JP2018196020A - 出力調整装置及び送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度な検波器が不要であり送信出力の遅延を抑え得るとともに、出力電力の誤差を抑え得る、出力調整装置等の提供。
【解決手段】出力調整装置は、送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を出力する温度出力部と、所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、出力する制御部と、前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する調整部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は無線送信機に関する。
地上波通信や衛星通信を含む無線送信機は屋外においても使用される場合が多い。屋外で使用される場合、無線送信機は、周辺温度の影響を受けやすい。従い、無線送信機には、動作温度によらない安定した送信出力を得ることが求められる。
動作温度によらない安定した送信出力を得るためには周囲温度や送信周波数に影響されない高精度な検波器を用いればよいが、そのような検波器は高価である。そこで、動作温度によらない安定した送信出力を得る方法として、送信電力や通信相手からの受信電波レベルを検波する閉ループのフィードバック制御を行う方法が用いられている。しかしながら、上記方法は、周囲温度や送信周波数に影響されない高精度な検波器を必要とするという課題がある。さらに、上記方法には、閉ループのフィードバック制御による送信出力の補正のための時間分の遅延が生じるという問題がある。
上記問題を解決するための送信装置として、特許文献1は、検波器及び温度検出器の検出出力に応じて上記送信電力増幅器への送信入力信号レベルを制御する可変減衰器とから構成される自動送信出力調整機能を備える送信装置を開示する。
特開昭63−132536号公報
しかしながら、特許文献1が開示する方法は、送信電力増幅器の温度に反比例した信号とビーコン受信レベルに比例した信号とを合成した信号により、送信電力を調節する。すなわち、前記方法では、送信電力が、送信電力増幅器の温度に反比例することが仮定されている。しかしながら、上記仮定は、必ずしも当てはまらない場合が多い。そのために上記方法は、出力電力に誤差が生じることが多い。
本発明は、高精度な検波器が不要であり送信出力の遅延を抑え得るとともに、出力電力の誤差を抑え得る、出力調整装置等の提供を目的とする。
本発明の出力調整装置は、送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を出力する温度出力部と、所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、出力する制御部と、前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する調整部と、を備える。
本発明の出力調整装置等は、高精度の検波器が不要であり送信出力の遅延を抑え得るとともに、出力電力の誤差を抑え得る。
本実施形態の送信機の構成例を表す概念図である。 制御部が行う適用増幅率の導出動作の具体例を表す概念図である。 制御部が行う調整部の制御処理の処理フロー例を表す概念図である。 本実施形態の出力調整装置の最小限の構成を表すブロック図である。
[構成と動作]
図1は、本実施形態の送信機の例である、送信機101の構成を表す概念図である。
送信機101は、送信部106と、温度出力部131と、制御部136と、記録部141とを備える。
送信部106は、アンテナ111と、調整部116と、生成部121とを備える。
なお、図1中において点線で囲んだ部分は、出力調整部146である。
生成部121には、端子TAから送信データが入力される。
生成部121は、入力された送信データから、当該送信データを含む送信用信号を生成する。生成部121は、生成した送信用信号を、調整部116に送付する。
調整部116は、制御部136から送られた制御情報に従い、送信用信号の電力を調整する。調整部116は、電力を調整した送信用信号をアンテナ111に出力する。
調整部116は、例えば、制御信号により入力信号を増幅する際の増幅率を変更し得る増幅器や、制御信号により抵抗値を変更し得る可変抵抗を備える。
アンテナ111は、調整部116から送付された送信用信号を電波に変換する。アンテナ111は、変換した電波を無線空間に放出する。
温度出力部131は、生成部121の近傍又は生成部121の内部の温度である近傍等温度を測定する。温度出力部131は、測定した近傍等温度を表す温度情報を、制御部136に送付する。
端子TBには、送信部106が無線空間に放出する無線電波の周波数帯域を表す情報が入力される。
制御部136は、端子TBに入力された周波数帯域と、温度出力部131から送付された温度情報と、記録部141が保持する後述の保持情報とから、調整部116が入力信号に対して行う増幅の増幅率を導出する。以下、アンテナ111への増幅後の信号の出力のために調整部116が入力信号に対して行う増幅の増幅率を「適用増幅率」ということにする。ここで、前記増幅は、負の増幅すなわち減衰であっても構わない。
前記保持情報は、複数の近傍等温度における、増幅率の周波数変化を表すデータである。当該データは複数の近傍等温度のそれぞれについて、所定の周波数範囲の各周波数において、調整部116からの出力電圧を、出力電圧の設計値と補正し得る、増幅率の周波数変化を表すデータである。当該データを、以下、「導出用データ」ということにする。当該導出用データは、例えば、測定やシミュレーションにより求めたものである。
前記適用増幅率の導出動作の具体例は後述する。
制御部136は導出した情報を、調整部116に入力する。
記録部141は、制御部による前記導出に必要な情報である導出用情報を予め保持する。当該導出用情報には、前記導出のための前記導出用データや、前記導出のためのプログラムやその他情報が含まれる。記録部141は、また、制御部136が指示する情報を記録する。記録部141は、また、制御部136が指示する情報を、制御部136に送付する。
図2は、図1に表す制御部136が行う、前記適用増幅率の導出動作の具体例を表す概念図である。
制御部136は、前述の導出用データとして図2に表す導出用データ211a及び211bを用いる。
導出用データ211aは、基準近傍等温度Tnにおける増幅率の周波数変化An(f)を表すデータである。ここで、基準近傍等温度Tnは、温度出力部131が検出する近傍等温度として、標準的であることが想定される温度である。導出用データ211aの周波数範囲は、図2に表す周波数範囲206である。
当該増幅率は、図1に表す調整部116の入力信号に対する増幅に適用した場合に、出力信号が設計値になるものとして、周波数範囲206の各周波数について予め定められた増幅率である。
導出用データ211aは、例えば、調整部116における増幅率を調整し、調整部116の出力信号の電力が設計値になる増幅率を各周波数について求めることにより導出する。この際に、送信部106の温度は、温度出力部131が基準近傍等温度Tnを検出するように設定される。
導出用データ211bは、近傍等温度T1における増幅率の周波数変化を表すデータである。近傍等温度T1は、基準近傍等温度Tnより高い温度である。また、導出用データ211bの周波数範囲は、図2に表す周波数範囲206である。
当該増幅率は、図1に表す調整部116による入力信号への増幅に適用した場合に、出力信号が設計値になるものとして、周波数範囲206の各周波数について予め定められた増幅率である。
導出用データ211bは、例えば、調整部116における増幅率を調整し、調整部116の出力信号の電力が設計値になる増幅率を各周波数について求めることにより導出する。この際に、送信部106の温度は、温度出力部131が近傍等温度T1を検出するように設定される。
次に、図1に表す調整部116が増幅を行う際に温度出力部131が検出する近傍等温度である対象近傍等温度が近傍等温度Tmである場合の、増幅率の導出方法を説明する。ここで、近傍等温度Tmは、近傍等温度Tn以上近傍等温度T1未満の近傍等温度であるものとする。
まず、導出用データ211aにより、周波数帯域201における増幅率An(f)の周波数平均値である帯域内平均増幅率Anを導出する。
次に、導出用データ211bにより、周波数帯域201における増幅率A1(f)の周波数平均値である帯域内平均増幅率A1を導出する。
すると、近傍等温度Tmでの、周波数帯域201における増幅率の平均値である帯域内平均増幅率Amは、An+(A1−An)/(T1−Tn)×(Tm−Tn)となる。ここで、周波数201における増幅率の周波数平均値は、近傍等温度の温度変化に対し、直線的に変化することを仮定している。すなわち、上記式においては、線形近似が用いられている。
なお、図を参照しての説明は省略するが、近傍等温度Tnより低い近傍等温度についての導出用データが予め用意されてもよい。その場合、制御部136は、近傍等温度Tnより低い近傍等温度における増幅率を、その導出用データと導出用データ211aとから、上記と同様の方法により導出する。
また、さらに多くの近傍等温度における導出用データを用意しても構わない。そして、制御部136は、それらの導出用データから選択した複数の導出用データから、近傍等温度Tmにおける増幅率を導出しても構わない。
[処理フロー例]
図3は、図1に表す送信機101の制御部136が行う、調整部116の制御処理の処理フロー例を表す概念図である。
ここで、制御部136は、図3に表す処理のための前記導出用データとして、基準近傍等温度Tn、基準近傍等温度Tnより高い近傍等温度T1及び基準近傍等温度Tnより低い近傍等温度T2、の各々に係る導出用データを用いるものとする。これらの導出用データは、予め記録部141に記録されているものとする。
制御部136は、例えば、開始情報の入力により、図3に表す処理を開始する。
そして、制御部136は、S101の処理として、図1に表す記録部141の所定の箇所(アドレス等)に、前述の周波数帯域が記録されているかについての判定を行う。ここで、制御部136は、図1に表す端子TBに前述の周波数帯域が入力された場合には、記録部141の前述の所定の箇所に当該周波数帯域を記録(例えば、重ね書き)することを前提としている。
制御部136は、S101の処理による判定結果がyesの場合は、S102の処理を行う。
一方、制御部136は、S101の処理による判定結果がnoの場合は、S101の処理を再度行う。
制御部136は、S102の処理を行う場合は、同処理として、記録部141から前述の周波数帯域を表す情報の読み込みを行う。
そして、制御部136は、S103の処理として、基準近傍等温度Tnに係る導出用データを記録部141から読み込む。そして、制御部136は、同処理として、増幅率An(f)の前述の周波数帯域における周波数平均値である帯域内平均増幅率Anを導出する。ここで、増幅率An(f)は当該導出用データに含まれる、近傍等温度Tnに係る増幅率の周波数変化である。
次に、制御部136は、S104の処理として、直近の近傍等温度Tmが近傍等温度Tnより高いかについての判定を行う。ここで、近傍等温度Tmは、図1に表す温度出力部131から送付される近傍等温度である。ここで、温度出力部131は測定した近傍等温度を表す情報を継続的に制御部136に送付しているものとする。
制御部136は、S104の処理による判定結果がyesの場合は、S105の処理を行う。
一方、制御部136は、S104の処理による判定結果がnoの場合は、S107の処理を行う。
制御部136は、S105の処理を行う場合は、同処理として、近傍等温度T1に係る導出用データを記録部141から読み込む。そして、制御部136は、同処理として、増幅率A1(f)の前述の周波数帯域における周波数平均値である帯域内平均増幅率A1を導出する。ここで、増幅率A1(f)は当該導出用データに含まれる、近傍等温度T1に係る増幅率の周波数変化である。
そして、制御部136は、S106の処理として、S103の処理により導出した帯域内平均増幅率Anと、S105の処理により導出した帯域内平均増幅率A1とから、近傍等温度Tmにおける帯域内平均増幅率Amを導出する。当該導出の方法は前述の通りである。そして、制御部136はS109の処理を行う。
一方、制御部136は、S107の処理を行う場合は、同処理として、近傍等温度T2に係る導出用データを記録部141から読み込む。そして、制御部136は、同処理として、増幅率A2(f)の前述の周波数帯域における周波数平均値である帯域内平均増幅率A2を導出する。ここで、増幅率A2(f)は当該導出用データに含まれる、近傍等温度T2に係る増幅率の周波数変化である。
そして、制御部136は、S108の処理として、S103の処理により導出した帯域内平均増幅率Anと、S107の処理により導出した帯域内平均増幅率A2とから、近傍等温度Tmにおける帯域内平均増幅率Amを導出する。当該導出の方法はS106の処理における導出の方法と同様である。そして、制御部136はS109の処理を行う。
次に、制御部136は、S109の処理として、S106又はS108の処理により導出した帯域内平均増幅率Amを含む情報を調整部116に送付し、調整部116に対し、帯域内平均増幅率Amによる増幅率の調整を指示する。
そして、制御部136は、S110の処理として、図3に表す処理を終了するかについての判定を行う。制御部136は、当該判定を、外部からの終了情報の入力の有無を判定することにより行う。
制御部136は、S110の処理による判定結果がyesの場合は、図3に表す処理を終了する。
一方、制御部136は、S110の処理による判定結果がnoの場合はS101の処理を再度行う。
[効果]
本実施形態の送信機は、予め用意した複数の近傍等温度に係る導出用データの各々に含まれる調整部における増幅率の周波数変化により、適用近傍等温度において調整部における入力信号の増幅に適用させる増幅率を線形近似により導出する。導出用データの各々により表される増幅率は、その導出用データに係る近傍等温度における調整部による増幅後の出力レベルを設計値に近づけるものである。そのため、前記線形近似により導出した適用近傍温度に係る増幅率を調整部における入力信号の増幅に用いた場合、増幅後の出力レベルは、設計値に近づき得る。これにより、前記送信機は、近傍等温度が変化した場合にも、送信電力を設計値に近い値へ調整し得る。
なお、図3に表す処理のような三種類の導出用データから導出した適用近傍温度に係る増幅率により調整部が入力信号の増幅を行う場合は、二種類のデータによる場合と比較して、一層送信電力を設計値に近い値へ調整し得る。
さらに、前記送信機は、上記動作の際に、背景技術の項において最初に説明した方法のように、閉ループのフィードバック制御を用いない。そのため、前記送信機は、高精度な検波器が不要であり、さらに、送信電力の前記調整による遅延はほとんど生じない。
さらに、前記送信機は、上記動作の際に、前述の導出用データから導出した適用近傍温度に係る増幅率により調整部が入力信号の増幅を行う。すなわち、上記動作には、特許文献1に記載の方法のような、送信電力が送信電力増幅器の温度に反比例するという仮定が用いられていない。そのため、前記送信機は、出力電力の誤差を抑え得る。
前記送信機は、選択した所定の周波数帯域における増幅率の周波数変化の平均値を線形近似することにより、前記調整を行う場合がある。その場合は、送信周波数が可変の前記送信機においても、上述の効果を奏する。
近年、ソフトウェアをインストールすることにより、さまざまな種類の無線機に対応できるソフトウェア無線技術の発展が目覚ましい。ソフトウェア無線技術は、使用する通信周波数や変調帯域幅を通信に要求される種々の事項に合わせて柔軟に変更できる。そのため、ソフトウェア無線技術においては、無線送信機のハードウェアには広い周波数範囲において多くの変調方式が可能となる。前記送信機において、選択した所定の周波数帯域における増幅率の周波数変化の平均値を線形近似することにより、前記調整を行う方法は、広い周波数範囲の利用を可能とする。従い、当該方法は、ソフトウェア無線技術に適した方法であるといえる。
図4は、本実施形態の出力調整装置の最小限の構成である出力調整装置146xの構成を表すブロック図である。
出力調整装置146xは、調整部116xと、温度出力部131xと、制御部136xとを備える。
温度出力部131xは、送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を出力する。
制御部136xは、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、出力する。複数の増幅率の周波数変化は、所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についてのものである。
調整部116xは、制御部136xから送られた適用増幅率により、送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力する図示しないアンテナに出力する。
出力調整装置146xは、前記二つの前記周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である前記適用増幅率を表す情報を導出する。導出用データの各々により表される増幅率は、その導出用データに係る近傍等温度における調整部116xによる増幅後の出力レベルを設計値に近づけるものである。そのため、前記線形近似により導出した適用近傍温度に係る増幅率を調整部116xにおける入力信号の増幅に用いた場合、増幅後の出力レベルは、設計値に近づき得る。これにより、出力調整装置146xは、近傍等温度が変化した場合にも、前記アンテナへ入力する送信電力を設計値に近い値へ調整し得る。
さらに、出力調整装置146xは、当該導出の際に、前記送信機は、特許文献1に記載の方法のように、閉ループのフィードバック制御を用いない。そのため、前記送信機は、高精度な検波器が不要であり、さらに、閉ループのフィードバック制御を用いるために発生する送信電力の遅延が生じない。
さらに、出力調整装置146xは、上記動作の際に、前述の導出用データから導出した適用近傍温度に係る増幅率により調整部が入力信号の増幅を行う。すなわち、上記動作には、特許文献1に記載の方法のような、送信電力が送信電力増幅器の温度に反比例するという仮定が用いられていない。そのため、出力調整装置146xは、特許文献1に記載の方法において生じる出力電力の誤差を抑え得る。
そのため、出力調整装置146xは、前記構成により、[発明の効果]の項に記載した効果を奏する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で更なる変形、置換、調整を加えることができる。例えば、各図面に示した要素の構成は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
また、前記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記A1)
送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を出力する温度出力部と、
所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、出力する制御部と、
前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する調整部と、
を備える、出力調整装置。
(付記A2)
前記制御部が、複数の前記周波数変化から選択した二つの前記周波数変化から、前記適用増幅率の導出を行う、付記A1に記載された出力調整装置。
(付記A3)
前記制御部が、前記第一の周波数範囲に含まれる第二の周波数範囲に係る、前記二つの前記周波数変化のうちの一方の前記周波数変化の平均値と、前記第二の周波数範囲に係る、前記二つの前記周波数変化のうちの他方の前記周波数変化の平均値と、から、前記導出を行う、付記A2に記載された出力調整装置。
(付記A4)
前記制御部が、線形近似により前記導出を行う、付記A3に記載された出力調整装置。
(付記A5)
前記第二の周波数範囲が、前記送信用信号の周波数帯域である、付記A4に記載された出力調整装置。
(付記A6)
複数の前記周波数変化が、前記近傍等温度について定めた基準近傍等温度に係る前記周波数変化である第一の周波数変化と、前記基準近傍等温度より高い第一の近傍等温度に係る前記周波数変化である第二の周波数変化と、前記基準近傍等温度より低い第一の近傍等温度に係る前記周波数変化である第三の周波数変化と、を含む、付記A2乃至付記A5のうちのいずれか一に記載された出力調整装置。
(付記A7)
前記制御部は、前記温度出力部から入力された前記近傍等温度である対象近傍等温度と前記基準近傍等温度との高低についての比較を行う、付記A6に記載された出力調整装置。
(付記A8)
前記制御部は、前記対象近傍等温度が前記基準近傍等温度より高い場合に、前記第一の周波数変化と前記第二の周波数変化とから、前記導出を行う、付記A7に記載された出力調整装置。
(付記A9)
前記制御部は、前記対象近傍等温度が前記基準近傍等温度より低い場合に、前記第一の周波数変化と前記第三の周波数変化とから、前記導出を行う、付記A7又は付記A8に記載された出力調整装置。
(付記B1)
付記A1乃至付記A9のうちのいずれか一に記載された出力調整装置と、前記生成部とを備える送信装置。
(付記B2)
前記アンテナをさらに備える、付記B1に記載された送信装置。
(付記C1)
送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を求め、
所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、
前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する、
出力調整方法。
(付記D1)
送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を求める処理と、
所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出する処理と、
前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する処理と、
をコンピュータに実行させる出力調整プログラム。
101 送信機
106 送信部
111 アンテナ
116、116x 調整部
121 生成部
131、131x 温度出力部
136、136x 制御部
141 記録部
146 出力調整部
146x 出力調整装置
201 周波数帯域
206 周波数範囲
211a、211b 導出用データ
A1、Am、An 帯域内平均増幅率
TA、TB 端子

Claims (10)

  1. 送信用信号を生成する生成部の近傍又は前記生成部の内部の温度である近傍等温度を表す温度情報を出力する温度出力部と、
    所定の複数の前記近傍等温度の各々について予め定められた、少なくとも前記送信用信号の周波数帯域を含む第一の周波数範囲についての、複数の増幅率の周波数変化から、前記温度情報に対応する増幅率である適用増幅率を表す情報を導出し、出力する制御部と、
    前記適用増幅率により、前記送信用信号の増幅を行い、前記増幅の後の信号を、前記増幅の後の信号を変換した無線電波を出力するアンテナに出力する調整部と、
    を備える、出力調整装置。
  2. 前記制御部が、複数の前記周波数変化から選択した二つの前記周波数変化から、前記適用増幅率の導出を行う、請求項1に記載された出力調整装置。
  3. 前記制御部が、前記第一の周波数範囲に含まれる第二の周波数範囲に係る、前記二つの前記周波数変化のうちの一方の前記周波数変化の平均値と、前記第二の周波数範囲に係る、前記二つの前記周波数変化のうちの他方の前記周波数変化の平均値と、から、前記導出を行う、請求項2に記載された出力調整装置。
  4. 前記制御部が、線形近似により前記導出を行う、請求項3に記載された出力調整装置。
  5. 前記第二の周波数範囲が、前記送信用信号の周波数帯域である、請求項4に記載された出力調整装置。
  6. 複数の前記周波数変化が、前記近傍等温度について定めた基準近傍等温度に係る前記周波数変化である第一の周波数変化と、前記基準近傍等温度より高い第一の近傍等温度に係る前記周波数変化である第二の周波数変化と、前記基準近傍等温度より低い第一の近傍等温度に係る前記周波数変化である第三の周波数変化と、を含む、請求項2乃至請求項5のうちのいずれか一に記載された出力調整装置。
  7. 前記制御部は、前記温度出力部から入力された前記近傍等温度である対象近傍等温度と前記基準近傍等温度との高低についての比較を行う、請求項6に記載された出力調整装置。
  8. 前記制御部は、前記対象近傍等温度が前記基準近傍等温度より高い場合に、前記第一の周波数変化と前記第二の周波数変化とから、前記導出を行う、請求項7に記載された出力調整装置。
  9. 前記制御部は、前記対象近傍等温度が前記基準近傍等温度より低い場合に、前記第一の周波数変化と前記第三の周波数変化とから、前記導出を行う、請求項7又は請求項8に記載された出力調整装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のうちのいずれか一に記載された出力調整装置と、前記生成部とを備える送信装置。
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