給されることが好ましく、上記第2状態において、上記第2供給経路から上記通過部に向けて液体が供給されることが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置は、上記液体供給経路の途中領域に設けられ、上記液体供給経路内の液体を加熱する加熱手段と、上記加熱手段よりも下流側に位置する部分に向けて外気を送風する送風機と、をさらに備えていることが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記粉砕ユニットは、粉末を排出するための排出口が設けられた底部を有するとともに、上方に向けて開口する開口部を有する有底筒形状の容器本体と、上記排出口を開閉可能に塞ぐシャッターを含んでいてもよい。
上記本発明に基づく飲料製造装置はにあっては、上記粉砕ユニットは、粉末を排出するための排出口が設けられた底部を有するとともに、上方に向けて開口する開口部を有する有底筒形状の容器本体と、上記開口部を塞ぐ蓋部とを含んでいてもよい。また、上記蓋部は、取り換え可能に構成された第1蓋部および第2蓋部を有していてもよい。この場合には、上記第2蓋部を上記容器本体に取り付けた状態における上記容器本体内の容量が、上記第1蓋部を上記容器本体に取り付けた状態における上記容器本体内の容量よりも小さいことが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記粉砕ユニットによって第1粉砕対象物が粉砕されて第1の粉末が得られた場合には、第1の粉末が上記通過部内にて保持された状態で、液体が上記通過部を通過することにより、第1の粉末から抽出された抽出液が上記貯留槽に貯留されることが好ましく、上記粉砕ユニットによって第1粉砕対象物と異なる第2粉砕対象物が粉砕されて第2の粉末が得られた場合には、第2の粉末および液体が、上記通過部を通過して、上記貯留槽内で上記撹拌部によって撹拌されることが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置は、上記粉砕部を回転駆動させる駆動部と、上記駆動部の動作を制御する駆動制御部とを、さらに備えることが好ましい。この場合には、上記制御部は、第2粉砕対象物を粉砕する際における上記粉砕部の回転速度が、第1粉砕対象物を粉砕する際における上記粉砕部の回転速度よりも早くなるように、上記駆動部の動作を制御することが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記粉砕ユニットは、上記本体部に着脱可能に挿着され、互いに取り換え可能に構成された第1粉砕ユニットと第2粉砕ユニットとを含んでいてもよい。この場合には、上記第1粉砕ユニットは、第1粉砕対象物を粉砕する場合に上記本体部に挿着されるとともに、第1粉砕対象物を粉砕する複数の刃部を有することが好ましい。さらに、上記第2粉砕ユニットは、第1粉砕対象物と異なる第2粉砕対象物を粉砕する場合に、上記本体部に挿着されるとともに、上下方向に互いに対向し、第2粉砕対象物を粉砕する上臼および下臼を有することが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記撹拌部は、上記貯留槽に着脱可能に設けられていてもよい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記撹拌部は、上下方向に延在する軸部と、上記軸部の下端側に取り付けられた撹拌要素と含んでいてもよい。この場合には、上記飲料製造装置は、上記撹拌部を昇降させる昇降機構と、上記軸部を回転させる回転駆動部と、をさらに備えることが好ましい。さらにこの場合にあっては、上記撹拌部は、上記貯留槽の上方側から上記貯留槽内に下降可能に構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記通過部は、上記貯留槽の内部において上部側に収容されていてもよい。この場合には、上記通過部は、上記貯留槽の上端部に載置されるフランジ部と、底部と、上記底部の周縁から立設されるとともに上記底部および上記フランジ部を接続する周壁部とを含んでいることが好ましく、上記フランジ部の内径は、上記底部の外形よりも大きいことが好ましい。また、上記底部の中心線と上記フランジ部の中心線とは、水平方向にずれていることが好ましく、上記底部の中心線および上記フランジ部の中心線を含む平面上における上記通過部の断面において、上記底部に対する上記フランジ部の中心線側の周壁部の傾斜角のうち内側の傾斜角は、上記底部に対する上記底部の中心線側の周壁部の傾斜角のうち内側の傾斜角よりも大きいことが好ましい。さらに、この場合には、液体を通過させるための第1の開口部が、上記底部に設けられていることが好ましく、液体を通過させるための第2の開口部が、上記フランジ部の中心線の延在方向から見た場合に上記フランジ部の中心線に対して上記底部の中心線が位置する側とは反対側における上記周壁部に、設けられていることが好ましい。
本発明によれば、複数種の粉砕対象物を粉砕可能であり、第1の粉砕対象物を粉砕することで得られる第1の粉末から所望の成分を抽出でき、第1の粉砕対象物と異なる第2の粉砕対象物を粉砕することで得られる第2の粉末と液体とを十分に混合できる飲料製造装置を提供することにある。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態では、一例として、第1の粉砕対象物としてコーヒー豆を用いてコーヒーを製造し、第2の粉砕対象物として茶葉を用いてお茶を製造する場合について説明するが、粉砕対象物はコーヒー豆および茶葉に限定されることなく、穀物、乾物、その他の粉砕対象物を用いて、飲料を製造する場合にも適用することが可能である。
以下では、コーヒー豆とは、粉砕前の固形状態を意味し、コーヒー粉末とは、粉砕されたコーヒー豆を意味し、コーヒーとは、お湯によりコーヒー粉末からコーヒー飲料が抽出された飲料を意味する。また、茶葉とは、粉砕前の固形状態を意味し、茶葉粉末とは、粉砕された茶葉を意味し、お茶とは、茶葉粉末とお湯とが撹拌された(混ぜ合わされた)飲料を意味する。
(実施の形態1)
(飲料製造装置)
図1は、実施の形態1に係る飲料製造装置の正面図である。図2は、実施の形態1に係る飲料製造装置の斜視図である。図3は、実施の形態1に係る飲料製図装置の断面図である。図4は、実施の形態1に係る飲料製造装置の構成を示すブロック図である。図1から図4を参照して、実施の形態1に係る飲料製造装置1について説明する。
(飲料製造装置)
図1は、実施の形態1に係る飲料製造装置の正面図である。図2は、実施の形態1に係る飲料製造装置の斜視図である。図3は、実施の形態1に係る飲料製図装置の断面図である。図4は、実施の形態1に係る飲料製造装置の構成を示すブロック図である。図1から図4を参照して、実施の形態1に係る飲料製造装置1について説明する。
図1から図3に示すように、実施の形態1に係る飲料製造装置1は、本体部としての装置本体100、液体供給経路150、粉砕ユニット200、通過部300、貯留槽400、撹拌部500、および載置ベース600、液体貯留タンク700を備える。
飲料製造装置1にあっては、粉砕ユニット200にて粉砕対象物を粉砕する。粉砕対象物が、コーヒー豆である場合には、粉砕ユニット200にて粉砕されることにより生成されたコーヒー粉末を、ペーパーフィルター等によって通過部300で保持する。コーヒー粉末に向けて液体供給経路150からお湯を供給し、コーヒー粉末から抽出されたコーヒーを貯留槽400で貯留する。
一方、粉砕対象物が、茶葉である場合には、粉砕ユニット200にて粉砕されることにより生成された茶葉粉末を通過部300に通過させて、貯留槽400に投入する。貯留槽400に投入された茶葉粉末に向けて液体供給経路150からお湯を供給し、撹拌部500を用いてお湯と茶葉粉末とを撹拌することでお茶を製造する。
図4に示すように、飲料製造装置1は、制御部155、粉砕部駆動部190、撹拌モータユニット140、ヒータ160、シャッター駆動部180をさらに備える。制御部155は、粉砕部駆動部190、撹拌モータユニット140、ヒータ160、シャッター駆動部180の動作を制御する。粉砕部駆動部190によって粉砕部230が駆動され、撹拌モータユニット140によって撹拌部500が駆動される。シャッター駆動部180によって、後述するシャッター部235が駆動される。
液体貯留タンク700内に貯留された水等の液体は、液体供給経路150に導入される。液体供給経路150に導入された水は、ヒータ160によって加熱され、お湯となって貯留槽400に供給される。
(装置本体)
図1から図3に示すように、装置本体100は、略直方体形状を有する。装置本体100の前面中央の上部には、粉砕ユニット200および通過部300の後側を収容する第1挿着部110が設けられている。装置本体100の前面中央の下部には、貯留槽400の後側を収容する第2挿着部120が設けられている。これら第1挿着部110および第2挿着部120は、装置本体100の前面の中央が窪むことにより形成されている。
図1から図3に示すように、装置本体100は、略直方体形状を有する。装置本体100の前面中央の上部には、粉砕ユニット200および通過部300の後側を収容する第1挿着部110が設けられている。装置本体100の前面中央の下部には、貯留槽400の後側を収容する第2挿着部120が設けられている。これら第1挿着部110および第2挿着部120は、装置本体100の前面の中央が窪むことにより形成されている。
装置本体100の前側下部には、載置ベース600が設けられている。載置ベース600は、装置本体100から前側に突出するように設けられている。載置ベース600には、貯留槽400が載置される。
(液体貯留タンク)
液体貯留タンク700は、装置本体100の上面側に設けられた液体貯留タンク挿着部130に着脱可能に挿着される。液体貯留タンク700は、上面開口を有するタンク本体710と、タンク本体710の上面開口を塞ぐ蓋部720とを含む。液体貯留タンク700は、蓋部720を取り外して外部から導入された水等の液体を貯留する。
液体貯留タンク700は、装置本体100の上面側に設けられた液体貯留タンク挿着部130に着脱可能に挿着される。液体貯留タンク700は、上面開口を有するタンク本体710と、タンク本体710の上面開口を塞ぐ蓋部720とを含む。液体貯留タンク700は、蓋部720を取り外して外部から導入された水等の液体を貯留する。
(液体供給経路)
液体供給経路150は、装置本体100内に収容されている。液体供給経路150は、液体貯留タンク700の底面から下方に一旦延び、U字形状に湾曲して上向きに延びて、粉砕ユニット200に向けて曲がっている。
液体供給経路150は、装置本体100内に収容されている。液体供給経路150は、液体貯留タンク700の底面から下方に一旦延び、U字形状に湾曲して上向きに延びて、粉砕ユニット200に向けて曲がっている。
液体供給経路150の一端150a側は、液体貯留タンク700に接続されている。液体供給経路150の他端150b側は、粉砕ユニット200の上部側に接続されている。液体供給経路150の途中領域には、液体供給経路150内を通過する水を加熱するためのU字形状のヒータ160が挿着されている。
液体貯留タンク700から液体供給経路150に導入された水は、ヒータ160によって加熱され、お湯となって、液体供給経路150の他端150b側から粉砕ユニット200内に供給される。
(粉砕ユニット)
粉砕ユニット200は、装置本体100の上部に配置されている。粉砕ユニット200は、第1挿着部110の上部側に着脱可能に挿着される。なお、粉砕ユニット200は、後述する蓋部220が開閉可能に構成される限り、装置本体100に固定されていてもよい。
粉砕ユニット200は、装置本体100の上部に配置されている。粉砕ユニット200は、第1挿着部110の上部側に着脱可能に挿着される。なお、粉砕ユニット200は、後述する蓋部220が開閉可能に構成される限り、装置本体100に固定されていてもよい。
粉砕ユニット200が第1挿着部110に挿着された状態においては、粉砕ユニット200の前側は、第1挿着部110から前方に突出する。粉砕ユニット200は、粉砕により得られた粉末を下方に向けて排出する。
粉砕ユニット200は、容器本体210、蓋部220、粉砕部230およびシャッター部235を含む。
容器本体210は、上方に向けて開口する開口部210aを有する有底筒形状を有する。容器本体210は、底部211、周壁部212、および傾斜部213を有する。
底部211は、略円板形状を有する。底部211は、粉砕部230によって粉砕された粉末を下方に向けて排出する排出口211aを有する。周壁部212は、底部211の周縁から起立するように設けられている。排出口211aには、複数の孔が設けられたメッシュ板が配置されている。
傾斜部213は、周壁部212の内側に設けられている。傾斜部213は、高さ方向における周壁部212の途中部から底部211にかけて設けられている。傾斜部213の一端側は、周壁部212の内周面に接続され、傾斜部213の他端側は、底部211に接続される。傾斜部213は、下方に向かうにつれて内径が小さくなるように設けられている。粉砕部230によって粉砕された粉末は、傾斜部213によって排出口211aに向けて案内される。
蓋部220は、略円板形状を有する。蓋部220は、周壁部212の上端側に載置されている。蓋部220は、容器本体210の開口部210aを塞ぐ。
粉砕部230は、粉砕対象物を切断するための複数の刃部231を有する。粉砕部230は、動力伝達機構(不図示)を介して、装置本体100内に設けられた粉砕部駆動部190に接続されている。粉砕部駆動部190の駆動力が上記動力伝達機構を介して伝達されることにより、粉砕部230が回転する。
シャッター部235は、底部211の裏面側に設けられている。シャッター部235は、排出口211aを開閉可能に塞ぐ。シャッター部235は、付勢手段(不図示)によって排出口211aから離れる方向に付勢されている。
シャッター部235は、シャッター駆動部180(図4)により押圧されることにより、付勢手段に抗して排出口211aに向けて移動する。これにより、排出口211aがシャッター部235によって塞がれる。
シャッター部235は、押圧部材による押圧が解除されることにより、排出口211aから離れる方向に移動する。これにより、排出口211aが開いた状態となる。
シャッター部235を設け、粉砕対象物を粉砕ユニット200に投入する前および粉砕対象物の粉砕中にシャッター部235を閉じることにより、粉砕対象物を粉砕する前に、または、粉砕対象物を粉砕中に、所望の大きさでない細かい粉砕対象物が通過部300に向けて落下することを防止することができる。
(通過部)
通過部300は、装置本体100の高さ方向における略中央部に配置されている。通過部300は、装置本体100において粉砕ユニット200の下方に配置されている。通過部300は、上記第1挿着部110の下部側に着脱可能に挿着される。なお、通過部300は、上下方向を軸方向とする回転軸周りに回動可能に装置本体100に取り付けられていてもよい。通過部300の前側は、第1挿着部110から前方に突出する。通過部300は、上方側から供給された液体を下方側に通過させる。
通過部300は、装置本体100の高さ方向における略中央部に配置されている。通過部300は、装置本体100において粉砕ユニット200の下方に配置されている。通過部300は、上記第1挿着部110の下部側に着脱可能に挿着される。なお、通過部300は、上下方向を軸方向とする回転軸周りに回動可能に装置本体100に取り付けられていてもよい。通過部300の前側は、第1挿着部110から前方に突出する。通過部300は、上方側から供給された液体を下方側に通過させる。
通過部300は、上方に向けて開口する開口部310aを有する有底筒形状の容器部310を有する。容器部310は、底部311、周壁部312、および絞り部313を有する。
底部311は、略円板形状を有する。底部311には、厚み方向に貫通する開口部311aが設けられている。通過部300に供給されたお湯は、開口部311aから貯留槽400に向けて排出される。周壁部312は、底部311の周縁から起立するように設けられている。
絞り部313は、周壁部312の内側に設けられている。絞り部313は、高さ方向における周壁部312の上端側から底部に311にかけて設けられている。絞り部313は、下方に向かうにつれて開口面積が小さくなるように設けられている。
絞り部313の一端側は、周壁部312の内周面に接続され、絞り部313の他端側は、底部311に接続される。絞り部313の他端側は、開口部311aを囲む。
(貯留槽)
貯留槽400は、装置本体100の下部に配置される。貯留槽400は、載置ベース600に載置される。貯留槽400は、載置ベース600に載置された状態において、一部が第2挿着部120に収容され、後述するグリップ部420側が第2挿着部120から前方に突出する。
貯留槽400は、装置本体100の下部に配置される。貯留槽400は、載置ベース600に載置される。貯留槽400は、載置ベース600に載置された状態において、一部が第2挿着部120に収容され、後述するグリップ部420側が第2挿着部120から前方に突出する。
貯留槽400は、容器部410とグリップ部420を含む。容器部410は、有底形状を有し、上方に向けて開口する開口部410aを有する。貯留槽400は、開口部410aが、通過部300の開口部311aに面するように載置ベース600に載置される。これにより、貯留槽400は、通過部300を通過したお湯を貯留する。
容器部410の底部には、上方に向けて延びる回転軸460が設けられている。この回転軸460に撹拌部500が取り付けられている。
(撹拌部)
撹拌部500は、貯留槽400内で回転可能に構成されている。撹拌部500は、筒状芯551、パドル部552、磁石553、下部補助リング554、上部補助リング555、複数の羽根部556を含む。
撹拌部500は、貯留槽400内で回転可能に構成されている。撹拌部500は、筒状芯551、パドル部552、磁石553、下部補助リング554、上部補助リング555、複数の羽根部556を含む。
筒状芯551は、下方に向けて開口する。筒状芯551は、容器部410の回転軸460に挿入される。パドル部552は、筒状芯551の下部に設けられている。パドル部552は、筒状芯551の外周から径方向外側に突出するように設けられている。パドル部552の内部には、磁石553が収容されている。
パドル部552の外周面には、下部補助リング554が設けられている。下部補助リング554は、撹拌部500の回転方向に対して抵抗にならない形状を有している。下部補助リング554には、回転中心軸を取り囲むように複数の羽根部556が設けられている。複数の羽根部556は、回転中心軸に対して回転対称となるように設けられている。複数の羽根部は、上方に向かうにつれて外側に拡がる傾斜角が設けられている。羽根部556の上端部は、上部補助リング555に連結されている。
撹拌部500が撹拌モータユニット140の上方に位置するように、上記貯留槽400が載置ベース600に載置される。この状態において、撹拌部500の磁石553と、撹拌モータユニット140に取り付けられた磁石141とが、非接触の状態で磁気結合する。撹拌モータユニット140の回転駆動力が、撹拌部500に伝達されることにより、撹拌部500が撹拌する。
撹拌部500は、お茶を製造する場合に用いられ、撹拌部500を回転させることにより、貯留槽400の内部で茶葉粉末とお湯とを十分に撹拌させることができる。
なお、撹拌部500が、上述のような構成を有する場合を例示して説明したが、これに限定されず、撹拌部として、外周部に撹拌要素を有するものを適宜採用することができる。撹拌要素としては、トロイダル形状のワイヤからなる巻回部、インペラ等を採用することができる。また、撹拌部は、マグネチックスターラー等であってもよい。
(コーヒーの製造フロー)
図5は、実施の形態1に係る飲料製造装置を用いてコーヒーを生成する際の製造フローを示す図である。図5を参照して、コーヒーの製造フローについて説明する。コーヒーの製造フローにおいては、粉砕ユニット200によってコーヒー豆が粉砕された後に、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給される。
図5は、実施の形態1に係る飲料製造装置を用いてコーヒーを生成する際の製造フローを示す図である。図5を参照して、コーヒーの製造フローについて説明する。コーヒーの製造フローにおいては、粉砕ユニット200によってコーヒー豆が粉砕された後に、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給される。
具体的には、この飲料製造装置1にあっては、ステップ11において、シャッター部235を閉じて、排出口211aを塞ぐ。なお、予めシャッター部235が閉じられている場合には、この状態を維持する。シャッター部235を閉めた状態で、粉砕ユニット200内にコーヒー豆を投入する。
ステップ12において、粉砕ユニット200によってコーヒー豆の粉砕が開始される。具体的には、制御部155が、粉砕部駆動部190を駆動させて、粉砕部230を回転させる。これにより、コーヒー豆が粉砕されて、数mm程度の粒径を有するコーヒー粉末が得らえれる。
ステップ13において、粉砕ユニット200によるコーヒー豆の粉砕が終了する。具体的には、制御部155が、粉砕部駆動部190を停止させて、粉砕部230を停止させる。
ステップ14において、シャッター部235を開けて、排出口211aを開放する。ステップ15において、ステップ13にて得られたコーヒー粉末が通過部300に排出される。通過部300には、ペーパーフィルターが傾斜部213に載置されており、このペーパーフィルターによってコーヒー粉末が保持される。
ステップ16において、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給される。粉砕ユニット200からコーヒー粉末を排出後に、お湯が粉砕ユニットに供給される限り、ヒータ160による加熱は、コーヒー豆の粉砕中に行なわれてもよいし、コーヒー豆の粉砕終了後に行なわれてもよい。
ステップ17において、液体供給経路150から粉砕ユニット200へのお湯の供給が終了する。粉砕ユニット200に供給されたお湯は、粉砕ユニット200の内部を洗浄しながら、排出口211aから通過部300に供給される。通過部300に供給されたお湯は、コーヒー粉末に含まれる所望の成分を溶かしながらペーパーフィルターを通過し、通過部300に設けられた開口部311aから貯留槽400に向けて供給される。これにより、コーヒー粉末から抽出されたコーヒーが貯留槽400に貯留される。
ステップ18において、シャッター部235を閉じる。ステップ18は、通過部300へのお湯の供給が完了した際に行なわれてもよいし、その後に行なわれてもよい。シャッター部235を閉じることにより、貯留槽400側から湯気が粉砕ユニット200内に侵入することを防止でき、粉砕ユニット200内の乾燥を早めることができる。以上のようなステップを経て、コーヒーを製造することができる。
(お茶の製造フロー)
図6は、実施の形態1に係る飲料製造装置を用いてお茶を生成する際の製造フローを示す図である。図6を参照して、お茶の製造フローについて説明する。お茶の製造フローにおいては、粉砕ユニット200によって茶葉が粉砕され、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給された後に、撹拌部500によって茶葉粉末とお湯とが撹拌される。
図6は、実施の形態1に係る飲料製造装置を用いてお茶を生成する際の製造フローを示す図である。図6を参照して、お茶の製造フローについて説明する。お茶の製造フローにおいては、粉砕ユニット200によって茶葉が粉砕され、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給された後に、撹拌部500によって茶葉粉末とお湯とが撹拌される。
具体的には、この飲料製造装置1にあっては、ステップ11において、シャッター部235を閉じて、排出口211aを塞ぐ。なお、予めシャッター部235が閉じられている場合には、この状態を維持する。シャッター部235を閉めた状態で、粉砕ユニット200内に茶葉を投入する。
ステップ12において、粉砕ユニット200によって茶葉の粉砕が開始される。具体的には、制御部155が、粉砕部駆動部190を駆動させて、粉砕部230を回転させる。これにより、茶葉が粉砕されて、数μmから10μm程度の粒径を有する茶葉粉末が得られる。微細な茶葉粉末を得るため、茶葉を粉砕する際における粉砕部230の回転速度は、コーヒー豆を粉砕する際における粉砕部230の回転速度よりも早くなることが好ましい。また、茶葉を粉砕する時間は、コーヒー豆を粉砕する時間よりも長くなることが好ましい。
ステップ13において、粉砕ユニット200による茶葉の粉砕が終了する。具体的には、制御部155が、粉砕部駆動部190を停止させて、粉砕部230を停止させる。
ステップ14において、シャッター部235を開けて、排出口211aを開放する。ステップ15において、ステップ13にて得られた茶葉粉末が通過部300に排出される。この場合においては、ペーパーフィルターは使用されず、茶葉粉末は、通過部300を通過して、開口部311aから貯留槽400に供給される。
ステップ16において、液体供給経路150から粉砕ユニット200にお湯が供給される。粉砕ユニット200から茶葉粉末を排出後に、お湯が粉砕ユニットに供給される限り、ヒータ160による加熱は、茶葉の粉砕中に行なわれてもよいし、茶葉の粉砕終了後に行なわれてもよい。
ステップ17において、液体供給経路150から粉砕ユニット200へのお湯の供給が終了する。粉砕ユニット200に供給されたお湯は、粉砕ユニット200の排出口211aから通過部300に供給される。通過部300に供給されたお湯は、通過部300に設けられた開口部311aから貯留槽400に向けて供給される。これにより、貯留槽400内に茶葉粉末とお湯とが供給された状態となる。
ステップ18において、シャッター部235を閉じる。ステップ18は、通過部300へのお湯の供給が完了した際に行なわれてもよいし、その後に行なわれてもよい。
ステップ19において、撹拌部500によってお湯と茶葉粉末との撹拌が開始される。具体的には、制御部155が、撹拌モータユニット140を駆動させて、撹拌部500を回転させる。この場合において、正転と反転とを交互に切り替えてもよい。撹拌部500の回転方向が切り替わることにより、進行方向の異なる水流が衝突することにより、撹拌作用を高めることができる。
ステップ20において、撹拌部500による撹拌が終了する。具体的には、制御部155が、撹拌モータユニット140を停止させて、撹拌部500を停止させる。以上のようなステップを経て、お茶を製造することができる。
以上のように、実施の形態1に係る飲料製造装置1にあっては、粉砕ユニット200によって複数種の粉砕対象物を粉砕することができる。コーヒー豆を粉砕した場合には、粉砕ユニット200の下方に設けられた通過部300でコーヒー粉末を保持した状態で、液体供給経路150からお湯をコーヒー粉末に向けて注ぐことにより、コーヒーを抽出して、これを通過部300の下方に配置された貯留槽400にて貯留することができる。
また、茶葉を粉砕した場合には、茶葉粉末を通過部300で保持することなく通過部300を通過させて貯留槽400に供給し、通過部300を通過して貯留槽400に供給されたお湯と茶葉粉末とを撹拌部500を用いて撹拌する。これにより貯留槽400内でお茶が製造される。
このように、実施の形態1に係る飲料製造装置1にあっては、複数種の粉砕対象物を粉砕可能であり、第1の粉砕対象物を粉砕することで得られる第1の粉末から所望の成分を抽出でき、第1の粉砕対象物と異なる第2の粉砕対象物を粉砕することで得られる第2の粉末と液体とを十分に混合できる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る飲料製造装置の斜視図である。図8は、実施の形態2に係る飲料製造装置の断面図である。図7および図8を参照して、実施の形態2に係る飲料製造装置について説明する。
図7は、実施の形態2に係る飲料製造装置の斜視図である。図8は、実施の形態2に係る飲料製造装置の断面図である。図7および図8を参照して、実施の形態2に係る飲料製造装置について説明する。
図7および図8に示すように、実施の形態2に係る飲料製造装置1Aは、実施の形態1に係る飲料製造装置1と比較した場合に、通過部300Aおよび液体供給経路150Aの構成が相違する。その他の構成は、ほぼ同様である。
通過部300Aは、実施の形態1に係る通過部300と比較した場合に、液体供給部350を有する点において相違する。
液体供給部350は、高さ方向において、粉砕ユニット200と通過部300の容器部310との間に配置されている。液体供給部350は、略環状の中空形状を有する本体部351を有する。本体部351の下面側には、環状の供給口351aが設けられている。液体供給経路150Aから供給されたお湯は、本体部351の内部を周方向に移動しながら、供給口351aから通過部300Aの容器部310内に供給される。
液体供給部350の内側の外周面は、穴部352を規定する。当該穴部352は、粉砕ユニット200の排出口211aに対向する。これにより、シャッター部235が開いた状態において、排出口211aと容器部310の内部が連通する。
液体供給経路150Aは、液体貯留タンク700の底面から下方に一旦延び、U字形状に湾曲して上向きに延びて、通過部300Aに向けて曲がっている。液体供給経路150Aの一端150a側は、液体貯留タンク700に接続されている。液体供給経路150Aの他端150b側は、通過部300Aの液体供給部350に接続されている。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態2に係る飲料製造装置1Aにあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
また、液体供給部350が設けられることにより、環状の供給口351aからコーヒー粉末の全体に行き渡るようにお湯を供給することができる。
さらに、粉砕ユニット200よりも低い位置に供給口351aを設けたことにより、粉砕ユニット200に供給させることなく、通過部300Aにお湯を供給することができる。これにより、お茶の製造時に、水分によって茶葉、および茶葉粉末が粉砕ユニット200の内部に付着することを防止できる。
また、お茶の製造時において、粉砕部230によって粉砕された茶葉粉末を通過部300Aに向けて排出した後にシャッター部235を閉じることにより、通過部300A、ひいては貯留槽400に供給されたお湯から粉砕ユニット200内に侵入することが防止できる。このことによっても、茶葉、および茶葉粉末が粉砕ユニット200の内部に付着することを防止できる。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3に係る飲料製造装置の斜視図である。図10は、実施の形態3に係る飲料製造装置の断面図である。図11は、実施の形態3に係る飲料製造装置の構成を示すブロック図である。図9から図11を参照して、実施の形態3に係る飲料製造装置1Bについて説明する。
図9は、実施の形態3に係る飲料製造装置の斜視図である。図10は、実施の形態3に係る飲料製造装置の断面図である。図11は、実施の形態3に係る飲料製造装置の構成を示すブロック図である。図9から図11を参照して、実施の形態3に係る飲料製造装置1Bについて説明する。
図9から図11に示すように、実施の形態3に係る飲料製造装置1Bは、実施の形態2に係る飲料製造装置1Aと比較した場合に、液体供給経路150Bの構成が相違するとともに、切替装置154が設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
液体供給経路150Bは、液体貯留タンク700の底面から下方に一旦延び、U字形状に湾曲して上向きに延びて、第1供給経路151と第2供給経路152とに分岐されている。
液体供給経路150Bの一端側は、液体貯留タンク700に接続されている。液体供給経路150Bの他端側は、第1供給経路151と第2供給経路152とに分岐されている。第1供給経路151は、粉砕ユニット200に接続されている。第2供給経路152は、通過部300Aの液体供給部350に接続されている。
切替装置154は、第1供給経路151と第2供給経路152との分岐部に設けられている。切替装置154は、たとえば電磁弁等によって構成される。切替装置154は、制御部155によって駆動される。
切替装置154は、第1供給経路151にお湯が流れる第1状態と第2供給経路152にお湯が流れる第2状態とを切り替える。第1状態においては、第1供給経路151から粉砕ユニット200に向けてお湯が供給される。第2状態においては、第2供給経路152から通過部300に向けてお湯が供給される。
図12は、実施の形態3に係る飲料製造装置の給湯開始までのフローを示す図である。図12を参照して、飲料製造装置の給湯開始までのフローについて説明する。
図12に示すように、ステップ21において、制御部155は、粉砕対象物がコーヒー豆か否かを判断する。具体的には、装置本体100の正面または上面に設けられた操作スイッチにおいて、コーヒーを製造するためのボタンが押圧されたか、お茶を製造するためのボタンが押圧されたか否かを判断する。
ステップ21において、コーヒー豆であると判断された場合(ステップ21:YES)には、ステップ22が実施される。ステップ21において、コーヒー豆でないと判断された場合(ステップ21:NO)には、ステップ23が実施される。
ステップ22においては、制御部155は、切替装置154を駆動させ、第1供給経路151を開状態として、第2供給経路152を閉状態とする。これにより、第1供給経路151にお湯が流動可能な状態となる。
ステップ23においては、制御部155は、切替装置154を駆動させ、第1供給経路151を閉状態として、第2供給経路152を開状態とする。これにより、第2供給経路152にお湯が流動可能な状態となる。
ステップ24にて、ヒータ160によって、液体供給経路150B内の水が加熱され、切替装置154の切替状態に応じて第1供給経路151および第2供給経路152のいずれか一方からお湯が供給される。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態3に係る飲料製造装置1Bにあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
なお、実施の形態3においては、コーヒーを製造する場合に、実施の形態1に係るステップ16に準拠するステップにおいて、第1供給経路151から粉砕ユニット200にお湯が供給され、お茶を製造する場合に、実施の形態1に係るステップ16に準拠するステップにおいて、第2供給経路152から通過部300Aにお湯が供給される。
このため、コーヒーの製造時には、粉砕ユニット200の内部をお湯にて洗浄しながら通過部300で保持されたコーヒー粉末にお湯を供給することができる。
一方で、お茶の製造時には、粉砕ユニット200にお湯が供給されることはなくなるため、水分によって茶葉、および茶葉粉末が粉砕ユニット200の内部に付着することを防止できる。さらに、お茶の製造時において、粉砕部230によって粉砕された茶葉粉末を通過部300Aに向けて排出した後にシャッター部235を閉じることにより、通過部300A、ひいては貯留槽400に供給されたお湯から粉砕ユニット200内に侵入することが防止できる。このことによっても、茶葉、および茶葉粉末が粉砕ユニット200の内部に付着することを防止できる。
(実施の形態4)
図13は、実施の形態4に係る飲料製造装置の斜視図である。図13を参照して、実施の形態4に係る飲料製造装置1Cについて説明する。
図13は、実施の形態4に係る飲料製造装置の斜視図である。図13を参照して、実施の形態4に係る飲料製造装置1Cについて説明する。
図13に示すように、実施の形態4に係る飲料製造装置1Cは、実施の形態1に係る飲料製造装置1と比較した場合に、送風機800を備える点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
送風機800は、装置本体100内に設置されている。送風機800は、装置本体100の背面または側面に設けられた吸込口から空気を吸込んで、液体供給経路150に向けて送風する。具体的には、送風機800は、ヒータ160の下流側に位置する部分の液体供給経路150に向けて送風する。これにより、ヒータ160の下流側に位置する部分の液体供給経路150、および当該部分の液体供給経路150を通過するお湯を冷却することができる。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態4に係る飲料製造装置1Cにあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、送風機800を用いて、ヒータ160の下流側に位置する部分の液体供給経路150、および当該部分の液体供給経路150を通過するお湯を冷却することにより、お茶の製造時において、高温下で溶けやすいタンニン等の渋み成分が溶け出すことを抑制し、テアニン等の甘み成分の割合を多くすることができる。これにより、旨みがあり甘みのあるお茶を製造することができる。
(実施の形態5)
図14は、実施の形態5に係る飲料製造装置の粉砕ユニットの断面図である。図14(A)は、コーヒー豆を粉砕する場合に用いるコーヒー豆用の粉砕ユニットの断面図であり、図14(B)は、茶葉を粉砕する場合に用いる茶葉用の粉砕ユニットの断面図である。図14(A)および図14(B)を参照して、実施の形態5に係る飲料製造装置の粉砕ユニット200Dについて説明する。
図14は、実施の形態5に係る飲料製造装置の粉砕ユニットの断面図である。図14(A)は、コーヒー豆を粉砕する場合に用いるコーヒー豆用の粉砕ユニットの断面図であり、図14(B)は、茶葉を粉砕する場合に用いる茶葉用の粉砕ユニットの断面図である。図14(A)および図14(B)を参照して、実施の形態5に係る飲料製造装置の粉砕ユニット200Dについて説明する。
図14(A)および図14(B)に示すように、実施の形態5に係る飲料製造装置は、実施の形態1に係る飲料製造装置1と比較して、粉砕ユニット200Dの構成が相違する。その他の構成は、ほぼ同様である。
実施の形態5に係る粉砕ユニット200Dは、実施の形態1に係る粉砕ユニット200と比較した場合に、第1蓋部としてのコーヒー製造用の蓋部220D1と、第2蓋部としてのお茶製造用の蓋部220D2とが取り換え可能に構成されている点において相違する。その他の構成は、ほぼ同様である。
図14(A)に示すように、コーヒー製造用の蓋部220D1は、コーヒーを製造する際に、容器本体210に取り付けられる。コーヒー製造用の蓋部220D1は、扁平な形状を有する。コーヒー製造用の蓋部220D1は、厚さT1を有する。
図14(B)に示すように、お茶製造用の蓋部220D2は、お茶を製造する際に、容器本体210に取り付けられる。お茶製造用の蓋部220D2は、周縁部と比較して中央部が厚くなっている。お茶製造用の蓋部220D2の中央部は、厚さT2を有する。
これにより、お茶用製造用の蓋部220D2を容器本体210に取り付けた状態における容器本体210内の容量は、コーヒー製造用の蓋部220D1を容器本体210に取り付けた状態における容器本体210内の容量が小さくなっている。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態5に係る飲料製造装置にあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、コーヒー製造用の蓋部220D1とお茶製造用の蓋部220D2とを取り換え可能に構成し、お茶製造用の蓋部220D2を使用した場合における容器本体210内の容量をコーヒー製造用の蓋部220D1を使用した場合における容器本体210内の容量を小さくすることにより、茶葉が粉砕しやすくなる。これにより、微小な粒径を有する茶葉粉末を得ることができる。
(実施の形態6)
図15は、実施の形態6に係る飲料製造装置の茶葉用の粉砕ユニットを示す斜視図である。図16は、図15に示す茶葉用の粉砕ユニットの分解斜視図である。図17は、図15に示す茶葉用の粉砕ユニットの断面図である。図15から図17を参照して、実施の形態6に係る飲料製造装置について説明する。
図15は、実施の形態6に係る飲料製造装置の茶葉用の粉砕ユニットを示す斜視図である。図16は、図15に示す茶葉用の粉砕ユニットの分解斜視図である。図17は、図15に示す茶葉用の粉砕ユニットの断面図である。図15から図17を参照して、実施の形態6に係る飲料製造装置について説明する。
実施の形態6に係る飲料製造装置にあっては、実施の形態1に係る飲料製造装置1と比較した場合に、実施の形態1に係る粉砕ユニット200がコーヒー豆を粉砕するために用いられ、この粉砕ユニット200とお茶製造用の粉砕ユニット200Eとを取り換え可能に構成されている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
コーヒー製造用の粉砕ユニット200およびお茶製造用の粉砕ユニット200Eの各々は、第1挿着部110に着脱可能に挿着することができる。
図15から図17に示すように、お茶製造用の粉砕ユニット200Eは、全体として円筒形状を有するケース210Eを有する。ケース210Eの下方側には、粉砕部230Eを駆動させるための粉砕部駆動力連結機構が内部に挿入可能に構成されている。また、ケース210Eの下端部には、粉砕ユニット200E2により粉砕された茶葉粉末が排出される排出口211aが形成されている。
粉砕ユニット200Eは、粉砕部230Eを構成し茶葉を粉砕する上臼260および下臼250と、当該下臼250が取り付けられる下臼支持部240とを含む。ケース210Eの内部には、下方から、下臼支持部240、下臼250、上臼260が順番に設けられている。下臼250および上臼260は、上下方向に互いに対向する。
下臼支持部240は、上臼260が位置する側と反対側(下臼250の下方側)から下臼250を支持する。下臼支持部240は、略円柱形状の本体部241、係合突起部242、粉掻き取り部243を有する。粉挽き軸245は、本体部241の下面に設けられ、下方に向けて延在する。粉挽き軸245は、上述した粉挽駆動力連結機構に連結する。粉挽駆動力連結機構(不図示)は、動力伝達機構(不図示)を介して粉砕部駆動部190に連結されている。これにより、粉砕部駆動部190が駆動することにより、下臼支持部240が下臼250を支持した状態で回転可能となる。
係合突起部242は、本体部241の上面に設けられ、上方に向けて突出する。係合突起部242は、下臼250を係止するための部位である。粉掻き取り部243は、本体部241の周縁部に設けられている。粉掻き取り部243は、下臼支持部240が回転することにより、貯留部211Eに貯留された茶葉粉末を掻き取って排出経路214に搬送する。
下臼250は、上臼260の主面260aに対向して配置される主面250aと、当該主面250aの反対側に位置する主面250bと、主面250aと主面250bとを接続する周面を含む。下臼250の主面250aには、複数のせん断溝が形成されている。複数のせん断溝は、たとえば等角螺旋に沿って延在するように設けられる。また、複数のせん断溝は、内周側から外周側に向かうように形成された直線状の溝が放射状に設けられることにより構成されてもよい。
下臼250の主面250bには、係合凹部252が設けられている。係合凹部252は、下臼支持部240の係合突起部242に対応する位置に設けられ、係合突起部242に係止される。下臼250は、下臼支持部240と連動して回転する。下臼250の中央部には、回転軸芯に沿って上方に向かって伸びるコア255が設けられている。コア255は、上臼260の中央部に設けられた貫通孔261を貫通するように設けられている。コア255は、らせん状に設けられた羽根部255aを有する。
上臼260は、下臼250の主面250aに対向して配置される主面260aと、当該主面260aと反対側に位置する主面260bと、主面260aと主面260bとを接続する周面を含む。上臼260の主面260aには、下臼の主面250aと同様にせん断溝が形成されている。
上臼260は、その上方に配置された上臼保持部材270によって保持されている。たとえば、上臼260の上面には不図示の穴部が設けられており、当該穴部に上臼保持部材270に設けられた不図示のピン部が入り込むことにより、上臼260の回転が防止される。
上臼保持部材270は、孔部271aを有する底面部271と、底面部271の周縁から上方に向けて立設された外筒部272と、孔部271aの周縁から上方に向けて立設された内筒部273とを含む。孔部271aは、上臼260の貫通孔261に連通するように設けられている。外筒部272と内筒部273との間には、上臼260を下方に向けて押圧するバネ281およびバネ保持部材280が収容されている。バネ281によって、上臼260と下臼250との間に作用する粉砕圧力が調節される。
粉挽きケース210Eの上端開口部210b側には、粉砕対象物を上臼260と下臼250との間に供給するためのホッパー部215が取り付けられている。ホッパー部215は、漏斗形状を有する。ホッパー部215は、天板部216と、筒状部217とを有する。天板部216は、略中央部に投入口218を有する。筒状部217は、投入口218の周縁から下方に立設するように設けられている。筒状部217は、内筒部273の内側に挿入される。筒状部217内には、コア255の先端側が収容されている。
茶葉を粉砕する際には、ホッパー部215は、カバー部220Eによって覆われることが好ましい。これにより、茶葉を投入口218に投入した後に、粉挽きユニット200E内に異物が侵入することを防止するとともに、粉砕された茶葉が飛散することを防止することができる。なお、茶葉を投入する際には、カバー部220Eは、ホッパー部215から取り外される。
投入口218に投入された茶葉は、上臼保持部材270から露出する上臼260の上面および筒状部217の内周面によって規定される空間内に収容される。当該空間に収容された茶葉は、らせん状の羽根部255aが下臼250の回転に伴って回転することにより、上臼260と下臼250との間に案内される。
上臼260と下臼250との間に案内された茶葉は、粉砕されて茶葉粉末としてこれら上臼260と下臼250との周縁から下方へ落下する。落下した茶葉粉末の一部は、排出経路214を通って排出口211aから通過部300に排出される。落下した茶葉粉末のその他の部分は、貯留部211Eに貯留される。貯留部211E内の茶葉粉末は、粉掻き取り部243が下臼支持部240の回転に伴って回転することにより、排出経路214に搬送されて排出口211aから通過部300に排出される。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態6に係る飲料製造装置にあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
また、互いに対向する上臼260および下臼250を含むお茶製造用の粉砕ユニット200Eを用いることにより、茶葉をより細かく粉砕することができる。
(実施の形態7)
図18は、実施の形態7に係る飲料製造装置の断面図である。図19は、実施の形態7に係る飲料製造装置にて撹拌部を用いて撹拌する際の様子を示す図である。図18および図19を参照して、実施の形態7に係る飲料製造装置1Fについて説明する。
図18は、実施の形態7に係る飲料製造装置の断面図である。図19は、実施の形態7に係る飲料製造装置にて撹拌部を用いて撹拌する際の様子を示す図である。図18および図19を参照して、実施の形態7に係る飲料製造装置1Fについて説明する。
図18および図19に示すように、実施の形態7に係る飲料製造装置1Fは、実施の形態3に係る飲料製造装置1Bと比較した場合に、撹拌部500Fの構成が相違する。その他の構成は、ほぼ同様である。
撹拌部500Fは、上下方向に延在する軸部501と、軸部501の下端側に取り付けられた撹拌要素502を備える。軸部501は、弾性部材によって構成されていることが好ましい。これにより、撹拌終了時に軸部501の一部が貯留槽400の内部に位置している場合であっても、軸部501が撓むことにより、貯留槽400を容易に載置ベース600から移動させることができる。
軸部501は、回転駆動部としてのモータ510によって回転可能に構成されている。また、撹拌部500Fは、装置本体100内に設けられた昇降機構520によって昇降可能に設けられている。撹拌部500Fは、貯留槽400の上方から貯留槽400内に下降可能に構成されている。
図18に示すように、撹拌前の状態においては、撹拌部500Fは、貯留槽400よりも上方に設けられている。撹拌部500Fは、装置本体100内に設けられている。
図19に示すように、撹拌時においては、撹拌部500Fは、下端側に位置する撹拌要素がお湯に浸かるように、昇降機構520によって下降される。この状態で、軸部501が回転するにより、お湯と粉末茶葉とが撹拌される。なお、撹拌終了時には、撹拌部500Fは、昇降機構520によって貯留槽400の上方に移動される。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態7に係る飲料製造装置1Fにあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、撹拌部500Fを装置本体100側に設けることにより、貯留槽400内に撹拌部500Fが残留することが無くなり、貯留槽400からコップ等にお茶を注ぐ際に、コップ内に撹拌部500Fが混入してしまうことを防止できる。
(実施の形態8)
図20は、実施の形態8に係る飲料製造装置の正面図である。図21は、実施の形態8に係る飲料製造装置の通過部および貯留槽の分解斜視図である。図20および図21を参照して、実施の形態8に係る飲料製造装置1Gについて説明する。
図20は、実施の形態8に係る飲料製造装置の正面図である。図21は、実施の形態8に係る飲料製造装置の通過部および貯留槽の分解斜視図である。図20および図21を参照して、実施の形態8に係る飲料製造装置1Gについて説明する。
図20および図21に示すように、実施の形態8に係る飲料製造装置1Gは、実施の形態1に係る飲料製造装置1と比較した場合に、通過部300Gが、貯留槽400に着脱可能に取付けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図21に示すように、通過部300Gは、底部を有する筒状部310Gと、蓋体320とを含む。蓋体320は、筒状部310Gの上方を覆う。蓋体320には、穴部321が設けられている。当該穴部321は、粉砕ユニット200の排出口211aに対向するように配置される。これにより、排出口211aから排出される粉末およびお湯を筒状部310G内に導入することができる。
図22は、実施の形態8に係る通過部に含まれる筒状部を側面側から見た斜視図である。図23は、実施の形態8に係る通過部に含まれる筒状部を上方側から見た斜視図である。図22および図23に示すように、筒状部310Gは、貯留槽400の上端部に載置されるフランジ部313Gと、底部311Gと、底部311Gの周縁から立設されるとともに底部311Gおよびフランジ部313Gを接続する周壁部312Gを含む。
底部311Gは、略円板形状を有する。底部311Gには第1の開口部としての開口部311aが設けられている。開口部311aにはメッシュ316が設けられている。これにより、底部311Gからコーヒー粉末が貯留槽400の内部に排出されることを防止できる。一方で、メッシュは、茶葉粉末が通過可能に構成されており、底部311Gから茶葉粉末を貯留槽400の内部に供給することができる。
フランジ部313Gは、周壁部312Gの上端から径方向外側に突出する。フランジ部313Gの内周縁は、略円形形状を有する。フランジ部313Gの内径は、底部311Gの外形よりも大きい。フランジ部313Gの中心線C2は、底部311Gの中心線C1に対して水平方向にずれている。
これにより、底部311Gの中心線C1およびフランジ部313Gの中心線C2を含む平面上における通過部300Gの断面において、底部311Gに対するフランジ部313Gの中心線C2側の周壁部312Gの傾斜角のうち内側の傾斜角は、底部311Gに対する底部311Gの中心線C1側の周壁部312Gの傾斜角のうち内側の傾斜角よりも大きくなっている。
また、周壁部312Gには、第2の開口部としての開口部312aが設けられている。開口部312aにはメッシュ318が設けられている。これにより、周壁部312Gからコーヒー粉末が貯留槽400の内部に排出されることを防止できる。一方で、メッシュは、茶葉粉末が通過可能に構成されており、底部311Gから茶葉粉末を貯留槽400の内部に供給することができる。
開口部312aは、フランジ部313Gの中心線C2の延在方向から見た場合にフランジ部313Gの中心線C2に対して底部311Gの中心線C1が位置する側とは反対側における周壁部312Gに、設けられている。
一般的に、通過部が円錐台形状を有する場合、お湯がコーヒー粉末を流れる経路長さは、通過部(ドリッパー部)の高さに依存していた。また、均一に抽出を行なうためには、供給されたお湯をまんべんなく広げるための機構が必要となる。
実施の形態8に係る通過部300Gにおいては、筒状部310Gを上記のように構成することにより、中心線C2と中心線C1とが並ぶ方向において、中心線C2側に位置する周壁部312Gの長さを長くすることができる。
蓋体320の穴部321を通過し、コーヒー粉末に注がれたお湯は、コーヒー粉末上で周方向に拡散されるとともに、周壁部312Gの傾斜に沿って下方に流れ、抽出されたコーヒーは、開口部311aおよび開口部312aから貯留槽400に向けて排出される。
中心線C2側に位置する周壁部312Gの長さを長くすることにより、お湯がコーヒー粉末に接する経路長を大きくすることができるため、コーヒー抽出効率を高めることができる。その結果、通過部300Gの高さを高くすることなく、均一にコーヒー粉末からコーヒーの抽出を行なうことができる。
このように構成された場合であっても、実施の形態1に係るコーヒーの製造フローおよびお茶の製造フローに準じたフローを経ることにより、コーヒーおよびお茶を製造することができる。実施の形態8に係る飲料製造装置1Gにあっても、実施の形態1に係る飲料製造装置1とほぼ同様の効果が得られる。
さらに、通過部300Gを貯留槽400に収容可能に構成することにより、飲料製造装置1Gを小型化することができる。
なお、上述した実施の形態1から8において説明した特徴的な構成を、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜組み合わせてもよい。たとえば、実施の形態5または6に係る粉砕ユニットの構成を実施の形態2−4,7,8に係る粉砕ユニットに適用させてもよい。
上述した実施の形態1から8においては、粉砕ユニットにシャッター部が設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、シャッター部は省略してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A,1B,1C,1E,1F,1G 飲料製造装置、100 装置本体、110 第1挿着部、120 第2挿着部、130 液体貯留タンク挿着部、140 撹拌モータユニット、141 磁石、150,150A,150B 液体供給経路、150a 一端、150b 他端、151 第1供給経路、152 第2供給経路、154 切替装置、155 制御部、160 ヒータ、180 シャッター駆動部、190 粉砕部駆動部、200,200D,200E 粉砕ユニット、210 容器本体、210a 開口部、210b 上端開口部、211 底部、210E ケース、211E 貯留部、211a 排出口、212 周壁部、213 傾斜部、214 排出経路、215 ホッパー部、216 天板部、217 筒状部、218 投入口、220,220D1,220D2 蓋部、220E カバー部、230,230E 粉砕部、231 刃部、235 シャッター部、240 下臼支持部、241 本体部、242 係合突起部、243 粉掻き取り部、245 粉挽き軸、250 下臼、250a,250b 主面、252 係合凹部、255 コア、255a 羽根部、260 上臼、260a,260b 主面、261 貫通孔、270 上臼保持部材、271 底面部、271a 孔部、272 外筒部、273 内筒部、280 バネ保持部材、281 バネ、300,300A,300G 通過部、310 容器部、310a 開口部、310G 筒状部、311,311G 底部、311a 開口部、312,312G 周壁部、312a 開口部、313 絞り部、313G フランジ部、320 蓋体、321 穴部、350 液体供給部、351 本体部、351a 供給口、352 穴部、400 貯留槽、410 容器部、410a 開口部、420 グリップ部、460 回転軸、500,500F 撹拌部、501 軸部、502 撹拌要素、510 モータ、520 昇降機構、551 筒状芯、552 パドル部、553 磁石、554 下部補助リング、555 上部補助リング、556 羽根部、600 載置ベース、700 液体貯留タンク、710 タンク本体、720 蓋部、800 送風機。
Claims (9)
- 粉末を用いて飲料を生成する飲料製造装置であって、
本体部と、
前記本体部の上部に配置されるとともに、粉砕により得られた粉末を下方に向けて排出する粉砕ユニットと、
前記本体部において前記粉砕ユニットの下方に配置され、上方側から供給された液体を下方側に通過させる通過部と、
前記通過部を通過した液体を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽内で回転可能に構成された撹拌部と、を備える、飲料製造装置。 - 液体を貯留する貯留タンクと、
一端側が前記貯留タンクに接続され、他端側が第1供給経路と第2供給経路とに分岐された液体供給経路と、
前記第1供給経路に液体が流れる第1状態と前記第2供給経路に液体が流れる第2状態とを切り替える切替装置と、
前記切替装置の動作を制御する切替制御部と、をさらに備え、
前記第1状態において、前記第1供給経路から前記粉砕ユニットに向けて液体が供給され、
前記第2状態において、前記第2供給経路から前記通過部に向けて液体が供給される、請求項1に記載の飲料製造装置。 - 前記液体供給経路の途中領域に設けられ、前記液体供給経路内の液体を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段よりも下流側に位置する部分に向けて外気を送風する送風機と、をさらに備えた、請求項2に記載の飲料製造装置。 - 前記粉砕ユニットは、粉末を排出するための排出口が設けられた底部を有するとともに、上方に向けて開口する開口部を有する有底筒形状の容器本体と、前記排出口を開閉可能に塞ぐシャッターを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の飲料製造装置。
- 前記粉砕ユニットは、粉末を排出するための排出口が設けられた底部を有するとともに、上方に向けて開口する開口部を有する有底筒形状の容器本体と、上記開口部を塞ぐ蓋部とを含み、
前記蓋部は、取り換え可能に構成された第1蓋部および第2蓋部を有し、
前記第2蓋部を前記容器本体に取り付けた状態における前記容器本体内の容量が、前記第1蓋部を前記容器本体に取り付けた状態における前記容器本体内の容量よりも小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載の飲料製造装置。 - 前記粉砕ユニットによって第1粉砕対象物が粉砕されて第1の粉末が得られた場合には、第1の粉末が前記通過部内にて保持された状態で、液体が前記通過部を通過することにより、第1の粉末から抽出された抽出液が前記貯留槽に貯留され、
前記粉砕ユニットによって第1粉砕対象物と異なる第2粉砕対象物が粉砕されて第2の粉末が得られた場合には、第2の粉末および液体が、前記通過部を通過して、前記貯留槽内で前記撹拌部によって撹拌される、請求項1から5のいずれか1項に記載の飲料製造装置。 - 前記粉砕ユニットは、前記本体部に着脱可能に挿着され、互いに取り換え可能に構成された第1粉砕ユニットと第2粉砕ユニットとを含み、
前記第1粉砕ユニットは、第1粉砕対象物を粉砕する場合に前記本体部に装着されるとともに、第1粉砕対象物を粉砕する複数の刃部を有し、
前記第2粉砕ユニットは、第1粉砕対象物と異なる第2粉砕対象物を粉砕する場合に、前記本体部に装着されるとともに、上下方向に互いに対向し、第2粉砕対象物を粉砕する上臼および下臼を有する、請求項6に記載の飲料製造装置。 - 前記撹拌部は、上下方向に延在する軸部と、前記軸部の下端側に取り付けられた撹拌要素と含み、
前記撹拌部を昇降させる昇降機構と、
前記軸部を回転させる回転駆動部と、をさらに備え、
前記撹拌部は、前記貯留槽の上方側から前記貯留槽内に下降可能に構成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の飲料製造装置。 - 前記通過部は、前記貯留槽の内部において上部側に収容されており、
前記通過部は、前記貯留槽の上端部に載置されるフランジ部と、底部と、前記底部の周縁から立設されるとともに前記底部および前記フランジ部を接続する周壁部とを含み、
前記フランジ部の内径は、前記底部の外形よりも大きく、
前記底部の中心線と前記フランジ部の中心線とは、水平方向にずれており、
前記底部の中心線および前記フランジ部の中心線を含む平面上における前記通過部の断面において、前記底部に対する前記フランジ部の中心線側の周壁部の傾斜角のうち内側の傾斜角は、前記底部に対する前記底部の中心線側の周壁部の傾斜角のうち内側の傾斜角よりも大きく、
液体を通過させるための第1の開口部が、前記底部に設けられており、
液体を通過させるための第2の開口部が、前記フランジ部の中心線の延在方向から見た場合に前記フランジ部の中心線に対して前記底部の中心線が位置する側とは反対側における前記周壁部に、設けられている、請求項1から8のいずれか1項に記載の飲料製造装置。
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JP2016108885A JP2017213169A (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 飲料製造装置 |
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CN113015468A (zh) * | 2018-09-25 | 2021-06-22 | 布鲁斯·D·伯罗斯 | 磁性驱动的饮料冲泡系统和方法 |
-
2016
- 2016-05-31 JP JP2016108885A patent/JP2017213169A/ja active Pending
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