JP6210317B2 - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の製造方法の技術に関する。
従来、セルの性能(容量)を検査する工程(セル性能検査工程)と、セル電圧をセル基準電圧に調整する工程(セル電圧調整工程)と、を備えた二次電池の製造方法が知られており、例えば、以下に示す特許文献1にその技術が開示されている。
特許文献1に係る従来の二次電池の製造方法では、セル性能検査工程およびセル電圧調整工程を経た複数のセルを組み付けてスタックを構成した後で、スタックを放置したときの自然な電圧降下量を測定し、その電圧降下量から内部短絡の有無を検査する構成としている。
特開2013−84508号公報
スタックを構成する各セル間の電圧低下量のばらつきが大きいと、内部短絡の有無を検査するときに、精度よく判定することができない。このため、特許文献1に係る従来技術では、各セル間の電圧低下量の標準偏差を小さくするべく、セル基準電圧に調整したスタックを長時間放置する構成としていた。そして、従来は放置時間を長くする必要があるため、二次電池の製造に要する時間が長くなっていた。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、各セル間の電圧低下量のばらつきを低減させるべく、セル基準電圧に調整した後でスタックを放置する場合に、その放置時間の短縮を可能にする二次電池の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、二次電池の製造方法は、初充電およびエージングが施され、予め定められたセル基準電圧よりも高い電圧を有した複数のセルを用意する工程と、
複数のセルをそれぞれ放電させてセルの容量を検査するセル性能検査工程と、
セル性能検査工程後に、複数のセルをそれぞれセル基準電圧に調整するセル電圧調整工程と、
厚み方向に複数のセルを積層して二次電池を構成する工程と
を備えている。
セル性能検査工程において、セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第一の放電容量と、セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第二の放電容量とから、第一の放電容量を第二の放電容量で除した放電容量比を算出する。
そして、放電容量比が、予め定められた閾値より大きくなるように、セル性能検査工程を開始するときのセルの電圧を基準に、セル性能検査工程を終了するときのセルの電圧が調整される。
他の形態に係る二次電池の製造方法は、初充電およびエージングが施され、予め定められたセル基準電圧よりも高い電圧を有した複数のセルを用意する工程と、
複数のセルをそれぞれ放電させてセルの容量を検査するセル性能検査工程と、
セル性能検査工程後に、複数のセルをそれぞれセル基準電圧に調整するセル電圧調整工程と、
厚み方向に複数のセルを積層して二次電池を構成する工程と
を備えている。
セル性能検査工程において、セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第一の放電容量と、セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第二の放電容量とから、第一の放電容量を第二の放電容量で除した第一放電容量比を算出する。
そして、第一放電容量比が、予め定められた閾値よりも小さい場合に、セル電圧調整工程において、セルを、セル基準電圧よりも高い電圧まで充電したのちにセル基準電圧未満の電圧に放電する、充電と放電を少なくとも一回行う。
そして、当該セル電圧調整工程における、セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第三の放電容量と、セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第四の放電容量とから、第一の放電容量と第三の放電容量との和を、第二の放電容量と第四の放電容量との和で除した第二放電容量比を算出する。
第二放電容量比が、予め定められた閾値より大きくなるように、セル電圧調整工程における充電後のセル電圧と、放電後のセル電圧とが調整される。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、スタックを構成する各セルの電圧低下量の標準偏差を従来に比して速く収束させることができる。これにより、各セルの電圧低下量の標準偏差を速やかに基準値以下にすることができ、従来に比してスタックの放置時間を短縮することができる。
請求項2においては、容易に放電容量比を調整することができる。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法を示す図、(a)本発明の製造方法により製造する二次電池を示す斜視模式図、(b)本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法の流れを示したフロー図。 本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法のセル性能検査工程〜セル電圧調整工程の間におけるセル電圧の変化状況を示す図、(a)放電および充電を一度ずつ実施する場合、(b)放電および充電を繰り返し実施する場合。 セル性能検査工程〜セル電圧調整工程の放電容量比の算出状況を示す図、(a)本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法で製造する場合、(b)従来の二次電池の製造方法で製造する場合。 本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法におけるセル性能検査工程〜セル電圧調整工程の放電容量比の算出状況を示す図、(a)放電および充電を一度ずつ実施する場合、(b)放電および充電を繰り返し実施する場合。 本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法による効果を確認するための実験における水準の設定状況および効果の確認結果を示す図。 放置時間と電圧低下量の標準偏差の関係を表す図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法の全体的な流れについて、図1〜図4を用いて説明をする。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法は、図1(a)に示すような二次電池1の製造方法であり、二次電池1は、複数のセル2・2・・・を厚み方向に積層してスタック(即ち、二次電池1)が構成される。そして、本発明の一実施形態に係る二次電池1の製造方法は、製造されたセル2に初充電およびエージングが施された後において、セル2をスタックに組み付ける前の段階で実施する内容に係るものである。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、図1(b)に示すように、まず始めに、セル性能検査工程(STEP−1)を実施する。
セル性能検査工程(STEP−1)は、初充電およびエージングが施されてセル基準電圧Vend以上の電圧である開始電圧Vに充電された状態のセル2を、下限電圧Vまで放電させることによって、セル2単体での放電容量を測定し、セル2の性能(電気容量)を確認するものである。
セル基準電圧Vendは、二次電池1を出荷するときの電池電圧として規定するものである。また、開始電圧Vは、セル性能検査工程(STEP−1)で放電を開始するときのセル電圧であって、セル基準電圧Vendよりも高い電圧であり、電解液や活物質の劣化に影響を及ぼさない電圧以下の電圧として規定される。さらに、下限電圧Vは、セル性能検査工程(STEP−1)を終了するときのセル電圧であり、セル基準電圧Vendよりも低い電圧として規定される。
次に、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、セル電圧調整工程(STEP−2)を実施する。
セル電圧調整工程(STEP−2)は、セル電圧を、セル基準電圧Vendに調整する工程である。
本実施形態に係る二次電池の製造方法におけるセル電圧調整工程(STEP−2)は、例えば、図2(a)に示すように、セル電圧が下限電圧Vに至ったときから充電に転じ、セル電圧がセル基準電圧Vendに至るまで充電することで、セル電圧を調整するものである。
次に、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、図1(b)に示すように、スタック組み付け工程(STEP−3)を実施する。
スタック組み付け工程(STEP−3)は、セル基準電圧Vendに調整したセル2を組み付けてスタックを構成する工程である。
次に、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、放置工程(STEP−4)を実施する。
放置工程(STEP−4)は、スタックを構成する各セル2・2・・・の電圧低下量のばらつきを低減させるべく、スタックを自然に放電させるために放置する工程である。
ここでは、電圧低下量のばらつきを表す指標として標準偏差を用いており、標準偏差が所定の基準値を下回るときまで、スタックを自然放電させる構成としている。
次に、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、スタック自己放電工程(STEP−5)を実施する。
スタック自己放電工程(STEP−5)は、電圧低下量の標準偏差が所定の基準値を下回っているスタックをさらに自己放電させて、そのときの電圧降下量に基づいて、セル2の内部における微小短絡の有無を検査する工程である。
尚、二次電池1は、本実施形態で示した各工程((STEP−1)〜(STEP−5))以外の種々の工程を経て製造されるのが通常であるが、(STEP−1)以前の工程および(STEP−5)以降の工程は、種々の工程を採用し得る。
また、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法は、本実施形態で示した各工程((STEP−1)〜(STEP−5))以外の工程を含んでいてもよく、例えば、セル性能検査工程(STEP−1)とセル電圧調整工程(STEP−2)の間にその他の検査工程(例えば、抵抗値を測定する検査工程等)を実施する構成であってもよい。
そして、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、図3(a)に示す如く、開始電圧Vからセル基準電圧Vendに至るまでの間における放電容量Cupと、セル基準電圧Vendから下限電圧Vに至るまでの間における放電容量Clowを算出し、放電容量比A(=Cup/Clow)を算出する構成としている。
そして、放電容量比Aの値が、予め定めておいた閾値Bより大きくなるように、開始電圧Vおよび下限電圧Vの値を調整する構成としている。
尚、開始電圧Vおよび下限電圧Vの値を調整する態様は、各電圧V・Vのいずれか一方を調整する態様であってもよい。
例えば、従来の二次電池の製造方法では、図3(b)に示す如く、下限電圧Vの値が、図3(a)に場合に比して低くなっている。これは、従来は、セル性能検査工程(STEP−1)において、放電容量を確認するために電圧を大幅に下げていることに起因するものである。
そして、図3(a)(b)の各場合における放電容量比Aを比較すると、図3(a)に示す場合の方が、図3(b)に示す場合に比して、放電容量比Aが大きくなっている。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、放電容量比Aという数値に着目して、従来の製造方法による場合の放電容量比Aよりも大きい値で、放電容量比Aの閾値Bを予め設定しておき、放電容量比Aが閾値Bよりも大きくなるように、開始電圧Vおよび下限電圧Vの値を調整する構成としている。
尚、放電容量比Aの閾値Bは、セルの仕様(規格や材料等)によって異なってくるため、セルの仕様ごとに閾値Bを設定する。
そして、放電容量比Aが閾値Bよりも大きくなるように開始電圧Vおよび下限電圧Vの値を調整することで、スタックを構成する各セル2・2・・・の電圧降下量の標準偏差を、従来に比して早期に低減させるようにしている。
これは、セル基準電圧Vendに調整する前の下限電圧Vの値を上昇させて、下限電圧Vとセル基準電圧Vendの電圧差を小さくすることで、スタック自己放電工程(STEP−5)中の自己放電が小さくなるためであると推測される。
具体的な、開始電圧Vおよび下限電圧Vの調整方法について、説明をする。
例えば、前工程を経てセル性能確認工程(STEP−1)に導入されたときのセル2の電圧を開始電圧Vとし、開始電圧Vの状態から放電を開始する。そして、セル2の電圧がセル基準電圧Vendに至った時点で、放電容量Cupを算出する。
放電容量Cupの算出結果からは、放電容量比Aが閾値Bよりも大きくなるClowの上限値を算出することができ、セル2を放電させながらClowの推移を監視し、Clowが上限値に到達した時点で、セル電圧調整工程(STEP−2)に移行する。
そして、Clowが上限値に到達した時点におけるセル2の電圧を、下限電圧Vとすることで、放電容量比Aが閾値Bよりも大きくなるように開始電圧Vおよび下限電圧Vの値を調整することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る二次電池1の製造方法は、セル基準電圧Vend以上の電圧を有したセル2を放電させてセル容量の検査するセル性能検査工程(STEP−1)と、セル2の電圧をセル基準電圧Vendに調整するセル電圧調整工程(STEP−2)と、を備えるものであって、セル性能検査工程(STEP−1)において、セル基準電圧Vend以上の電圧を有する状態で放電された第一の放電容量たるCupと、セル基準電圧Vend未満の電圧を有する状態で放電された第二の放電容量たるClowを算出するとともに、放電容量Cupを放電容量Clowで除した放電容量比Aを算出し、放電容量比Aが、予め定めた閾値Bより大きくなるように、セル性能検査工程(STEP−1)を開始するときのセル2の電圧である開始電圧Vと、セル性能検査工程(STEP−1)を終了するときのセル2の電圧である下限電圧Vを調整するものである。
このような構成により、電圧低下量の標準偏差を従来に比して速く収束させることができる。これにより、電圧低下量の標準偏差を速やかに基準値以下にすることができ、従来に比してスタックの放置時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る二次電池の製造方法におけるセル電圧調整工程(STEP−2)は、例えば、図2(b)に示す如く、第一の開始電圧VS1からセル2を放電させて、セル電圧が第一の下限電圧VL1に至ったときに充電に転じ、セル2を第二の開始電圧VS2まで充電する。そして、第二の開始電圧VS2に至ったときに再び放電に転じ、第二の下限電圧VL2まで放電させ、さらに第二の下限電圧VL2に至ったときに再び充電に転じて、セル電圧をセル基準電圧Vendに調整するものであってもよい。
第一の開始電圧VS1は、セル性能検査工程(STEP−1)で放電を開始するときのセル電圧であって、セル基準電圧Vendよりも高い電圧であり、電解液や活物質の劣化に影響を及ぼさない電圧以下の電圧として規定される。さらに、第一の下限電圧VL1は、セル性能検査工程(STEP−1)を終了するときのセル電圧であり、セル基準電圧Vendよりも低い電圧として規定される。
また、第一の開始電圧VS1は、セル電圧調整工程(STEP−2)における1度目の充電を終了するときのセル電圧であって、セル基準電圧Vendよりも高い電圧であり、電解液や活物質の劣化に影響を及ぼさない電圧以下の電圧として規定される。さらに、第二の下限電圧VL2は、セル基準電圧Vendよりも低い電圧であって、放電後、開回路電圧を測定した際にセル基準電圧Vendよりも高くならない電圧として規定される。
この場合、図4(b)に示す如く、第一の開始電圧VS1からセル基準電圧Vendに至るまでの間における放電容量Cup1と、セル基準電圧Vendから第一の下限電圧VL1に至るまでの間における放電容量Clow1を算出する。また、第二の開始電圧VS2からセル基準電圧Vendに至るまでの間における放電容量Cup2と、セル基準電圧Vendから第二の下限電圧VL2に至るまでの間における放電容量Clow2を算出する。
そして、放電容量比A(=(Cup1+Cup2)/(Clow1+Clow2))の値を求め、放電容量比Aが、予め定めておいた閾値Bよりも大きくなるように、各開始電圧VS1・VS2および各下限電圧VL1・VL2の値を調整する構成としている。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法では、セル性能検査工程(STEP−1)の後で、充放電を繰り返し行って、セル電圧をセル基準電圧Vendに調整する構成としている。充放電を繰り返し行えば、セル性能検査工程(STEP−1)が終了した時点で、放電容量比Aの値が閾値Bより大きくなっていないような場合であっても、その後に放電容量比Aの値が閾値Bより大きくなるように、容易に調整することができる。
また、セル性能検査工程(STEP−1)の後で、充放電を繰り返し行って、セル電圧をセル基準電圧Vendに調整する構成とすれば、セル性能検査工程(STEP−1)の後で、その他の検査を行うことも可能になる。
即ち、本発明の一実施形態に係る二次電池1の製造方法は、セル性能検査工程(STEP−1)を経た後に、セル2に対する充放電を繰り返して、放電容量比Aを調整するものである。
このような構成により、容易に放電容量比Aを調整することができる。
尚、本実施形態では、充放電を2回繰り返して放電容量比Aを調整する構成としているが、充放電を繰り返す回数はこれに限定されない。
次に、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法の適用効果について、図3〜図6を用いて説明をする。
ここでは、従来の二次電池の製造方法で製造した場合と本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法で製造した場合の、各場合における放置工程(STEP−4)に要した時間を比較して、本発明の適用効果を評価するものとしている。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法においては、6つの異なる水準を設定した実施例1〜実施例6と、従来の製造方法による1つの水準(比較例1)を、図5に示すように規定した。
比較例1は、図3(b)に示すような態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した従来の製造方法による場合の一例である。
尚、本実施形態における比較例1では、図5に示すように、放電容量比Aの値が、0.19となっている。
実施例1は、図4(a)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、比較例1に比して、開始電圧Vを高くして、放電容量Clowを小さくしている。
尚、本実施形態における実施例1では、放電容量Clowを小さくすることで、比較例1に比して放電容量比Aの値が大きくなっており、放電容量比Aの値は、0.21となっている。
実施例2は、図4(b)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、第一の開始電圧VS1は比較例1の場合と同じであるが、追加の充放電を行って、放電容量比Aを調整している。
尚、本実施形態における実施例2では、比較例1および実施例1に比して放電容量比Aの値が大きくなっており、放電容量比Aの値は、0.37となっている。
そして、図6には、時刻0〜時刻Tまでの間スタックを放置した場合において、電圧低下量の標準偏差がどのように変化するかを確認した結果を示している。
尚、図6図中に示す基準値は、セルに微小短絡が存在するか否かを判定することが可能か否かを判定するための基準であり、電圧降下量の標準偏差が基準値を超えている場合には判定が不可能であり、基準値以下であれば判定が可能である。
図6に示す結果によると、比較例1では、時刻Tに至ったときでもなお、電圧低下量の標準偏差が基準値以下となっておらず、その後さらにスタックを放置しなければ、基準値以下にならないことが確認された。
即ち、比較例1では、放置工程(STEP−4)に多大な時間を要している。
一方、図6によれば、実施例2の結果は良好であり、放置時間を設けなくても電圧低下量の標準偏差が、基準値以下となっている。
即ち、実施例2の水準では、放置工程(STEP−4)が不要になっており、二次電池の製造に要する時間の大幅な短縮を実現している。
また、実施例1の結果は、時刻Tで、電圧低下量の標準偏差が、速やかに基準値以下となっており、良好な結果を示している。
即ち、実施例1の水準では、比較例1(従来)の場合に比して、放置工程(STEP−4)における放置時間を大幅に短縮することができる。
以上のような結果から、本実施形態の場合、放電容量比Aの閾値Bを、例えば0.2に設定し、放電容量比Aが0.2より大きくなるように、各電圧V・V(あるいは、各電圧VS1・VL1・VS2・VL2)を調整することで、従来に比して、早期に電圧低下量の標準偏差を基準値以下に収束させることが可能になることが確認できた。
尚、本実施形態では、開始電圧Vおよび第一の開始電圧VS1を調整して、放電容量比Aを調整する場合は例示していないが、開始電圧Vおよび第一の開始電圧VS1を調整して、放電容量比Aを調整することも可能である。
さらに、その他の実施例3〜6について、確認した結果を説明する。
実施例3は、図4(a)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、実施例1に比して、さらに開始電圧Vを高くすることで、放電容量Clowをさらに小さくしている。
この結果、実施例3では、比較例1に比して放電容量比Aの値が大きくなり、0.21となっている。
また、実施例4は、図4(a)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、比較例1に比べて開始電圧Vを高くし、実施例1に比べて開始電圧Vを小さくした場合であり、比較例1に比して放電容量Clowを小さくしている。
この結果、実施例4では、比較例1に比して放電容量比Aの値が大きくなり、0.21となっている。
図6によれば、実施例3の結果は、電圧低下量の標準偏差が、時刻Tで速やかに基準値以下となっており、良好な結果を示している。
また、実施例4の結果は、電圧低下量の標準偏差が、時刻Tで基準値以下となっており、比較例1に比して良好な結果を示している。
即ち、実施例3、4の水準では、比較例1(従来)の場合に比して、放置工程(STEP−4)における放置時間を短縮することができる。
実施例5は、図4(b)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、第一の開始電圧VS1は比較例1の場合と同じであるが、追加の充放電を行って、放電容量比Aを調整している。
実施例5では、第二の開始電圧VS2を、実施例2の場合に比して小さくし、第二の下限電圧VL2は、実施例2の場合と同じ値としている。
この結果、実施例5では、比較例1に比して放電容量比Aの値が大きくなり、0.21となっている。
実施例6は、図4(b)に示す態様で、セル性能検査工程(STEP−1)およびセル電圧調整工程(STEP−2)を実施した場合の一例であり、第一の開始電圧VS1は比較例1の場合と同じであるが、追加の充放電を行って、放電容量比Aを調整している。
実施例6では、第一の下限電圧VL1を、実施例2の場合に比して高くし、第二の下限電圧VL2 を、実施例2の場合に比して低くしている。また、実施例6では、第一の開始電圧VS1および第二の開始電圧VS2は、実施例2の場合と同じ値としている。
この結果、実施例6では、比較例1に比して放電容量比Aの値が大きくなり、0.21となっている。
図6によれば、実施例5の結果は、時刻Tで、電圧低下量の標準偏差が、速やかに基準値以下となっており、良好な結果を示している。
また、実施例6の結果は、時刻Tで、電圧低下量の標準偏差が、速やかに基準値以下となっており、良好な結果を示している。
即ち、実施例5、6の水準では、比較例1(従来)の場合に比して、放置工程(STEP−4)における放置時間を短縮することができる。
以上の結果から、本実施形態の場合には、放電容量比Aの閾値Bを0.2とするのが妥当であることが確認できた。
そして、放電容量比Aに基づいて二次電池1の製造条件を調整することが非常に有効であり、本発明の一実施形態に係る二次電池1の製造方法によれば、従来に比して、早期に電圧低下量の標準偏差を基準値以下に収束させて、二次電池1の製造に要する時間を大幅に短縮可能であることが確認できた。
1 二次電池
2 セル
A 放電容量比
B 閾値
up 放電容量
low 放電容量
end セル基準電圧
開始電圧
下限電圧

Claims (2)

  1. 初充電およびエージングが施され、予め定められたセル基準電圧よりも高い電圧を有した複数のセルを用意する工程と、
    前記複数のセルをそれぞれ放電させて前記セルの容量を検査するセル性能検査工程と、
    前記セル性能検査工程後に、前記複数のセルをそれぞれ前記セル基準電圧に調整するセル電圧調整工程と、
    厚み方向に前記複数のセルを積層して二次電池を構成する工程と
    を備えた二次電池の製造方法であって、
    前記セル性能検査工程において、
    前記セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第一の放電容量と、
    前記セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第二の放電容量とから、
    前記第一の放電容量を前記第二の放電容量で除した放電容量比を算出し、
    前記放電容量比が、予め定められた閾値より大きくなるように、
    前記セル性能検査工程を開始するときの前記セルの電圧を基準に
    前記セル性能検査工程を終了するときの前記セルの電圧が調整される、
    二次電池の製造方法。
  2. 初充電およびエージングが施され、予め定められたセル基準電圧よりも高い電圧を有した複数のセルを用意する工程と、
    前記複数のセルをそれぞれ放電させて前記セルの容量を検査するセル性能検査工程と、
    前記セル性能検査工程後に、前記複数のセルをそれぞれ前記セル基準電圧に調整するセル電圧調整工程と、
    厚み方向に前記複数のセルを積層して二次電池を構成する工程と
    を備えた二次電池の製造方法であって、
    前記セル性能検査工程において、
    前記セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第一の放電容量と、
    前記セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第二の放電容量とから、
    前記第一の放電容量を前記第二の放電容量で除した第一放電容量比を算出し、
    前記第一放電容量比が、予め定められた閾値よりも小さい場合に、
    前記セル電圧調整工程において、前記セルを、セル基準電圧よりも高い電圧まで充電したのちにセル基準電圧未満の電圧に放電する、充電と放電を少なくとも一回行い、
    当該セル電圧調整工程における、
    前記セル基準電圧以上の電圧を有する状態で放電された第三の放電容量と、
    前記セル基準電圧未満の電圧を有する状態で放電された第四の放電容量とから
    前記第一の放電容量と前記第三の放電容量との和を、前記第二の放電容量と前記第四の放電容量との和で除した第二放電容量比を算出し、
    前記第二放電容量比が、前記予め定められた閾値より大きくなるように、
    前記セル電圧調整工程における充電後のセル電圧と、放電後のセル電圧とが調整される、
    二次電池の製造方法。
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