JPS586850Y2 - エスカレ−タにおけるオイルパン付きトラス水平部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下面にオイルパンをそれぞれ有した２つ以上
のトラス水平部ユニットを設置現場に搬入シで組合せ連
設することにより構成されるエスカレータにおけるオイ
ルパン付きトラス水平部溝造に関する。

一般にエスカレ→用トラスは工場生産されて建物内等の
エスカレータ設置現場に搬入されて据付けられるが、そ
のトラス全体では大きすぎることから複数個に分割して
搬入する。

その搬入時の大きさは該建物の搬入口の大きさにより決
定される。

一般的にはトラス全体を上部水平部、中間傾斜部、下部
水平部にわけた３分割スタイルで搬入するのが最も多い
が、特に長いエスカレータ用の場合や建物の搬入口が小
さい場合にはさらに小さく分割して搬入しなげればなら
ないことが生ずる。

また、そうした小さな搬入口しかない建物に設置する場
合エスカレータの構造上、トラスの上部水平部には駆動
装置制御装置・給油装置等多種の装置用品が取付けられ
ているため、その上部のトラス水平部は深く且つ下部水
平線と比較すれば長くなっているのが一般的であること
からして、従来から第１図及び第２図に示す如く上部ト
ラス水平部を例えば分割点Ｃでもって２つのユニットＡ
。

Ｂに分割して個々に搬入して設置現場で組合せ連設して
据付けるようになすケースが多かった。

しかしながら、そうした上部トラス水平部を複数のユニ
ットに分割して搬入・据付けする構造のものの場合には
、その下面に油等の洩れがないようにオイルパンを設け
ることが困難であった。

つまり、従来では第１図及び第２図に示す如く上部トラ
ス水平部ユニツ）Ａ、Ｂの各下面オイルパン１０．１１
を一個づつ予め取付けておいて該ユニットＡ、Ｂと一緒
に設置現場に搬入し、そこでユニツ）Ａ、Ｂを組合せ連
設して据付ける際に、その両ユニツ）Ａ、Ｂ下面のオイ
ルパン１０，１１を互に溶接ａ等により接合するか、又
はユニットＡ、Ｂとオイルパン１０，１１とをそれぞれ
分離した状態で現場に搬入し、その現場でユニットＡ。

Ｂの組合せ連設する前にオイルパン１０，１１を互に溶
接して、その後ユニットＡ、Ｂ下面にこの組合せ連設時
に取付けるかのどちらかであり、その両者どちらにしろ
非常に作業性が悪く、少なくとも第２図に示す上部トラ
ス水平部の横幅Ｗ以上を油等のもれる個所の無いように
連続溶接等により接合しなければならないためにかなり
の困難をようする問題があった。

本考案は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とす
る処は、エスカレータトラス水平部を複数のユニットに
分割して搬入するようにした構造において、それらユニ
ットの組合せ連設に伴い各ユニット下面のオイルパンが
さしこみ式にて油等の洩れを確実に防止し得るように互
に連係できて、従来のような溶接等の接合作業を全く不
要となせる極めて据付等の作業性の良いものを提供する
ことにある。

以下、この考案の一実施例を第３図乃至第６図に従い説
明する。

図中り、Ｅはエスカレータの上部トラス水平部を構成す
るトラス水平部ユニットで、工場生産された後に互に分
離した状態で建物内等のエスカレータ設置現場に搬入さ
れて、その現場で互に組合せ連設することにより一体と
なって据付けられる構造となっている。

その両ユニツ）Ｄ、Ｅの下面にオイルパン１２，１３が
予め取付けられている。

その一方のオイルパン１３即ち、油等の流れ方向上流側
に配するオイルパン１３は第４図に示す如く上記ユニツ
）Ｅ下面の横梁１４に取付けられ、他方の下流側に配す
るオイルパン１２はユニットＤ下面の横梁１５に第５図
に示す如くＵ形状の両側ブラケツＮ６，１６を介して取
付けられている。

このブラケツ）１６．１６は油の流れをさえぎらないよ
うにトラス長手方向に沿って配置したもので、このブラ
ケット１６，１６の介在により上記オイルパン１２がオ
イルパン１３より段差Ｇだげ低くなっている。

また、その一段低く取付けられたオイルパン１２の後端
部１２ａはユニツｉｆ）より後方へ延出されて、上記両
ユニツ）Ｄ、Ｅの組合せ連設に伴い該延出部１２ａがオ
イルパン１３の下側に第３図に示す如く挿入するように
なっている。

なお、オイルパン１３の先端部１３ａは油等の流れ、油
切れを良くするために稍傾斜すべき折曲されている。

而して、この考案のものでは、互いに分離したトラス水
平部ユニツ）Ｄ 、Ｅをその下面にオイルパン１２．１
３を予め取付けた状態で設置現場に搬入し、その現場で
両ユニツ）Ｄ、Ｅを組合せ連設して据付ければ、エスカ
レータ上部トラス水平部を構成できると同時に、その両
ユニツ）Ｄ、Ｅの組合せ連設作業に伴い、下面に取付け
であるオイルパン１２，１３が互に上下に段差をもって
差し込み式に連係できて、据付後の油等の洩れを確実に
防止するようになり、従来のような溶接等の面倒な作業
が一切不要となる。

また、オイルパン１２．１３の取付は現場施工によるこ
となく全て製作工場で済むことから、品質等の信頼性も
高くなる。

なお、この考案はエスカレータの下部トラス水平部に関
しても全く同様に適用できるものである。

この考案は以上詳述した如くなしたから、エスカレータ
のトラス水平部を複数のユニットに分割して設置現場に
搬入するようにした構造のものでありながら、それらユ
ニットの組合せ連設による据付げに伴い両ユニット下面
に取付けたオイルパンが互に差込み式にて連係できて、
油等の洩れを確実に防止し得るようになる。

従って、従来のようなオイルパン相互の溶接等による面
倒な接合作業が全く不要となって、据付作業時の困難さ
を良好に解消できる簡便なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す概略的側面図、第２図は第１図の
■−■線に沿う拡大断面図、第３図はこの考案の一実施
例を示す概略的側面図、第４図は第３図のｔｖ−ｉｖ線
に沿う拡大断面図、第５図は第３図のｖ−ｖ線に沿う拡
大断面図である。 Ａ、Ｂ・・・・・・トラス水平部ユニット、Ｃ・・・・
・・分割点、１０，１１・・・・・・オイルパン、ａ・
・・・・・溶接、Ｄ。 Ｅ・・・・・・トラス水平部ユニツ）、１２，１３・・
・・・・オイルパン、１２ａ・・・・・・後端部、１３
ａ・・・・・・先端部、１４．１５・・・・・・横梁、
１６・・・・・・ブラケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にオイルパンをそれぞれ有した２つ以上のトラス水
   平部ユニットをエスカレータの設置現場に搬入して組合
   せ連設することによりなるものにおいて、その互に連設
   される両ユニットのオイルパンな互に油等の流れ方向上
   流側のものが高く下流側のものが低くなるように段差を
   付けて該ユニット下面に取付けると共に、その上流側オ
   イルパンの下側に下流側オイルパンの端部が挿入するよ
   うに該下流側オイルパンの端部を延出して構成したこと
   を特徴とするエスカレータにおけるオイルパン付きトラ
   ス水平部構造。