JP6202110B2 - バーリング加工方法及びバーリング加工装置 - Google Patents
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Description
本願は、2014年1月29日に、日本に出願された特願2014−014817号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
また、バーリング加工孔の中心軸線と下孔の中心軸線との間にズレが発生すると、バーリング加工孔の立上がり壁部に割れが生じやすくなり、生産性が低下する虞がある。
(1)本発明の一態様に係るバーリング加工方法は、互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工方法であって、前記第1壁部と前記第2壁部との間にバーリング加工装置の内部ユニットを配置し、前記第1壁部の外側に前記バーリング加工装置の第1外部ユニットを配置し、且つ前記第2壁部の外側に前記バーリング加工装置の第2外部ユニットを配置する第1工程と;前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスパンチ及び第1バーリングパンチ、並びに前記第2外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスパンチ及び第2バーリングパンチのうち、まず前記第1ピアスパンチと前記第2ピアスパンチを用いて、前記第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、前記第1軸線を中心軸線として共有する下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチと第2バーリングパンチを用いて、前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれの下孔の周縁部を、前記第1壁部及び前記第2壁部の内側にそれぞれ屈曲させて、前記第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔をそれぞれ形成する第2工程と;前記第1壁部及び前記第2壁部から、前記内部ユニット、前記第1外部ユニット、及び前記第2外部ユニットを取り外す第3工程と;を有し、前記第1工程では、前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1バーリングパンチの通路となる第1貫通孔を有する第1バーリングホルダと、前記第1貫通孔内に配置された前記第1バーリングパンチと、前記第1バーリングパンチの内部に配置された前記第1ピアスパンチとのうち、前記第1バーリングホルダ及び前記第1バーリングパンチを、前記第1貫通孔、前記第1ピアスパンチ及び前記第1バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外壁面に圧接し、
前記第2外部ユニットに設けられた、前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有する第2バーリングホルダと、前記第2貫通孔内に配置された前記第2バーリングパンチと、前記第2バーリングパンチの内部に配置された前記第2ピアスパンチとのうち、前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチを、前記第2貫通孔、前記第2ピアスパンチ及び前記第2バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外壁面に圧接し、前記内部ユニットに設けられた、第1成形孔を有する第1バーリングダイと、前記第1成形孔の内部に設けられ且つ第1ピアス孔を有する第1ピアスダイとを、前記第1成形孔及び前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内壁面に圧接し、前記内部ユニットに設けられた、第2成形孔を有する第2バーリングダイと、前記第2成形孔の内部に設けられ且つ第2ピアス孔を有する第2ピアスダイとを、前記第2成形孔及び前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内壁面に圧接し、前記第2工程では、 前記第1ピアスパンチを前記第1ピアス孔内に挿入させるように、前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部に前記下孔の一方を形成し、前記第2ピアスパンチを前記第2ピアス孔内に挿入させるように、前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第2壁部に前記下孔の他方を形成し、前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第1ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させ、前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の他方を形成すると共に、前記第2ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させ、前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる。
前記第2工程では、前記第2ストッパーを前記第1ピアスダイと前記第2ピアスダイとの間から取り除いた後に、前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し;前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記第1ストッパーを前記第1バーリングダイと前記第2バーリングダイとの間から取り除き、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイに対して互いに近づく方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させてもよい。
前記第2工程では、前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間に、前記ストッパーをより深く挿入することにより、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の内側から外側へ移動させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し;前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記ストッパーを前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間から取り除き、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイに対して互いに近づく方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させてもよい。
前記第2工程では、前記第1ピアスパンチ及び前記第2ピアスパンチを用いて前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれに前記下孔を形成した後、前記第2ピアスパンチの先端を前記第2バーリングパンチの前記第2ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部へ向かって移動させることにより、前記第2バーリングパンチと、前記ストッパーに設けられた分離可能な分離ブロックと、前記第1バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側へ向かって移動させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成し;前記第1ピアスパンチの先端を前記第1バーリングパンチの前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第1バーリングパンチと、前記ストッパーに設けられた前記分離ブロックと、前記第2バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側へ向かって移動させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し;前記第2ピアスパンチの先端を前記第2バーリングパンチの前記第2ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部へ向かって移動させることにより、前記分離ブロックを前記ストッパー内に戻してもよい。
を備える。
前記第2工程では、前記第1ピアスパンチを前記第1ピアス孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチとともに前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部に前記下孔の一方を形成し;前記第1壁部に前記下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の一方を形成し;前記第1ピアスパンチの先端を前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で、前記第1バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第2ピアスパンチを前記第2ピアス孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチとともに前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて前記第2壁部に前記下孔の他方を形成し;前記第2壁部に前記下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチを前記第2壁部へ向かってさらに移動させることにより、前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の他方を形成し;前記第2壁部に前記バーリング加工孔を形成した後、前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の内側へ移動させ、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させてもよい。
前記第2工程では、前記第1ピアスパンチの先端を前記第1ピアスダイの前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第1ピアスダイと、前記ストッパーに設けられた分離可能な分離ブロックと、前記第2ピアスパンチが取り付けられた前記第2バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側へ向かって移動させて、前記第1壁部の前記バーリング加工孔と前記第2壁部の前記下孔とを同時に形成した後、最終的に前記第2壁部の前記バーリング加工孔を形成し;前記第1ピアスダイ、前記分離ブロック及び前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の内側へ移動させて、前記分離ブロックを前記ストッパー内に戻した後、前記ストッパーを前記第1バーリングダイと前記第2バーリングホルダとの間から取り除き;前記第1バーリングダイに対して前記第2壁部へ向かう方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させてもよい。
前記第2ピアスパンチは、前記第2バーリングパンチの内部において、前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、前記内部ユニットは、前記第1バーリングパンチが挿入される第1成形孔を有し、前記第1成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングダイと;前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記第1バーリングダイの前記第1成形孔の内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスダイと;前記第2バーリングパンチが挿入される第2成形孔を有し、前記第2成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングダイと;前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスダイと;を備える。
前記内部ユニットが、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられた第1ストッパー及び第2ストッパーをさらに備えていてもよい。
前記第1ストッパーが、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において前記第1バーリングダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングダイを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有していてもよい。
前記第2ストッパーが、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において前記第1ピアスダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2ピアスダイを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有していてもよい。
前記第2ピアスパンチの通路となる第2貫通孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において前記第2貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスホルダと;をさらに備え、前記第2ピアスパンチは、前記第2ピアスホルダの前記第2貫通孔の内部において、前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、前記内部ユニットは、前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチを内包し且つ両端面が開放された筒状のハウジングをさらに備え、前記ハウジングの一方の端面が前記第1壁部の内壁面に面接触すると共に、前記ハウジングの他方の端面が前記第2壁部の内壁面に面接触するように前記ハウジングは構成されており、前記第1バーリングパンチは、前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記ハウジングの内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、前記第2バーリングパンチは、前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記ハウジングの内部において前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられている。
前記内部ユニットが、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備えていてもよい。
前記ストッパーが、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部の外側へ移動させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の外側へ移動させる形状を有していてもよい。
前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合に、前記第1バーリングパンチ及び第2バーリングパンチが、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、前記内部ユニットが、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備えていてもよい。
前記ストッパーが、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有していてもよい。
前記ストッパーが、第1バーリングパンチが前記第1壁部の内壁面に圧接され且つ前記第2バーリングパンチが前記第2壁部の内壁面に圧接された状態で停止したとき、前記ストッパーから分離して前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチと共に前記第1軸線に沿って前記ハウジング内を移動自在な分離ブロックを有していてもよい。
前記第1バーリングパンチが、前記第1バーリングホルダの前記第1貫通孔の内部において、前記第1バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられていてもよい。
前記第1ピアスパンチが、前記第1バーリングパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有しながら、前記第1バーリングパンチの先端に取り付けられていてもよい。
前記内部ユニットが、前記第1バーリングパンチが挿入される第1成形孔を有し、前記第1成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングダイと;前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記第1バーリングダイの前記第1成形孔の内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスダイと;前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有し、前記第2貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングホルダと;をさらに備えていてもよい。
前記第2バーリングパンチが、前記第2バーリングホルダの前記第2貫通孔の内部において、前記第2バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられていてもよい。
前記第2ピアスパンチが、前記第2バーリングパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有しながら、前記第2バーリングパンチの先端に取り付けられていてもよい。
前記第2外部ユニットが、前記第2バーリングパンチが挿入される第2成形孔を有し、前記第2成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングダイと;前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において、前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスダイと;を備えていてもよい。
前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合において、前記第1バーリングダイ及び第2バーリングホルダが、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、前記第1ピアスダイ及び前記第2バーリングパンチが、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、前記内部ユニットが、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備えていてもよい。
前記ストッパーが、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有していてもよい。
前記ストッパーが、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイが前記第1壁部の内壁面に圧接され且つ前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチの先端に取付けられた前記第2ピアスパンチが前記第2壁部の内壁面に圧接された状態で停止したとき、前記ストッパーから分離して前記第1ピアスダイ及び前記第2バーリングパンチと共に前記第1軸線に沿って移動自在な分離ブロックを有していてもよい。
上記態様によれば、互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対して、同一軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を精度良く且つ効率的に形成することが可能である。
はじめに、本実施形態に係るバーリング加工装置及びバーリング加工方法の理解を容易にするために、バーリング加工孔が形成された製品の一例(例えば、車両のサスペンションに用いられるリンク構造部材であるラテラルリンク)について説明する。
ブッシュ保持部20は、例えば、ブッシュ(不図示)を介して嵌挿された軸部材等により車軸と連結可能である。締結部30は、ボルト等により車体(不図示)と連結可能である。
ロッド部10において、例えば、長手方向と直交する断面は、円形の周壁部を有している。
ブッシュ保持壁部21は、例えば、拡幅接続部22を介してロッド部10と接続されている。拡幅接続部22は、ブッシュ保持壁部21とロッド部10とを接続する接続形状部である。
ブッシュ保持壁部21の基端側(ロッド部10側)から先端側を見た場合、ブッシュ保持壁部21の先端側には、図3Aに示すように、ブッシュ保持壁部21の幅全体にわたって平坦部が形成されている。
以下では、上記のように互いに対向する一対のブッシュ保持壁部21の一方を第1壁部211と呼称し、他方を第2壁部212と呼称する場合がある。
バーリング形状部25は、ブッシュ保持壁部(第1壁部211及び第2壁部212)21から互いに内方(相手側の壁部)に向かって延在するとともに、第1壁部211及び第2壁部212からの立ち上り長さ及び内周径が同一寸法に形成されている。
以下では、上記のように、バーリング加工によって、周縁部にバーリング形状部25(立上がり壁部)が形成されたブッシュ保持孔24を、バーリング加工孔と呼称する場合がある。
また、拡幅接続部22は、正面視して基端側から先端側に向かうにつれてV字状の間隙が形成されるとともに、両端の屈曲部が短縮されて、平坦部が漸次拡幅されるように塑性変形されている。
図3Cは、ストレート部12からブッシュ保持部20をロッド部10の長手方向に見た断面を示している。また、図3Dは、ロッド部10からブッシュ保持部20をロッド部10の長手方向に見た断面を示している。
締結壁部31は、第1離隔接続部32及び第2離隔接続部33を介してロッド部10と接続されている。第1離隔接続部32及び第2離隔接続部33は、締結壁部31とロッド部10とを接続する接続形状部である。
また、第2離隔接続部33の幅方向中央には、内方から内方に膨らみ長手方向に延在するひとつの補強ビードが形成されている。
また、図5A〜図5Eは、ブッシュ保持部20を一体形成する製造工程を説明する図である。
形成予定部20Aは、図5Aに示すように、拡管パンチ等で鋼管10Mの基端側から先端側に向かって円錐状に拡径された拡管テーパ部11と、ストレート部12と、ブッシュ保持部20を形成する形成予定壁部210とを有しており、形成予定部20Aは、鋼管10Mよりも周長が長く、鋼管10Mよりも薄肉に形成されている。
(2)次に、鋼管10Mに、長手方向に伸びる2つのスリット210Sを形成して、周方向長さが等しいふたつのプレス形成前壁部210Aを設けて、ブッシュ保持部20と対応する分割壁部20Bを形成する(図4に示すステップS2)。
例えば、図5Bに示すように、形成予定壁部210の中心軸に対称な周方向位置に、2つのスリット210Sを形成することで、同一形状の一対の対向するプレス形成前壁部210Aが形成される。
(3)次に、プレス形成前壁部210Aをプレス形成して、プレス形成前壁部210Aをプレス形成後ブッシュ保持壁部210Cに塑性変形する(図4に示すステップS3)。
プレス形成は、例えば、図5C〜図5Eに示すような手順で行なわれる。
1)まず、図5Cに示すように、プレス金型K1にセットし、パンチK2を鋼管10Mの軸線方向に前進させて、プレス形成前壁部210A間に挿入する。
2)次に、パンチK2を前進させることにより、図5Dに示すように、スリット210Sを略V字状のスリット210Tに形成するとともに、プレス形成前壁部210Aを、幅方向両端に屈曲部が形成され先端側が向かうにつれて屈曲部が短くなり平坦部へと形状変化する中間形状壁部210Bに塑性変形させ、ブッシュ保持部20の中間壁部20Cとする。
3)次いで、図5Eに示すように、パンチK2を前進端まで前進させて、スリット210Tをスリット210Uに形成するとともに中間形状壁部210Bをプレス形成後ブッシュ保持壁部210Cに形成し、先端側が拡管された鋼管10Mの外径と略等しい間隔で離間するブッシュ保持部20と対応するトリミング前ブッシュ保持部20Dを形成する。
上記のプロセスにより、互いに対向するように且つ平行となるようにストレート部12から長手方向外側へ向かって延びる一対のブッシュ保持壁部21(第1壁部211及び第2壁部212)が形成される。
(4)次に、以下で説明する本実施形態のバーリング加工装置及びバーリング加工方法を用いて、第1壁部211及び第2壁部212のそれぞれに対して、第1軸線Xを中心軸線として共有する下孔を形成する(図4に示すステップS4)。
(5)最後に、本実施形態のバーリング加工装置及びバーリング加工方法を用いて、第1壁部211及び第2壁部212のそれぞれに形成された下孔の周縁部を第1軸線Xに沿う方向に屈曲させることにより、立上がり壁部であるバーリング形状部25を有するブッシュ保持孔24を形成する(図4に示すステップS5)。
以上のプロセスにより、第1壁部211及び第2壁部212(一対のブッシュ保持壁部21)のそれぞれに対して、第1軸線Xを中心軸線として共有するバーリング加工孔(ブッシュ保持孔24)が形成されたラテラルリンク1が完成する。
まず、本発明の第1実施形態に係るバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。本第1実施形態では、図1及び図2に示したように、第1壁部211の内側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第1壁部211に形成すると共に、第2壁部212の内側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第2壁部212に形成するためのバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。
図6Aに示すように、第1軸線X上における第1壁部211と第2壁部212との間の中心位置を基準点Pと定義し、この基準点Pを通り、第1軸線Xに直交し且つ第1壁部211及び第2壁部212の延在方向に対して平行な軸線を第2軸線Yと定義する。この第2軸線Yはラテラルリンク1の中心軸線と一致する。すなわち、図6Aは、第1軸線X及び第2軸線Yを含む断面でバーリング加工装置300を見た図である。
また、図6Bに示すように、基準点Pを通り、第1軸線X及び第2軸線Yに直交する軸線を第3軸線Zと定義する。この第3軸線Zは、第1壁部211及び第2壁部212の幅方向と平行である。すなわち、図6Bは、第1軸線X及び第3軸線Zを含む断面(第2軸線Yに直交する断面)でバーリング加工装置300を見た図である。
これにより、第1ピアスパンチ311及び第1バーリングパンチ312が第1軸線Xに沿って移動するときに、第1ピアスパンチ311及び第1バーリングパンチ312の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
これにより、第2ピアスパンチ321及び第2バーリングパンチ322が第1軸線Xに沿って移動するときに、第2ピアスパンチ321及び第2バーリングパンチ322の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
第1ストッパー336は、第2軸線Yに沿って移動自在に設けられた厚板部材である。この第1ストッパー336は、第2軸線Yに対して第1壁部211へ向かって傾斜する第1傾斜面336aと、第2軸線Yに対して第2壁部212へ向かって傾斜する第2傾斜面336bとを有する。
第1ストッパー336が、第1バーリングダイ332及び第2バーリングダイ334と面接触した状態で、基準点Pより深く進行すると、第1バーリングダイ332が第1壁部211へ向かって移動し、第2バーリングダイ334が第2壁部212へ向かって移動する。
その結果、第1バーリングダイ332の平坦面332bは第1壁部211の内壁面211bに面接触し、第2バーリングダイ334の平坦面334bは第2壁部212の内壁面212bに面接触する。
このように、第1ストッパー336は、第2軸線Yに沿って基準点Pを通過する過程において、第1バーリングダイ332を第1壁部211へ向かって移動させ、且つ第2バーリングダイ334を第2壁部212へ向かって移動させる形状を有している。
第2ストッパー337が、第1ピアスダイ333及び第2ピアスダイ335と面接触した状態で、基準点Pより深く進行すると、第1ピアスダイ333が第1壁部211へ向かって移動し、第2ピアスダイ335が第2壁部212へ向かって移動する。
その結果、第1ピアスダイ333の平坦面333bは第1壁部211の内壁面211bに面接触し、第2ピアスダイ335の平坦面335bは第2壁部212の内壁面212bに面接触する。
このように、第2ストッパー337は、第2軸線Yに沿って基準点Pを通過する過程において、第1ピアスダイ333を第1壁部211へ向かって移動させ、且つ第2ピアスダイ335を第2壁部212へ向かって移動させる形状を有している。
さらに、第1バーリングダイ332の内周面(第1成形孔332aの表面)と第1ピアスダイ333の外周面とが互いに密着していることが望ましく、第2バーリングダイ334の内周面(第2成形孔334aの表面)と第2ピアスダイ335の外周面とが互いに密着していることが望ましい。これにより、第1バーリングダイ332、第1ピアスダイ333、第2バーリングダイ334及び第2ピアスダイ335が、それぞれ第1軸線Xに沿って移動するときに、これらの中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
図6A及び図6Bに示したように、まず、第1壁部211の外側にバーリング加工装置300の第1外部ユニット310を配置し、第2壁部212の外側にバーリング加工装置300の第2外部ユニット320を配置し、第1壁部211と第2壁部212との間にバーリング加工装置300の内部ユニット330を配置する。
また、第2ピアスパンチ321、第2バーリングパンチ322及び第2バーリングホルダ323が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、第2外部ユニット320を第2壁部212の外側に配置する。
さらに、ハウジング331、第1バーリングダイ332、第1ピアスダイ333、第2バーリングダイ334及び第2ピアスダイ335が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、内部ユニット330のハウジング331を第1壁部211と第2壁部212との間に配置する。
なお、この時点では、第1ストッパー336及び第2ストッパー337は、ハウジング311の外部に配置されている。
第1バーリングパンチ312及び第1バーリングホルダ313が、第1壁部211の外壁面211aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第1バーリングパンチ312及び第1バーリングホルダ313に対して、第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第1バーリングパンチ312及び第1バーリングホルダ313を第1壁部211の外壁面211aに圧接する。
第2バーリングパンチ322及び第2バーリングホルダ323が、第2壁部212の外壁面212aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第2バーリングパンチ322及び第2バーリングホルダ323に対して、第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第2バーリングパンチ322及び第2バーリングホルダ323を第2壁部212の外壁面212aに圧接する。
その位置からさらに所定距離だけ、第1ストッパー336を移動させることにより、第1バーリングダイ332に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えると共に、第2バーリングダイ334に対して第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加える。
その結果、第1バーリングダイ332は、第1壁部211の内壁面211bに圧接され、第2バーリングダイ334は、第2壁部212の内壁面212bに圧接される。
このように、第1バーリングダイ332と第2バーリングダイ334との間に、第1ストッパー336を挿入することにより、第1バーリングダイ332を第1壁部211の内壁面211bに圧接させ、且つ第2バーリングダイ334を第2壁部212の内壁面212bに圧接させる。
その位置からさらに所定距離だけ、第2ストッパー337を移動させることにより、第1ピアスダイ333に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えると共に、第2ピアスダイ335に対して第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加える。
その結果、第1ピアスダイ333は、第1壁部211の内壁面211bに圧接され、第2ピアスダイ335は、第2壁部212の内壁面212bに圧接される。
このように、第1ピアスダイ333と第2ピアスダイ335との間に、第2ストッパー337を挿入することにより、第1ピアスダイ333を第1壁部211の内壁面211bに圧接させ、且つ第2ピアスダイ335を第2壁部212の内壁面212bに圧接させる。
なお、第1ストッパー336の挿入と第2ストッパー337の挿入とを別々のタイミングで行ってもよいし、或いは同時に行ってもよい。
また、第2バーリングパンチ322と第2ピアスダイ335とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置されると共に、第2バーリングホルダー323と第2バーリングダイ334とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置される。
続いて、図8に示すように、不図示のアクチュエータを用いて、第1ピアスパンチ311を第1ピアスホルダ333の第1ピアス孔333a内に挿入させるように、第1ピアスパンチ311を第1軸線Xに沿って第1壁部211の外側から内側へ移動させることにより、第1壁部211に下孔の一方を形成する。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第1ピアスパンチ311の外径と同じ直径を有する下孔H1が第1壁部211に形成される。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第2ピアスパンチ321の外径と同じ直径を有する下孔H2が第2壁部212に形成される。
最後に、図12に示すように、第1壁部211から第1外部ユニット310を取り外し、第2壁部212から第2外部ユニット320を取り外し、さらに、第1壁部211と第2壁部212との間から内部ユニット330を取り外して、バーリング加工は終了である。
また、本第1実施形態では、第2ピアスパンチ321を用いて第2壁部212に下孔H2を形成した後、第2ピアスパンチ321と第1軸線Xを中心軸線として共有する第2バーリングパンチ322を用いて、第2壁部212の下孔H2の周縁部を第2壁部212の内側へ屈曲させてバーリング加工孔BH2を形成する。
次に、本発明の第2実施形態に係るバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。本第2実施形態では、第1壁部211の外側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第1壁部211に形成すると共に、第2壁部212の外側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第2壁部212に形成するためのバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。
これにより、第1ピアスパンチ413が第1軸線Xに沿って移動するときに、第1ピアスパンチ413の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
これにより、第2ピアスパンチ423が第1軸線Xに沿って移動するときに、第2ピアスパンチ423の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
ストッパー434が、第1バーリングパンチ432及び第2バーリングパンチ433と面接触した状態で、基準点Pより深く進行すると、第1バーリングパンチ432が第1壁部211へ向かって移動し、第2バーリングパンチ433が第2壁部212へ向かって移動する。
その結果、第1バーリングパンチ432の平坦面432bは第1壁部211の内壁面211bに面接触し、第2バーリングパンチ433の平坦面433bは第2壁部212の内壁面212bに面接触する。
このように、ストッパー434は、第2軸線Yに沿って基準点Pを通過する過程において、第1バーリングパンチ432を第1壁部211へ向かって移動させ、且つ第2バーリングパンチ433を第2壁部212へ向かって移動させる形状を有している。
これにより、第1バーリングパンチ432及び第2バーリングパンチ433が、それぞれ第1軸線Xに沿って移動するときに、これらの中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
図13A及び図13Bに示したように、まず、第1壁部211の外側にバーリング加工装置400の第1外部ユニット410を配置し、第2壁部212の外側にバーリング加工装置400の第2外部ユニット420を配置し、第1壁部211と第2壁部212との間にバーリング加工装置400の内部ユニット430を配置する。
また、第2バーリングダイ421、第2ピアスホルダ422及び第2ピアスパンチ423が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、第2外部ユニット420を第2壁部212の外側に配置する。
さらに、ハウジング431、第1バーリングパンチ432及び第1バーリングパンチ433が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、内部ユニット430のハウジング431を第1壁部211と第2壁部212との間に配置する。
なお、この時点では、ストッパー434は、ハウジング431の外部に配置されている。また、ハウジング431の一方の端面は、第1壁部211の内壁面211bに面接触し、ハウジング431の他方の端面は、第2壁部212の内壁面212bに面接触している。
第1バーリングダイ411及び第1ピアスホルダ412が、第1壁部211の外壁面211aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第1バーリングダイ411及び第1ピアスホルダ412に対して、第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第1バーリングダイ411及び第1ピアスホルダ412を第1壁部211の外壁面211aに圧接する。
第2バーリングダイ421及び第2ピアスホルダ422が、第2壁部212の外壁面212aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第2バーリングダイ421及び第2ピアスホルダ422に対して、第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第2バーリングダイ421及び第2ピアスホルダ422を第2壁部212の外壁面212aに圧接する。
その位置からさらに所定距離だけ、ストッパー434を移動させることにより、第1バーリングパンチ432に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えると共に、第2バーリングパンチ433に対して第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加える。
その結果、第1バーリングパンチ432は、第1壁部211の内壁面211bに圧接され、第2バーリングパンチ433は、第2壁部212の内壁面212bに圧接される。
このように、第1バーリングパンチ432と第2バーリングパンチ433との間に、ストッパー434を挿入することにより、第1バーリングパンチ432を第1壁部211の内壁面211bに圧接させ且つ第2バーリングパンチ433を第2壁部212の内壁面212bに圧接させる。
また、第2バーリングダイ421とハウジング431とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置されると共に、第2ピアスホルダ422と第2バーリングパンチ433とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置される。
続いて、図15に示すように、不図示のアクチュエータを用いて、第1ピアスパンチ413を第1バーリングパンチ432の第1ピアス孔432a内に挿入させるように、第1ピアスパンチ413を第1軸線Xに沿って第1壁部211の外側から内側へ移動させることにより、第1壁部211に下孔の一方を形成する。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第1ピアスパンチ413の外径と同じ直径を有する下孔H3が第1壁部211に形成される。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第2ピアスパンチ423の外径と同じ直径を有する下孔H4が第2壁部212に形成される。
最後に、図18に示すように、第1壁部211から第1外部ユニット410を取り外し、第2壁部212から第2外部ユニット420を取り外し、さらに、第1壁部211と第2壁部212との間から内部ユニット430を取り外して、バーリング加工は終了である。
また、本第2実施形態では、第2ピアスパンチ423を用いて第2壁部212に下孔H4を形成した後、第2ピアスパンチ423と第1軸線Xを中心軸線として共有する第2バーリングパンチ433を用いて、第2壁部212の下孔H4の周縁部を第2壁部212の外側へ屈曲させてバーリング加工孔BH4を形成する。
次に、本発明の第3実施形態に係るバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。本第3実施形態では、第1壁部211の外側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第1壁部211に形成すると共に、第2壁部212の外側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第2壁部212に形成するためのバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。つまり、本第3実施形態は、上記第2実施形態の変形例である。
これにより、第1ピアスパンチ513が第1軸線Xに沿って移動するときに、第1ピアスパンチ513の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
これにより、第2ピアスパンチ423が第1軸線Xに沿って移動するときに、第2ピアスパンチ423の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
ストッパー534が、第1バーリングパンチ532及び第2バーリングパンチ533と面接触した状態で、基準点Pより深く進行すると、第1バーリングパンチ532が第1壁部211へ向かって移動し、第2バーリングパンチ533が第2壁部212へ向かって移動する。
その結果、第1バーリングパンチ532の平坦面532bは第1壁部211の内壁面211bに面接触し、第2バーリングパンチ533の平坦面533bは第2壁部212の内壁面212bに面接触する。
このように、ストッパー534は、第2軸線Yに沿って基準点Pを通過する過程において、第1バーリングパンチ532を第1壁部211へ向かって移動させ、且つ第2バーリングパンチ533を第2壁部212へ向かって移動させる形状を有している。
これにより、第1バーリングパンチ532及び第2バーリングパンチ533が、それぞれ第1軸線Xに沿って移動するときに、これらの中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
図19A及び図19Bに示したように、まず、第1壁部211の外側にバーリング加工装置500の第1外部ユニット510を配置し、第2壁部212の外側にバーリング加工装置500の第2外部ユニット520を配置し、第1壁部211と第2壁部212との間にバーリング加工装置500の内部ユニット530を配置する。
また、第2バーリングダイ521、第2ピアスホルダ522及び第2ピアスパンチ523が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、第2外部ユニット520を第2壁部212の外側に配置する。
さらに、ハウジング531、第1バーリングパンチ532及び第1バーリングパンチ533が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、内部ユニット530のハウジング531を第1壁部211と第2壁部212との間に配置する。
なお、この時点では、ストッパー534は、ハウジング531の外部に配置されている。また、ハウジング531の一方の端面は、第1壁部211の内壁面211bに面接触し、ハウジング531の他方の端面は、第2壁部212の内壁面212bに面接触している。
第1バーリングダイ511及び第1ピアスホルダ512が、第1壁部211の外壁面211aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第1バーリングダイ511及び第1ピアスホルダ512に対して、第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第1バーリングダイ511及び第1ピアスホルダ512を第1壁部211の外壁面211aに圧接する。
第2バーリングダイ521及び第2ピアスホルダ522が、第2壁部212の外壁面212aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第2バーリングダイ521及び第2ピアスホルダ522に対して、第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第2バーリングダイ521及び第2ピアスホルダ522を第2壁部212の外壁面212aに圧接する。
その位置からさらに所定距離だけ、ストッパー534を移動させることにより、第1バーリングパンチ532に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えると共に、第2バーリングパンチ533に対して第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加える。
その結果、第1バーリングパンチ532は、第1壁部211の内壁面211bに圧接され、第2バーリングパンチ533は、第2壁部212の内壁面212bに圧接される。
このように、第1バーリングパンチ532と第2バーリングパンチ533との間に、ストッパー534を挿入することにより、第1バーリングパンチ532を第1壁部211の内壁面211bに圧接させ且つ第2バーリングパンチ533を第2壁部212の内壁面212bに圧接させる。
また、第2バーリングダイ521とハウジング531とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置されると共に、第2ピアスホルダ522と第2バーリングパンチ533とが、第2壁部212を間に挟んで互いに対向する状態で配置される。
続いて、図21に示すように、不図示のアクチュエータを用いて、第1ピアスパンチ513を第1バーリングパンチ532の第1ピアス孔532a内に挿入させるように、第1ピアスパンチ513を第1軸線Xに沿って第1壁部211の外側から内側へ移動させることにより、第1壁部211に下孔の一方を形成する。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第1ピアスパンチ513の外径と同じ直径を有する下孔H5が第1壁部211に形成される。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第2ピアスパンチ523の外径と同じ直径を有する下孔H6が第2壁部212に形成される。
最後に、図25に示すように、第1壁部211から第1外部ユニット510を取り外し、第2壁部212から第2外部ユニット520を取り外し、さらに、第1壁部211と第2壁部212との間から内部ユニット530を取り外して、バーリング加工は終了である。
また、本第3実施形態では、第2ピアスパンチ523を用いて第2壁部212に下孔H6を形成した後、第2ピアスパンチ523と第1軸線Xを中心軸線として共有する第2バーリングパンチ533を用いて、第2壁部212の下孔H6の周縁部を第2壁部212の外側へ屈曲させてバーリング加工孔BH6を形成する。
次に、本発明の第4実施形態に係るバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。本第4実施形態では、第1壁部211の内側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第1壁部211に形成すると共に、第2壁部212の外側へ向かって屈曲する立上がり壁部を有するバーリング加工孔を第2壁部212に形成するためのバーリング加工装置及びバーリング加工方法について説明する。
第1バーリングホルダ611は、第1バーリングパンチ613の通路となる第1貫通孔611aを有する円形の厚板部材である。第1貫通孔611aは、第1バーリングホルダ611の板厚方向に貫通し、且つ第1バーリングホルダ611と中心軸線を同じくする円孔である。
これにより、第1ピアスパンチ612及び第1バーリングパンチ613が一体となって第1軸線Xに沿って移動するときに、第1ピアスパンチ612及び第1バーリングパンチ613の中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
内部ユニット620は、ハウジング621と、第1バーリングダイ622と、第1ピアスダイ623と、第2バーリングホルダ624と、第2ピアスパンチ625と、第2バーリングパンチ626と、ストッパー627とを備えている。
第1ピアスダイ623は、第1バーリングダイ622の第1成形孔622aの内部において、第1ピアス孔623aの中心軸線が第1軸線Xと一致する状態で、第1軸線Xに沿って移動自在に設けられている。また、第1ピアスダイ623は、第1壁部211の内壁面211bと面接触可能な平坦面623bと、第2軸線Yに対して第1壁部211へ向かう方向に傾斜する傾斜面623cとを有する。第1ピアスダイ623の傾斜面623cの傾斜角は、第1バーリングダイ622の傾斜面622cの傾斜角と同じである。
第2ピアスパンチ625は、第2バーリングパンチ626と第1軸線Xを中心軸線として共有しながら、第2バーリングパンチ626の先端に取り付けられている。第2バーリングパンチ626は、第2バーリングホルダ624の第2貫通孔624aの内部において、第2バーリングパンチ626の中心軸線が第1軸線Xと一致する状態で、第1軸線Xに沿って移動自在に設けられている。
第1バーリングダイ622の傾斜面622c(第1ピアスダイ623の傾斜面623c)の傾斜角は、第2バーリングホルダ624の傾斜面624c(第2バーリングパンチ626の傾斜面626a)の傾斜角と同じである。
ストッパー627が、第1バーリングダイ622、第1ピアスダイ623、第2バーリングホルダ624及び第2バーリングパンチ626と面接触した状態で、基準点Pより深く進行すると、第1バーリングダイ622及び第1ピアスダイ623が第1壁部211へ向かって移動し、第2バーリングホルダ624及び第2バーリングパンチ626が第2壁部212へ向かって移動する。
その結果、第1バーリングダイ622の平坦面622b及び第1ピアスダイ623の平坦面623bは、第1壁部211の内壁面211bに面接触し、第2バーリングホルダ624の平坦面624b及び第2ピアスパンチ625の平坦面625aは、第2壁部212の内壁面212bに面接触する。
このように、ストッパー627は、第2軸線Yに沿って基準点Pを通過する過程において、第1バーリングダイ622及び第1ピアスダイ623を第1壁部211へ向かって移動させ、且つ第2バーリングホルダ624及び第2バーリングパンチ625(及び第2ピアスパンチ626)を第2壁部212へ向かって移動させる形状を有している。
さらに、第1バーリングダイ622の内周面(第1成形孔622aの表面)と第1ピアスダイ623の外周面とが互いに密着していることが望ましく、第2バーリングホルダ624の内周面(第2貫通孔624aの表面)と第2バーリングパンチ626の外周面とが互いに密着していることが望ましい。これにより、第1バーリングダイ622、第1ピアスダイ623、第2バーリングホルダ624、第2ピアスパンチ625及び第2バーリングパンチ626が、それぞれ第1軸線Xに沿って移動するときに、これらの中心軸線が第1軸線Xから外れることを抑制することができる。
第2バーリングダイ631は、第2バーリングパンチ626が挿入される第2成形孔631aを有する円形の厚板部材である。第2成形孔631aは、第2バーリングダイ631の板厚方向に沿って貫通し、且つ第2バーリングダイ631と中心軸線を同じくする円孔である。第2成形孔631aの直径は、第2バーリングパンチ626の外径と第2壁部212の厚さとの加算値と同一であることが望ましい。
第2ピアスダイ632は、第2バーリングダイ631の第2成形孔631aの内部において、第2ピアス孔632aの中心軸線が第1軸線Xと一致する状態で、第2壁部212の外側を第1軸線Xに沿って移動自在に設けられている。また、第2ピアスダイ632は、第2壁部212の外壁面212aと面接触可能な平坦面632bを有する。
上記のように、第2外部ユニット630において、第2バーリングダイ631及び第2ピアスダイ632は、第1軸線Xを中心軸線として共有している。また、第2外部ユニット630において、第2バーリングダイ631の内周面(第2成形孔631aの表面)と第2ピアスダイ632の外周面とが互いに密着していることが望ましい。
図26A及び図26Bに示したように、まず、第1壁部211の外側にバーリング加工装置600の第1外部ユニット610を配置し、第1壁部211と第2壁部212との間にバーリング加工装置600の内部ユニット620を配置し、第2壁部212の外側にバーリング加工装置600の第2外部ユニット630を配置する。
また、ハウジング621、第1バーリングダイ622、第1ピアスダイ623、第2バーリングホルダ624、第2ピアスパンチ625及び第2バーリングパンチ626が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、内部ユニット620のハウジング621を第1壁部211と第2壁部212との間に配置する。この時点では、ストッパー627は、ハウジング621の外部に配置されている。
さらに、第2バーリングダイ631及び第2ピアスダイ632が、第1軸線Xを中心軸線として共有する状態で、第2外部ユニット630を第2壁部212の外側に配置する。
第1バーリングホルダ611が、第1壁部211の外壁面211aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第1バーリングホルダ611に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第1バーリングホルダ611を第1壁部211の外壁面211aに圧接する。
第2バーリングダイ631及び第2ピアスダイ632が、第2壁部212の外壁面212aに当接した後、上記アクチュエータを用いて、第2バーリングダイ631及び第2ピアスダイ632に対して、第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加えることにより、第2バーリングダイ631及び第2ピアスダイ632を第2壁部212の外壁面212aに圧接する。
その位置からさらに所定距離だけ、ストッパー627を移動させることにより、第1バーリングダイ622及び第2ピアスダイ623に対して第1壁部211へ向かう方向の押圧力を加えると共に、第2バーリングホルダ624及び第2バーリングパンチ626(第2ピアスパンチ625)に対して第2壁部212へ向かう方向の押圧力を加える。
その結果、第1バーリングダイ622及び第2ピアスダイ623は、第1壁部211の内壁面211bに圧接され、第2バーリングホルダ624及び第2ピアスパンチ625は、第2壁部212の内壁面212bに圧接される。
このように、第1バーリングダイ622と第2バーリングホルダ624との間(第1ピアスダイ623と第2バーリングパンチ626との間)に、ストッパー627を挿入することにより、第1バーリングダイ622及び第2ピアスダイ623を第1壁部211の内壁面211bに圧接させ、且つ第2バーリングホルダ624及び第2ピアスパンチ625を第2壁部212の内壁面212bに圧接させる。
続いて、図28に示すように、不図示のアクチュエータを用いて、第1ピアスパンチ612を第1ピアスダイ623の第1ピアス孔623a内に挿入させるように、第1バーリングパンチ613とともに第1ピアスパンチ612を第1軸線Xに沿って第1壁部211の外側から内側へ移動させることにより、第1壁部211に下孔の一方を形成する。
これにより、第1軸線Xを中心軸線とし且つ第1ピアスパンチ612の外径と同じ直径を有する下孔H7が第1壁部211に形成される。
すなわち、バーリング加工孔BH7が形成される過程において、第1ピアスパンチ612の先端が第1ピアス孔623aの底部に当接した状態で、第1バーリングパンチ613が第2壁部212へ向かって移動するので、第1ピアスダイ623と、ストッパー627に設けられた分離可能な分離ブロック627cと、第2ピアスパンチ625が取り付けられた第2バーリングパンチ626とが、同時に第1軸線Xに沿って第2壁部212へ向かって移動することになる。
つまり、ストッパー627が第1バーリングダイ622と第2バーリングホルダ624との間から取り除かれると、第1バーリングダイ622に対して第2壁部212へ向かう方向に付与された外力によって、第1バーリングダイ622は、第1壁部211と第2壁部212との間の中央寄りの位置に復帰する。
最後に、図33に示すように、第1壁部211から第1外部ユニット610を取り外し、第1壁部211と第2壁部212との間から内部ユニット620を取り外し、さらに、第2壁部212から第2外部ユニット630を取り外して、バーリング加工は終了である。
また、本第4実施形態では、第2ピアスパンチ625を用いて第2壁部212に下孔H8を形成した後、第2ピアスパンチ625と第1軸線Xを中心軸線として共有する第2バーリングパンチ626を用いて、第2壁部212の下孔H8の周縁部を第2壁部212の外側へ屈曲させてバーリング加工孔BH8を形成する。
また、上記第1〜第4実施形態では、ラテラルリンク1に設けられた一対のブッシュ保持壁部21(第1壁部211及び第2壁部212)に対して同一軸線(第1軸線X)を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成する場合を例示して説明したが、本発明はラテラルリンク1に限らず、互いに対向する一対の第1壁部及び第2壁部を有するものであれば、どのような加工対象物にも適用することが可能である。
1 ラテラルリンク
211 第1壁部
212 第2壁部
300 バーリング加工装置
310 第1外部ユニット
311 第1ピアスパンチ
312 第1バーリングパンチ
313 第1バーリングホルダ
320 第2外部ユニット
321 第1ピアスパンチ
322 第1バーリングパンチ
323 第1バーリングホルダ
330 内部ユニット
331 ハウジング
332 第1バーリングダイ
333 第1ピアスダイ
334 第2バーリングダイ
335 第2ピアスダイ
336 第1ストッパー
337 第2ストッパー
400 バーリング加工装置
410 第1外部ユニット
411 第1バーリングダイ
412 第1ピアスホルダ
413 第1ピアスパンチ
420 第2外部ユニット
421 第2バーリングダイ
422 第2ピアスホルダ
423 第2ピアスパンチ
430 内部ユニット
431 ハウジング
432 第1バーリングパンチ
433 第2バーリングパンチ
434 ストッパー
500 バーリング加工装置
510 第1外部ユニット
511 第1バーリングダイ
512 第1ピアスホルダ
513 第1ピアスパンチ
520 第2外部ユニット
521 第2バーリングダイ
522 第2ピアスホルダ
523 第2ピアスパンチ
530 内部ユニット
531 ハウジング
532 第1バーリングパンチ
533 第2バーリングパンチ
534 ストッパー
534c 分離ブロック
600 バーリング加工装置
610 第1外部ユニット
611 第1バーリングホルダ
612 第1ピアスパンチ
613 第1バーリングパンチ
620 内部ユニット
621 ハウジング
622 第1バーリングダイ
623 第1ピアスダイ
624 第2バーリングホルダ
625 第2ピアスパンチ
626 第2バーリングパンチ
627 ストッパー
627c 分離ブロック
X 第1軸線
Y 第2軸線
Z 第3軸線
H1〜H8 下孔
BH1〜BH8 バーリング加工孔
Claims (19)
- 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工方法であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間にバーリング加工装置の内部ユニットを配置し、前記第1壁部の外側に前記バーリング加工装置の第1外部ユニットを配置し、且つ前記第2壁部の外側に前記バーリング加工装置の第2外部ユニットを配置する第1工程と;
前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスパンチ及び第1バーリングパンチ、並びに前記第2外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスパンチ及び第2バーリングパンチのうち、まず前記第1ピアスパンチと前記第2ピアスパンチを用いて、前記第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、前記第1軸線を中心軸線として共有する下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチと第2バーリングパンチを用いて、前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれの下孔の周縁部を、前記第1壁部及び前記第2壁部の内側にそれぞれ屈曲させて、前記第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔をそれぞれ形成する第2工程と;
前記第1壁部及び前記第2壁部から、前記内部ユニット、前記第1外部ユニット、及び前記第2外部ユニットを取り外す第3工程と;
を有し、
前記第1工程では、
前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1バーリングパンチの通路となる第1貫通孔を有する第1バーリングホルダと、前記第1貫通孔内に配置された前記第1バーリングパンチと、前記第1バーリングパンチの内部に配置された前記第1ピアスパンチとのうち、前記第1バーリングホルダ及び前記第1バーリングパンチを、前記第1貫通孔、前記第1ピアスパンチ及び前記第1バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外壁面に圧接し、
前記第2外部ユニットに設けられた、前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有する第2バーリングホルダと、前記第2貫通孔内に配置された前記第2バーリングパンチと、前記第2バーリングパンチの内部に配置された前記第2ピアスパンチとのうち、前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチを、前記第2貫通孔、前記第2ピアスパンチ及び前記第2バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外壁面に圧接し、
前記内部ユニットに設けられた、第1成形孔を有する第1バーリングダイと、前記第1成形孔の内部に設けられ且つ第1ピアス孔を有する第1ピアスダイとを、前記第1成形孔及び前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内壁面に圧接し、
前記内部ユニットに設けられた、第2成形孔を有する第2バーリングダイと、前記第2成形孔の内部に設けられ且つ第2ピアス孔を有する第2ピアスダイとを、前記第2成形孔及び前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内壁面に圧接し、
前記第2工程では、
前記第1ピアスパンチを前記第1ピアス孔内に挿入させるように、前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部に前記下孔の一方を形成し、
前記第2ピアスパンチを前記第2ピアス孔内に挿入させるように、前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第2壁部に前記下孔の他方を形成し、
前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第1ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させ、
前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の他方を形成すると共に、前記第2ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させ、
前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とするバーリング加工方法。 - 前記第1工程では、
前記内部ユニットにおいて、前記第1バーリングダイと前記第2バーリングダイとの間に、第1ストッパーを挿入することにより、前記第1バーリングダイを前記第1壁部の前記内壁面に圧接させ且つ前記第2バーリングダイを前記第2壁部の前記内壁面に圧接させると共に、前記第1ピアスダイと前記第2ピアスダイとの間に、第2ストッパーを挿入することにより、前記第1ピアスダイを前記第1壁部の前記内壁面に圧接させ且つ前記第2ピアスダイを前記第2壁部の前記内壁面に圧接させ、
前記第2工程では、
前記第2ストッパーを前記第1ピアスダイと前記第2ピアスダイとの間から取り除いた後に、前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し、
前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記第1ストッパーを前記第1バーリングダイと前記第2バーリングダイとの間から取り除き、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイに対して互いに近づく方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とする請求項1に記載のバーリング加工方法。 - 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工方法であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間にバーリング加工装置の内部ユニットを配置し、前記第1壁部の外側に前記バーリング加工装置の第1外部ユニットを配置し、且つ前記第2壁部の外側に前記バーリング加工装置の第2外部ユニットを配置する第1工程と;
前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスパンチと、前記第2外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスパンチを用いて、前記第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、前記第1軸線を中心軸線として共有する下孔を形成した後、
前記内部ユニットに設けられ前記第1ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングパンチと、前記内部ユニットに設けられ前記第2ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングパンチを用いて、前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれの下孔の周縁部を、前記第1壁部及び前記第2壁部の外側にそれぞれ屈曲させて、前記第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔をそれぞれ形成する第2工程と;
前記第1壁部及び前記第2壁部から、前記内部ユニット、前記第1外部ユニット、及び前記第2外部ユニットを取り外す第3工程と;
を有し、
前記第1工程では、
前記第1外部ユニットに設けられた、第1成形孔を有する第1バーリングダイと、前記第1成形孔の内部に設けられ且つ前記第1ピアスパンチの通路となる第1貫通孔を有する第1ピアスホルダと、前記第1貫通孔の内部に設けられた前記第1ピアスパンチとのうち、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスホルダを、前記第1成形孔、前記第1貫通孔及び前記第1ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外壁面に圧接し、
前記第2外部ユニットに設けられた、第2成形孔を有する第2バーリングダイと、前記第2成形孔の内部に設けられ且つ前記第2ピアスパンチの通路となる第2貫通孔を有する第2ピアスホルダと、前記第2貫通孔の内部に設けられた前記第2ピアスパンチとのうち、前記第2バーリングダイ及び前記第2ピアスホルダを、前記第2成形孔、前記第2貫通孔及び前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致するする状態で前記第2壁部の外壁面に圧接し、
前記内部ユニットに設けられた、前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチを内包し且つ両端が開放された筒状のハウジングを、前記第1バーリングパンチ、前記第2バーリングパンチ及び前記ハウジングの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部と前記第2壁部との間に配置した後、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部の内壁面に圧接すると共に前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の内壁面に圧接し、
前記第2工程では、
前記第1ピアスパンチを前記第1バーリングパンチに設けられた第1ピアス孔内に挿入させるように、前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部に前記下孔の一方を形成し、
前記第2ピアスパンチを前記第1バーリングパンチに設けられた第2ピアス孔内に挿入させるように、前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第2壁部に前記下孔の他方を形成し、
前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の内側から外側へ移動させることにより、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の一方を形成し、
前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させることにより、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の他方を形成し、
前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とするバーリング加工方法。 - 前記第1工程では、
前記内部ユニットにおける前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間に、ストッパーを挿入することにより、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部の前記内壁面に圧接させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の前記内壁面に圧接させ、
前記第2工程では、
前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間に、前記ストッパーをより深く挿入することにより、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の内側から外側へ移動させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成すると共に、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し、
前記バーリング加工孔の両方の形成後に、前記ストッパーを前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間から取り除き、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイに対して互いに近づく方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とする請求項3に記載のバーリング加工方法。 - 前記第1工程では、
前記内部ユニットにおける前記第1バーリングパンチと前記第2バーリングパンチとの間に、ストッパーを挿入することにより、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部の前記内壁面に圧接させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の前記内壁面に圧接させ、
前記第2工程では、
前記第1ピアスパンチ及び前記第2ピアスパンチを用いて前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれに前記下孔を形成した後、
前記第2ピアスパンチの先端を前記第2バーリングパンチの前記第2ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部へ向かって移動させることにより、前記第2バーリングパンチと、前記ストッパーに設けられた分離可能な分離ブロックと、前記第1バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側へ向かって移動させて前記第1壁部に前記バーリング加工孔の一方を形成し、
前記第1ピアスパンチの先端を前記第1バーリングパンチの前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第1バーリングパンチと、前記ストッパーに設けられた前記分離ブロックと、前記第2バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第2壁部の外側へ向かって移動させて前記第2壁部に前記バーリング加工孔の他方を形成し、
前記第2ピアスパンチの先端を前記第2バーリングパンチの前記第2ピアス孔の底部に当接させた状態で前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部へ向かって移動させることにより、前記分離ブロックを前記ストッパー内に戻す
ことを特徴とする請求項3に記載のバーリング加工方法。 - 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工方法であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間にバーリング加工装置の内部ユニットを配置し、前記第1壁部の外側に前記バーリング加工装置の第1外部ユニットを配置し、且つ前記第2壁部の外側に前記バーリング加工装置の第2外部ユニットを配置する第1工程と;
前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスパンチを用いて、前記第1壁部に対し、前記第1軸線を中心軸線として共有する下孔を形成した後、
前記第1外部ユニットに設けられ且つ前記第1ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する第1バーリングパンチを用いて、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成し、
前記内部ユニットに設けられた、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ第2ピアスパンチを用いて、前記第2壁部に対し、前記第1軸線を中心軸線として共有する下孔を形成した後、
前記内部ユニットに設けられ且つ前記第2ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する第2バーリングパンチを用いて、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第2工程と;
前記第1壁部及び前記第2壁部から、前記内部ユニット、前記第1外部ユニット、及び前記第2外部ユニットを取り外す第3工程と;
を備えることを特徴とするバーリング加工方法。 - 前記第1工程では、
前記第1外部ユニットに設けられた、前記第1バーリングパンチの通路となる第1貫通孔を有する第1バーリングホルダと、前記第1貫通孔内に配置された前記第1バーリングパンチと、前記第1バーリングパンチの先端に取付けられた前記第1ピアスパンチとのうち、前記第1バーリングホルダを、前記第1貫通孔、前記第1バーリングパンチ及び前記第1ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外壁面に圧接し、
前記内部ユニットに設けられた、第1成形孔を有する第1バーリングダイと、前記第1成形孔の内部に設けられ且つ第1ピアス孔を有する第1ピアスダイとを、前記第1成形孔及び前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内壁面に圧接し、
前記内部ユニットに設けられた、前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有する第2バーリングホルダと、前記第2貫通孔内に配置された前記第2バーリングパンチと、前記第2バーリングパンチの先端に取付けられた前記第2ピアスパンチとのうち、前記第2バーリングホルダを、前記第2貫通孔、前記第2バーリングパンチ及び前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内壁面に圧接し、
前記第2外部ユニットに設けられた、第2成形孔を有する第2バーリングダイと、前記第2成形孔の内部に設けられ且つ第2ピアス孔を有する第2ピアスダイとを、前記第2成形孔及び前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外壁面に圧接し、
前記第2工程では、
前記第1ピアスパンチを前記第1ピアス孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチとともに前記第1ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部に前記下孔の一方を形成し、
前記第1壁部に前記下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチを前記第1成形孔内に挿入させるように、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第1壁部の外側から内側へ移動させることにより、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の一方を形成し、
前記第1ピアスパンチの先端を前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で、前記第1バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第2ピアスパンチを前記第2ピアス孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチとともに前記第2ピアスパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて前記第2壁部に前記下孔の他方を形成し、
前記第2壁部に前記下孔を形成した後、前記第1バーリングパンチを前記第2壁部へ向かってさらに移動させることにより、前記第2バーリングパンチを前記第2成形孔内に挿入させるように、前記第2バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部の内側から外側へ移動させて、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔の他方を形成し、
前記第2壁部に前記バーリング加工孔を形成した後、前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の内側へ移動させ、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とする請求項6に記載のバーリング加工方法。 - 前記第1工程では、
前記内部ユニットにおける前記第1バーリングダイと前記第2バーリングホルダとの間に、ストッパーを挿入することにより、前記第1バーリングダイ及びその内部に配置された前記第1ピアスダイを前記第1壁部の前記内壁面に圧接させ且つ前記第2バーリングホルダ及びその内部に配置された前記第2ピアスパンチを前記第2壁部の前記内壁面に圧接させ、
前記第2工程では、
前記第1壁部に前記下孔を形成した後、前記第1ピアスパンチの先端を前記第1ピアスダイの前記第1ピアス孔の底部に当接させた状態で、前記第1バーリングパンチを前記第1軸線に沿って前記第2壁部へ向かって移動させることにより、前記第1ピアスダイと、前記ストッパーに設けられた分離可能な分離ブロックと、前記第2ピアスパンチが取り付けられた前記第2バーリングパンチとを同時に前記第1軸線に沿って前記第2壁部へ向かって移動させて、前記第1壁部の前記バーリング加工孔と前記第2壁部の前記下孔とを同時に形成した後、最終的に前記第2壁部の前記バーリング加工孔を形成し、
前記第1ピアスダイ、前記分離ブロック及び前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の内側へ移動させて、前記分離ブロックを前記ストッパー内に戻した後、前記ストッパーを前記第1バーリングダイと前記第2バーリングホルダとの間から取り除き、
前記第1バーリングダイに対して前記第2壁部へ向かう方向に外力を付与することにより、前記第1バーリングダイを前記第1壁部と前記第2壁部との間の中央寄りの位置に復帰させる
ことを特徴とする請求項7に記載のバーリング加工方法。 - 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工装置であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に配置される内部ユニットと;
前記第1壁部の外側に配置される第1外部ユニットと;
前記第2壁部の外側に配置される第2外部ユニットと;
を備え、
前記第1外部ユニットは、
前記第1軸線を中心軸線として共有し、前記第1壁部に下孔を形成する第1ピアスパンチと;
前記第1ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有し、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第1バーリングパンチと;
を備え、
前記第2外部ユニットは、
前記第1軸線を中心軸線として共有し、前記第2壁部に下孔を形成する第2ピアスパンチと;
前記第2ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有し、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第2バーリングパンチと;
を備え、
前記第1外部ユニットは、前記第1バーリングパンチの通路となる第1貫通孔を有し、前記第1貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側を移動自在に設けられた第1バーリングホルダをさらに備え、
前記第1バーリングパンチは、前記第1バーリングホルダの前記第1貫通孔の内部において、前記第1バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第1ピアスパンチは、前記第1バーリングパンチの内部において、前記第1ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第2外部ユニットは、前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有し、前記第2貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を移動自在に設けられた第2バーリングホルダをさらに備え、
前記第2バーリングパンチは、前記第2バーリングホルダの前記第2貫通孔の内部において、前記第2バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第2ピアスパンチは、前記第2バーリングパンチの内部において、前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記内部ユニットは、
前記第1バーリングパンチが挿入される第1成形孔を有し、前記第1成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングダイと;
前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記第1バーリングダイの前記第1成形孔の内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスダイと;
前記第2バーリングパンチが挿入される第2成形孔を有し、前記第2成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングダイと;
前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の内側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスダイと;
を備えることを特徴とするバーリング加工装置。 - 前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合において、
前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記第1ピアスダイ及び前記第2ピアスダイは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記内部ユニットは、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられた第1ストッパー及び第2ストッパーをさらに備え、
前記第1ストッパーは、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において前記第1バーリングダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングダイを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有し、
前記第2ストッパーは、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において前記第1ピアスダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2ピアスダイを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有する
ことを特徴とする請求項9に記載のバーリング加工装置。 - 前記内部ユニットは、前記第1バーリングダイ及び前記第2バーリングダイに対して、それぞれ個別に前記基準点に向かう外力を付与するダイ復帰機構をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のバーリング加工装置。
- 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工装置であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に配置される内部ユニットと;
前記第1壁部の外側に配置される第1外部ユニットと;
前記第2壁部の外側に配置される第2外部ユニットと;
を備え、
前記第1外部ユニットは、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第1壁部に下孔を形成する第1ピアスパンチを備え、
前記第2外部ユニットは、前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第2壁部に下孔を形成する第2ピアスパンチを備え、
前記内部ユニットは、
前記第1ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第1バーリングパンチと;
前記第2ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第2バーリングパンチと;
を備え、
前記第1外部ユニットは、
前記第1バーリングパンチが挿入される第1成形孔を有し、前記第1成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングダイと;
前記第1ピアスパンチの通路となる第1貫通孔を有し、前記第1バーリングダイの前記第1成形孔の内部において前記第1貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスホルダと;
をさらに備え、
前記第1ピアスパンチは、前記第1ピアスホルダの前記第1貫通孔の内部において、前記第1ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第2外部ユニットは、
前記第2バーリングパンチが挿入される第2成形孔を有し、前記第2成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングダイと;
前記第2ピアスパンチの通路となる第2貫通孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において前記第2貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスホルダと;
をさらに備え、
前記第2ピアスパンチは、前記第2ピアスホルダの前記第2貫通孔の内部において、前記第2ピアスパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記内部ユニットは、前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチを内包し且つ両端面が開放された筒状のハウジングをさらに備え、
前記ハウジングの一方の端面が前記第1壁部の内壁面に面接触すると共に、前記ハウジングの他方の端面が前記第2壁部の内壁面に面接触するように前記ハウジングは構成されており、
前記第1バーリングパンチは、前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記ハウジングの内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第2バーリングパンチは、前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記ハウジングの内部において前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側と内側との間を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられている
ことを特徴とするバーリング加工装置。 - 前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合において、
前記第1バーリングパンチ及び第2バーリングパンチは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記内部ユニットは、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備え、
前記ストッパーは、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部の外側へ移動させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部の外側へ移動させる形状を有する
ことを特徴とする請求項12に記載のバーリング加工装置。 - 前記内部ユニットは、前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチに対して、それぞれ個別に前記基準点に向かう外力を付与するバーリングパンチ復帰機構をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のバーリング加工装置。
- 前記第1バーリングパンチの前記第1ピアス孔及び前記第2バーリングパンチの前記第2ピアス孔は、それぞれ底部を有しており、
前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合において、
前記第1バーリングパンチ及び第2バーリングパンチは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記内部ユニットは、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備え、
前記ストッパーは、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングパンチを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有し、且つ、
前記ストッパーは、第1バーリングパンチが前記第1壁部の内壁面に圧接され且つ前記第2バーリングパンチが前記第2壁部の内壁面に圧接された状態で停止したとき、前記ストッパーから分離して前記第1バーリングパンチ及び前記第2バーリングパンチと共に前記第1軸線に沿って前記ハウジング内を移動自在な分離ブロックを有する
ことを特徴とする請求項12に記載のバーリング加工装置。 - 互いに対向する第1壁部及び第2壁部のそれぞれに対し、第1軸線を中心軸線として共有するバーリング加工孔を形成するバーリング加工装置であって、
前記第1壁部と前記第2壁部との間に配置される内部ユニットと;
前記第1壁部の外側に配置される第1外部ユニットと;
前記第2壁部の外側に配置される第2外部ユニットと;
を備え、
前記第1外部ユニットは、
前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第1壁部に下孔を形成する第1ピアスパンチと;
前記第1ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第1壁部の前記下孔の周縁部を前記第1壁部の内側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第1バーリングパンチと;
を備え、
前記内部ユニットは、
前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第2壁部に下孔を形成する第2ピアスパンチと;
前記第2ピアスパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有する軸部材であって且つ前記第1軸線に沿って移動自在に設けられ、前記第2壁部の前記下孔の周縁部を前記第2壁部の外側へ屈曲させて前記バーリング加工孔を形成する第2バーリングパンチと;
を備えることを特徴とするバーリング加工装置。 - 前記第1外部ユニットは、前記第1バーリングパンチの通路となる第1貫通孔を有し、前記第1貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1壁部の外側を移動自在に設けられた第1バーリングホルダをさらに備え、
前記第1バーリングパンチは、前記第1バーリングホルダの前記第1貫通孔の内部において、前記第1バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第1ピアスパンチは、前記第1バーリングパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有しながら、前記第1バーリングパンチの先端に取り付けられており、
前記内部ユニットは、
前記第1バーリングパンチが挿入される第1成形孔を有し、前記第1成形孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1バーリングダイと;
前記第1ピアスパンチが挿入される第1ピアス孔を有し、前記第1バーリングダイの前記第1成形孔の内部において前記第1ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第1ピアスダイと;
前記第2バーリングパンチの通路となる第2貫通孔を有し、前記第2貫通孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングホルダと;
をさらに備え、
前記第2バーリングパンチは、前記第2バーリングホルダの前記第2貫通孔の内部において、前記第2バーリングパンチの中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第1軸線に沿って移動自在に設けられており、
前記第2ピアスパンチは、前記第2バーリングパンチと前記第1軸線を中心軸線として共有しながら、前記第2バーリングパンチの先端に取り付けられており、
前記第2外部ユニットは、
前記第2バーリングパンチが挿入される第2成形孔を有し、前記第2成形孔の中心軸
線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2バーリングダイと;
前記第2ピアスパンチが挿入される第2ピアス孔を有し、前記第2バーリングダイの前記第2成形孔の内部において、前記第2ピアス孔の中心軸線が前記第1軸線と一致する状態で前記第2壁部の外側を前記第1軸線に沿って移動自在に設けられた第2ピアスダイと;
を備えることを特徴とする請求項16に記載のバーリング加工装置。 - 前記第1ピアスダイの前記第1ピアス孔は底部を有しており、
前記第1軸線上における前記第1壁部と前記第2壁部との間の中心位置を基準点と定義した場合において、
前記第1バーリングダイ及び第2バーリングホルダは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記第1ピアスダイ及び前記第2バーリングパンチは、前記基準点を挟んで互いに向かい合うように配置されており、
前記内部ユニットは、前記基準点を通り且つ前記第1軸線に直交する第2軸線に沿って移動自在に設けられたストッパーをさらに備え、
前記ストッパーは、前記第2軸線に沿って前記基準点を通過する過程において、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイを前記第1壁部へ向かって移動させ且つ前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチを前記第2壁部へ向かって移動させる形状を有し、且つ、
前記ストッパーは、前記第1バーリングダイ及び前記第1ピアスダイが前記第1壁部の内壁面に圧接され且つ前記第2バーリングホルダ及び前記第2バーリングパンチの先端に取付けられた前記第2ピアスパンチが前記第2壁部の内壁面に圧接された状態で停止したとき、前記ストッパーから分離して前記第1ピアスダイ及び前記第2バーリングパンチと共に前記第1軸線に沿って移動自在な分離ブロックを有する
ことを特徴とする請求項17に記載のバーリング加工装置。 - 前記内部ユニットは、前記第1バーリングダイに対して前記基準点に向かう外力を付与するダイ復帰機構をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載のバーリング加工装置。
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