JP5943750B2 - 乗客コンベヤ、及び乗客コンベヤの製造方法 - Google Patents

乗客コンベヤ、及び乗客コンベヤの製造方法 Download PDF

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この発明は、踏段の移動を案内する踏段レールが主枠に設けられている例えばエスカレータや動く歩道等の乗客コンベヤ、及び乗客コンベヤの製造方法に関するものである。
従来、設置場所への搬送上の都合から、主枠を分割して得られた複数の主枠構成部分を工場から搬送し、設置場所で各主枠構成部分を組み立てて主枠を作製するようにした乗客コンベヤが知られている。各主枠構成部分には、踏段を案内するガイドレールを分割して得られたレール構成部分が個別に取り付けられている。ガイドレールは、各主枠構成部分が組み立てられて主枠が作製された後に、各レール構成部分を互いに接続することにより作製される。各主枠構成部分が組み立てられた状態では、例えば製造誤差や設置誤差等により、互いに隣り合うレール構成部分間に隙間が生じてしまうため、各レール構成部分間の間隔に合わせながら接続片を各レール構成部分間に介在させ、接続片の両側のレール構成部分と接続片の両端部とをそれぞれ接続することにより、各レール構成部分を互いに接続している(例えば特許文献1参照)。
特開2003−335489号公報
しかし、レール構成部分同士を連結するために、各レール構成部分間に介在させる接続片が必要になるので、ガイドレールを作製するための部品点数が多くなってしまう。従って、ガイドレールの部品コストが高くなってしまう。また、レール構成部分間の間隔に合わせながら接続片をレール構成部分間に介在させ、接続片の両端部のそれぞれをレール構成部分に接続する必要があるので、レール構成部分の接続作業にも手間がかかってしまう。さらに、接続片の接続作業の負担を軽減するために、レール構成部分の端部に接続片を予め取り付けた状態で主枠構成部分の搬送や設置を行うことも考えられるが、接続片が主枠構成部分から突出してしまうので、主枠構成部分の搬送時や設置時に接続片が他の主枠構成部分等に当たってしまうおそれがあり、接続片や主枠構成部分が破損してしまうおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、部品点数を少なくすることができるとともに、レール部材や主枠構成体の破損を防止することができ、乗客コンベヤの製造作業を容易にすることができる乗客コンベヤ、及び乗客コンベヤの製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベヤは、乗客コンベヤの長手方向に並べられる複数の主枠構成体を有し、互いに隣り合う主枠構成体同士を連結することにより構成された主枠、主枠に支持され、循環移動される複数の踏段、及び各主枠構成体に個別に設けられた複数のレール部材を有し、互いに隣り合う主枠構成体のそれぞれに設けられたレール部材同士を接続することにより構成され、各踏段の移動を案内する踏段レールを備え、互いに隣り合うレール部材の少なくともいずれかは、長さを調整可能な調整用レール部材とされ、調整用レール部材の長さの調整により、調整用レール部材の全体が主枠構成体に収容されるようになっている。
また、この発明に係る乗客コンベヤの製造方法は、レール部材が個別に収容された複数の主枠構成体を乗客コンベヤの長手方向に並べて、互いに隣り合う主枠構成体同士を連結することにより、主枠を作製する主枠作製工程、互いに隣り合う主枠構成体のそれぞれに収容されたレール部材のうち、長さを調整可能な調整用レール部材の長さを調整することにより、互いに隣り合うレール部材同士を接触させる調整工程、及び調整用レール部材の長さを固定するとともに、互いに接触するレール部材同士を接続することにより、踏段を案内する踏段レールを作製するレール作製工程を備えている。
この発明に係る乗客コンベヤ、及び乗客コンベヤの製造方法によれば、部品点数を少なくすることができるとともに、レール部材や主枠構成体の破損を防止することができ、乗客コンベヤの製造作業を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図1の主枠及び踏段レールを模式的に示す側面図である。 図3の矢印Aに沿って見たときの主枠及び踏段レールのそれぞれの一部を示す拡大図である。 図4のレール長さ調整部を示す拡大図である。 この発明の実施の形態2による調整用レール部材のレール長さ調整部を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。また、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図において、乗客コンベヤであるエスカレータの主枠(トラス)1には、上部乗降口と下部乗降口との間を循環移動する複数の踏段2が支持されている。各踏段2は、踏段チェーン3により無端状に連結されている。主枠1上には、主枠1の幅方向について互いに対向する一対の欄干4が立設されている。各欄干4の外周部には、欄干4を囲む所定の経路上を周回移動する無端状の移動手摺5が設けられている。
主枠1の長手方向上端部に位置する上部機械室には、駆動機6と、駆動機6の駆動力を受けて回転されるスプロケット装置7と、エスカレータの運転を制御する制御装置8とが設けられている。
駆動機6は、モータを含む駆動機本体9と、駆動機本体9に設けられ、駆動機本体9により回転される駆動スプロケット10とを有している。駆動スプロケット10には、駆動機本体9のモータにより駆動力(回転力)が与えられる。
スプロケット装置7は、従動スプロケット11、上部踏段スプロケット12及び手摺用スプロケット13を有している。従動スプロケット11、上部踏段スプロケット12及び手摺用スプロケット13は、共通の回転軸を中心として一体に回転される。
駆動スプロケット10及び従動スプロケット11間には、無端状の駆動チェーン14が巻き掛けられている。駆動機6の駆動力は、駆動チェーン14を介して従動スプロケット11に伝達される。従動スプロケット11、上部踏段スプロケット12及び手摺用スプロケット13は、従動スプロケット11が駆動機6からの駆動力を受けることにより一体に回転される。
主枠1の長手方向下端部に位置する下部機械室には、下部踏段スプロケット15が設けられている。踏段チェーン3は、上部踏段スプロケット12及び下部踏段スプロケット15間に巻き掛けられている。また、踏段チェーン3は、上部踏段スプロケット12の回転により移動される。各踏段2は、踏段チェーン3の移動により循環移動される。
主枠1には、移動手摺5を移動させる手摺駆動装置16が設けられている。手摺用スプロケット13には、手摺駆動用チェーン17が巻き掛けられている。手摺用スプロケット13の回転力は、手摺駆動用チェーン17を介して手摺駆動装置16に伝達される。手摺駆動装置16は、手摺用スプロケット13の回転力を受けることにより移動手摺5を移動させる。これにより、移動手摺5は、各踏段2と同期して移動される。
各踏段2の前端部には、図2に示すように、踏段軸18が踏段2の幅方向に沿って設けられている。各踏段2を連結する踏段チェーン3は、踏段軸18に接続されている。踏段軸18には、一対の駆動ローラ19が設けられている。各踏段2の後端部には、一対の追従ローラ20が設けられている。主枠1には、各駆動ローラ19及び各追従ローラ20を個別に案内することにより各踏段2の移動を案内する複数(この例では、8本)の踏段レール21が設けられている。踏段レール21は、ボルト及びナットを含む締結具で主枠1に取り付けられている。
図3は、図1の主枠1及び踏段レール21を模式的に示す側面図である。また、図4は、図3の矢印Aに沿って見たときの主枠1及び踏段レール21のそれぞれを示す拡大図である。なお、図3では主枠1に設けられた8本の踏段レール21のうち、1本の踏段レール21のみを示し、図4では主枠1に設けられた8本の踏段レール21のうち、2本の踏段レール21のみを示している。図において、主枠1は、エスカレータの長手方向に沿って並べられる複数(この例では、5つ)の主枠構成体22を有している。また、主枠1は、複数の主枠構成体22が並べられた状態で、互いに隣り合う主枠構成体22同士が連結されることにより構成されている。互いに隣り合う主枠構成体22は、それぞれの端面22a同士を対向させて互いに連結されている。この例では、ボルト及びナットを含む締結具により主枠構成体22同士が連結されている。
踏段レール21は、各主枠構成体22に個別に設けられた複数のレール部材23を有している。また、踏段レール21は、互いに隣り合う主枠構成体22のそれぞれに設けられたレール部材23同士が接続されることにより構成されている。レール部材23同士が接続されるレール接続部24のそれぞれでは、レール部材23の端面がレール部材23の長さ方向に対して垂直な面とされている。
共通の踏段レール21に含まれる複数のレール部材23のうち、互いに隣り合うレール部材23同士は、それぞれの端面を互いに接触させた状態でレール部材間接続具(図示せず)により接続される。レール部材間接続具は、レール部材23間に跨ってレール部材23に沿わせて配置される当て板と、互いに隣り合うレール部材23のそれぞれと当て板とを締結する締結具とを有している。互いに隣り合うレール部材23同士が接続されている状態では、レール部材23同士の境界と主枠構成体22同士の境界とが同一平面上に存在するようにレール接続部24の位置が調整されている。
5つの主枠構成体22のうち、主枠1の中間傾斜部を形成する3つの主枠構成体22のそれぞれに設けられたレール部材23は、長さを調整可能な調整用レール部材とされている。
調整用レール部材23の長さは、調整用レール部材23の端部が主枠構成体22から突出する長さに調整可能になっている。また、調整用レール部材23の長さは、調整用レール部材23の全体が主枠構成体22に収容される長さに調整可能になっている。ここで、調整用レール部材23の全体が主枠構成体22に収容される状態とは、調整用レール部材23の端部が主枠構成体22から突出しない状態を意味しており、調整用レール部材23の端面の位置が主枠構成体22の端面22aの位置よりも主枠構成体22の内側に存在している状態だけでなく、調整用レール部材23の端面の位置が主枠構成体22の端面22aの位置と同一平面上に存在する状態も含んでいる。
調整用レール部材23は、所定の長さを持つ第1のレール片31と、所定の長さを持ち、主枠構成体22内で第1のレール片31に対して接続される第2のレール片32とを有している。調整用レール部材23は、第1のレール片31及び第2のレール片32のそれぞれの端部同士が接続されることにより構成されている。
調整用レール部材23における第1のレール片31と第2のレール片32との接続部は、第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置を調整用レール部材23の長さ方向について調整可能なレール長さ調整部33となっている。調整用レール部材23の長さは、第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置を調整用レール部材23の長さ方向について調整することにより調整される。この例では、第1のレール片31及び第2のレール片32のそれぞれの長さが同じ長さとされており、主枠構成体22に対するレール長さ調整部33の位置が主枠構成体22の長手方向中央位置とされている。
図5は、図4のレール長さ調整部33を示す拡大図であり、図5(a)はレール長さ調整部33を示す側面図、図5(b)はレール長さ調整部33を示す上面図、図5(c)は図5(a)のVc-Vc線に沿った断面図である。図において、レール長さ調整部33における第1のレール片31の端部には、第1のレール片31の長さ方向に対して傾斜された第1の調整用傾斜面34が設けられている。これにより、レール長さ調整部33における第1のレール片31の端部は、第1のレール片31のレール幅よりも幅寸法が小さくされた第1のレール片狭幅部31aとなっている。第1のレール片狭幅部31aの幅寸法は、第1のレール片31の先端に向かって連続的に小さくなっている。
レール長さ調整部33における第2のレール片32の端部には、第2のレール片32の長さ方向に対して傾斜された第2の調整用傾斜面35が設けられている。これにより、レール長さ調整部33における第2のレール片32の端部は、第2のレール片32のレール幅よりも幅寸法が小さくされた第2のレール片狭幅部32aとなっている。第2のレール片狭幅部32aの幅寸法は、第2のレール片32の先端に向かって連続的に小さくなっている。
第1のレール片31及び第2のレール片32は、第1の調整用傾斜面34及び第2の調整用傾斜面35を互いに接触させながら第1のレール片狭幅部31a及び第2のレール片狭幅部32aを重ねた状態で、互いに接続される。第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置は、第1の調整用傾斜面34に沿って第2の調整用傾斜面35をスライドさせながら、第1のレール片狭幅部31aに対する第2のレール片狭幅部32aの重なり量を調整することにより、調整用レール部材23の長さ方向について調整される。
レール長さ調整部33では、第1のレール片31及び第2のレール片32が調整用接続具36により互いに接続される。調整用接続具36は、第1のレール片31及び第2のレール片32間に跨って第1のレール片31及び第2のレール片32に沿って配置される当て板37と、第1のレール片31及び第2のレール片32のそれぞれと当て板37とを締結する締結具38とを有している。締結具38は、第1のレール片狭幅部31a及び第2のレール片狭幅部32aのそれぞれを当て板37との間で挟むナット部材39と、第1のレール片狭幅部31a、第2のレール片狭幅部32a及び当て板37をナット部材39との間で締め付ける複数のボルト40とを有している。
レール長さ調整部33では、締結具38の締結が解除されることにより、調整用レール部材23の長さの調整が可能になる。また、レール長さ調整部33における締結具38の締結が行われることにより、調整用レール部材23の長さが固定され、調整用レール部材23の長さの調整が不可能になる。
次に、エスカレータの製造方法について説明する。工場では、主枠1を構成する複数の主枠構成体22にレール部材23をそれぞれ予め取り付けておく。このとき、主枠1の中間傾斜部を形成する主枠構成体22には、長さの調整が可能なレール部材である調整用レール部材23を取り付け、主枠1の上部及び下部のそれぞれを形成する主枠構成体22には、長さの調整が不可能な通常のレール部材23を取り付けておく。また、このとき、各レール部材23は、主枠構成体22に収容した状態で主枠構成体22に取り付けておく。この例では、調整用レール部材23の長さを調整し、通常のレール部材23の主枠構成体22に対する位置を調整することにより、主枠構成体22の端面22aと同一平面上に存在するように、各レール部材23の端面の位置を調整しておく(レール部材取付工程)。この後、レール部材23を取り付けた各主枠構成体22を工場からエスカレータの設置場所へ搬送する。
エスカレータの設置場所では、エスカレータの長手方向に沿って複数の主枠構成体22を並べて配置する。このとき、互いに隣り合う主枠構成体22の端面22a同士を対向させて配置する。この後、互いに隣り合う主枠構成体22同士をボルト及びナットにより連結する。これにより、主枠1が作製される(主枠作製工程)。
この後、互いに隣り合う主枠構成体22のそれぞれに収容されたレール部材23間に隙間が生じている場合には、互いに隣り合うレール部材23のうち、長さを調整可能な調整用レール部材23の長さを調整することにより、レール部材23同士を接触させる。このとき、レール部材23同士の境界と主枠構成体22同士の境界とが同一平面上に存在するように、調整用レール部材23の長さを調整しながらレール部材23同士の境界の位置を調整する(調整工程)。なお、主枠構成体22同士を連結したときに、互いに隣り合うレール部材23同士が接触している場合には、調整用レール部材23の長さを調整する必要はない。
この後、互いに隣り合うレール部材23同士をレール部材間接続具によって接続するとともに、調整用レール部材23の長さを固定する。調整用レール部材23の長さの固定は、レール長さ調整部33における締結具38を締結することにより行う。これにより、踏段レール21が作製される(レール作製工程)。
この後、エスカレータの搭載機器(例えば踏段2や駆動機6等)を主枠1に設けることにより、図1に示すエスカレータが製造される。
このようなエスカレータでは、互いに隣り合うレール部材23の少なくともいずれかが、長さを調整可能な調整用レール部材23とされており、調整用レール部材23の長さの調整により、調整用レール部材23の全体が主枠構成体22に収容されるようになっているので、レール部材23を主枠構成体22に収容した状態で主枠構成体22の運搬や設置を行うことができる。これにより、主枠構成体22の搬送時や設置時にレール部材23が他の主枠構成体22等に当たってしまうことを防止することができ、レール部材23や主枠構成体22が破損してしまうことを防止することができる。また、エスカレータの製造時に、調整用レール部材23の長さの調整により、互いに隣り合うレール部材23同士を接触させることができるので、レール部材23間に介在させる従来の接続片をなくすことができる。これにより、踏段レール21の部品点数を少なくすることができる。
さらに、主枠構成体22の搬送時や設置時に、従来の接続片のように、踏段レール21の一部を主枠構成体22から取り外しておく必要がなくなるので、レール部材23同士の接続作業を容易にすることができ、踏段レール21の作製作業にかかる時間の短縮化を図ることができる。また、従来では、レール部材に対して接続片の位置を調整する箇所が、1つのレール部材につきレール部材の両端部の2箇所となっているが、本実施の形態では、調整用レール部材23の長さを調整するレール長さ調整部33の箇所を、1つの調整用レール部材23につき1箇所とすることができる。これにより、レール部材23の長さを調整する箇所を従来よりも少なくすることができる。従って、踏段レール21の作製作業にかかる時間の短縮化をさらに図ることができ、エスカレータの製造作業を容易にすることができる。
また、調整用レール部材23の長さは、第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置を調整用レール部材23の長さ方向について調整することにより調整されるので、簡単な構成により調整用レール部材23の長さを調整することができる。
また、互いに隣り合うレール部材23同士は、レール部材23同士の境界と主枠構成体22同士の境界とが同一平面上に存在するように、それぞれの端面を互いに接触させて接続されるので、レール部材23を主枠構成体22から突出させない状態で主枠構成体22の搬送や設置を行うことができ、しかも主枠構成体22同士を連結したときに、調整用レール部材23の長さを調整しなくても、互いに隣り合うレール部材23同士が接触する可能性を高くすることができる。従って、主枠構成体22同士を連結したときにレール部材23同士が接触する場合には、調整用レール部材23の長さの調整を不要にすることができ、踏段レール21の作製作業をさらに容易にすることができる。
また、このようなエスカレータの製造方法では、レール部材23が個別に収容された複数の主枠構成体22を並べて連結することにより主枠1を作製した後、調整用レール部材23の長さを調整することにより、互いに隣り合うレール部材23同士を接触させ、調整用レール部材23の長さを固定するとともに、互いに接触するレール部材23同士を接続するので、レール部材23を主枠構成体22に収容した状態で主枠構成体22の搬送や設置を行うことができ、主枠構成体22の搬送時や設置時にレール部材23が他の主枠構成体22等に当たってしまうことを防止することができる。これにより、レール部材23や主枠構成体22が破損してしまうことを防止することができる。また、レール部材同士を接続するための従来の接続片をなくすことができ、踏段レール21の部品点数を少なくすることができる。さらに、接続片を用いずにレール部材23同士の接続作業を行うことができるので、踏段レール21の作製作業にかかる時間の短縮化を図ることができ、エスカレータの製造作業を容易にすることができる。
なお、上記の例では、第1の調整用傾斜面34の傾斜によって第1のレール片狭幅部31aの幅寸法が第1のレール片31の先端に向かって連続的に小さくなっており、第2の調整用傾斜面35の傾斜によって第2のレール片狭幅部32aの幅寸法が第2のレール片32の先端に向かって連続的に小さくなっているが、第1のレール片31の端部に切欠を設けて段差部を形成することによって、第1のレール片狭幅部31aの幅寸法を第1のレール片31の長さ方向について一定とし、第2のレール片32の端部に切欠を設けて段差部を形成することによって、第2のレール片狭幅部32aの幅寸法を第2のレール片32の長さ方向について一定としてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1のレール片31と第2のレール片32とがレール長さ調整部33において直接接続されているが、第1のレール片31と第2のレール片32とがレール長さ調整部33において接続片を介して接続されていてもよい。
即ち、図6は、この発明の実施の形態2による調整用レール部材23のレール長さ調整部33を示す構成図であり、図6(a)はレール長さ調整部33を示す側面図、図6(b)はレール長さ調整部33を示す上面図、図6(c)はVIc-VIcに沿った断面図である。図において、調整用レール部材23は、第1のレール片31と、第2のレール片32と、レール長さ調整部33において第1のレール片31と第2のレール片32との間に介在し、第1のレール片31及び第2のレール片32を互いに接続する接続片51とを有している。
第1のレール片31及び第2のレール片32は、第1のレール片31の端部に設けられた第1の調整用傾斜面34と、第2のレール片32の端部に設けられた第2の調整用傾斜面35とが調整用レール部材23の長さ方向に対して互いに反対方向へ傾斜するように、主枠構成体22に設けられている。
接続片51の一端部には第1の接続片傾斜面52が設けられ、接続片51の他端部には第2の接続片傾斜面53が設けられている。第1の接続片傾斜面52及び第2の接続片傾斜面53は、接続片51の長さ方向に対して互いに反対方向へ傾斜している。従って、接続片51の形状は、略台形状となっている。
接続片51の一端部は、第1の接続片傾斜面52の傾斜によって、接続片51の一方の先端に向かって幅寸法が連続的に小さくなる第1の接続片狭幅部51aとなっている。接続片51の他端部は、第2の接続片傾斜面53の傾斜によって、接続片51の他方の先端に向かって幅寸法が連続的に小さくなる第2の接続片狭幅部51bとなっている。
接続片51は、第1の接続片傾斜面52を第1の調整用傾斜面34に接触させながら第1の接続片狭幅部51aを第1のレール片狭幅部31aに重ね、第2の接続片傾斜面53を第2の調整用傾斜面35に接触させながら第2の接続片狭幅部51bを第2のレール片狭幅部32aに重ねた状態で、第1のレール片31と第2のレール片32との間に介在している。
接続片51に対する第1のレール片31の位置は、第1の接続片傾斜面52に沿って第1の調整用傾斜面34をスライドさせながら、第1の接続片狭幅部51aに対する第1のレール片狭幅部31aの重なり量を調整することにより、調整用レール部材23の長さ方向について調整される。
接続片51に対する第2のレール片32の位置は、第2の接続片傾斜面53に沿って第2の調整用傾斜面35をスライドさせながら、第2の接続片狭幅部51bに対する第2のレール片狭幅部32aの重なり量を調整することにより、調整用レール部材23の長さ方向について調整される。
第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置は、接続片51に対する第1及び第2のレール片31,32の少なくともいずれかの位置の調整により、調整用レール部材23の長さ方向について調整される。調整用レール部材23の長さは、第1のレール片31に対する第2のレール片32の位置を調整用レール部材23の長さ方向について調整することにより調整される。
レール長さ調整部33では、接続片51及び第1のレール片31の接続と、接続片51及び第2のレール片32の接続とが、2つの調整用接続具36により個別に行われる。調整用接続具36の構成は、実施の形態1での調整用接続具36の構成と同様である。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
エスカレータの製造時には、第1のレール片31及び第2のレール片32だけでなく、接続片51も主枠構成体22に取り付けられた状態で、主枠構成体22の搬送や設置が行われる。エスカレータの製造方法は、実施の形態1と同様である。
このように、レール長さ調整部33において第1のレール片31及び第2のレール片32が接続片51を介して接続されるようにしても、調整用レール部材23の長さの調整により、調整用レール部材23の端部が主枠構成体22から突出しないようにすることができる。これにより、主枠構成体22の搬送時や設置時に接続片51を主枠構成体22から取り外す必要がなくなり、接続片51を主枠構成体22に取り付けたまま、主枠構成体22の搬送や設置を行うことができる。従って、レール部材23同士の接続作業を容易にすることができる。
なお、上記の例では、第1及び第2の接続片狭幅部51a,51bの幅寸法が接続片51の先端に向かって連続的に小さくなっており、第1及び第2のレール片狭幅部31a,32aの幅寸法が第1及び第2のレール片31,32の先端に向かって連続的に小さくなっているが、接続片51の両端部に切欠を設けて段差部を形成することによって第1及び第2の接続片狭幅部51a,51bの幅寸法を接続片51の長さ方向について一定とし、第1及び第2のレール片31,32のそれぞれの端部に切欠を設けて段差部を形成することによって第1及び第2のレール片狭幅部31a,32aの幅寸法を第1及び第2のレール片31,32の長さ方向について一定としてもよい。
また、各上記実施の形態では、主枠1の中間傾斜部を形成する3つの連続する主枠構成体22にそれぞれ設けられたレール部材23のそれぞれが調整用レール部材23となっているが、互いに隣り合うレール部材23のいずれかのみを調整用レール部材23としていてもよい。従って、主枠1の中間傾斜部を形成する3つの連続する主枠構成体22のうち、両端の主枠構成体22のそれぞれに設けられたレール部材23が調整用レール部材23であれば、中央の主枠構成体22に設けられたレール部材23は調整用レール部材23でなくてもよい。
また、各上記実施の形態では、レール長さ調整部33の位置が主枠構成体22の長手方向中央位置となっているが、レール長さ調整部33の位置は主枠構成体22内であればよく、主枠構成体22の長手方向中央位置に限定されない。
また、各上記実施の形態では、レール長さ調整部33の数が1つの調整用レール部材23につき1箇所とされているが、レール長さ調整部33の数を1つの調整用レール部材23につき複数個所としてもよい。
また、各上記実施の形態では、レール部材23同士の境界と主枠構成体22同士の境界とが同一平面上に存在するようになっているが、レール部材23同士の境界の位置が、主枠構成体22同士の境界を含む平面からずれていてもよい。
また、各上記実施の形態では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道(乗客コンベヤ)にこの発明を適用してもよい。
1 主枠、2 踏段、21 踏段レール、22 主枠構成体、23 レール部材(調整用レール部材を含む)、24 レール接続部、31 第1のレール片、32 第2のレール片。

Claims (4)

  1. 乗客コンベヤの長手方向に並べられる複数の主枠構成体を有し、互いに隣り合う上記主枠構成体同士を連結することにより構成された主枠、
    上記主枠に支持され、循環移動される複数の踏段、及び
    各上記主枠構成体に個別に設けられた複数のレール部材を有し、互いに隣り合う上記主枠構成体のそれぞれに設けられた上記レール部材同士を接続することにより構成され、各上記踏段の移動を案内する踏段レール
    を備え、
    互いに隣り合う上記レール部材の少なくともいずれかは、長さを調整可能な調整用レール部材とされ、
    上記調整用レール部材の長さの調整により、上記調整用レール部材の全体が上記主枠構成体に収容されるようになっている乗客コンベヤ。
  2. 上記調整用レール部材は、第1のレール片と、上記主枠構成体内で上記第1のレール片に対して接続される第2のレール片とを有し、
    上記調整用レール部材の長さは、上記第1のレール片に対する上記第2のレール片の位置を上記調整用レール部材の長さ方向について調整することにより調整される請求項1に記載の乗客コンベヤ。
  3. 上記レール部材同士が接続されるレール接続部では、上記レール部材の端面が上記レール部材の長さ方向に対して垂直な面とされており、
    互いに隣り合う上記レール部材同士は、上記レール部材同士の境界と上記主枠構成体同士の境界とが同一平面上に存在するように、それぞれの端面を互いに接触させて接続される請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤ。
  4. レール部材が個別に収容された複数の主枠構成体を乗客コンベヤの長手方向に並べて、互いに隣り合う上記主枠構成体同士を連結することにより、主枠を作製する主枠作製工程、
    互いに隣り合う上記主枠構成体のそれぞれに収容された上記レール部材のうち、長さを調整可能な調整用レール部材の長さを調整することにより、互いに隣り合う上記レール部材同士を接触させる調整工程、及び
    上記調整用レール部材の長さを固定するとともに、互いに接触する上記レール部材同士を接続することにより、踏段を案内する踏段レールを作製するレール作製工程
    を備えている乗客コンベヤの製造方法。
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