JP6197381B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関する。
LSI等の半導体装置にはMOM(Metal Oxide Metal)構造の容量素子が設けられることがある。
MOM構造の容量素子は、配線間の寄生容量を容量として利用するものであって、配線の形成と同時に容量を得ることができ、容量素子を形成するための余分な工程が不要であるというメリットがある。
その一方で、配線間の絶縁膜として酸化シリコン膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜を用いることが検討されている。
低誘電率絶縁膜は、配線遅延を抑制して回路の高速動作を可能にするものの、上記したMOM構造における配線間の寄生容量を低くしてしまうので、容量素子の大容量化を困難にしてしまう。
よって、一つの低誘電率絶縁膜内において、配線間の寄生容量が小さく配線遅延が抑制された領域と、配線間の寄生容量が大きく容量素子が大容量化された領域とを設けるのは難しい。
特開2005−354080号公報
半導体装置とその製造方法において、一つの絶縁膜内において、配線間の寄生容量が小さい領域と寄生容量が大きい領域とを設けることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、前記第1の領域における前記絶縁膜に第1の溝を形成する工程と、前記第2の領域における前記絶縁膜に第2の溝を形成する工程と、前記第2の溝の内面に、前記絶縁膜よりも誘電率が高い改質層を形成する工程と、前記第2の領域における前記絶縁膜に前記第2の溝と接続されるホールを形成する工程と、前記第1の溝に第1の配線を形成する工程と、前記改質層を形成する工程の後、前記第2の溝の前記改質層に接するように、かつ、前記ホールの前記絶縁膜に接するように、前記第2の溝と前記ホールとに第2の配線を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に形成され、前記第1の領域に第1の溝が設けられ、前記第2の領域に第2の溝と前記第2の溝と接続されるホールとが設けられた絶縁膜と、前記第2の溝の内面に設けられた前記絶縁膜の改質層と、前記第1の溝に設けられた第1の配線と、前記改質層と前記絶縁膜とに接するように設けられた第2の配線とを有し、前記改質層の誘電率が前記絶縁膜の誘電率よりも高い半導体装置が提供される。
以下の開示によれば、第2の領域の第2の溝に絶縁膜よりも誘電率が高い改質層を形成することで、第2の領域における第2の配線の寄生容量を大きくできる。また、第1の領域には誘電率が高い改質層を形成しないので、第1の領域における第1の配線の寄生容量を小さくすることができる。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図2は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図3は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その3)である。 図4は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その4)である。 図5は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その5)である。 図6は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その6)である。 図7は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その7)である。 図8は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その8)である。 図9は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その9)である。 図10は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その10)である。 図11は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その11)である。 図12は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その12)である。 図13は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その13)である。 図14は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その14)である。 図15は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その15)である。 図16は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その16)である。 図17は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その17)である。 図18は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その18)である。 図19は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その19)である。 図20は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その20)である。 図21は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その21)である。 図22は、本実施形態に係る半導体装置が備える容量素子を模式的に示す斜視図である。 図23は、本願発明者が行った実験の結果について示す図である。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、以下のようにして同一の絶縁膜内に配線容量が小さい領域と大きい領域とを設ける。
図1〜図21は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図である。
最初に、図1に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、ロジック領域Iとアナログ領域IIとを備えたシリコン基板等の半導体基板20を用意する。
なお、ロジック領域Iは、後でロジック回路が形成される領域であり、第1の領域の一例である。また、アナログ領域IIは、後でアナログ回路が形成される領域であり、第2の領域の一例である。
次に、半導体基板20に素子分離絶縁膜21を埋め込んで半導体基板20の活性領域を画定し、更に活性領域における半導体基板の表面を熱酸化してゲート絶縁膜25となるシリコン熱酸化膜を形成する。なお、素子分離絶縁膜21は、例えばCVD法で形成された酸化シリコン膜である。
更に、ゲート絶縁膜25の上にポリシリコン膜を形成した後、そのポリシリコン膜をパターニングして各領域I、IIに複数のゲート電極26を形成する。
そして、半導体基板20の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックして各ゲート電極26の横に絶縁性サイドウォール27として残す。なお、その絶縁膜として、例えばCVD法により酸化シリコン膜を形成する。
次いで、各ゲート電極26と絶縁性サイドウォール28とをマスクにするイオン注入により半導体基板20にn型不純物やp型不純物をイオン注入する。これにより、第1の領域Iにおけるゲート電極26の横に第1のソースドレイン領域29aが形成され、第2の領域IIにおけるゲート電極26の横に第2のソースドレイン領域29bが形成される。
その後に、半導体基板20の表面にコバルトシリサイド層等の高融点金属シリサイド層30を形成する。
ここまでの工程により、第1の領域Iと第2の領域IIの各々に第1のMOSトランジスタTR1と第2のトランジスタTR2が形成される。これらのトランジスタのうち、第1のトランジスタTR1は第1の領域Iにおいてロジック回路の一部を形成し、第2のトランジスタTR2は第2の領域IIにおいてアナログ回路の一部を形成する。
次に、図2に示すように、シリコン基板20の上側全面に第1の絶縁膜31としてCVD法で酸化シリコン膜を形成した後、第1の絶縁膜31の上面をCMP (Chemical Mechanical Polishing)で研磨して平坦化する。
そして、この第1の絶縁膜31をパターニングして第1及び第2のソースドレイン領域29a、29bの各々の上にコンタクトホール31aを形成した後、各コンタクトホール31a内にコンタクトプラグ32を形成する。
コンタクトプラグ32はタングステンを主材料としており、第1及び第2のソースドレイン領域29a、29bと電気的に接続される。
次に、図3に示すように、第1の絶縁膜31とコンタクトプラグ32の各々の上にCVD法で炭化シリコン(SiC)膜を30nm〜70nm程度の厚さに形成し、その炭化シリコン膜を第1のキャップ絶縁膜33とする。
なお、第1のキャップ絶縁膜33は炭化シリコン膜に限定されず、窒素、炭素、及び酸素のいずれかとシリコンとを含む絶縁膜を第1のキャップ絶縁膜33として形成し得る。そのような絶縁膜としては、例えば、窒化シリコン膜、SiCN膜、及びSiOC膜がある。
その後、第1のキャップ絶縁膜33の上に、第2の絶縁膜34として酸化シリコン膜よりも誘電率が低く配線容量の低減に有利な低誘電率絶縁膜を形成する。
その低誘電率絶縁膜の種類は特に限定されないが、この例では富士通株式会社製のナノクリスタリングシリカ膜を第2の絶縁膜34として約150nmの厚さに塗布法で形成する。ナノクリスタリングシリカ膜は、多孔質性の酸化シリコン膜の一種であって、その比誘電率は2.3程度である。
また、ナノクリスタリングシリカ膜に代えて、比誘電率が2.9程度のSiOC膜等の低誘電率絶縁膜を第2の絶縁膜34として形成してもよい。
なお、ナノクリスタリングシリカ膜とSiOC膜は、いずれもシリコンと酸素とを含む低誘電率絶縁膜の一例である。
次に、図4に示すように、第2の絶縁膜34の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより第1のレジスト膜35を形成する。
そして、第1のレジスト膜35をエッチングマスクにしながら、CF4ガスをエッチングガスに使用するRIE (Reactive Ion Etching)により第1のキャップ絶縁膜33と第2の絶縁34とをドライエッチングする。
そのドライエッチングにより、第1の領域Iにおける第2の絶縁膜34に第1の溝34aが形成され、かつ、第2の領域IIにおける第2の絶縁膜34に第2の溝34bが形成され、各溝34a、34bにコンタクトプラグ32が露出する。
これらの溝34a、34bの幅は特に限定されない。本実施形態では第1の溝34aと第2の溝34bの幅をいずれも55nm〜140nmとする。
なお、このように第1のレジスト膜35をマスクにするのに代えて、酸化シリコン膜等のハードマスクを用いたエッチングにより各溝34a、34bを形成してもよい。
この後に、第1のレジスト膜35は除去される。
続いて、図5に示すように、ロジック領域Iに第2のレジスト膜36を形成することにより、ロジック領域Iにおける第1の溝34aを第2のレジスト膜36で埋める。なお、アナログ領域IIは、第2のレジスト膜36で覆われずに露出する。
そして、図6に示すように、第2のレジスト膜36をマスクにしつつ、酸素原子を含む雰囲気中で第2の絶縁膜34をアニールすることにより、アナログ領域IIにおける第2の溝34bの内面を改質する。
そのアニール条件は特に限定されない。例えば、窒素ガスにオゾンガスを添加した雰囲気中において基板温度を200℃〜400℃、アニール時間を2分〜5分、雰囲気の圧力を50Torr〜650Torrとする条件でこのアニールを行い得る。
第2の溝34bには第2の絶縁膜34の酸素の未結合手が表出していることがあり、その未結合手の数がこのアニールで減少し、改質前と比較して第2の溝34bの内面の酸素濃度が高まる。また、第2の絶縁膜34が多孔質性の酸化シリコン膜である場合にはその膜中の空隙がこのアニールによって縮小し、これによっても第2の溝34bの内面の酸素濃度が高まる。
このような酸素濃度の上昇により第2の溝34bの表層部分は緻密化し、改質前の第2の絶縁膜34よりも酸素濃度と誘電率が高い改質層34xが第2の溝34bの内面に形成される。
第2の絶縁膜34として前述のようにナノクリスタリングシリカ膜を形成した場合、改質前の第2の絶縁膜34の比誘電率は2.3程度(実効誘電率は3.0)であるが、改質層34xの比誘電率は2.9程度(実効誘電率は3.15)まで高められる。
なお、ロジック領域Iにおける第2の絶縁膜34は、第2のレジスト膜36で覆われているため改質されず、改質層34xよりも低い誘電率に維持される。
また、このように改質層34xを形成する方法としては、上記のアニールの他に、酸素原子を含むプラズマ雰囲気を用いたプラズマ処理、紫外線照射、及び電子線照射がある。
このうち、プラズマ処理は、酸素ガスと窒素ガスとの混合雰囲気においてプラズマ化の電力を500Wとし、基板温度を200℃〜400℃、処理時間を1分〜3分、雰囲気の圧力を50Torr〜650Torrとする条件で行い得る。
また、紫外線照射においては、上記のようにロジック領域Iを第2のレジスト膜36で覆いつつ、酸素原子を含む減圧雰囲気中でアナログ領域IIにおける第2の絶縁膜34に紫外線を照射する。その紫外線照射の条件としては、例えば、圧力が50Torr〜650Torrの減圧下において、基板温度を200℃〜400℃、紫外線照射時間を2分〜5分、紫外線の波長を220nm〜290nmとする条件を採用し得る。
また、電子線照射においては、上記のようにロジック領域Iを第2のレジスト膜36で覆いつつ、アナログ領域IIにおける第2の絶縁膜34に電子線を照射する。電子線照射の条件としては、例えば、圧力が50Torr〜650Torrの減圧雰囲気下において、基板温度を200℃〜400℃、電子線照射時間を2分〜5分、電子線のドーズ量を0.1mC/cm2〜1.0mC/cm2とする条件を採用し得る。
この後に、図7に示すように、第2のレジスト膜36を除去する。
次に、図8に示すように、第2の絶縁膜34と改質層34xの各々の上と、各溝34a、34bの内面とに、スパッタ法で第1のバリアメタル膜40としてチタン膜を5nm〜20nm程度の厚さに形成する。
なお、第1のバリアメタル膜41はチタン膜に限定されない。第1のバリアメタル膜41の材料としては、チタン、タンタル、タングステン、ジルコニウム、ハフニウム、マグネシウム、及びモリブデンのいずれか、又はこれらの窒化物がある。更に、これらの各材料の単層膜又は積層膜で第1のバリアメタル膜40を形成してもよい。
また、第1のバリアメタル膜40の成膜方法もスパッタ法に限定されず、成膜とエッチングを周期的に繰り返す方法により第1のバリアメタル膜40を形成してもよい。
次いで、図9に示すように、各領域I、IIの第1のバリアメタル膜40の上にスパッタ法で第1の銅シード層41を40nm〜80nmの厚さに形成する。
そして、図10に示すように、上記の第1の銅シード層41の上に電解めっき法又は無電解めっき法により第1の銅膜42を形成する。第1の銅膜42は1μm程度の厚さに形成され、その第1の銅膜42により第1の溝34aと第2の溝34bの各々は完全に埋められる。
その後に、図11に示すように、第2の絶縁膜34の上の余分な第1のバリアメタル膜40、第1の銅シード層41、及び第1の銅膜42をCMP法により研磨して除去し、これらの膜を第1の溝34aに第1の配線43として残す。また、これと同時に、第2の溝34bにおいては、上記の第1のバリアメタル膜40、第1の銅シード層41、及び第1の銅膜42が第2の溝34b内に第2の配線44として残される。
このように絶縁膜の溝に導電膜を埋め込んで配線を形成する方法はダマシン法と呼ばれる。
次に、図12に示すように、第2の絶縁膜34と各配線43、44の上に第2のキャップ絶縁膜46としてCVD法で炭化シリコン膜を30nm〜70nm程度の厚さに形成する。
なお、第2のキャップ絶縁膜46は炭化シリコン膜に限定されず、窒素、炭素、及び酸素のいずれかとシリコンとを含む絶縁膜を第2のキャップ絶縁膜46として形成し得る。そのような絶縁膜としては、例えば、窒化シリコン膜、SiCN膜、及びSiOC膜がある。
更に、第2のキャップ絶縁膜46の上に、第3の絶縁膜47と第4の絶縁膜48をこの順に形成する。
これらの絶縁膜47、48の材料は特に限定されないが、配線遅延の低減に有利な低誘電率絶縁膜をこれらの絶縁膜47、48として形成するのが好ましい。
この例では第3の絶縁膜47として低誘電率絶縁膜の一種であるSiOC膜をCVD法で100nm〜300nmの厚さ、例えば180nmの厚さに形成する。更に、第4の絶縁膜48として前述のナノクリスタリングシリカ膜を塗布法で100nm〜200nmの厚さ、例えば150nmの厚さに形成する。
なお、このように第3の絶縁膜47と第4の絶縁膜48とを分けて形成するのに代えて、単層のSiOC膜を380nm程度の厚さに形成してもよい。
次いで、図13に示すように、各領域I、IIにおける第4の絶縁膜48の上に第3のレジスト膜51を形成する。
そして、この第3のレジスト膜51をマスクにして第4の絶縁膜48をドライエッチングすることにより、ロジック領域Iとアナログ領域IIの各々の第4の絶縁膜48に第3の溝48aと第4の溝48bとを形成する。
これらの溝48a、48bの幅は特に限定されないが、この例では第3の溝48aと第4の溝48bの幅をいずれも55nm〜140nm程度とする。
また、このドライエッチングは、例えばCF4ガスをエッチングガスに使用するRIEにより行われる。そのエッチングガスに対する第3の絶縁膜47のエッチング速度は第4の絶縁膜48のそれよりも遅いため、このエッチングは第3の絶縁膜47の上面で停止する。
なお、このエッチングのマスクとして第3のレジスト膜51に代えてハードマスクを形成してもよい。
この後に、第3のレジスト膜51は除去される。
続いて、図14に示すように、ロジック領域Iに第4のレジスト膜52を形成することにより、ロジック領域Iにおける第3の溝48a内を第4のレジスト膜52で埋める。なお、アナログ領域IIは、第4のレジスト膜52で覆われずに露出する。
そして、図6の工程と同様の条件を採用して、酸素原子を含む雰囲気中で第4の絶縁膜48をアニールすることにより、アナログ領域IIにおける第4の溝48bの内面を改質する。
これにより、図6の工程と同様の理由で第4の溝48bの表層部分が緻密化し、改質前の第4の絶縁膜48よりも誘電率が高い改質層48xが第4の溝48bの内面に形成される。
なお、図6の工程と同様に、酸素原子を含むプラズマ雰囲気を用いたプラズマ処理、紫外線照射、及び電子線照射のいずれかにより改質層48xを形成してもよい。
この後に、図15に示すように、第4のレジスト膜52は除去される。
次いで、図16に示すように、ロジック領域Iとアナログ領域IIの各々に第5のレジスト膜54を形成する。
そして、第5のレジスト膜54をマスクにしながら、各配線43、44の上の第2のキャップ絶縁膜46と第3の絶縁膜47とをドライエッチングすることにより、第3の溝48aや第4の溝48bに重なるホール47aを形成する。
なお、このエッチングはRIEにより行われ、そのエッチングガスとしては例えばCF4ガスが使用される。
この後に、第5のレジスト膜54は除去される。
続いて、図17に示すように、第4の絶縁膜48及び改質層48xの各々の上と、各溝48a、48bの内面と、ホール47aの内面とに、第2のバリアメタル膜56としてチタン膜を形成する。このチタン膜はスパッタ法により形成され、例えば5nm〜20nm程度の厚さに形成される。
第2のバリアメタル膜56はチタン膜に限定されない。第2のバリアメタル膜56の材料としては、チタン、タンタル、タングステン、ジルコニウム、ハフニウム、マグネシウム、及びモリブデンのいずれか、又はこれらの窒化物がある。更に、これらの各材料の単層膜又は積層膜で第2のバリアメタル膜56を形成してもよい。
また、第2のバリアメタル膜56の成膜方法もスパッタ法に限定されず、成膜とエッチングを周期的に繰り返す方法により第2のバリアメタル膜56を形成してもよい。
続いて、図18に示すように、第2のバリアメタル膜56の上にスパッタ法で第2の銅シード層57を40nm〜80nmの厚さに形成する。
更に、図19に示すように、第2の銅シード層57の上に電解めっき法又は無電解めっき法により第2の銅膜58を形成する。
第2の導電膜58は、第3の溝48aと第4の溝48bの各々を完全に埋める厚さ、例えば1μm程度の厚さに形成される。
そして、図20に示すように、第4の絶縁膜48の上の余分な第2のバリアメタル膜56、第2の銅シード層57、及び第2の銅膜58をCMP法により研磨して除去する。これにより、第2のバリアメタル膜56、第2の銅シード層57、及び第2の銅膜58は、第3の溝48aにおいて第3の配線61として残されると共に、第4の溝48bにおいて第4の配線62として残される。
これらの配線61、62はホール47a内にも形成されており、そのホール47aを通じて各配線61、62と各配線43、44とが互いに接続される。
この後は、図12〜図20の工程を繰り返すことで所定の層数の多層配線構造を形成する。
そして、図21に示すように最上層の導電パターンとしてアルミニウム膜等の電極パッド65を形成し、更に各領域I、IIにパシベーション膜66としてCVD法で窒化シリコン膜を形成する。
そして、そのパシベーション膜66の上に保護絶縁膜67として塗布法によりポリイミド膜を形成する。なお、パシベーション膜66と保護絶縁膜67には電極パッド65が露出する窓68がパターニングにより形成される。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成する。
この半導体装置においてはアナログ領域IIに第2の配線44や第4の配線62が間隔をおいて複数形成される。これらの配線44、46はMOM構造の容量素子CMOMを形成し、各配線44の間の寄生容量によってその容量素子CMOMの容量が定まる。
容量素子CMOMの使用用途は特に限定されないが、例えばアナログ領域IIにおけるRF(Radio Frequency)回路等において容量素子CMOMを使用し得る。
次に、この容量素子CMOMの容量について以下に説明する。
図22は、容量素子CMOMを模式的に示す斜視図である。
図22に示すように、第2の配線44と第4の配線62は、いずれも平面視で櫛歯状であって、平面視で幅がW、長さがLの矩形状の領域に設けられる。
この場合、容量素子CMOMの容量Ctotalは、以下の式(1)で近似される。
Ctotal=(Ca×L×W+Cw×W+Cl×L+Ce)×Kc・・・(1)
なお、Ca、Cw、Cl、Ce、Kcは適当な定数である。これらの定数のうち、Ca、Cw、Clは、第2の絶縁膜34や第4の絶縁膜48の誘電率に依存し、当該誘電率が高いほど大きな値となる。
上記した本実施形態によれば、図6の工程でアナログ領域IIの第2の絶縁膜34を改質することにより、改質前よりも誘電率が高い改質層34xを第2の溝34bに形成する。よって、第2の溝34bに形成された第2の配線44間の容量が増大し、式(1)の容量Ctotalを大きくして容量素子CMOMの大容量化を実現できる。
なお、改質処理が原因で第2の領域IIにおける第2の絶縁膜34はシュリンクするため、改質を行わない場合と比較して隣接する第2の配線44同士の間隔が狭まり、これによっても容量素子CMOMの大容量化を図ることができる。
しかも、図6の改質処理がなされていないロジック領域Iにおける第2の絶縁膜34はその誘電率が低い値に維持される。よって、ロジック領域Iにおいては、第1の配線43の寄生容量を低減し、第1の配線43の配線遅延を抑制することができる。
このように、本実施形態では、第2の絶縁膜34内において、配線間の寄生容量が小さく配線遅延が抑制されたロジック領域Iと、配線間の寄生容量が大きく容量素子CMOMが大容量化されたアナログ領域IIとを設けることが可能となる。
これと同様に、第4の絶縁膜48に対しても図14の工程で改質処理を行うことで、改質前よりも誘電率が高い改質層48xがアナログ領域IIに形成されるため、容量素子CMOMを大容量化しつつ、ロジック領域Iの配線遅延を防止できる。
次に、本願発明者が行った実験について説明する。
この実験では、第1の配線43の抵抗値Rと配線容量Cとの関係を調査した。また、第2の配線44についても、その抵抗値Rと配線容量Cとの関係が調査された。
この実験の結果を図23に示す。
図23において、■で示す系列は第1の配線43についての実験結果を示し、□で示す系列は第2の配線44についての実験結果を示す。
配線の抵抗値Rと配線容量Cとは反比例の関係にあることが知られており、第1の配線43の実験結果は第1の反比例曲線G1で近似され、第2の配線44の実験結果は第2の反比例曲線G2で近似される。
これらの曲線のうち、第2の反比例曲線G2は第1の反比例曲線G1よりも原点側から遠い方へシフトしている。これにより、第2の配線44のRC積が第1の配線43のRC積よりも大きく、実効誘電率が高くなっており、配線容量を用いるアナログ回路に要求される配線に第2の配線44が適していることが分かる。そのRC積の差は約5%である。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の領域における前記絶縁膜に第1の溝を形成する工程と、
前記第2の領域における前記絶縁膜に第2の溝を形成する工程と、
前記第2の溝の内面に、前記絶縁膜よりも誘電率が高い改質層を形成する工程と、
前記第1の溝に第1の配線を形成する工程と、
前記改質層を形成する工程の後、前記第2の溝に第2の配線を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記改質層を形成する工程は、酸素原子を含むプラズマ雰囲気、酸素原子を含むアニール雰囲気、紫外線、及び電子線のいずれかに前記第2の溝の内面を曝すことにより行われることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記第1の溝内にレジスト膜を形成する工程を更に有し、
前記改質層を形成する工程は、前記第1の溝内に前記レジスト膜が形成された状態で行われることを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記絶縁膜を形成する工程において、該絶縁膜として低誘電率絶縁膜を形成することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記第2の配線は平面視で櫛歯状であることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記第2の配線は容量素子を形成することを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記第1の領域はロジック領域であり、前記第2の領域はアナログ領域であることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に形成され、前記第1の領域に第1の溝が設けられ、前記第2の領域に第2の溝が設けられた絶縁膜と、
前記第2の溝の内面に設けられた前記絶縁膜の改質層と、
前記第1の溝に設けられた第1の配線と、
前記改質層の上に設けられた第2の配線とを有し、
前記改質層の誘電率が前記絶縁膜の誘電率よりも高いことを特徴とする半導体装置。
(付記9) 前記絶縁膜は、シリコンと酸素とを含む低誘電率絶縁膜であり、
前記改質層における酸素濃度が、前記絶縁膜における酸素濃度よりも高いことを特徴とする付記8に記載の半導体装置。
20…半導体基板、21…素子分離絶縁膜、25…ゲート絶縁膜、26…ゲート電極、27…絶縁性サイドウォール、29a、29b…第1及び第2のソースドレイン領域、30…高融点金属シリサイド層、31…第1の絶縁膜、31a…コンタクトホール、32…コンタクトプラグ、33…第1のキャップ絶縁膜、34…第2の絶縁膜、34a、34b…第1及び第2の溝、34x…改質層、35…第1のレジスト膜、36…第2のレジスト膜、40…第1のバリアメタル膜、41…第1の銅シード層、42…第1の銅膜、43…第1の配線、44…第2の配線、46…第2のキャップ絶縁膜、47…第3の絶縁膜、48…第4の絶縁膜、48a、48b…第3及び第4の溝、48x…改質層、51…第3のレジスト膜、52…第4のレジスト膜、54…第5のレジスト膜、56…第2のバリアメタル膜、57…第2の銅シード層、58…第2の銅膜、61…第3の配線、62…第4の配線、65…電極パッド、66…パシベーション膜、67…保護絶縁膜、68…窓。

Claims (5)

  1. 第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の領域における前記絶縁膜に第1の溝を形成する工程と、
    前記第2の領域における前記絶縁膜に第2の溝を形成する工程と、
    前記第2の溝の内面に、前記絶縁膜よりも誘電率が高い改質層を形成する工程と、
    前記第2の領域における前記絶縁膜に前記第2の溝と接続されるホールを形成する工程と、
    前記第1の溝に第1の配線を形成する工程と、
    前記改質層を形成する工程の後、前記第2の溝の前記改質層に接するように、かつ、前記ホールの前記絶縁膜に接するように、前記第2の溝と前記ホールとに第2の配線を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記改質層を形成する工程は、酸素原子を含むプラズマ雰囲気、酸素原子を含むアニール雰囲気、紫外線、及び電子線のいずれかに前記第2の溝の内面を曝すことにより行われることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記絶縁膜を形成する工程において、該絶縁膜として低誘電率絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の配線は平面視で櫛歯状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 第1の領域と第2の領域とを備えた半導体基板の上に形成され、前記第1の領域に第1の溝が設けられ、前記第2の領域に第2の溝と前記第2の溝と接続されるホールとが設けられた絶縁膜と、
    前記第2の溝の内面に設けられた前記絶縁膜の改質層と、
    前記第1の溝に設けられた第1の配線と、
    前記改質層と前記絶縁膜とに接するように設けられた第2の配線とを有し、
    前記改質層の誘電率が前記絶縁膜の誘電率よりも高いことを特徴とする半導体装置。
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