JP6441442B1 - 乗客コンベアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動抑制レールと駆動スプロケットとを精度よく位置決めできる乗客コンベアの製造方法を提供する。
【解決手段】トラス12の内部に配される配置ユニット100は、左右一対のユニット板102と、各ユニット板102の内側において前後方向に形成され、前輪301が走行する上前レール74と、駆動軸70が水平方向に配されるようにユニット板102に形成されたユニット切欠き部106と、各ユニット板102の上端部に形成され、かつ、ユニット切欠き部106に対し位置決めされたレール取り付け凹部112と、レール取り付け凹部112に取り付けられ、上前レール74から駆動スプロケット24に前輪301を橋渡す振動抑制レール90とを有し、ユニット切欠き部106に治具122を係合し、治具122に形成された軸孔124に駆動軸70を係合し、駆動軸70と振動抑制レール90とを位置決めする。
【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアの製造方法に関するものである。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアにおいて、踏段に駆動力を与えると共に、踏段を往路の位置から帰路の位置に反転させるために駆動スプロケットが設けられている。この駆動スプロケットは、踏段の前輪と係合した状態で、モータによって所定の速度で回転する。
特許第4292083号公報 特表2005−516872号公報 特開2003−252560号公報 特許第4107852号公報
上記のように踏段の前輪を駆動スプロケットによって往路から帰路に反転させる場合に、踏段の前輪がレールを移動している状態から駆動スプロケットの凹部に係合するように橋渡すために、前輪のレールの先端に振動抑制レールが設けられている。
しかし、この振動抑制レールを駆動スプロケットに対して精度よく固定しないと、前輪が凹部へ係合する時に振動が発生したり、異常音が発生したりするという問題点があった。
そこで本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、振動抑制レールと駆動スプロケットとを精度よく位置決めできる乗客コンベアの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、トラスと、前記トラスの前後方向に走行する無端状に連結された複数の踏段と、前記各踏段の前部に設けられた左右一対の前輪と、前記各踏段の後部に設けられた左右一対の後輪と、前記トラスの内部において、前記踏段の左右一対の前記前輪を往路側から帰路側に反転させる左右一対の駆動スプロケットと、左右一対の前記駆動スプロケットを連結する駆動軸と、前記トラスの内部に配される配置ユニットと、を有し、前記配置ユニットは、左右一対のユニット板と、前記各ユニット板の内側において前後方向に形成され、前記前輪が走行する上前レールと、前記駆動軸が水平方向に配されるように、前記ユニット板に形成されたユニット切欠き部と、前記各ユニット板の上端部に形成され、かつ、前記ユニット切欠き部に対し位置決めされたレール取り付け凹部と、前記レール取り付け凹部に取り付けられ、前記上前レールから前記駆動スプロケットに前記前輪を橋渡す振動抑制レールと、を有し、前記ユニット切欠き部に治具を係合し、前記治具に形成されている半円型の軸孔に前記駆動軸を係合し、前記駆動軸と前記振動抑制レールとを位置決めする、乗客コンベアの製造方法である。
本発明の一実施形態を示すエスカレータの側面から見た説明図。 駆動スプロケットで反転する踏段の説明図。 トラスに配置ユニットを収納した状態の側面図。 図3におけるA−A線断面図。 配置ユニットの側面から見た縦断面図。 配置ユニットの一部拡大縦断面図。 図6におけるB−B線断面図である。 治具と振動抑制レールを取り外した状態のユニット板の一部拡大図。 振動抑制レールの斜視図。 治具の斜視図。
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10を図1〜図10を参照して説明する。
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の駆動スプロケット24,24、左右一対のベルトスプロケット27,27が設けられている。駆動装置18は、誘導電動機(インダクションモータ)よりなるモータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により駆動スプロケット24が回転する。左右一対の駆動スプロケット24,24と左右一対のベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御装置50が設けられている。
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられている。上階側の駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡され、左右一対の踏段チェーン28,28は、複数の踏段30の前輪301に等間隔で取り付けられている。
トラス12の左右両側には、左右一対のスカートガード44,44と左右一対の欄干36,36が立設されている。欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。スカートガード44は、欄干36の側面下部に設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介してベルトスプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に表れる。そして、手摺りベルト38は、ベルトスプロケット27が駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転するベルトスプロケット27に走行する手摺りベルト38を押圧するための押圧部材68を有する。
上階側の機械室14の天井面にある乗降口には、上階側の乗降板32が水平に設けられ、下階側の機械室16の天井面にある乗降口には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60から踏段30が進出、又は、侵入する。また、乗降板34にも櫛歯状のコム62が設けられている。
(2)踏段30の走行状態
次に、踏段30の走行状態について図1と図2を参照して説明する。なお、図2において、踏段30の走行状態を分かり易く説明するために、不要な部品については記載を省略している。
左右一対の駆動スプロケット24は、水平に配された駆動軸70の両端に固定され、外周面には曲面状の凹部72が等角度毎に設けられている。
踏段30の前輪301は、踏段チェーン28によって連結され、往路は上前レール74を走行し、帰路は下前レール76を走行する。
上前レール74の先端部には、踏段30の前輪301が、駆動スプロケットの凹部72とスムーズに係合するための橋渡しのために振動抑制レール90が設けられている。振動抑制レール90の上面は、若干上方に膨らんだ形状を成し、この膨らんだ部分によって前輪301の走行距離が若干延び、凹部72にスムーズに係合する。
踏段30の後輪302の往路は、上後レール78を走行し、帰路は下後レール80を走行する。また、後輪302に関しては、上下動の振動を防止するため、上後レール78の上方に上支えレール82が設けられ、帰路側には下支えレール84が設けられている。さらに、駆動スプロケット24の位置において、上後レール78と下支えレール84とは小半円型レール86によって接続され、上支えレール82と下後レール80は大半円型レール88によって接続されている。これによって後輪302が連続して往路から帰路に走行できる。
(3)駆動スプロケット24とベルトスプロケット27を固定する構造
次に、駆動スプロケット24とベルトスプロケット27を固定する構造について説明する。
まず、トラス12は、図3に示すように、前後方向に延びた左右一対の上枠材92,92と、その下方に位置する左右一対の下枠材94,94と、図3と図4に示すように、上枠材92と下枠材94を連結する縦枠材96と、図4に示すように、左右一対の上枠材92,92及び左右一対の下枠材94,94を連結する横枠材98とより構成されている。
トラス12の機械室14内部には、図3に示すように、配置ユニット100が収納されている。配置ユニット100は、左右一対のユニット板102,102と、支持枠台104とを有している。この支持枠台104は、図3と図4に示すように、縦、横、左右方向の枠材を組み合わせたもので、左右一対のユニット板102を一定の間隔で縦方向に固定している。この支持枠台104は、トラスの横枠材98に固定されている。
図6と図8に示すように、ユニット板102の上階側の側辺103は垂直方向に形成され、その側辺103にユニット切欠き部106が形成され、一部が開口している。ユニット切欠き部106は、側辺103から下階側に傾斜して形成された上斜面106aと、前記上斜面106aの内端部から垂直方向に形成された垂直面106bと、前記垂直面106bの下端から前記側辺に傾斜して形成された下斜面106cとから構成され、上斜面106aと下斜面106cとは、側辺103の開口側に行くほど上下に離れるように上下対称に設けられている。すなわち、ユニット切欠き部106の内側は、上斜面106a、垂直面106b、下斜面106cによって多角形凹部に形成されている。また、上斜面106a、垂直面106b、下斜面106cは、表面粗さが所定値以下の算術平均粗さRa(例えば、Ra=0.4)を有する機械加工面となっている。
図3と図5に示すように、左右一対のベルトスプロケット27,27は、左右一対のユニット板102の中央部の外側に配され、左右一対のベルトスプロケット27を繋ぐベルト軸108は、左右一対のユニット板102を貫通し、図5に示す左右一対のユニット板102の内側にそれぞれ設けられた左右一対のベルト軸受110,110によって回転自在に支持されている。
図5に示すように、左右一対のユニット板102の上面は、上前レール74の上面を兼ねている。上前レール74の外側には、前輪301が脱輪しないようにするために防止壁120がさらに突出している。
図6〜図8に示すように、ユニット板102の上階側における上端部、すなわち、上前レール74の先端と連続した位置には、振動抑制レール90を取り付けるためレール取り付け凹部112が形成されている。まず、振動抑制レール90は、図9に示すように、略直方体であり、その上面は若干上方に膨らんだ形状を成し、2本のノックピン116を取り付けるための2個のピン孔119が左右方向に開口している。振動抑制レール90の各面は、表面粗さが所定値以下の算術平均粗さRa(例えば、Ra=0.4)を有する機械加工面となっている。図6〜図8に示すように、レール取り付け凹部112には、振動抑制レール90を支えるための縦方向の縦板114が設けられ、この縦板114には2本のノックピン116を取り付けるための2個のピン孔118が左右方向に開口している。レール取り付け凹部112の各面は、表面粗さが所定値以下の算術平均粗さRa(例えば、Ra=0.4)を有する機械加工面となっている。
左右一対のユニット板102の内側には、図5に示すように、上記で説明した上後レール78、下後レール80、上支えレール82、下支えレール84が前後方向にそれぞれ設けられている。また、左右一対のユニット板102の下方にある支持枠台104には、左右一対の下前レール76が前後方向に取り付けられている。
また、図5に示すように、小半円型レール86と大半円型レール88とを一体にした半円型部材126が、ユニット板102の側辺103に取り付け可能となっている。
ところで、図6〜図7に示すように、多角形凹部のユニット切欠き部106には、治具122を係合する。図6に示すように、この治具122の外側の形状は、ユニット切欠き部106の多角形凹部の形状に一致しており、図10に示すように、上面は上斜面122a、側面は垂直面122b、下面は下斜面122cとなっている。垂直面122bとは反対側の面には、図6に示す駆動軸70が係合する半円型の軸孔124が形成されている。図7に示すように、治具122の厚みは、ユニット板102の厚みよりも厚く形成されている。そして、この治具122の上斜面122a、垂直面122b、下斜面122c、軸孔124は、表面粗さが所定値以下の算術平均粗さRa(例えば、Ra=0.4)を有する機械加工面となっている。
図6〜図8に示すように、ユニット切欠き部106の上斜面106a、垂直面106b、下斜面106cは、機械加工面であり、治具122の上斜面122a、垂直面122b、下斜面122c、軸孔124も機械加工面であるため、治具122を用いると、駆動軸70をユニット板102に正確に取り付けることができる。すなわち、左右一対のユニット板102のユニット切欠き部106の上斜面106a、垂直面106b、下斜面106cに合わせて、2個の治具122の上斜面122a、垂直面122b、下斜面122cをそれぞれ係合して取り付ける。2個の治具122の軸孔124に、駆動軸70が係合する。
また、図6〜図8に示すように、ユニット板102のレール取り付け凹部112の各面と振動抑制レール90の各面は機械加工面であるため、レール取り付け凹部112と振動抑制レール90とは精度よく位置合わせされ、2本のノックピン116によってレール取り付け凹部112と振動抑制レール90も正確に取り付けることができる。
これによって、図2と図5に示すように、左右一対の治具122の軸孔124に係合した駆動軸70と、左右一対のレール取り付け凹部112に取り付けられた振動抑制レール90の位置関係が正確になり、踏段30の前輪301が、駆動スプロケット24の凹部72にスムーズに係合する。
(4)駆動スプロケット24の取り付け方法
次に、エスカレータ10の製造するときの左右一対の駆動スプロケット24を取り付ける方法について順番に説明する。
第1に、図6〜図8に示すように、左右一対のレール取り付け凹部112に振動抑制レール90をそれぞれ係合し、2本のノックピン116によってそれぞれを固定する。
第2に、図6〜図8に示すように、左右一対のユニット切欠き部106に治具122をそれぞれ取り付ける。
第3に、図6と図7に示すように、左右一対の駆動スプロケット24が取り付けられている駆動軸70を、2個の治具122の半円型の軸孔124にそれぞれ係合する。これによって、駆動軸70と振動抑制レール90との位置関係が正確になる。
第4に、図5に示すように、左右一対のユニット板102のユニット切欠き部106の外側に、半円型部材126をそれぞれ固定する。
第5に、図5に示すように、左右一対のベルトスプロケット27,27を左右一対のユニット板102,102の外側に取り付ける。この場合には、まず左右一対のユニット板102にベルト軸108を通してベルト軸受110へ固定し、その両端にベルトスプロケット27,27を取り付ける。
第6に、図3、図4に示すように、左右一対の駆動スプロケット24,24と左右一対のベルトスプロケット27,27を取り付けた配置ユニット100をトラス12の上階側の機械室14内部に収納する。
第7に、図3、図4に示すように、支持枠台104とトラス12の横枠材98を固定する。
第8に、図3、図4に示すように、左右一対の軸受128,128を、トラス12の縦枠材96にそれぞれ固定する。
第9に、図3、図4に示すように、左右一対の駆動スプロケット24,24の両側から突出した駆動軸70を左右一対の軸受128,128によってトラス12の縦枠材96に固定する。この場合に、図6に示すように駆動軸70は治具122によって所定の位置に固定されているため、駆動軸70がぶれないように軸受128,128の位置を調整する。
第10に、図3、図4に示すように、治具122をユニット切欠き部106から取り外す。この場合に、幅方向の内側に移動させることによって治具122は取り外すことができる。そして、治具122を取り外しても、左右一対の軸受128,128によって駆動軸70は固定されているため、振動抑制レール90との位置関係は不動である。
(5)効果
本実施形態によれば、振動抑制レール90を取り付けるレール取り付け凹部112とユニット切欠き部106とが機械加工によって精度よく位置関係が決まり、治具122も機械加工によって精度よく製造されているため、治具122の軸孔124に駆動軸70を取り付け、また、レール取り付け凹部112に振動抑制レール90を取り付けるだけで、振動抑制レール90と駆動軸70との位置関係が精度よく決定される。
また、治具122を取り除いても、駆動軸70は左右一対の軸受128,128によって固定されているため、振動抑制レール90との位置関係は不動である。
また、配置ユニット100に予め振動抑制レール90、左右一対の駆動スプロケット24、ベルトスプロケット27を取り付け、現地でこの配置ユニット100をトラス12内部に収納するだけで、精度よくトラス12を製造できる。
また、振動抑制レール90を取り外して交換する場合にも、レール取り付け凹部112に新たな振動抑制レール90を取り付けるだけで、駆動軸70に対し精度よく取り付けることができる。
また、治具122をユニット切欠き部106から取り外すときも、幅方向の内側に移動させることによって治具122は取り外すことができ、特に、治具122の厚さが、ユニット板102の厚さより厚いため、簡単に取り外せる。
変更例
上記実施形態では、踏段30の前輪301を踏段チェーン28で連結したが、これに代えて、踏段チェーン28は、前輪301とは独立して配し、複数の踏段30を無端状に連結してもよい。
また、上記実施形態では、レール取り付け凹部112を機械加工して機械加工面として振動抑制レール90を係合し、2本のノックピン116で固定したが、これに加えて、振動抑制レール90に凸部又は凹部を設け、レール取り付け凹部112にこの凸部又は凹部と係合する凹部又は凸部を設け、両者を嵌め込むことにより位置決めしてもよい。なお、この場合でも各面は、機械加工を行っておく。
また、上記実施形態では、エスカレータ10に適用して説明したが、これに代えて動く歩道に適用してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、14・・・機械室、24・・・駆動スプロケット、27・・・ベルトスプロケット、28・・・踏段チェーン、30・・・踏段、70・・・駆動軸、72・・・凹部、74・・・上前レール、100・・・配置ユニット、102・・・ユニット板、104・・・支持枠台、106・・・ユニット切欠き部、112・・・レール取り付け凹部、116・・・ノックピン、122・・・治具、301・・・前輪、302・・・後輪

Claims (10)

  1. トラスと、
    前記トラスの前後方向に走行する無端状に連結された複数の踏段と、
    前記各踏段の前部に設けられた左右一対の前輪と、
    前記各踏段の後部に設けられた左右一対の後輪と、
    前記トラスの内部において、前記踏段の左右一対の前記前輪を往路側から帰路側に反転させる左右一対の駆動スプロケットと、
    左右一対の前記駆動スプロケットを連結する駆動軸と、
    前記トラスの内部に配される配置ユニットと、
    を有し、
    前記配置ユニットは、
    左右一対のユニット板と、
    前記各ユニット板の内側において前後方向に形成され、前記前輪が走行する上前レールと、
    前記駆動軸が水平方向に配されるように、前記ユニット板に形成されたユニット切欠き部と、
    前記各ユニット板の上端部に形成され、かつ、前記ユニット切欠き部に対し位置決めされたレール取り付け凹部と、
    前記レール取り付け凹部に取り付けられ、前記上前レールから前記駆動スプロケットに前記前輪を橋渡す振動抑制レールと、
    を有し、
    前記ユニット切欠き部に治具を係合し、
    前記治具に形成されている半円型の軸孔に前記駆動軸を係合し、前記駆動軸と前記振動抑制レールとを位置決めする、
    乗客コンベアの製造方法。
  2. 前記ユニット切欠き部の内面、前記治具の外面と前記軸孔の内周面、前記レール取り付け凹部の各面、及び前記振動抑制レールの各面は、表面粗さが所定値以下の算術平均粗さを有する機械加工面である、
    請求項1に記載の乗客コンベアの製造方法。
  3. 前記駆動軸を前記ユニット切欠き部に前記治具を介して配し、
    次に、前記配置ユニットを前記トラス内部に固定し、
    次に、前駆駆動軸の両端を、前記トラスの左右の枠材に設けられた左右一対の軸受を用いて回転自在に固定し、
    次に、前記治具を前記配置ユニットから取り外す、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  4. 前記振動抑制レールを、前記レール取り付け凹部に複数本のノックピンで固定する、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  5. 前記ユニット切欠き部の形状が多角形凹部である、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  6. 前記配置ユニットには、左右一対の手摺りベルトを駆動させる左右一対のベルトスプロケットが回転自在に固定されている、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  7. 前記各ユニット板の内側に前記往路の前記後輪が走行する上後レールと、前記帰路の前記後輪が走行する下後レールとが設けられている、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  8. 前記駆動軸を前記ユニット切欠き部に前記治具を介して配した後に、
    前記後輪が走行する前記上後レールと前記下後レールを接続する半円型のレールが形成された半円型部材を、前記ユニット切欠き部の開口部分に固定する、
    請求項7に記載の乗客コンベアの製造方法。
  9. 前記ユニット切欠き部の内側の形状は、上斜面、垂直面、下斜面によって多角形凹部に形成され、
    前記治具の外側の形状は、上斜面、垂直面、下斜面から形成され、さらに、前記駆動軸が係合する半円型の前記軸孔が形成されている、
    請求項1又は2に記載の乗客コンベアの製造方法。
  10. 前記治具の厚さは、前記ユニット板の厚さより厚い、
    請求項9に記載の乗客コンベアの製造方法。
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JP2003252560A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Toshiba Elevator Co Ltd コンベア装置
JP2006137536A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Toshiba Elevator Co Ltd 乗客コンベアの振動抑制レールの位置決め用治具及び位置決め方法

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