JP2017028535A - 送信回路及び送信回路の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信で用いられる送信機の送信電力を、広い範囲で高い精度で制御する。【解決手段】本発明の送信回路は、入力された高周波信号を所定の利得で増幅する第1の増幅部と、第1の増幅部から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する分岐部と、入力された第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する第1の検波部と、第2の分岐信号を、送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する周波数変換部と、入力された中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する第2の検波部と、第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて第1の増幅部の利得を制御する制御部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、送信回路及び送信回路の制御方法に関し、特に、マイクロ波帯又はミリ波帯の無線通信で用いられる送信回路及び送信回路の制御方法に関する。
無線通信で用いられる送信機には、一般に、送信電力を設定された値に制御することが求められる。さらに、送信機には、周囲温度が変動した場合や送信周波数又は送信電力の設定変更があった場合でも、設定された送信電力の偏差が一定値以内となる制御が求められる。
送信機の送信電力を制御する方法としては、送信機の増幅器の出力を分岐して送信信号の一部を検波器に分配し、検波器で包絡線検波された信号の電力が送信電力に対応する値となるように、増幅器の利得あるいは増幅器と直列に接続された可変減衰器の減衰量を制御する方法が知られている。
図13は、一般的な送信機で用いられる送信回路900の構成を示すブロック図である。送信回路900は、可変減衰器11及び12、周波数変換器21、増幅器31、可変利得増幅器32、局部発振器41、分岐器72、検波器(DET)52、及び制御部(CONT)61を備える。
IF信号1は、IF(intermediate frequency、中間周波数)帯の信号である。局部発振器41は、RF(radio frequency、無線周波数)帯のRF信号42を発振する。IF信号1は、可変減衰器11で減衰を受けた後、周波数変換器21においてRF信号42と混合される。周波数変換器21は、RF信号42とIF信号1とを混合して、RF帯の信号であるRF信号2を生成する。増幅器31は、RF信号2を一定の利得で増幅する。可変減衰器12は、増幅器31で増幅されたRF信号2を減衰させる。可変利得増幅器32は、増幅されたRF信号2を送信信号3として出力する。
送信信号3の一部は分岐器72で分岐される。分岐器72は、送信信号3を一定の比率で分岐して、送信信号5及び送信信号7を出力する。送信信号5は、図示されないアンテナから放射される。送信信号7は、検波器52に入力される。可変利得増幅器32は、可変減衰器12で減衰されたRF信号2を増幅する。
検波器52は、送信信号7を包絡線検波して、送信信号7の電力に比例する電力を持つ検波信号9を制御部61に出力する。検波器52には、検波用ショットキーバリアダイオードが広く用いられる。制御部61は、検波信号9の電力に基づいて制御信号62〜64を生成する。制御信号62〜64は、可変減衰器11及び12の減衰量、並びに可変利得増幅器32の利得を、検波信号9の電力が所定の値となるように制御する。制御部61は、検波信号9の電力を所定の値となるように制御することによって、送信信号5の電力を所望の値に設定する。
本発明に関連して、特許文献1〜4には、送信電力を検出する機能を備えた送信機が記載されている。
米国特許第5307512号公報 米国特許第5752172号公報 特開2001−102941号公報 特開2001−358606号公報
図13及び特許文献1〜4に記載された一般的な無線送信機の課題は、マイクロ波帯やミリ波帯では、送信機の送信電力を精度よく制御できる範囲を一定以上に拡張することが困難なことである。その理由を以下に説明する。
マイクロ波帯やミリ波帯の検波器で一般的に用いられる検波用ショットキーバリアダイオードの出力電圧の上限は当該ダイオードの定格電圧で決まる。検波用ショットキーバリアダイオードの典型的な上限電圧は2V(ボルト)前後である。また、検波用ショットキーバリアダイオードの順方向電圧の温度特性や送信機の演算回路の温度ドリフトの影響により、ダイオードの出力電圧が低い領域では、ダイオードへの入力信号の電力の検出精度が急激に悪化する。このため、一般的に、検波用ショットキーバリアダイオードの実用的な出力電圧には下限がある。典型的な出力電圧の下限は、数mVである。
このように、検波用ショットキーバリアダイオードの出力電圧には、上限及び下限が存在する。したがって、検波用ショットキーバリアダイオードは、送信機の出力が最大となる場合において出力電圧が定格電圧を超えず、送信機の出力が最小となる場合において、入力信号の電力を精度よく検出可能な下限を下回らない範囲で使用される必要がある。一般的な検波用ショットキーバリアダイオードを用いた増幅器の送信電力制御範囲は、温度変動も考慮すると30dB(デシベル)程度に制限される。
図14は、送信信号5の電力(RF出力レベル)を横軸に、検波信号9の電力(検波器出力レベル)を縦軸として、両者の関係の例を線形目盛で示すグラフである。分岐器72の分岐比は固定されているため、常温かつ所定の周波数では送信信号3、5及び7の電力は互いに比例関係にある。したがって、送信信号5の電力と検波器52の検波信号9の電力とは実線で示されるように比例する。
図14には、検出可能な送信信号5の電力の下限が横軸のR1で示される。送信信号5の電力がR1の時の検波信号9の電力はD1である。図14は、動作条件や環境条件の変動により、実線の特性が破線に挟まれた領域の間で変動し、送信信号5の電力と検波信号9の電力との比例関係が失われることを示す。送信信号5の周波数が変更されたり、送信回路900の周囲温度が変動したりすると、図14の破線のように特に送信信号5の電力がR1よりも低い領域で、この関係は実線から大きく離れる。
図15は、図14の関係に基づいて、送信信号5の電力(RF出力レベル)を横軸に、検波信号9の電力の変動範囲(検波器出力誤差)を縦軸として、両者の関係の例を線形目盛で示すグラフである。検波器出力誤差の範囲は、破線で挟まれた領域で示される。図14と同様に、図15は、送信信号5の電力がR1より低い領域で、送信信号5の電力に対する検波信号9の電力の誤差が特に拡大することを示す。すなわち、送信回路900では、送信信号5の電力がR1より低い領域において、送信電力を精度よく設定できない。
マイクロ波通信又はミリ波通信においては、無線局同士の干渉を避けるために、送信電力を一定の回線品質を保つことができる最小の電力に制限して使用されることがある。このため、無線機の送信電力は広範囲に精度よく設定できることが強く望まれている。しかしながら、上述のように、一般的な送信回路では、送信電力に対する検波信号の電力の誤差が大きくなるため、送信電力の制御範囲の拡張が困難であるという課題がある。
(発明の目的)
本発明は、無線通信で用いられる送信機の送信電力を、広い範囲で高い精度で制御するための技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の送信回路は、入力された高周波信号を所定の利得で増幅する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する分岐手段と、入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する第1の検波手段と、前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する周波数変換手段と、入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する第2の検波手段と、前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する制御手段と、を備える。
本発明の第2の送信回路は、入力された高周波信号を所定の利得で増幅する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する分岐手段と、入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する第1の検波手段と、前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する周波数変換手段と、前記中間周波数信号を増幅する第2の増幅手段と、前記第2の増幅手段で増幅された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する第2の検波手段と、前記第2の検波手段に入力される前記中間周波数信号の電力が所定の値となるように前記第2の増幅手段の利得を制御し、前記第1の検波信号の電力と前記第2の増幅手段の利得との少なくとも一方に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する制御手段と、を備える。
本発明の第1の送信回路の制御方法は、入力された高周波信号を第1の増幅手段により所定の利得で増幅し、前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐し、入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力し、前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換し、入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力し、前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第1の送信回路の制御プログラムは、送信回路のコンピュータに、入力された高周波信号を第1の増幅手段により所定の利得で増幅する手順、前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する手順、入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する手順、前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する手順、入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する手順、前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する手順、を実行させる。
本発明の送信回路及び送信回路の制御方法は、送信電力を広い範囲で高い精度で制御できるという効果を奏する。
第1の実施形態の送信回路100のブロック図である。 送信回路100における、送信信号5の電力と検波信号8の電力との関係の例を示すグラフである。 送信回路100における、送信信号5の電力と検波信号8の電力の誤差範囲との関係の例を示すグラフである。 検波信号8及び9の一方を選択する制御を行った場合の、検波信号の電力と送信電力との関係の例を示すグラフである。 検波信号8及び9の一方を選択する制御を行った場合の、検波信号の電力の誤差範囲の例を示すグラフである。 送信回路100の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、検波信号の電力と送信電力との関係の例を示すグラフである。 第2の実施形態における、検波信号の電力の誤差範囲の例を示すグラフである。 第2の実施形態における、送信回路100の動作例を示すフローチャートである。 第3の実施形態の送信回路200のブロック図である。 送信回路200の動作例を示すフローチャートである。 第4の実施形態の送信回路300のブロック図である。 一般的な送信回路900の構成を示すブロック図である。 送信回路900における、送信信号5の電力と検波信号9の電力との関係の例を示すグラフである。 送信回路900における、送信信号5の電力と検波信号9の電力の変動範囲との関係の例を示すグラフである。
(第1の実施形態)
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態の送信回路100のブロック図である。送信回路100は、マイクロ波帯又はミリ波帯の無線通信で用いられる送信機の一部として用いられる。
送信回路100は、可変減衰器11及び12、周波数変換器21及び22、増幅器31、局部発振器41、可変利得増幅器32、検波器(DET)51及び52、分岐器71及び72、並びに制御部(CONT)61を備える。
IF信号1は、IF(intermediate frequency、中間周波数)帯の信号である。IF信号1は、無線通信により伝送される情報を含んでもよい。局部発振器41は、RF(radio frequency、無線周波数)帯のRF信号42を発振する。周波数変換器21及び22は、例えば高周波ミキサである。
IF信号1は、可変減衰器11で減衰を受けた後、周波数変換器21においてRF信号42と混合される。周波数変換器21は、RF信号42とIF信号1とを混合して、RF帯の信号であるRF信号2を生成する。増幅器31は、RF信号2を一定の利得で増幅する。可変減衰器12は、増幅器31で増幅されたRF信号2を減衰させる。可変利得増幅器32は、増幅されたRF信号2を送信信号3として出力する。
送信信号3は分岐器71に入力される。分岐器71は、送信信号3を一定の比率で分岐して、送信信号4及び送信信号6Aを出力する。周波数変換器22は、送信信号6AとRF信号42とを混合して、IF帯の信号であるIF信号6Bに変換する。
周波数変換器22から出力されたIF信号6Bは、検波器51に入力される。検波器51は、IF信号6Bを包絡線検波して、IF信号6Bの電力に比例する電力を持つ検波信号8を制御部61に出力する。すなわち、検波器51は、IF信号6Bの電力をIF帯で検出する。
送信信号4は分岐器72に入力される。分岐器72は、送信信号4を一定の比率で分岐して、送信信号5及び7を出力する。送信信号5は、図示されないアンテナから放射される。
分岐器72で分岐された送信信号7は、検波器52に入力される。検波器52は、送信信号7を包絡線検波して、送信信号7の電力に比例する電力を持つ検波信号9を制御部61に出力する。すなわち、検波器52は、送信信号7の電力をRF帯で検出する。
検波器51及び52には、検波用ショットキーバリアダイオード(以下、「検波用ダイオード」という。)が用いられる。分岐器71及び72の分岐比並びにRF信号42の電力は固定されている。したがって、検波器51及び52からそれぞれ出力された検波信号8及び9の電力は、いずれも、送信信号5の電力に比例する。このため、検波信号8及び9の電力と送信信号5の電力との関係に基づいて、検波信号8又は9の少なくとも一方の電力を用いて送信信号5の電力を希望の値に設定できる。検波信号8及び9の電力と送信信号5の電力との関係は送信回路100の製造時に測定することができ、また、測定結果は制御部61に記憶させることができる。
制御部61は、検波信号8又は9の少なくとも一方の電力に基づいて制御信号62〜64を生成する。制御部61は、制御信号62〜64を用いて、可変減衰器11及び12の減衰量、並びに可変利得増幅器32の利得を、検波信号8又は9の電力が所定の値となるように制御する。制御部61は、制御信号62〜64の全てを用いて送信信号5の電力の制御を行う必要はない。例えば、制御部61は、制御信号63及び64のみ、あるいは制御信号64のみを用いて送信信号5の電力を制御してもよい。
送信回路100の動作についてさらに詳細に説明する。検波器52を用いて送信信号7をRF帯で直接検波して得られた検波信号9の電力と送信信号5の電力との関係は、既に説明した図14によって例示される。すなわち、常温かつ所定の周波数では、送信信号5の電力と検波信号9の電力とは図14の実線で示されるように比例関係にある。しかし、送信信号5の電力や周波数が変更されたり、周囲温度が変動したりすると、図14の破線で示されるように、これらの関係は、特に送信信号5の電力がR1よりも低い領域で実線から大きく離れる場合がある。
図2は、送信信号5の電力(RF出力レベル)を横軸に、検波器51から出力される検波信号8の電力(検波器出力レベル)を縦軸として、両者の関係の例を線形目盛で示すグラフである。図3は、図2の関係に基づいて、送信信号5の電力(RF出力レベル)を横軸に、検波信号8の電力の変動範囲(検波器出力誤差)を縦軸として、両者の関係の例を線形目盛で示すグラフである。
IF信号6Bの電力は送信信号5の電力に比例するため、図14及び図15と同様に、送信信号5の電力と検波信号8の電力との関係が図2及び図3のように例示される。
RF帯の送信信号7を直接検波した場合を示す図14と比べて、IF信号6Bを検波した場合を示す図2では、検波器51で検出できる電力の下限がR1以下の領域まで拡張される。この理由は、IF帯の検波器51として、入力される信号の電力が低い領域における特性がRF帯の検波器52よりも良好な検波器を使用できるためである。送信信号5の電力と検波信号8の電力とは実線で示されるように比例関係にある。図2及び図3の破線は、図14及び図15と同様に、対応するRF出力レベルに対する検波器出力レベルの変動範囲あるいは誤差範囲の例を示す。
一方、検波信号8の特性(図2及び図3)と検波信号9の特性(図14及び図15)との破線の間隔を比較すると、RF出力レベルがおおむねR1よりも大きい領域では、検波信号9と比べて、検波信号8の電力の誤差の範囲が広い。その理由は、検波器51を用いる場合(図2及び図3)には、周波数変換器22の変換利得の非直線性、周波数偏差及び温度偏差などの影響により検波器51へ入力されるIF信号6Bの電力が変動するからである。
そこで、送信信号5の電力がR1以上である場合は、検波器52を用いて送信信号5の電力をRF帯域で検出することで、図14及び図15に示した高い精度で送信信号5の電力を検出できる。一方、送信信号5の電力がR1未満である場合には、検波器51を用いてIF信号6Bの電力をIF帯で検出することで、精度は検波器52よりもやや劣るものの、送信信号5の電力がR1未満の領域においても送信信号5の電力を検出できる。
図4は、送信信号5の電力に基づいて検波信号8及び9の一方を選択する制御を行った場合の、送信信号5の電力と検波信号8又は9の電力との関係を線形目盛で示すグラフである。図5は、図4の関係に基づいて、送信信号5の電力を横軸に、検波信号8及び9の電力の誤差範囲を縦軸に線形目盛で示すグラフである。図4及び図5は、送信信号5の電力がR1未満の領域では検波信号8と送信信号5の電力との関係の例を示し、送信信号5の電力がR1以上の領域では検波信号9と送信信号5の電力との関係の例を示す。図4及び図5は、送信信号5の電力に基づいて検波信号を選択する制御によって、送信信号5の電力をより低い領域まで検出できるとともに、送信信号5の電力がR1以上である場合は検波信号9によってより高い精度で送信信号5の電力を検出できることを示す。
ここで、送信信号5の電力が同一であっても、検波信号8の電力と検波信号9の電力とは一般的には一致しない。しかし、制御部61において一方の検波信号の電力の値を定数倍することで、送信信号5の電力がR1の場合の検波信号8の電力と検波信号9の電力とを一致させることができる。例えば、制御部61において送信信号5の電力がR1の場合の検波信号8及び9の電力がいずれもD1となるように、いずれかの検波信号の電力を換算することで、図4及び図5を検波信号8及び9による制御で共通に用いることができる。なお、検波器51と検波器52との切替えの際に、D1にヒステリシス特性を持たせてもよい。
図6は、送信回路100の動作例を示すフローチャートである。以下、図4及び図5を参照して、図6のフローチャートについて説明する。まず、制御部61は、RF帯の検波器52で検出された検波信号9の電力がD1以上かどうかを確認する(図6のステップS11)。検波信号9の電力がD1以上の場合は(ステップS11:YES)、制御部61は、検波器52を用いて検波信号9の電力として送信信号7の電力を検出する(ステップS12)。そして、制御部61は、検波信号9の電力に基づいて送信信号5の電力を制御する(ステップS13)。検波信号9の電力がD1未満の場合は(ステップS11:NO)、制御部61は、検波器51を用いてIF信号6Bの電力を検出する(ステップS14)。そして、制御部61は、検波器51で検出された検波信号8の電力に基づいて送信信号5の電力を制御する(ステップS15)。
このように、本実施形態の送信回路100は、送信信号5の電力に基づいて検波信号8及び9の一方を選択することで、送信信号5の電力の検出範囲を拡大できる。制御部61は、図4のグラフをデータとして記憶し、検波信号8又は9の電力に基づいて検波器51及び52のうち一方を選択する。制御部61は、選択された検波器の検波信号8又は9を用いて、送信信号5の電力を制御する。その結果、制御部61で制御可能な送信信号5の出力レベルの範囲が拡大し、送信電力を広い範囲で精度よく可変できる送信回路100が実現できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態として第1の実施形態の送信回路100の変形例について説明する。第2の実施形態においても、送信回路100の構成は図1で説明した第1の実施形態の送信回路100と同様である。第2の実施形態では、制御部61は、送信信号5の電力がR1以上の領域(すなわち、検波信号9の電力がD1以上の領域)における、検波信号8の電力と検波信号9の電力との差分を求めて記憶する。「差分」は、ある送信信号5の電力における検波信号8の電力と検波信号9の電力との差あるいは比などの、一方から他方を求めることが可能な数値である。実測された差分に基づいて、送信信号5の電力がR1未満の領域における検波信号8の電力と検波信号9の電力との差分を推定し、検波信号8の電力の測定値を推定された差分を用いて補正することで、検波信号8の精度を向上させることができる。
差分の実測値は、送信回路100の製造時に予め測定され、送信信号5の電力(又は検波信号9の電力)と対応づけられて制御部61に記憶されてもよい。あるいは、制御部61は、送信回路100の運用中に、検波信号9の電力がD1以上の場合における検波信号8の電力と検波信号9の電力との差分を随時求め、求めた差分を検波信号9の電力と対応づけて記憶してもよい。
差分の値を用いて検波信号8の電力を補正する手順は、特に限定されない。例えば、送信信号5の電力が等しい場合の検波信号8の電力と検波信号9の電力との比を差分とし、送信信号5の電力がR1未満の領域である場合であっても、出力された検波信号8の値に差分を乗じた値を、検波信号8の電力の補正値としてもよい。あるいは、制御部61は、複数の送信信号5の電力について検波信号8の電力と検波信号9の電力との差分の実測値をそれぞれ求めておき、これらの差分から送信信号5の電力がR1未満の領域における差分を推定し、推定された差分の値を用いて検波信号8の電力を補正してもよい。差分の推定には回帰分析を用いてもよい。
図7は、本実施形態における、検波信号8又は9の電力と送信信号5の電力との関係の例を線形目盛で示すグラフである。図8は、本実施形態における、検波信号8又は9の電力の誤差範囲の例を線形目盛で示すグラフである。図7及び図8は、送信信号5の電力がR1未満の領域では補正された検波信号8と送信信号5の電力との関係の例を示し、送信信号5の電力がR1以上の領域では検波信号9と送信信号5の電力との関係の例を示す。
図7及び図8は、差分による検波信号8の電力の補正により、送信信号5の電力がR1未満の領域でも、検波器51の出力誤差の幅を示す破線の間隔が小さくなることを示す。
図9は、本実施形態における送信回路100の動作例を示すフローチャートである。以下、図7及び図8を参照して、図9のフローチャートについて説明する。
まず、制御部61は、検波信号8の電力がD1以上の領域における、検波信号8の電力と検波信号9の電力との差分の実測値を求めて記憶する(図9のステップS20)。制御部61は、RF帯の検波器52で検出された検波信号9の電力がD1以上かどうかを確認する(図9のステップS21)。
検波信号9の電力がD1以上の場合は(ステップS21:YES)、制御部61は、検波器52を用いて検波信号9の電力として送信信号7の電力を検出し、検波信号9を出力する(ステップS22)。そして、制御部61は、検波信号9の電力を用いて送信信号5の電力を制御する(ステップS23)。ステップS22及びS23の手順は、第1の実施形態の図6のステップS12及びS13の手順と同様である。
検波信号9の電力がD1未満の場合は(ステップS21:NO)、制御部61は、検波器51を用いてIF信号6Bの電力を検出し、検波信号8を出力する(ステップS24)。制御部61は、記憶された差分の値を用いて、検波信号8の電力を補正する(ステップS24A)。そして、制御部61は、補正された検波信号8の電力を用いて送信信号5の電力を制御する(ステップS25)。
以上のように、制御部61は、検波信号8の電力を、記憶した差分に基づいて補正する。そして、制御部61は、補正後の検波信号8の電力に基づいて、可変減衰器11及び12の減衰量、並びに可変利得増幅器32の利得を制御する制御信号62〜64を生成する。制御部61は、制御信号62〜64のうち少なくとも1つを用いて、可変減衰器11及び12の減衰量、並びに可変利得増幅器32の利得のうち少なくとも1つを、補正後の検波信号8の電力が所定の値となるように制御する。このようにして、送信信号5の電力は、所定の値となるように制御される。
すなわち、制御部61は、差分の値に基づいて検波信号8の電力を補正することで、送信信号5の電力がR1未満の領域における、検波信号8の電力と送信信号5の電力との関係の誤差を低減することができる。このように、第1の実施形態と比較して、本実施形態の送信回路100は、送信回路の出力をより高い精度で制御できる。
あるいは、制御部61は、送信回路100の製造時には検波器51及び52を用いて差分の実測値を予め測定し、運用時には検波器51のみを用いてもよい。この場合、制御部61は、送信信号5の電力にかかわらず検波信号8の電力に対して差分による補正を行い、補正結果に基づいて送信信号5の電力を制御する。
気象条件や伝搬条件の変化によって無線機の受信電界が変化したときに送信電力を自動で変化させるための手順として、ATPC(Automatic Transmitter Power Control)制御が知られている。ATPC制御では、例えば、受信機において、送信機から受信した信号の電力が低下した場合に、受信機は、電力の低下量に応じて送信機に対して送信電力の増加を指示する。第2の実施形態の送信回路100は、ATPC制御が行われる無線通信システムにおいても、送信回路100の出力の可変範囲を、送信信号の電力の設定精度を維持したまま拡大することができる。
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態の送信回路200のブロック図である。送信回路200は、周波数変換器22と検波器51との間に可変利得増幅器33を備える点で、第1の実施形態の送信回路100と異なる。図10において、送信回路100と同様のブロック及び機能には同一の参照符号を付して説明は省略する。
可変利得増幅器33は、周波数変換器22から出力されたIF信号6Bを増幅して、IF信号6Cとして出力する。制御部61は、制御信号65を用いて、可変利得増幅器33の利得を制御する。制御部61は、可変利得増幅器33に利得を直接指示してもよいし、可変利得増幅器33から利得の情報を取得してもよい。可変利得増幅器33の利得は、検波器51から出力される検波信号8の電力が一定となるように制御される。すなわち、制御部61は、検波器51へ入力されるIF信号6Cの電力が一定となるように可変利得増幅器33の利得を制御する。この場合、送信信号5の電力は可変利得増幅器33の利得に反比例する値として検出される。したがって、制御部61は、第1の実施形態の検波信号8の電力に代えて、可変利得増幅器33の利得の逆数を、送信信号5の電力の指標として用いることができる。このため、送信回路200の製造時に、送信信号5の電力と可変利得増幅器33の利得(あるいは利得の逆数)との関係を測定し、制御部61に記憶させてもよい。送信回路200のこれ以外の動作は、第1の実施形態の送信回路100と同様である。
図11は、本実施形態における送信回路200の動作例を示すフローチャートである。まず、制御部61は、RF帯の検波器52で検出された検波信号9の電力がD1以上かどうかを確認する(図11のステップS31)。
検波信号9の電力がD1以上の場合は(ステップS31:YES)、制御部61は、検波器52を用いて検波信号9の電力として送信信号7の電力を検出する(ステップS32)。そして、制御部61は、検波信号9の電力を用いて送信信号5の電力を制御する(ステップS33)。
検波信号9の電力がD1未満の場合は(ステップS31:NO)、制御部61は、検波器51を用いて検波信号8の電力としてIF信号6Cの電力を検出し、検波信号8を出力する(ステップS34)。制御部61は、検波信号8の電力が一定になるように、可変利得増幅器33の利得を制御する(ステップS34A)。そして、制御部61は、可変利得増幅器33の利得を用いて送信信号5の電力を制御する(ステップS35)。
ステップS35において、制御部61は、制御信号62〜64を用いて、可変減衰器11及び12の減衰量、並びに可変利得増幅器32の利得を、可変利得増幅器33の利得が設定しようとする送信信号5の電力に対応する利得となるように制御する。このようにして、送信信号5の電力は、所定の値となるように制御される。
さらに、本実施形態に、第2の実施形態で説明した差分を用いた補正を行う手順を適用してもよい。例えば、送信信号5の電力がR1以上の領域における、検波信号8の電力と可変利得増幅器33の利得との関係を求めて記憶する。そして、制御部61は、記憶された関係に基づいて、送信信号5の電力がR1未満の領域における可変利得増幅器33の利得を補正してもよい。可変利得増幅器33の利得を補正することにより、本実施形態でも、送信信号5の電力の設定誤差を低減することができる。
このような構成を備える送信回路200は、第1の実施形態と同様の効果に加えて、検波器51へ入力されるIF信号6Cの電力が一定となるため、検波器51を、好ましいIF信号6Cの電力の領域で使用することができる。その結果、送信回路200は、検波器51の入出力特性の非線形性に起因するIF信号6Cの電力の検出誤差が小さくなるため、送信信号5の電力の設定精度が向上するという効果を奏する。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態の送信回路300のブロック図である。第4の実施形態の送信回路300は、増幅部301と、分岐部302と、第1の検波部303と、周波数変換部304と、第2の検波部305と、制御部306と、を備える。増幅部301は、入力されたRF信号311を所定の利得で増幅する。分岐部302は、増幅部301から出力されたRF信号312を、送信信号313、第1の分岐信号314及び第2の分岐信号315として、それぞれ所定の分岐比で分岐する。第1の検波部303は、入力された第1の分岐信号314の電力に対応する第1の検波信号316を出力する。周波数変換部304は、第2の分岐信号315を、送信信号313よりも周波数が低い中間周波数信号317に変換する。第2の検波部305は、入力された中間周波数信号317の電力に対応する第2の検波信号318を出力する。制御部306は、第1の検波信号316及び第2の検波信号318の少なくとも一方に基づいて制御信号319を生成する。制御部306は、制御信号319を用いて、増幅部301の利得を制御する。増幅部301の利得は、第1の検波信号316及び第2の検波信号318の少なくとも一方の電力が、送信信号313の電力が所望の値であることを示す値となるように制御される。
このような構成を備える送信回路300は、RF信号である第1の分岐信号314の電力に対応する第1の検波信号316及び中間周波数信号317の電力に対応する第2の検波信号318の少なくとも一方に基づいて増幅部301の利得を制御する。このため、第1の検波部303と第2の検波部305のうち、より好ましい検波信号が得られる検波部を選択することにより、第1の検波信号316及び第2の検波信号318の一方のみに基づいて第1の増幅部301の利得を制御する場合と比較して、より高い精度かつ広い範囲で電力が可変である送信回路300が実現できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、各実施形態の制御部は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)及び記憶装置を備えていてもよい。CPUは、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、各実施形態の送信回路の機能を実現させてもよい。記憶装置は固定された一時的でない記憶媒体であり、例えば不揮発性の半導体メモリであるが、これには限定されない。
本発明は、無線送信機の送信電力制御範囲を拡大することができる。本発明は、特に、マイクロ波ミリ波などの無線装置のヘテロダイン方式を用いた送信回路の送信出力制御に有効である。
1、6B、6C IF信号
2 RF信号
3〜5、6A、7 送信信号
8、9 検波信号
100、200、300、900 送信回路
11、12 可変減衰器
21、22 周波数変換器
31、33 増幅器
32 可変利得増幅器
41 局部発振器
42 LO信号
51、52 検波器
61 制御部
62〜65 制御信号
71、72 分岐器

Claims (10)

  1. 入力された高周波信号を所定の利得で増幅する第1の増幅手段と、
    前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する分岐手段と、
    入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する第1の検波手段と、
    前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する周波数変換手段と、
    入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する第2の検波手段と、
    前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する制御手段と、
    を備える送信回路。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の検波信号の電力に基づいて前記第1及び第2の検波信号のうち一方を選択し、
    選択された前記第1又は第2の検波信号に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された送信回路。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の検波信号の電力が所定の閾値以上である場合には前記第1の検波信号を選択し、
    前記第1の検波信号の電力が所定の閾値未満である場合には前記第2の検波信号を選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載された送信回路。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1及び第2の検波信号の電力の差分を算出して記憶する記憶手段を備え、
    前記差分に基づいて前記第2の検波信号の値を補正し、
    前記第1の検波信号の電力に基づいて、前記第1の検波信号及び補正された前記第2の検波信号のうち一方を選択し、
    前記第1の検波信号及び補正された前記第2の検波信号の少なくとも一方に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された送信回路。
  5. 前記制御手段は、
    前記第1の検波信号の電力が所定の閾値以上である場合には前記第1の検波信号を選択して前記第1の増幅手段の利得を制御し、
    前記第1の検波信号の電力が所定の閾値未満である場合には補正された前記第2の検波信号を選択して前記第1の増幅手段の利得を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載された送信回路。
  6. 前記第1の検波信号の電力が前記所定の閾値以上である場合には、前記送信信号の電力が同一である場合に、前記送信信号の電力に対する前記第1の検波信号の電力の変動範囲が、前記送信信号の電力に対する前記第2の検波信号の電力の変動範囲よりも小さい、ことを特徴とする請求項3又は5に記載された送信回路。
  7. 入力された高周波信号を所定の利得で増幅する第1の増幅手段と、
    前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する分岐手段と、
    入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する第1の検波手段と、
    前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する周波数変換手段と、
    前記中間周波数信号を増幅する第2の増幅手段と、
    前記第2の増幅手段で増幅された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する第2の検波手段と、
    前記第2の検波手段に入力される前記中間周波数信号の電力が所定の値となるように前記第2の増幅手段の利得を制御し、前記第1の検波信号の電力と前記第2の増幅手段の利得との少なくとも一方に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する制御手段と、
    を備える送信回路。
  8. 前記制御手段は、
    前記第1の検波信号の電力に基づいて前記第1の検波信号及び前記第2の増幅手段の利得のうち一方を選択し、
    選択された前記第1の検波信号又は前記第2の増幅手段の利得に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する、
    ことを特徴とする請求項7に記載された送信回路。
  9. 入力された高周波信号を第1の増幅手段により所定の利得で増幅し、
    前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐し、
    入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力し、
    前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換し、
    入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力し、
    前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する、
    送信回路の制御方法。
  10. 送信回路のコンピュータに、
    入力された高周波信号を第1の増幅手段により所定の利得で増幅する手順、
    前記第1の増幅手段から出力された高周波信号を、送信信号、第1の分岐信号及び第2の分岐信号として、それぞれ所定の分岐比で分岐する手順、
    入力された前記第1の分岐信号の電力に対応する電力を持つ第1の検波信号を出力する手順、
    前記第2の分岐信号を、前記送信信号よりも周波数が低い中間周波数信号に変換する手順、
    入力された前記中間周波数信号の電力に対応する電力を持つ第2の検波信号を出力する手順、
    前記第1及び第2の検波信号の少なくとも一方の電力に基づいて前記第1の増幅手段の利得を制御する手順、
    を実行させるための、送信回路の制御プログラム。
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