JP3069880B2 - Tdma送信機の送信電力自動制御装置 - Google Patents
Tdma送信機の送信電力自動制御装置Info
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- JP3069880B2 JP3069880B2 JP5090651A JP9065193A JP3069880B2 JP 3069880 B2 JP3069880 B2 JP 3069880B2 JP 5090651 A JP5090651 A JP 5090651A JP 9065193 A JP9065193 A JP 9065193A JP 3069880 B2 JP3069880 B2 JP 3069880B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時分割多重アクセス
(以下TDMA:Time Division Multiple Accessと呼
ぶ)方式の通信システムにおける送信出力レベルの自動
制御(以下APC:Automatic Power Controlと呼ぶ)
に関するものである。
(以下TDMA:Time Division Multiple Accessと呼
ぶ)方式の通信システムにおける送信出力レベルの自動
制御(以下APC:Automatic Power Controlと呼ぶ)
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の送信機の送信電力自動制御装置の構
成例を図4に示す。これはTDMA方式でない連続送信
方式の送信出力レベル自動制御の構成例でパワ−アンプ
31から出力された送信機出力をカップラ32(方向性
結合器等)により取り出す。カップラ32からの2次出
力は検波回路33、積分回路34により送信出力レベル
に応じた電圧として差動増幅器37に入力される。この
電圧はD/A変換器41から与えられる基準電圧と比較
され、その差電圧を電圧可変減衰器39の制御電圧(Vc
ont)としてフィ−ドバックすることにより基準電圧に
応じた出力レベル(Pout)を保つようにアンプ(バッフ
ァアンプ40、パワ−アンプ31)の入力信号を制御し
ている。
成例を図4に示す。これはTDMA方式でない連続送信
方式の送信出力レベル自動制御の構成例でパワ−アンプ
31から出力された送信機出力をカップラ32(方向性
結合器等)により取り出す。カップラ32からの2次出
力は検波回路33、積分回路34により送信出力レベル
に応じた電圧として差動増幅器37に入力される。この
電圧はD/A変換器41から与えられる基準電圧と比較
され、その差電圧を電圧可変減衰器39の制御電圧(Vc
ont)としてフィ−ドバックすることにより基準電圧に
応じた出力レベル(Pout)を保つようにアンプ(バッフ
ァアンプ40、パワ−アンプ31)の入力信号を制御し
ている。
【0003】また、特開平5−3440号公報に開示さ
れた方式は、送信レベル設定信号により選択され基準電
圧となる送信出力設定テ−ブルt1以外に、送信周波数
設定変更時や温度変化による出力電力誤差を補正するた
めに各補正テ−ブル(t2、t3)を持ち、温度センサ
からの温度補正信号や、PLLシンセサイザからの周波
数補正信号により各補正テ−ブルからデ−タを指定選択
し、送信出力設定テ−ブルt1から選択された出力基準
電圧相当のデ−タをこれらのテ−ブルt2、t3から選
択された値で補正を加える機能を持っている(図4参
照)。
れた方式は、送信レベル設定信号により選択され基準電
圧となる送信出力設定テ−ブルt1以外に、送信周波数
設定変更時や温度変化による出力電力誤差を補正するた
めに各補正テ−ブル(t2、t3)を持ち、温度センサ
からの温度補正信号や、PLLシンセサイザからの周波
数補正信号により各補正テ−ブルからデ−タを指定選択
し、送信出力設定テ−ブルt1から選択された出力基準
電圧相当のデ−タをこれらのテ−ブルt2、t3から選
択された値で補正を加える機能を持っている(図4参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術ではTDMA動作の場合、バ−スト信号OFF状態の
時、電圧可変減衰器39には最大出力になるように制御
電圧が与えられる。この状態からバ−スト信号ON状態
になると積分回路の時定数やル−プの応答速度等による
時間だけ送信出力レベルが各バ−スト立ち上がり毎に安
定せず、図5の従来の送信機の動作タイミングチャ−ト
に示すように、送信出力(Pout)の正確なAPC動作が
行われない。
術ではTDMA動作の場合、バ−スト信号OFF状態の
時、電圧可変減衰器39には最大出力になるように制御
電圧が与えられる。この状態からバ−スト信号ON状態
になると積分回路の時定数やル−プの応答速度等による
時間だけ送信出力レベルが各バ−スト立ち上がり毎に安
定せず、図5の従来の送信機の動作タイミングチャ−ト
に示すように、送信出力(Pout)の正確なAPC動作が
行われない。
【0005】従って特開平5−3440号公報に開示さ
れた従来例では、TDMA方式でない連続送信状態では
送信出力電力設定変更時或いは、送信周波数設定変更時
や温度変化による出力電力誤差を正確に補正可能と考え
られるが、しかし、TDMA動作の場合には、前述と同
様、送信出力レベルが各バ−スト立ち上がり毎に安定せ
ず、出力電力誤差の補正を含む正確なAPC動作が行わ
れないと云う問題がある。
れた従来例では、TDMA方式でない連続送信状態では
送信出力電力設定変更時或いは、送信周波数設定変更時
や温度変化による出力電力誤差を正確に補正可能と考え
られるが、しかし、TDMA動作の場合には、前述と同
様、送信出力レベルが各バ−スト立ち上がり毎に安定せ
ず、出力電力誤差の補正を含む正確なAPC動作が行わ
れないと云う問題がある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、上記問題点を除去し、送信電力設定変更時あるい
は、送信周波数設定変更時や温度変化による送信電力誤
差補正時のAPC応答をスム−ズに且つ正確に行うTD
MA送信機の送信電力自動制御装置を提供することを目
的とする。
で、上記問題点を除去し、送信電力設定変更時あるい
は、送信周波数設定変更時や温度変化による送信電力誤
差補正時のAPC応答をスム−ズに且つ正確に行うTD
MA送信機の送信電力自動制御装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、図1に示すようにパワ−アンプ1及び出力レ
ベルを調整する電圧制御減衰器9を有するTDMA送信
機の送信電力自動制御装置において、送信出力信号の一
部を取り出すカップラ(方向性結合器等)2を設け、そ
の2次出力側に検波回路3を通してゲ−ト回路5、積分
ホ−ルド回路6、差動増幅器7、アナログスイッチ8を
介して前記電圧調整減衰器9を制御する閉ル−プの制御
回路を設ける。
本発明は、図1に示すようにパワ−アンプ1及び出力レ
ベルを調整する電圧制御減衰器9を有するTDMA送信
機の送信電力自動制御装置において、送信出力信号の一
部を取り出すカップラ(方向性結合器等)2を設け、そ
の2次出力側に検波回路3を通してゲ−ト回路5、積分
ホ−ルド回路6、差動増幅器7、アナログスイッチ8を
介して前記電圧調整減衰器9を制御する閉ル−プの制御
回路を設ける。
【0008】一方、メモリ23に送信出力設定テ−ブル
T1、温度補正テ−ブルT2、周波数補正テ−ブルT3
を設け、各テ−ブルに送信機が連続した同一送信電力の
バ−スト動作時の出力設定基準値A1、温度補正値A
2、周波数補正値A3を格納し、それに対応して設定値
変更直後の送信出力を制御するための出力設定基準値B
1、温度補正値B2、周波数補正値B3を設け、連続し
た同一送信電力のバ−スト動作時は出力設定基準値A
1、温度補正値A2、周波数補正値A3で基準電圧Aを
発生させ、差動増幅器7に基準電圧として入力し閉ル−
プで出力電力を制御し、送信出力を設定値変更する際は
アナログスイッチ8を切り替えて開ル−プとし、出力設
定基準値B1、温度補正値B2、周波数補正値B3によ
り基準電圧Bを発生させ、電圧調整部14、前記アナロ
グスイッチ8を介して電圧制御減衰器9で送信出力を制
御し、更に電圧調整部14は基準電圧Bと差動増幅器7
の出力信号を同レベルに調整した後、アナログスイッチ
8を閉ル−プに切り替えて出力制御することを特徴とす
る。
T1、温度補正テ−ブルT2、周波数補正テ−ブルT3
を設け、各テ−ブルに送信機が連続した同一送信電力の
バ−スト動作時の出力設定基準値A1、温度補正値A
2、周波数補正値A3を格納し、それに対応して設定値
変更直後の送信出力を制御するための出力設定基準値B
1、温度補正値B2、周波数補正値B3を設け、連続し
た同一送信電力のバ−スト動作時は出力設定基準値A
1、温度補正値A2、周波数補正値A3で基準電圧Aを
発生させ、差動増幅器7に基準電圧として入力し閉ル−
プで出力電力を制御し、送信出力を設定値変更する際は
アナログスイッチ8を切り替えて開ル−プとし、出力設
定基準値B1、温度補正値B2、周波数補正値B3によ
り基準電圧Bを発生させ、電圧調整部14、前記アナロ
グスイッチ8を介して電圧制御減衰器9で送信出力を制
御し、更に電圧調整部14は基準電圧Bと差動増幅器7
の出力信号を同レベルに調整した後、アナログスイッチ
8を閉ル−プに切り替えて出力制御することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明は、ゲ−ト回路5及び積分ホ−ルド回路
6を付加することによりTDMA方式の通信システムで
も図2の連続した同一送信電力のバ−スト動作時のタイ
ミングチャ−トに示すようにバ−スト信号ON状態立上
り時のAPC動作を安定に且つ正確に制御することがで
きる。
6を付加することによりTDMA方式の通信システムで
も図2の連続した同一送信電力のバ−スト動作時のタイ
ミングチャ−トに示すようにバ−スト信号ON状態立上
り時のAPC動作を安定に且つ正確に制御することがで
きる。
【0010】アナログスイッチ8を設け送信開始直後や
送信出力設定直後或いは、送信周波数設定変更や温度変
化に伴う送信電力誤差補正直後のみ強制的にAPCル−
プを開ル−プに切り替え、閉ル−プと別の基準電圧Bに
より送信出力を制御することにより図6に示すような設
定変更時の不安定な送信出力を防止する。
送信出力設定直後或いは、送信周波数設定変更や温度変
化に伴う送信電力誤差補正直後のみ強制的にAPCル−
プを開ル−プに切り替え、閉ル−プと別の基準電圧Bに
より送信出力を制御することにより図6に示すような設
定変更時の不安定な送信出力を防止する。
【0011】更に、電圧調整部14を設け、基準電圧B
と差動増幅器7の出力を同レベルに調整の後、閉ル−プ
に戻す制御をすることによりディバイスの径年変化によ
る狂いに対処し、送信開始直後や送信出力変更直後或い
は、送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信電力誤差
補正直後の送信出力の不安定な動作を防止する。
と差動増幅器7の出力を同レベルに調整の後、閉ル−プ
に戻す制御をすることによりディバイスの径年変化によ
る狂いに対処し、送信開始直後や送信出力変更直後或い
は、送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信電力誤差
補正直後の送信出力の不安定な動作を防止する。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明のTDMA送信機の送信電力
自動制御装置の構成例を示すブロック図である。図示す
るように本装置はパワ−アンプ1、カップラ(方向性結
合器等)2、検波回路3、アンテナ4、バ−スト信号O
N状態時にゲ−トを開きOFF状態時にゲ−トを閉じる
ゲ−ト回路5、ゲ−ト回路のゲ−トが開いているとき送
信出力検波電圧の平均値を検出しサンプル状態となり、
ゲ−ト回路のゲ−トが閉じている時はその電圧値を保持
しホ−ルド状態となる積分ホ−ルド回路6、APC閉ル
−プ用の基準電圧Aと積分ホ−ルド回路出力電圧の差分
を取り出す差動増幅器7、送信開始時や送信出力設定変
更時あるいは送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信
電力誤差補正時のみAPCル−プを開ル−プにし基準電
圧Bを与えるアナログスイッチ8、アナログスイッチ出
力電圧により制御される電圧制御減衰器9(送信出力を
制御可能な手段)、バッファアンプ10、D/A変換器
11、A/D変換器12、D/A変換器13、電圧調整
部14、加算器16〜19、レベル設定用セレクタ2
0、温度設定用セレクタ21、周波数設定用セレクタ2
2、メモリ23で構成される。
に説明する。図1は本発明のTDMA送信機の送信電力
自動制御装置の構成例を示すブロック図である。図示す
るように本装置はパワ−アンプ1、カップラ(方向性結
合器等)2、検波回路3、アンテナ4、バ−スト信号O
N状態時にゲ−トを開きOFF状態時にゲ−トを閉じる
ゲ−ト回路5、ゲ−ト回路のゲ−トが開いているとき送
信出力検波電圧の平均値を検出しサンプル状態となり、
ゲ−ト回路のゲ−トが閉じている時はその電圧値を保持
しホ−ルド状態となる積分ホ−ルド回路6、APC閉ル
−プ用の基準電圧Aと積分ホ−ルド回路出力電圧の差分
を取り出す差動増幅器7、送信開始時や送信出力設定変
更時あるいは送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信
電力誤差補正時のみAPCル−プを開ル−プにし基準電
圧Bを与えるアナログスイッチ8、アナログスイッチ出
力電圧により制御される電圧制御減衰器9(送信出力を
制御可能な手段)、バッファアンプ10、D/A変換器
11、A/D変換器12、D/A変換器13、電圧調整
部14、加算器16〜19、レベル設定用セレクタ2
0、温度設定用セレクタ21、周波数設定用セレクタ2
2、メモリ23で構成される。
【0013】メモリ23には送信出力設定するための送
信出力設定テ−ブルT1、温度変化に伴う送信電力誤差
補正用の温度補正テ−ブルT2、送信周波数設定変更に
伴う送信電力誤差補正用の周波数補正テ−ブルT3が格
納されている。
信出力設定テ−ブルT1、温度変化に伴う送信電力誤差
補正用の温度補正テ−ブルT2、送信周波数設定変更に
伴う送信電力誤差補正用の周波数補正テ−ブルT3が格
納されている。
【0014】本発明の動作についての説明を行う。まず
通常の連続した同一送信出力電力のバ−スト動作時、即
ちAPCル−プが閉ル−プ状態(アナログスイッチ8が
端子TAの位置)であるとき、ゲ−ト回路5と積分ホ−
ルド回路6はバ−スト信号状態時にゲ−トを開くと共に
サンプル動作を行う。また、バ−スト信号OFF状態時
にゲ−トを閉じると共にホ−ルド動作を行う。
通常の連続した同一送信出力電力のバ−スト動作時、即
ちAPCル−プが閉ル−プ状態(アナログスイッチ8が
端子TAの位置)であるとき、ゲ−ト回路5と積分ホ−
ルド回路6はバ−スト信号状態時にゲ−トを開くと共に
サンプル動作を行う。また、バ−スト信号OFF状態時
にゲ−トを閉じると共にホ−ルド動作を行う。
【0015】図2に本送信機の連続した同一送信電力の
バ−スト動作時のタイミングチャ−トを示す。同図に示
すように、TDMA送信機はON状態になっている間の
送信電力平均値に相当する電圧値をサンプリングし、T
DMA送信機がOFF状態になっているあいだこの電圧
値をホ−ルドする。更に、差動増幅器7により基準電圧
Aとの比較を行っているため、バ−スト信号のON状態
時のみの送信出力電力を、バ−スト電力OFF状態時の
送信出力電力に影響されず一定に自動制御できる。
バ−スト動作時のタイミングチャ−トを示す。同図に示
すように、TDMA送信機はON状態になっている間の
送信電力平均値に相当する電圧値をサンプリングし、T
DMA送信機がOFF状態になっているあいだこの電圧
値をホ−ルドする。更に、差動増幅器7により基準電圧
Aとの比較を行っているため、バ−スト信号のON状態
時のみの送信出力電力を、バ−スト電力OFF状態時の
送信出力電力に影響されず一定に自動制御できる。
【0016】図3は本発明の送信機の送信出力電力設定
変更時のタイミングチャ−トである。図は送信電力設定
変更時の各部の信号を示す。送信開始直後や送信出力設
定変更直後或いは、送信周波数設定変更や温度変化によ
る送信電力誤差補正直後の第1バ−スト時はデ−タ処理
部(図示せず)から切替信号を出力し強制的にAPCル
−プを開ル−プ状態(アナログスイッチ8が端子TBの
位置)にする。従って、アナログスイッチ8は図3に示
すようなタイミングで変更直後第1バ−ストから電圧制
御減衰器9に対して基準電圧Bを端子TBに供給する。
変更時のタイミングチャ−トである。図は送信電力設定
変更時の各部の信号を示す。送信開始直後や送信出力設
定変更直後或いは、送信周波数設定変更や温度変化によ
る送信電力誤差補正直後の第1バ−スト時はデ−タ処理
部(図示せず)から切替信号を出力し強制的にAPCル
−プを開ル−プ状態(アナログスイッチ8が端子TBの
位置)にする。従って、アナログスイッチ8は図3に示
すようなタイミングで変更直後第1バ−ストから電圧制
御減衰器9に対して基準電圧Bを端子TBに供給する。
【0017】この基準電圧Bは、メモリ23の送信出力
設定テ−ブルT1、温度補正テーブルT2及び周波数補
正テーブルT3の各々に格納されている基準値B1、補
正値B2及び補正値B3を各セレクタ20、21、22
で選択し加算器18、19で加算し、電圧調整部14及
びD/A変換器13を通して得られた値で一定の値であ
る。なお、送信出力設定テ−ブルT1、温度補正テーブ
ルT2及び周波数補正テーブルT3の各々には、閉ルー
プ時の基準値A1、補正値A2及び補正値A3とペアで
それぞれ基準値B1、補正値B2及び補正値B3が格納
されている。
設定テ−ブルT1、温度補正テーブルT2及び周波数補
正テーブルT3の各々に格納されている基準値B1、補
正値B2及び補正値B3を各セレクタ20、21、22
で選択し加算器18、19で加算し、電圧調整部14及
びD/A変換器13を通して得られた値で一定の値であ
る。なお、送信出力設定テ−ブルT1、温度補正テーブ
ルT2及び周波数補正テーブルT3の各々には、閉ルー
プ時の基準値A1、補正値A2及び補正値A3とペアで
それぞれ基準値B1、補正値B2及び補正値B3が格納
されている。
【0018】この値は送信開始直後や送信出力設定変更
直後或いは、送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信
電力誤差補正直後の第1バ−ストに反映される。電圧制
御減衰器9はこの一定値により制御されるため、変更直
後第1バ−スト出力の送信電力は一定であり変動しな
い。
直後或いは、送信周波数設定変更や温度変化に伴う送信
電力誤差補正直後の第1バ−ストに反映される。電圧制
御減衰器9はこの一定値により制御されるため、変更直
後第1バ−スト出力の送信電力は一定であり変動しな
い。
【0019】この変更直後第1バ−スト区間で差動増幅
器7の出力(図中端子TA)が或る値に安定する。送信
機は設定変更直後第1バ−スト終了時点で差動増幅器7
の出力(図中TA点)とD/A変換器13の出力(基準
電圧B:図中端子TB点)の2点間の電圧は一致するよ
うに調整され出荷されるが、デバイス径年変化等により
電圧差がでることも考えられる。
器7の出力(図中端子TA)が或る値に安定する。送信
機は設定変更直後第1バ−スト終了時点で差動増幅器7
の出力(図中TA点)とD/A変換器13の出力(基準
電圧B:図中端子TB点)の2点間の電圧は一致するよ
うに調整され出荷されるが、デバイス径年変化等により
電圧差がでることも考えられる。
【0020】そこで、この2点間の電圧差を変更直後第
2バ−ストに反映させる。即ち、変更直後第1バ−スト
終了時点でアナログスイッチ8を端子TA側に切り替え
ずに開ル−プのままの状態で、この変更直後第1バ−ス
ト終了時点の差動増幅器7の出力をA/D変換器12で
電圧調整部14に入力し、変更直後第1バ−ストの基準
電圧B相当のデ−タと電圧調整部14で比較する。即
ち、アナログスイッチ8への2入力である差動増幅器出
力(図中端子TA点)とD/A変換器13の出力(基準
電圧B:図中端子TB点)の電圧比較を行う。その比較
結果を、変更直後第1バ−ストの基準電圧B相当のデ−
タに加算することによって、差動増幅器7の出力(図中
TA点)とD/A変換器13の出力(基準電圧B:図中
TB点)の2点間電圧差を次のバ−ストにフィ−ドバッ
クする。
2バ−ストに反映させる。即ち、変更直後第1バ−スト
終了時点でアナログスイッチ8を端子TA側に切り替え
ずに開ル−プのままの状態で、この変更直後第1バ−ス
ト終了時点の差動増幅器7の出力をA/D変換器12で
電圧調整部14に入力し、変更直後第1バ−ストの基準
電圧B相当のデ−タと電圧調整部14で比較する。即
ち、アナログスイッチ8への2入力である差動増幅器出
力(図中端子TA点)とD/A変換器13の出力(基準
電圧B:図中端子TB点)の電圧比較を行う。その比較
結果を、変更直後第1バ−ストの基準電圧B相当のデ−
タに加算することによって、差動増幅器7の出力(図中
TA点)とD/A変換器13の出力(基準電圧B:図中
TB点)の2点間電圧差を次のバ−ストにフィ−ドバッ
クする。
【0021】従って、変更直後第2バ−スト区間におい
ても、電圧制御減衰器9を変更直後第1バ−ストと同
様、変更直後第1バ−ストの基準電圧Bに2点間の電圧
差を加算した一定値で制御するため送信電力も一定であ
り変動しない。そして、変更直後第2バ−スト終了時点
では、D/A変換器13の出力の基準電圧Bと差動増幅
器7の出力電圧は一致する。従って、変更直後第2バ−
スト終了後アナログスイッチ8を端子TA側に切り替え
ても、次の変更直後第3バ−ストからは不安定な出力変
動を生じず通常のAPC閉ル−プで動作する。
ても、電圧制御減衰器9を変更直後第1バ−ストと同
様、変更直後第1バ−ストの基準電圧Bに2点間の電圧
差を加算した一定値で制御するため送信電力も一定であ
り変動しない。そして、変更直後第2バ−スト終了時点
では、D/A変換器13の出力の基準電圧Bと差動増幅
器7の出力電圧は一致する。従って、変更直後第2バ−
スト終了後アナログスイッチ8を端子TA側に切り替え
ても、次の変更直後第3バ−ストからは不安定な出力変
動を生じず通常のAPC閉ル−プで動作する。
【0022】ただし、変更直後の第1バ−スト終了時点
で既にD/A変換器13の出力の基準電圧Bと差動増幅
器7の出力電圧が一致していれば、変更直後第1バ−ス
ト終了時点でアナログスイッチ8を端子TA側に切り替
える。もし、変更直後第2バ−スト終了時点でもD/A
変換器13の出力の基準電圧Bと差増幅器7の出力電圧
に差が出ているのであれば、電圧調整部14はこの2点
の電圧が一致するまで一連の比較動作を繰返し、電圧が
一致した時点でアナログスイッチ8をTA側に切り替え
る。
で既にD/A変換器13の出力の基準電圧Bと差動増幅
器7の出力電圧が一致していれば、変更直後第1バ−ス
ト終了時点でアナログスイッチ8を端子TA側に切り替
える。もし、変更直後第2バ−スト終了時点でもD/A
変換器13の出力の基準電圧Bと差増幅器7の出力電圧
に差が出ているのであれば、電圧調整部14はこの2点
の電圧が一致するまで一連の比較動作を繰返し、電圧が
一致した時点でアナログスイッチ8をTA側に切り替え
る。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、下記のような優れた効果が期待される。 (1)TDMA方式通信システムの送信機において、従
来技術では各バ−スト信号の立上り毎に不安定、且つ不
正確であったAPC動作を安定、且つ正確に行う事が出
来る。
れば、下記のような優れた効果が期待される。 (1)TDMA方式通信システムの送信機において、従
来技術では各バ−スト信号の立上り毎に不安定、且つ不
正確であったAPC動作を安定、且つ正確に行う事が出
来る。
【0024】(2)更に送信周波数設定変更や温度変化
に伴う送信電力誤差補正機能を有し、出力設定変更に際
しても安定且つ正確なAPC動作が期待でき、更にディ
バイスの径年変化による調整のずれが生じても安定に動
作する。
に伴う送信電力誤差補正機能を有し、出力設定変更に際
しても安定且つ正確なAPC動作が期待でき、更にディ
バイスの径年変化による調整のずれが生じても安定に動
作する。
【図1】本発明のTDMA送信機の送信電力自動制御装
置の構成例を示すブロック図である。
置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本送信機の連続した同一送信電力のバ−スト動
作時のタイミングチャ−トである。
作時のタイミングチャ−トである。
【図3】本発明の送信機の送信出力電力設定変更時のタ
イミングチャ−トである。
イミングチャ−トである。
【図4】従来のTDMA送信機の送信電力自動制御装置
の構成例を示すブロック図である。
の構成例を示すブロック図である。
【図5】従来の送信機の連続した同一送信電力のバース
ト動作時の動作タイミングチャ−トである。
ト動作時の動作タイミングチャ−トである。
【図6】サンプル&ホ−ルド機能付き閉ル−プ制御回路
における送信出力設定変更時の動作タイミングチャ−ト
である。
における送信出力設定変更時の動作タイミングチャ−ト
である。
1 パワ−アンプ 2 カップラ 3 検波回路 4 アンテナ 5 ゲ−ト回路 6 積分ホ−ルド回路 7 差動増幅器 8 アナログスイッチ 9 電圧制御減衰器 10 バッファアンプ 11 D/A変換器 12 A/D変換器 13 D/A変換器 14 電圧調整部 16 加算器 17 加算器 18 加算器 19 加算器 20 レベル設定用セレクタ 21 温度設定用セレクタ 22 周波数設定用セレクタ 23 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/04 H04B 7/005
Claims (1)
- 【請求項1】 増幅器及び出力を調整する出力調整手段
を有するTDMA送信機の送信電力自動制御装置におい
て、 送信出力信号の一部を取り出す結合器を設け、その2次
出力側に出力信号の状態によりオンまたはオフするゲ−
ト回路、信号をサンプル及びホ−ルドする積分ホ−ルド
回路、差動増幅器及びアナログスイッチを介して前記出
力調整手段を制御する閉ル−プ制御回路を設けると共
に、記憶手段及び電圧調整手段を設け、 前記記憶手段には前記閉ル−プ制御回路で使用する出力
設定基準値A1と、温度補正値A2と、周波数補正値A
3を格納し、それに対応して設定値変更直後の送信出力
を制御するための出力設定基準値B1と、温度補正値B
2と、周波数補正値B3を設け、 連続した同一送信電力のバ−スト動作時は前記出力設定
基準値A1、温度補正値A2、周波数補正値A3で基準
電圧Aをつくり、前記差動増幅器に基準電圧として入力
し閉ル−プ制御回路で出力電力を制御し、 送信出力電力を設定値を変更する際は前記アナログスイ
ッチを切り替えて開ル−プとし、前記出力設定基準値B
1、温度補正値B2、周波数補正値B3により基準電圧
Bをつくり、前記電圧制御部と前記アナログスイッチを
介して前記出力調整手段に入力し送信出力電力を制御
し、 更に前記電圧制御部は前記基準電圧Bと前記差動増幅器
の出力を同レベルに調整した後、前記アナログスイッチ
を切り替えて閉ル−プに戻し制御することを特徴とする
TDMA送信機の送信電力自動制御装置。
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---|---|---|---|
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JP5090651A JP3069880B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | Tdma送信機の送信電力自動制御装置 |
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ID=14004426
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JP5090651A Expired - Fee Related JP3069880B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | Tdma送信機の送信電力自動制御装置 |
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