JP6962409B2 - カップ式自動販売機の攪拌具 - Google Patents

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この発明は、飲料攪拌装置の昇降機構によりカップ内に進入するように下降し、また、カップ内からカップの外に出るように上昇する攪拌具を備え、前記攪拌具によりカップ内で飲料を攪拌・混合して調整するカップ内ミキシング方式のカップ式自動販売機の攪拌具に関する。
インスタントコーヒーなどを調整してカップ飲料として販売に供するカップ式自動販売機は、前面が開口したキャビネット内に、容量の異なる種類(例えば、大、中、小の3種類)のカップを種類別に多数積み重ねて収容したカップ供給装置、各種粉末原料(例えば、クリーム、コーヒー、砂糖など)を種類別に収納したキャニスター、カップを把持して搬送するカップ搬送装置、昇降機構により上下方向に移動自在な攪拌具を有する飲料攪拌装置、ベンドステージ(商品販売口)、温水タンク、冷水タンク、製氷機などが配設され、キャビネットの開口を閉塞する扉に、飲料を選択する商品選択ボタン、原料の濃度を調整する調整ボタン、ベンドステージに対峙する商品取出口などが配設されている。カップ搬送装置は、カップ供給装置から供給されたカップ(大、中、小の何れかのカップ)を把持してキャニスターおよび飲料攪拌装置を経由して商品販売口に対峙するベンドステージまで搬送するように構成されている。また、カップ搬送装置は把持したカップがキャニスターおよび飲料攪拌装置の位置(飲料調整位置)に到達すると一旦停止するように構成され、キャニスター位置ではカップ内にクリーム、コーヒー、砂糖などの粉末原料が注入され、飲料調整位置ではカップ内に温水タンクから給湯ノズルを介して温水(ホット飲料販売時)が注入されるとともに飲料攪拌装置により攪拌具を下降させたうえで粉末原料と温水とを攪拌・混合してコーヒー飲料を調整するように構成されている。レギュラーコーヒーをカップ飲料として販売する場合には、コーヒー豆をその種類別に保管するコーヒー豆キャニスター、当該コーヒー豆キャニスターから搬出されたコーヒー豆を粉に挽くミル、粉砕されたコーヒー豆と温水タンクから給湯ノズルを介して注入され温水を用いてレギュラーコーヒー液を抽出するコーヒーブリュアが追加装備され、コーヒーブリュアから抽出されたレギュラーコーヒー液がカップ内に注入され、必要に応じて飲料攪拌装置により攪拌具を下降させたうえで粉末原料とレギュラーコーヒー液とを攪拌・混合してコーヒー飲料を調整するように構成されている。
前述した砂糖,クリーム入りレギュラーコーヒーやインスタントコーヒーなどの飲料をカップ内で調整するカップ内ミキシング方式のカップ式自動販売機は、飲料調整位置でカップ内に飲料攪拌装置の攪拌具を進入させた後に回転させて飲料に流れを生じさせることで攪拌・混合し、飲料調整後に攪拌具の回転を停止させたうえで昇降機構により攪拌具をカップの外に上昇させるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。また、コーヒーの上に泡立ったフォーミングクリームを載せたカプチーノ,カフェラテなどのコーヒー飲料を販売するカップ式自動販売機においては、カップ内に飲料攪拌装置の攪拌具を進入させた後に回転させて飲料中に空気を取り込むことで泡立ったフォーミングクリームを生成し、飲料調整後に攪拌具の回転を停止させたうえで昇降機構により攪拌具をカップの外に上昇させるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−251241号公報 特開2002−334374号公報
前述した特許文献1に開示された発明においては、カップ内に飲料攪拌装置の攪拌具を進入させた後に回転させて飲料に流れを生じさせることで攪拌・混合する点で優れている。しかしながら、攪拌具の回転により飲料を攪拌・混合する際に飲料中に空気が取り込まれて比較的大きな泡が発生し、この泡同士が縦横に結合して山のように盛り上がった一塊の泡の群(例えば、蟹が吹く泡の塊の模様)となって飲料の表面に浮遊する態様で残留して視覚的印象(見た目)を損なうという課題を有する。また、特許文献2に開示された発明においては、カップ内に飲料攪拌装置の攪拌具を進入させた後に回転させて飲料中に空気を取り込むことで泡立ったフォーミングクリームを生成する点で優れているが、泡状のミルクフォームの泡よりも大きな泡が発生すると一塊の泡の群となってミルクフォームに埋没することなくミルクフォームの表面に浮遊する態様で残留して視覚的印象(見た目)を損なうという課題を有する。加えて特許文献2に開示された攪拌具はコイル状に巻回された線材を円環状に形成していることからフォーミングクリームの生成には適しているものの、コイルの隙間に原料が貯留し易い構造のために攪拌具を洗浄する際に貯留した原料をきれいに洗い流すことが困難であるこという課題を有する。
この課題を解決するため、攪拌具による飲料調整後に空気を噴射させて一塊の群となった泡を消すことが考えられるが、泡を消すために空気の噴射装置を新たに追加装備せねばならないものであってコストの上昇は免れないという課題を有する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、洗浄が容易なカップ式自動販売機の攪拌具を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、飲料攪拌装置の昇降機構によりカップ内に入り込むように下降し、また、カップ内からカップの外に出るように上昇し、カップ内で飲料を攪拌・混合して調整するカップ式自動販売機の攪拌具であって、攪拌具は、上下方向に延在する回転軸が回転中心となる内側に接続される基端部、この基端部の前記回転軸が接続された内側とは反対の外側に連なって前記回転軸から離隔した胴部からなる縁付きのお皿を伏せた形状をなす本体を備え、前記本体の基端部には回転軸の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴を形成し、前記本体の胴部には回転軸を中心に放射状に延在すると共に前記貫通穴の個数よりも多いスリットを円周方向に複数穿設することにより隣接するスリットの間にリブが形成されてなるものであることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、飲料攪拌装置の昇降機構によりカップ内に入り込むように下降し、また、カップ内からカップの外に出るように上昇し、カップ内で飲料を攪拌・混合して調整するカップ式自動販売機の攪拌具であって、攪拌具は、上下方向に延在する回転軸が回転中心となる内側に接続される基端部、この基端部の前記回転軸が接続された内側とは反対の外側に連なって前記回転軸から離隔した胴部からなる縁付きのお皿を伏せた形状をなす本体を備え、前記本体の基端部には回転軸の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴を形成し、前記本体の胴部には回転軸を中心に放射状に延在すると共に前記貫通穴の個数よりも多いスリットを円周方向に複数穿設することにより隣接するスリットの間にリブが形成されてなるものであることにより、攪拌具を温水により洗浄する際、攪拌具の基端部に形成した貫通穴が洗浄後の温水を滴下させるように作用するので基端部に温水が残留することを防止できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかるカップ式自動販売機の模式図である。 図1のカップ式自動販売機の制御構成を示す制御ブロック図である。 図1の飲料攪拌装置の構成図である。 図3の攪拌具および回転軸の斜視図である。 飲料攪拌装置の動作工程の一部を示し、図5の(a)は、飲料調整時において攪拌具によりカップ内の飲料を攪拌・混合する工程の動作説明図、図5の(b)は、攪拌具によりカップ内の飲料を攪拌・混合して飲料を調整した後の泡消し工程の動作説明図である。 攪拌具によりカップ内の飲料を攪拌・混合して飲料を調整した後の泡消し工程の変形例を示す動作説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係るカップ式自動販売機を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るカップ式自動販売機100の模式図である。ここで、図1に示すカップ式自動販売機100は、飲料調整位置まで移送される途中においてカップC内に供給された各種粉末原料(例えば、クリーム、コーヒー、砂糖など)原料、若しくは焙煎コーヒー豆から抽出されるとともに飲料調整位置に移送されたカップ内に供給されたレギュラーコーヒー飲料と、飲料調整位置においてカップ内に吐出される温水とを攪拌混合して飲料を調整するカップ内ミキシング方式の自動販売機であるが、この実施の形態のカップ式自動販売機により本発明が限られるものではない。
図1に示したカップ式自動販売機100は、前面が開口した販売機本体(不図示)内に収容された水リザーバ1、オーガ式製氷機2、貯湯タンク3、コーヒー豆キャニスター4、粉末原料キャニスター5、カップ供給機構6、カップ搬送機構7、飲料攪拌装置8、パウダートレイ9、廃液バケツ10などを備え、販売機本体の前面開口に開閉自在に取付けられた扉(不図示)に設けられた自動開閉扉を有する取出口11を備えている。
前記水リザーバ1は、給水バルブV1の開閉により水道管から供給された水を貯留するものであり、貯留した水位に応じて上下動するフロートに連動して水位を検出する給水センサS1と異常検出センサS2が設けられている。給水センサS1は、水リザーバ1に貯留された水の上限水位を検出するマイクロスイッチからなり、水リザーバ1に貯留された水位の上昇によりマイクロスイッチのアクチュエータがばねの付勢力に抗して回動してスイッチを押圧するとオン信号を出力し、水リザーバ1に貯留された水位の低下によりマイクロスイッチのアクチュエータがばねの付勢力により回動してスイッチから離隔するとオフ信号を出力するものである。異常検出センサS2は、水リザーバ1に貯留された水の下限水位(異常)を検出するマイクロスイッチからなり、水リザーバ1に貯留された水位が下限水位まで低下するとマイクロスイッチのアクチュエータがばねの付勢力に抗して回動してスイッチを押圧するとオン信号を出力し、水リザーバ1に貯留された水位が下限水位よりも上昇するとマイクロスイッチのアクチュエータがばねの付勢力により回動してスイッチから離隔するとオフ信号を出力するものである。前記給水バルブV1は、給水センサS1のオン・オフ信号に基づいてバルブの開閉が制御されるように構成され、給水センサS1からオフ信号によりバルブを開いて給水を開始し、給水センサS1のオン信号によりバルブを閉じて給水を停止する。このような給水バルブV1の開閉動作によって水リザーバ1に貯留される水が上限水位であって所定の範囲の水位に保たれる。なお、異常検出センサS2は、断水などにより水リザーバ1に貯留された水が下限水位(異常)となった場合にオン信号を出力するものであり、このオン信号に基づいて後述するオーガ式製氷機2を強制的に停止させる。
前記オーガ式製氷機2は、水リザーバ1よりパイプP1を介して供給された水から氷片を製氷する断熱構造の製氷部21と、製氷された氷片を簀の子上に貯氷する断熱構造の貯氷部22とから構成されている。
製氷部21は、円筒状の製氷筒の外周面に巻装された冷凍サイクルを構成する蒸発パイプにより製氷筒内壁面に着氷させる一方、製氷筒内に配設され、かつ、減速機を介して連結された駆動モータにより回転するオーガ(スクリュー状の回転式切削刃)により製氷筒内壁面に着氷した氷をフレーク状に切削して押し上げるとともにオーガの上方に設けられた氷圧縮用の押出しヘッドにより圧縮して固形化したうえで押出しヘッドの先端部で切断してチップ状の氷を形成するように構成され、製氷筒に巻回された蒸発パイプの周囲を断熱材で包囲することにより断熱構造として形成されている。
製氷部21の上部に配設された貯氷部22は、製氷部21で形成されたチップ状の氷を貯氷する断面円形状の断熱壁で形成されるとともに底部に氷片載置用の簀の子が敷設された貯氷室を備え、貯氷室内部に配設されるとともにオーガと同軸の回転軸の軸上に取り付けられた氷攪拌用のアジテータにより氷を攪拌して氷同士が固着して大きな氷塊となるのを防止するように構成されている。貯氷室の底部には溶けた水を排水する排水口が設けられ、この排水口からパイプP2を介して溶けた水が製氷筒21下部に導入されるとともにパイプP1およびパイプP2がパイプP3を介して水ポンプPMPに接続されている。そして、貯氷室の側壁には氷投出口(不図示)が形成され、この氷投出口を開閉する氷搬出扉23を備えている。前記氷搬出扉23は、販売動作に連係して後述する販売制御部20a(図2参照)から出力される氷搬出指令により駆動されるソレノイドにより開閉制御され、前記ソレノイドが駆動されて氷搬出扉23が開放すると、アジテータで攪拌されている氷がホースHを介して飲料調整位置に移送されたカップCに供給されるように構成されている。なお、貯氷室内には貯氷量の変位に応じて上下動する氷量検出ディスクが設けられ、貯氷量が減少して氷量検出ディスクが貯氷量下限位置にまで下降すると製氷開始信号を出力する製氷開始スイッチと、製氷動作が進んで氷量検出ディスクが貯氷量上限位置まで押し上げられると製氷停止信号を出力する製氷停止スイッチとが設けられているものである。
前記オーガ式製氷機2は、製氷機自身では水位調節機能を有していない一方、良質の氷片を製氷するには製氷筒21内の水位を適切な上限水位と下限水位の範囲内に保つ必要があるため、製氷筒21内の水位が水リザーバ1の水位と同一となるように、販売機本体内に水リザーバ1に横並びに設置されるものである。
前記貯湯タンク3は、水ポンプPMPの駆動により水リザーバ1からパイプP4を介して供給された水を内部に設けた温度センサS5の出力に基づいてヒータ31に通電することによって所望の温度、例えば、94〜97℃に加熱して貯留するものであり、貯留した水位に応じて上下動するフロートに連動して水位を検出する給水開始センサS3と給水停止センサS4が設けられている。給水開始センサS3は、貯湯タンク3に貯留された温水の下限水位を検出するものである一方、給水停止センサS4は、貯湯タンク3に貯留された温水の上限水位を検出するものである。この給水開始センサS3および給水停止センサS4からのオン・オフ信号に基づいて水ポンプPMPの駆動が制御され、水ポンプPMPは、給水開始センサS3のオン信号により駆動されて給水を開始し、給水停止センサS4のオン信号により駆動が停止されて給水を停止する。このような水ポンプPMPの駆動制御によって貯湯タンク3に貯留され温水が所定の範囲の水位に保たれる。また、貯湯タンク3に貯留された温水は、飲料調整時に給湯バルブV2,V3を介して飲料販売都度、定量ずつカップC内に注出される。貯湯タンク3の容量は、カップ自動販売機100の仕様に応じて異なるが(例えば、500ml〜10L程度)、この実施の形態では3Lの温水を貯留可能に構成される。なお、水リザーバ1は1Lの水を貯留可能に構成されている。
前記コーヒー豆キャニスター4は、レギュラーコーヒーの原料となる焙煎されたコーヒー豆を貯蔵するものである。このコーヒー豆キャニスター4から払い出されたコーヒー豆がシュータ(不図示)を介して投入されるコーヒーミル12は、投入されたコーヒー豆を粉砕刃で所定の粒度の粉末状のコーヒー挽き豆に粉砕するものである。
前記コーヒーミル12で粉砕されたコーヒー挽き豆が投入されるコーヒーブリュア13は、円筒形状の抽出容器,ペーパーフィルタ,フィルタブロックおよび抽出容器の上端開口を開閉するバルブ機構を備え、前記抽出容器の上下にはその内部に空気を供給するための空気導入口がそれぞれ設けられたものである。このコーヒーブリュア13でコーヒー液を抽出するには、先ず、抽出容器を下降させてその下端開口にペーパーフィルタを介してフィルタブロックを装着した後、バルブ機構で抽出容器の上端開口を開放させた状態で、抽出容器の上端開口からコーヒー挽き豆を投入するとともに貯湯タンク3の給湯バルブV2を開いてパイプP5を介して所定量の温水を供給し、次いで、バルブ機構により抽出容器の上端開口を閉鎖したうえで抽出容器の下部空気導入口から空気を供給してコーヒー挽き豆と温水との混合液を攪拌するとペーパーフィルタで濾過されたコーヒー成分を含むコーヒー液が抽出され、抽出されたコーヒー液を、パイプP7を介して飲料調整位置に移送されたカップC内に注出するものである。なお、販売機本体内には滓バケツ(不図示)が設けられ、コーヒー滓やペーパーフィルタが廃棄されるように構成されている。
前記粉末原料キャニスター5は、粉末のコーヒー原料を貯蔵するコーヒーキャニスター51、粉末のクリーム原料を貯蔵するクリームキャニスター52、粉末の砂糖原料を貯蔵する砂糖キャニスター53からなる。この粉末原料キャニスター5は、飲料販売時に利用者の好みに応じて選択されることによりそれぞれのキャニスター51〜53から粉末原料を払い出し、後述するカップ搬送機構7により移送されるカップC内に投出するものである。
前記カップ供給機構6は、容量の異なる種類(例えば、大、中、小の3種類)のカップを種類別に多数積み重ねて収容し、飲料販売時に利用者の選択に応じた容量のカップを次に示すカップ搬送機構7に投出するものである。
前記カップ搬送機構7は、カップ供給機構6から投出されたカップを把持するアームを備えるとともにアームに把持されたカップを原料キャニスター5,飲料攪拌装置8が配置された飲料調整位置を経由して販売口11のベンドステージまで移送するものであり、原料キャニスター5,飲料攪拌装置8が配置された飲料調整位置では一旦停止するように構成されている。
飲料調整位置に配置された飲料攪拌装置8は、昇降モータ82(後述する図3参照)を有する昇降機構によりカップC内に進入するように下降し、また、カップC内からカップの外に出るように上昇するとともに攪拌モータ84(図3参照)により回転駆動される回転軸81を有する攪拌具80を備えている。飲料攪拌装置8は、カップ搬送機構7により飲料調整位置までカップCが移送された際に昇降モータ82を駆動させて攪拌具80をカップC内に下降させる一方、前記貯湯タンク3から給湯バルブV3を介して供給される温水が回転軸81に吐出されると攪拌モータ84の駆動により攪拌具80を回転させてカップC内の飲料を攪拌・混合するものである。この飲料攪拌装置8の構成については図3にて詳述する。
前記パウダートレイ9は、粉末原料やコーヒー飲料など液体が販売機本体の下部に落下するのを防止する合成樹脂の成型品になる。このパウダートレイ9は、上面が開口した浅底のトレイ本体部91と、このトレイ本体部91に連なるカップ収容部92からなり、トレイ本体部91の周縁部を販売機本体内の所定位置に掛け止めやねじ止めによって取り付けられている。トレイ本体部91は、平面形状がカップ搬送機構7により移送されるカップCの移送範囲の面積よりも一回り大きく形成され、底面がカップ収容部92に向かって傾斜するように形成されている。カップ収容部92は、下方に向けて所定の深さを有する凹状に形成され、その底部には液体を排出するための廃液口92aが設けられている。カップ収容部92は、飲料販売時に取出口11から取り出されずにベンドステージに放置されたカップCをパウダートレイ91上に落下(廃棄)させて販売機会を逸することがないようにするため、ベンドステージから廃棄される廃棄物であるカップCおよび液体を収容するものであり、また、飲料調整位置から零れ落ちる液体をも収容するものである。ベンドステージに放置されたカップCの廃棄については詳細な説明は省略するが、カップ搬送機構7を利用してベンドステージに放置されたカップCをベンドステージから脱離させてパウダートレイ91上に落下させるように構成されているものである。なお、廃液口92aは、廃液チューブ92bを介して廃液バケツ10に接続されており、カップ収容部92内に流入した液体を廃液口92aおよび廃液チューブ92bを介して廃液バケツ10に回収する。
図2は、図1に示したカップ式自動販売機100の制御系統を示すブロック構成図である。
図2に示すように、カップ式自動販売機100は、当該カップ式自動販売機100を統括的に制御する制御装置20を備える。制御装置20は、販売制御部20aと、水リザーバ制御部20bと、製氷機制御部20cと、貯湯タンク制御部20dと、記憶部20eとを有する。制御装置20には、キーボードやテンキーボタン等からなる入力装置(入力手段)28と、液晶ディスプレイ等からなる表示装置29とが接続されている。
販売制御部20aは、扉の前面に設けられた紙幣挿入口,硬貨投入口を有する金銭投入部24からの金銭の投入信号、飲料選択ボタン25からの飲料選択信号,カップ選択ボタン26からのカップ種別選択信号,粉末原料選択ボタン27からの原料選択信号などに基づき、オーガ式製氷機2、コーヒー豆キャニスター4、粉末原料キャニスター5、コーヒーミル12、コーヒーブリュア13、給湯バルブV2,V3、カップ供給機構6、カップ搬送機構7、氷搬出扉(ソレノイド)23、飲料攪拌装置8の昇降モータ82,攪拌モータ84を駆動制御し、選択された飲料の調整・販売を制御する。
水リザーバ制御部20bは、給水センサS1からのオン・オフ信号を監視し、給水センサS1からオン信号が入力すると給水バルブV1を開いて水道管から水リザーバ1に給水を開始する。水リザーバ1への給水が進んで給水センサS1からオフ信号が入力すると給水バルブV1を閉じて水道管から水リザーバ1への給水を停止する制御を行う。このような水リザーバ制御部20bの制御により水リザーバ1に貯留される水位が一定の水位に保たれる。
製氷機制御部20cは、オーガ式製氷機2の貯氷部22に設けられた貯氷量下限位置を検出する製氷開始スイッチSW1および貯氷量下限位置を検出する製氷停止スイッチSW2からのオン・オフ信号を監視し、製氷開始スイッチSW1からオン信号が入力すると製氷部21での製氷を開始すべく冷凍サイクルを構成する圧縮機を駆動するとともにオーガを回転させるべくモータを駆動して貯氷部22に氷片を貯える。製氷動作が進んで製氷停止スイッチSW2からオン信号が入力すると冷凍サイクルの圧縮機とオーガを駆動するモータを停止して製氷動作を中断する制御を行う。このような製氷機制御部20cの制御によりオーガ式製氷機2の貯氷部22の貯氷量が所定の範囲に保たれる。
貯湯タンク制御部20dは、貯湯タンク3内に設置された温度センサS5で測定される温水温度に基づき、貯湯タンク3内に設置されたヒータ31を通電制御し、貯湯タンク3内に貯えられた水を所望の温水温度に加熱・保持する制御を行う。また、貯湯タンク制御部20dは、給水開始センサS3および給水停止センサS4を監視し、給水開始センサS3からオン信号が入力すると水ポンプPMPを駆動して給水を開始する。この給水が進んで給水停止センサS4からオン信号が入力すると水ポンプPMPの駆動を停止して給水を停止する制御を行う。このような水ポンプPMPの駆動制御によって貯湯タンク3に貯留され温水が所定の範囲の水位に保たれる。
記憶部20eは、販売制御部20a、水リザーバ制御部20b、製氷機制御部20c、貯湯タンク制御部20dにおける制御プログラムを格納したメモリ、水リザーバ1,貯湯タンク3の制御水位や貯蔵タンク3内の制御温度等の各種データを記憶したメモリである。
入力装置28は、各種の設定変更や、設定データを入力するための入力手段である。また、表示装置29は、所定の飲料の売切表示を行う売切ランプや、飲料の調理完了までの所要時間等をカウントダウン表示するカウントダウン表示器(カウントダウン表示装置)等を備えるものである。
このカップ自動販売機においてコーヒー飲料(ホット)として、粉末のコーヒー原料を用いるインスタントコーヒー飲料(クリーム,砂糖などの粉末原料入り)の飲料が選択された場合の販売動作は、カップ種別選択販売信号に基づきカップ供給機構6から対応する容量のカップCが、カップ供給機構6の下方に位置するカップ搬送機構7における待機位置に復帰しているアームの部位に投出される。カップ搬送機構7は、投出されたカップCをアームで把持したうえで当該カップCを粉末原料キャニスター5の下方に向けて移送を開始し、前記カップCが粉末原料キャニスター5の下方に到達した時点で一旦カップCの移送を停止する。この時点で粉末原料キャニスター5のコーヒーキャニスター51、クリームキャニスター52および砂糖キャニスター53から定量のインスタントコーヒー、クリームおよび砂糖の粉末原料が搬出されてカップCに投入される。カップCに粉末原料が投入されるとカップ搬送機構7は、飲料攪拌位置である飲料攪拌装置8の下方のベンドステージに向けカップCの移送を再開し、前記カップCがベンドステージの近傍の飲料調整位置に到達した時点で再びカップCの移送を停止する。
カップCがベンドステージ近傍の飲料調整位置に到達して停止した時点において飲料攪拌装置8は、昇降モータ82の駆動により攪拌具80をカップC内に進入するように下降させる。上記動作と並行して貯湯タンク3に接続された給湯バルブV2が所定の時間だけ開かれる。前記給湯バルブV2が開かれると貯湯タンク3内の温水がパイプP5を介して下降する攪拌具80の回転軸81に向けて吐出され、当該回転軸81を伝わりながら流れ落ちて攪拌具80からカップC内に貯留される。そして、温水の吐出が終了する時点において飲料攪拌装置8の攪拌モータ84を駆動して攪拌具80を回転(例えば、5000rpm)させてカップC内に投入された粉末原料(インスタントコーヒー、クリーム,砂糖)と温水とを攪拌・混合して飲料を調整する。
飲料の調整が完了する時点において、飲料攪拌装置8の攪拌モータ84を停止させるとともに昇降モータ82を逆転させて攪拌具80がカップCの外に出るように上昇させる。その際、給湯バルブV2を開けて回転軸81に温水を吐出することにより回転軸81と攪拌具80とを洗浄する。その後、カップ搬送機構7は、カップCを飲料調整位置から取出口11のベンドステージに向けて移送して購入者に提供したうえでアームを待機位置に復帰させる。
一方、レギュラーコーヒー飲料の販売動作では、次の点がインスタントコーヒー飲料の販売動作と異なる以外はインスタントコーヒー飲料の販売動作と同一である。すなわち、インスタントコーヒー飲料の販売動作においては、粉末原料キャニスター5のコーヒーキャニスター51からインスタントコーヒーの粉末原料がカップCに投入されるとともに給湯バルブV2からの温水(希釈液)を直接カップCに注出するものであるのに対し、レギュラーコーヒー飲料の販売動作においては給湯バルブV3からの温水をコーヒーブリュア13に吐出したうえで当該コーヒーブリュア13により抽出されたレギュラーコーヒー飲料をカップCに注出するものである点以外は、インスタントコーヒー飲料の販売動作と同一であるので、ここではレギュラーコーヒー飲料の販売動作は割愛する。
図3は飲料調整位置に配設された飲料攪拌装置8を示す。飲料攪拌装置8には、カップC内の原料と温水若しくはコーヒーブリュアから抽出されたレギュラーコーヒー液とからなる飲料を攪拌・混合する攪拌具80と、攪拌具80を回転駆動する攪拌モータ84と、攪拌モータ84の回転力を攪拌具80に伝達する回転軸81と、攪拌モータ84を取り付けた昇降ベース83と、昇降ベース83を上下移動させる昇降モータ82とからなる。前記攪拌具80および回転軸81は、金属或いはセラミックなど非樹脂製材料からなるものである。この攪拌具80および回転軸81の構造については図4にて後述する。前記昇降ベース83は、飲料攪拌装置8のケースに設けた上下方向に延在する複数のシャフト(不図示)に上下方向に移動自在に取付けられるとともにラック830が設けられている。また、前記昇降モータ82の回転軸には当該昇降モータ82の回転数を変換する回転数変換部(歯車機構)85が設けられ、この回転数変換部(歯車機構)85の出力軸850に設けた平歯車(不図示)が前記昇降ベース83のラック830に噛み合うように構成されている。ここで、前記昇降モータ82、回転数変換部(歯車機構)85の出力軸850に設けた平歯車(不図示)、前記昇降ベース83のラック830が飲料攪拌装置8の昇降機構を構成する。飲料攪拌装置8のケースの下部には、カップCの開口部をカバーするカップカバー14が設けられている。カップカバー14には、貯湯タンク3(図1参照)から給湯バルブV3を介して供給される温水をカップCに吐出する温水ノズル15、コーヒーブリュア13から抽出されたレギュラーコーヒー液をカップCに吐出するコーヒーノズル16などが設けられている。
前記攪拌具80および回転軸81の構造を図4に示す。図4に示すように、攪拌具80および回転軸81は金属或いはセラミックなど非樹脂製材料からなる一体成型品になる。攪拌具80は、回転中心となる上下方向に延在する回転軸81が接続された基端部801と胴部802とを有する本体800からなる。本体800の形状は縁付きのお皿を伏せた形状になる。本体800の基端部801には、回転軸81の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴801aが形成されている。複数の貫通穴801aの間のリブ801bにより回転軸81に結合された胴部802には、回転軸81を中心に放射状に延在するスリット802aが円周方向に複数形成されている。複数のスリット802aの間のリブ802bの先端同士はリブ802bの機械的強度が維持されるように連結されている。
ここで、基端部801に複数の貫通穴801aを形成したのは次の理由による。すなわち、胴部802に形成したスリット802aが回転軸81まで延在するように形成した場合、スリット802aの回転軸81寄りのスリット幅が極めて小さくなることから、原料が詰まったり、液体の表面張力により飲料が残留するおそれがある。この場合、スリット802aの幅を大きくすれば原料の詰りなどを解決できるが、リブ802bの本数が低減してしまう。このリブ802bは、飲料調整時における飲料の攪拌・混合に寄与するものであり、リブ802bの本数も所定数確保する必要がある。リブ802bの本数とのバランスを保ってスリット802aを形成するためには、スリット802bの回転軸81寄りの端部を回転軸81から離隔して形成すればよい一方、スリット802bの回転軸81寄りの端部を回転軸81から離隔して形成すると回転軸81の外周に沿って平坦な基端部801が形成され、この基端部801に温水(回転軸81と攪拌具80とに付着した飲料を洗い流すために吐出される温水)が残留するという問題を惹起する。そこで、基端部801には、回転軸81の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴801aを形成し、基端部801に回転軸81と攪拌具80を洗浄する温水が貫通穴801aを通して滴下するように構成し、基端部801に残留することを防止している。
かかる構成の攪拌具80を備えた飲料攪拌装置8は、図1のカップ搬送機構7により飲料調整位置までカップCが移送された時点で昇降モータ82を駆動させて攪拌具80をカップC内に下降させる。攪拌具80が一点鎖線で示した状態(カップCの底面近傍)に下降すると温水ノズル15から温水が攪拌具80の回転軸81に吐出され、当該回転軸81を伝わりながら流れ落ちて攪拌具80からカップCに貯留される。前記温水ノズル15からの温水の吐出が終了すると攪拌モータ84の駆動により攪拌具80を回転させてカップC内の飲料を攪拌する。カップCに供給された原料と温水とを攪拌・混合して飲料を調整した後、攪拌モータ84を停止したうえで昇降モータ82を逆転させて攪拌具80を上昇させて待機位置(実線位置)に復帰させる。攪拌具80を上昇させる際にも温水ノズル15から温水が吐出され、この温水により回転軸81と攪拌具80とが洗浄される。この場合、攪拌具80の基端部801には貫通穴801aが形成されていることにより基端部801に温水が残留することがない。
さて、攪拌具80の回転により飲料を攪拌する際に飲料中に空気が取り込まれて比較的大きな泡が発生し、この泡同士が縦横に結合して山のように盛り上がった一塊の泡の群(例えば、蟹が吹く泡の塊の模様)となって飲料の表面に浮遊する態様で残留して視覚的印象(見た目)を損なうことから、この実施の形態におけるカップ自動販売機の飲料攪拌装置8は、前述した公知の飲料調整工程に加えて次の図5に示す泡消し工程を備えている。
図5は、飲料攪拌装置8の動作工程の一部を示し、図5の(a)は、前述した飲料調整時において攪拌具80によりカップC内の飲料を攪拌・混合する工程の動作説明図、図5の(b)は、攪拌具80によりカップC内の飲料を攪拌・混合して飲料を調整した後の泡消し工程の動作説明図である。
図5の(a)に示すように、攪拌具80によりカップC内の飲料を攪拌・混合する工程では、攪拌モータ84を駆動して攪拌具80を回転さえて飲料を攪拌・混合する。この場合、攪拌具80を回転させると攪拌具80の位置を中心とした渦巻となって飲料の周辺部(カップCの内面に沿う部分)が駆け上り、断面で見た場合に飲料の表面LTが急峻な円錐曲線を画くようになるが、攪拌具80をカップCの底面近傍に位置させていることから攪拌具80を高速で回転(例えば、5000rpm)させても飲料がカップCから溢れることはない。したがって、攪拌具80の高速回転により飲料を短時間で攪拌・混合することができる。かかる飲料調整時には、攪拌具80の高速回転により飲料を攪拌・混合する際に飲料中に空気が取り込まれて比較的大きな泡が発生し、図5の(a)に示した飲料調整後に、前記泡同士が縦横に結合して山のように盛り上がった一塊の泡の群(例えば、蟹が吹く泡の塊の模様)となって飲料の表面に浮遊する態様で残留する。
そこで、図5の(b)に示すように、飲料調整後に攪拌モータ84を停止して攪拌具80の回転を停止した状態で昇降モータ82を逆転させて攪拌具80をカップC内の飲料表面LTまで所定距離だけ上昇させて一旦停止させる。そして、攪拌具80が飲料表面LTに位置する状態で攪拌モータ84を駆動して攪拌具80を1秒程度回転させる。この場合、カップC内の飲料は、断面で見た場合に飲料の表面LTがなだらかな円錐曲線を画くような渦巻状の流れが継続しているが、回転を停止した状態の攪拌具80が上昇することにより液面LTがフラットとなる一方、渦巻状の流れによって飲料表面に残留した泡の群が渦巻の中心に集まっている。したがって、攪拌具80が回転することにより泡の群が分断されるとともに分断された泡が破壊されて消滅する。このように、飲料調整後に攪拌モータ84を停止して攪拌具80の回転を停止した状態で昇降モータ82を逆転させて攪拌具80をカップC内の飲料表面LTまで所定距離だけ上昇させて一旦停止させたうえで攪拌モータ84を駆動して攪拌具80を回転させる泡消し工程を設けることにより、飲料の表面LTに浮遊する態様で残留する泡を消滅させることができるので、飲料の表面LTに浮遊する態様で残留する泡により視覚的印象(見た目)が損なわれることを防止することができる。
図6は、攪拌具80によりカップC内の飲料を攪拌・混合して飲料を調整した後の泡消し工程の変形例を示す動作説明図である。この図6に示す変形例では、飲料調整後に攪拌モータ84の回転速度を高速から低速にダウンさせて攪拌具80の回転数を飲料調整時の回転数(例えば、5000rpm)に対して低い回転数(例えば、2500rpm)の低速とした状態で昇降モータ82を逆転させて攪拌具80を飲料の表面LTの近傍まで上昇させた後、昇降モータ82を正転に切り換えて攪拌具80を下降(飲料調整時の位置よりも上方の位置)させた後、再度昇降モータ82を逆転に切り換えて攪拌具80を飲料の表面LTに近傍にまで上昇させる往復動作を複数回繰り返す、つまり、昇降モータ82の回転方向を所定時間ごとに切り換えて攪拌具80をカップC内に貯留された飲料中において複数回上下動させる。この場合、攪拌具80が低速で回転していることによってカップC内の飲料は、断面で見た場合に飲料の表面LTがなだらかな円錐曲線を画くような渦巻状の流れが継続しており、飲料表面に残留した泡の群が渦巻の中心に集まる。そして、攪拌具80が下降する際、攪拌具80の背面の圧力が一時的に減圧され、この一時的な減圧と飲料の渦巻状の流れと相まって攪拌具80の背面の飲料が飲料中に潜り込むような流れを生じ、これに伴って飲料表面LTに残留した泡の群が飲料中に引き込まれる。飲料中に引き込まれた泡の群は水圧によって分断されるとともに分断された泡の破壊が生じる。このように、低速で回転する攪拌具80を飲料中において複数回上下動させることにより泡の群が分断されるとともに泡が破壊されて消滅する。このように、飲料調整後に攪拌具80の回転数を飲料調整時の回転数に対して低い回転数の低速としたうえで攪拌具80を飲料中において上下動させる泡消し工程を設けることにより、飲料の表面に浮遊する態様で残留する泡を消滅させることができるので、飲料の表面に浮遊する態様で残留する泡により視覚的印象(見た目)を損なわれることを防止することができる。
なお、図4に示した攪拌具80は、コーヒーの上に泡立ったフォーミングクリームを載せたカプチーノ,カフェラテなどのコーヒー飲料を調整するのに適しており、図5の(a)のように、カップ内に飲料攪拌装置の攪拌具を進入させた後に回転させる際、攪拌具80によって飲料が渦巻状の流れを生じることから攪拌具80の下方に減圧が誘発され、攪拌具80の本体800が飲料から露出すると貫通穴801a,スリット802aから飲料中に空気が取りいれられることで泡立ったフォーミングクリームを生成することができるものである。また、図4に示した攪拌具80は、複数のスリット802aの間のリブ802bの先端同士を連結してリブ802bの機械的強度を維持するものであるが、材料の選択、若しくはリブ802bの肉厚の選定によって機械的強度が維持されるリブ802bの先端同士を連結せずともよいものである。
前述したように、この実施の形態に係るカップ式自動販売機の攪拌具によれば、飲料攪拌装置の昇降機構によりカップ内に進入するように下降し、また、カップ内からカップの外に出るように上昇し、カップ内で飲料を攪拌・混合して調整する攪拌具80であって、攪拌具80は、上下方向に延在する回転軸81が回転中心となる内側に接続される基端部801、この基端部801の前記回転軸81が接続された内側とは反対の外側に連なって前記回転軸81から離隔した胴部802からなる縁付きのお皿を伏せた形状をなす本体800を備え、前記本体800の基端部801には回転軸81の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴801aを形成し、前記本体800の胴部802には回転軸81を中心に放射状に延在すると共に前記貫通穴801aの個数よりも多いスリット802aを円周方向に複数穿設することにより隣接するスリット802aの間にリブ802bが形成されてなるものであることにより、攪拌具80を温水により洗浄する際、攪拌具80の基端部801に形成した貫通穴801aが洗浄後の温水を滴下させるように作用するので基端部801に温水が残留することを防止できるという効果を奏する。
1…水リザーバ、2…オーガ式製氷機、3…貯湯タンク、4…コーヒー豆キャニスター、5…粉末原料キャニスター、6…カップ供給機構、7…カップ搬送機構、8…飲料攪拌装置、80…攪拌具、81…回転軸、82…昇降モータ82…攪拌モータ、800…本体、801…基端部、802…胴部、801a…貫通穴、802a…スリット、801b,82b…リブ。

Claims (1)

  1. 飲料攪拌装置の昇降機構によりカップ内に進入するように下降し、また、カップ内からカップの外に出るように上昇し、カップ内で飲料を攪拌・混合して調整する攪拌具を備えたカップ式自動販売機の攪拌具であって、攪拌具は、上下方向に延在する回転軸が回転中心となる内側に接続される基端部、この基端部の前記回転軸が接続された内側とは反対の外側に連なって前記回転軸から離隔した胴部からなる縁付きのお皿を伏せた形状をなす本体を備え、前記本体の基端部には回転軸の外周に沿った円周方向に複数の貫通穴を形成し、前記本体の胴部には回転軸を中心に放射状に延在すると共に前記貫通穴の個数よりも多いスリットを円周方向に複数穿設することにより隣接するスリットの間にリブが形成されてなることを特徴とするカップ式自動販売機の攪拌具。
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