JP5904367B2 - 非水電解質二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池の製造方法の技術に関し、より詳しくは、非水電解質二次電池の検査電圧を調整するための技術に関する。
従来、非水電解質二次電池の品質検査(特に内部抵抗の確認や内部短絡の有無の検査)を行う場合において、検査対象の非水電解質二次電池をSOC(State Of Charge)が低い状態(以下、低SOCと呼ぶ)にまで放電させておき、この状態で電圧降下量を測定することによって、精度よく検査を行う技術があり、例えば、以下に示す特許文献1に開示されている。
特許文献1に示す二次電池の検査方法では、第一のSOCまで二次電池を充電する充電工程と、充電工程の後に、二次電池を所定時間放置する放置工程と、放置工程の後に、第一のSOCよりも低い第二のSOCまで放電する放電工程と、放電工程の後に、二次電池を所定の温度よりも低い温度に微小短絡を検出する検出工程を有する構成としている。
そして、ここで言う第一のSOCは、例えばSOC100%の状態(満充電の状態)であり、また、ここで言う第二のSOCは、例えばSOC0%の状態(放電末期の状態)である。
そして、このような構成により、微小短絡の検出精度を向上させることができる旨が記載されている。
特開2011−69775号公報
特許文献1に開示されている従来技術では、例えば、非水電解質二次電池をSOC0%まで放電させた時点を基準として、電圧降下量の測定を行う旨が示されている。
しかしながら、現実的には、非水電解質二次電池をSOC0%まで放電させることは容易ではない。
さらに詳しく述べると、従来の二次電池の検査方法における放電方法は、非水電解質二次電池を高レートでCC放電させるものであり、この方法でSOC0%を目標に放電させたとしても、電圧値の跳ね返り(放置時に電圧値が勝手に上昇する現象)が生じるため、現実的には、非水電解質二次電池をSOC8%程度まで放電させるのが限界であった。
尚、このような電圧値の跳ね返りは、放電レートが高いと放電過電圧が生じるために起こる現象であると考えられる。
また、例えば、0.2C以下の低レートで放電を実施すれば、非水電解質二次電池を正確にSOC0%まで放電させることも可能であるが、この場合には、非水電解質二次電池の電圧調整に要する時間が長くなるという問題があった。
またさらに、0.2C以下の低レートで放電を実施するためには、CCCV放電(定電流・定電圧放電)を行う必要があり、CCCV放電をするための新たな設備を追加する必要が生じ、非水電解質二次電池のコスト増大につながる等の問題もあった。
このため従来は、現実の非水電解質二次電池の生産工程においては、検査電圧を調整する工程において、正確に非水電解質二次電池をSOC0%まで放電させることが困難な状況であった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、従来の検査装置(充放電設備)を用いながら、非水電解質二次電池を確実に低SOCまで放電させることができる非水電解質二次電池の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、初期充電後の非水電解質二次電池を放電させて、電圧降下量の測定開始時における電池電圧の初期値を低SOCの状態に調整する検査電圧調整工程を備える非水電解質二次電池の製造方法であって、前記検査電圧調整工程において、前記非水電解質二次電池の放電を終了するときの電池電圧である目標電圧を、前記非水電解質二次電池を用いるデバイスが稼働可能な電池電圧の下限値として設定されるSOC0%に対応する電池電圧よりも低い電圧値に設定して、前記非水電解質二次電池を、その電池電圧が前記目標電圧に至るまで複数回放電させて、前記非水電解質二次電池の放電回数が増えるに従って、より低い電流値で前記非水電解質二次電池を放電させるものである。
請求項2においては、前記目標電圧は、前記非水電解質二次電池を構成する電解液の分解電圧、もしくは、前記非水電解質二次電池を構成する電極材料の分解電圧、に基づいて設定する第一の閾値と、前記デバイスにおけるSOC0%に対応する電圧として設定する第二の閾値と、の平均値以下の電圧値であって、前記第一の閾値以上の電圧値とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、高レートで充放電を行って電圧値の跳ね返りが生じても、確実に、デバイスが稼働可能な最低電圧(SOC0%に対応する電圧)に検査電圧を調整することができる。
請求項2においては、非水電解質二次電池の電池特性の悪化を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の流れを示すフロー図。 本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の検査電圧調整工程における時間と電圧値との関係を示す図。 従来の非水電解質二次電池の製造方法(その1)の電圧調整工程における時間と電圧値との関係を示す図。 従来の非水電解質二次電池の製造方法(その2)の電圧調整工程における時間と電圧値との関係を示す図。 本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の検査電圧調整工程(複数回放電を行う場合)における時間と電圧値との関係を示す図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の流れの概略について、図1を用いて説明をする。
図1(a)に示す如く、本発明の一実施形態に係る非水電化質二次電池の製造方法の概略は、部品製造工程(STEP−100)、組み立て工程(STEP−200)、検査工程(STEP−300)等の各工程を備え、これらの工程を経て非水電解質二次電池を出荷(STEP−400)する構成としている。
尚、以下では、「非水電解質二次電池」のことを、単に「二次電池」とも呼ぶものとする。
部品製造工程(STEP−100)は、二次電池を製造するための各部品を製造するための工程であり、二次電池を構成する電極体、ケース、端子等を製造する各種の工程を含むものである。
組み立て工程(STEP−200)は、部品製造工程(STEP−100)で製造された各種の部品を組み立てるとともに、電解液を注液して、二次電池として機能を発揮し得る態様にまで仕上げていく工程である。
そして、検査工程(STEP−300)は、組み立て工程(STEP−200)において組み立てされた二次電池を、出荷(STEP−400)する前に、その品質の確認をするための工程である。
ここで、検査工程(STEP−300)について、さらに詳細に説明をする。
図1(b)に示す如く、検査工程(STEP−300)は、初期充電工程(STEP−301)、検査電圧調整工程(STEP−302)、初期電圧測定工程(STEP−303)、エージング工程(STEP−304)、電圧降下量算出工程(STEP−305)、良否判定工程(STEP−306)、等の各工程を有している。
初期充電工程(STEP−301)は、組み立て工程(STEP−200)において組み立てられた二次電池に対して初期充電を行うための工程である。
初期充電工程(STEP−301)における二次電池に対する初期充電は、例えば、SOC100%に対応する電圧Vaに至るまで、定電流で充電(所謂、CC充電)を行うことによってなされる。
検査電圧調整工程(STEP−302)は、初期充電を終え、電池電圧Va(SOC100%)の状態にある二次電池を放電させて、後述する初期電圧測定工程(STEP−303)で測定する電圧を、低SOCの状態に対応する所望する電池電圧に調整するための工程である。
また、検査電圧調整工程(STEP−302)における二次電池の放電は、所定の電流値(定電流)で放電(所謂、CC放電)させることによってなされる。
尚、ここで言う「低SOC」とは、二次電池をデバイスに使用する場合に、その使用上の放電末期の電圧付近の電池電圧となっている状態を意味しており、概ね二次電池がSOC20%以下となっている状態を指すものとしている。
初期電圧測定工程(STEP−303)は、検査電圧調整工程(STEP−302)において電圧調整を終えた時点における非水電解質二次電池の電池電圧(初期電圧V0と規定する)を測定する工程である。
ここで測定する初期電圧V0は、電圧降下量ΔVを算出するときの基準となる電圧であり、非水電解質二次電池の良否を判定するために必要な測定値である。
エージング工程(STEP−304)は、所定の温度条件下で、初期電圧V0に調整された二次電池を所定の時間放置して、自己放電させるための工程である。
電圧降下量算出工程(STEP−305)は、エージング工程(STEP−304)を経て、所定の時間放置された後の二次電池の電池電圧(自己放電後電圧V1と呼ぶ)を測定し、当該二次電池の電圧降下量ΔV(=V0−V1)を算出する工程である。
良否判定工程(STEP−306)は、電圧降下量算出工程(STEP−305)において算出した電圧降下量ΔVに基づいて、当該二次電池の良否を判定する工程であり、例えば、電圧降下量ΔVが所定の閾値を超えている場合には、当該二次電池を不良品と判定する構成としている。
そして、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法は、検査工程(STEP−300)の検査電圧調整工程(STEP−302)における初期電圧V0の調整方法に特徴を有しているものである。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法では、検査工程(STEP−300)の検査電圧調整工程(STEP−302)以外の各工程は、種々の方法によって行うことが可能であり、本実施形態に示す各工程の実施内容に限定されるものではない。
尚、本実施形態では、(STEP−100)〜(STEP−400)の各工程を有する製造方法を例示しているが、本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法の構成をこれに限定するものではなく、検査工程(STEP−300)において検査電圧調整工程(STEP−302)を含むものであれば、その他の工程が付加・削除されていてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法における検査電圧調整工程(STEP−302)の実施方法について、図2〜図5を用いて説明をする。
尚、図4および図5には、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その1)および(その2)を示している。
図4に示すように、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その1)では、例えば、SOC0%に対応した初期電圧V0を得るために、SOC100%に対応する電圧Vaから、SOC0%に対応する電圧VbまでCC放電させる構成としている。
しかしながらこの場合、放電を停止すると同時に、電圧値の跳ね返りが生じ、二次電池の電圧値は、SOC0%に対応する電圧Vbよりも大きい電圧値(例えば、SOC8%程度に対応する電圧)で落ち着くことになる。
このため、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その1)では、初期電圧V0を、SOC0%に対応する電圧Vbに一致させるように検査電圧の調整を行うことが困難であった。
図5には、初期電圧V0を、SOC0%に対応する電圧Vbに一致させることができる、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その2)を示している。
従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その2)では、まず、SOC100%に対応する電圧Vaから、SOC0%に対応する電圧Vbの近傍まで高レートでCC放電を行ったのち、CV放電に切り替えて低レートで放電を行うことによって、初期電圧V0を、SOC0%に対応する電圧Vbに一致させる構成としている。
このような、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その2)では、CV放電における放電電流を低レート(例えば、0.2C程度)に設定としており、時間を掛けて放電を行うため、検査電圧の調整に要する時間が長くなっている。
また、従来の検査電圧調整工程における電圧の調整方法(その2)では、CC放電を行うための設備以外に、CV放電に行うための放電設備を別途設ける必要がある。
一方、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の検査電圧調整工程(STEP−302)における電圧の調整方法では、CC放電を行うための設備のみを用いて、SOC0%に対応する電圧Vbと初期電圧V0を一致させる構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法における検査電圧調整工程(STEP−302)では、SOC0%に対応した初期電圧V0を得るために、SOC100%に対応する電圧Vaから、SOC0%に対応する電圧Vbよりも小さい目標電圧VcまでCC放電させる構成としている。
そして、放電停止後に電圧値の跳ね返りが生じたとしても、跳ね返り後の電池電圧Veが、SOC0%に対応する電圧Vbよりも低くなるように、目標電圧Vcを設定するようにしている。
そして、電圧値の跳ね返りが生じた後に、CCCV充電(即ち、定電流・定電圧での充電)を行うことで、初期電圧V0を、SOC0%に対応する電圧Vbに一致させる構成としている。
ここで、放電時の目標電圧Vcの設定方法について、説明をする。
本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法において、放電時の目標電圧Vcは、二次電池の特性に影響を及ぼさないことが確認されている電池電圧の範囲で、SOC0%に対応する電圧Vbよりも低い電圧を選択している。
電池電圧を低くすると、例えば、電解液の還元分解によって、CO2やH2が発生し、電池特性の悪化等を招く可能性があるため、このような観点から、二次電池の仕様に応じて、電池特性の悪化等を招くことのない電圧で目標電圧Vcを設定する構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法の検査電圧調整工程(STEP−302)では、二次電池により稼働されるデバイスの使用上の下限値(SOC0%に対応する電圧Vb)ではなく、二次電池を構成する材料特性上の下限電圧値Vdを基準として放電時の目標電圧Vcを設定する点に特徴を有している。
このような構成により、放電後に二次電池を放置して電圧値の跳ね返りが生じたとしても、その跳ね返り後における電池電圧Veを、SOC0%に対応する電圧Vbよりも低い値とすることが可能になる。
そして、SOC0%に対応する電圧Vbよりも低い電圧値VeからCCCV充電を行うことで、初期電圧V0をSOC0%に対応する電圧Vbに一致させることが可能になる。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法は、初期充電工程(STEP−301)後の二次電池を放電させて、電圧降下量ΔVの測定開始時における電池電圧の初期値(初期電圧V0)を低SOCの状態に調整する検査電圧調整工程(STEP−302)を備え、検査電圧調整工程(STEP−302)において、二次電池の放電を終了するときの電池電圧である目標電圧Vcを、二次電池を用いるデバイスが稼働可能な電池電圧の下限値として設定されるSOC0%に対応する電圧Vbよりも低い電圧値に設定して、二次電池を、その電池電圧が目標電圧Vcに至るまで放電させるものである。
このような構成により、高レートで充放電を行って電圧値の跳ね返りが生じても、デバイスが稼働可能な最低電圧(SOC0%に対応する電圧Vb)に検査電圧(即ち、初期電圧V0)を調整することができる。
目標電圧Vcは、二次電池の仕様に応じて設定するものであるから、二次電池の仕様によっては、目標電圧Vcをあまり低く設定することができない場合があり、このような場合には、電圧値の跳ね返りが生じたときに、その跳ね返り後の電池電圧Veが、SOC0%に対応する電圧Vbよりも高い値になる場合がある。
このような場合には、図3に示すように、目標電圧Vcまで複数回繰り返して二次電池を放電させることによって、跳ね返り後の電圧値Veを、SOC0%に対応する電圧Vbよりも小さい値に調整する構成としている。
そしてこの場合、1回目の放電時におけるレートα、2回目の放電時におけるレートβ、3回目の放電時におけるレートγの関係を、α>β>γとしており、放電回数が増えるのに従って、より低レートで二次電池を放電させる構成としている。
このような構成により、放電後の電圧値の跳ね返りを徐々に小さく抑えていくことで、跳ね返り後の電池電圧Veを、SOC0%に対応する電圧Vbに比して小さい電圧値に調整していく構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法は、検査電圧調整工程(STEP−302)において、二次電池を、その電池電圧が目標電圧Vcに至るまで複数回放電させるものである。
また、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法は、検査電圧調整工程(STEP−302)において、二次電池の放電回数が増えるに従って、より低い電流値で二次電池を放電させる(即ち、放電レートをα>β>γとする)ものである。
このような構成により、確実に、デバイスが稼働可能な最低電圧(SOC0%に対応する電圧Vb)に検査電圧(初期電圧V0)を調整することができる。
具体的な、目標電圧Vcの設定方法について、説明をする。
本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法では、まず、デバイス使用上の下限値であるSOC0%に対応する電圧Vbと、二次電池を構成する材料特性上の下限電圧値Vdを、予め把握しておく。
そして、以下の数式1を満足するように、放電時の目標電圧Vcを設定する構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法では、放電時の目標電圧Vcは、SOC0%に対応する電圧Vbと二次電池を構成する材料特性上の下限電圧値Vdの平均値以下であって、二次電池を構成する材料特性上の下限電圧値Vd以上の値として設定する構成としている。
Figure 0005904367
そして、上記数式1に基づいて目標電圧Vcを設定することによって、二次電池の電池特性の悪化を防止しながらSOC0%に対応する電圧Vbよりも低い目標電圧Vcを容易に設定することが可能になる。
即ち、本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の製造方法は、検査電圧調整工程(STEP−302)において、目標電圧Vcは、二次電池を構成する電解液の分解電圧、もしくは、二次電池を構成する電極材料の分解電圧、に基づいて設定する第一の閾値である下限電圧値Vdと、デバイスにおけるSOC0%に対応する電圧として設定する第二の閾値である電圧Vbと、の平均値(即ち、(Vb+Vd)/2)以下の電圧値であって、下限電圧値Vd以上の電圧値とする(即ち、(Vb+Vd)/2≧Vc≧Vd)ものである。
このような構成により、二次電池の電池特性の悪化を防止することができる。
Va SOC100%に対応する電圧
Vb SOC0%に対応する電圧
Vc 目標電圧
Vd 材料特性上の下限値電圧
Ve 跳ね返り後の電池電圧
V0 初期電圧
V1 自己放電後電圧
ΔV 電圧降下量

Claims (2)

  1. 初期充電後の非水電解質二次電池を放電させて、電圧降下量の測定開始時における電池電圧の初期値を低SOCの状態に調整する検査電圧調整工程を備える非水電解質二次電池の製造方法であって、
    前記検査電圧調整工程において、
    前記非水電解質二次電池の放電を終了するときの電池電圧である目標電圧を、
    前記非水電解質二次電池を用いるデバイスが稼働可能な電池電圧の下限値として設定されるSOC0%に対応する電池電圧よりも低い電圧値に設定して、
    前記非水電解質二次電池を、
    その電池電圧が前記目標電圧に至るまで複数回放電させて、
    前記非水電解質二次電池の放電回数が増えるに従って、
    より低い電流値で前記非水電解質二次電池を放電させる、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
  2. 前記目標電圧は、
    前記非水電解質二次電池を構成する電解液の分解電圧、もしくは、前記非水電解質二次電池を構成する電極材料の分解電圧、に基づいて設定する第一の閾値と、
    前記デバイスにおけるSOC0%に対応する電圧として設定する第二の閾値と、
    の平均値以下の電圧値であって、
    前記第一の閾値以上の電圧値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池の製造方法。
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