JP6204222B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、送信出力制御を可能とする無線通信装置に関する。
近年、CMOSプロセスの微細化に伴い60GHz帯を用いたミリ波通信用集積回路が実用化されつつある。60GHz帯を用いたミリ波通信では、回路動作周波数が高くなるため、マイクロ波帯設計では十分に確保できていた回路動作周波数とCMOSプロセスの高域遮断周波数ft(電流利得が1倍となる周波数)との差に余裕がなくなり、プロセスバラツキ及び温度変化による増幅器の出力レベル変動幅が大きくなっている。また、データ通信では時分割された高速のバースト信号が用いられており、バースト毎に出力レベルを一定化する必要があるが、バースト内での利得変更は振幅変動となる。
課題を解決する手段として、例えば特許文献1に記載された技術がある。従来の技術は、各バースト信号の予め定められた時間位置における送信レベルから送信電力を検出し、検出した送信電力と所望出力レベルとの誤差を算出し、算出結果を現バーストに反映させるのではなく、次のバーストに反映させる技術である。
特開平11−004132号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、バースト間隔が通信の状態によって長くなり、かつ送信出力検出時より利得反映時における周囲温度が大きく低下する場合、次のバーストの送信出力が所望の出力値より大きくなるという課題がある。
本開示は、係る事情に鑑みてなされたものであり、バースト間隔が大きく開き、かつ次バーストの送信までに周囲温度が大きく低下した場合でも送信出力が所望の出力値を大きく超えることがなく、送信出力の一定化を実現できる無線通信装置を提供する。
本開示の無線通信装置は、デジタル変調信号を発生するデジタル変調信号発生器と、前記デジタル変調信号発生器のデジタル出力をアナログ信号に変換するDACと、前記アナログ信号に対して直交変調及び増幅する直交変調部と、前記直交変調及び増幅された信号を放射するアンテナと、前記直交変調及び増幅された信号を電力検出した信号を出力する電力検出部と、前記電力検出した信号と所望電力値とを用いて、前記直交変調部の利得を調整する制御部と、バースト送信時の周囲温度を測定する温度計と、過去のバースト送信時の周囲温度、現バースト送信時の周囲温度、所定の温度差閾値、及び前記調整後の直交変調部の利得を用いて、現バースト送信に対する前記直交変調部の利得を再調整する高出力防止回路と、を備える。
本開示によれば、バースト間隔が大きく開き、かつ次バーストの送信までに周囲温度が大きく低下した場合でも送信出力が所望の出力値を大きく超えることがなく、送信出力の一定化を実現できる。
実施の形態1に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図 実施の形態1に係る無線通信装置の起動時の自動利得制御処理を示すフローチャート 実施の形態1に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャート 実施の形態1に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すタイムチャート 実施の形態2に係る無線通信装置の起動時の自動利得制御処理を示すフローチャート 実施の形態2に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャート 実施の形態3に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図 実施の形態4に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャート 特許文献1に記載された送信出力制御機能を有する無線通信装置の概略構成を示すブロック図 図9の無線通信装置おいて、周囲温度の低下がないときの動作を示すタイムチャート 図9の無線通信装置において、周囲温度の低下があるときの動作を示すタイムチャート
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
図9は、特許文献1に記載された送信出力制御機能を有する無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示す無線通信装置100は、増幅率の調整が可能なアンプ101と、パワーアンプ102と、カプラ103と、電力検出器104と、コントローラ105と、メモリ106とを有している。入力された変調波信号は、アンプ101、パワーアンプ102において増幅された後、カプラ103から出力される。コントローラ105は、電力検出器104において検出された送信電力を示す電圧Vを入力として、送信電力を所望の値(Pref)に保つようにアンプ101の増幅率を制御する。
図10は、図9の無線通信装置100の動作を示すタイムチャートである。同図は、周囲温度が一定である場合のタイムチャートである。また、同図は、(a)送信バースト、(b)送信出力の検出タイミング、(c)補正処理区間、(d)送信利得、(e)周囲温度、(f)送信出力のタイムチャートを含む。
コントローラ105による送信出力の検出タイミングは、周期的に出力されるバースト(例えば、バーストB1、バーストB2、バーストB3)のほぼ中央の位置(t1〜t3)に設定される。コントローラ105は、バーストB1に対し、タイミング(t1)において送信出力(P1)を検出した後、次のバーストを送信するまでのバーストが送信されない期間即ち補正処理区間(ta1)において、送信出力調整のためのアンプ101の増幅率補正演算を行う。そして、演算結果を次のバーストB2の開始前にバーストB2の増幅率に事前反映させる。
図10では、送信出力(P1)は所望の値(PREF)を下回っているので、次のバーストB2におけるアンプ101の増幅率を大きくして送信出力(P2)を大きくしている。つまり、送信出力に応じてアンプ101の増幅率を制御することで、次バースト内において振幅変動を抑制し、安定した送信出力が可能となる。
ところで、特許文献1に記載された技術では、周囲温度の変化は緩やかな変化を想定したものであるため、図10に示すバースト間隔が短い場合には問題ない。しかし、図11では、バーストB2とバーストB3との間隔が、バーストB1とバーストB2との間隔よりも長くなり、送信出力の検出タイミング(t2)より利得反映時(t3)における周囲温度が大きく低下する。
ここで、バーストB3におけるアンプ101の増幅率は、バーストB2に応じて設定されているため、バーストB3の送信出力(P3)が所望の値(PREF)より大きくなるという課題がある。即ち、バースト間隔が長くなり、補正処理区間において周囲温度が大きく低下する場合、送信出力が所望の値(PREF)より大きくなる。
以下、バースト間隔が大きく開き、かつ、補正処理区間(バーストが送信されない期間)において周囲温度が大きく低下した場合でも送信出力が所望の出力値を大きく超えることがなく、送信出力の一定化を実現できる無線通信装置について説明する。
なお、送信出力の一定化(APC:Auto Power Control)とは、一時的な変動分は除き、最終出力を一定にするために増幅器の利得を調整する動作である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、実施の形態1に係る無線通信装置1は、I信号とQ信号のデジタル出力を発生するデジタル変調信号発生器10と、デジタル変調信号発生器10のデジタル出力をアナログ信号に変換するDAC(Digital to Analog Converter)11A,11Bと、DAC11A,11Bの出力に対して、直交変調及び増幅を施す直交変調部130と、直交変調部130において増幅された送信信号を放射する送信アンテナ(アンテナ)18と、直交変調部130の出力の一部を取り出して検波し、デジタル化した信号を出力する電力検出部22と、PREF(所望電力値)の記憶に用いる不揮発メモリ(第1のメモリ)23と、TREF(所定の温度差閾値)の記憶に用いる不揮発メモリ(第2のメモリ)24と、ADC21の出力と不揮発メモリ23の出力を入力とし、直交変調部130の利得を調整する制御部25と、制御部25、温度計26及び不揮発メモリ24それぞれの出力を入力とする高出力防止回路27とを備える。
なお、直交変調部130は、DAC11A,11Bの出力を外部制御において可変可能な利得を用いて増幅する可変利得増幅器12A,12Bと、可変利得増幅器12A,12Bの出力を直交変調する直交変調器13と、直交変調器13の出力を増幅する大電力増幅器17と、を含む構成である。
なお、電力検出部22は、直交変調部130の出力の一部を取り出すカプラ19と、カプラ19にて取り出された直交変調部130の出力を検波する検波器20と、検波器20の出力をデジタル化するADC(Analog to Digital Converter)21と、を含む構成である。
可変利得増幅器12A,12Bには、それぞれ、高出力防止回路27から調整された利得の値が入力される。
直交変調器13は、可変利得増幅器12A,12Bの出力を、発振器16において発振されたLO信号のレベルを可変するLO増幅器15と、LO信号の位相を90度移相する90度移相器14とを用いて直交変調する。
なお、図1では、不揮発メモリ23と不揮発メモリ24とを、別々の構成として記載しているが、1つのメモリを用いて構成してもよい。
次に、実施の形態1に係る無線通信装置1の動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係る無線通信装置1の起動時の自動利得制御処理を示すフローチャートである。同図において、本装置の起動後、高出力防止回路27が制御部25の指示に従い可変利得増幅器12A,12Bの利得Gを、予め記憶してある最小値(GMIN)に設定する(ステップS1)。可変利得増幅器12A,12Bの利得Gが最小値に設定された後、デジタル変調信号発生器10が試験用のCW信号(連続波信号)を出力する(ステップS2)。
デジタル変調信号発生器10から出力されたCW信号は、DAC11A,11Bにおいてアナログ変換された後、可変利得増幅器12A,12Bにおいて増幅される。その後、直交変調器13において変調されて変調波信号として出力され、出力された変調波信号が大電力増幅器17において増幅されて送信アンテナ18より放射される。
大電力増幅器17において増幅された変調波信号が、検波器20において検波される(ステップS3)。そして、検波出力がADC21においてデジタル化されて、ADCOUT(出力レベル)として出力される(ステップS4)。
ADC21から出力されたADCOUTが制御部25に取り込まれる。制御部25は、ADCOUTを取り込むことで、不揮発メモリ23が記憶しているPREFを読み出し、読み出したPREFからADCOUTの値を減算し、減算結果をGDとする(ステップS5)。
次に、制御部25は、GDが0dBより大であるか否かを判定し(ステップS6)、0dBより大であれば(即ち、「YES」)、利得Gを1dB増加させる(ステップS7)。GDが0dBより大きい間はステップS3〜ステップS7の処理が繰り返される。これに対し、GDが0dB以下であれば(即ち、「NO」)、調整後の利得Gが、制御部25を介して高出力防止回路27に出力される。
次に、温度計26による温度測定が行われ、温度測定結果(T0)が記憶される(ステップS8)。ステップS8の処理が行われた後、本処理が終了し、スタンバイ状態となる。
図3は、実施の形態1に係る無線通信装置1の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャートである。同図において、まず、温度計26による温度測定が行われ、温度測定結果(T1)が記憶される(ステップS10)。測定された温度T1が高出力防止回路27へ出力される。
高出力防止回路27は、測定された温度T1(ステップ10)から不揮発メモリ24に記憶されているTREFを減算した結果を用いて、制御部25において調整された利得Gを再度調整する。高出力防止回路27は、検波時に記録した温度T0が減算結果(T1−TREF)より大きいかどうかを判定し(ステップS11)、検波時に記録した温度T0が減算結果(T1−TREF)より大きければ(即ち、「YES」)、制御部25により前バースト時に調整された可変利得増幅器12A,12Bの利得Gを最小値(GMIN)に設定する(ステップS12)。これに対し、検波時に記録した温度T0が減算結果(T1−TREF)と等しいか、または小さければ(即ち、「NO」)、可変利得増幅器12A,12Bの利得Gを再度調整せず、現状の値(制御部25により前バースト時に調整された利得)を維持する(ステップS11)。
温度を測定して、可変利得増幅器12A,12Bの利得を最小値又は現状の値とした後、デジタル変調信号発生器10は、バースト変調信号を出力する(ステップS13)。デジタル変調信号発生器10から出力されたバースト変調信号は、DAC11A,11Bにおいてデジタル化された後、設定された利得Gを用いて可変利得増幅器12A,12Bによって増幅される。
次に、増幅された信号は、直交変調器13において変調された後、大電力増幅器17が増幅して送信アンテナ18へ出力する。カプラ19は、検波器20に出力するために、大電力増幅器17の出力の一部を取り出す。検波器20は、カプラ19からの信号を検波する。また温度計26は温度測定(T0)を行う(ステップS14)。
検波器20からの検波出力は、ADC21においてデジタル化されて、ADCOUTとして出力される(ステップS15)。制御部25は、ADCOUTが入力されることで、不揮発メモリ23に記憶されているPREFを読み出し、PREFからADCOUTを減算し、減算結果をGDとする(ステップS16)。
次いで、制御部25は、GDがαdBより大きいかどうかを判定し(ステップS17)、αdBより大きければ(即ち、「YES」)、利得Gを1dB増加させる(ステップS18)。これに対し、制御部25は、GDがαdBと同じか、又は小さければ(即ち、「NO」)、GDが−βdBより小さいかどうかを判定する(ステップS19)。GDが−βdBより小さければ(即ち、「YES」)、利得Gを1dB減少させる(ステップS20)。
このように、無線通信装置1は、GDがαdBより大きい間はステップS10〜ステップS18の処理を繰り返して1dB単位の利得増加を行う。一方、無線通信装置1は、GDがαdBと同じか、又は小さく、かつGDが−βdBより小さい間はステップS10〜ステップS17、ステップS19、ステップS20の処理を繰り返して1dB単位の利得減少を行う。通信が持続する間は図3に示すフローチャートに従って動作が継続する。
図4は、実施の形態1に係る無線通信装置1の通信時の自動利得制御処理を示すタイムチャートである。図4は、(a)送信バースト、(b)送信出力の検出タイミング、(c)補正処理区間、(d)送信利得、(e)周囲温度、(f)送信出力、(g)高出力防止判定のタイムチャートを含む。高出力防止判定は、高出力防止回路27にて行われる。
図4に示すタイムチャートは、バーストB2の終了時からバーストB3の開始時までの時間TAが他のバースト間の時間TBより長く、かつ時間TA内において周囲温度が大きく下がった場合の動作を示している。
図4の状態では、図11における従来技術のように、バーストB2の検波結果から求めた可変利得増幅器12A,12Bの利得G2を、バーストB3に使用すると、バーストB3の送信出力P3がPREFを超えてしまう。
実施の形態1に係る無線通信装置1では、高出力防止回路27が、バーストB3の最終利得を決める前に前回検波時からの温度低下(T0−T1)がTREF以上であることを検知して(ステップS11のYES)、「NG」と判断し、利得Gを最小値に設定する(ステップS12)。なお、図4では利得G2よりも小さい利得G3をバーストB3に設定する。
このため、バーストB3の送信出力P3は低くなり、PREFを超えない。なお、バーストB3の送信出力P3は一時的に低くなるが、バーストB4以降において再び利得調整が可能となる。即ち、送信出力P3が低くなって高出力防止回路27が「NG」と判定し、バーストB4以降において再び利得調整が行われる。
なお、バーストB2の最終利得を決める前に前回検波時からの温度低下(T0−T1)がTREF以下であることを検知して(ステップS11のNO)、「OK」と判断し、利得Gの変更は行わない。
実施の形態1に係る無線通信装置1によれば、周囲温度を測定し記憶する温度計26と、TREFを記憶した不揮発メモリ24と、温度計26の出力と不揮発メモリ24の出力を入力値とする高出力防止回路27とを備え、高出力防止回路27は、現在の温度が電力検出時の温度よりTREFより低い場合に、利得設定を最小値に下げて出力レベル制御を実行するので、バースト間隔が大きく開き、かつ補正処理区間において周囲温度が大きく低下した場合においても、送信出力がPREFを大きく超えることがなく、送信出力の一定化を実現できる。
つまり、APC(Auto Power Control)することで、一時的な変動分(図4のP3)は除き、最終出力(図4のP4以降)を一定にすることができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る無線通信装置の起動時の自動利得制御処理を示すフローチャートである。また、図6は、実施の形態2に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャートである。なお、実施の形態2に係る無線通信装置の構成は、前述した実施の形態1に係る無線通信装置と同様であるので、実施の形態2に係る無線通信装置は、無線通信装置2として図1を援用する。
実施の形態1に係る無線通信装置1では、温度低下がTREF以上ある場合には可変利得増幅器12A,12Bの利得Gを最小値に設定したが、実施の形態2に係る無線通信装置2では、図5のフローチャートに示す通り、ステップS6とステップS8の間にGTYP=GとするステップS30を追加して、起動時の自動利得制御によって決定された利得をGTYPとして、高出力防止回路27に出力する。なお、GTYPは、制御部25、高出力防止回路27のいずれかに記憶してもよい。
図6のフローチャートでは、図5のフローチャートのステップS6とステップS8の間にステップS30を追加したことで、高出力防止回路27は、ステップS12-2において、Gを最小設定MINではなくG=GTYPと設定できる。このため、起動時の自動利得制御によって決定された利得をGTYPとして、高利得防止回路27に出力することで、自動利得制御の速度の向上が可能となる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、実施の形態3に係る無線通信装置3は、前述した実施の形態1に係る無線通信装置1の大電力増幅器17に代わる可変利得大電力増幅器50と、LO増幅器15に代わる可変利得LO増幅器51と、高出力防止回路27に代わる高出力防止回路27Aとを備える。
実施の形態1に係る無線通信装置1は、可変利得増幅器12A,12Bの利得を制御したが、実施の形態3に係る無線通信装置3は、大電力増幅器17を可変利得大電力増幅器50、LO増幅器15を可変利得LO増幅器51、高出力防止回路27を高出力防止回路27Aとし、可変利得大電力増幅器50及び可変利得LO増幅器51の利得を制御する。
なお、利得制御は、可変利得増幅器12A,12B、可変利得大電力増幅器50又は可変利得LO増幅器51の少なくとも一つの制御であっても、複数を組み合わせることも可能である。実施の形態3に係る無線通信装置3の構成によって、自動利得制御の精度向上が可能となる。
なお、直交変調部131は、可変利得増幅器12A,12Bと、直交変調器13と、可変利得大電力増幅器50と、可変利得LO増幅器51と、を含む構成である。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4に係る無線通信装置の通信時の自動利得制御処理を示すフローチャートある。なお、実施の形態4に係る無線通信装置の構成は、前述した実施の形態1に係る無線通信装置と同様であるので、実施の形態4に係る無線通信装置は、無線通信装置4として図1を援用する。
前述した実施の形態1〜3に係る無線通信装置1〜3では、利得を1dBずつ変化させたが、ADCOUTとPREFとの差分値(GD=PREF−ADCOUT)を用いて利得を増減してもよい。
ADCOUTとPREFとの差分値GDを求めた後、GDがαdBより大きいか、又はGDが−βdBより小さい場合(ステップS40において「YES」)、利得GをGDdB増加させる(ステップS41)。一方、GDがαdB以下か、又はGDが−βdB以上の場合(ステップS40において「NO」)、現状の利得Gを出力する。
実施の形態4に係る無線通信装置4では、ADCOUTとPREFとの差分値を用いて利得を増減することで、自動利得制御の精度向上が可能となる。
以上、図面を参照し、実施の形態1〜4について説明したが、本開示はかかる例に限定されものではないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、実施の形態1〜4に係る無線通信装置1〜4において記載した数値は一連の動作説明を容易とするための一例であり、本開示の内容を制限するものではない。
また、実施の形態1〜4に係る無線通信装置1〜4では、電力検出部22にADC21を用いたが、コンパレータを用いることもできる。
また、実施の形態1〜4に係る無線通信装置1〜4では、現バーストの送信レベル検出結果から算出される利得値を次のバーストの送信利得に使用したが、次バースト以降の複数バーストの送信利得に使用してもよい。
また、実施の形態1〜4に係る無線通信装置1〜4では、各バーストにおいて出力レベルを一定化するために補正処理区間をバースト間に設定し、次のバーストのための利得設定を行っているが、レベル検出後、複数バーストを跨いで補正処理区間を設け、複数バーストにおいて同じ利得設定を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、本開示は、ハードウェアを用いて構成する場合を例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
(本開示の一態様の概要)
本開示の第1の無線通信装置は、デジタル変調信号を発生するデジタル変調信号発生器と、前記デジタル変調信号発生器のデジタル出力をアナログ信号に変換するDACと、前記アナログ信号に対して直交変調及び増幅する直交変調部と、前記直交変調及び増幅された信号を放射するアンテナと、前記直交変調及び増幅された信号を電力検出した信号を出力する電力検出部と、前記電力検出した信号と所望電力値とを用いて、前記直交変調部の利得を調整する制御部と、バースト送信時の周囲温度を測定する温度計と、過去のバースト送信時の周囲温度、現バースト送信時の周囲温度、所定の温度差閾値、及び前記調整後の直交変調部の利得を用いて、現バースト送信に対する前記直交変調部の利得を再調整する高出力防止回路と、を備える。
また、本開示の第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置であって、前記高出力防止回路は、前記現バースト送信時の周囲温度が前記過去のバースト送信時の周囲温度より前記所定の温度差閾値以上低い場合に、前記直交変調部の利得を最小値または初期設定値に下げる。
また、本開示の第3の無線通信装置は、第2の無線通信装置であって、前記初期設定値は、起動時の出力レベル制御で決定された利得である。
また、本開示の第4の無線通信装置は、第1ないし第3のいずれか1つの無線通信装置であって、前記直交変調部は、アナログ信号を増幅する増幅器と、増幅されたアナログ信号を直交変調する直交変調器と、直交変調信号を増幅する大電力増幅器と、前記直交変調器に入力するLO信号のレベルを可変するLO増幅器と、を含み、前記増幅器、前記大電力増幅器、前記LO増幅器のうち、少なくとも1つは、利得の変更が可能であり、前記高出力防止回路は、前記増幅器、前記大電力増幅器、前記LO増幅器のうち、少なくとも1つの利得の変更が可能な増幅器に対して、利得の再調整を行う。
また、本開示の第5の無線通信装置は、第1ないし第4のいずれか1つの無線通信装置であって、前記制御部は、現バーストの送信レベル検出結果から算出される利得値を、次バースト以降の複数バーストの送信利得に使用する。
また、本開示の第6の無線通信装置は、第1ないし第5のいずれか1つの無線通信装置であって、前記制御部は、利得増減をバースト毎に1dBずつ行う。
また、本開示の第7の無線通信装置は、第1ないし第5のいずれか1つの無線通信装置であって、前記制御部は、出力レベルと所望電力値との差分値を用いて直接利得増減を行う。
本開示は、例えばミリ波である60GHz帯を用いる無線通信装置などに有用である。
1,2,3,4 無線通信装置
10 デジタル変調信号発生器
11A,11B DAC
12A,12B 可変利得増幅器
13 直交変調器
14 90度移相器
15 LO増幅器
16 発振器
17 大電力増幅器
18 送信アンテナ
19 カプラ
20 検波器
21 ADC
22 電力検出部
23,24 不揮発メモリ
25 制御部
26 温度計
27,27A 高出力防止回路
50 可変利得大電力増幅器
51 可変利得LO増幅器
130,131 直交変調部

Claims (7)

  1. デジタル変調信号を発生するデジタル変調信号発生器と、
    前記デジタル変調信号発生器のデジタル出力をアナログ信号に変換するDACと、
    前記アナログ信号に対して直交変調及び増幅する直交変調部と、
    前記直交変調及び増幅された信号を放射するアンテナと、
    前記直交変調及び増幅された信号を電力検出した信号を出力する電力検出部と、
    前記電力検出した信号と所望電力値とを用いて、前記直交変調部の利得を調整する制御部と、
    バースト送信時の周囲温度を測定する温度計と、
    過去のバースト送信時の周囲温度、現バースト送信時の周囲温度、所定の温度差閾値、及び前記調整後の直交変調部の利得を用いて、現バースト送信に対する前記直交変調部の利得を再調整する高出力防止回路と、
    を備える無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記高出力防止回路は、前記現バースト送信時の周囲温度が前記過去のバースト送信時の周囲温度より前記所定の温度差閾値以上低い場合に、前記直交変調部の利得を最小値または初期設定値に下げることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線通信装置であって、
    前記初期設定値は、起動時の出力レベル制御で決定された利得であることを特徴する無線通信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記直交変調部は、
    アナログ信号を増幅する増幅器と、
    増幅されたアナログ信号を直交変調する直交変調器と、
    直交変調信号を増幅する大電力増幅器と、
    前記直交変調器に入力するLO信号のレベルを可変するLO増幅器と、
    を含み、
    前記増幅器、前記大電力増幅器、前記LO増幅器のうち、少なくとも1つは、利得の変更が可能であり、
    前記高出力防止回路は、前記増幅器、前記大電力増幅器、前記LO増幅器のうち、少なくとも1つの利得の変更が可能な増幅器に対して、利得の再調整を行うことを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記制御部は、現バーストの送信レベル検出結果から算出される利得値を、次バースト以降の複数バーストの送信利得に使用することを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記制御部は、利得増減をバースト毎に1dBずつ行うことを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記制御部は、出力レベルと所望電力値との差分値を用いて、利得増減を行うことを特徴とする無線通信装置。
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