JP2011026083A - マンコンベアのレール接続装置用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な構成により、接続レールの継ぎ目の段差の調整を容易に行うことができるマンコンベアのレール接続装置用治具を得る。
【解決手段】一対の押圧ボルト160のそれぞれは、一対のナット180に対する締め付け力を調整することにより、レール接続装置100に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レール41〜71の側面又は底面の一方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっており、一対の第2の支持体150のそれぞれは、一対の接続ボルト170のそれぞれに対する一対の接続ナット190のそれぞれの締め付け力を調整することにより、一対の押圧部152を介してそれぞれの接続レール41〜71の背面に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レール41〜71の側面又は底面の他方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっている。
【選択図】図1
【解決手段】一対の押圧ボルト160のそれぞれは、一対のナット180に対する締め付け力を調整することにより、レール接続装置100に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レール41〜71の側面又は底面の一方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっており、一対の第2の支持体150のそれぞれは、一対の接続ボルト170のそれぞれに対する一対の接続ナット190のそれぞれの締め付け力を調整することにより、一対の押圧部152を介してそれぞれの接続レール41〜71の背面に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レール41〜71の側面又は底面の他方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、マンコンベアのレール端部同士に設けられたレール接続装置の位置合わせに使用されるマンコンベアのレール接続装置用治具に関するものである。
図5は、従来のエスカレータの一例を示す側面図である。図5において、建物の建築梁間には、主枠1が固定されている。また、主枠1には、複数の縦部材2が固定されている。そして、各縦部材2は、主枠1の長手方向に沿って互いに間隔をおいて配置されている。
主枠1の長手方向の上端部には、上部機械室10が設けられている。一方、主枠1の長手方向の下端部には、下部機械室20が設けられている。
上部機械室10内には、制御装置(図示せず)、駆動装置11、駆動チェーン用スプロケット12、駆動スプロケット13、一対の上部スプロケット14及び駆動チェーン15が備えられている。
制御装置は、駆動装置11を制御することにより、エスカレータの運転制御を行っている。また、駆動チェーン用スプロケット12は、駆動装置11に設けられ、駆動装置11の駆動力によって回転可能となっている。
駆動スプロケット13及び一対の上部スプロケット14は、同軸上に設けられている。また、駆動チェーン15は、駆動チェーン用スプロケット12と駆動スプロケット13との間に無端状に巻き掛けられている。
ここで、駆動装置11の駆動力は、駆動チェーン用スプロケット12及び駆動チェーン15を介して駆動スプロケット13に伝達される。従って、一対の上部スプロケット14は、駆動スプロケット13が駆動装置11からの駆動力を受けることにより、駆動スプロケット13と一体に回転される。
一方、下部機械室20内には、一対の下部スプロケット21が備えられている。そして、一対の下部スプロケット21と、上述した一対の上部スプロケット14との間には、左右一対の踏段チェーン3(踏段鎖)が巻き掛けられている。
主枠1内には、無端状に連結された複数の踏段4が、左右一対の踏段チェーン3により支持されている。各踏段4は、駆動装置11の駆動力で一対の上部スプロケット14が回転されることにより、左右一対の踏段チェーン3の回転移動に伴って、主枠1の往路側と、主枠1の帰路側との間で循環移動される。
また、主枠1内には、踏段レール30が各縦部材2に固定されている。なお、踏段レール30の固定方法としては、例えば、ボルトや溶接などが挙げられる。
踏段レール30は、一対の往路側駆動レール40、一対の往路側追従レール50、一対の帰路側駆動レール60、一対の帰路側追従レール70、一対の上部円形レール80a、80b及び一対の下部円形レール90a、90bを備えている。
一対の往路側駆動レール40及び一対の往路側追従レール50は、主枠1の往路側に配置され、主枠1の往路側における各踏段4の走行を案内する。
一方、一対の帰路側駆動レール60及び一対の帰路側追従レール70は、主枠1の帰路側に配置され、主枠1の帰路側における各踏段4の走行を案内する。
一対の上部円形レール80aは、上部機械室10側に配置され、往路側駆動レール40と帰路側駆動レール60の端部同士を連結するように接続されている。また、一対の上部円形レール80bは、上部機械室10側に配置され、往路側追従レール50と帰路側追従レール70の端部同士を連結するように接続されている。これにより、各踏段4は、往路側から帰路側へ反転可能となっている。
一方、一対の下部円形レール90aは、下部機械室20側に配置され、往路側駆動レール40と帰路側駆動レール60の端部同士を連結するように接続されている。また、一対の下部円形レール90bは、下部機械室20側に配置され、往路側追従レール50と帰路側追従レール70の端部同士を連結するように接続されている。これにより、各踏段4は、帰路側から往路側へ反転可能となっている。この結果、各踏段4は、往路−帰路間を循環移動することが可能となる。
図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図、図7は、図6の帰路側駆動レール60及び帰路側追従レール70の接続部を拡大して示す断面図である。
一対の往路側駆動レール40は、複数の接続レール41の互いの端部同士を接続することにより構成されている。各接続レール41は、ローラ走行面41aと、ローラガイド面41bとを有し、断面L字形に形成されている。また、複数の接続レール41のそれぞれの底面(ローラ走行面41aの背面)の両端には、隣接する2つの接続レール41の端部同士を接続するためのレール接続装置100が設けられている(図6参照)。
一対の往路側追従レール50は、複数の接続レール51の互いの端部同士を接続することにより構成されている。各接続レール51は、ローラ走行面51aと、ローラガイド面51bとを有し、断面L字形に形成されている。また、複数の接続レール51のそれぞれの底面(ローラ走行面51aの背面)の両端にも、接続レール41と同様に、隣接する2つの接続レール51の端部同士を接続するためのレール接続装置100が設けられている(図6参照)。
一対の帰路側駆動レール60は、複数の接続レール61の互いの端部同士を接続することにより構成されている。各接続レール61は、ローラ走行面61aと、ローラガイド面61bとを有し、断面L字形に形成されている。また、複数の接続レール61のそれぞれの底面(ローラ走行面61aの背面)の両端にも、接続レール41、51と同様に、隣接する2つの接続レール61の端部同士を接続するためのレール接続装置100が設けられている(図6、7参照)。
一対の帰路側追従レール70は、複数の接続レール71の互いの端部同士を接続することにより構成されている。各接続レール71は、ローラ走行面71aと、ローラガイド面71bとを有し、断面L字形に形成されている。また、複数の接続レール71のそれぞれの外側面(ローラガイド面71bの背面)の両端にも、接続レール41、51、61と同様に、隣接する2つの接続レール71の端部同士を接続するためのレール接続装置100が設けられている(図6、7参照)。
図6に示すように、各踏段4は、踏段本体4aと、踏段軸4bと、一対の駆動ローラ4cと、一対の追従ローラ4dとを有している。
踏段本体4aには、踏段本体4aの幅方向に沿って踏段軸4bが設けられている。踏段軸4bの両端には、一対の駆動ローラ4cが回動可能に取り付けられている。
そして、一対の駆動ローラ4cは、踏段軸4bが踏段チェーン3を介して駆動装置11の駆動力を受けることにより、一対の往路側駆動レール40のローラ走行面41a及び一対の帰路側駆動レール60のローラ走行面61a上を転動する。
また、一対の追従ローラ4dは、一対の駆動ローラ4cの転動に追従して、一対の往路側追従レール50のローラ走行面51a及び一対の帰路側追従レール70のローラ走行面71a上を転動する。
図8は、図7の接続レール61及びレール接続装置100を拡大して示す断面図、図9は、図8に示したレール接続装置100を有する接続レール61が隣接し、レール接続装置100を接続した状態を示す側面図である。
隣接する2つの接続レール61の端部背面には、レール接続装置100が設けられている。このレール接続装置100に設けられたそれぞれの結合ブロック101は、貫通孔101aを通過した固定用ボルト102を固定用ナット103で締結することで互いに固定される。すなわち、隣接する2つの接続レール61の端部同士は、各貫通孔101aに挿入された固定用ボルト102に固定用ナット103を締め付けることにより、互いに接続されている。
ここで、各貫通孔101aの穴径は、固定用ボルト102の棒状部(各貫通孔101aに挿入される部分)の外径よりも大きく形成されている。これにより、レール接続装置100は、隣接する2つの接続レールの継ぎ目の段差を調整する機能を有するとともに、隣接する2つの接続レール61の端部同士を接続する機能を有する。
このように、一対の帰路側駆動レール60は、作業者がレール接続装置100を用いて、隣接する2つの接続レール61の継ぎ目の段差を調整しながら、端部同士を接続する作業を順次繰り返すことにより形成される。
しかし、上述したような、従来技術では、作業者によっては、隣接する2つの接続レール61の継ぎ目に段差が生じた状態で端部同士を接続してしまう場合があった(図10参照)。複数の接続レールをつなぎ終えた後に、一部分の継ぎ目に段差が生じている場合、作業者は、隣接する2つの接続レール61の継ぎ目の段差に対して、段差修正作業(サンダー等による研削加工)を行っていた。この結果、隣接する2つの接続レール61の継ぎ目の調整作業には、手間が掛かってしまうといった課題があった。
そこで、上記の課題を解決する従来技術として、図11に示すように、2つの結合ブロック101の側面及び底面に対して、断面L字形の連結体111(ガイド枠)が連結体固定用ボルト112で固定されることで、2つの結合ブロックの位置決めを行うものがある。これにより、接続レール61の継ぎ目の段差を抑制することができる。
より具体的には、2つの結合ブロック101に対して1つの連結体111を、それぞれ2本の固定用ボルトで組み付けることで、隣接する2つの接続レール61の段差がなくなるように構成されている。そして、連結体111により、隣接する2つの結合ブロック101の位置決めを行った後に、固定用ボルト102と固定用ナット103による螺着が行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示される構成では、結合ブロック、接続レールに対する結合ブロックの溶接、連結体固定用ボルトが挿入される穴位置及び穴径などに精度が要求される。このため、マンコンベアの製作には、コストが掛かってしまうといった課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、安価な構成により、接続レールの継ぎ目の段差の調整を容易に行うことができるマンコンベアのレール接続装置用治具を得ることを目的とする。
本発明に係るマンコンベアのレール接続装置用治具は、隣接する2つの接続レールを、それぞれの接続レールの端部背面に設けられたレール接続装置によって接続する際に、2つの接続レールの継ぎ目の段差を調整するマンコンベアのレール接続装置用治具であって、2つの接続レールの側面及び底面のそれぞれに対する基準面を有し、2つの接続レールの継ぎ目に跨るように配置されるレール接続部基準体と、レール接続部基準体に係合される係合部と、レール接続装置に対向して配置される対向部と、係合部と対向部の端部同士を接続する接続部とを有し、レール接続部基準体の長手方向に沿って配置される断面コ字形の第1の支持体と、互いに間隔をおいて対向部の長手方向に沿って対向部の外側面に設けられた一対の貫通孔、および一対の貫通孔と同一位置に配置されている一対のナットと、一対の貫通孔および一対のナットのそれぞれに通され、レール接続装置に先端部が当接される一対の押圧ボルトと、接続部に取り付けられる一対の取付部と、それぞれの接続レールの背面に隣接される一対の押圧部と、一対の取付部と一対の押圧部のそれぞれの端部同士を接続する一対の接続部とを有し、互いに間隔をおいて第1の支持体の長手方向に沿って配置される断面コ字形の一対の第2の支持体と、一対の取付部のそれぞれに設けられ、接続部と取付部との接続に用いられる一対の接続ボルトと、一対の接続ボルトのそれぞれに螺着される一対の接続ナットとを備え、一対の押圧ボルトのそれぞれは、一対のナットに対する締め付け力を調整することにより、レール接続装置に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レールの側面又は底面の一方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっており、一対の第2の支持体のそれぞれは、一対の接続ボルトのそれぞれに対する一対の接続ナットのそれぞれの締め付け力を調整することにより、一対の押圧部を介してそれぞれの接続レールの背面に与える押圧力が調整可能となっており、2つの接続レールの側面又は底面の他方を、基準面に対して個別に位置決め可能となっているものである。
本発明に係るマンコンベアのレール接続装置用治具は、隣接する2つの接続レールのそれぞれの側面及び底面に、個別に押圧力を与えることができる構造としている。これにより、結合ブロック、接続レールに対する結合ブロックの溶接、連結体固定用ボルトが挿入される穴位置及び穴径などの精度がなくても、隣接する2つの接続レールの継ぎ目の段差を容易に調整することができる。従って、安価な構成により、隣接する2つの接続レールの継ぎ目の段差の調整を容易に行うことができるマンコンベアのレール接続装置用治具を得ることができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
本願発明は、隣接する2つの接続レールの側面及び底面に対して、個別に押圧力を与えることができる構成を備えていることを技術的特徴とし、隣接する2つの接続レールの継ぎ目の段差を容易に修正することができるという顕著な効果を得ることができる。
本願発明は、隣接する2つの接続レールの側面及び底面に対して、個別に押圧力を与えることができる構成を備えていることを技術的特徴とし、隣接する2つの接続レールの継ぎ目の段差を容易に修正することができるという顕著な効果を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレール接続装置用治具を示す正面図、図2は、図1のレール接続装置用治具を示す側面図である。なお、本発明の実施の形態1におけるエスカレータの構成は、先の図5において説明した従来のエスカレータの構成と同様であり、その説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るレール接続装置用治具を示す正面図、図2は、図1のレール接続装置用治具を示す側面図である。なお、本発明の実施の形態1におけるエスカレータの構成は、先の図5において説明した従来のエスカレータの構成と同様であり、その説明を省略する。
さらに、本発明の実施の形態1では、往路側駆動レール40を構成する複数の接続レール41の継ぎ目に対して、レール接続装置用治具120を配置した場合を例に挙げて説明する。しかしながら、本発明は、これに限定されず、接続レール51、61、71の継ぎ目に対しても、このレール接続装置用治具120を適用することが可能である。
図1、2に示すように、隣接する2つの接続レール41の端部同士を接続する作業を行うときには、隣接する2つの接続レール41の継ぎ目にレール接続装置用治具120が取り付けられる。このときのレール接続装置用治具120は、隣接する2つの接続レール41と、レール接続装置100とを挟持するように配置されている。
そして、本発明のレール接続装置用治具120は、隣接する2つの接続レール41の継ぎ目に対して着脱可能となっている。すなわち、レール接続装置用治具120は、隣接する2つの接続レール41の位置決めを行う際に装着され、位置決めが完了し、ボルト締結にて2つの結合ブロック101を固定した後は取り外されることとなる。
レール接続装置用治具120は、レール接続部基準体130、第1の支持体140、一対の第2の支持体150、一対のジャッキボルト160(押圧ボルトに相当)、170(接続ボルトに相当)及び一対のナット180、190(接続ナットに相当)を備えている。
まず、レール接続部基準体130の詳細な構成について、以下に説明する。
レール接続部基準体130は、2つの接続レール41のローラ走行面41a及びローラガイド面41bのそれぞれの基準面として、2つの接続レール41の継ぎ目に跨るように配置されている。レール接続部基準体130は、断面L字形の基準腕131と、一対の当板132a、132bと、一対の補強材133とを有している。
レール接続部基準体130は、2つの接続レール41のローラ走行面41a及びローラガイド面41bのそれぞれの基準面として、2つの接続レール41の継ぎ目に跨るように配置されている。レール接続部基準体130は、断面L字形の基準腕131と、一対の当板132a、132bと、一対の補強材133とを有している。
基準腕131は、水平部131aと、垂直部131bとを有し、断面L字形を構成している。水平部131aは、2つの接続レール41のローラ走行面41aに沿って配置されている。また、垂直部131bは、2つの接続レール41のローラガイド面41bに沿って配置されている。
一対の当板132aは、基準腕131の長手方向に沿って互いに間隔をおいて、基準腕131の水平部131aの背面(ローラ走行面41a側の面)に固定されている。従って、水平部131aの背面に固定された一対の当板132aは、2つの接続レール41のそれぞれのローラ走行面41aの基準面に相当する。
一方、一対の当板132bは、基準腕131の長手方向に沿って互いに間隔をおいて、基準腕131の垂直部131bの背面(ローラガイド面41b側の面)に固定されている。従って、垂直部131bの背面に固定された一対の当板132bは、2つの接続レール41のそれぞれのローラガイド面41bの基準面に相当する。
一対の補強材133は、基準腕131の長手方向に沿って互いに間隔をおいて、基準腕131の水平部131a及び垂直部131bに固定されている。
次に、第1の支持体140及び一対の第2の支持体150の詳細な構成・機能について、以下に説明する。第1の支持体140及び一対の第2の支持体150は、図1、2に示すように、一対のジャッキボルト170及び一対のナット190によって接続されている。
第1の支持体140は、側部141(係合部に相当)、142(対向部に相当)と、接続部143とを有している。側部141、142は、互いに対向して配置され、接続部143は、側部141、142のそれぞれの一端に接続されている。これにより、第1の支持体140は、断面コ字形に形成されている。
第1の支持体140の側部141は、基準腕131の水平部131aの上面に係合されている。また、第1の支持体140の側部141の先端部は、補強材133の側面に当接する位置に配置されている。このようにして、第1の支持体140は、レール接続部基準体130の長手方向に沿って、レール接続部基準体130に支持されている。このとき、第1の支持体140の側部142は、レール接続装置100に対向して配置されている。
第1の支持体140の側部142の一方(接続部143に近い方)には、一対の溝部(図示せず)が設けられている。また、第1の支持体140の側部142の他方(接続部143から遠い方)には、一対の貫通孔142aが設けられている。各貫通孔142aは、第1の支持体140の長手方向に沿って互いに間隔をおいて配置されている(図2参照)。
さらに、第1の支持体140の側部142の他方の外側面には、一対のナット180が溶接されている。各ナット180は、各貫通孔142aと同一位置に配置されている(図2参照)。
ここで、各ナット180及び各貫通孔142aには、ジャッキボルト160が通されている。そして、ジャッキボルト160の先端部は、各結合ブロック101の底面に当接されている位置に配置されている。
従って、各ジャッキボルト160は、各ナット180に対する締め付け力を調整することにより、各結合ブロック101の底面(すなわち、ローラ走行面41a)に与える押圧力を調整することができる。
第1の支持体140の接続部143には、一対の長穴143aが設けられている。各長穴143aは、第1の支持体140の長手方向に沿って互いに間隔をおいて配置されている。
一対の第2の支持体150は、側部151(取付部に相当)、152(押圧部に相当)と、接続部153とをそれぞれ有している。側部151、152は、互いに対向して配置され、接続部153は、側部151、152のそれぞれの一端に接続されている。これにより、一対の第2の支持体150のそれぞれは、断面コ字形に形成されている。
一対の第2の支持体150の側部151には、側部151を貫通してジャッキボルト170が溶接されている。各ジャッキボルト170は、第1の支持体140の接続部143の各長穴143aに通されている。また、各ジャッキボルト170には、ナット190が螺着されている。これにより、第1の支持体140には、一対の第2の支持体150が、第1の支持体140の長手方向に沿って互いに間隔をおいて接続されている。
このとき、一対の第2の支持体150の側部151は、第1の支持体140の各溝部にそれぞれ挿入されている。さらに、一対の第2の支持体150の側部152は、2つの接続レール41のローラガイド面41bの背面にそれぞれに隣接されている。
また、一対の第2の支持体150は、各ジャッキボルト170を、第1の支持体140の接続部143の各長穴143aに挿入したとき、各長穴143aの長径方向(図1の上下方向)に沿って変位可能となっている。
ここで、各溝部は、一対の第2の支持体150の側部151の厚みよりも大きく形成されている。これにより、一対の第2の支持体150は、各ナット190を各ジャッキボルト170に締め付けることにより、水平方向(図1中の左方向)へ変位可能となっている。
従って、一対の第2の支持体150のそれぞれは、各ジャッキボルト170に対する各ナット190の締め付け力を調整することにより、一対の第2の支持体150の側部152を介して、2つの接続レール41のそれぞれのローラガイド面41bの背面に与える押圧力を調整することができる。
次に、上述の構成を踏まえて、本実施の形態1のレール接続装置用治具120による、隣接する2つの接続レール41の端部同士の接続作業について説明する。
まず、レール接続部基準体130を、隣接する2つの接続レール41の継ぎ目に配置する。この後、第1の支持体140を、レール接続部基準体130に係合させる。この後、一対の第2の支持体150を、第1の支持体140に接続させる。
このとき、各ジャッキボルト170に対する各ナット190の締め付け加減を調整する。これにより、一対の第2の支持体150の側部152が隣接する2つの接続レール41のそれぞれのローラガイド面41bの背面に押圧力を与える。このようにして個別にローラガイド面41bの位置を微調整することで、隣接する2つの接続レール41のローラガイド面41bの継ぎ目の段差調整作業を行う。
この後、各ジャッキボルト160を、各ナット180に締め付ける。この後、各ナット180に対する各ジャッキボルト160の締め付け加減を調整する。これにより、各ジャッキボルト160の先端部が各結合ブロック101の底面に押圧力を与える。このようにして個別に結合ブロック101の底面(すなわち、ローラ走行面41a)の位置を微調整することで、隣接する2つの接続レール41のローラ走行面41aの継ぎ目の段差調整作業を行う。
そして、隣接する2つの接続レール41のローラ走行面41aおよびローラガイド面41bの継ぎ目の段差調整作業が完了した後に、各結合ブロック101の貫通孔101aに固定用ボルト102を挿入し、固定用ボルト102に固定用ナット103を締め付ける。そして、隣接する2つの接続レール41の端部同士に対してねじ締結による接続作業が完了した後に、レール接続装置用治具120を取り外す。
以上のように、実施の形態1によれば、レール接続装置用治具を、隣接する2つの接続レールのそれぞれのローラ走行面及びローラガイド面に、個別に押圧力を与えることができる構造としている。これにより、据付時における継ぎ目の段差調整作業を容易に行うことができる。すなわち、従来技術で必要であった、結合ブロック、接続レールに対する結合ブロックの溶接、連結体固定用ボルトが挿入される穴位置及び穴径などの精度が、不要となる。
このため、隣接する2つの接続レールのローラ走行面及びローラガイド面の段差は、レール接続装置の製品レベルを量産品レベルに下げても、常に一定の形態に調整することができる。従って、安価な構成により、接続レールの継ぎ目の段差調整を容易に行うことができるマンコンベアのレール接続装置用治具を得ることができる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、隣接する2つの接続レール41の端部底面にレール接続装置100が設けられた構成に対して、レール接続装置用治具120を適用する場合について説明した。先の図6に示すように、接続レール41、51、61は、いずれも接続レールの端部底面にレール接続装置100が設けられている。従って、これらの接続レール41、51、61に対しては、先の実施の形態1で説明したレール接続装置用治具120を共通して適用することが可能である。
先の実施の形態1では、隣接する2つの接続レール41の端部底面にレール接続装置100が設けられた構成に対して、レール接続装置用治具120を適用する場合について説明した。先の図6に示すように、接続レール41、51、61は、いずれも接続レールの端部底面にレール接続装置100が設けられている。従って、これらの接続レール41、51、61に対しては、先の実施の形態1で説明したレール接続装置用治具120を共通して適用することが可能である。
これに対して、先の図6における接続レール71は、接続レールの端部側面にレール接続装置100が設けられている。そこで、本実施の形態2では、このような構成の接続レール71に対しても、先の実施の形態1で示したレール接続装置用治具120を共用化して適用できることを説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係るレール接続装置用治具120を示す正面図、図4は、図3のレール接続装置用治具120を示す側面図である。図3に示すように、レール接続装置100が、隣接する2つの接続レールの端部底面ではなく、端部側面に設けられている場合にも、本発明のレール接続装置用治具120を適用することができる。
次に、本実施の形態2のレール接続装置用治具120による、隣接する2つの接続レール41の端部同士の接続作業について説明する。
まず、レール接続部基準体130を、隣接する2つの接続レール71の継ぎ目に配置する。この後、第1の支持体140を、レール接続部基準体130に係合させる。この後、一対の第2の支持体150を、第1の支持体140に接続させる。
このとき、各ジャッキボルト170に対する各ナット190の締め付け加減を調整する。これにより、一対の第2の支持体150の側部152が隣接する2つの接続レール71のそれぞれのローラ走行面71aの背面に押圧力を与える。このようにして個別にローラ走行面71aの位置を微調整することで、隣接する2つの接続レール71のローラ走行面71aの継ぎ目の段差調整作業を行う。
この後、各ジャッキボルト160を、各ナット180に締め付ける。このとき、各ナット180に対する各ジャッキボルト160の締め付け加減を調整する。これにより、各ジャッキボルト160の先端部が各結合ブロック101の側面に押圧力を与える。このようにして個別に結合ブロック101の側面(すなわち、ローラガイド面71b)の位置を微調整することで、隣接する2つの接続レール71のローラガイド面71bの継ぎ目の段差調整作業を行う。
そして、隣接する2つの接続レール71のローラ走行面71aおよびローラガイド面71bの継ぎ目の段差調整作業が完了した後に、各結合ブロック101の貫通孔101aに固定用ボルト102を挿入し、固定用ボルト102に固定用ナット103を締め付ける。そして、隣接する2つの接続レール71の端部同士に対してねじ締結による接続作業が完了した後に、レール接続装置用治具120を取り外す。
以上のように、実施の形態2によれば、1つのレール接続装置用治具を、レール接続装置の設置位置に応じて、設置方向を変更して適用することができ、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の実施の形態1、2では、エスカレータに、この発明のレール接続装置用治具が適用されているが、動く歩道に、この発明のレール接続装置用治具を適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
41、51、61、71 接続レール、100 レール接続装置、120 レール接続装置用治具、130 レール接続部基準体、140 第1の支持体、141 側部(係合部)、142 側部(対向部)、142a 貫通孔、143 接続部、150 第2の支持体、151 側部(取付部)、152 側部(押圧部)、153 接続部、160 ジャッキボルト(押圧ボルト)、170 ジャッキボルト(接続ボルト)、180 ナット、190 ナット(接続ナット)。
Claims (1)
- 隣接する2つの接続レールを、それぞれの接続レールの端部背面に設けられたレール接続装置によって接続する際に、前記2つの接続レールの継ぎ目の段差を調整するマンコンベアのレール接続装置用治具であって、
前記2つの接続レールの側面及び底面のそれぞれに対する基準面を有し、前記2つの接続レールの継ぎ目に跨るように配置されるレール接続部基準体と、
前記レール接続部基準体に係合される係合部と、前記レール接続装置に対向して配置される対向部と、前記係合部と前記対向部の端部同士を接続する接続部とを有し、前記レール接続部基準体の長手方向に沿って配置される断面コ字形の第1の支持体と、
互いに間隔をおいて前記対向部の長手方向に沿って前記対向部の外側面に設けられた一対の貫通孔、および前記一対の貫通孔と同一位置に配置されている一対のナットと、
前記一対の貫通孔および前記一対のナットのそれぞれに通され、前記レール接続装置に先端部が当接される一対の押圧ボルトと、
前記接続部に取り付けられる一対の取付部と、それぞれの前記接続レールの背面に隣接される一対の押圧部と、前記一対の取付部と前記一対の押圧部のそれぞれの端部同士を接続する一対の接続部とを有し、互いに間隔をおいて前記第1の支持体の長手方向に沿って配置される断面コ字形の一対の第2の支持体と、
前記一対の取付部のそれぞれに設けられ、前記接続部と前記取付部との接続に用いられる一対の接続ボルトと、
前記一対の接続ボルトのそれぞれに螺着される一対の接続ナットと
を備え、
前記一対の押圧ボルトのそれぞれは、前記一対のナットに対する締め付け力を調整することにより、前記レール接続装置に与える押圧力が調整可能となっており、前記2つの接続レールの側面又は底面の一方を、前記基準面に対して個別に位置決め可能となっており、
前記一対の第2の支持体のそれぞれは、前記一対の接続ボルトのそれぞれに対する前記一対の接続ナットのそれぞれの締め付け力を調整することにより、前記一対の押圧部を介してそれぞれの接続レールの背面に与える押圧力が調整可能となっており、前記2つの接続レールの側面又は底面の他方を、前記基準面に対して個別に位置決め可能となっている
ことを特徴とするマンコンベアのレール接続装置用治具。
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