JP3828879B2 - 検波回路 - Google Patents

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号の信号レベルを検知する検波回路、これを備えた送信装置および受信装置、ならびに検波回路の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の検波回路として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
図11は、この従来の検波回路の要部を示すブロック図である。
【0004】
図11に示す検波回路1は、入力された信号を分配する分配器10と、分配された信号をそれぞれ異なる利得で増幅する複数(ここでは2つ)の増幅器21、31と、異なる利得によりそれぞれ増幅された信号をそれぞれ検波する検波器22、32と、検波された検波値を変換して出力するA/D変換器23、33とを有する。
【0005】
検波器22、32は、同じ検波特性を有し、一般的な特性として、検波特性が線形性を示す入力信号レベルの範囲(検波範囲)は限られている。
【0006】
このため、検波回路1では、増幅器21の利得を増幅器31の利得よりも小さく設定して、検波器22、32にそれぞれ異なるレベルの被検波信号を出力する。
【0007】
図12は、検波回路1の特性図であり、分配器10に入力される被検波信号のレベルと検波器22、32により検波される検波値の関係を示す。図中、特性曲線25は検波器22の出力、特性曲線35は検波器32の出力を示す。
【0008】
図12に示すように、検波器22、32にそれぞれ入力される信号の信号レベルが異なることから、それぞれの検波器22、23が線形性を示す範囲、つまり、それぞれの検波器22、32の検波範囲26、36は、被検波信号レベル方向にずれ、これにより、検波回路1は、ダイナミックレンジ(検波回路全体として検波可能な入力信号レベルの検波範囲50)が拡大された状態となっている。
【0009】
ところで、検波回路1では、図12に示すように、検波器22の検波範囲26を示す特性曲線25の線形部の下限部分と、検波器32の検波範囲36を示す特性曲線35の線形部の上限部分とを十分重ね、十分なマージン52を必要としている。
【0010】
これは、増幅器21、31および検波器22、32に、実際には特性のバラツキがあり、この特性のバラツキにより増幅器21と増幅器31の利得の差異が大きくなり、検波器22の特性曲線25が線形を失う被検波信号レベルよりも小さいレベルで、検波器32の特性曲線が線形を持つ場合があるからである。
【0011】
図13は、検波回路1において、複数の増幅器21、31の利得の差が大きい場合の特性図であり、複数の増幅器21、23の利得の差が大きい場合の分配器10に入力される被検波信号のレベルと検波器22、32により検波される検波値の関係を示す。
【0012】
図13に示すように、被検波信号レベルに対して検波回路1のダイナミックレンジが検波範囲51のように不連続になり、この不連続な検波範囲51では、特性曲線25も特性曲線35も被検波信号レベルに対して検波値の変化量が小さく、いずれか一方、または双方の検波値を用いても検波の精度は低下する。
【0013】
このため、検波回路1では、実際の回路設計・製作において、増幅器21、31や検波器22、32における特性のバラツキ量を考慮して、各検波器の特性曲線25、35の線形性を示す検波範囲が十分重なるように十分なマージン52を取っている。
【0014】
また、このような検波回路1は、希望の信号レベルで信号を出力する、あるいは希望の受信レベルで信号を受信するための自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)機能を有する送受信装置に用いられる。
【0015】
例えば、上記検波回路1がAGC機能を有する送信装置に用いられる場合、可変利得増幅器によって希望の信号レベルとなるように利得で増幅して、アンテナに出力される送信信号の一部を検波し、この検波値を用いて前記可変利得増幅器に対して利得制御を行う構成となる。
【0016】
この送信装置では、アンテナからの送信信号レベルと検波回路での検波値の対応関係をあらかじめ記憶させておくことで、送信装置の送信信号レベルを検波回路1で知ることができる。その際、検波回路1は、ダイナミックレンジを拡大した状態で、送信信号を受けることができ、送信信号レベルが希望する値と異なる場合は、利得制御信号を可変利得増幅器に対して送ることでループ制御を行い、AGC機能を実現する。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−174143号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の検波回路1では、増幅器21、31や検波器22、32などの特性のバラツキによる精度の劣化を防ぐため、検波器22、32の特性曲線の線形性を示す範囲、つまり、検波回路22、32の検波範囲26、36が、十分重なるようにして一定のマージン52を確保しているため、この確保したマージン52分、検波回路22、32のそれぞれの検波範囲26、36が狭められることになり、検波回路1全体として実現可能なダイナミックレンジが狭くなるという問題があった。
【0019】
また、上記構成の検波回路1全体におけるダイナミックレンジを実現するために、増幅器21、31および検波器22、32を個別に調整することが考えられるが、この調整作業には手間がかかるという問題があった。
【0020】
また、上記構成の検波回路1を送受信装置に用いてAGC機能を実現させる場合、信号を受ける際のダイナミックレンジが、構成上検波可能なダイナミックレンジより狭くなっているので、利得制御する信号の信号レベル範囲が限られてしまい、十分なAGC機能を発揮することができない。
【0021】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、増幅器や検波器などの機器の特性のバラツキによる検波精度の劣化を防ぎつつ、容易にダイナミックレンジを広くでき、送信装置および受信装置に用いられても十分にAGC機能を実現できる検波回路、これを備えた送信装置および受信装置、ならびに検波回路の調整方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の検波回路は、出力する信号のレベルを調整可能な出力信号レベル調整手段と、前記出力信号レベル調整手段から出力される信号を第1の利得で増幅する第1可変増幅手段と、前記第1可変増幅手段の出力信号を検波する第1検波手段と、前記出力信号レベル調整手段から出力される信号を第2の利得で増幅する第2可変増幅手段と、前記第2可変増幅手段の出力信号を検波する第2検波手段と、前記出力信号レベル調整手段を制御して出力される信号のレベルを可変させつつ、前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段を制御して前記第1の利得および前記第2の利得を調整することにより、前記第1検波手段の検波範囲の下限値と前記第2検波手段の検波範囲の上限値とが一致するように、前記第1の利得および前記第2の利得を決定する利得決定手段とを有する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、信号出力手段から出力される信号の信号レベルを可変させつつ、第1可変増幅手段の第1の利得および第2可変増幅手段の第2の利得を調整して、第1検波手段の検波範囲の上限値と、第2検波手段の検波範囲の下限値とが一致するように前記第1および第2の利得を決定するため、可変増幅手段もしくは検波手段などで用いられる機器の特性のバラツキによる検波精度の劣化を防ぎつつ、重ならない第1検波手段および第2検波手段の検波範囲により検波回路全体のダイナミックレンジを拡大することができる。すなわち、従来の検波回路と異なり、検波手段の検波範囲を重ねて一定のマージンを設ける必要がなく、マージンが無い分、検波範囲が広くすることができる。
【0024】
また、このようにダイナミックレンジが拡大された検波回路を送信装置あるいは受信装置に用いてAGC機能を実現させても、入力される信号の検波範囲が広く検波精度が上がり、受信あるいは送信する信号の信号レベルの範囲も広くすることができる。
【0025】
本発明の検波回路は、上記構成において、周囲温度を検出する温度検出手段と、周囲温度に応じて前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正するための補正量を記憶する温度用利得補正テーブルと、前記温度用利得補正テーブルを用いて、前記温度検出手段により検出された周囲温度に基づいて、前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正する利得補正手段とを有する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、温度用利得補正テーブルから、温度検出手段により検出された温度に該当する補正量を読み出し、読み出した補正量に応じて利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正するため、温度に応じて第1および第2可変増幅手段や第1および第2検波手段の特性に変化が生じ、第1検波手段の検波範囲の上限値と、第2検波手段の検波範囲の下限値との一致状態がずれ、ダイナミックレンジが狭くなったり、検波精度が劣化しても、周囲温度に対応して第1の利得および第2の利得を補正して、検波回路全体の広いダイナミックレンジを確保し、温度による検波特性の劣化が小さい検波回路を実現することができる。
【0027】
本発明の検波回路は、上記構成において、前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段に入力される信号のバースト状態に応じて前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正するための補正量を記憶するバースト用利得補正テーブルと、前記バースト用利得補正テーブルを用いて、前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段に入力される信号のバースト状態に基づいて、前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正する利得補正手段とを有する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、入力信号のバースト状態に対応して、利得決定手段により決定された各所定の利得を補正することができるため、入力信号がバースト状態であっても、第1および第2可変増幅手段や第1および第2検波手段の特性に変化が生じ、第1検波手段の検波範囲の上限値と、第2検波手段の検波範囲の下限値との一致状態がずれ、検波精度が劣化しても、周囲温度に対応して第1の利得および第2の利得を補正して、検波回路全体の広いダイナミックレンジを確保し、信号のバーストによる検波特性の劣化が小さい検波回路を実現することができる。
【0029】
本発明の送信装置は、送信信号を希望の信号レベルとなるように所定の利得で増幅する利得増幅手段と、前記利得増幅手段から出力された信号の一部が、出力信号レベル調整手段に入力される請求項1記載の検波回路と、前記検波回路の前記出力信号レベル調整手段から出力される信号レベルと前記検波回路の前記第1検波手段および前記第2検波手段の各検波値との関係を記憶するテーブルと、前記テーブルを用いて、前記第1検波手段および前記第2検波手段から出力される検波値に基づいて、前記利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを有する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、テーブルを用いて、利得増幅手段により利得で増幅された信号の一部が検波回路に入力されることで当該検波回路から得た検波値に基づいて、利得増幅手段の利得を制御するため、ダイナミックレンジが拡大された検波回路を用いたAGC機能を実現することができる。
【0031】
すなわち、利得制御手段は、テーブルを用いて、ダイナミックレンジの広い検波回路の検波値から検波回路に入力される信号のレベル、つまり、利得増幅手段が利得で増幅して実際に送信している送信信号のレベルを知り、この送信信号のレベルが希望の信号レベルとなるように利得増幅手段の利得を制御することができる。
【0032】
また、この送信装置の構成によれば、検波回路内の第1可変増幅手段および第2可変増幅手段において、特性バラツキが解消された各利得を決定する際の入力信号レベルと検波値の関係を記憶したテーブルを有するので、特性バラツキにより検波値が一定とならない従来の送信装置と異なり、送信装置毎に異なる特性波値との関係を記憶させておく必要がない。この構成により、少ない手間でのAGC機能を実現することができる。
【0033】
本発明の受信装置は、受信信号を希望の信号レベルとなるように所定の利得で増幅する利得増幅手段と、前記利得増幅手段から出力された信号の一部が出力信号レベル調整手段に入力される請求項1記載の検波回路と、前記検波回路の前記出力信号レベル調整手段から出力される信号レベルと前記検波回路の前記第1検波手段および前記第2検波手段の各検波値との関係を記憶するテーブルと、前記テーブルを用いて、前記第1検波手段および前記第2検波手段から出力さされる各検波値に基づいて、前記利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを有する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、テーブルを用いて、利得増幅手段により利得で増幅された信号の一部が検波回路に入力されることで当該検波回路から得た検波値に基づいて、利得増幅手段の利得を制御するため、ダイナミックレンジが拡大された検波回路を用いたAGC機能を実現することができる。
【0035】
すなわち、利得制御手段は、テーブルを用いて、ダイナミックレンジの広い検波回路の検波値から検波回路に入力される信号のレベル、つまり、利得増幅手段が利得で増幅して実際に受信している受信信号のレベルを知り、この送信信号のレベルが希望の信号レベルとなるように利得増幅手段の利得を制御することができる。
【0036】
また、この受信装置の構成によれば、検波回路内の第1可変増幅手段および第2可変増幅手段において、特性バラツキが解消された各利得を決定する際の入力信号レベルと検波値の関係を記憶したテーブルを有するので、特性バラツキにより検波値が一定とならない従来の受信装置と異なり、受信装置毎に異なる特性波値との関係を記憶させておく必要がない。この構成により、少ない手間でのAGC機能を実現することができる。
【0037】
本発明の検波回路の調整方法は、入力される信号を第1の利得で増幅して出力する第1可変増幅手段と、前記入力される信号を第2の利得で増幅して出力する第2可変増幅手段とを有する検波回路を調整する検波回路の調整方法であって、所定レベルの信号を前記第1可変増幅手段及び第2可変増幅手段に入力するステップと、前記第1可変増幅手段および第2可変増幅手段から出力される出力信号をそれぞれ検波するステップと、前記第1可変増幅手段から検波される検波範囲の下限値と、前記第2可変増幅手段から検波される検波範囲の上限値とが一致するように、前記第1の利得および第2の利得を決定するステップとを有するようにした。
【0038】
この方法によれば、所定のレベルの信号を検波回路に入力することで、第1可変増幅手段から検波される検波範囲の下限値と、第2可変増幅手段から検波される検波範囲の上限値とが一致するように、前記第1可変増幅手段の第1の利得および第2可変増幅手段の第2の利得を調整するため、第1可変増幅手段及び第2可変増幅手段の検波で用いられる機器の特性のバラツキによる検波精度の劣化を防ぎつつ、検波回路のダイナミックレンジを容易に拡大することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、複数の可変増幅手段を有する検波回路において、入力信号レベルを調整するとともに、そのときの検波値を監視して、前記複数の可変増幅手段の利得を調整、決定することにより、各可変利得増幅手段のダイナミックレンジを最大限利用し、検波回路のダイナミックレンジを最も拡大することである。
【0040】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る検波回路の構成を示すブロック図である。
【0042】
図1に示す検波回路100は、可変アッテネータ101、分配器110、複数(ここでは2つ)の可変増幅器121、131、複数(ここでは2つ)の検波器122、132、複数(ここでは2つ)のA/D変換器123、133、および利得制御部150を有する。
【0043】
可変アッテネータ101は、検波回路100の入力段に取り外し可能に設けられ、利得制御部150から入力される減衰制御信号によって、減衰量を制御可能であり、入力される被検波信号を設定された減衰量で減衰して、分配器110に出力する。
【0044】
分配器110は、所定の減衰量で減衰された信号を複数の同一の信号に分配して可変増幅器121および可変増幅器131にそれぞれ出力する。
【0045】
可変増幅器121および可変増幅器131は、利得制御部150からの利得制御信号により利得制御可能であり、分配器110から出力される信号をそれぞれ設定された所定の利得(第1の利得および第2の利得)で増幅して、検波器122および検波器132に出力する。
【0046】
検波器122および検波器132は、可変利得増幅器121および可変利得増幅器131から出力される被検波信号をそれぞれ直線検波して、A/D変換器123およびA/D変換器133にそれぞれ出力する。
【0047】
なお、これら検波器122および検波器132は、同じ特性を有し、それぞれ、検波特性が線形性を示す入力信号レベルの検波範囲は限られている。すなわち、検波器122、132では、入力される信号レベルがある一定の上限レベルより大きい場合、検波値は飽和するため、正しく検知されず、逆に、入力される信号のレベルが一定の下限レベルより小さい場合、検波値は殆ど変化せず、またノイズの影響を受けるため、正しく検知されない。
【0048】
A/D変換器123およびA/D変換器133は、検波器122、検波器132からの出力信号をそれぞれ量子化(ここではディジタル値に変換)して出力する。
【0049】
利得制御部150は、可変アッテネータ101の減衰量、可変増幅器121および可変増幅器131のそれぞれの利得を制御するとともに、A/D変換器123およびA/D変換器133からの出力信号を読み取ることで、検波器122および検波器132の検波値を監視する。
【0050】
具体的には、利得制御部150は、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を調整し、調整した利得毎に、可変アッテネータ101の減衰量を増減して分配器110に出力する信号レベルを変更する。そして、利得制御部150は、信号レベルを変更した前と後でA/D変換器123からそれぞれ出力されるディジタル値化された出力信号から、検波値の変化の度合いを読み取る。この変化の度合いが、被検波信号レベル検出精度として有効な検波値の変化度合いとなるように、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を調整・決定する。
【0051】
すなわち、利得制御部150は、アッテネータ101を制御して出力される信号のレベルを可変させつつ、可変増幅器121および可変増幅器131を制御して、これら可変増幅器121、131の利得を調整することにより、検波器122の検波範囲の下限値と検波器132の検波範囲の上限値とが一致するように、各可変増幅器121、131のそれぞれの利得を決定する利得決定機能を有している。
【0052】
また、利得制御部150が制御する可変増幅器121および可変増幅器131の利得は、増幅器121の利得を増幅器131の利得より小さく設定し、検波器122に出力される信号のレベルを、検波器132に出力される信号のレベルより小さくしている。
【0053】
これにより、検波回路中の可変増幅器121と検波器122とA/D変換器123からなる検波部で強い信号レベルを検知し、可変増幅器131と検波器132とA/D変換器133からなる検波部で弱い信号レベルを検知している。
【0054】
次いで、上記構成を有する検波回路100の動作を説明する。
【0055】
まず、可変アッテネータ101の入力端に、本実施の形態の検波回路100で検波したい最大レベルの信号を入力する。このとき、利得制御部150は可変アッテネータ101および可変増幅器121を制御して、可変アッテネータ101の減衰量を最小に、可変増幅器121の利得を十分大きい値に設定する。
【0056】
次に、利得制御部150は、可変増幅器121の利得を変化させることで、検波器122の検波特性曲線の線形部の上限値が、被検波信号レベルの最大レベル値と一致するように調整を行う。
【0057】
図2は、本実施の形態における検波回路の特性図であり、詳細には、可変増幅器121の利得を変化させることで調整される検波器122の検波特性曲線を示す図である。
【0058】
なお、図2において、利得制御部150の制御により可変増幅器121の利得を大きくするほど検波器122の特性曲線125〜127は左側に移動するものとなっている。
【0059】
また、図中、横軸の被検波信号レベルは可変アッテネータ101の出力信号レベルであり、ポイント160は本発明の検波回路における最大入力信号レベルを入力しかつ可変アッテネータ101の減衰量を最小にした状態時の信号レベルである。
【0060】
利得制御部150は、可変アッテネータ101の減衰量を適当に大きくすることで被検波信号レベルを最大入力信号レベルのポイント160からポイント160aに下げるとともに、A/D変換器123によってディジタル値化された出力信号から検波値の変化の度合いを読み取る。
【0061】
まず、利得を最も大きくした状態の検波器122の特性曲線127の場合では、被検波信号レベルをポイント160からポイント160aにしても検波値の変化がほとんど無く、検波器122では、検波値が既に飽和している状態であり、レベル検出精度には不十分と判断する。
【0062】
このため、可変増幅器121の利得を小さくした後、再度、可変アッテネータ101の減衰量を調整して、被検波信号レベルをポイント160からポイント160aの状態に変化させる。このときの特性曲線は符号126で示す。
【0063】
この特性曲線126の状態では、ポイント160とポイント160aとにおける検波値の変化量が小さいため、レベル検出精度には不十分と判断する。
【0064】
再度、可変増幅器121の利得を小さくし、その際の検波値を読み取る。このときの検波器122の特性曲線125は、ポイント160と160aにおいて、はじめて検波値が適当な大きさで変化していることが検知される。つまり、そのレベル範囲に線形部125aが位置していることが検知される。
【0065】
これにより、利得制御部150では、レベル検出精度に必要な、検波器122の特性曲線125の線形部125aが、その上限値を検波回路100における最大信号レベル値に一致した状態で設定されていると判断し、このときの可変増幅器121の利得を、可変増幅器121の利得として決定する。
【0066】
以降は、利得制御部150が可変アッテネータ101の減衰量を順に大きくし被検波信号レベルを小さくしてゆく。
【0067】
次に、利得制御部150は、可変増幅器131の利得を変化させることで、検波器132の検波特性曲線の線形部の上限値が、検波器122の検波特性曲線における線形部の下限値と一致するように調整を行う。
【0068】
図3は、本発明の実施の形態1における検波回路の動作説明のための検波回路の特性図であり、詳細には、可変増幅器131の利得を変化させることで調整される検波器133の検波特性曲線を示す図である。なお、図3の検波器の特性曲線137〜135は、特性曲線125〜127と同様に、可変増幅器131の利得が大きいほど特性曲線は左側に移動するものとなっている。
【0069】
図3に示すように、利得制御部150は、被検波信号レベルを小さくしていくと、被検波信号レベルが161から161aにさしかかるところで、特性曲線125の変化量が小さくなることを検知する。この変化量の減少により、利得制御部150は、検波器122の線形部125aが終わったと判断する。
【0070】
そして、利得制御部150は、可変増幅器131の利得を調整し、被検波信号レベルがポイント161よりも小さくなる範囲を検波器132で検波できるように調整を開始する。
【0071】
この利得制御部150による可変増幅器131の利得の調整は、可変増幅器121の利得を決定した際と同様に、可変アッテネータ101の減衰量を調整して被検波信号レベルをポイント161と161aに交互に変化させ、検波値がどの程度変化するかを監視することで可変増幅器131の利得を決定する。ただし、可変増幅器131の利得調整は、可変増幅器131の利得を十分大きい状態から順に小さくしていき、検波値がはじめて変化する利得を探す場合でも、逆に小さい利得から順に大きくしていき検波値が飽和し始める利得を探す場合でも同じ結果を得ることができる。
【0072】
図4は、本発明の実施の形態1における検波回路の動作説明のための検波回路の特性図であり、詳細には、可変増幅器132の利得を決定した後の検波器122および検波器132の検波曲線を示す図である。
【0073】
図4に示すように、可変増幅器131の利得決定後、利得制御部150は、可変アッテネータ101の減衰量を更に大きくしていくと、被検波信号レベルがポイント162より小さくなると特性曲線136の変化量が小さくなる。
【0074】
この特性曲線136の変化量が小さくなったポイント162で、利得制御部150は、検波器132の線形部136aが終わったことを検知する。
【0075】
最後に、可変増幅器121および可変増幅器131の利得が決定したので、利得制御部150は可変アッテネータ101の減衰量を最小に戻す。実際に本発明の検波回路を未知の信号の検波に用いる際には、可変アッテネータ101の減衰量は最小の状態に保持する。
【0076】
このように、本実施の形態によれば、検波回路の入力段に可変アッテネータ101を設けて被検波信号のレベルを調整し、検波器122の特性曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の特性曲線の線形部136aの上限値とが一致するように可変増幅器121および可変増幅器131の利得を調整しているので、検波器121および検波器131のそれぞれの検波範囲を最大限利用し、ダイナミックレンジが広い検波回路を容易に確実に実現することができる。
【0077】
なお、本実施の形態では、被検波信号を2つに分配して、それぞれ分配された信号を2つの検波部で検波する構成としたが、これに限らず、3つ以上に分配し、分配された信号をそれぞれ可変増幅器、検波器、およびA/D変換器からなる検波部により検波する構成としてもよい。その際、増幅器における利得はそれぞれ異なり、出力される信号レベルをそれぞれ異なるレベルで出力する構成とする。
【0078】
このように検波回路が、3つ以上の検波部により検波する構成とし、それぞれの検波部でそれぞれ異なる利得により被検波信号を増幅し、全体の線形を確保するようにすれば、検波器の検波範囲を最大限活用して、さらに広いダイナミックレンジを有する検波回路1とすることができる。
【0079】
図5は、実施の形態1の変形例としての検波回路の構成を示すブロック図である。図5に示す検波回路200は、上述した検波回路100において、検波回路100の入力段に、入力される検波信号を可変アッテネータ101と、分配器110のいずれかに切り替え可能なスイッチ201a、スイッチ201bを設けている。
【0080】
この検波回路200では、スイッチ201a、201bの切り替えにより、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を決定する際だけ可変アッテネータ101を利用し、必要の無い時は、被検波信号が可変アッテネータ101を迂回するようにできる。これにより、実際に検波回路200が未知の入力信号レベルを検波する際の損失を小さくすることができる。
【0081】
なお、上記検波回路100、200において、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を決定してしまった後に可変アッテネータ101と利得制御部150を取り除き、検波回路を利用しても良い。
【0082】
また、上記検波回路100において、可変アッテネータ101を、利得制御部150によって制御され、任意に信号を発生して分配器110に出力可能な任意信号発生器に代えても良い。この場合は、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を決定した後に信号発生器を取り除き、検波回路を利用する。
【0083】
なお、可変アッテネータ101の減衰量の調整ステップ量および検波値がリニアな特性であることを判定する際のしきい値を適当に設定することで、本発明の検波回路の精度を向上することができる。
【0084】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る検波回路の構成を示すブロック図である。この図に示す検波回路300は、図1に示す実施の形態1に対応する検波回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0085】
検波回路300は、実施の形態1の検波回路100、温度を測定する温度センサ301、および温度用利得補正テーブル303を有する。
【0086】
温度センサ301は、検波回路300周辺の温度を測定し、その測定情報を利得制御部150aの利得補正部151bに出力する。
【0087】
また、温度用利得補正テーブル303には、検波器122および検波器132のそれぞれの温度特性を補償する補償量が温度に対応して記憶されているとともに、これら補償量に対応する利得の補正量が記憶され、それぞれ利得制御部150aから読み出し可能となっている。
【0088】
ここで、利得の補正量について説明する。
【0089】
検波器122および検波器132は、それぞれ一般的な検波器と同様に温度特性を有し、環境温度によって検波特性が変化し、検波精度が低下する場合が生じる。すなわち、検波器122および検波器132は、ある温度環境下で、検波器122の検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とが一致するように調整されていても、他の温度環境下では、検波器122および検波器132の検波値が変化するなどして、検波器122の検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とがずれて、検波精度が劣化し、また、ダイナミックレンジが狭くなる場合がある。
【0090】
これに対応するため、温度用利得補正テーブル303に記憶された補正量は、温度によって、検波器122の検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とにずれや重なりが生じても、そのずれや重なりを解消して、検波器122の検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とが一致するように可変増幅器121、131の利得を補正する量である。
【0091】
利得制御部150aは、利得決定部151a、利得補正部151bを有する。
【0092】
利得決定部151aは、利得制御部150と同様の作用を有し、可変アッテネータ101を制御して出力される信号のレベルを可変させつつ、可変増幅器121および可変増幅器131を制御して、これら可変増幅器121、131の利得を調整することにより、検波器122の検波範囲(図4の線形部125a参照)の下限値と検波器132の検波範囲(図4の線形部136a参照)の上限値とが一致するように、各可変増幅器121、131のそれぞれの利得を決定する。
【0093】
また、利得補正部151bは、温度用利得補正テーブル303を用いて、温度センサ301により検出された周囲温度に基づいて、利得決定部151aにより決定された可変増幅器121、131のそれぞれの利得を補正する。詳細には、利得補正部151bは、温度センサ301から回路周辺の温度情報を読み込むとともに、読み込まれた温度情報に対応する補正量を温度用利得補正テーブル303から読み込む。また、利得補正部150bは、読み出み込んだ補正量に基づいて、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正量分だけ増減して補正する。
【0094】
次いで、以上のように構成された検波回路300の動作を説明する。
【0095】
利得制御部150aは、利得制御部150と同様に、利得決定部151aにより、検波器122の検波範囲(図4の線形部125a参照)の下限値と検波器132の検波範囲(図4の線形部136a参照)の上限値とが一致するように、各可変増幅器121、131のそれぞれの利得を決定する。
【0096】
そして、利得制御部150aは、利得補正部151bにより、温度センサ301から回路周辺の温度情報を得て、当該温度における補正量を温度用利得補正テーブル303から読み出し、可変増幅器121および可変増幅器131を制御して、これら可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正量分だけ増減する。
【0097】
そして、温度特性補正された信号を検波器122、検波器132が検波し、利得制御部150aは、A/D変換器123、A/D変換器133から出力された検波値を監視する。
【0098】
なお、温度用利得補正テーブル303に、分配器110や可変増幅器121および可変増幅器131の温度特性を考慮した補正量も記憶させることで、本発明の検波回路における温度変動はより小さくできる。
【0099】
また、温度用利得補正テーブル303を、検波器122および検波器132のそれぞれの温度特性を補償する補償量が温度に対応して記憶されているとともに、これら補償量に対応する可変アッテネータ101の補正量を記憶させ、このアッテネータ101の補正量を利得制御部150aから読み出し可能としてもよい。このような構成によれば、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正せずに、可変アッテネータ101の抑圧量を変化させることで、周囲の温度に関わらず、検波器122および検波器132から出力される検波値が同じ値になるように制御し、検波範囲の連続性を保つようにできる。
【0100】
このように、本実施の形態によれば、温度センサ301と温度用利得補正テーブル303とを設けたことにより、温度により検波器122および検波器132の特性が変動しても、可変増幅器121および可変増幅器131の利得調整を行うことで、検波回路全体での検波特性は変化しにくくなり、温度による検波特性の劣化が小さい検波回路を実現することができる。
【0101】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る検波回路の構成を示すブロック図である。図7に示す検波回路400は、図1に示す実施の形態1に対応する検波回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0102】
検波回路400は、検波回路100、およびバースト用利得補正テーブル401を有する。
【0103】
一般的にレベルが時間的に急激に変動する信号(バースト信号)を検波する際、検波器のレベル検出精度が劣化する。すなわち、検波器122および検波器132が、可変増幅器121および可変増幅器131からのパースト信号をそれぞれ検波した際に、それぞれの検波値が変化し、一致するように調整されていた検波器122における検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とがずれ、検波精度が劣化し、また、ダイナミックレンジが狭くなる。
【0104】
このため、バースト用利得補正テーブル401には、被検波信号がバーストする頻度に応じて可変増幅器121および可変増幅器131の利得を増減する量(補正量)が記憶されている。なお、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を増減する量は、バーストの大きさに応じた増減量としてもよい。
【0105】
また、利得制御部150bは、利得決定部151a、利得補正部151cを有する。なお、利得決定部151aは実施の形態1の利得決定部151aと同様の構成であるので説明は省略する。
【0106】
利得補正部151cは、図示しないバースト信号検出器からバースト信号検出情報が入力されることで、可変増幅器121、131に入力される信号のバースト状態を知るとともに、バースト用利得補正テーブル401を用いて、利得決定部151aにより決定された可変増幅器121、131のそれぞれの利得を補正する。
【0107】
なお、図示しないバースト信号検出器としては、A/D変換器123、133から出力される信号を処理するベースバンド信号処理部が挙げられる。例えば、受信装置に設けられた場合、復調器などを有するベースバンド処理部は、復調器から出力された信号の電力を算出し、その電力値の変動からバースト信号検出情報を生成して利得補正部151cに出力する。
【0108】
次いで、以上のように構成された検波回路400の動作を説明する。
【0109】
利得制御部150bは、まず、利得決定部151aにより、各可変増幅器121、131のそれぞれの利得を決定する。
【0110】
そして、図示しないバースト信号検出器によって、検波回路400に入力される信号がバースト信号であることが検出されると、利得制御部150bの利得補正部151cにバースト信号情報が入力され、利得制御部150bの利得補正部151cは、入力されたバースト信号情報、詳細には、バーストの状態(ここでは頻度)の情報に応じて、バースト用利得補正テーブル401から、対応するバースト頻度に対応する補正量を読み込む。この補正量に基づいて、利得制御部150bは、利得補正部150cにより、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正し、検波器122の検波範囲(図4の線形部125a参照)の下限値と検波器132の検波範囲(図4の線形部136a参照)の上限値とを一致させる。
【0111】
このように、本実施の形態によれば、入力信号のバーストの頻度に応じて、可変増幅器121および可変増幅器131における利得が変化するので、バースト信号を検波しても、可変増幅器121および可変増幅器131からバースト補正された利得で増幅された信号を、検波器123および検波器133が検波でき、一致するように調整されていた検波器122における検波曲線の線形部125aの下限値と、検波器132の検波曲線136の線形部136aの上限値とのずれによる検波誤差を緩和することができる。
【0112】
よって、ダイナミックレンジが広く、検波誤差が緩和された検波回路400を実現することができる。
【0113】
なお、本実施の形態では、入力信号のバーストの頻度に応じて、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を変化させることで、検波器122および検波器132の検波範囲が不連続になることで生じる信号レベル検出誤差を小さく構成としたが、これに限らず、可変増幅器121および可変増幅器131の利得ではなく、可変アッテネータ101の抑圧量を変化させることで、入力信号のバースト状態に関わらず、検波器122および検波器132から出力される検波値を同じ値として、検波範囲の連続性を保つようにしてもよい。
【0114】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4に係る検波回路500の構成を示すブロック図である。
【0115】
図8に示す検波回路500は、図1に示す実施の形態1に対応する検波回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0116】
図8に示す検波回路500は、検波回路100、温度センサ501、温度用利得補正テーブル503、およびバースト用利得補正テーブル505を有する。
【0117】
なお、温度センサ501および温度用利得補正テーブル503は、実施の形態2に対応する検波回路300における温度センサ301および温度用利得補正テーブル303と同様の構成であり、バースト用利得補正テーブル505は、実施の形態3に対応する検波回路400におけるバースト用利得補正テーブル401と同様の構成であるので説明は省略する。
【0118】
利得制御部150cは、利得決定部151a、利得補正部151dを有する。なお、利得決定部151aは実施の形態1の利得制御部150と同様の構成であるので説明は省略する。
【0119】
利得補正部151dは、温度センサ501により検出された周囲温度を得て、温度用利得補正テーブル503から当該温度における補償量を読み出し、この補正量に基づいて、利得決定部151aにより決定された可変増幅器121、131のそれぞれの利得を補正量分だけ増減する。
【0120】
また、利得補正部151dは、図示しないバースト信号検出器からバースト信号検出情報が入力されることで、可変増幅器121、131に入力される信号のバースト状態を知るとともに、バースト用利得補正テーブル505から、該当するバーストする頻度に対応する補正量を読み込み、この補正量に基づいて利得決定部151aにより決定された可変増幅器121および可変増幅器131の利得を制御する。
【0121】
次いで、以上のように構成された検波回路500の動作を説明する。
【0122】
利得制御部150cは、まず、利得決定部151aにより、各可変増幅器121、131のそれぞれの利得を決定する。
【0123】
そして、利得制御部150cは、利得補正部151dにより、利得補正部151bと同様に、周囲の温度に応じて可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正するとともに、利得補正部151cと同様に、検波回路500に入力された信号がバースト信号である場合、その状態(ここでは頻度)に応じて、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を補正する。これらの補正により、利得補正部151dは、検波器122の検波範囲(図4の線形部125a参照)の下限値と検波器132の検波範囲(図4の線形部136a参照)の上限値とを一致させる。
【0124】
このように、本実施の形態によれば、温度により検波器122および検波器132の特性が変動することによって、検波器122の検波範囲(図4の線形部125a参照)の下限値と検波器132の検波範囲(図4の線形部136a参照)の上限値との一致がずれても、利得決定部151aにより決定された増幅器121、131の利得の補正を行うことができる。さらに、入力信号のバーストの頻度に応じて、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を、検波器122および検波器132における検波レベル誤差が小さくなるように変化させることができるので、温度による検波特性の劣化を小さく、また、バースト信号を検波する際の精度の低下を緩和することができる。
【0125】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5に係る送信装置600の構成を示すブロック図である。
【0126】
この送信装置600は、送信する信号を変調する変調器601と、変調器601からの信号を可変増幅する第1の可変増幅器603と、可変増幅された信号の帯域を制限する第1の帯域制限フィルタ605と、第1の帯域制限フィルタ605により帯域制限された信号をアップコンバートするミキサ607と、アップコンバートされた信号を増幅する増幅器609と、増幅器609により増幅された信号を帯域制限する第2の帯域制限フィルタ611と、増幅器609により増幅された信号を希望する信号レベルとなるように利得で可変増幅する可変利得増幅器614と、アンテナ616と、可変利得増幅器614の出力信号の一部を分配するカプラ618と、カプラ618から入力される信号を用いて可変利得増幅器614の利得を調整する利得調整回路部620とを有する。
【0127】
利得調整回路部620は、図1に示す実施の形態1に対応する検波回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0128】
利得調整回路部620は、検波回路100、利得制御部622、および検波値テーブル624を有する。
【0129】
利得制御部150dは、上述した利得制御部150と同様に、A/D変換器123およびA/D変換器133を監視し、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を調整して決定するとともに、可変アッテネータ101の減衰量とA/D変換器123およびA/D変換器133の出力検波値の対応を、検波値テーブル624に出力する。
【0130】
利得制御部622は、A/D変換器123およびA/D変換器133から出力された信号(検波値)を読み取るとともに、検波値テーブル624に記憶された情報を読み取り、これら検波値、および検波値テーブルの情報を用いて、送信信号を可変増幅する可変増幅器614の利得を調整する。
【0131】
検波値テーブル624は、利得制御部150dおよび利得制御部622から読み書きが可能であり、可変アッテネータ101の減衰量とA/D変換器123およびA/D変換器133の出力検波値の対応関係や、また、これら対応関係毎に応じて関係づけられた実際にアンテナ616に入力される信号の信号レベルが記憶されている。実際にアンテナ616に入力される信号の信号レベルは、アンテナ616の入力端に図示しないパワー計等を用いて正確に測定する。このようにパワー計を用いて測定された測定値が記憶されている。
【0132】
次いで、以上のように構成された送信装置600の動作について説明する。
【0133】
まず、可変増幅器603および可変増幅器614を調整し、本発明の送信装置における最大の送信レベルで送信信号を出力させる。このときの送信レベルをアンテナ616の入力端でパワー計等を用いて正確に測定を行う。
【0134】
そして、利得調整回路部620では、検波回路100と同様の構成部分において、可変増幅器121および可変増幅器131の利得を調整して、決定するとともに、利得制御部150dにより、可変増幅器121および可変増幅器131における利得決定の際の調整時における可変アッテネータ101の減衰量とA/D変換器123およびA/D変換器133の出力検波値の対応を、検波値テーブル624に自動的に記憶する。
【0135】
また、検波値テーブル624に、パワー計で測定した正確な信号レベルを記憶する。
【0136】
そして、変調器602〜アンテナ616を経て信号を送信する際、利得制御部622は、A/D変換器123およびA/D変換器133の出力検波値を読み取り、読み取った検波値を、検波値テーブル624に読み込まれた情報に照会して、送信装置600が送信している信号レベルを知る。
【0137】
そして、利得制御部622により実際に送信している信号レベルと、希望の送信信号レベルとを比較し、この比較結果に基づいて、可変増幅器614の利得を増減する。
【0138】
こうした一連の動作により送信装置600では、オートゲインコントロールが実現されている。
【0139】
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1の検波回路100を送信装置600に利用し、送信信号と検波値を記憶する検波値テーブル624を設けることにより、利得調整回路部620の可変増幅器121および可変増幅器131における特性のバラツキによる検波信号の測定誤差が生じず正確に送信する信号レベルを検知することができるとともに、少ない手間で送信装置600のオートゲインコントロール機能を実現することが可能になる。
【0140】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6に係る受信装置の構成を示すブロック図である。なお、この受信装置700は、送信された信号を復調する装置に、実施の形態5で用いられた利得制御回路部620と同様に構成された利得制御回路部620aが組み込まれてなる。
【0141】
図10に示す実施の形態6に係る受信装置700は、アンテナ701と、アンテナ701で受信した信号を増幅する増幅器703と、増幅器703の出力信号の不要周波数帯域を抑圧する第1の帯域制限フィルタ705と、第1の帯域制限フィルタ705により帯域制限された信号をダウンコンバートするミキサ707と、ミキサ707の出力信号の不要周波数帯域を抑圧する第2の帯域制限フィルタ709と、第2の帯域制限フィルタ709により帯域制限された信号を増幅する可変増幅器711と、可変増幅器711の出力信号の一部を分配するカプラ713と、可変増幅器711の出力信号を復調する復調器715と、カプラ713から分配された信号の一部を検波する利得制御回路部620aとを有する。
【0142】
利得制御回路部620aは、利得調整される可変増幅器614を可変増幅器711に換えた点を除き、図9に示す実施の形態5における利得制御回路部620と同様の基本的構成を有している。よって、同一の構成要素には同符号を付して説明は省略する。
【0143】
次いで、以上のように構成された受信装置700の動作について説明する。
【0144】
まず、アンテナ701に既知の信号レベルの受信信号を擬似的に入力する。擬似的にアンテナ701に入力された信号は、増幅器703、第1の帯域制限フィルタ705、ミキサ707、第2の帯域制限フィルタ709、可変増幅器711、カプラ713を経て、利得制御回路部620aに入力される。
【0145】
利得制御回路部620aに信号が入力されると、利得制御回路部620aは、実施の形態5で説明したように、利得制御回路部620a内の可変増幅器121および可変増幅器131(図9参照)の利得の決定し、さらに検波値テーブル624(図9参照)に受信信号レベルと検波値の対応を出力し、これら対応する値を検波値テーブル624に自動的に格納させる。
【0146】
この検波値テーブルに格納された受信信号レベルと検波値の対応関係値には、アンテナ701が実際に受信した信号のレベルが対応づけられている。なお、アンテナ701が実際に受信した信号レベルは、アンテナ701の出力端に設けた図示しないパワー計等により測定し、その測定値を検波値テーブル624に出力される。
【0147】
そして、受信装置700で信号を受信する際には、利得調整回路部620aにおいて、実際に受信している信号レベルと、希望の受信信号レベルとを比較し、この比較結果に基づいて、可変増幅器711の利得を増減する。
【0148】
こうした一連の動作により、受信装置700では、オートゲインコントロールが実現されている。
【0149】
このように、本実施の形態6によれば、検波回路100を有した実施の形態5の利得制御回路部620aを利用するので、受信信号と検波値を記憶する検波値テーブルを有する利得調整回路部620aの可変増幅器121および可変増幅器131における特性のバラツキによる検波信号の測定誤差が生じず、ダイナミックレンジが拡大された状態で、正確に受信信号レベルを検知することができるとともに、少ない手間で受信装置700のオートゲインコントロール機能を実現することが可能になる。
【0150】
なお、上述した各実施の形態1〜6のいずれかの利得制御部150、150a、150b、150c、150dにおいて実現される検波回路内の可変増幅器121および可変増幅器131の利得調整機能や、これら利得調整機能の他、利得制御回路部620による機能を実現させるプログラムとし、上記構成以外の回路などに適応してもよい。
【0151】
特に、利得制御部150により行われた検波における可変利得増幅器の利得調整のプログラムは、入力信号を複数に分配する分配器と、分配されたそれぞれの信号を異なる利得で増幅する複数の可変利得増幅器とを有するコンピュータに、所定レベルの信号を分配器に入力する機能と、前記複数の可変利得増幅器から出力される出力信号を検波し、検波された出力信号に基づいて前記複数の可変利得増幅器の線形特性が連続するように、すなわち、高い信号レベルの信号を検波する一可変利得増幅器の検波範囲の下限値と、一可変利得増幅器よりも低い信号レベルの信号を検波する可変利得増幅器の検波範囲の下限値とを一致するように、前記複数の増幅器のそれぞれの利得を決定する機能を実現させる。
【0152】
このプログラムによれば、分配器および複数の増幅器を備えるコンピュータに、上述した実施の形態1の機能を実現させることが可能となる。
【0153】
なお、実施の形態5および6に対応する送信装置600、受信装置700は、実施の形態1に対応する検波回路100を備える構成として説明したが、この検波回路100に代えて、実施の形態2〜4に対応する検波回路300〜500や、実施の形態1の変形例に対応する検波回路200としてもよい。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、増幅器や検波器などの機器の特性のバラツキによる検波精度の劣化を防ぎつつ、容易にダイナミックレンジを広くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る検波回路の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における検波回路の特性図
【図3】本発明の実施の形態1における検波回路の特性図
【図4】本発明の実施の形態1における検波回路の特性図
【図5】本発明の実施の形態1の変形例としての検波回路の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2に係る検波回路の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係る検波回路の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係る検波回路の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る送信装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図11】従来の検波回路の構成の要部を示すブロック図
【図12】従来の検波回路の特性図
【図13】従来の検波回路において、複数の増幅器の利得の差が大きい場合の特性図
【符号の説明】
100、200、300、400、500 検波回路
110 分配器
121、131 可変増幅器
122、132 検波器
150、150a、150b、150c、150d 利得制御部
151a 利得決定部
151b、151c、151d 利得補正部
301、501 温度センサ
303、503 温度用利得補正テーブル
401、505 バースト用利得補正テーブル
600 送信装置
614 可変利得増幅器
624 検波値テーブル
622 利得制御部
700 受信装置
711 可変増幅器

Claims (6)

  1. 出力する信号のレベルを調整可能な出力信号レベル調整手段と、
    前記出力信号レベル調整手段から出力される信号を第1の利得で増幅する第1可変増幅手段と、
    前記第1可変増幅手段の出力信号を検波する第1検波手段と、
    前記出力信号レベル調整手段から出力される信号を第2の利得で増幅する第2可変増幅手段と、
    前記第2可変増幅手段の出力信号を検波する第2検波手段と、
    前記出力信号レベル調整手段を制御して出力される信号のレベルを可変させつつ、前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段を制御して前記第1の利得および前記第2の利得を調整することにより、前記第1検波手段の検波範囲の下限値と前記第2検波手段の検波範囲の上限値とが一致するように、前記第1の利得および前記第2の利得を決定する利得決定手段と、
    を有することを特徴とする検波回路。
  2. 周囲温度を検出する温度検出手段と、
    周囲温度に応じて前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正するための補正量を記憶する温度用利得補正テーブルと、
    前記温度用利得補正テーブルを用いて、前記温度検出手段により検出された周囲温度に基づいて、前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正する利得補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の検波回路。
  3. 前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段に入力される信号のバースト状態に応じて前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正するための補正量を記憶するバースト用利得補正テーブルと、
    前記バースト用利得補正テーブルを用いて、前記第1可変増幅手段および前記第2可変増幅手段に入力される信号のバースト状態に基づいて、前記利得決定手段により決定された第1の利得および第2の利得を補正する利得補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の検波回路。
  4. 送信信号を希望の信号レベルとなるように所定の利得で増幅する利得増幅手段と、
    前記利得増幅手段から出力された信号の一部が、出力信号レベル調整手段に入力される請求項1記載の検波回路と、
    前記検波回路の前記出力信号レベル調整手段から出力される信号レベルと前記検波回路の前記第1検波手段および前記第2検波手段の各検波値との関係を記憶するテーブルと、
    前記テーブルを用いて、前記第1検波手段および前記第2検波手段から出力さされる各検波値に基づいて、前記利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、
    を有することを特徴とする送信装置。
  5. 受信信号を希望の信号レベルとなるように所定の利得で増幅する利得増幅手段と、
    前記利得増幅手段から出力された信号の一部が出力信号レベル調整手段に入力される請求項1記載の検波回路と、
    前記検波回路の前記出力信号レベル調整手段から出力される信号レベルと前記検波回路の前記第1検波手段および前記第2検波手段の各検波値との関係を記憶するテーブルと、
    前記テーブルを用いて、前記第1検波手段および前記第2検波手段から出力さされる各検波値に基づいて、前記利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  6. 入力される信号を第1の利得で増幅して出力する第1可変増幅手段と、前記入力される信号を第2の利得で増幅して出力する第2可変増幅手段とを有する検波回路を調整する検波回路の調整方法であって、
    所定レベルの信号を前記第1可変増幅手段及び第2可変増幅手段に入力するステップと、
    前記第1可変増幅手段および第2可変増幅手段から出力される出力信号をそれぞれ検波するステップと、
    前記第1可変増幅手段から検波される検波範囲の下限値と、前記第2可変増幅手段から検波される検波範囲の上限値とが一致するように、前記第1の利得および第2の利得を決定するステップと、
    を有することを特徴とする検波回路の調整方法。
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