JP6207373B2 - 乗客コンベア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数に分割されたフレームを使用して組み立てた乗客コンベア装置に関する。
一般に、乗客コンベア装置として知られるエスカレータ装置は、複数のステップがステップチェーンにより無端状に連結されており、駆動装置によってステップチェーンを駆動することにより、複数のステップを循環移動するように構成されている。複数のステップはフレームによって支持され、フレームは、上部フレームと、傾斜フレームと、下部フレームとで構成されているのが一般的である。そして、これら上部フレーム、傾斜フレーム、下部フレーム毎に分割オイルパンが設けられ、各フレームが組み立てられた際、分割オイルパンも連結され、一連の潤滑油用オイルパンを形成するようになっている。
また、ステップチェーンやその他のチェーンには、潤滑油供給装置によって定期的に潤滑油が供給される。その際、余分な潤滑油は滴下し、フレームの底部に取り付けられている前記潤滑油用オイルパンによって滴下した潤滑油が受けられるようになっている。
更に、従来の乗客コンベア装置であるエスカレータ装置では、輸送制限のためにその長手方向に複数に分割し、現地にて組み立てる方式の構成が知られている。例えば、特許文献1には、基本的には、長手方向の中間に位置する傾斜フレームと、この傾斜フレームの両側に位置する上部フレームおよび下部フレームに分割し、上部フレームおよび下部フレームは、傾斜フレームに連なる傾斜した部分と水平な部分とを有するほぼへ字状の構成となったものが開示されている。
特開2010−222089号公報
しかしながら、従来の乗客コンベア装置では、現地での搬入制限等により、上部フレームをさらに二分割した状態で現地に送り、現地で分割された上部フレームを組み立てることが必要な場合がある。この場合、上部フレームに設ける分割オイルパンも同様に二分割された状態で現地に出荷され、現地で組み立てられることになる。この分断された分割オイルパンを再結合する場合、フレーム内での狭隘作業となってしまうので、簡単に溶接などによって行うことができない。しかも、上部フレーム内には、モータや減速機などの駆動装置の他にも種々の装置などが配置されているため、上部フレームの底部に設けられる分割オイルパンは、チェーンから滴下した潤滑油だけでなく、フレーム側面に飛散する潤滑油をも外部に漏らさない構造にしなければならない。また上部フレームの殆どが水平な部分から構成されているため、もし水平な部分で分割オイルパンを二分割すると、組み立て時に、溶接以外の他の方法で分割オイルパンを連結しようとすると連結部から潤滑油が漏れる危険がある。
本発明の目的は、上部フレームをさらに分割しても、潤滑油の漏れを防止でき、かつ、容易に分割オイルパンを形成することができるようにした乗客コンベア装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、無端状に連結されて循環移動する複数のステップと、前記複数のステップを支持するフレームと、前記複数のステップを駆動する駆動装置と、前記フレームの底部に設けられて潤滑油を回収する一連の潤滑油回収用オイルパンとを備え、前記フレームは、その長手方向の中間に位置して傾斜を有する傾斜フレームと、前記傾斜フレームの上方側に位置してほぼ水平な部分を有した上部フレームとを備え、かつ、前記潤滑油回収用オイルパンを各フレーム毎に分割した分割オイルパンとして構成され、前記上部フレームは、前記ほぼ水平な部分に形成した分割部によって、前記傾斜フレームと連なる傾斜部と前記ほぼ水平な部分の一部とを有する上部傾斜フレームと、前記ほぼ水平な部分の残りの部分によって構成した上部水平フレームとに分割して構成され、前記上部傾斜フレームの下部に設けられた分割オイルパンは、前記傾斜フレーム側に向かって下る底面を有するオイルパン補正部と、前記オイルパン補正部の前記上部水平フレーム側に位置する端部に固定され、かつ前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームとの前記分割部よりも前記傾斜フレーム側に配置されたガイド受け部と、前記ガイド受け部に対して着脱可能に構成され、前記ガイド受け部と連なる継ぎ手油受け部とを有して構成され、前記継ぎ手油受け部が前記ガイド受け部に取り付けられた組立状態において前記継ぎ手油受け部は、前記分割部を跨ぐように配置され、前記ガイド受け部は、前記フレームの幅方向に間隔を空けて設けられた一対の第1側板を有し、前記継ぎ手油受け部は、前記フレームの幅方向に間隔を空けて設けられた一対の第2側板を有し、前記継ぎ手油受け部が前記ガイド受け部に取り付けられた状態で、前記第2側板は前記第1側板の内側に配置された乗客コンベア装置において、前記分割部を塞ぐように前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームに跨って、かつ前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームの外側面に固定した継ぎ手部カバーを設け、前記継ぎ手部カバーの下方側端を前記継ぎ手油受け部に形成した前記第2側板の内側に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、上部フレームをさらに分割しても、潤滑油の漏れを防止でき、かつ、容易に分割オイルパンを形成することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態による乗客コンベア装置の概略構成図である。 図1に示した乗客コンベア装置におけるフレーム構成を示す側面図である。 図2に示した上部フレームを示す拡大側面図である。 図2に示したフレームにおける分割部の近傍を示す拡大図である。 図2に示したオイルパン補正部を示す拡大斜視図である。 図4に示した継ぎ手油受け部の斜視図である。 図5および図6に示したオイルパン補正部と継ぎ手油受け部の組み合わせ状態を示した斜視図である。 図4に示したフレームの分割部に沿って断面した断面図である。 図4に示した上部水平フレームと上部傾斜フレームの分割部付近における組み立て初期状態を示す拡大図である。 図9に示した上部水平フレームと上部傾斜フレームの分割部付近における組み立て終期状態を示す拡大図である。 本発明の他の実施の形態による乗客コンベア装置の要部であるガイド受け部と継ぎ手油受け部を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である乗客コンベア装置としてのエスカレータ装置を示す概略構成図である。エスカレータ装置は、駆動スプロケット1と従動スプロケット2とに跨って無端状に巻き掛けられたステップチェーン3と、このステップチェーン3に連結されて循環移動する複数のステップ4と、ステップチェーン3を介して各ステップ4を駆動する駆動装置5と、各ステップ4を支持するフレーム6と、フレーム6の幅方向の両側に立設された欄干パネル7と、この欄干パネル7の周縁に案内されて移動するハンドレール8とを備えている。
図2は、フレーム6の全体を示す側面図である。フレーム6は、基本的には上階床に設置される上部フレーム9と、下階床に設置される下部フレーム10と、上部フレーム9と下部フレーム10との間に配置される傾斜フレーム11とに分割されている。この分割された各フレームの底部にはそれぞれ分割オイルパン(図示せず)が設けられている。さらに上部フレーム9は、水平方向に延びた枠状の部材である上部水平フレーム12と、水平方向に延びた枠状の部材を途中で下方に折り曲げた形状(への字形状)の上部傾斜フレーム13とに、分割位置14で二分割された構成となっている。下部フレーム10と、傾斜フレーム11と、上部水平フレーム12と、上部傾斜フレーム13とは、エスカレータ装置を設置する場所まで分割された状態で搬送され、現地にて両者はボルトとナット、またはその他の連結手段により結合される。この時、分割オイルパンも結合され一連の潤滑油オイルパン(潤滑油回収用オイルパン)を形成する。
図3は、上部フレーム9を拡大して示す側面図である。上部フレーム9には、図1に示したステップチェーン3およびハンドレール8を駆動するための各種装置、例えば、ハンドレール8を駆動するハンドレール駆動装置15、ステップ4を駆動する駆動装置16、駆動輪17、方向調整輪18、制御盤19などが設置されている。駆動装置16と駆動輪17との間にはチェーン20が掛けられ、駆動輪17と方向調整輪18との間にはチェーン21が掛けられ、ハンドレール駆動装置15と方向調整輪18との間にはチェーン22が掛けられている。各チェーン20〜22には図示しない潤滑油供給装置から定期的に潤滑油が供給される。各チェーン20〜22に供給された潤滑油のうち滴下した余分な潤滑油や、チェーン20〜22の回転によって飛散した潤滑油は、フレーム6の底部に形成された一連の潤滑油オイルパンによって回収される。
上部フレーム9は、輸送上の都合により水平な部分に形成した分割部14よって上部水平フレーム12と水平な部分の一部を有する上部傾斜フレーム13とに分けて製作されている 現地でのフレームの組み立て時に、各分割フレーム毎にその底部に構成されているオイルパンも連結されて、一連の潤滑油回収用オイルパンとして構築されることになる。下部フレーム10と傾斜フレーム11との間の分割部、また傾斜フレーム11と上部傾斜フレーム13との間の分割部には傾斜があるため、この傾斜を利用して各分割オイルパンを連結すると逆流することのない一連の潤滑油回収用オイルパンを容易に得ることができる。しかし、分割部14で分割された分割オイルパンは、近傍に種々の駆動装置やチェーンなどが配置されており、しかも、上部水平フレーム12と上部傾斜フレーム13との間が共に水平な部分の連結となるため、漏れのない連結部とするには工夫が必要である。次に、この上部フレーム9における潤滑油回収用オイルパンについて説明する。
図4は、図2における分割部14の近傍を示す拡大図である。上部傾斜フレーム13の底部には、傾斜フレーム11側に向かって多少左下がりの斜めに配置したオイルパン補正部23が取り付けられている。このように傾斜したオイルパン補正部23は、滴下してきた潤滑油を受け止めて傾斜フレーム11側へと円滑に導くのに好適である。
また、このようなオイルパン補正部23は、上部傾斜フレーム13の分割の仕方によって容易に得ることができる。つまり、上部傾斜フレーム13を傾斜フレーム11と分割部24で分割するとき、上部傾斜フレーム13が水平な部分のみで構成されるのではなく傾斜フレーム11に連なる傾斜した部分を含むようにしている。さらに、上部フレーム9を二分割するとき、全てが水平な部分と、全てが傾斜部分とに分けるのではなく、上部傾斜フレーム13が傾斜部13aと水平な部分13bとを含むように分割部14を形成している。このため、上部傾斜フレーム13における傾斜部13aと水平な部分13bとの結合部付近の下方空間部を利用してオイルパン補正部23を設けると、傾斜フレーム11側に向かって多少左下がりの斜めに配置したオイルパン補正部23を容易に得ることができる。
このように、分割する際の上部傾斜フレーム13の形状を工夫して、上部傾斜フレーム13の下方空間部を活用しながら、かつ高低差を利用して下流側へと流れるように傾斜を持たせたオイルパン補正部23を容易に配置することができる。
オイルパン補正部23は、その分割部14側にガイド受け部25が一体的に形成されている。詳細を後述するがガイド受け部25の底面もオイルパン補正部23の底面と同様の傾斜が形成されている。
オイルパン補正部23およびガイド受け部25は、上部傾斜フレーム13と共に一体的に組み立てられた状態で輸送されることになる。そこで、オイルパン補正部23における傾斜フレーム11側の端部は、傾斜フレーム11側に突出しないように形成され、またガイド受け部25における上部水平フレーム12側の端部は、上部水平フレーム12側に突出しないように、つまり、分割部14よりも後退した位置に配置されている。
この構成により、オイルパン補正部23は分割部14から突出しないので輸送時に不注意で変形させたりすることなく取り扱いが容易になる。
上部水平フレーム12と上部傾斜フレーム13とを分離していた分割部14は、現地において結合され、その側面が継ぎ手部カバー26によって塞がれている。ガイド受け部25の内側には、現地組み立て時に上部水平フレーム12の下部側から挿入されてガイド受け部25側に移動された継ぎ手油受け部27が嵌め込まれている。この継ぎ手油受け部27は、分割部14のほぼ真下に位置し、かつ、継ぎ手部カバー26の下方部を内側にして包囲している。こうして継ぎ手油受け部27は、分割部14付近または上部水平フレーム12側から滴下してくる潤滑油を受け、その後、オイルパン補正部23側に潤滑油を導くものとなっている。
この構成により、上部傾斜フレーム13と上部水平フレーム12とを結合するとき、新たに追加した継ぎ手油受け部27をガイド受け部25に載せることによって傾斜を持たせたオイルパン補正部23側へ簡単に連続させることができる。
図5は、オイルパン補正部23を示す拡大斜視図である。オイルパン補正部23は、分割部14に向かって右上がりの斜めに配置された底板28と、この底板28の両側に一体的に形成した側板29とを有して受け皿状に形成されており、滴下してくる潤滑油を受けてほぼ淀ますことなく傾斜フレーム11側へと導くことができる。底板28の上流側には図4に示したガイド受け部25が形成されており、このガイド受け部25の底板30は底板28と連続して一体的に形成されている。しかし、底板30は、下流側の底板28に比べて幅が大きくされ、その両側には一体的な側板31(第1側板)が形成されている。側板29と側板31(第1側板)は連続したものとなるように連結され、底板28,30上を流れる潤滑油が側方へ漏れ出ないようにされている。
また、幅の狭い一対の側板29が上部傾斜フレーム13における側部の内側に配置され、幅の広い一対の側板31(第1側板)が上部傾斜フレーム13における側部の外側(詳細は図8参照)に配置されている。
図6は、図4に示した継ぎ手油受け部27の斜視図である。継ぎ手油受け部27は、底板32と、この底板32の両側に一体的に形成した一対の側板33(第2側板)とを有する受け皿状に構成されている。底板32の長手方向下部には傾斜部34が一体的に形成され、また底板32の長手方向上部には位置決め部35が一体的に形成されている。一対の側板33(第2側板)間の幅間隔は、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の幅よりも大きく、かつ図5に示した一対の側板31(第1側板)間の幅間隔よりも小さい。また、一対の側板33(第2側板)は、図5に示したガイド受け部25の側板31(第1側板)よりも高さがある。
次に、現地でのフレーム組み立て作業について説明する。
作業者は、分割されて輸送された下部フレーム10、傾斜フレーム11、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13をボルトやナットを使用して図2に示した状態に結合する。溶接機を使用できるなら、これを使用して各分割部を結合する。このとき、上部傾斜フレーム13の下部には、輸送の段階で、予めオイルパン補正部23およびガイド受け部25などが一体的に組み込まれている。しかし、分割部14での結合が完了した状態では、図4に示した継ぎ手油受け部27はまだ配置されていない。
図4に示した上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13間を結合した後、作業者は、図6に示した継ぎ手油受け部27を取り、その底板32を下方にした状態で上部水平フレーム12の下部へ図4の右側から差し込む。このとき、作業者は、幅寸法の関係から、継ぎ手油受け部27の一対の側板33(第2側板)が上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の側面よりも外側に位置するように配置する。その後、作業者は、継ぎ手油受け部27を上部傾斜フレーム13側に移動させ、継ぎ手油受け部27の半分程度がガイド受け部25の上に載るようにする。
先に寸法関係について述べたように、継ぎ手油受け部27の移動のため使用するガイド受け部25は、その内側に継ぎ手油受け部27が配置される。このため、ガイド受け部25は継ぎ手油受け部27で受けた潤滑油が直接外部へと漏れるのを防止することになる。また、ガイド受け部25は継ぎ手油受け部27を移動するときの支えともなり、継ぎ手油受け部27をガイド受け部25にスムーズに移動できる。
こうして、継ぎ手油受け部27は、輸送時にはなかった位置に配置されたことになり、しかも、分割部14のほぼ真下で上部傾斜フレーム13と上部水平フレーム12とに跨った位置に配置されることになる。
このように、分割部14の上部傾斜フレーム13と上部水平フレーム12の下方に跨って継ぎ手油受け部27を配置しているので、結合された状態の分割部14の近傍で滴下したり飛散したりする潤滑油を継ぎ手油受け部27で確実に受け、傾斜させて形成されているオイルパン補正部23を利用して潤滑油を傾斜フレーム11側へと容易に回収することができる。
図7は、このときのオイルパン補正部23とガイド受け部25及び継ぎ手油受け部27のみを示した斜視図である。作業者が、継ぎ手油受け部27を上部傾斜フレーム13側に移動させると、ガイド受け部25の側板31(第1側板)間で案内されながら、継ぎ手油受け部27が移動することになる。
上述したように継ぎ手油受け部27に形成した一対の側板33(第2側板)は、ガイド受け部25の側板31(第1側板)よりも高さがある。このため、継ぎ手油受け部27の側板33(第2側板)はガイド受け部25の側板31(第1側板)よりも上方へ突出している。そこで、作業者は、ペンチなどの工具を使用してこの側板33(第2側板)を挟みながら、継ぎ手油受け部27をガイド受け部25側へと引き入れる。
図6に示したように継ぎ手油受け部27には位置決め部35が形成されているので、継ぎ手油受け部27が正しい姿勢でガイド受け部25上を案内されると、位置決め部35が上部水平フレーム12の下面に接触する。図4に示すように継ぎ手油受け部27が所定の位置に達すると、上述したようにオイルパン補正部23の底板28と、継ぎ手油受け部27の底板32は、水平面に対して上部傾斜フレーム13側に下りとなる一連の傾斜面を形成する。継ぎ手油受け部27には、所定の位置で上部傾斜フレーム13および上部水平フレーム12に形成したねじ孔と合致する孔を予め形成しておき、ねじをねじ穴にねじ込んで両者を固定する。
図8は、図4の分割部14に沿って断面した断面図である。ガイド受け部25に形成した一対の側板31(第1側板)間の幅は、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の幅よりも大きい。また一対の側板31(第1側板)間に引き込まれた継ぎ手油受け部27に形成した一対の側板33(第2側板)間の幅も、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の幅よりも大きく、図8に示すように側板33(第2側板)の内面と上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の外面との間には隙間Gが存在している。この隙間Gを利用して、図4に示した継ぎ手部カバー26が取り付けられる。
次に、継ぎ手部カバー26の取り付け作業について、上部水平フレーム12と上部傾斜フレーム13とを分離していた分割部14付近を示す拡大図である図9および図10を用いて説明する。
図9に示すように上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の側面部には、フレーム側板36,37が溶接などによって予め取り付けられている。作業者は、フレーム側板36,37の対向部付近で上下方向に延びたコーキング38,39を施す。このコーキング38,39の位置は、図10に示した継ぎ手部カバー26を想定したり、後述する取り付け用のねじ40の位置を考慮して決定されている。
その後、作業者は、図10に示すように既に結合されている分割部14を跨いで覆うように、かつコーキング38,39が外周縁部よりも多少内側に位置するように継ぎ手部カバー26を配置する。このとき、作業者は、図8に示したように側板33(第2側板)と、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13との間に形成されている隙間Gに、継ぎ手部カバー26の下部を挿入する。従って、継ぎ手部カバー26の下端44は、継ぎ手油受け部27の底板32の上方部で、かつ側板33(第2側板)間に位置する。次いで、作業者は、継ぎ手部カバー26の外周部に複数本のねじ40をねじ込み、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13へ固定する。
次いで、作業者は、継ぎ手部カバー26の上方端および下方端を除いて両側方の外周に沿ってコーキング41,42を施して同部を塞ぐ。継ぎ手部カバー26の同部は、図9に示したコーキング38,39と合わせて二重に塞がれることになる。さらに、作業者は、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13に対する継ぎ手油受け部27の外周部にコーキング43を施して塞ぐ。ねじ40の周りにもコーキングを施す。尚、図示を省略しているが、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の裏面側についても同様である。
図3で説明したように、上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の内側では複数のチェーン20〜22が使用され、乗客コンベアとしての運転状態では、各チェーン20〜22に対して図示しない潤滑油供給装置から定期的に潤滑油が供給される。各チェーン20〜22に供給された潤滑油のうち滴下した余分な潤滑油は、図10に示した継ぎ手油受け部27で受けられて、オイルパン補正部23側へと回収されて行く。
一方、各チェーン20〜22の回転によって飛散した潤滑油は、分割部14から上部水平フレーム12および上部傾斜フレーム13の外側に漏れる可能性があるが、上述したように継ぎ手部カバー26を使用し、また各コーキング38,39および各コーキング41〜43を施して継ぎ手部カバー26の周囲が塞がれているので、分割部14から漏れることはない。
また、飛散した潤滑油が分割部14に存在している隙間から入り込んで、図10に示した継ぎ手部カバー26の裏面側に付着し、やがて滴下することも考えられる。しかしながら、特に、図10に示したように継ぎ手部カバー26の下端44は、継ぎ手油受け部27の底板32の上方部で、かつ側板33(第2側板)間に位置させているため、継ぎ手部カバー26の裏面から潤滑油が滴下したとしても、継ぎ手油受け部27で受け、オイルパン補正部23側へと回収することができる。
上述した継ぎ手部カバー26は、ボルト40によって固定する場合を説明したが、溶接によって固定しても良い。溶接の場合も、図10に示したコーキング41〜43を施すと良い。
また上部水平フレーム12内にも同部用の分割オイルパン(図示せず)が構成されている場合、上部水平フレーム12側の分割オイルパンと、上部傾斜フレーム13側のオイルパン補正部23との間を、継ぎ手油受け部27によって連結することになる。このときも、上部水平フレーム12からの潤滑オイルがオイルパン補正部23側へと移動させられるようにする。例えば、上部水平フレーム12からの潤滑油も上部傾斜フレーム13側に向かって多少左下がりの斜めに配置したりして、上部水平フレーム12の分割オイルパンと継ぎ手油受け部27との間に多少の高低差を形成すると良い。
図11は、本発明の他の実施の形態による乗客コンベア装置の要部であるオイルパン補正部23とガイド受け部25及び継ぎ手油受け部27を示す平面図である。
ガイド受け部25に形成した一対の側板31の内面間の幅寸法をW0としている。これに対して、ガイド受け部25の上部に移動させられる継ぎ手油受け部27に形成された一対の側板33間は、その挿入先端側を先細にしたテーパーが形成されており、ガイド受け部25側に位置する挿入先端部の外径の幅寸法をW1、反対側の外径の幅寸法をW2としている。各寸法の関係は、W1<W0<W2である。
先の実施の形態では、継ぎ手油受け部27を移動するとき、一対の側板31(第1側板)の内周面全体と一対の側板33(第2側板)の外周面全体が接触しながら移動する可能性があり、接触抵抗が多少大きくなる。しかし、上述した寸法関係にして、継ぎ手油受け部27をガイド受け部25の上部に移動すると、移動の初期では一対の側板31(第1側板)に一対の側板33(第2側板)をほぼ接触することなく移動することができる。また移動の最終段階で、一対の側板31(第1側板)に一対の側板33(第2側板)を接触させて位置決めすることができる。こうして、継ぎ手油受け部27の移動は、狭隘部での作業となるが、継ぎ手油受け部27を所定の位置まで移動する作業が簡単になる。
前記の各実施例で説明したように、上部フレーム9を更に分割しても、傾斜したオイルパン補正部23を利用して逆流したりすることのないオイルパンを形成することができる。従って、上部フレーム9における分割部14の位置をある程度自由に決定することができ、上部フレーム9内には位置される駆動装置などの都合に応じて分割部14を決定することができる。
尚、本発明は、上述した各実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。またある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
4 ステップ
6 フレーム
9 上部フレーム
11 傾斜フレーム
12 上部水平フレーム
13 上部傾斜フレーム
14 分割部
23 オイルパン補正部
25 ガイド受け部
26 継ぎ手部カバー
27 継ぎ手油受け部
31 側板(第1側板)
33 側板(第2側板)
38,39 コーキング
41〜43 コーキング

Claims (4)

  1. 無端状に連結されて循環移動する複数のステップと、前記複数のステップを支持するフレームと、前記複数のステップを駆動する駆動装置と、前記フレームの底部に設けられて潤滑油を回収する一連の潤滑油回収用オイルパンとを備え、前記フレームは、その長手方向の中間に位置して傾斜を有する傾斜フレームと、前記傾斜フレームの上方側に位置してほぼ水平な部分を有した上部フレームとを備え、かつ、前記潤滑油回収用オイルパンを各フレーム毎に分割した分割オイルパンとして構成され、
    前記上部フレームは、前記ほぼ水平な部分に形成した分割部によって、前記傾斜フレームと連なる傾斜部と前記ほぼ水平な部分の一部とを有する上部傾斜フレームと、前記ほぼ水平な部分の残りの部分によって構成した上部水平フレームとに分割して構成され
    前記上部傾斜フレームの下部に設けられた分割オイルパンは、前記傾斜フレーム側に向かって下る底面を有するオイルパン補正部と、前記オイルパン補正部の前記上部水平フレーム側に位置する端部に固定され、かつ前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームとの前記分割部よりも前記傾斜フレーム側に配置されたガイド受け部と、前記ガイド受け部に対して着脱可能に構成され、前記ガイド受け部と連なる継ぎ手油受け部とを有して構成され、
    前記継ぎ手油受け部が前記ガイド受け部に取り付けられた組立状態において前記継ぎ手油受け部は、前記分割部を跨ぐように配置され
    前記ガイド受け部は、前記フレームの幅方向に間隔を空けて設けられた一対の第1側板を有し、前記継ぎ手油受け部は、前記フレームの幅方向に間隔を空けて設けられた一対の第2側板を有し、前記継ぎ手油受け部が前記ガイド受け部に取り付けられた状態で、前記第2側板は前記第1側板の内側に配置された乗客コンベア装置において、
    前記分割部を塞ぐように前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームに跨って、かつ前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームの外側面に固定した継ぎ手部カバーを設け、前記継ぎ手部カバーの下方側端を前記継ぎ手油受け部に形成した前記第2側板の内側に
    配置したことを特徴とする乗客コンベア装置。
  2. 前記継ぎ手油受け部および前記継ぎ手部カバーにおける前記上部傾斜フレームと前記上部水平フレームに対する外周部に、前記分割部からの潤滑油の漏洩を防止するコーキングを施したことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。
  3. 前記一対の第2側板の前記ガイド受け部側の幅方向間隔を、先細にしたテーパ状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベア装置。
  4. 前記継ぎ手油受け部は、前記傾斜フレーム側に向かって下る底板を有して構成したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の乗客コンベア装置。
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